トミカ

提供: miniwiki
2018/8/25/ (土) 22:52時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索
ファイル:Tomica096 stepwgn rp.jpg
トミカのパッケージ(新車シール付)
ホンダ・ステップワゴン(5代目)。向かって左:箱(上:通常品、下:初回特別仕様)、右:ブリスターパック)
箱の車は写真ではなくイラストである。

トミカ (Tomica) は1970年(昭和45年)からタカラトミー(旧・トミー)のTOMYブランドより販売されている車を中心に航空機などの玩具である。30以上の国と地域で販売されている[1]

概要

プラレールとともにトミー時代からの主力商品であり、販売開始当初から老若男女を問わず愛され続けてきている。同社のプラレールと組み合わせて遊べるように製作されており、プラレールと組み合わせた商品も存在する。年に一度、主要都市等で開催される愛好者向けイベント「トミカ博」は、「プラレール博」と共にトミー(現・タカラトミー)の重要なイベントであり、多くの来場者を集めている。

トミカが発売された1970年当時、国産車のミニカーといえばダイヤペット(米沢玩具→セガトイズ→現・アガツマ)やモデルペット(アサヒ玩具)に代表される標準スケールが中心であり、小スケールミニカーは細々と輸入される海外ブランドしか存在しなかった。この状況に目をつけ、国産車の本格的小スケールミニカーとして発売されたのがトミカである。

トミカは当時小スケールミニカーの第一人者であった「マッチボックス」を参考としており、縮尺はまちまちで箱の大きさを統一、番号による入換制、アルミ箔を押し付けるホットスタンプと呼ばれる技法を用いたクロムめっき風のホイール(あるいはホイールキャップ)の表現と細いタイヤ、板ばねによるサスペンション機構、そしてドアやボンネット、トランクなどの開閉アクション、これらは全て当時のマッチボックスに範を取ったものである。

トミカは発売後大成功を収め、前述のダイヤペットからも小スケールで「チェリカ」というライバル製品も発売されるほど多大な影響を与えた。手ごろな価格と実車に忠実な造形からコレクションの対象にもされており、現在では世界中にコレクターが存在し、絶版トミカを扱う専門ショップも全国に点在している。

トミカの名称は「トミーのミニカー」の略では無く、富山幹太郎の富が由来となっている。但し、会社名のトミーも富山姓から来ているため、「トミーのミニカー」という由来も間違いではない[2]

箱のイメージは発売から一貫してボックスアート風イラストが使用されているが、一部の製品では製品写真や実車の画像が使われたこともある。

沿革

  • 1970年9月 - 6車種で発売開始、価格180円。
  • 1972年 - 60車種突破。トミカダンディ発売。
  • 1973年 - コンバットトミカ発売。HOスケールに統一された戦車を中心としたシリーズで、組立式キットも販売された。
  • 1974年 - 100車種突破。価格を220円に改定。
  • 1976年 - トミカ総生産台数1億台突破。外国車シリーズ・ロングトミカ発売。外国車シリーズは、外箱の色から青箱と呼ばれる。価格を240円に改定。
  • 1977年 - スーパーカーブームの影響を受け、外国車シリーズにスーパーカー登場。
  • 1979年 - 生産台数2億台突破。
  • 1980年 - 誕生10周年。初期製品初の復刻となるメモリアルトミカ発売。価格を280円に改定。
  • 1981年 - 価格を320円に改定。
  • 1984年 - 現行と同じ赤箱パッケージが登場。生産台数3億台突破。
  • 1985年 - 誕生15周年。アンチモニー製トミカ発売。
  • 1988年 - 国産車シリーズと外国車シリーズを統合し、トミカ120番体制に。
  • 1991年 - 価格を360円に改定。
  • 1994年 - トミカダンディ・ロングトミカ生産中止。生産体制の中国移転が開始され、この年の新車から中国製が登場。
  • 1997年 - 株式店頭公開を記念して、銅メッキされたトミカが作られる。翌年から株主優待として、トミカが贈られるようになる[1]
  • 2000年 - 誕生30周年。純金トミカ・復刻トミカ、アニバーサリー24I・II発売。第3土曜日のトミカの日制定。トミカ博開始。
  • 2001年 - トミカリミテッド登場。
  • 2004年 - トミカリミテッドヴィンテージ登場。
  • 2005年 - 誕生35周年。記念として復刻カタログ付きトミカ発売。
  • 2006年 - トミカハイパーシリーズハイパーレスキュー」誕生。
  • 2008年 - 生産設備のベトナム移転開始。
  • 2010年 - 誕生40周年。トミカ、140番体制へ。
  • 2012年 - 中国・韓国市場向けに海外専売車種の製品化を発表。
  • 2013年 - 「ドリームトミカ」シリーズ発売。
  • 2014年 - 価格を450円に改定。
  • 2015年 - 誕生45周年。トミカプレミアム登場。
  • 2017年 - トミカタウンビルドシティ登場。
  • 2018年 - フェラーリが1992年以来26年ぶりにラインナップ入りを果たす。

製品

トミカ

1970年から発売されている通常シリーズ。殆どの車種に可動アクションと、車軸のピアノ線を用いた擬似的なサスペンションが設けられていることが大きな特徴。乗用車では側面ドアやテールゲート、働く車では車種に応じた可動機構がつく。

実車の大きさを問わず、統一サイズのパッケージを基準に取材・設計され、完成まで約9ヶ月以上かかる[1]が、一部の車種は実車の販促活動の一環として、実車の登場と同時に発売されるものもある。縮尺は各車種で異なり、乗用車は大体1/60スケール前後、それ以外は車種によって縮尺が変わり、縮尺表記が無いものもある。

当初は国産車のみだったが1976年に外国車シリーズが追加。一時期は国産車110台・外国車70台で両者合わせて180台のラインナップだったが、1980年に国産車80台・外国車40台の120台体制に縮小。1988年に外国車シリーズが国産車に統合される形で廃止となり120番体制となった。2009年1月からはトレーラーや大型建機、鉄道車両などを製品化したロングタイプトミカシリーズが通常品の続番で登場し、その後2012年12月よりキャラクター・映像作品とコラボレーションしたドリームトミカが加わった。2013年10月現在はレギュラートミカで140番体制となっている。

同種の他社ミニカーとの違いとして、乗用車以外のラインナップが充実している点が挙げられる。消防車ショベルカーごみ収集車といった働く車の定番から変わったところでは船舶ヘリコプター農機などといった乗り物までラインナップされている。また安全面の観点から実車を再現しながら造形は丸みを帯びさせるようにしており、乗用車では一部の車種を除きドアミラーを装備していないのも特徴である[1]

レーシングカーに関しては長年、長谷見昌弘のスポンサーをつとめていた関係から、彼が乗ったマシンやハセミモータースポーツのマシンを中心に製品化されていた(詳細は長谷見昌弘#トミカの項を参照)。2016年から新たにネッツトヨタ兵庫レーシングチームのスポンサーに就いており、86/BRZレースに出場するトヨタ・86を製品化している。

現在までに約800車種が製造・販売されており、メーカーによるギフトセットやアソート品、企業や団体・ミニカーショップの特注品、さらに生産国やホイールやシャーシ違いなど、数多くのバリエーションが存在している。2010年までの総生産台数は5億3800万台にのぼる。

年間で発売される車種は、現在では24台前後である。発売当初から1999年までは発売日が特に定められておらず、新車情報は毎年刊行されるカタログなどで告知されるのみだったが、2000年以降は毎月第3土曜日を「トミカの日」と制定して、通常2種の新車が必ず発売されることとなった。2003年6月から2006年3月まで、および2011年7月以降の新車の一台は、『初回特別仕様』と称する仕様(ボディカラーや車体形状など)違いの製品が用意されている。

当初は日本国内のみの発売だったが、。。

主なシリーズ商品

キャラクターシリーズ・ドリームトミカ
帰ってきたウルトラマン』に登場したマットビハイクル(元車種はコスモスポーツ)を1971年に「マットカー」の商品名で通常製品で発売し、大人気を博した。この直後、『マスコミトミカ』という新シリーズを立ち上げ、コスモもこのシリーズに移行されて販売継続された他、『ウルトラセブン』や『山ねずみロッキーチャック』といった当時の人気番組のキャラクターがトミカとなった。しかし「マットカー」以外は、作品と縁もゆかりもない車種にキャラクターのシールを貼っただけの製品で売れ行きは伸びず、当時のトミー側の意向[3]もありわずか1年で終了した。1998年からは『コミックトミカ』というブランド名で『頭文字D』『湾岸MIDNIGHT』『サーキットの狼』、ドラマ『西部警察』など漫画や映像作品に登場する車種が発売された。その他『トミカブロス』シリーズとして『ZOIDS』のブレードライガーや、『キャラトミカ』シリーズとして『マッハGoGoGo』に登場するマシン、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場したフルカウルミニ四駆も発売されたこともあった。東京ディズニーリゾートユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、アニメやアトラクションに登場する乗り物のトミカが園内限定で発売されている。
2013年初頭からはこれらのキャラクターモデルを「ドリームトミカ」としてシリーズ化された。当初は通常品の続番No.141~で発売されたが、途中から品番が消滅。2015年からは再度続番が復活、現在はNo.141~170の品番をつけたものと、品番なし製品(箱にはSPの文字が描かれており、短期間で発売が終了する)の二種が混在しており、一部欠番も生じている。箱デザインは青基調・黄色基調・緑基調の3種類が存在しており、値段も異なっている。
2017年からはプラスチックのフィギュアとトミカをセットし、トミカにフィギュアを搭載できる「ライドオンドリームトミカ」シリーズが登場している。
ディズニートミカ・ディズニーピクサーモータース
2004年以降、ディズニーのキャラクターを車体に描いた『ディズニートミカ』が独立シリーズで発売されている。多くはマスコミトミカ同様、通常のトミカにキャラクターを描いた架空のものだが、イラストはタンポ印刷と大幅に進化した。
2008年7月からはミッキーマウスが創立した自動車会社、オリジナルデザインの『ディズニー・ピクサーモータース』シリーズに切り替わり、ディズニートミカシリーズは発売終了となった。
また『カーズ』や『ツムツム』に関しては、独立したシリーズが発売されている。
トミカギフトセット
1975年から発売がスタートした、トミカを複数台詰め合わせたセット品。テーマ別に沿った車種が4~6台まとまって入っている。収録される車種は通常製品の色違い品が殆どだが、レギュラートミカに存在しない車種・仕様が収録されることもある。一部のセットでは道路標識などの情景部品が入っていることもある。
これらセットの中には、トミカを複数台搭載できるカーキャリアやフェリーボートを組み合わせたものや、空港支援車両と1/500スケール程度の大型旅客機のセットもある。
トミカくじ
2000年から登場した、12 - 20種類のトミカを詰め合わせてボックスに入れ『くじ』方式で発売する製品。当初は古今東西の車種を塗り替えたのみで、変り種は金メッキを施し実際のくじ同様『あたり』的存在に仕立てた車種があった程度だったが、近年は緊急車両や東京オートサロンなど、テーマ別に沿った車種が選択されている。毎年3月頃に発売されている。
ブラインドトミカシリーズ
2006年末から登場し、不定期に発売されるシリーズ。「ブラインドトミカ」は便宜上の名称であり、製品全般にシリーズ名は存在していない。トミカくじと販売形態は似ているが、収録車種は4 - 10種類と少なくなっている。
トミカトーマスシリーズ
2004年から発売されているシリーズ。人形劇『きかんしゃトーマス』に登場するキャラクターをトミカサイズで再現したもの。最大の特徴は各車両に「αシステム」と呼ばれるICチップが搭載されており、専用のマップに車両を置くとセンサーがチップを読み取り、車両に応じた音声を起こすという機能を持っている。「トミカ」を名乗っているが、他のトミカシリーズとは一切互換性は無い。2012年に製品がリニューアルされαシステムが廃止、車種は全車連結機能つきに変更された。

トミカリミテッド

2001年4月から2013年6月まで発売されたシリーズで、レギュラートミカの塗装、パーツ、タイヤ、ホイールなどをよりリアルに仕上げたもの。このため対象年齢は14歳以上となり、ディスプレイ専用モデルとなった。通常品の改装品がほとんどだが、中にはこのシリーズ向けに金型を新造したものもある。当初は国産の旧型車種だけだったが、次第に現行車や外国車、商用車などがモデル化されるようになった。2005年4月 - 2006年6月の間はSUPER GTで活躍する車種が専門的にモデル化されていた。

トミカと同様新車発売日が制定されており、発売は通常品より一週遅れの毎月第4土曜日であった。なお、2002年には後述するトミカダンディの金型を流用し、塗装やパーツなどをリアルに仕上げた「トミカリミテッドSシリーズ」が発売された。

トミカリミテッドの発売以降、それまで玩具扱いされていた小スケールミニカーも観賞用モデルが登場するようになり、その後各社から同様のミニカーが発売されるようになった。

トミカリミテッドヴィンテージ

2004年から開始された、開閉アクションのないディスプレイ専門モデルの新シリーズ。「もしもトミカが昭和30年代に誕生していたら」というコンセプトにより昭和30~40年代の旧車、そして1980年代のネオヒストリックを中心とする「リミテッドヴィンテージNEO」というシリーズが展開されている。なお、このシリーズはタカラトミーではなく、トミーテックが生産・販売を担当している。

トミカプレミアム

2015年4月から発売開始された新シリーズで、概ね三カ月おきに新製品が発売される。トミカリミテッドの実質後継に当たるシリーズだが、金型は専用に新規製作されたものを使用しており、レギュラートミカと同様に番号による入れ替えも行われる。タイヤはトミカリミテッドと異なり、レギュラートミカと同様のABS樹脂を使用している。また、レギュラートミカと異なり小型パーツを取り付けて完成させる車種もある。対象年齢は14歳以上から6歳以上に引き下げられた。また、過去にレギュラートミカで製品化された車種も本シリーズで登場することもある[4]

ファイル:トミカPREMIUM.jpg
トミカプレミアムのパッケージ

ロングトミカ

1976年に誕生した独立品番のシリーズで、トレーラートラックやタンクローリー、バスといった長尺の車種がメインに製品化された。1994年に生産中止となった。

トミカダンディ

1972年から発売された標準スケールのミニカーシリーズ。トラック、バス等も存在し当初はスケールがまちまちだったが、1977年以降1/43スケールに統一された。トミカと同様さまざまな車種がラインナップされ、スケールが拡大された分ディテールやギミックも充実していたが、1994年に生産中止となった。なお同ブランドは2001年にトミカ30周年を記念して復刻、その前後にも何度か復刻生産をしている。

スカイトミカ

戦闘機をモデル化したもの。ロッキードF104、ダグラスDB-7ハボック、P-47DサンダーボルトP-51ムスタング、ボーイング707、ミグ21ゼロ戦等がモデル化されていた。

トミカプレーン

コンバットトミカ

1973年から登場したシリーズ。名称通り戦車を製品化したもので、全ての車種がHOスケール(1/87)で統一されている。しかし単価が高いこともあり、わずか2年ほどで生産中止となった。

動力系トミカ

手動で走らせる通常のトミカとは異なる、電池やゼンマイなどを使用し自走する商品も存在している。いずれのブランドも動力を搭載する関係からか、通常のトミカよりも一回り大きくなっている。

トミカダッシュ・スーパートミカダッシュ
1977年から発売されたブランド。モーターを下に押し付けて摩擦すると高速でダッシュするというもので、現在のチョロQによく似ている。
パワートミカ
フリクション式のもので、1979年から1981年まで発売。その後『マイティボーイ』というブランド名で発売された。
B/Oトミカ・モータートミカ・プラロード
1993年から発売されたブランド。B/OとはBattery Operatedの略称で、社内的に電動玩具のことをそのように呼び習わしていたが、一般性の無い名称であるという指摘もあった。そのためか1997年に『モータートミカ』に名称変更されている。単五乾電池(ただし一部の商品は単四)を入れて自走するもので、プラレールと一緒に遊べる道路やセットも発売された。一度廃盤になった後、2004年に『プラロード』ブランドとして再展開が行われた。ただしプラロードは車種のほとんどが架空な点や同社のカタログではプラレールブランドで紹介されるなど、トミカの仲間と定義するには少々曖昧な点もある。同シリーズは2006年を最後に絶版となった。ちなみに、プラレールシリーズにも『プラロード』という製品があり、B/Oトミカ発売以前に商品展開されていたが、こちらはチョロQほどの大きさの電動ミニカーであり、道路等の部品も含め全くの別物である。
チャージトミカ
2016年に登場したブランド。単三乾電池式の充電器で充電することで自動走行が可能なトミカ。これまでの動力トミカシリーズと異なり、トミカのサイズはレギュラー品のそれとほぼ同じである。本製品はトミカ用の道路パーツ『トミカシステム』の付属品という扱いであり、現時点で単品発売は無いほか、一部の急坂などは登ることが出来ない。

テコロジートミカ

2010年にトミカ40周年を記念して発売されたシリーズで、商品名は「手ころがし」+「エコロジー」の造語。内蔵の超小型発電ユニットにより、手で転がすとライトが点滅する仕組みとなっている。通常のトミカと同じサイズで、車種は商品の性質上緊急車両が多い。このシリーズは製造をタイで行っていた。

サウンド系トミカ

トミカには自ら音声を発するシリーズも存在している。通常品の流用で、以下の3シリーズと、トミカではなく基地や駅が音声を発する「αトミカ」シリーズが過去に発売されている。

音が出るトミカ
1992年に発売されたシリーズ。ボディを押すとランプを光らせながらサイレンを鳴らすもの。緊急車両を中心にラインナップされた。
サイレントミカ
1997年に発売されたシリーズ。基本的に原理は「音が出る - 」と同じだが、こちらは電池交換ができるようになった。
おしゃべりトミカ 
1999年に発売されたシリーズ。こちらは先の2者とは異なり、アナウンスや会話の音声が収録されていた。
αトミカ
2002年に発売されたシリーズ。上記3種とは全く異なるシステムで、トミカ本体には「αチップ」というメモリーチップを搭載しているのみで、単体では音声を出さない。別売りの基地や駅に発声システムがあり、αトミカを定位置にセットする事ではじめて音声を発する仕組みになっていた。「マグナムレスキューシリーズ」と「きかんしゃトーマスシリーズ」の一部に採用されていた。
トミカ4D
2018年10月発売予定の新シリーズ。過去のサウンドシリーズと異なり、車体の振動ギミックも装備されている。またシリーズでは初めて、通常仕様の乗用車も登場し、実車の走行・アイドリング音が収録される。

その他の製品

ホンコントミカ
1971年に生産コストの削減を狙い、香港の工場で生産させた通常品のことを指す俗称。生産されたのはホンダNIII360E20系スプリンター(クーペ前期型)カペラロータリークーペギャランGTO日産セドリック4ドアセダン(230型)ダットサン1200トラックの6車種。このシリーズは台数も少なくコレクターの間では珍重されている。ただし、E20系スプリンターとダットサン1200トラックは、金型が改修されたのちに日本で再生産されている。
プチカ・アビバシリーズ
1975年にディズニーブランドを使用して発売されたシリーズ。翌年からは当時スヌーピーの版権を持っていたアビバ社からの注文でスヌーピーシリーズのキャラクターを乗せた製品も登場した。いずれも「トミカ」を名乗っていないが、トミカの金型や車輪を流用した製品が登場している。このシリーズは生産を中国・韓国で行っていた。
ビッグタイヤ
1983年に発売されたシリーズで、レギュラートミカの4WD車のタイヤを巨大なものに履き替えたモンスタートラックを模した製品。一部の商品は後に仕様を変更し、レギュラートミカの仲間入りを果たした。
エクセレントトミカ
1997年から1999年にかけてタカラトミー子会社のユーメイト(現タカラトミーアーツ)より発売されたシリーズ。通常品のトミカよりも細かい塗装やタンポ印刷が施されており、一部のモデルでは通常品では使用されない特注トミカ用のホイールを装着した物もあった。
実車
2003年光岡自動車のマイクロカー・コンボイ88の仕様を変更し、トミカを模したホイールとパッケージを模した塗装を施し1/1スケールのトミカと銘打った特別仕様車が完全予約販売式で発売された。車体後部には当時のトミカの続番である「121」の文字が描かれている。なおこの車種は玩具としての発売は無く、実車のみの存在である。
トミカJr.
カプセルトイ形式で販売されているトミカで、通常品よりも一回り小さいサイズになっている。販売元はタカラトミー子会社のタカラトミーアーツ(旧ユージン)。尚、トミカJr.よりも更にサイズが小さいカプセル自動販売機用商品、或いはアミューズメント景品としてカプセルトミカポケットトミカ なども存在する。
TOMICA COOL DRIVE
日本国外で展開されているブランドで、通常品と同じサイズで車体はABS樹脂製、内装や裏板モールド、細部の塗装を省略している。
セイバーミライ
2012年から大阪市消防局に登場したトミカタイアップのローカルヒーロー。23世紀の大阪から現代にやってきたという設定で、大阪市内各地で防災啓発運動を行う。当初はハイパーレスキューシリーズのリデコ品(非売品)が使用されていたが、2013年、消防局にオリジナルデザインのトヨタ・FJクルーザー大阪トヨタ自動車より寄贈され、同車のオリジナルトミカも発売された。

トミカワールド・トミカタウン

トミカには情景部品のひとつとして駐車場や高速道路、フェリーといったトミカワールドシリーズが発売されている。主なシリーズ展開としては建設・警察関係があり、2009年現在はトミカハイパーシリーズを中心に商品展開されている。一方、街の身近な建築物を模した「トミカタウン」シリーズもあり、交番や消防署をはじめ、ENEOS(JXエネルギー)、セブン-イレブンミスタードーナツなど実在する企業の建物も製品化されている。

映像メディア同時展開商品

トミカヒーローシリーズ

トミカヒーローシリーズは、特撮ヒーローが登場し、ヒーローたちが乗り込む車両をトミカ化するシリーズ。「世界各地で発生する災害にヒーローたちが立ち向かい、人々を救出する」というコンセプトで、作品に登場する車両が製品化されている。車種は通常品の流用が大半を占めるが、一部新規金型で製作される車種もある。
2008年4月から2010年3月まで特撮ドラマが2作品制作され、テレビ放送された。

トミカハイパーシリーズ

トミカと連動する大型ビークルとプラキッズを絡めたシリーズ。現在、ハイパーレスキュー、ハイパーブルーポリス、ハイパービルダー、ハイパーグリーンレンジャーの4チームが存在する。 2017年4月15日から、このシリーズをベースとしたテレビアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』がTBS系で放送された[5]。2018年からは『ドライブヘッド』シリーズ第2期として、月1回のインターネット配信が開始された。同年8月には劇場版も公開予定。

トミカショップ

ファイル:Tomica Plarail shop yokohama 2 feb 2018.jpg
トミカショップ・プラレールショップ横浜店

2005年8月に東京駅一番街にオープンしたトミカの直営店[6]。トミカ博イベントモデルやタカラトミーモール限定品など、通常ルートでは手に入らない製品が置かれているのが特徴。トミカの他にはアパレル商品等の関連グッズやゲームコーナー、トミカ組立工場も常時設置されている。姉妹製品であるプラレールショップも併設された店もあり、2018年現在の営業店舗は全てプラレールショップが併設されている。

東京店は2007年12月から改装工事に伴い一時休業し、2008年3月に東京キャラクターストリート内に再度オープンした(この間は『東京ドームシティ』で暫定営業していた)。2006年10月には栄のオアシス21に名古屋店が[7]、2007年7月にはなんばウォークに大阪店がオープン、2010年3月には福岡パルコに福岡店がオープンした[8]。2010年11月にコピス吉祥寺内に吉祥寺店がオープン[9]、大阪店が大丸梅田店に移転開業した。2012年5月には東京スカイツリーに開業と同時に東京スカイツリータウン・ソラマチ店が、2015年8月にはランドマークプラザに横浜店[10]、2017年10月には羽田エアポート店が開業した[11]。日本国外では2010年9月に台湾の新光三越台北店に出店している。

トミカフェア

1970年代後半から1980年代後半にかけてトミカフェアが実施されていた。通常品の各種バリエーションを一挙に発売して販売促進を狙ったもので、購入者には販促グッズが配布されていた。対象車種はミニクーパースバル360などカラーバリエーションの多い乗用車やグループA、トラック、バスなど多岐に渡った。

トミカ博

2000年以降全国で開催されている博覧会。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 オトナファミ2011年5月号」 p037-p044 伝説のトミカ100台大集合
  2. 『ミニカー大百科―トミカコレクションのすべて(ISBN 4-06-179751-4)』トミカバラエティーデータ(p.191)より。
  3. 当時の社長である富山允就氏はキャラクターの人気を利用したやり方を否定し、あくまでも玩具の出来あいで勝負という職人気質に近い持論を持っていたため、トミカに限らずキャラクター関係の玩具をほとんど発売していなかった。
  4. 但しトミカリミテッドヴィンテージと同様、前期・後期などの仕様違いにするなど、厳密な意味での重複は回避している。
  5. トミカ:4月に初のテレビアニメがスタート 特殊機体“ドライブヘッド”が活躍 - まんたんウェブ(株式会社MANTAN)” (2017年1月9日). . 2017-1-10閲覧.
  6. 運営は子会社のタカラトミーフィールドテック
  7. 2015年2月で閉店。
  8. 2015年3月で閉店。
  9. 2014年11月で閉店。
  10. 当初は2016年5月までの期間限定だったが、その後常設に変更されている。
  11. 当初は2017年11月までの期間限定だったが、2018年4月現在も営業を継続している。

関連書籍

  • 『ミニカーコレクションの世界 トミカのすべて』 (童想舎 1984年) 日本ミニチュアカークラブ (NMCC) (著: 中本裕、松井誠一郎、吉瀬拓雄、森山義明) 
  • 『ミニカー大百科―トミカコレクションのすべて』(講談社、1987年) ISBN 4061797514 - 誕生から1987年までのトミカシリーズを写真付で紹介。長く絶版だったが、2005年に再版。
  • 『トミカバリエーションノート』(ガリバー、1997年) - 2007年4月にミニカーショップイケダより再版。
  • 『トミカ徹底大カタログ』(監修: 森山義明勁文社、1999年) ISBN 4766932897
  • 『トミカ大図鑑』(監修: 森山義明、ネコ・パブリッシング、2000年) ISBN 4873666163
  • 『トミカ徹底大カタログ 2001年度版』(監修: 森山義明、勁文社、2001年) ISBN 476693766X
  • 『トミカ大図鑑2』(監修: 森山義明、ネコ・パブリッシング、2003年) ISBN 4777000214
  • 『トミカ大図鑑 改訂版』(ネコ・パブリッシング、2004年) ISBN 4777001261
  • 『トミカライフ 1970-2005』(ネコ・パブリッシング、2005年) ISBN 4777003566
  • 『トミカ超図鑑』(ポプラ社、2010年) ISBN 4591119459

関連項目

外部リンク

テンプレート:めばえ連載中


テンプレート:トミカ テンプレート:Product-stub