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| − | <div class="pathnavbox">
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| − | *{{Pathnav|アニメーション|アニメ}}
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| − | *{{Pathnav|テレビ番組}}
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| − | </div>
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| − | {{出典の明記|date=2009年9月}}
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| − | '''テレビアニメ'''は、[[テレビ]]放送用に制作される[[アニメ]]作品（[[テレビ番組]]）を指す。「テレビ[[アニメーション]]」の略語で、「TVアニメ」とも表記される。
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| − | 本項では、[[日本]]の[[地上波]][[日本のテレビジョン放送局|テレビ局]]、[[日本における衛星放送|BS・CS局]]のテレビ放送用に製作される商業アニメ作品（番組）について解説する。
| + | '''テレビアニメ''' |
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| − | == 概要 ==
| + | [[テレビ]]放送用に制作される[[アニメ]]作品（[[テレビ番組]]）を指す。「テレビ[[アニメーション]]」の略語で、「TVアニメ」とも表記される。 |
| − | 標準的な事例としては、1回分を30分（CMなども含めたテレビ放送時間）とする連続作品として制作されるほか、5分から15分の短編アニメ作品や、レギュラー放送番組の長編[[特別番組]]、単発の長編特別番組なども存在する。
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| − | 多くの作品は[[児童]]・[[ファミリー]]向けで、「アニメは[[子供]]のもの」という認識は、世界初の連続商業テレビアニメ『[[鉄腕アトム]]』（当時は'''テレビマンガ'''と呼称された）放送時から基本的に変化はないが、アニメに拒否感を示す者の割合は減少傾向にある。これはアニメを視聴して成長した層が増加したことによるが、「アニメは[[おたく]]のもの」という認識も広まりつつある<ref>業界関係者が本音を明かした「オタク文化の10年」PD（明大アニ研シンポ後編part1）アキバ総研編集部 [http://akiba.kakaku.com/column/1001/17/120000.php]</ref><ref>リア充ではなく厨二病と歩んだ「オタク文化の10年」（[[明治大学|明大]]アニ研シンポ前編）アキバ総研編集部 [http://akiba.kakaku.com/column/0912/23/153000.php]</ref>。
| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
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| − | [[野村総合研究所]]は、テレビアニメの[[録画]]率は他ジャンル番組と比べて際立って高く、特にBS放送で顕著になるという調査結果を発表している<ref>[http://animeanime.jp/article/2014/05/06/18568.html BS放送のアニメ番組 録画視聴がリアル視聴の2.5倍 野村総研調べ] アニメ!アニメ! 2014年5月6日、2015年4月9日閲覧。</ref>。
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| − | [[インターネット]]配信が普及した現在でも「テレビ放送の実績が海外の視聴者には特別に映る」という理由から先行して有料配信の後、「海外戦略の為に宣伝」と位置づけてテレビ局の放送枠を購入して放送する事例もある<ref name="nikkei_20160817">[http://www.nikkei.com/article/DGXKZO06120010W6A810C1H56A00/ ＮＨＮコミコ、アニメ有料先行配信 視聴率より拡散重視] [[日本経済新聞]] 2016年8月17日、同21日閲覧。</ref>。
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| − | 作品に関しては「[[日本のテレビアニメ作品一覧]]」を参照。
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| − | == 標準フォーマット ==
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| − | 30分枠番組の構成はおおむね以下の通り（ここでは『[[マシュマロ通信]]』の本放送版を基本にして記述する）だが、作品によっては「'''[[実写]]パートとの混成'''」となるものもあり、下記のフォーマットと異なる場合もある。
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| − | 基本的に本編（約24分）と、[[コマーシャル|CM]]（約6分）の合計で30分となる。CMは15秒単位で制作されるため、各パートも15秒が基本単位で、警告（啓発）とアイキャッチの合計は15秒、テーマ曲は90秒（60秒・150秒）になる。
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| − | CM放送が[[放送法]]などの関連法令で禁じられている[[公共放送]]の[[日本放送協会|NHK]]や、[[WOWOW]]・[[アニメ専門チャンネル一覧|アニメ専門チャンネル]]などの有料衛星放送においてもローカル局へ[[放送権]]を[[番組販売|販売]]するなどの2次利用のため、上記のフォーマットを採用している。その場合、本来のCMの時間を視聴者から寄せられたイラストなどの紹介コーナーや[[ミュージッククリップ]]、番組等の宣伝を加えて25 - 30分枠として放送している。
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| − | # 警告（啓発）：5秒
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| − | #* [[ポケモンショック]]以降、「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見よう」など、登場人物から視聴者への呼びかけがある。ポケモンショック以前の番組の再放送でも字幕が表示されるようになる。これは同事件から長年が経った現在でも、少なくとも全日枠作品ではおおむね徹底されている。なお警告パートがない作品も多く、本編冒頭の字幕で挿入する・警告自体がない（特に深夜アニメ）・CMが警告を兼ねている例もある<ref group="注釈">[[わかさ生活]]が提供のTOKYO MX・KBS京都・テレビ大阪の全日枠放送作品など。</ref>。
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| − | #* [[常時接続]]の普及により[[インターネット]]上で違法配信が問題視されるようになると、「インターネットへのアップロードは[[著作権法]]で禁止されている」旨の警告文が表示される（本編Aパートの冒頭で表示する場合もある）。
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| − | #* 作品によっては「本作品は[[フィクション]]であり、実在の人物・事件とは関係ない」旨のテロップも表示されることがある。
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| − | #* 作品のジャンルに応じた特別な警告カットやテロップが挿入されるケースもある。
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| − | #** 『[[遊☆戯☆王デュエルモンスターズ]]』では「ルールとマナーを守って楽しくデュエルしよう!!」というカットが表示された。
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| − | #** [[自動車]]の暴走描写がある『[[頭文字D]]』や『[[湾岸ミッドナイト]]』などでは「劇中の法律に違反する行為を真似しないように」などと表示される。
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| − | #** [[賭博]]を行う描写のある『[[賭ケグルイ]]』では「賭博行為は法律で禁止されている」旨のテロップが表示される。
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| − | #* 登場人物の言動に差別用語やその他問題のある表現を含む場合、事前に「[[時代考証]]や作品の資料性を考慮して一部不適切な表現を含む」旨のテロップが表示される。
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| − | # [[アバンタイトル]]:10秒
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| − | #* 作品によって有無が異なる。ある場合はオープニング曲の前に数分程度の本編Aパートの[[イントロダクション]]が挿入される。毎回、作品解説の同じ映像が挿入されることもある。
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| − | # オープニング[[主題歌]]（[[オープニングアニメーション]]）：1分20秒
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| − | #* 大半は同じ映像を繰り返し使用するが、新キャラクター・新メカが登場すると一部シーンを差し替えることもある。多くの作品はメインスタッフはここでクレジットする。
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| − | #* 作品自体が5分前後の短編アニメの場合、放送枠の都合上などで全てのスタッフ・キャストクレジットをオープニングアニメーション（あるいはエンディングアニメーション）内に集約する場合もある。
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| − | #* 近年の多くの作品では1クール単位で主題歌を入れ替える傾向が強い。中には毎回のように入れ替えるケースもある（エンディング主題歌も同様）。
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| − | #* オープニング主題歌のイントロダクションをアバンタイトルのラストシーンに被せるように挿入する演出や、[[最終回]]などでオープニング主題歌を飛ばして本編に入る場合もある。
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| − | # [[提供クレジット]]:10秒
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| − | #* 放送局の[[アナウンサー]]（ローカルセールス番組の場合は各放送局ごとに異なることが多い）が読み上げることが多いが、本編のナレーションや主要キャラクターを担当する[[声優]]が提供のアナウンスをするケースも増えている（[[提供クレジット#出演者・声優によるアナウンス]]も参照）。
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| − | #* ローカル局の深夜アニメの場合、スポンサードネットによる放送が非常に少なく、大半が[[番組販売]]の形で放送されるため提供クレジットが省略され、背景の表示のみになることもある。
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| − | #* 「今週のハイライト」的文章や、「局からの案内」などの[[スーパーインポーズ (映像編集)|テロップ]]を挿入する例もある。
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| − | #* 本編の放送時間の関係上などから、提供クレジットパートを省略し、Aパートの冒頭でスポンサークレジットを挿入する作品もある（特にMBS製作作品で用いられる）。
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| − | # CM1:1分30秒
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| − | #* 作品によってはオープニング終了後、本編Aパートに入るものもある（その場合は後のCMパートがその分だけ長めに設定されることが多い）。
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| − | # 本編Aパート：10分
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| − | #*Aパートの冒頭で、現在放送中の[[アニメの話数一覧|話数]]（[[助数詞]]<ref group="注釈">「第○話」「その○」「EPISODE ○.」など（○の中に数字が入る）。</ref>）と[[サブタイトル]]が表示される。
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| − | #** 作品によっては、話数の併記がないサブタイトルのみ<ref group="注釈">数十話 - 数百話にまで長期化したりそうなると見込まれる場合、最初から話数を併記しない場合もある。また『[[サザエさん (テレビアニメ)|サザエさん]]』では毎回サブタイトルの画面に「作品No.」も併記しているが、「放送順」と「作品No.の順番」は必ずしも一致していない。</ref>の場合もあれば、『[[Fate/Zero]]』や『[[Re:CREATORS]]』のようにBパートの最後に流れる作品もあり、中にはサブタイトルが全く表示されない場合もある<!--サブタイトルを表示させていない理由は不明だが、公式サイトなどで確認できる場合もある（『[[うらら迷路帖]]』『[[フリップフラッパーズ]]』『[[NEW GAME!]]』『[[リトルウィッチアカデミア]]』など）。-->。
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| − | #** Aパートのアイキャッチか、Bパートのラストでサブタイトルが表示されることもある。中には特定の回のみ変更されるパターンもある。
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| − | #* Aパート／Bパートは、定形の時間枠ではなく、おおむね合計で20分になる。作品の演出により、CMが本編にかからないように割り振るなど、時間配分は変更される。また、警告（啓発）とアイキャッチなどで増減する。
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| − | #* 2010年頃に入ると本編中に各種宣伝テロップを挿入する作品が急増している。
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| − | # [[アイキャッチ]]：5秒
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| − | #* 作品毎に大きく異なる。全く使用されない場合や、A／Bパートに番組タイトルロゴを挿入する、A／Bパートのいずれかに挿入する、演出上の意図でCMに関係なく場面転換に挿入するなど様々である。同じ映像を使用するものや、内容に応じて準備された数種類の映像を使用する。CMのないNHKやAT-Xの放送分でも挿入されることがある。
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| − | # CM2:1分30秒
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| − | # アイキャッチ：5秒
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| − | # 本編Bパート：10分
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| − | # エンディング主題歌（[[エンディングアニメーション]]）：1分30秒
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| − | #*おおむ概ねの傾向はオープニング主題歌と同じであるが、毎回変わる担当スタッフや担当キャストクレジットは大抵はここで表示する。
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| − | #* エンディングアニメーション内に次回予告を挿入する例もある。
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| − | #* 最終話にてエンディングアニメーション映像を新規に制作（大抵は作品の後日談か総集編的なもの）したり、専用のエンディング主題歌を用意する場合もある。
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| − | # CM3:1分30秒
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| − | #* 作品によってはそのまま次回予告へ入るために省略されるか、次回予告後に回されることもある。
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| − | # [[次回予告]]：30秒
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| − | #* 次回に放送される予定の映像を使用する。ただし、一部作品では本編の放送時間の関係上、先述のようにエンディングアニメーション内に次回予告映像もしくは次回タイトルを流すものも存在するほか、次回予告自体が存在しない作品もある。
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| − | #* 近年では主にMBS製作作品の場合に改編期が迫ると新番組告知CMを放送する時間を捻出するため次回予告の放送時間を短縮したり、本編中では放送せずに正規サイズのものを各公式サイト・動画配信サイトで次回予告を公開する事例が増えている。
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| − | # 提供クレジット：10秒
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| − | # エンドカード：5秒
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| − | #* 作品によっては有無が異なる。同じ作品でも、挿入の有無は局により異なり、局ごとに別々の例もある。また、再放送にあたって新規に制作される作品もまれに存在する。
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| − | # CM4：1分20秒
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| − | #* 作品によってはエンディング主題歌を流した後か次回予告前後にCパート（短編アニメなど）やミニコーナーを挿入するものもある。
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| − | 作品や放送局によっては、放送開始時刻から暫くCMを流してから本編放送開始、というケースも多く見られる。
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| − | また[[再放送]]にあたっては、再放送枠自体が通常の30分よりやや短い場合など、放送枠の都合上によりCM放送時間を捻出するためにOP・EDや次回予告、場合によっては本編の一部がカットされる事例がある。特に通常のフォーマットより本編が長めに制作された作品でこれが顕著になる。
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| − | == 制作過程 ==
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| − | ; 基本的な流れは[[アニメ#制作工程]]を参照。
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| − | ; 企画
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| − | ; 制作資金・[[番組スポンサー|スポンサー]]集め（民放テレビ局の場合）
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| − | ; [[発注]]
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| − | : [[下請け]]となる各種[[アニメ制作会社]]へ発注してアニメ制作を行う。
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| − | : フジテレビ制作<!---テレビ局自身が直接制作した、と言う意味で「製作」とは言い方を変えました--->『[[信長協奏曲]]』は、「テレビ局内の部署で直接制作」する、異例の制作体制を採用している<ref name=animeanime>[http://animeanime.jp/article/2014/12/01/21049.html アニメ「信長協奏曲」DVD-BOX発売決定 フジテレビ局内制作の話題作] アニメ!アニメ! 2014年12月1日、同31日閲覧。</ref>。
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| − | 日本初の30分テレビアニメシリーズ<ref>テレビアニメとしてはそれ以前に『[[もぐらのアバンチュール]]』『[[新しい動画 3つのはなし]]』『[[インスタントヒストリー]]』『[[おとぎマンガカレンダー]]』などが放映されている。</ref>『[[鉄腕アトム]]』で、制作プロダクション主宰の[[手塚治虫]]が同時に原作者の立場であり、自身の作品のアニメ版著作権を放送局に売り渡すことに難色を示したことに放送局も同意し、その後も同じ方式が踏襲された。放送局が直接アニメ制作会社を子会社として設立するなどの方法で制作に関与したり、著作権を買い取ったアニメ番組も初期には存在したが、版権ビジネスが成立しないために現在では存在しない。
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| − | === 制作現場の空洞化およびその影響 ===
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| − | {{see also|アニメ制作の国際分業化|作画崩壊}}
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| − | コストカットや人手不足などの事情から、アニメーションの実制作の少なからぬ部分（特に[[セル画|セル]]や背景の作画）が[[中華人民共和国|中国]]や[[大韓民国|韓国]]など日本国外の制作会社に外注されており、日本国内の[[コンテンツ産業]]はそれを支える根底の部分で[[空洞化]]が進んでいる。また、これにより作画の過程でキャラクターや作風まで知られることになるため、別作品で盗用されたり、[[作画監督]]への指示が十分に行き届かずに意図した通りの作画にならない[[作画崩壊|崩壊]]も生じている。
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| − | 2000年代に入り深夜アニメの本数が増加するに比例するかのように制作トラブルも増加傾向にあり、放送スケジュールにまで影響を及ぼす事例も相次いでいるのが現状である。
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| − | === 製作委員会 ===
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| − | {{main|製作委員会方式}}
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| − | [[1980年代]]頃から[[出版社]]や[[レコード会社]]、[[広告代理店]]などがテレビ局の放送枠を買い取り、パッケージ販売を前提とした形態の作品が急増している。
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| − | == 題材 ==
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| − | 題材は幅広く、多種多様なものが使用されている。
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| − | 詳細は[[:Category:アニメのジャンル]]を参照。
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| − | === 対象年齢層別の特徴 ===
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| − | 作品によっては下記にある複数の層をターゲットとした作品も存在する。
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| − | ; [[ファミリー・一般向けアニメ]]
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| − | : 年代や男女を問わず[[家族]]全員で鑑賞して楽しめる作品。
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| − | : 基本的に嫌悪感を引き起こすような性的・暴力描写がなく健全な娯楽作品。長期放送されてレギュラー番組として定着している作品も多い。
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| − | ; [[子供向けアニメ]]
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| − | : 視聴対象が主に中学生以下を対象として企画・製作され、制作費用はスポンサー企業が担うことが多い。
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| − | : 子供の精神的成長は年単位で進むため作品企画時に玩具などの対象年齢が設定され、また原作や[[漫画化|漫画版]]掲載の漫画雑誌などには対象年齢が明確に設定されている場合が多い。
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| − | : 一定の年齢に達すると（[[大きいお友達]]など除いて）作品に対する興味や関心が失われ、視聴をやめる（「卒業」する）ケースが多い。
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| − | : 玩具展開と作品のストーリー展開が連動していることが多く、放送期間は1年間の作品が多い<ref group="注釈">『[[ふたりはプリキュア|ふたりはプリキュア→ふたりはプリキュア Max Heart]]』などのように、同一の登場人物が複数年に亘って登場する作品でも1年ごとにタイトルを改題し別作品として商業展開することもある。</ref>。
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| − | ; [[少年向けアニメ|少年向け]]・[[少女向けアニメ]]
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| − | : 性別による身体的な特徴が発達し始め、子供から大人の身体に変化する[[思春期]]を迎える小学生高学年、中学生が主な視聴対象で、高校生以上を対象にした作品も増加し対象年齢層が広がっている。
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| − | : [[恋愛]]、[[友情]]や[[学校生活|学校（学園）生活]]、[[クラブ活動]]など、作品の舞台や主題として実生活で関心の高いものが扱われることが多い。
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| − | ; [[男性向けアニメ]]
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| − | : 10代後半以上のアニメファン（アニオタ）男性を視聴対象に深夜アニメとして製作されることが多い。[[1970年代]]以降のアニメの視聴層の高年齢化に伴い増加傾向にある。
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| − | : 視聴層が限定されるマニアックな内容で、[[青年漫画]]・[[成人向け漫画]]・[[アダルトゲーム]]を原作とする作品も少なくない。
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| − | ; [[女性向けアニメ]]
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| − | : 従来はアニメを見ないと思われていた[[視聴者#日本における視聴者層の区分|F1層]]を対象に、フジテレビで2005年から深夜アニメ帯で『[[ノイタミナ]]』と呼ばれるアニメ枠で放送が始まった。
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| − | : また、2006年以降も同様の層を意識したアニメ放送枠が複数設けられている。アニメ化と実写映画、[[テレビドラマ]]化が同時に行われる事例がある。
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| − | == 放送枠 ==
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| − | === 全日帯（6:00 - 24:00） ===
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| − | {{Main|全日}}
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| − | この時間帯に本放送されるテレビアニメを当項では便宜上「'''全日枠アニメ'''」と呼ぶことにする。
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| − | # [[プライムタイム]]（19:00 - 23:00）・[[ゴールデンタイム]]（19:00 - 22:00）
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| − | #* 地上波キー局系列での19時台で放送作品は年々減少の一途を辿っている。アニメ[[評論家]]の[[藤津亮太]]は「アニメでは[[視聴率]]が稼げず、広告主から敬遠される傾向にあるため」と解説している<ref name="fujitsu_025">{{Cite news
| |
| − | |date=2011-06-08
| |
| − | |url=http://www.animeanime.biz/archives/9040
| |
| − | |title=藤津亮太のテレビとアニメの時代 第25回 プライムタイムにアニメが放送されない時代
| |
| − | |work=[[藤津亮太]]
| |
| − | |publisher=アニメ!アニメ!
| |
| − | |accessdate=2015-04-06}}</ref>。一方で[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]や[[日本BS放送|BS11]]などのネットワークに属しない独立局ではキー局系列と比べると採算ラインが低いことから、ゴールデンタイム帯で放送される新作アニメもある<ref name="fuji_shimizu">[http://www.narinari.com/Nd/20150833194.html フジ19時台アニメが消えた理由、編成のキーマンが“枠移動”事情語る。] ナリナリドットコム 2015年8月16日、同9月4日閲覧。</ref>。
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| − | #* [[1976年]]の[[MBSテレビ|MBS]]製作・TBS系列『[[花の係長]]』や[[1984年]]の[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列『[[ドタンバのマナー]]』（[[1986年]]3月まで）、[[1987年]]の[[テレビ東京]]系列『[[マンガ日本経済入門]]』、[[1989年]]の[[TBSテレビ|TBS]]系列『[[ギミア・ぶれいく]]』内で放送された『[[笑ゥせぇるすまん]]』、[[2000年]]のテレビ東京系列『[[ラブひな]]』が、22時台に放送されたことがある。その後は、テレビ東京やNHKで22時台末に[[フライングスタート (放送)|フライングスタート]]を実施した深夜アニメが若干ある程度である。
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| − | #* 2010年代に入ると、TOKYO MXが新作[[UHFアニメ]]や[[再放送]]枠および関連情報番組を同時間帯（および連続して23時台）に放送している。そのほか[[京都放送|KBS京都]]や[[サンテレビジョン|サンテレビ]]でもTOKYO MXからの同時ネット番組を中心に新作アニメのプライム帯の放送を行うことがある。
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| − | #* このほか、主に2010年代頃から[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系『[[金曜ロードSHOW!]]』枠や[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系『[[土曜プレミアム]]』枠など、21時〜23時前後の2時間枠において単発のアニメ[[特別番組]]を年1〜2回のペースで定期的に放送している。
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| − | #[[ノンプライム]]（6:00 - 19:00／23:00 - 24:00）
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| − | #* 早朝帯（5:00 - 6:00前後）：後述の理由により、近年ではローカル局では多くの作品が主に土日のこの時間帯に[[遅れネット]]している。
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| − | #* 平日の朝帯（6:00 - 8:00）：テレビ東京は6時台後半から7時台前半にかけて[[子供向け番組]]を放送しており、それに内包する形で短編アニメを放送することがある（かつては[[テレビ東京平日朝アニメ枠|平日帯の朝アニメ枠]]が存在したが、『[[チャージ730!]]』開始に伴いレギュラー放送枠は廃止）。過去には他系列キー局でも放送されていたが、[[ワイドショー番組]]の拡大で現在は存在しない。
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| − | #* 平日の午前帯（8:00 - 12:00）：日本テレビ製作の夕刻帯アニメは、系列局の[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]（ytv）では1988年10月から夕刻帯に[[バラエティ番組]]『[[ざまぁKANKAN!]]』の放送のため、学生層が視聴困難なこの時間帯に遅れネットされていた（後に平日早朝に移動した作品もある）。2016年4月改編で日本テレビでも『[[それいけ!アンパンマン]]』が金曜夕方からこの時間帯に移動となった。また、NHK Eテレは午後帯も含めて情緒教育目的の短編アニメを多く放送している。
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| − | #* 平日の夕刻帯（16:00 - 19:00）：17-18時台では1990年代前半まで在京キー局の多くで存在したが、テレビ東京を除いて[[報道番組|ニュース番組]]や[[情報番組]]に移行し、4大キー局では現在では存在しない。ただし一部ローカル局ではこれらの番組の後続で後述する地域限定短編アニメが放送されることが稀にある。
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| − | #** またテレビ東京系列局の[[テレビ大阪]]と[[テレビ愛知]]では18:30枠が過去作アニメ再放送枠であったため、他の系列局で同時ネット作品が別の時間帯で遅れネットされたりネットされなかった作品もあり、編成の都合で頻繁に放送日時が変更されることもあった。TXN系列各局の多くではローカルセールス枠である17:25 - 17:55枠を再放送、もしくは未放送作品・新作[[UHFアニメ]]のネット枠としている。
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| − | #** 地方局でも16 - 17時台にアニメを放送する局が多く存在したが、自社制作の[[夕方ワイド番組]]の台頭や[[ニュース番組]]枠の拡大などで大幅に激減し、多くは早朝帯や深夜帯などに場を移している。
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| − | #** 独立局では再放送番組を中心に放送されている。また、BS11では一部番組が18時台に放送されている。
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| − | #* 夜23時帯 ：「全日枠アニメ」「深夜アニメ」の両方に属する枠。過去に民放ではテレビ東京系列にて土曜23時台後半枠で散発的に放送されたほか、2016年10月から2018年3月まで[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]でも同じく土曜23時台に新作アニメが放送された。同様の事例として、過去に2006年に日本テレビ系列で『[[NANA]]』を『[[バリューナイト]]』枠で放送したことがある。
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| − | #* 土・日曜日の午前帯：放送期間は1年間かそれ以上の長期放送となる作品・シリーズが多い。1990年代後半、日曜朝に玩具会社・出版社がスポンサーの「子供向け」作品のベルト枠が登場し、[[義務教育]]の[[週休2日制]]の施行によってテレビ東京の土曜朝枠にも登場した。2017年4月改編ではMBS・TBS各1枠をベルト枠化した『[[アニメサタデー630]]』が登場している。
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| − | #* 日曜日の昼間帯 (14:00 - 14:30)：1982年10月、『[[超時空要塞マクロス]]』が該当時間帯に放送された。当時のアニメファンや「メカと美少女」の要素を強く求める「同人誌的なユーザを狙った」商売として数の見込める、アニメファン層を対象とした該当作はヒットし、後のOVA・深夜アニメに続く流れの始まりであり、[[閉塞]]の始まりとされている<ref>『超時空要塞マクロス』.vol3、（DVD版）、[[バンダイビジュアル]]、マクロスの航績-第3回-[[氷川竜介]]。</ref>。
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| − | #* 土・日曜の夕刻帯：ゴールデンタイムから移動した枠も多い。
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| − | === 深夜帯（23:00 - 翌日5:00） ===
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| − | {{Main|深夜アニメ}}
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| − | 一般的には23:00 - 翌日5:00の間に[[深夜番組]]として本放送されるアニメ作品を指す（23:00 - 24:00は前述の全日帯アニメと重複）。
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| − | 放送開始時はゴールデンタイムが22、23 - 24時 - 翌日5時に朝の番組が始まる直前までを[[深夜]]帯としていたことやプライムタイム・ノンプライムの区分がなかったこと、また特定の層を対象にした作品が多い（全日枠と比べてマイナーなジャンルなど）などの特徴があり、アニメのジャンルとして区別されることもある。
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| − | ==== 特殊な例 ====
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| − | 番組編成の都合による変則的な事例で、全日枠アニメが地方局やBS局では深夜帯に<ref group="注釈">一例として、『[[HUNTER×HUNTER (2011年のアニメ)|HUNTER×HUNTER（日本テレビ版）]]』は、2013年9月まで多くのネット局で深夜帯での遅れネットであった（その後は日テレを含めて全局深夜帯放送）。また、『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』は開始当初はTOKYO MXとサンテレビではプライムタイム帯、BS11では深夜帯であった。</ref>、逆に深夜アニメが地方局やBS局では全日枠で放送される<ref group="注釈">一例として、TBS・MBS共同製作『[[おおきく振りかぶって]]（第1期）』は、MBSでは本放送局で唯一土曜17:30枠の全日枠放送であった。また、フジテレビ系列『[[暗殺教室]]』の場合、[[BSフジ]]では土曜午前帯放送であった。</ref>事例もある。また、シリーズによって全日枠と深夜枠が入れ替わった事例がいくつかある（MBSやテレビ東京の番組に目立つ）。
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| − | | |
| − | 最近では関東圏の独立局を中心に深夜アニメ放送時間帯の前倒しがすすんでいる。特に[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]では週末を中心にプライムタイムに属する22時から関連番組を含めて放送を行っている。また[[選挙]]特番放送時などの際は放送時間をさらに前倒してゴールデンタイム帯にて深夜アニメの放送も行う場合もある。
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| − | === 放送形態・放映権 ===
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| − | ''原則としてネット形態に関しては民放のケースで記述する。''
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| − | | |
| − | ネットワークセールス番組の場合は原則として「製作局と同一系列局」でのネットとなるが、系列局のない地域では同じく[[スポンサードネット]]（スポンサー付き）か、番組販売（スポンサーなし）での放送となる。
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| − | | |
| − | 全日帯で放送される子供向け（『[[ポケットモンスター (アニメ)|ポケットモンスターシリーズ]]』など）の場合、系列外の遅れネットでもスポンサードネットされることがあるが、深夜アニメでは番組販売による放送が主流を占める。ローカルセールス番組の場合はその限りでなく、特にローカル局製作番組では地域ごとに系列が異なるケースも見られる。
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| − | | |
| − | 制作局の放映権契約が切れた後は、放送キー局の系列外局でも[[再放送]]されることもある。
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| − | | |
| − | また、長期シリーズ番組の場合、シリーズ途中で異なる系列での放送に変更されるケースも稀に見られる。
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| − | ;例
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| − | *『[[僕のヒーローアカデミア]]』シリーズ（第1期はMBS・TBS系列<ref>[https://okmusic.jp/news/107470 「僕のヒーローアカデミア」がMBS・TBS系「日5」で放送 AJ2016ではスペシャルステージを開催] OKMusic 2016年1月11日、2018年1月25日閲覧。</ref>→第2期以降は読売テレビ・日本テレビ系列<ref>[https://mantan-web.jp/article/20171126dog00m200001000c.html 僕のヒーローアカデミア：テレビアニメ第3期が18年4月スタート ビジュアルも公開] まんたんWeb([[毎日新聞]]) 2017年11月26日、2018年1月25日閲覧。</ref>）
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| − | *『[[進撃の巨人 (アニメ)|進撃の巨人]]』シリーズ（第2期まではMBS・TOKYO MXほか→第3期はNHK総合<ref>[https://animeanime.jp/article/2018/01/25/36589.html 「進撃の巨人」第3期、放送局はNHKに！ ネットでは驚きとともに「規制大丈夫？」の声も] アニメ!アニメ! 2018年1月24日、同25日閲覧。</ref>）
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| − | | |
| − | === 放送サイクル ===
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| − | テレビ局の編成サイクルは[[クール (放送)|1クール]]（3か月、13週）が基本単位で、3か月で計12回〜13回の放送枠を「1クール」とするのが基本になっている。
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| − | | |
| − | シリーズの最初の1クールの放送が終了してから続編の制作が決定した場合、続編は通称「2期」（または「第2シリーズ」など）とも呼ばれる。
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| − | | |
| − | 1990年代までは1年単位（約50話前後）が最も一般的であったが、その後の情勢の変化で、全日枠アニメは6か月（2クール）、深夜アニメは3か月から6か月を放送期間とする放送権契約が主流になった。
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| − | | |
| − | 放送期間は、民放局の場合は視聴率や関連商品の売り上げなどで（続編・シリーズ化を入れて）延長されることもあれば（『[[プリキュアシリーズ]]』など）、スポンサーの倒産や視聴率不振などの理由で[[打ち切り]]<ref group="注釈">『[[手塚治虫のドン・ドラキュラ]]』は、広告代理店の[[倒産]]が原因で1クールも持たずに打ち切られた。また『[[サイボーグクロちゃん]]』は制作会社の[[パブリック&ベーシック]]が倒産したため、未完のまま打ち切られた。特殊な例としては『[[魔法のプリンセスミンキーモモ]]』第1シリーズ（1982年）の場合、一旦打ち切りが決定された後、その打ち切り話は撤回された。</ref>や、放送枠が早朝・深夜枠などに変更される例もある<ref group="注釈">2010年代の例として『[[HUNTER×HUNTER (2011年のアニメ)|HUNTER×HUNTER（日本テレビ版）]]』が放送途中で全放送局にて深夜枠に変更された。また、地方局では主に系列外ネット番組が同様の事態になることもある。</ref>。また、原作が終了していない作品の場合、アニメオリジナルエピソードを挟んだり（『[[ドラゴンボール (アニメ)|ドラゴンボール]]』シリーズなど）、あるいは打ち切り漫画に近い形で終結させたり（『[[鋼の錬金術師 (アニメ)|鋼の錬金術師(第1作目)]]』など）、期間をおいて続編を再開させる事例もある（『[[銀魂 (アニメ)|銀魂]]』シリーズなど。近年では1-2クール放送後、間をおいて次シリーズを放送するものが放送局や時間帯を問わず多く現れている）。
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| − | | |
| − | 深夜アニメでは、[[2002年]]頃から[[日本の地上デジタルテレビ放送|地上波デジタルテレビ放送]]準備工事に伴う放送休止や、事件、事故、災害の発生に伴う臨時の[[報道特別番組]]や[[スポーツ中継]]の延長などで放送枠が逼迫し、その影響で最終話まで放送できない事例も多発していた。その防止策として、企画当初から本編のエピソード数を通常の1クール（12話～13話）より1〜3話程度削減し、全10話前後で終了する構成の作品も増加している（フジテレビ系列深夜アニメ『[[ノイタミナ]]』枠や、[[KADOKAWA]]製作作品など）。
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| − | === 基本的な放送パターン ===
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| − | 基本的に地上波（ここでは原則として[[広域放送]]を含む[[放送対象地域]]単位で扱い、同一広域圏内での複数独立局での同時期放送は含めない）およびBSでは1番組につき1放送局の1枠としている（[[スカパー!]]では週3回以上のリピート放送を多数行っている）。
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| − | | |
| − | ;下記は初回放送から1週間以内に複数回放送する事例である（スカパー!は除く）。
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| − | *TOKYO MX『[[東京レイヴンズ]]』など
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| − | *BS11『[[黒子のバスケ (アニメ)|黒子のバスケ]]』『[[DAYS (漫画)#テレビアニメ|DAYS]]』など
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| − | *『[[魔界戦記ディスガイア]]』（GBS・CBC）、『[[響け!ユーフォニアム|響け!ユーフォニアム2]]』（KBS・ABC）、『[[ダーリン・イン・ザ・フランキス]]』（BBC・ABC）の場合、地上波放送では同時期に独立局と広域局で、『[[BanG Dream!]]』の場合、BSではBS11とBSフジの2局で同時期放送すると言う、変則的な体制を取っている<!--BSのアニメにおいて、同一の作品を（1週間以内に）異なる2局で放送するのは史上初？か、未確認のため情報求む。-->。
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| − | | |
| − | === 民放アニメの放送・配信の順番 ===<!---NHKアニメは原則として全国放送のため、以下の定義は当てはまりません--->
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| − | ここでは基本的に'''放送に関しては[[ローカルセールス]]枠番組の場合'''で解説する。
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| − | | |
| − | 基本的にほとんどの作品が在京[[キー局]]や、[[首都圏 (日本)|首都圏]]の[[全国独立放送協議会|独立局]]（TOKYO MXなど）で先行して放送され、続いて[[近畿地方|近畿]]・[[東海3県|中京圏]]など主要地域の民放で放送される。その他の地方局やBS放送ではさらに[[遅れネット]]か未放送となる傾向が強く、地上波未放送地域では有料のアニメ専門チャンネル頼みになるケースも多い。
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| − | ただしフジテレビ系列深夜アニメ『ノイタミナ』枠の場合は、2015年4月現在では[[サガテレビ]]を除いて地上波レギュラーネット局で同日ネットとなっている（一部局では[[同時ネット]]。かつては[[BSフジ]]でもネットしていたが打ち切りとなった）。MBSの深夜アニメ枠『[[アニメイズム]]』も、2015年4月より地上波レギュラーネット局で同日ネットとなった。また、[[アニメシアターX|AT-X]]などアニメ専門チャンネル製作委員会参加番組の一部には、出資局で最速放送となる事例もある。
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| − | 2010年代なかばに入ると、テレビ東京とBSジャパン（『[[プリパラ (アニメ)|プリパラ]]』（シリーズ途中まで）『[[カードファイト!! ヴァンガード (アニメ)|カードファイト!ヴァンガード]]』（第2期以降、2018年3月まで）など）、あるいはTOKYO MXなどの主要独立局とBS11やBSフジなどのBS局との組み合わせによる、それぞれ「'''大都市圏は（独立局の）地上波、地方はBS'''」と言った役割分担の形で、'''低コストでの[[全国放送|全国]]同時ネット'''を実現させている番組が、特に後者において徐々に増加している（BS11の調査では同局の視聴者の8割が地方在住者であった<ref>[http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20120213/1039683/?ttr_img&rt=nocnt プロ野球中継なし！BS11、4月番組改編で世代別視聴者獲得] [[日経トレンディ]] 2012年2月14日、2015年4月10日閲覧。</ref>）。
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| − | | |
| − | また、同じく少数派ではあるが「関東・関西圏の独立局のみでの同時ネット」<!---例えば関東圏内の独立局同士での同時ネット、は特筆するほどではないので省略--->は、TOKYO MX・[[京都放送|KBS京都]]・[[サンテレビジョン|サンテレビ]]での『[[有頂天家族]]（第1期のみ）』『[[ご注文はうさぎですか?|ご注文はうさぎですか??]]』『[[ラブライブ!サンシャイン!!]]』『[[ろんぐらいだぁす!]]』『[[BanG Dream!]]』などが挙げられる（いずれもBS局では遅れネット）。
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| − | インターネット配信の場合、地上波全国同時ネット番組であっても基本的に最速テレビ放送の後になる（「見逃し配信」と銘打つケースも多い）。ただし[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]製作深夜アニメ作品やMBS製作『[[TIGER & BUNNY]]』、TOKYO MX・BS11・ABC共同製作『アルドノア・ゼロ』、『[[ReLIFE]]』『[[ひなこのーと]]』などのように、最速放送局と同時配信、あるいは'''（有料ながらも）最速放送局より先行配信'''<ref name="nikkei_20160817"/>、更に近年では'''最速放送局よりも更にいち早く無料配信'''を行うケースも登場している。また、『[[亡念のザムド]]』など[[Webアニメ]]として配信されたものを後日テレビ放送するケースも散見される。
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| − | == スポンサー ==
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| − | 民放で放送する場合、制作費・放送費用・CMの広告料を「提供」するスポンサーが必要不可欠となる。スポンサーの要望が作品設定に多大な影響を与え（これは子供向け[[特撮]]番組でも同様である）、これを作品に違和感なく反映させることが担当アニメーターの力量を測るバロメーターとなっていた。
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| − | | |
| − | 商業テレビアニメの開始時から、その多くが[[子供向け番組]]であったため、主要なスポンサーは、商品単価の低い子供向けの商品（[[玩具]]、[[食品]]、[[生活用品]]、[[教材]]など）の製造・販売を手がける企業が主要スポンサーであった。また、30分の放送枠であったことから、テレビ局の営業収益面において不利であり、同時間帯で20%〜30%台の高視聴率のアニメより、視聴率10%強の[[クイズ番組]]・[[ドキュメンタリー番組]]・[[テレビドラマ]]など、商品単価が高く収益の大きい[[家電]]・[[自動車]]などの大手企業が主要なスポンサーの番組が営業収益面で有利な傾向があった。また『[[世界名作劇場]]』シリーズなど、[[一社提供]]番組もあったが、時と共に減少して行った。
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| − | == 放送技術・素材の変化 ==
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| − | === 放送素材の変化 ===
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| − | ; [[フィルム]] : 草創期からフィルム[[撮影]]で原盤を制作し、原版から放送局に納品するフィルムを作成して放送する形態が長年続いていた。この手法はフィルムの経年劣化や、再放送での連続使用による劣化の問題が生じている。
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| − | ; [[ビデオテープレコーダ|VTR]] : 1990年代、[[音声多重放送]]が一般化する頃とほぼ同時期に放送局納品の素材がフィルムからVTRに切り替わる。これは[[セルアニメ]]から[[デジタルアニメ]]に制作方法が移行したことによる。[[スーパーインポーズ (映像編集)|テロップ]]挿入などが容易になる利点もあった。
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| − | ; [[電子媒体|デジタル記録媒体]] : [[ハイビジョン]]対応（高解像度）の[[液晶テレビ]]・[[BDプレーヤー]]（[[BDレコーダー]]、[[PlayStation 3|PS3]]・[[PlayStation 4|PS4]]、[[Xbox One]]）の普及により、アニメの記録媒体は[[VHS]]などのビデオテープから[[DVD]]、さらには[[Blu-ray Disc]]へと切り替えられている（旧作を、より高画質のBlu-ray Discに最適化するよう[[HDリマスター]]を施されるケースも増えている）。
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| − | === 放送技術の変化 ===
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| − | [[高精細度テレビジョン放送|16:9のワイド画面]]の登場、ハイビジョン放送に対応した液晶テレビ機種の登場・[[日本における衛星放送#BSデジタル|BSデジタル放送]]や[[日本の地上デジタルテレビ放送|地上波デジタル放送（地デジ）]]の開始によりハイビジョン環境が普及するようになると、それに合わせて16:9サイズ制作作品が増えていったが、登場当初はハイビジョン対応の制作・放送機材などが非常に高価で、[[NHKデジタル衛星ハイビジョン|NHK BS-hi]]での放送作品以外は[[標準画質映像|SD画質]]を[[アップコンバート]]するものが主流であった。
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| − | | |
| − | [[2000年代]]後半に入ると、放送局や制作会社においてハイビジョン対応の制作・放送機材への更新が進むにつれて、民放作品でも[[ハイビジョン制作]]の作品が次第に増加し（[[長寿番組の一覧|長寿番組]]の場合は途中でハイビジョン制作に移行して行った）、地アナ放送終了後の現在、新規に制作されるテレビアニメは全て16:9ハイビジョン制作になっている。地上波民放各局では16:9サイズで制作された作品を地上波デジタル放送では[[額縁放送]]（場合によっては画面の左右カットの4:3サイズ）放送の放送局も存在したが、[[NTSC|地上アナログ放送]]廃止に向けて全てフルサイズ放送に移行した（独立局各局でもキー局およびその系列局よりは遅れたが、対応を完了させた）。
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| − | | |
| − | なお、2009年9月期までの[[TBSテレビ|TBS]]製作作品（『[[探偵学園Q#テレビアニメ|探偵学園Q（後期）]]』・『[[カード学園]]』内ミニアニメ『ヴァイス サヴァイヴ』および[[MBSテレビ|MBS]]オンエア分の『[[びんちょうタン]]』を除く）や、かつてのテレビ東京系列局製作作品の一部においては、16:9ハイビジョンマスターでも地上波ではデジタル放送も含めて4:3左右サイドカットとなっていた。
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| − | | |
| − | 元々「4:3の画面」で制作・放送された作品の一部においては、地デジへの完全移行との兼ね合いから映像左右にその作品専用のサイドパネルを付けた形での放送に変更したものもある（『[[銀魂 (アニメ)|銀魂]]』<ref group="注釈">第1期第4シーズンまでと傑作選の『[[よりぬき銀魂さん]]』。</ref>や『[[ケロロ軍曹 (アニメ)|ケロロ軍曹]]』<ref group="注釈">6thシーズンまでと傑作選の『深・ケロロ軍曹』。</ref>、『[[トランスフォーマー アニメイテッド]]』など）。
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| − | | |
| − | === 音声放送 ===
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| − | {{Main|音声多重放送}}
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| − | かつてはモノラル放送が主流であったが、VTR素材納入が一般化した1990年代半ば頃からステレオ放送が主流となった。デジタル放送の進展とともに5.1chサラウンド放送を行う番組も登場している（『[[神撃のバハムート]]』シリーズなど）。
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| − | | |
| − | === 字幕放送 ===
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| − | {{Main|文字多重放送}}
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| − | 全日枠作品ではキー局に関してはほぼ全ての新規作品で字幕放送に対応している（[[同時ネット]]局や[[遅れネット]]の[[ローカル局]]では未対応の局が多い）。
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| − | | |
| − | 深夜アニメではTBS・MBS、フジテレビ製作作品で字幕放送が行われている。
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| − | | |
| − | === 連動データ放送 ===
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| − | {{Main|データ放送}}
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| − | 全日枠作品では[[毎日放送制作土曜夕方6時枠のアニメ|MBS土曜18:00]]→[[毎日放送制作日曜夕方5時枠のアニメ|日曜17:00]]枠作品や[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]製作作品が比較的早い時期から連動データ放送を実施していた。
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| − | | |
| − | 2009年頃からは完全地デジ移行の影響もあってか、「[[ニチアサキッズタイム]]」や[[テレビ東京系列平日夜7時台枠のアニメ|TXN19:00枠]]などのように連動データ放送を実施する作品・放送枠も増加傾向にある。[[同時ネット]]によるリアルタイムの視聴を促進すべくミニクイズや視聴ポイントを設定し、これらに応じてデジタルコンテンツの配信やプレゼントの抽選などを実施するケースもあるが、データ放送の仕様上ローカル局の[[遅れネット]]や、BS・CS放送では、ネット局側の臨時枠移動時の視聴者保護措置として制作局が[[裏送り]]をした場合<ref>特撮作品では、[[ABCテレビ|朝日放送]]が[[全国高校野球選手権大会中継]]で「平成[[仮面ライダーシリーズ]]」が臨時枠移動した際に、テレビ朝日からの裏送りで連動データ放送を実施した例がある。</ref>や、衛星放送側で独自の連動データ放送を実施した場合などの一部例外を除いて対応できない。
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| − | | |
| − | その一方、深夜アニメでは『[[ロミオ×ジュリエット]]』・『[[ラストエグザイル-銀翼のファム-]]』（いずれもCBC製作）、『[[武装神姫]]』以降の[[TBSテレビの深夜アニメ枠|TBS製作作品]]、『[[革命機ヴァルヴレイヴ]]』シリーズ・『[[鬼灯の冷徹]]』および『[[悪魔のリドル]]』（いずれもMBS製作）程度に留まっている。
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| − | | |
| − | UHFアニメ（キー局系列局製作参加のものを除く）では長らく存在していなかったが、2014年頃に入ると[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]が自ら製作に関与している一部のアニメなどで連動データ放送を実施する作品が登場している。
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| − | | |
| − | == 音楽・アニメソング ==
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| − | スタッフクレジットとは別に、全日枠アニメの場合はオープニング、エンディングには歌詞字幕が挿入される事例も多い（深夜アニメではごく少数しかない）。
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| − | | |
| − | 作品によって歌詞字幕の漢字に[[ルビ]]のあるもの、漢字を用いないものもある。しかし近年では歌詞字幕の使用率は低下し、2000年代以降は歌詞字幕がない作品の方が多い<!--アニメで歌詞の字幕を表示（引用）させるには、[[日本音楽著作権協会]]（JASRAC）などに別料金が発生するため？か、未確認のため、情報求む。-->（商業用テレビアニメ放送開始時の[[1960年代]]も少なかった）。
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| − | | |
| − | === アニメソングの変遷 ===
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| − | {{main|アニメ#音楽|アニメソング}}
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| − | | |
| − | 商業用テレビアニメ放送開始時から、タイトルや歌詞に作品名・キャラクター名が挿入されているものがシリーズ通して使用され、[[アニメソング]]（略称「アニソン」）を専門で歌うアニメソング歌手も既に存在していた。
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| − | | |
| − | [[1980年代]]前半に放送された『[[うる星やつら (アニメ)|うる星やつら]]』のシリーズ途中で、オープニング・エンディング曲を変える試みを行った。これが[[レコード会社]]に大きなビジネスチャンスとなり、以後、長期シリーズに関しては主題歌を1〜2クールで変える作品が多くを占めるようになる。
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| − | | |
| − | [[2000年代]]以降は[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニーミュージックグループ]]・[[エイベックス・グループ]]・[[ビーイング]]など各レコード会社の新人セールスの重要な要素の一つとなる一方、作品に出演する[[声優]]（および[[声優ユニット]]）自ら歌唱するアニメソングも増加傾向にあり、更には[[キャラクターソング]]やアニメ派生の2次元アイドルが人気を集め、既存のアニメソング歌手を取り巻く環境は厳しくなる一方である<ref>[https://mainichi.jp/articles/20161224/dyo/00m/200/004000c アニソン年間ランキング キャラソン＆2次元アイドル全盛でアニソン歌手に冬の時代？] [[毎日新聞]] 2016年12月24日、2017年6月6日閲覧。</ref>。
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| − | | |
| − | 2010年頃から1つのアニメ作品に対し[[エンディングアニメーション|エンディング]]が毎回異なる楽曲・アニメーションを用いる作品（『[[俺の妹がこんなに可愛いわけがない (アニメ)|俺の妹がこんなに可愛いわけがない]]』、『[[THE IDOLM@STER (アニメ)|THE IDOLM@STER]]』など）も登場したり、または（基本の曲や歌詞は同一ながらも）歌唱の出演声優を毎回変えたり、次第に声優の人数を増やすなどの演出も登場するようになった（『[[TARI TARI]]』、『[[ラブライブ! (テレビアニメ)|ラブライブ!]]』など）。
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| − | | |
| − | 一つの作品シリーズに複数のレコード会社・[[音楽出版社]]・[[芸能プロダクション]]が主題歌制作に関わることもあり、[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]および各社で保有する[[著作権]]との調整の結果、以下の例も見られるようになる。
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| − | | |
| − | * ベスト盤CD制作の際に、主題歌の多くを、もしくはサウンドトラックを制作している会社が代表して発売する（例：『[[機動戦士ガンダムSEED]]』シリーズ）。
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| − | * 映像パッケージ版を発売する際に権利調整が難航した結果、オリジナル版の主題歌を使えなかった（例：『[[赤ずきんチャチャ]]』、『[[ドラえもん のび太の魔界大冒険]]』）、若しくはその曲を使用したパートを丸々未収録にした（例：『[[ハイスクール!奇面組]]』のDVD-BOX『初期』版。2007年末から2008年初冬にかけて発売の『COMPLETE』版では完全収録）。
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| − | == 公式サイト ==
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| − | {{See|アニメ#公式サイト}}
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| − | インターネット環境の普及と共に、番組公式サイトを製作会社もしくは製作局で開設している。現在では[[Twitter]]など[[SNS]]での専用アカウントも開設する事例が殆どである。
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| − | | |
| − | == 表現の自主規制 ==
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| − | {{see also|表現の自主規制#映像作品}}
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| − | 公共性の高いテレビ放送で視聴するため、性的・暴力・流血などの刺激的な表現、[[商標]]（企業名・商品名・ブランド名）などについて、料金を支払い視聴、購入する[[映画]]や[[漫画]]などの[[本|書籍]]より厳しい基準による[[自主規制]]が行われている。なお、[[アニメーション映画|アニメ映画]]のテレビ放送には[[映画倫理委員会]]の[[映画のレイティングシステム]]が適用される。
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| − | | |
| − | === 自主規制の基準 ===
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| − | [[放送事業者]]が自主的に放送基準・番組基準（[[放送コード]]）を定めて運用することが[[電波法]]、[[放送法]]により規定されている。将来、[[映像コンテンツ倫理連絡会議]]が設置が予定されている。
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| − | | |
| − | === 放送倫理・番組向上機構（BPO） ===
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| − | 欧米諸国や豪州ではテレビ番組に対して明確な[[レイティング]]認定を行う公的機関があるが、日本には同様の公的機関が存在しない。
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| − | | |
| − | 代わりに「番組を監視して罰するのではなく、放送事業者が自主的に問題を解決するために視聴者と放送局の仲介をする」<ref name="article-bpo">[[放送倫理・番組向上機構#目的と立場]]より抜粋と要約。</ref>NHKと民放連加盟会員各社による任意団体「[[放送倫理・番組向上機構]]」（BPO）がその役割を担っており、「放送事業者は放送倫理・番組向上機構判断に従い忠実に守るとの合意」<ref name="article-bpo" />上に番組制作が行われている。
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| − | | |
| − | ==== 放送倫理・番組向上機構 (BPO)の回答要請 ====
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| − | 自主規制の要となる団体から、回答要請が出ることは放送事業者にとって重要な意味を持っている。
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| − | ; [[2001年]]：『[[らいむいろ戦奇譚]]』
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| − | : 編成上の都合で[[アダルトゲーム]]を原作としたアニメを18時台に放送したことに対し、[[全国独立放送協議会|独立局]]の[[サンテレビジョン|サンテレビ]]が回答要請を受けている。
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| − | ; [[2002年]]：『[[機動戦士ガンダムSEED]]』
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| − | : 性行為を思わせるシーンが18時に放送されたことに対し、製作局であるMBSが回答要請を受けている。2005年には続編の『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』が「[[放送と青少年に関する委員会]]」で議題となったが、回答要請までは至らなかった。
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| − | ; [[2014年]]：『[[最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。]]』
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| − | : [[女子高生]]の[[オナニー|自慰行為]]またはそれを想起させる内容がプライムタイム（22時台）で放送されたことで、TOKYO MX、サンテレビが回答要請を受けた。両放送局とも回答を待たずに第5話以降の放送を深夜枠へ変更した（BS11では最初から27時台で放送した）。
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| − | : 委員会は、民放連・放送基準第18条で記されている「児童および青少年の視聴に十分配慮する」時間帯が「21時まで」とされていることは踏まえた上で、一方、「21時を過ぎれば青少年への配慮をしなくてよいということではない」と結論付けた<ref>{{Cite web|url=http://www.bpo.gr.jp/?p=7366&meta_key=2013|title=第155回 放送と青少年に関する委員会|publisher=[[放送倫理・番組向上機構]]|date=2014-03-10|accessdate=2014-03-25}}</ref>。
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| − | | |
| − | === 自主規制の運用 ===
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| − | 上記のように日本国内の放送事業者全体で統一された表現規制基準は存在せず、製作局若しくはネット局でバラつきが見られるのが現状である。
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| − | | |
| − | 2000年代以降、全般的には表現規制が緩い傾向がある[[深夜番組]]であるはずの深夜アニメでも、一部放送局を中心に表現規制が厳格化する傾向にある。
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| − | | |
| − | {{see also|深夜アニメ#表現規制|UHFアニメ#UHFアニメの各種問題}}
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| − | | |
| − | === 自主規制の内容 ===
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| − | ==== 放送問題用語 ====
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| − | {{main|放送問題用語}}
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| − | | |
| − | 基本的に、原作・脚本・構成の段階で問題になる用語や表現は削除するか、支障のない表現に変更される。また、同様の理由でアニメ化に際し、問題のあるタイトルの語句が変更される場合もある（例：『[[落第忍者乱太郎|'''落第'''忍者乱太郎]]』→アニメ『[[忍たま乱太郎]]』、『[[俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件|俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として'''拉致られた'''件]]』→アニメ『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として'''ゲッツされた'''件』、『[[バカ姉弟|'''バカ'''姉弟]]』→『ご姉弟物語』など）。一方で演出上あえて意図的に抵触する言葉を使い「[[自主規制音]]」や隠喩的な表現で演出をする作品も存在する。
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| − | | |
| − | しかし、制作当時に「自主規制の対象外であった言葉や表現が使用された作品」の再放送とパッケージ化がされる場合、自主規制対象と判断された部分がカットされ、会話が途切れるなどの問題が発生した。その後、著作権の一種である[[著作者人格権]]を考慮し、「原作者のオリジナリティを尊重して原版のまま放送する」「作品の時代設定を考慮する」「差別を助長する意図はない」などの諸注意の文面を入れた上で、該当語句をノーカットで放送する場合もある。
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| − | | |
| − | ==== 映像演出 ====
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| − | {{main|ポケモンショック}}
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| − | | |
| − | 上記の一件以降、特に点滅の表現が厳しく規制されており<ref>[http://www.tv-tokyo.co.jp/main/yoriyoi/eizoukouka.html テレビ東京 アニメ番組などの映像効果に関する製作ガイドライン]</ref>、銃撃戦のシーンなど減光や残像処理が行われている。過去の作品の再放送やパッケージ化においても同様の処理が行われることが多くなっている。
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| − | | |
| − | ==== 飲酒・喫煙の描写 ====
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| − | 時と共に年齢設定が未成年の登場人物の飲酒、喫煙シーンが描かれることはほとんどなくなり、描かれる場合も「未成年の飲酒（喫煙）は法律で禁止されています」旨の注意が表示（記述）されるようになっている事がほとんどである。
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| − | | |
| − | ==== 性的・暴力描写 ====
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| − | [[少年犯罪]]の増加を裏付ける明確な証拠は見当たらないにもかかわらず、[[1997年]]2月に発生した[[神戸連続児童殺傷事件]]を契機に、具体的な根拠を明確に提示しない[[マスコミ]]（キー局・全国紙）による、集団[[ヒステリー]]（[[モラル・パニック]]）的社会批判（[[メディア効果論]]も参照）が全国に広がり、「漫画やアニメの性・暴力表現が犯罪を助長する」要因とされ、暴力描写規制なども含む包括的な自主規制に発展していった<ref>「[http://homepage1.nifty.com/home_aki/check.htm 恐怖のポケモンチェック]」『[http://home-aki.cool.ne.jp/ TVアニメ資料館]』2002年10月2日。</ref><ref>「[http://homepage1.nifty.com/home_aki/kisei.htm テレビ東京の倫理規制とは?]」『TVアニメ資料館』2001年1月10日。</ref>。
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| − | | |
| − | 過去に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]でも、類似した騒動が発生し、[[コミックス倫理規定委員会|コミックス・コード]]の立ち上げによる厳格な自主規制が行われた例がある。
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| − | | |
| − | ; 変遷
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| − | : 1980年代：[[ゴールデンタイム]]の作品の一部は、暴力・流血描写に[[シルエット]]演出を施すことで残虐な人体破断・爆裂などを表現的に抑えた上で放送した（『[[北斗の拳 (テレビアニメ)|北斗の拳]]』など）。『[[キン肉マン]]』では、[[ラーメンマン]]がブロッケンマンを[[キャメルクラッチ]]で身体を真っ二つにして殺害するシーンが、ラーメンマンがブロッケンマンを麺の生地のように身体を捏ね、ラーメンの手打ち麺にして食べてしまうという、シュールなギャグシーンに差し替えられている。
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| − | : 2000年代：銃撃された人の流血が暴力的な表現として規制対象となる。
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| − | ; 性的描写
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| − | : 1980年代：[[ゴールデンタイム]]の作品の一部に、女性キャラクターの下着姿や[[乳首]]などを露出する[[色気|お色気]]（[[エッチ|エロ]]）場面を含むもの（『[[タイムボカンシリーズ]]』『[[うる星やつら (アニメ)|うる星やつら]]』『[[らんま1/2]]』など）が存在していた。
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| − | : 2000年代：簡単に予約録画可能な機器（[[DVDレコーダー|DVD]]、[[BDレコーダー|BD]]）が家庭で普及し、児童層がリアルタイムで視聴することが少ない深夜アニメ枠も自主規制の強化が行われ、児童の興味を引きつける[[萌え]]・[[ロリータ・コンプレックス|ロリ]]・エロ（半裸、パンチラなど）の表現を多用したい製作会社は表現規制の厳しいテレビ東京以外の局を模索する傾向に走り、[[全国独立放送協議会|独立局]]、[[日本における衛星放送|BS/CS局]]などに移行するようになった。
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| − | : [[2007年]]以降、女性の[[セミヌード]]や[[下着]]が映る描写も[[湯気]]や閃光などの[[ぼかし|白ボカシ]]などで乳首や局部を隠す事例が増えているが、AT-Xでは対象年齢の制限を設けることにより、本来の映像でかつ[[プライムタイム|プライム]]・[[ノンプライム]]の時間帯で、曜日も問わずに放送されている（無料放送時<ref group="注釈">[[スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)|スカパー!]]では毎月第1第1日曜日の「午前4時頃～翌月曜日の午前4時まで」の24時間だけ、大半のチャンネルが無料放送されるが、「対象年齢の制限があるアニメ」「アニメ映画」「数話をまとめた放送（一挙放送）」などは視聴できない。</ref>には一切視聴できない）。
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| − | :作品の設定上から性的刺激が強い場面を多用する場合、テレビ局側の自主規制基準を見越して当初の意図通りの内容を「ディレクターズカット版」などのパッケージ化販売が前提になっている事例もある。
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| − | : 深夜アニメの一部では、女性キャラのスカートが大きく捲れているシーンでも、下着をあえて描かず、臀部やビキニラインを見せることで「下着ではないので規制対象ではない」とする自主規制を逆手にとったお色気シーンも存在する。
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| − | | |
| − | === 商標・著作権など ===
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| − | {{see also|プロダクトプレイスメント}}
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| − | | |
| − | 大抵は実在する企業名・商品名（商標）などを用いないよう改変される事例がほどんどだが、一部には企業側の承認済み、もしくはタイアップ（宣伝）の一環として実在の名前が使われる事例もある（『[[スーラジ ザ・ライジングスター]]』『[[TIGER & BUNNY]]』など）。
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| − | | |
| − | 類似の事例として、実在の街を舞台とした作品でリアリティを出すため、各店舗の協力を得た上で実在の店名や看板などが背景に使われることもある（[[秋葉原]]を舞台とした『[[AKIBA'S TRIP|AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-]]』、[[大阪市]]を舞台とした『[[ハンドシェイカー]]』など）。
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| − | | |
| − | また、既存の楽曲をテレビ放送版の劇中でそのまま使用した場合、（権利者の許可が出ない場合）ソフト化にあたっては別の曲への差し替えも余儀なくされることがある（「テレビ放送用」と「映像ソフト用」とでは、著作権料支払いのシステムなどが異なるため）。
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| − | === 放送自粛・中止 ===
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| − | 作品と直接的な関係はないが、事件や事故、自然災害などにより、放送局の判断で行われる。
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| − | === 宗教関係 ===
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| − | 実在の宗教に触れる際、歴史上の[[宗教家]]や[[信者]]への中傷や侮辱がないよう配慮されなければならないが、特に[[イスラム教]]に関する規制が厳しく、[[聖典]]の[[クルアーン]]（コーラン）や音楽が不適切に引用されたことが判明し、テレビアニメやOVAで当該のシーンの改訂を余儀なくされたこともある。
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| − | | |
| − | *例1：『[[スターダストクルセイダース#OVA|ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース]]』（OVA版）『Adventure 6 -報復の霧-』の中で、[[ディオ・ブランドー]]が[[アラビア語]]の書物を読みながら主人公一行の殺害を部下に命じるシーンがあり、この書物の文章がクルアーンの一節「[[雷電 (クルアーン)|雷電章]]」の引用であることが判明した<ref>[http://appp.web.fc2.com/img/jojo_j.gif A.P.P.P公式サイト アニメーション「ジョジョの奇妙な冒険」における表現について]</ref>。これを視聴したイスラム教徒が「イスラム教に対する侮辱で受け入れられない」として反発。原因は制作スタッフが[[アラビア文字]]の資料を探したところ、それがクルアーンであることを知らずに転写したためであった（原作ではクルアーンは描かれておらず、イスラム教を侮辱する意図は一切含まれていない）。これに対し、集英社と制作会社（[[アナザープッシュピンプランニング|A.P.P.P]]）は「イスラームとその文化についての理解を一層深めるべく、努力する所存」と謝罪し、該当DVDの出荷を停止。その後の2009年2月より原作の該当箇所を訂正した改訂版が販売再開された<ref>[http://remix.shueisha.co.jp/jojo.html 「ジョジョの奇妙な冒険」第3部販売開始のお知らせ]</ref>。
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| − | *例2：『[[ノラガミ#テレビアニメ|ノラガミ ARAGOTO]]』（全13話）で、作中のBGMにてイスラム教の音楽が不適切に使用されていたことが判明したため、公式サイトで謝罪のコメントを掲載するとともに、当該の音楽が収録されたサウンドトラックが回収され、Blu-ray Disc/DVDの発売を延期することとなった<ref>[http://noragami-anime.net/owabi/ 「ノラガミARAGOTO」に関するお詫び]</ref>。この影響で[[BSフジ]]の放送分が9話をもって[[打ち切り|打ち切られ]]<ref group="注釈">[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]、[[MBSテレビ|MBS]]、[[熊本放送|熊本放送（RKK）]]、[[アニメシアターX|AT-X]]の各局では予定通り全13話とも放送された。</ref>、代替策として、2016年1月に残りの10話〜13話が[[日本BS放送|BS11]]で放送された。
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| − | <!--
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| − | <ref>{{Cite news|url=http://ure.pia.co.jp/articles/-/12377?page=3|title=原作改変、残虐描写カット…業界人が語るTVアニメ"自主規制"事情|newspaper=うれぴあ総研|page=3|date=2013-02-21|accessdate=2015-01-22}}</ref>
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| − | -->
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| − | === 表現の法的規制 ===
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| − | {{Main|東京都青少年の健全な育成に関する条例}}
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| − | == テレビアニメ史 ==
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| − | 詳細は、「[[アニメの歴史]]・[[深夜アニメ#歴史|深夜アニメ史]]・[[UHFアニメ#概要|UHFアニメ史]]」を参照。
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| − | === アニメブーム ===
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| − | 顕著な成長を遂げている時期を「アニメの成長期」もしくは「アニメブーム」と呼ぶ。以下の分類において参考にした関連書籍の略称を挙げる。
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| − | * '''増田'''：増田弘道『アニメビジネスがわかる』/'''津堅'''：津堅信之『アニメーション学入門』/'''氷川'''：氷川竜介『世紀末アニメ熱論』
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| − | | |
| − | 以下、便宜上アニメブームを3つに分けて解説しているが、評論家によっては主に『鉄腕アトム』によって引き起こされたアニメブームを第一次としないために、第二次・第三次がそれぞれ繰りあがって、第一次・第二次と呼ばれる場合がある。
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| − | ==== 第一次アニメブーム ====
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| − | ; 発生期間
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| − | : 1963年〜1960年代末。『[[鉄腕アトム]]』の放送開始からアニメ定着期まで。（増田）
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| − | : 1960年代。（津堅）。
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| − | : 『鉄腕アトム』による第一の衝撃（氷川）。
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| − | ; 発生要因・結果
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| − | : 『鉄腕アトム』のヒット。およびこれを受けての新規事業参入者によるテレビアニメの新作数の増加。子供の間でのアニメの定着。（増田）
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| − | ==== 第二次アニメブーム ====
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| − | ; 発生期間
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| − | : 1977年〜1991年。『[[さらば宇宙戦艦ヤマト]]』公開から[[OVA]]発売タイトルピークまで。（増田）
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| − | : 1970年代後半〜1980年代後半（津堅）。
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| − | : 『ヤマト』、『ガンダム』による第二の衝撃（氷川）。
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| − | : 『さらば宇宙戦艦ヤマト』の公開前後を第一次アニメブームと分類（小川びい<ref name="ogawa-bi">http://www.style.fm/as/05_column/animesama24.shtml</ref>）。
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| − | : 1977年〜1985年を第一次アニメブームと分類（藤津亮太<ref>「アニメの門 場外乱闘編」VOL.7 極私的アニメブーム論。出演：藤津亮太（アニメ評論家）、小川びい（ライター）、Mr.T（元ライター）。藤津亮太の同イベント報告[http://blog.livedoor.jp/personap21/archives/2009-07.html 『宇宙世紀大全』とイベントのお礼など]および、そのページよりリンクされている同イベントの内容を報告している[http://yaplog.jp/sennheiser/archive/23 個人ブログ]より。</ref>）。
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| − | ; 発生要因・結果
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| − | : 『さらば宇宙戦艦ヤマト』のヒット。およびこれを受けての青年層のマーケット開拓。ビデオの普及による新たなビジネスモデルの登場。（増田）
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| − | ==== 第三次アニメブーム ====
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| − | ; 発生期間
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| − | : 1995年〜現在。『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』放映からテレビアニメ製作数を更新中の現在まで。（増田）
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| − | : 1990年代後半（津堅）。
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| − | : 『新世紀エヴァンゲリオン』による第三の衝撃（氷川）。
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| − | : 『新世紀エヴァンゲリオン』前後を第二次アニメブームと分類（小川びい<ref name="ogawa-bi" />）。
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| − | ; 発生要因・結果
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| − | : 『新世紀エヴァンゲリオン』のヒット。その後、『[[ポケットモンスター (アニメ)|ポケットモンスター]]』『[[もののけ姫]]』『[[千と千尋の神隠し]]』などのメガヒットが続くことによって起きた、さらなるアニメ視聴者層の拡大。メディアの多様化、増加。ファイナンスシステムの多様化。収益構造の多様化。デジタル技術による生産性の向上。（増田）
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| − | === 1990年代後半以降の主な動き ===
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| − | 1990年代後半の視聴率低下はアニメ業界に多大な影響を及ぼした<ref name="animehihyo"/>。フジテレビのアニメプロデューサーで執行役員も務める[[清水賢治]]によると、「[[少子化]]の影響や塾通いの増加による子供たちの夕刻〜19時台の在宅率の低下が大きい」と語り、一時はアニメ自体の放送を取り止めることも検討されたほどであり、結局は土日の朝枠に移動させる動きが主流になったと言う<ref name="fuji_shimizu"/>。
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| − | | |
| − | さらに[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]など家庭用ゲーム機の普及で子供の関心が[[コンピュータゲーム|ゲーム]]に移ったことで、アニメ関連の玩具売り上げ低下によって玩具メーカーがスポンサーから撤退し、[[夕方]]からゴールデンタイムにかけての放送枠確保が難しくなっていた<ref name="animehihyo"/>。
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| − | | |
| − | 上記の動きはアニメ業界の衰退に発展するとの危惧を持つ関係者もおり、テレビ東京（広報・IR部長：大木努）は「アニメはもう子供たちのファーストチョイスではない」と述べている<ref>[[2007年]][[4月11日]]付『[[東京新聞]]』より。</ref>。
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| − | | |
| − | その影響でキー局各局ではゴールデンタイム枠放送作品が激減し、現在では[[テレビ朝日系列金曜夜7時台枠のアニメ|テレビ朝日系列の金曜日の2枠]]のほか、テレビ東京系列でも2000年代前半に最大6枠あったゴールデンタイムのアニメ作品の総本数は増減を繰り返した末、現在では[[テレビ東京系列平日夜7時台枠のアニメ|木曜日の2枠]]のみである。
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| − | | |
| − | 一方で独立局各局においては、キー局各局と比べると採算ラインが低いことから、ゴールデンタイム帯で放送するアニメもある<ref name="fuji_shimizu"/>。
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| − | | |
| − | 勢力を拡大しつつあった深夜アニメに関しても、2008年に発生した[[リーマン・ショック]]の影響などから2010年頃に本数が減少するなどの影響が出ている<ref>[http://www.animeanime.biz/all/2010040703/ アニメ！アニメ！ビズ「創通第2Q決算 ガンダム30周年好調もアニメ企画苦戦」]</ref><ref>[http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1004/08/news010.html Business Media 誠「デジタル化した世界で、人の嗜好はアナログ化する――『東のエデン』に学ぶ、単館上映ビジネス」]</ref>。
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| − | | |
| − | === 視聴層の二極化とパッケージ販売(ビデオソフト化)による制作費回収システム ===
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| − | 1995年の『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』の商業的成功によりコアなファン対象の作品が多数制作され、放映権料の高いゴールデンタイムではなく、夕方の放送を中心に多数の制作会社が参入し、放送枠が不足すると深夜枠の開拓が始まった<ref name="animehihyo">渡辺由美子 「アニメの制作、それぞれの思惑」『[[アニメ批評]]』創刊準備号、[[マイクロマガジン社]]、1999年2月9日、10-11頁。</ref>。大量生産に有利な[[デジタルアニメ]]が普及し、[[テレビ東京]]や[[全国独立放送局協議会|独立局]]、[[日本における衛星放送|BS局]]や[[アニメ専門チャンネル一覧|CSアニメ専門チャンネル]]などで放送作品も増加したが、過剰な数の作品制作と負担の増加により、[[作画崩壊|作画]]やシナリオを崩壊させる品質の低下、更には制作スケジュールの遅延による放送スケジュールの破綻に至る事例が続出、1クールの放送枠を「完走」すら出来ない事態まで至る作品まで出た。
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| − | | |
| − | 一方で小・中学校の週休2日制度導入で視聴が可能となった[[土曜日|土]]・[[日曜日]]の午前枠の玩具会社・出版社が[[スポンサー]]の「子供向け」作品と、従来の主要スポンサー企業（[[バンダイ]]、[[タカラトミー]]など）などの撤退で存続自体も厳しい状況に追いこまれた[[アニメ制作会社]]および[[製作]]会社が、アニメブームで誕生したアニオタというコンテンツ自体に消費指向を向ける層にパッケージ販売・ソフトのレンタルなどで多数の作品を供給し、収益をあげるための深夜枠（主に[[三大都市圏]]の独立局で放送される通称[[UHFアニメ]]やBS/CSチャンネルで放送される作品を含む）での「マニア向け」の商品宣伝をする[[製作委員会方式]]作品<ref group="注釈">[[テレビ東京系アニメ]]を中心に「子供向け」作品においても、製作委員会方式が採られているケースも少なくない。</ref>の二極化が進行している。
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| − | | |
| − | 「テレビアニメ放送作品のメディア化」という形でパッケージ販売を行い、利益を回収することが現在の「テレビアニメの経済」の主流の一つであり、テレビアニメとして見た場合、かつての作品と比べて販売計画の企画段階から「目的」と「手段」が逆となるタイトルも少なくない<ref name="fujitsu_024">{{Cite news
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| − | |date=2011-05-05
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| − | |url=http://www.animeanime.biz/archives/8445
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| − | |title=藤津亮太のテレビとアニメの時代 第24回 ００年代 テレビアニメ放映過去最高へ
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| − | |work=[[藤津亮太]]
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| − | |publisher=アニメ!アニメ!
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| − | |accessdate=2015-04-06}}</ref>。
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| − | | |
| − | 低視聴率の放送枠のターゲットはアニメの関心が強いおたく層であり、パッケージ販売のためのプロモーションの性格も強い。そのため製作委員会各社がスポンサーとなり、番組枠を買い取って放送するケースも多い。特に深夜枠放送作品は、[[DVD]]および[[Blu-ray Disc]]などのパッケージ販売が主な収益であるため、[[付加価値]]を高めて購買意欲を刺激する必要があり、以下の事情により本放送とは異なる改訂・増補がなされる場合もある。
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| − | # 放送の修正（[[リテイク]]）
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| − | #* 制作スケジュール破綻、またはそれに近い状態になったエピソードが多発した作品に多く見られる。クレジットやテロップの修正も含まれる。
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| − | # 表現規制を制作意図に戻す。
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| − | #* お色気や流血など刺激の強い表現で、テレビ放送時に規制されたものを本来の状態に戻すために、追加もしくは差し替えが行われる。また「[[自主規制音]]」の部分が、別音声として収録された作品もある（『[[ハヤテのごとく! (アニメ)|ハヤテのごとく!]]』・『[[生徒会役員共]]』など）。
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| − | #** 逆に版権・著作権の問題などからソフト化の際に規制が追加されたり、内容が一部改変されるケースも少ないながら存在する。例として『[[銀魂 (アニメ)|銀魂]]』ではテレビ放送版で流れた[[パロディ]]元の原曲が、映像ソフト版では別の曲に差し替えられることも多い。
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| − | # 画面枠（[[アスペクト比]]）の変更。
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| − | #* 2009年9月期までのTBS製作作品や、かつてのテレビ東京製作作品の一部では、「16:9」の画面サイズマスターを地上波での放送時には画面の両端をカットし、「4:3」のサイズで放送する例がほとんどであった（2009年当時は[[日本の地上デジタルテレビ放送|地上デジタル放送]]が普及途上にあり、受信できない地域が多かったため）。パッケージ化の際には元の「16:9」として販売される。
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| − | # 全バージョンの収録
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| − | #* CMなどの放送用の素材を特典として収録。
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| − | #* パッケージ版の販促を意図して、放送地域別（衛星放送を含む）に一部シーンの別バージョンを放送する作品では<ref group="注釈">『[[グリーングリーン (ゲーム)|グリーングリーン]]』『[[はっぴぃセブン|はっぴぃセブン〜ザ・テレビまんが〜]]』『[[狂乱家族日記]]』など。</ref>、全バージョンが収録されている。
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| − | # 未放送部分の収録
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| − | #* 本編の一部・結末を放送せず、またその部分を別売りにする手法に対して視聴者の不満は大きいが、パッケージ販売に制作費を大きく依存する深夜アニメ制作の難しさが浮き彫りになっている。
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| − | #** 本編のエピソードの一部を放送しない - 作品全体の内容の理解には支障がないが、パッケージ版で背景や人間関係がより深く理解できるといった内容になっている。未放送回の存在は事前に[[ウェブサイト]]などで告知されていることが多い。
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| − | #** 本編の結末を放送しない - 2003年〜2004年のフジテレビやテレビ朝日の深夜アニメで顕著に見られ、[[日本の地上デジタルテレビ放送|地デジ放送]]準備工事に伴う放送終了時間繰り上げや[[特別番組]]やスポーツ中継などによる放送スケジュールの都合で最後まで放送できない作品が続出し、パッケージ版か衛星放送などでしか結末を視聴することができなかった。
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| − | #*** 2011年には[[東日本大震災のイベント等への影響#アニメ番組|東日本大震災による影響]]（[[報道特別番組|報道特番]]による休止・災害描写への配慮、放送枠の不足など）から最終回が放送できなくなった作品もある。
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| − | #*** 『[[かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜]]』のラストシーンがDVDに収録される真の最終回への露骨な誘導であったことから、ラストシーンのセリフをとって「あのね商法<ref>山崎一幸 「[http://internet.watch.impress.co.jp/static/yajiuma/2006/04/#yaji060406 結末はDVDで……テレビアニメに“あのね商法”が流行か?]」『[[INTERNET Watch]]』2006年4月6日、[[インプレス]]。</ref>」などと呼ばれている。
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| − | # 新規の映像の追加収録
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| − | #* [[番外編]]・後日談・短編アニメで、本編からやや離れたパロディ色が強い内容のものを収録する作品が多い。従来の人気作品の続編や番外編を[[OVA]]、[[アニメーション映画|劇場版]]を制作するという手法の延長線上にある。一部はリリースの後日ないし先行の[[特別番組]]の形でテレビ放送するケースもある。
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| − | # 主題歌などの音源CDを同梱
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| − | #* [[主題歌]]や[[挿入歌]]・[[サウンドトラック]]・[[ドラマCD]]などを単品として発売せず、映像ソフトの特典として同梱させる事例も増えている。一部は後日単体のアルバムとして発売されるケースもある。
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| − | # 関係者出演の特典映像・音声を収録
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| − | #* アニメ本編とは別に、[[オーディオコメンタリー]]、出演声優や制作スタッフのトーク、その作品制作の裏側に密着したドキュメンタリー、イベント、ライブなどの映像、出演声優による[[バラエティ番組]]的な内容などを映像特典として追加収録する例も多い。
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| − | #** 関連イベントやライブ映像を'''単品ソフトとして制作・販売'''する事例も少なくない。
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| − | また販促の一環として作品関連のグッズ類や、各種[[イベント]]参加整理券もしくは応募券（さらに2010年代以降、チケット優先販売申込券を同梱する事例も増えている）を同梱することもある（一部店舗もしくは[[通信販売]]限定のものもある）。
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| − | {{Seealso|アニメ#映像媒体のパッケージ販売}}
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| − | == 日本のテレビアニメの放送における諸問題の現状 ==
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| − | ===時間帯の競合===
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| − | 民放とNHKを合わせた、2局以上のチャンネルで異なるアニメ番組を同時に放送することによる[[競合]]の発生は古くから見られるが<ref group="注釈">1970年代には『[[宇宙戦艦ヤマト]]』と『[[アルプスの少女ハイジ (アニメ)|アルプスの少女ハイジ]]』、[[特撮]]番組ではあるが『[[SFドラマ 猿の軍団]]』が同じ時間に放送されていたことがあった。</ref>、ローカル局でも[[土曜日|土]]・[[日曜日]]の早朝枠にアニメ・特撮番組が集中し、競合することがある（例：テレビ朝日系列の日曜朝のアニメ・特撮枠と、フジテレビ系列の日曜朝のアニメ枠）。
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| − | | |
| − | [[TXN|テレビ東京の系列局]]と独立局を有する、東名阪地区の場合はなおさらであり、本放送のみにこだわるならば複数の録画機器か、2番組以上の同時録画が可能な録画機器を使用しないと視聴できない時間帯も多く見られる。また、BS放送同士でも競合していることがある<ref group="注釈">一例としては、土曜日24時台（日曜日0時台）の枠でBS-TBS（MBS製作アニメイズム枠）とBS11（[[アニメ+|ANIME+]]枠）の2局による競合がある。2015年10月期にはBSジャパンで『[[おそ松さん]]』（および後番の『[[ハンドレッド (小説)|ハンドレッド]]』『[[タブー・タトゥー]]』）も放送されたことで、'''BS3局の競合'''も発生している。さらに、2016年7月期の日曜日24時30分台（月曜日0時30分台）の枠において、『[[アクティヴレイド -機動強襲室第八係-|アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd]]』（BS日テレ）、『[[美男高校地球防衛部LOVE!|美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!]]』（BSジャパン）、『[[レガリア The Three Sacred Stars]]』（BSフジ）、『[[orange (漫画)|orange]]』（BS11）の4作品が同時に放送されたことで、BS4局の競合まで発生した。</ref>。
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| − | | |
| − | 地上波における時間帯の競合を回避するために枠の曜日変更を行った例も存在する(例：MBSでの『アニメイズム』枠が、関西テレビでの『ノイタミナ』枠との競合を回避するために金曜未明（木曜深夜）から土曜未明（金曜深夜）に移動したケース<ref group="注釈">もともと土曜未明（金曜深夜）に放送されていたTBSやCBCと放送日を合わせ、東名阪同日時差ネットを実現するという理由もある。ただし枠移動後はMBSが製作局であるにも関わらず、TBSがMBSを15分先行して放送する事態が2017年4月期まで続き、同年7月期以降はMBSが放送開始時刻を15分繰り上げたため、MBSとTBSとで同時刻開始（同時ネットではない）となっている。</ref>）。
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| − | | |
| − | 2015年4月期には同じ『[[週刊少年サンデー]]』連載原作アニメ同士による競合も発生している<ref group="注釈">土曜夕方5時30分枠におけるytv製作・日本テレビ系列『[[電波教師]]』と[[NHK教育テレビ|NHK Eテレ]]『[[境界のRINNE]]』。</ref>。
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| − | ===再放送の減少===
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| − | * 1980年代後半に入ると地上波キー局系列での[[再放送]]は全体的に減少傾向にある。これは[[ビデオデッキ]]の普及も大きいとされる<ref name="fujitsu_017">{{Cite news
| |
| − | |date=2010-07-01
| |
| − | |url=http://www.animeanime.biz/archives/4398
| |
| − | |title=藤津亮太のテレビとアニメの時代 第17回 ’80年代後半の再放送枠減少
| |
| − | |work=[[藤津亮太]]
| |
| − | |publisher=アニメ!アニメ!
| |
| − | |accessdate=2015-04-06}}</ref>。
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| − | | |
| − | === 地上波での民放アニメ番組の地域格差の諸問題 ===
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| − | {{see also|アニメの歴史|基幹放送普及計画|テレビ番組#日本の地上波での民放テレビ番組の地域格差の諸問題}}
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| − | <!---ここでは全体の傾向について解説--->
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| − | [[民間放送|民放]]向けテレビアニメは「地上波での放送」を前提に企画・製作される傾向が強い<ref group="注釈">2000年代にはAT-Xやキッズステーション、アニマックスと言ったアニメ専門チャンネルや、WOWOWなどの民放BS局でそれぞれ独占放送のアニメ番組もいくつか存在したが、2010年代を境に激減、以後は有料チャンネルでも独占放送ではなく先行放送と言う手法を採る番組が多くを占める。</ref>。これは2010年代に入るとインターネット配信ビジネスにおける国内外不問で配信業者への販売価格が「（特に日本の首都圏での）地上波での放送した、という実績」の有無に大きく影響されることにあり、「地上波で放送されたことのない番組」の販売価格が不利な傾向になるためである<ref name="nikkei_20160817"/>。
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| − | | |
| − | 一方でNHKでは[[NHK-BS|BS放送]]向けに企画・製作されているものも多い。
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| − | | |
| − | 2000年代以降、4大ネットワーク（日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビの各系列）の系列局における同時ネットの放送番組が減少傾向にある一方で、上記に記したコアなファン向けに急増した深夜アニメなどのローカルセールス枠放送番組の場合、大都市圏（特に[[三大都市圏|東名阪]]地区）以外では余り放送されておらず、地方局で放送されても遅れネットの幅が大きい番組も多く見られる（クール単位あるいは'''年単位'''=4クール以上の遅れに至る事例もある）。
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| − | | |
| − | また、製作局での本放送時間帯が諸事情で変更<!---表現を変更しました--->ないし放送期間の延長などで編成の折り合いが付かず、一部の地方局ではシリーズ途中で[[打ち切り|打ち切られる]]例もまま見られる（『[[結界師 (アニメ)|結界師]]』『[[D.Gray-man]]』など）。
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| − | 余談だが、長らく作品の舞台となる実在する地域（またはモデルの地域）や、原作者の出身地である地元局で放送されない事例が多かった<ref group="注釈">主な例としては、[[富山県]][[高岡市]]周辺が舞台の『[[ゆるゆり]]』。原作者[[なもり]]は同市出身であるが、県内地上波ではテレビアニメ第2期終了後に制作されたOVAおよびテレビアニメ第3期『ゆるゆり さん☆ハイ!』まで放送されなかった。</ref>。しかし舞台となる地元側から[[地域おこし]]の一環としての要望<ref group="注釈">主な例としては、富山県が舞台の『[[true tears (アニメ)|true tears]]』。当初は地元ではBS11やネット配信でしか視聴できなかったが、県議会議員の要望などを経て、遅れネットながら地元局の[[富山テレビ放送]]（BBT、フジテレビ系列）でも放送され、以後、制作に関わった地元[[アニメ制作会社]]・[[ピーエーワークス]]元請作品のほとんどが地元民放テレビ局でも同時期放送されている。</ref>や、ファンによる[[巡礼 (通俗)|聖地巡礼（舞台探訪）]]文化の定着などから製作側が当初から舞台地元局での放送を念頭に入れている事例<ref group="注釈">特に[[石川県]]を舞台にした『[[花咲くいろは]]』の場合、地元局である[[テレビ金沢]]（KTK・日本テレビ系列局）で放送されたほか、地元[[金沢市]]の[[湯涌温泉]]にて劇中の祭りを再現した『[[湯涌ぼんぼり祭り]]』が2011年より毎年開催されているほか、劇場版を石川県先行上映並びに舞台挨拶を地元映画館で行った。</ref>が増加し、さらに[[青森県]][[弘前市]]を舞台にした『[[ふらいんぐうぃっち]]』では[[青森放送]]が<ref>[http://animeanime.jp/article/2016/03/31/27806.html「ふらいんぐうぃっち」津軽弁版アフレコが大盛況！AnimeJapan 2016レポート ] アニメ!アニメ! 2016年3月3日、同4月14日閲覧。</ref>、[[香川県]]を舞台にした『[[うどんの国の金色毛鞠]]』に[[西日本放送テレビ|西日本放送]]が、それぞれの製作委員会に参加している。
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| − | ==== テレビ東京系列 ====
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| − | {{see also|テレビ番組#テレビ東京系列}} | |
| − | 子会社BS局である[[BSジャパン]]は、全日枠アニメはそこそこ放送している一方、深夜アニメの放送は乏しく、中には『[[たまごっち!]]』シリーズ（途中からBSジャパンに移行）・『[[ガンダムビルドファイターズ]]』シリーズがBS11で、特撮作品も混在する『[[牙狼-GARO-]]』シリーズが本来映画専門の[[スター・チャンネル]]でネットされたり、2010年代以降のAT-Xが製作参加しているUHFアニメの多くで[[日本BS放送|BS11]]やBSフジで放送するなどの事例まである。
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| − | 「テレビ東京（系列局）・BSジャパンとの同時ネット」は『[[プリティーリズム・オーロラドリーム]]』で初めて実施されたが、現状ではこの形式のネット形態番組はごく少数に留まっている。
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| − | （CSチャンネルを除いて）BSジャパンでのみ放送したのは現時点で『[[人造昆虫カブトボーグ V×V]]』と『[[ナノ・インベーダーズ]]』のみであるが、『カブトボーグ』についてはテレビ東京側が内容面で地上波放送を拒否した結果でもある。
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| − | また、テレビアニメ自体の話ではないが、テレビ東京で放送される関連性のある[[:Category:アニメ・ゲーム情報番組|アニメ・ゲーム情報番組]]や[[:Category:声優バラエティ番組|声優バラエティ番組]]などの番組（2017年10月現在では『[[あにレコTV]]』などを放送）もテレビ放送では関東ローカルの事例が多い（下記の独立テレビ局においても同様の事例が多いが、こちらはBS11やBSフジなど民放BS局でネットされる場合もある）。
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| − | インターネット配信においては2010年代以降時間帯を問わず多くの番組で実施されるようにはなっているが、（最速のテレビ東京を基準に）1週間以上遅れるか、有料配信のみの事例もある。
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| − | ==== 独立テレビ局 ====
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| − | 1990年代末頃から[[三大都市圏]]にある[[全国独立放送協議会|独立局]]での放送を念頭に置いた新作テレビアニメ、いわゆる[[UHFアニメ]]の放送が始まり、2000年代半ばになると急激に増加傾向を見せた。
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| − | 一部の作品は関西・中京圏ではキー局系列広域局で放送されたり、一部の地方局でも放送される事例は存在するが、これも地上波による地方の格差を拡大させる一因となった。長年優位に立っていた関東圏内でさえ、[[東京都]]を[[放送対象地域]]とする[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]の送信所が[[東京スカイツリー]]へ移転後、同局への一極集中が加速した結果、同局が受信できない地域では大きな格差が生じることになった（端的な例では関西圏では広域局で放送に対し、関東圏はTOKYO MXのみで放送、という作品も珍しくなくなっている）。
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| − | 2010年代に入り、BS11を始めとするBS各局が遅れ（もしくは同時）ネットを多くのUHFアニメで行うようになった結果、現在ではBSアンテナなどの受信環境を整えていれば、おおむね視聴可能にはなっている。また、インターネット配信も大半の作品で実施されている。
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| − | ===BS/CS放送の現状と弱点===
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| − | * 地上波のテレビアニメのBS局へのネットは、現状ではキー局のアニメを中心に不完全な状況に留まっている。これは死活問題に直結する地方局からの抵抗が強いのも理由の一つである<ref>[http://blogos.com/article/106498/ ＜テレビのリモコンに隠された秘密＞なぜ地上波ボタンだけが優先的に付けられているのか？] [[高橋秀樹 (放送作家)|高橋秀樹]] [[BLOGOS]] 2015年2月26日、同4月10日閲覧。</ref>。
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| − | * 地上波との[[サイマル放送|同時放送]]が未だ少ない（ただし近年ではTOKYO MXなどの独立局と、BS11などのBS局、更にはAbemaTVなどのネット配信との同時ネット番組も徐々に増えている)。
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| − | * アニメ専門チャンネルが製作委員会に参加している作品を最速で放送することにより付加価値を高める事例もあるが、キー局製作参加の場合はそのような事例は皆無に近い。
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| − | * [[集合住宅]]（[[賃貸住宅]]）で共用[[パラボラアンテナ]]が設置されていなかったり、また（パラボラアンテナの設置で付帯する）[[NHK-BS]]に要する[[NHK受信料|受信料]]の負担を嫌うなどの理由で視聴できない世帯もある。
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| − | ** 共用パラボラアンテナが設置されていない場合、各自で設置する必要が発生するが、ベランダの向き<ref group="注釈">日本の場合、南西〜西南西寄りの方角にパラボラアンテナを向ける必要があり、ベランダが東〜南南東側を向いていると受信不可能となる。</ref>や物件の構造により、廊下や手すりなどの[[共用部分]]にパラボラアンテナを設置できない（許可されない）場合もある。また、（共用を含む）パラボラアンテナが古いモデルの場合、CS110°放送に対応していない。さらにAT-Xの場合、ハイビジョン画質で視聴するならばCSアンテナ受信の[[スカパー!プレミアムサービス]]かケーブルテレビのHD配信に頼るしかない（同チャンネルにおけるCS110°放送でのハイビジョン化は2018年秋に予定されている<ref>{{cite web|url=http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu11_02000102.html|work=総務省|title=東経110度CS放送に係る衛星基幹放送の業務の認定の実施|accessdate=2018-6-12}}</ref>）。
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| − | * [[スマートフォン]]など、携帯端末で受信を行うのは現状では技術的に困難である。
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| − | * 起伏の激しい山間部や、[[高層ビル]]に囲まれた地域など、地形の影響で[[衛星波]]が遮られ、受信不可能な地域が一部存在する。
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| − | * 悪天候（[[雷]]や[[台風]]、[[雪]]など）が発生した際、地上波より一層[[電波障害]]が発生しやすい。
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| − | ===ケーブルテレビの区域外再放送===
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| − | {{Main|区域外再放送}}
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| − | * [[ケーブルテレビ]]のサービスエリアは[[市町村]]単位が基本であるため、対象外の地域では利用できない。また、地域によっては区域外再放送自体が地元局の同意が得られずに行われていないこともある。このほか集合住宅によってはケーブルテレビに対応していない物件もある。
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| − | ===NOTTV（モバキャス）===
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| − | * 地上アナログ放送廃止後に浮いたVHF帯を活用して放送が開始されたが、日本全国をカバーしているわけではなかった上、対応端末が限られたり、放送されているのは一部の作品に留まっていた。結局会員数が伸び悩んだため、2016年6月30日をもってサービスを終了した<ref>{{Cite web
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| − | | url=https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/11/27_00.html
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| − | | title=「NOTTV」サービスの終了について
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| − | | publisher=[[NTTドコモ]]
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| − | | accessdate=2015-11-27
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| − | }}</ref>。
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| − | ==インターネット配信 ==
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| − | 2000年代半ば以降、上記のパッケージ販売市場が縮小傾向にある事から、製作各社はそれに代わって海外市場を含む「インターネット有料配信」によるビジネスモデルへのシフトを進めつつある。その際、日本の首都圏における「テレビ放送（地上波による放送）の実績」の有無がネット配信業者への販売価格を大きく左右する<ref name="nikkei_20160817"/>ことから、純粋な意味の[[Webアニメ]]は少数派に留まり、ネット配信に並行して何らかの形でテレビ放送を行う形になっている。
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| − | ===インターネット配信の現状と弱点===
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| − | * 権利者（原作者や遺族など）の意向によっては有料配信すら許諾されない場合もある（『[[サザエさん (テレビアニメ)|サザエさん]]』など）。
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| − | * 最速放送局より遅れて配信される事例が多い。
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| − | ** 有料配信の場合は一部最速放送局よりも早く配信するケースがあり（日本テレビ製作深夜アニメ番組など）、近年ではAbemaTVで最速放送局と同時、もしくはそれよりも早く無料配信するケースも登場している。
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| − | * 「有料配信のみ」を基本とする放送枠（フジテレビ『ノイタミナ』枠やMBS『アニメイズム』枠など）や、製作会社（[[東映]]<ref group="注釈">ニコニコ動画の「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」で配信している動画は（制作の手法で見れば）厳密には「[[特撮]]」になるが、便宜上「アニメ」のカテゴリに区分されていた（その後、「特撮」のカテゴリとして分離された）。</ref>、[[KADOKAWA]]<ref group="注釈">合併前の旧[[角川書店]]、[[アスキー・メディアワークス]]、[[エンターブレイン]]などの各ブランドで出版している漫画・ライトノベルを原作としたアニメも有料配信を基本としているが、例外的に短期間（最長1週間）だけ無料配信される作品も存在する（[[ニコニコ動画]]の設立者である[[ドワンゴ]]との経営統合が図られて以降、配信が増加している）。</ref>製作作品など）もあり、近年ではこれらに限らず特定配信サイトの「独占有料配信」作品も増えている。
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| − | * 配信企業が製作委員会に加わったりプロジェクトを主導するケースもあり『[[シドニアの騎士]]』では製作会社が[[ネットフリックス]]と直接契約し、日本国外でのインターネット配信を独占させる契約で制作費を調達した。また同じ製作会社による『[[BLAME!]]』はネットフリックスの独占コンテンツとして制作された（日本国内では劇場でも放映された）。
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| − | * [[肖像権]]の都合上、声優やスタッフの出演する特番や実写パートが配信されない場合もある（『[[美少女遊戯ユニット クレーンゲール]]』、『[[進撃!巨人中学校]]』など）。
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| − | * インターネット環境とそれに対応するシステムおよび（有料の場合は）課金環境さえあればどこでも視聴可能であるが、アクセス元の[[IPアドレス]]で国・地域・[[インターネットプロバイダ]]などを判別するため、IP制限により、有料の配信サービスすら受けられない場合もある。
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| − | * 賃貸物件に居住の場合、インターネット回線の敷設自体が管理会社・大家側から許可されない場合もある（この場合、無線アクセスに頼るしかないが、有線アクセスと比べると電波が不安定になったり、データ使用量による速度制限を受けない無線アクセスサービスが現時点では事実上存在しないなど、有線アクセスと比べると不利な点も目立つ）。
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| − | * [[過疎|過疎地]]では[[ADSL]]や[[光ファイバー]]、[[無線アクセス]]などの[[ブロードバンドインターネット接続]]が十分に整備されていないため、有料の配信サービスが十分に受けられない（[[ナローバンド]]では約25分の動画を読み込むのに数時間かかり、視聴がほぼ不可能ないし困難な場合もある）。また[[インターネットカフェ]]自体が出店されていない地域もある。
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| − | * 有料配信の場合、料金支払方法が[[クレジットカード]]や[[ウェブマネー]]などに限られ、[[銀行]]の[[口座自動振替]]には対応していないため、利便性に劣る。
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| − | * [[ハイビジョン]]（HD）画質で配信される作品が少ない。（[[ネットフリックス]]・[[hulu]]・[[バンダイチャンネル]]は720pでの配信、[[dアニメストア]]・ニコニコ動画の有料会員（プレミアム会員）であれば、若干高画質で視聴することができる）。
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| − | === 違法アップロードと公式動画配信 ===
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| − | 上記のような現状を背景に、極力少ない時差（遅れ）で視聴するため、[[Winny]]・[[Share (ソフトウェア)|Share]]などの[[ファイル共有ソフト]]や、日本国外の[[動画共有サービス]]を用い、<!--著作権者の許諾なく（個人には許諾されないため）-->作品を違法にアップロードする行為が問題になっている<ref name="ill-dist">http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/01/21/illegal_distribution_of_japanese_manga_and_anime/</ref>。
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| − | 動画共有サービスの場合、権利者から要請が確認できれば削除されることもあるが、[[YouTube]]などに比べて知名度の低い海外サイトの場合、対応が杜撰になりがちで、正当な要請でも無視されることがある。一度作品がインターネット上にアップロードされると際限なく複製され、完全に止めることはほぼ不可能になるため、パッケージ販売の収益で制作費用を回収している製作関係会社にとっては死活問題になりつつある<ref name="ill-dist" /><ref>http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/28/news115.html</ref><ref name=海外輸出不振>{{Cite web|海外輸出の不振|url=http://www.aja.gr.jp/data/doc/sekaikeiyaku-20130401.pdf||title=海外輸出の不振|language=日本語|accessdate=2013-06-23}}</ref>。
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| − | | |
| − | そのため、番組冒頭に「（権利者の許諾を得ず）インターネットにアップロードするのは違法である」旨のテロップを流して注意を促したり、アップロード元の放送局（ローカル局）を特定できるよう[[ウォーターマーク]]を表示するなどの対策を採り、また2012年10月の[[著作権法|改正著作権法]]施行により、[[ダウンロード違法化|ダウンロードにも罰則が課される]]ようになったが、効果はあまりないのが実情である。
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| − | ====公式動画配信の変遷====
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| − | <!---いつテレビアニメのインターネット配信が始まったかは不明--->
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| − | 『[[機動戦士ガンダムSEED]]』および続編『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』では、番組スポンサーの[[NTT東日本]]・[[NTT西日本|西日本]]両社が提供する光サービス『[[フレッツ光]]』加入者専用サイト「フレッツ・スクエア」にて放送終了直後に配信を行なっていた（ただし1週遅れの地域ではその遅れを反映する形での配信であった）。
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| − | 2005年4月に開設した[[GyaO!#GyaO|GyaO]]やBIGLOBEストリーム（後の[[アニメワン]]。2013年にサービス終了）は、『[[B型H系]]』（UHFアニメ）や『[[れでぃ×ばと!]]』（AT-X独占放送）などで製作委員会に出資しているなど作品製作にも関与するようになり、映像画面周辺に広告を挿入し、広告収入を利用した無料配信サービスを相次いで開始したことで、地上波での放送が視聴できなくても、インターネットで視聴できる機会が大幅に増えることになった。
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| − | この場合、テレビ放送に前後した一定期間（3日間程度 - 最長1週間）は無料で配信し、その後は有料で配信することが多い。また、『[[亡念のザムド]]』などのように[[Webアニメ]]として配信された作品が後日テレビ放送されるケースもある。
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| − | 2007年に放送された『[[スカイガールズ]]』の場合、「エリアキャスト」と呼ばれる技術を使って「放送エリア外地域」に限ってのネット配信を行なう試みを行った<ref>[http://animeanime.jp/article/2007/10/12/2340.html 『スカイガールズ』TV放送地域外限定のネット配信] アニメ!アニメ! 2007年10月12日、2015年10月13日閲覧。</ref>が、これは普及には至らなかった。
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| − | 違法アップロードに対する措置も兼ねるべく、2010年7月に[[ドワンゴ]]が運営する動画配信サイト「[[ニコニコ動画]]」がアニメ番組の公式配信事業へ本格参入を表明。次第に期間限定ながらも無料で配信される作品も増加し、（DVD/BDの発売後でも）1話目のみを常時無料で配信するケースが主流になった。また、本放送終了後や2期の制作発表などに合わせ[[ニコニコ生放送]]で全話一挙生配信を行うケースも増加している（後述の[[AbemaTV]]でも同様の一挙配信を行っている）。
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| − | これに呼応するように製作側がニコニコ生放送などのネット配信を積極的に宣伝活用するケースが増え、声優やクリエイターを出演させる企画番組も続々誕生。放送に変わるアニメ公開媒体としての存在感を高めている。
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| − | 2010年代半ばに入ると[[ドコモ・アニメストア|dアニメストア]]（一部テレビアニメの製作委員会にも参加）などの主にスマートフォン向け配信サイトの増加、大手配信サイト[[ネットフリックス|Netflix]]の日本進出など、従来の映像ソフトビジネスが頭打ち状態に入る中で海外市場も視野に入れた有料インターネット配信ビジネスが活発化している。
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| − | また、光ファイバーや各種無線アクセスサービスも次第にカバーエリアを拡大している。
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| − | TOKYO MXは2015年7月よりスマートフォン専用アプリ『[[エムキャス]]』を利用しての全国への同時配信サービスを開始している（ただし著作権などの都合上配信されない番組もある）<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1509/10/news042.html アニメもニュースもスマホで“実況”――TOKYO MX「エムキャス」がリアルタイム配信にこだわる理由 (1/3)] [[ITmedia]] 2015年09月10日、同11月13日閲覧。</ref>。
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| − | AbemaTVは2016年7月より一部新作を最速無料配信（一部はテレビ最速放送と同時無料配信）する「新作TVアニメチャンネル」を開設、新作テレビアニメ配信事業に参入<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1606/28/news108.html 「AbemaTV」に「新作TVアニメチャンネル」 「ラブライブ！サンシャイン!!」はテレビと同時配信] ITmedia 2016年6月28日。</ref>。
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| − | Amazonプライム・ビデオではアニプレックス作品を主に過去作の配信を行っているほか、新作アニメ<ref group="注釈">枠ごと独占配信する場合があり、2016年4月からは『ノイタミナ』枠が独占的に、2017年7月からは独占的ではないが『アニメイズム』枠の作品が必ず配信されるようになった。</ref>を独占配信するなど積極的にアニメ配信サービスを拡大させている。
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| − | == レンタルビデオ ==
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| − | 一般向け国内テレビアニメ（対象年齢10歳以上）は約134億円、児童向け国内テレビアニメは40億円（各2012年度）とインターネット配信売上とほぼ同規模の売上を持つ。
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| − | 店舗によって品揃えが異なるため、そのまま視聴格差にはなるが、放送地域外で衛星放送、インターネット公式配信を除くもっとも容易な合法的視聴手段である。近年ではインターネット上で予約して、ディスクを郵送によるレンタル方式も普及の一途を辿っている。
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| − | 近年PPT (Pay Per Transaction) またはレベニュー・シェアリング (RSS - Revenue Sharing System) と呼ばれるDVD取引形態が[[レンタルビデオ]]店とソフトメーカーの間で交わされるようになった（インターネット公式動画配信でも多く採用されている）。
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| − | この契約形態のメリットはDVDをメーカから店舗が賃貸する代わり、通常契約の場合頭金としてテレビアニメ/OVAは5,000 - 9,000円、劇場版映画は12,000 - 18,000円という費用を0 - 1,000円程度の低価格にする代わりにレンタル一回ごとに数百円（新作レンタル料金の50 - 70%）をメーカ側に支払うという形態となっている。
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| − | ※前述の通常契約の頭金の金額で支払上限となり以降は商品は店舗所有在庫に転嫁できる。また、賃貸契約の中途解除も可能で不良在庫としてメーカに返却も可能。
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| − | 大量の仕入費用が不要なため、1店舗で数十本という発注や知名度がない深夜アニメでも各地の系列店舗に入荷させることが可能となるメリットが存在する一方、売上が「実際にレンタルされた回数」に比例するため、知名度があっても借りられなければメーカ側が不人気作品として判断を下し、アニメ作品の続編やマーケティング戦略に影響を与えるデメリットも有る。特に深夜アニメ以外の子供向け作品や、低年齢の学生層に人気の漫画原作アニメは販売用DVDの売り上げよりレンタルDVDの収入が多いため、影響も大きくなる。
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| − | ソフトメーカーの[[アニプレックス]]、[[東宝]]、[[松竹]]、[[ワーナー エンターテイメント ジャパン]]、[[NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン]]、[[エイベックス・ピクチャーズ|avex pictures]]の多くまたは一部作品がPPT契約でリリースされている。
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| − | レンタルビデオにおいては、2014年以降もなお[[DVD]]のみが主流を占め、[[Blu-ray Disc]]のレンタルはごく少数派に留まっている。
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| − | ネット配信の普及により、レンタルビデオ店の閉店が相次いでいる<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22348880X11C17A0000000/ 相次ぐＴＳＵＴＡＹＡ閉店 ネット配信に押され] 日本経済新聞 2017年10月17日、2018年6月12日閲覧。</ref>。
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| − | == 放送局・系列別の現状 ==
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| − | === NHK ===
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| − | {{main|NHKのアニメ作品}}
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| − | [[日本放送協会|NHK]]でのテレビ放送は[[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]のローカル枠を除いて全国放送であるため、全国一律で視聴可能である。ただし、地元を舞台にした作品を総合テレビの地元ローカル枠で放送する事例も稀に見られる（[[NHK広島放送局|広島局]]にて『[[たまゆら (アニメ)|たまゆら]]』シリーズ、[[NHK鳥取放送局|鳥取局]]にて『[[Free! (アニメ)|Free!]]』シリーズ）<ref name="sankei20151206">[http://www.sankei.com/premium/news/151206/prm1512060023-n1.html ＮＨＫが他局アニメ「ラブライブ！」を再放送するのは、もしかして… 「μ’ｓ」も紅白出演へ] 産経ニュース 2015年12月6日。</ref>。また、深夜枠の場合は同じくローカル編成番組を優先するために他地域より遅れネットとなる事例も見られる。
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| − | | |
| − | 現在では[[NHK教育テレビジョン|教育テレビ（Eテレ）]]および[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]]（旧[[NHK衛星第2テレビジョン|衛星第2テレビ (BS2)]]）で多く放送している（過去には[[NHKデジタル衛星ハイビジョン|衛星ハイビジョンテレビ (BS-hi)]]（アナログ放送終了と共に閉局）で再放送された作品もあり）。
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| − | かつては総合テレビで多く放送していた時期もあったが、次第にEテレやBS2（→BSプレミアム）での放送にシフトして行き、現在では月曜0時台（日曜深夜）に放送の深夜アニメ枠が存在するのみである。
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| − | また、『[[日常 (漫画)|日常]]』や『[[ラブライブ!]]』<ref name="sankei20151206"/>など、民放テレビ局で本放送されたテレビアニメを（実質）再放送するケースもある。
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| − | === 日本テレビ ===
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| − | {{seealso|日本テレビ系アニメ}}
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| − | [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]は、在阪[[準キー局]]の[[讀賣テレビ放送]] (ytv) と共にテレビアニメ制作にしのぎを削っており、特に『[[宇宙戦艦ヤマト]]』シリーズ・『[[ルパン三世]]』シリーズ・『[[名探偵コナン (アニメ)|名探偵コナン]]』などを放送していたが[[1990年代]]前半から全日枠アニメの放送本数を減らし、2009年3月、ゴールデンタイム帯から撤退した（現在はローカルセールス枠で『[[それいけ!アンパンマン]]』と、土曜夕方[[読売テレビ制作土曜夕方5時30分枠のアニメ|5時30分枠]]および[[読売テレビ制作土曜夕方6時枠のアニメ|6時枠]]にてytv製作全国ネットアニメ2本を放送）。
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| − | 深夜アニメは、日本テレビは独自の作風の作品を多く輩出している<ref name="mainichi20110423">{{Cite news|date=2011-04-23|url=http://mantan-web.jp/2011/04/23/20110422dog00m200023000c.html|title=11年春アニメ：見直されるオリジナル作品 見えないストーリーがファンを魅了|newspaper=[[まんたんブロード|まんたんウェブ]]|publisher=[[毎日新聞社|毎日新聞デジタル]]|accessdate=2015-04-06|archiveurl=https://archive.is/20130111181848/http://mantan-web.jp/2011/04/23/20110422dog00m200023000c.html|archivedate=2013年1月11日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。ytvも[[MANPA]]枠にて独自の路線で製作・放送している。
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| − | | |
| − | また、日本テレビは近年[[マッドハウス]]に続き[[タツノコプロ]]・[[hulu]]（日本事業）も買収したことで、アニメ制作会社・オンデマンド映像配信事業によるコンテンツ・版権ビジネスの増強・充実化を図っている状況にある<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/32911 日テレが、Hulu買収で仕掛ける「動画革命」船越雅史・コンテンツ事業部長に聞く（上）(1/4)] [[東洋経済オンライン]] 2014年3月14日、2015年4月9日閲覧。</ref>。
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| − | === テレビ朝日 ===
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| − | {{seealso|テレビ朝日系アニメ}}
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| − | [[テレビ朝日]]は、在京4大キー局の中では唯一『[[ドラえもん (2005年のテレビアニメ)|ドラえもん]]』・『[[クレヨンしんちゃん (アニメ)|クレヨンしんちゃん]]』といった幼年層も対象としたファミリー指向の自社製作アニメを[[ゴールデンタイム]]帯に放送しているが、一時期と比べるとこの時間帯での放送作品は減少している（2009年10月期には約25年ぶりとなる[[テレビ朝日系列火曜夜7時台枠のアニメ|火曜19時枠]]を復活させたが、1年半で撤退した）。
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| − | 在阪局の[[朝日放送テレビ]] (ABCテレビ) も、古くからテレビアニメ制作に力を入れている。
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| − | 2017年秋改編で[[名古屋テレビ放送]] (メ〜テレ・NBN)は40年間時間帯を変えながら続けた全国ネット枠から撤退した<ref>{{Cite web|url=http://www.asahi.com/articles/ASK817FN8K81UCVL02Q.html |title=「ガンダム」生んだ名古屋テレビアニメ枠、９月で終了 |publisher=[[朝日新聞デジタル]] |accessdate=2018-01-25 |date=2017-08-27|}}</ref>。
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| − | | |
| − | テレビ朝日の深夜アニメは、2007年4月改編以後は断続的な放送に留まっている<ref group="注釈">2016年10月期には『[[タイガーマスクW]]』と『[[ユーリ!!! on ICE]]』を放送したが、その後は再び途絶えている。</ref>。逆に2012年秋から在阪準キー局のABCが積極的となり、UHFアニメの製作委員会としても参加を始めている。詳細は「[[水曜アニメ〈水もん〉]]」「[[アニサタ]]」を参照。
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| − | | |
| − | テレビ朝日は[[藤子不二雄|藤子]]関連のアニメ化作品を中心に長らく取引関係にあるアニメ制作会社・[[シンエイ動画]]を連結子会社化、ABCも2016年7月には専門子会社・[[ABCアニメーション]]を設立している。
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| − | インターネット配信ではテレビ朝日が出資している[[AbemaTV]]にて新旧問わずアニメ番組を配信しており、在京キー局の中では独自路線を採っている。
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| − | === TBS ===
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| − | {{seealso|TBS系アニメ}}
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| − | [[TBSテレビ|TBS]]より、深夜枠を合わせると在阪準キー局の[[MBSテレビ|毎日放送]] (MBS) が積極的であり、全日枠では長らくMBS製作の『[[毎日放送制作土曜夕方6時枠のアニメ|土曜18時枠（土6）]]』枠を経て『[[毎日放送制作日曜夕方5時枠のアニメ|日曜17時枠（日5）]]』枠が主力となっていた。2017年4月改編を以て本枠が後述の『[[アニメサタデー630]]』前半枠に移行される。
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| − | 一方、TBSでは[[TBSテレビ土曜夕方5時台枠のアニメ|土曜17:30枠]]で放送されていた『[[ラブ★コン]]』<ref group="注釈">系列局のMBSやCBCでは深夜帯の放送。</ref>放送終了後は、2011年に放送された関東ローカル[[ミニ番組]]『[[スージー・ズー|Suzy's Zoo]]』を最後に全日枠アニメから事実上撤退状態であったが、2016年4月改編で[[TBSテレビ系列土曜朝7時枠のアニメ|土曜朝7時枠]]に『[[カミワザ・ワンダ]]』を放送開始により、13年ぶりに「全日枠かつ全国ネットでのアニメ枠」が復活<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2065517/full/?ref_cd=tw_pic TBS系、土曜朝にキッズ向けアニメ枠新設 玩具メーカーとタッグ] オリコン 2016年1月19日、2018年1月25日閲覧。</ref>、後に先述の『アニメサタデー630』後半枠に統合される。
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| − | 深夜アニメについては、MBSが『[[アニメシャワー]]』枠設置後に作品数を増やしており、[[2000年代]]以降はTBSやCBCも自社製作の深夜アニメやUHFアニメに参加している。特にMBSはUHFアニメも多数放送していることから、準キー局としてはトップクラスの深夜アニメ放送量を誇り、作品によっては深夜アニメを中心に最速で（TBS・TOKYO MXより先行して）放送する場合もある。しかしながら、MBSの深夜帯は逼迫しているため、TBS製作分は関西圏ではサンテレビでの放送となるか関西圏地上波未放送となる事例が多い。
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| − | === テレビ東京 ===
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| − | {{seealso|テレビ東京系アニメ}}
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| − | [[テレビ東京]]は1970年代後半からテレビアニメに力を入れている局であり、放送時間帯を問わず在京キー局の中で最も放送本数が多くその半数以上を占めているほど。重大な事件・事故が発生しても放送を休止することはほとんどない（[[テレビ東京#報道（緊急放送）|参考記事]]）。
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| − | しかし[[1990年代]]後半頃から[[#表現の自主規制|表現規制の項]]でも取り上げたように、それを先鋭的に行ったことに対して制作側が同局での放送を敬遠する動きも出たことや、さらには独立局を中心に放送のUHFアニメの台頭と重なって以前ほどの活気は見られなくなった。
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| − | 深夜アニメに関しても、放送枠が増減を繰り返すなど一定しない傾向がある（2015年4月期は一時的に新作の深夜アニメが放送されなかった。また、[[BSジャパン]]でもネットされる作品は全日枠以上に少ない）。
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| − | 全日枠と深夜枠とでフレキシブルに放送枠を変更する作品が他系列に比べて多く存在する（[[深夜アニメ#変則的な放送パターン（TXN）|詳細記事]]）。
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| − | [[TXN|全ての系列局]]がテレビアニメ製作に関わった実績を持つ（[[TVQ九州放送]]以外は単独制作の実績があるが、[[テレビ北海道]] (TVh) は本放送時には道内ローカル放送作品のみ）。そのうち[[テレビ愛知]] (TVA)・[[テレビせとうち]] (TSC) は全国ネットレギュラー枠を持っている（過去には[[テレビ大阪]] (TVO) もレギュラー枠を持っていたが、2011年3月期をもって撤退）。特にTSCは現在[[三大都市圏|東名阪地区]]以外で唯一の30分レギュラー枠を持ち、テレビ東京製作『[[ポケットモンスター (アニメ)|ポケットモンスターシリーズ]]』を凌ぐ[[長寿番組の一覧|長寿シリーズ]]を製作している（『[[しまじろう]]』アニメシリーズ）。
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| − | テレビ愛知などは独立局の役割を肩代わりする形で一部のUHFアニメをネットしている。
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| − | === フジテレビ ===
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| − | {{seealso|フジテレビ系アニメ}}
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| − | [[フジテレビジョン|フジテレビ]]は、『[[鉄腕アトム (アニメ第1作)|鉄腕アトム（第1作）]]』・『[[Dr.スランプ アラレちゃん]]』・『[[ドラゴンボール (アニメ)|ドラゴンボールシリーズ]]』など数々の人気作品や長寿番組・[[シリーズ (作品)|シリーズ作品]]などを多数輩出したが、1990年代後半以降から徐々にトーンダウンし、現在はゴールデンタイム帯からは撤退している（[[フジテレビ日曜朝9時台枠のアニメ|日曜朝9時台]]と[[フジテレビ系列日曜夕方6時台枠のアニメ|同18時台]]は健在）。
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| − | 他系列とは異なり、[[フジネットワーク|FNS]]系列局製作作品は極めて少ない（ただしフジテレビ製作深夜アニメに関しては、2014年10月期新規開始作品から3年ほど[[関西テレビ放送]]（カンテレ・KTV）が共同で製作委員会に参加したほか、2017年4月期には同局製作・TOKYO MXネットの深夜アニメが登場している）。
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| − | 深夜アニメは2000年代前半に放送トラブルが相次いだ教訓から生まれた『[[ノイタミナ]]』枠が深夜枠としては高視聴率作品を連発している。
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| − | === 準キー局（在阪局）===
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| − | [[在阪テレビジョン放送局|在阪局]] : 古くから、MBSやytvではキー局並にアニメ製作がなされ、ABCも前記の2局には及ばないが製作実績がある。2017年10月現在ではTVO以外の準キー広域局4局は継続してテレビアニメ製作を行っているほか、UHFアニメの一部をネットしている（特にMBSの放送本数は群を抜いている）。
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| − | MBS東京支社テレビ編成部[[プロデューサー]]・[[丸山博雄]]は「（我々は）全国ネットゴールデン番組枠の受け持ちが少なく、ドラマとかバラエティーなど芸能人の方が必要な番組でキー局と競争するのは難しいが、アニメでは芸能キャスティング的な発想があまりないので、準キー局でもキー局と同じ条件で勝負できるのが非常に大きい」と言う趣旨の発言を行っている<ref>[http://ascii.jp/elem/000/000/677/677980/ 渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」 ― 第24回「まどマギ」「タイバニ」テレビ局から見たヒットの背景【前編】] ascii.jp 2012年3月19日閲覧。</ref>。
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| − | === 在名局 ===
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| − | [[在名テレビジョン放送局|在名局]] : 2017年10月現在ではTVAが唯一レギュラー製作枠を持っている。メ〜テレは先述の全国ネット枠のほか、深夜アニメも若干数製作した経験がある<ref group="注釈">名古屋テレビは、[[1969年]]、史上初の地方局製作深夜アニメである『[[六法やぶれクン]]』を製作している。当時は[[クロスネット局|クロスネット]]の日本テレビ系列で放送された。2018年1月期にはABCアニメーションなどと共同で『[[ダーリン・イン・ザ・フランキス]]』の製作委員会に参加している。</ref>。[[CBCテレビ]]（TBS系列）は一時期参入した後現在は製作から撤退している。2009年7月期には関西テレビとの共同製作にて[[東海テレビ放送]]（THK、フジテレビ系列）も短編アニメで参入（後に中京ローカルの短編深夜アニメ『[[かよえ!チュー学]]』も放送）。なお、[[中京テレビ放送]]（CTV、日本テレビ系列）は三大都市圏のキー局および系列局で唯一テレビアニメに「単独での」製作実績が未だないが、『[[Infini-T Force]]』では日本テレビ系列主要局と共同で製作参加している。
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| − | === 地方局 ===
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| − | {{Seealso|Category:ローカルテレビ局のアニメ|Category:ローカルテレビ局の深夜アニメ}}
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| − | TSCは『[[しまじろう]]』シリーズ以降、同作品の版元である地元企業の[[ベネッセコーポレーション|ベネッセ]]との関係を維持している<ref group="注釈">現在は土曜朝の『[[はっけん たいけん だいすき! しまじろう|しまじろうのわお!]]』を製作。参入当初は暫く月曜18:00枠を、その後は長らく月曜7:30枠を担当していた。</ref>。その他にもTVhやTVQがテレビ東京との共同製作の形で製作実績を持っている<ref group="注釈">TVhに関しては一部地域放送の単独製作作品あり（『[[ヘイ!ヘイ!シュルーム]]』など）。</ref>。
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| − | [[RKB毎日放送]]・[[北海道放送]] (HBC) や、[[東北放送]] (TBC)・[[中国放送]] (RCC) の主要TBS系列各局も、CBCとの共同製作の深夜アニメという形で製作参加実績を持つ。[[静岡放送]]（SBS、TBS系列局）は『[[秘密結社鷹の爪 カウントダウン]]』や短編アニメ『[[パンパカパンツ]]』シリーズで製作参加している。[[北海道文化放送]]（uhb、フジテレビ系列）はKTV・THK共同製作の『[[くるねこ]]』に第2シーズンから同系列の[[テレビ静岡]]（SUT）と共に製作参加したほか、[[北海道]]ローカル深夜アニメ『[[フランチェスカ (ハートビット)|フランチェスカ]]』に製作参加している。
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| − | 短編作品では地方局が製作参加している事例がある程度存在する。
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| − | === 独立局 ===
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| − | {{Seealso|UHFアニメ|UHFアニメ一覧}}
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| − | [[三大都市圏]]に所在する[[全国独立放送協議会|独立局]]での新作テレビアニメ（[[UHFアニメ]]）はキー局と比べると表現規制が緩く、かつ放送料金も安いなどの理由から2000年代半ばから放送本数が急増している。
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| − | これらの多くは深夜帯かつ製作委員会方式で放送されているが、[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]など一部作品の一部放送局で全日枠（22時台を中心としたプライムタイム枠など）で放送される事例がある。また、製作参加実績としてはTOKYO MXが群を抜いて多いほか、[[岐阜放送]]（GBS）、[[びわ湖放送]]（BBC）、[[奈良テレビ放送]]（TVN）、[[テレビ和歌山]]（WTV）を除く各局で何らかの形で参入実績がある。
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| − | 特に[[首都圏 (日本)|首都圏]]のうち[[南関東]]の各局（TOKYO MX・[[テレビ神奈川|tvk]]・[[テレビ埼玉|テレ玉]]・[[千葉テレビ放送|チバテレビ]]）で多数放送されている<ref group="注釈">先述のようにTOKYO MXの[[送信所]]がNHK・在京キー局同様に[[東京タワー]]からより高層の[[東京スカイツリー]]へ移転した後の2012年10月期を境に、関東地方におけるUHFアニメは「TOKYO MXへ一極集中」が加速し、[[首都圏トライアングル]]3局での放送実績は激減している。</ref>一方、[[北関東]]の独立局（[[群馬テレビ]]・[[とちぎテレビ]]）は南関東4局と比べると放送実績が大きく水をあけられている<ref group="注釈">ただし、この2局では2011年4月から[[アニプレックス]]製作関与の土曜深夜枠の同時ネットを開始するなど、以前よりは放送本数が増えている。また、とちぎテレビは独自のアニメ専門サイトを開設している。</ref>。[[茨城県]]に至っては今なお県域民放テレビ局自体が存在しない。
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| − | 在阪局などローカル局製作の深夜アニメが関東圏ではキー局ではなく独立局での放送となる事例も多く見られ、BS局もしくはアニメ専門チャンネルが製作委員会に加わる作品もある（特にBS11やBSフジ、AT-Xが多い）。
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| − | 現在では先述のようにBS11などの民放BS局および各種ネット配信との併用で「地上波全国ネットと比べると低コストでの」全国放送（配信）を行っている作品がほとんどである。また、先述のようにTOKYO MXはスマートフォンアプリ「エムキャス」を利用しての一部番組の全国配信を実施している。
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| − | なおこれらの作品のネット形態は、キー局もしくはその系列局製作のものと比べて非常に複雑なものとなっているが、ここでは詳細は割愛する。
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| − | === 民放BS局・スカパー! ===
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| − | 2000年代までは各局独占放送のテレビアニメも一定数存在したが、2010年代を境に激減して現在では極めて少数派となり（2018年の例では[[BSスカパー!]]の『[[グラゼニ]]』）、何らかの形で地上波との同時期展開を行う番組が多くを占めている。
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| − | 民放BS局の老舗である[[WOWOW]]は同局独占放送、なおかつ無料の[[ノンスクランブル|ノンスクランブル枠]]で「[[WOWOWアニメ]]」と呼ばれるアニメ作品を多数放送していたが、2008年以降はほぼ休止状態にあった。2016年に地上波放送の作品に共同出資（[[製作委員会方式|製作委員会]]に参加）することで、最速で先行放送する「アニメプレミア」枠を新設、アニメ事業に復帰している。
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| − | 一方、2007年に開局した[[日本BS放送|BS11]]は、当初からアニメの放送や製作委員会への参加にも積極的であり、2010年代に入るとアニメ枠を順次拡大している（[[アニメ+|詳細項目]]）。2010年代半ばになると[[BSフジ]]もアニメ枠を年々拡充し、深夜枠には『[[アニメギルド]]』と言うレーベルを設定している。
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| − | なお、NHKのBSチャンネルや主な無料放送BS各局でも2015年4月より視聴率調査が開始されている<ref>[http://mainichi.jp/select/news/20150316k0000m020009000c.html ＢＳ:４月から視聴率を自動集計 全国１０００世帯] [[毎日新聞]] 2015年3月15日、同4月10日閲覧。</ref>。
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| − | 現在は日本のCSチャンネルを一手に握る[[スカパー!]]の[[アニメ専門チャンネル一覧|アニメ専門チャンネル]]（AT-X、[[キッズステーション]]、[[アニマックス]]など）でも、地上波で未放送のテレビアニメが製作・放送される事例が少数ながらある。かつてはCS放送のみであったが、2012年よりアニマックスなど一部チャンネルでBS放送も開始している（ただし、BS放送のアニメ専門チャンネルもあくまで「スカパー!のチャンネル」扱いとなっている）。
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| − | === 変則的な事例 ===
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| − | ==== 地方局製作作品の逆ネット事情ほか ====
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| − | 地方局製作アニメが在京キー局系列で逆ネットされず、[[首都圏 (日本)|首都圏]]（主に[[南関東]]）の独立局各局でネットされる事例もままある。<br />
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| − | ;端的な例：
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| − | *MBS製作『[[TIGER & BUNNY]]』、[[ABCテレビ|ABC]]ほか製作『[[プラスティック・メモリーズ]]』、ytv製作『[[GA 芸術科アートデザインクラス]]』：関東・中京圏では独立局ネット<ref group="注釈">『タイバニ』は本放送時中京圏未ネットで、1年後に三重テレビで遅れて放送された。なお劇場版『The Beginning』のテレビ放送は広域局のCBCとなっている。</ref>
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| − | 逆に、在京キー局と系列局制作・放送作品が[[近畿地方|関西圏]]で独立局ネットとなる場合もある<ref group="注釈">特にMBSやytvの場合、キー局製作深夜アニメより独立局アニメを優先して放送する傾向すらある。</ref>。これは[[在阪テレビジョン放送局|在阪局]]（[[準キー局]]）製作の[[ローカル番組]]が多数あり、深夜枠が逼迫しているという事情も影響している<ref group="注釈">特にMBSの場合、TBS製作作品が独立局のサンテレビ（一部はKBS京都でも）で放送されるか、関西圏未放送の事態が多発している。</ref>。
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| − | ;端的な例：
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| − | *[[CBCテレビ|CBC]]製作『[[琴浦さん]]』：関東・関西圏では独立局ネット
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| − | ==== テレビアニメのイレギュラーなネット事情 ====
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| − | 一部アニメ作品でネットワークセールス枠から外れる、ローカルセールスとなる深夜枠を中心に、'''放送該当地域に系列局がある'''にもかかわらず、独立局を除く系列外ネットとなるケースも散見される。
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| − | ;例：
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| − | *日本テレビ制作『[[俺物語!!]]』（[[東海3県|中京圏]]では[[テレビ愛知]]（TVA）で放送）
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| − | *テレビ朝日ほか制作『[[秘密結社鷹の爪 カウントダウン]]』（一部地域ではTBS系列またはテレビ東京系列で放送）
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| − | *テレビ東京制作『[[フォルツァ!ひでまる]]』（[[福岡県]]では[[テレビ西日本]]（TNC・フジテレビ系列）で放送）、『[[貧乏神が!]]』（関西圏ではMBSで放送）
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| − | *フジテレビ制作『[[刀語]]』（本放送時は関西圏ではMBSで放送）
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| − | *MBS制作『[[フォーチュン・クエストL]]』（関東圏ではテレビ東京で放送）、『[[Dororonえん魔くん メ〜ラめら]]』『[[輪るピングドラム]]』（関東圏ではTBSだが、中京圏ではテレビ愛知（TVA）で放送）、『[[進撃の巨人 (アニメ)|進撃の巨人]]』（本放送時は関東圏ではTOKYO MXであったが、それ以外の地域では系列が異なる）、『[[結城友奈は勇者である]]』シリーズ（舞台となる香川県では[[瀬戸内海放送]]（KSB、テレビ朝日系列）で第1期を3年遅れ、第2期を1クール遅れネット）
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| − | *1970年代後半から1980年代前半にも、ローカルセールス枠で放送された作品では、民放4局以上の[[フルネット|マストバイ]]ネット地域で系列外ネットが行われた例もあった。
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| − | **[[国際映画社]]・フジテレビ制作『[[めちゃっこドタコン]]』→『[[ハニーハニーのすてきな冒険]]』（福岡県では[[福岡放送]]（FBS）・日本テレビ系列）で放送）
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| − | **テレビ朝日・東映エージェンシー・鳥プロ制作『[[宇宙魔神ダイケンゴー]]』（[[広島県]]では[[中国放送]]（RCC・TBS系列）で放送）
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| − | ==== 地域限定アニメ ====
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| − | 当初から地域密着型番組として制作されるものも一部には存在する（短編アニメが主流である）。<br />
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| − | 例：
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| − | *[[北海道文化放送]]製作『[[札幌乙女ごはん。]]』（[[札幌市]]を舞台としている）
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| − | *[[テレビ北海道]]製作『[[ホッカイラジャーズ野球少年団]]』（[[北海道]]の少年野球チームがメインキャラになっている）
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| − | *[[テレビ埼玉]]製作『[[浦和の調ちゃん]]』（[[さいたま市]]を舞台としている）
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| − | *[[テレビ神奈川|tvk]]『[[天体戦士サンレッド]]』（[[川崎市]]を舞台としている）
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| − | *[[テレビ愛知]]『[[やっとかめ探偵団]]』（[[名古屋市]]を舞台としている。ただしスポンサー降板によりシリーズ途中で放送中止）
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| − | *[[京都放送|KBS京都]]・tvk製作『[[ドアマイガーD]]』（[[京都市]]を舞台としている）
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| − | *[[山陰放送]]『[[こども刑事めめたん]]』（tvkが先行放送、アニメ版は[[鳥取県]]を舞台にしている）
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| − | *[[九州朝日放送]]製作『[[暗闇三太]]』（同局が所在する福岡県など[[九州地方]]を舞台としている）
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| − | *[[琉球朝日放送]]『[[はいたい七葉]]』（[[沖縄県]]を舞台としている。後にTOKYO MXなどでも遅れネット）
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| − | ==== OVAのテレビシリーズ放送 ====
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| − | [[OVA]]として制作されたアニメ作品の一部には、後日特番や短期シリーズ、ないしテレビシリーズとして放送するものも存在する。中には『[[機動戦士ガンダムUC|機動戦士ガンダムUC RE:0096]]』のようにテレビ放送に合わせて再編集や新規カットを追加したり、テーマ曲を新調するものもある。
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| − | == 脚注 ==
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| − | === 注釈 ===
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| − | === 出典 ===
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| − | {{Reflist|2}}
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| − | == 関連項目 ==
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| − | {{ウィキポータルリンク|アニメ}}
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| − | * [[日本のテレビジョン放送局|日本のテレビジョン放送局一覧]]
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| − | * [[アニメ専門チャンネル一覧]]
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| − | * [[スカパー! チャンネル一覧]]
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| − | * [[漫画]]
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| − | * [[ライトノベル]]
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| − | * [[アニメ雑誌]]
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| − | * [[アニメソング]]
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| − | * [[アニラジ]]
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| − | * [[声優]]
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| − | {{Animation}}
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| − | {{Anime-stub}}
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| | {{DEFAULTSORT:てれひあにめ}} | | {{DEFAULTSORT:てれひあにめ}} |