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{{Redirect|ディージェイ|カプコンのゲーム、ストリートファイターシリーズのキャラクター|ディージェイ (ストリートファイター)}}
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'''ディスクジョッキー'''(''disc jockey'')または'''DJ'''('''ディージェイ'''
'''ディスクジョッキー'''(''disc jockey'')または'''DJ'''('''ディージェイ''')とは、既存の[[音楽]]を再生機器で音を出す、またはそれを選曲、操作、指示する人物。
 
ディスクジョッキーのディスクは[[レコード|レコード盤]]の事を指していたが、[[カセットテープ]]、[[CD]]、または[[オーディオファイル|デジタルオーディオファイル]]と音楽を記録した媒体が増えているため包括的な用語として用いられる。
 
  
複数の意味が存在するため、以下で詳しく解説する。
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本来の意味は、diskがレコード盤をさし、jockeyは騎手であるから「レコードを操る人」。
  
== 種類 ==
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もともとはラジオ番組などでいろいろな話をしながらレコードを聞かせる司会者のことをいった。現在では、ラジオ番組のディスク・ジョッキーは、個性を前面に出して語りかける手法が多くなってきたことから「パーソナリティー」とよばれるようになった。
=== ラジオDJ ===
 
{{Main|ラジオパーソナリティ}}
 
  
ラジオDJは[[ラジオ番組]]で、情報を発信しながら、合間に流行の曲やリクエスト曲を流す人物を指す。ラジオパーソナリティとも呼ばれ、明確な定義はないが、ラジオDJはラジオ[[音楽番組]]の司会者を指す場合があり、番組司会者によっては自らDJと称することもある。
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ディスク・ジョッキー番組は、ラジオの特性にも調和しており、制作経費も安いために、アメリカでは1920年代からあったといわれる。
  
毒舌を売りにするディスクジョッキーを特に{{仮リンク|ショックジョック|en|Shock jock}}という<ref>{{Cite web |url=http://nvc.nikkeibp.co.jp/report/jinji/leader/20070423_000093.html |title=大人気の毒舌家を没落させた一言 |website=日経トップリーダーonline |accessdate=2018-06-10 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100417013634/http://nvc.nikkeibp.co.jp/report/jinji/leader/20070423_000093.html |archivedate=2010-04-17}}</ref>。
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日本でこれがとくに多くなってきたのは1960年代中盤(昭和40年代)以降で、当時テレビの普及によって圧倒された民放ラジオは、パーソナリティーを起用した番組を、時間帯ごとに細かく編成して聴取者を獲得しようとした。
  
=== クラブDJ・ターンテーブリスト ===
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現在では、この形式がラジオ番組の基本といってもよいぐらいに普及し、定着している。既存のレコード音源を利用してラップのバック音楽をつくりだしたり、ディスコ(クラブ)などで踊る音楽の選曲や編集を行う者は「DJ」とよばれる。
[[File:Technics 1200 and Xone 42 1 2016-06-17.jpg|thumb|基本的な機器構成のひとつ。両サイドに[[Technics SL-1200]]、中央にはDJ用ミキサーが設置されている。]]
 
クラブDJは[[ナイトクラブ]]、[[ディスコ]]などの会場で、2つ以上の再生機器と、[[ミキシング・コンソール]]を使い、片方の再生機器で曲を再生している間に、もう片方で次の曲の再生準備し、BPMや音量の調整を行い、タイミングを見計らいながら音を違和感なくクロスさせるミックス操作で曲の流れをとめることなく次の曲へと繋いでいく。その他サウンドエフェクトを駆使し、創造的な音楽を創り出す技術者のこと。
 
 
 
{{仮リンク|ターンテーブリスト|en|Turntablism}}またはターンテーブリズムは上記の一部技術に加え、ターンテーブルを楽器のように扱うパフォーマンスが主である。この技術を競い合う大会も存在する<ref>{{Cite web |url=http://playatuner.com/2017/08/dmc-japan-championship/ |title=ターンテーブリズムと世界一のDJを決定する大会「DMC」について。彼らの想いとJapanファイナル |website=Playatuner|accessdate=2018-06-17}}</ref>。
 
 
 
ミキシング・コンソールは単にミキサー(以下ミキサーと略す)とも呼称され、DJ向けのミキサーには水平方向につまみが移動するクロスフェーダーを搭載し、表面中央下部に配置されてるのが一般的である。このクロスフェーダーのつまみを中央に移動させると両方の再生機器で再生している音が混ざり、片側に移動させると片方の音が大きくなり、もう片方で再生してる音は小さくなる<ref>{{Cite web |url=https://www.otaiweb.com/sp1/syosinsya/1-3.html |title=ミキサーを知ろう |website=OTAIRECORD |accessdate=2018-06-10}}</ref>。
 
 
 
基本的な再生機器にDJ向けのレコードプレイヤーを用い、これをターンテーブルと呼称する事もある。一般的なレコードプレイヤーとの違いはターンテーブル部の機構が、[[ベルトドライブ]]ではなく[[ダイレクトドライブ]]である製品が一般的である。これはターンテーブルを手で止めて、盤を小刻みに送ったり戻したりするスクラッチプレイなどを前提としてるため、ターンテーブルに直接モーターの力を伝えやすいダイレクトドライブが採用されている。また製品によってモータートルクが異なってくる。このほかに針圧の違い、ピッチコントロールが広域である点が違いとして上げられる<ref>{{Cite web |url=https://www.audio-technica.co.jp/cartridge/navi/analog/03.html |title=アナログレコード入門 オーディオ用とDJ用の違い |website=株式会社オーディオテクニカ |accessdate=2018-06-10}}</ref>。
 
 
 
また近年では再生機器に、CDプレイヤーやデジタルプレイヤーなどで演奏する者も居る。
 
 
 
=== CDJ・PCDJ・モバイルDJ ===
 
[[File:DJ albert.jpg|thumb|DJ albert]]
 
基本的なプレイ技術は[[#クラブDJ・ターンテーブリスト]]と同じだが、音楽の記録されてる媒体、[[コントローラ]]部がデジタル化されているものを用い、アナログターンテーブルとは操作方法など異なる点が主である。
 
 
 
CDJとはDJ向けのCDプレイヤーを使ってDJをする者。また[[パイオニア|パイオニア株式会社]]の商標登録<ref>商標登録登録番号 第5449038号</ref>であり、DJ用CDプレイヤーである。パイオニア以外の機種も含めてDJ用CDプレーヤーの総称として用いられることもある。基本的に[[CD-DA]]規格のCDを使用するが機種によって[[WAV]]、[[MP3]]、[[AAC]]などの[[音声ファイルフォーマット]]を扱えたり、記録媒体には[[USBフラッシュドライブ|USBメモリ]]、[[ハードディスク]]を内蔵する。
 
これについているターンテーブルはコントローラであり、レコードプレイヤーのようにモーターは付いていない。機器によるが、ターンテーブルの上面に触れて回すと曲の送り戻しとスクラッチ操作、サイド部分に触れて回すと選曲操作ができる。これはPCDJが使うコントローラーも同様だが機能割り当てを変えられることもある。
 
 
 
[[PCDJ]]またはPJは[[パーソナルコンピュータ]]使ってDJをする者を指す。DJ向けの音楽再生[[ソフトウェア]]と[[ハードウェア]]にはmidiコントローラ、2系統のオーディオインタフェースでの機器構成が一般的である。2系統のオーディオインタフェースは2つのチャンネルをメイン出力、残りの2チャンネルをBPM調整などで使う。またmidiコントローラに内蔵されている製品もある。
 
 
 
特殊な音を記録してあるCDまたはレコード盤を、コントロールヴァイナルとも言い、これと専用のインターフェイス、ソフトウェアを用いることでアナログターンテーブルでデジタル音源を操作することが出来る。{{仮リンク|ヴァイナルエミュレーションソフトウェア|en|Vinyl emulation software}}または、デジタルヴァイナルシステムと呼ばれる。このシステムは複数のメーカーが製品として存在しているがコントロールヴァイナルに互換性は無い。
 
 
 
デジタルという利点を生かし、アナログでは難しい、或いは不可能な事を容易にすることができる。
 
たとえばBPM、アナログでは両ソースと同じ単位にしなければならないケースでは時間のかかる作業であるが、これを瞬時に同じ単位にする同期機能や、音程を保ったままのピッチコントロール、何拍かを非常に細かくループさせたりするエフェクト機能などがある。
 
またアナログのレコード盤では物理的に収納、移動に限度があるが、デジタルでは記憶装置の空き容量が許す限りの曲を所持、移動が可能となる。
 
 
 
== ジャンルごとのDJスタイル ==
 
この節でのDJはラジオDJ以外のことを指す。
 
 
 
=== レゲエ(ディージェイ・セレクター) ===
 
{{Seealso|レゲエ#ディージェイ・スタイルの確立|サウンド・システム}}
 
[[ レゲエ]]におけるDJの元祖はサー・ロード・コミック、カウント・マチューキ、リトル・スティットらである<ref>[[デニス・アルカポーン|Dennis Alcapone]]『Forever Version』 ライナーノーツ [[2007年]]、Heartbeat</ref>。元は他のジャンルと同じように選曲し[[イントロ]]部でその曲の紹介などを担当していたが、[[1960年代]]後半の[[U・ロイ]]の登場以降はレコーディングに参加し'''[[トースティング]]'''や[[ラップ]]を披露するようになっていった。現在はレゲエにおける「DJ」と言えば、一般的には[[サウンド・システム]]などで[[リディム|バージョン]]や[[ダブ]]に合わせてトースティングする者を指す。他ジャンルにおけるDJと区別するため、「'''ディージェイ'''('''dee jay''')」と表記する場合もある。ディスクジョッキーと呼ばれることはない。他のジャンルにおけるDJにあたる者は、レゲエでは'''セレクター'''('''selector''')と呼ばれる。セレクターには独自のスタイルがあり、曲のフック(盛り上がり)部分で逆回転して止めてしまったり(「Pull up」、「Rewind」、「Come again」と呼ばれる)セレクター自身が発言したりする。
 
 
 
=== ヒップホップ ===
 
 [[1973年]]に[[ニューヨーク]][[ブロンクス区]]でサウンドシステム活動を開始した[[ジャマイカ]]移民である[[クール・ハーク]]がヒップホップDJの普及者として知られる。クール・ハークが発見した[[ブレイクビーツ]]や[[ディスクジョッキー#スクラッチ|スクラッチ]]などの技法が開発され、ヒップホップDJの独自性が高まっていった。
 
 
 
=== スクラッチ ===
 
 音をこするように前後させ同じ部分を反復再生、リズムを刻むなどのパフォーマンスのこと。[[1977年]]にグランドウィザード・セオドアが偶然発見し、親戚の[[グランドマスター・フラッシュ]]が流行させた。一般認知されているが音楽ジャンルによってスクラッチはたまに行われるか、もしくはまったく行われない。稀に[[ジャズ]]や[[ハウス (音楽)|ハウス]]ミュージックにもスクラッチを得意とするDJがいるが、やはり発祥であるヒップホップDJが主にスクラッチ技術を使用する。
 
 
 
=== バトル ===
 
 特殊な奏法(スクラッチ、トリックミックス、ジャグリング、トーンプレイ、ボディトリック)を専門的に行うDJをバトルDJと呼ぶ場合がある。クラブフロア等の選曲主体のDJとは異なり、音を楽器のように扱うことに長けたDJである。
 
 
 
バトルDJの技術が高度化するに従い、それを競う大会が開催されるようになった。国際的なバトルDJ大会でも複数の日本人が優勝している。
 
 
 
=== ロックバンド ===
 
 ロックバンドの中にはメンバーにDJを編成しているバンドが存在している。バンドにおけるDJの役割は音源再生の他、スクラッチやジャグリングなどを用いてパーカッションのような役割も担当する。サンプラーやドラムマシンなどの操作を兼任しているDJも多い。
 
DJを擁するロックバンドの例は[[インキュバス]]、[[リンキン・パーク]]、[[スリップノット]]、[[Dragon Ash]]、[[MAN WITH A MISSION]]、[[SEKAI NO OWARI]]、[[Suchmos]]などが挙げられる。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
<references/>
 
<references/>
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons|Category:Deejays}}
 
* [[日本のラジオパーソナリティ一覧]]
 
* [[グッドモーニング, ベトナム]]
 
* [[日本のヒップホップDJ一覧]]
 
* [[12月28日]] - ディスクジョッキーの日
 
  
 
{{DEFAULTSORT:ていすくしよつきい}}
 
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2018/8/13/ (月) 18:22時点における版

ディスクジョッキーdisc jockey)またはDJディージェイ

本来の意味は、diskがレコード盤をさし、jockeyは騎手であるから「レコードを操る人」。

もともとはラジオ番組などでいろいろな話をしながらレコードを聞かせる司会者のことをいった。現在では、ラジオ番組のディスク・ジョッキーは、個性を前面に出して語りかける手法が多くなってきたことから「パーソナリティー」とよばれるようになった。

ディスク・ジョッキー番組は、ラジオの特性にも調和しており、制作経費も安いために、アメリカでは1920年代からあったといわれる。

日本でこれがとくに多くなってきたのは1960年代中盤(昭和40年代)以降で、当時テレビの普及によって圧倒された民放ラジオは、パーソナリティーを起用した番組を、時間帯ごとに細かく編成して聴取者を獲得しようとした。

現在では、この形式がラジオ番組の基本といってもよいぐらいに普及し、定着している。既存のレコード音源を利用してラップのバック音楽をつくりだしたり、ディスコ(クラブ)などで踊る音楽の選曲や編集を行う者は「DJ」とよばれる。

脚注