トマス・アクィナス

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Thomas Aquinas

[生] 1225頃.ロッカセッカ
[没] 1274.3.7. フォッサヌオバ

聖人。イタリアのドミニコ会士,神学者,教会博士。アキノのトマともいう。「天使的博士」 Doctor angelicusとあだ名された。アルベルツス・マグヌスに学び,1252年パリ大学教授となった。そこで托鉢修道会を攻撃する教区付司祭教授たちに反駁した。3年後イタリアに帰り,活躍。 1269年再びパリ大学教授,アリストテレス説をめぐる論争に参加。中庸的立場でこれを擁護し,その原理を批判的に摂取してカトリックの信仰を体系的に説明し,あわせて自律的哲学を樹立した。可能態としての本質領域に対して,現実態としての存在領域の優位,豊かさを洞察し,存在の類比によって神の秘義を不完全ながら探求すると同時に,人間本性の深い理解を求めた。1272年パリを去り,ナポリにおいて新設の大学の充実に専念した。主著『存在と本質について』 De ente et essentia (1254~55) ,『対異教徒大全』 Summa de veritate catholicae fidei contra gentiles (スンマ・コントラ・ゲンティレス ) ,『神学大全』 Summa theologiae (スンマ・テオロギアエ ) などのほか,聖書,アリストテレスその他の注解,討論,詩など。