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− | {{otheruses|質量の単位|船の大きさ|トン数|その他}}
| + | '''トン'''(tonne, ton {{IPA-fr|tɔn|lang}} {{IPA-en|tʌn|lang}}, 記号: '''t''') |
− | {{単位
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− | |名称=トン(メトリックトン)
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− | |英字=tonne(米国以外), metric ton(米国)
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− | |記号=t
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− | |単位系=[[MTS単位系]]([[SI併用単位]])
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− | |物理量=[[質量]]
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− | |定義=10{{sup|3}}[[キログラム|kg]] = 1000 kg = 1 Mg
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− | |画像=
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− | }} | |
− | {{単位 | |
− | |名称=英トン | |
− | |英字=ton, long ton, gross ton
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− | |記号=t, l.t., l/t, L/T | |
− | |単位系=[[ヤード・ポンド法]]
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− | |物理量=[[質量]]
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− | |定義=20 英[[ハンドレッドウェイト|cwt]] = 2240 [[ポンド (質量)|lb]]
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− | |SI={{val|1016.0469088|u=kg}}(正確に)
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− | |画像=
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− | }}
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− | {{単位
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− | |名称=米トン
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− | |英字=ton, short ton, net ton
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− | |記号=t, s.t., s/t, S/T
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− | |単位系=[[ヤード・ポンド法]]
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− | |物理量=[[質量]]
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− | |定義=20 米cwt = 2000 lb
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− | |SI={{val|907.18474|u=kg}}(正確に)
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− | |画像=
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− | }}
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− | '''トン'''(tonne, ton {{IPA-fr|tɔn|lang}} {{IPA-en|tʌn|lang}}, 記号: '''t''')は、[[質量]]の[[物理単位|単位]]である。SI([[国際単位系]])ではなく、[[分]]・[[時間 (単位)|時]]・[[日]]、[[度 (角度)|度]]・[[分 (角度)|分]]・[[秒 (角度)|秒]]、[[ヘクタール]]、[[リットル]]、[[天文単位]]とともに「SI単位と併用される非SI単位」である<ref>{{cite book|和書|url=http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.36 「表 6 SI 単位と併用される非 SI 単位」</ref>([[SI併用単位#表6 SI単位と併用される非SI単位]])。
| + | 質量の単位。次に示すように各種ある。 |
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− | そのほか、[[質量]]以外の各種の[[物理量]]に対して使われるトンもある。
| + | (1) メートル・トン 仏トンともいい,[[SI]]の慣用単位になっている。記号はt。1仏トンつまり 1tは 1000kg。 |
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− | == 由来 ==
| + | (2) 英トン ロング・トンまたはグロス・トンともいう。1英トンは 1.016t。 |
− | 元来は[[ヤード・ポンド法]]の単位である。[[15世紀]]後半に使用され始めた。トンという名称は、[[古英語]]の''tunne''、さらには[[古フランス語]]の''tonne''が語源で、それは「[[樽]]」という意味である。当初は、252[[ガロン|ワインガロン]] (0.954 [[立方メートル|m{{sup|3}}]]) 入りの樽に入る[[水]]の重さ約2100 lb([[ポンド (質量)|ポンド]])を1トンとしていた。
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− | == 表記 ==
| + | (3) 米トン ショート・トンともいい,1米トンは 0.907t。 |
− | メートル法における単位 トン(tonne) とその記号「t」は、[[1879年]]の[[国際度量衡委員会]]で採択されたものである。
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− | メートル系のトンに加えて、ヤード・ポンド法のトン(ロングトン、ショートトン)もあるので、その表記と単位記号は複雑なものとならざるを得ない(後述)。
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− | === 単位の名称・表記 ===
| + | (4) 排水トン 艦艇の排水量を英トンまたは仏トンではかり,その総質量を表わす。 |
− | 日本の計量法体系では、計量単位の表記は、カタカナの「トン」のみである<ref>[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8c%76%97%ca%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=H04HO051&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 計量法] 別表第1(第三条関係)、「質量」の欄</ref>。漢字表記として「屯」があるが、計量法では認められておらず、使用することはできない。また、「噸」は英トン、「瓲」は仏トンを表す別の字である。これは英国系単位に[[口偏]]を付ける習慣があったからである。なお、「屯」は「噸」の[[略字]]である。
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− | フランス語の表記と英語表記(アメリカ合衆国を除く)は、tonne である<ref>[http://www.bipm.org/en/publications/si-brochure/chapter4.html Table 6. Non-SI units accepted for use with the International System of Units] massの欄 </ref>が、アメリカ合衆国では、この表記は使われず、「metric ton」(日本語では、メートルトン 又は、メートル系トン<ref>{{cite book|和書|url=http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.36、(注)(g)における訳語</ref>と訳される。フランス語の表記は、tonne métrique)と表記される。合衆国政府は、官報([[:en:Federal Register]])において、tonne ではなく metric ton を用いると、わざわざ宣言している<ref>[http://physics.nist.gov/cuu/pdf/SI_FRN_Notice_2008.pdf Federal Register / Vol. 73, No. 96 / Friday, May 16, 2008 / Notices 28433] 28433ページの左欄 中程から下の記述、 II. Modifications to the SI for Its Use in
| + | (5) 重量トン 貨物船の積載質量を英トンで示し,輸送能力を表わす。 |
− | the United States The 2008 Edition of NIST SP 330 differs from the ‘‘SI Brochure’’ to conform to the language and customary use of measurement units in the United States: (中略)b. The name of the unit with symbol t is defined according to 1 t = 10{{sup|3}} kg which is called ‘‘metric ton’’ rather than ‘‘tonne;’’ </ref>。
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− | === 単位記号 ===
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− | トンの記号は、日本の計量法体系でも<ref>[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8c%76%97%ca%92%50%88%ca%8b%4b%91%a5&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=H04F03801000080&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 計量単位規則] 別表第二(第2条関係)「質量」の欄に、「トン t」とある。</ref>、国際単位系(SI)でも<ref>{{cite book|和書|url=http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.36</ref>、小文字の「'''t'''」である。
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− | 記号を大文字の「'''T'''」と誤記すると、[[磁束密度]]の単位である[[テスラ (単位)|テスラ]]の記号<ref>[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8c%76%97%ca%92%50%88%ca%8b%4b%91%a5&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=H04F03801000080&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 計量単位規則] 別表第二(第2条関係)、磁束密度の欄 </ref><ref>{{cite book|和書|url=http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター|ref=SI8thja}} p.29、表3、テスラの欄</ref>、「T」 と紛れてしまう。また、特殊の計量である「船舶の体積の計量」の単位である「トン」の記号は大文字の「T」である<ref>[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8c%76%97%ca%92%50%88%ca%8b%4b%91%a5&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=H04F03801000080&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 計量単位規則] 別表第四(第2条関係)「船舶の体積の計量」の欄</ref>ので、これとも紛れることになる。
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− | 「t」は、単位の'''記号であって'''略称では無いため、「t.」のように「ピリオド」を付してはならない。
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− | == 質量の単位 ==
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− | === メートル法 ===
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− | 日本を始めとする[[メートル法]]を広く使用している国では、質量の単位として現在使われるトンとは、[[キログラム]] (kg) を基準に定義された'''メトリックトン''' ([[:en:Tonne|metric ton]]) のことを指す。1メトリックトンは1000キログラム(1[[メガ]]グラム)に等しいと定義されている<ref>「[http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf 国際文書第8版 (2006) 国際単位系 (SI) 日本語版]」「表6 SI単位と併用される非SI単位」、p.36</ref>。メトリックトン(日本語では「メートル系トン<ref>「[http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf 国際文書第8版 (2006) 国際単位系 (SI) 日本語版]」「表6 SI単位と併用される非SI単位」の注記 (g)、p.36</ref>」)は、[[グラム]]に基づくトンであることから'''グラムトン'''、メートル法がフランス発祥であることから'''仏トン'''、'''フランストン'''、'''フレンチトン''' (French ton)ともいう。
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− | メトリックトンの歴史は、[[1879年]]まで遡る。[[18世紀]]末メートル法制定以後、グラムというメートル法の質量の基本単位([[1901年]]以後、キログラムが正式にメートル法の基本単位として認められる)を用いて大きな質量を表示する場合、当時は1000倍を表すキロ (k) から1000分の1を表すミリ (m) までの限られた接頭辞しか存在しなかったため、キログラム以上の大きさを表記する方法がなかった。また、キログラムの1000倍という意味で、キロキログラムと二重に接頭辞を用いて混乱を招きやすかったため、1879年当時国際度量衡委員会において質量1000キログラムを表すものとして、またトンを表す記号として「t」の使用を採択したのである。これにより、メートル法における質量の単位として正式にメトリックトンが認められた。
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− | 現在ではメトリックトンは[[SI併用単位]](SIと併用されるがSIに属さない単位)である。一方、メートル法の諸所の単位統一を目指して国際単位系 (SI) が誕生した[[1960年]]になって、100万倍を表すメガ (M) という大きな接頭辞が追加されたので、キログラムの1000倍を表す単位としてメガグラム (Mg) が誕生している。メガグラム (Mg) とメトリックトン (t) は同じ質量を表す単位であり、国際単位系では'''[[SI接頭辞|接頭辞]]付SI単位のメガグラムを'''(優先して)使用することを推奨しているものの、現状では併用を認められているメトリックトンの方が歴史的に長い間使用されてきたため、幅広く認知され今日に至っている。
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− | SI併用単位においては接頭辞をつけることが許されていないので、トンにも本来は[[時間]]・[[角度]]の[[分]]と同様、つけて「キロトン」や「メガトン」のように使うことができない。そのため、[[指数表記]]を用いて表記する必要がある。しかし、下記に挙げるような特定の分野において、トンに接頭辞をつけてその大きさを表すことが慣例として行われている。
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− | === ヤード・ポンド法 ===
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− | {{seealso|ロングトン|ショートトン}}
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− | 本来のトンは[[ヤード・ポンド法]]の質量の単位である。それにできるだけ近いメートル法の単位として作られたのがメトリックトンである。
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− | ヤード・ポンド法のトンは、1t = 20 cwt([[ハンドレッドウェイト]])と定義されているが、ハンドレッドウェイトがイギリス([[帝国単位]])では112[[ポンド (質量)|ポンド]] (= {{val|50.80234544|u=kg}})、アメリカ([[米国慣用単位]])では100[[ポンド (質量)|ポンド]] (= {{val|45.359237|u=kg}}) であるために、トンの大きさも異なる。それぞれ'''英トン'''([[ロングトン]]、グロストン)、'''米トン'''([[ショートトン]]、ネットトン)と呼ばれている。
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− | '''英トン'''は2240[[ポンド (質量)|ポンド]]であり、正確に{{val|1016.0469088}}キログラムに等しい<ref>[http://www.legislation.gov.uk/uksi/1995/1804/schedule/made The Units of Measurement Regulations 1995]</ref>。イギリスでは単に「トン」(ton) と言えば英トンのことを指し、英国やその影響を受けている地域では広く使われている。ただし、イギリスは公式にメートル法への移行を進めていること、英トンとメトリックトンは2%程度しか違いがなく日常生活においては混同しても問題が小さいことから、メトリックトンもよく使われている。
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− | '''米トン'''は2000ポンドであり、正確に{{val|907.18474}}キログラムに等しい<ref>[http://www.nist.gov/pml/wmd/metric/upload/SP1038.pdf The International System of Units (SI) - Conversion Factors for General Use], NIST Special Publication 1038, p.11, ton (short) の欄</ref>。アメリカでは単に「トン」(ton) と言えば米トンのことを指し、英トンと異なり10%ほどの差があることから、メトリックトン (tonne) とは厳密に区別される。
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− | 15世紀以前のイングランドでは、1ハンドレッドウェイトが108ポンドであったため、1トンは2160ポンドであった。
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− | === 表記、記号 ===
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− | 英米では、ヤード・ポンド法のトンは {{lang|en|ton}} と書き、メトリックトンはフランス語風に {{lang|en|tonne}} と書いて区別している。ただし、米国では、metric ton の表記が公式には正しい(前述)。アメリカ合衆国ではメトリックトンをフランス語の単語を使って「ミリヤー」(''millier'')や「トノー」(''tonneau'')とも呼んでいたが<ref>Act of July 28, 1866, codified in {{usc|15|205}}</ref>、これらの呼称は[[1975年]]に廃止された。
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− | 記号では統一された使い分けはないが、ヤード・ポンド法のトンを T、メトリックトンを t で区別したり、s.t. ({{lang|en|short ton}}) や l.t. ({{lang|en|long ton}}) に対して m.t. ({{lang|en|metric tonne}}) を使ったりすることもある。
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− | == 派生した単位 ==
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− | === 力 ===
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− | 「重量トン」の意味でトンを使うことがある。これは、[[重量キログラム]]の意味でキログラムを使うのと同じである。ただし重量トンも、トンをその意味で使うことも、SIでは認められていない(これもキログラムなどと同様である)。
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− | *1 重量米トン = 2000 [[重量ポンド|lbf]] = {{val|8.896443230521|u=[[キロ|k]][[ニュートン|N]]}}
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− | *1 重量英トン = 2240 lbf = 9.964 016 418 183 52 kN<ref>[http://www.legislation.gov.uk/uksi/1995/1804/schedule/made The Units of Measurement Regulations 1995], SCHEDULE RELEVANT IMPERIAL UNITS, CORRESPONDING METRIC UNITS AND METRIC EQUIVALENTS, 'Force'の欄</ref>
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− | *1 重量メトリックトン = 1000 [[重量キログラム|kgf]] = {{val|9.80665|u=kN}}
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− | === 体積 ===
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− | {{main|トン数}}
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− | [[船舶]]の大きさは各種のトンを使ったトン数 ([[:en:Tonnage|tonnage]]) で表される。
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− | 質量には載貨重量トン数、排水量トン数などがある。質量ではなく[[体積]](主に[[容積]])を表すものには総トン数、国際総トン数、純トン数、載貨容積トン数がある。各種あるのは、そもそもトンの単位としての値が違う場合のほか、トンが同じでも容積として計上する箇所の違いなどがあるからである。
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− | 質量のトンを使って定義されているものは、英トンが使われている。
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− | === エネルギー ===
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− | ==== TNT換算 ====
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− | {{main|TNT換算}}
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− | [[核爆弾]]の[[核爆発]]の威力 (yield) は[[トリニトロトルエン|TNT]][[火薬]]1 t (1000 [[キログラム|kg]]) の爆発力に換算されて表される。TNT火薬の爆発力には幅があるが、便宜的に平均1000 cal{{sub|th}}/g(1[[グラム]]あたり1000熱力学[[カロリー]])とされているので、TNT火薬1 tの爆発力は1 Gcal{{sub|th}} = 4.184 GJ(ギガ[[ジュール]])となる。実際は[[SI接頭辞]]を付けたキロトン (kt) かメガトン (Mt) が使われる。
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− | ==== その他 ====
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− | *'''石炭換算トン''' (TCE; ton of coal equivalent) = 7 Gcal{{sub|IT}} = 29.3076 GJ
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− | *'''石油換算トン''' (TOE; ton of oil equivalent) = 10 Gcal{{sub|IT}} = 41.868 GJ
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− | === 仕事率 ===
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− | {{main|冷凍トン}}
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− | 冷凍機の[[冷凍能力]]を、「1トン、0[[セルシウス温度|℃]]の水を24[[時間]]で0℃の氷にできる冷凍能力」を基準として'''冷凍トン'''という形で表現することがある。日本ではメートルトンが、アメリカでは米トンが用いられるため、数値が若干異なる。
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− | == 符号位置 ==
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− | {| class="wikitable" style="text-align:center;"
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− | !記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称
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− | {{CharCode|13263|33CF|-|キロトン}}
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− | {{CharCode|13095|3327|1-13-37|全角トン}}
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− | {{CharCode|13081|3319|-|全角グラムトン}}
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− | |}
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− | また、[[Unicode]]には、トンとその分量・倍量単位を表す上記の文字が収録されている。これらは[[CJK互換用文字]]であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない<ref>{{cite web|url=http://www.unicode.org/charts/PDF/U3300.pdf|title=CJK Compatibility|accessdate=2016-02-21|date=2015}}</ref><ref>{{cite web|publisher=The Unicode Consortium|title=The Unicode Standard, Version 8.0.0|location=Mountain View, CA|date=2015|isbn=978-1-936213-10-8|url=http://www.unicode.org/versions/Unicode8.0.0|accessdate=2016-02-21}}</ref>。
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− | == 出典 ==
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− | <references />
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− | == 関連項目 ==
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− | *[[単位の換算]]
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− | | |
− | {{GravEngAbs}}
| |
− | {{SI units navbox}}
| |
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| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| {{DEFAULTSORT:とん}} | | {{DEFAULTSORT:とん}} |
| [[Category:質量の単位]] | | [[Category:質量の単位]] |