セブン・カードサービス

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株式会社セブン・カードサービス(Seven Card Service Co.,Ltd.)は、株式会社セブン&アイ・ホールディングスの金融事業中間持株会社である株式会社セブン・フィナンシャルサービス子会社で、クレジットカード電子マネーの事業を行うクレジットカード会社である。

概要

ポイントサービスの運営や会員募集などを除くクレジットカード全般の業務を、株式会社ジェーシービー三菱UFJニコス株式会社へ委託している。

また即日発行サービスの審査などの一部の業務は、ジェーシービーや三菱UFJニコスにノウハウがないため、株式会社プロセントセディナ丸井の合弁会社)に委託し、同社のノウハウを利用している。

沿革

アイワイ・カード・サービス発足以前にも、日本信販(現:三菱UFJニコス)及びJCBが発行主体となる提携カードとしての「IY CARD」が発行されていた。

  • 2001年10月31日 - 株式会社アイワイ・カード・サービス設立。
  • 2002年2月6日 - 営業を開始。
  • 2002年3月4日 - ジェーシービーとの業務提携によりクレジットカード「アイワイカード」発行開始。
  • 2003年5月28日 - イトーヨーカドーの新ポイントカードの発行開始。
  • 2003年9月1日 - アイワイカードのスピード発行開始。
  • 2004年4月1日 - UFJカード(現:三菱UFJニコス)との業務提携によりVISAブランドのクレジットカード発行開始。
  • 2007年4月23日 - 電子マネー nanaco のサービスを開始。
  • 2010年10月1日 - セブン・カードサービスに商号変更。
  • 2011年7月1日 - セブンカード発行開始 (一部のアイワイカードも期限到来時からセブンカードに更新)。
  • 2013年4月1日 - セブンカード・プラスの会員募集開始(インターネットによる申込は4月29日から)。クレジットカードとnanacoの一体型が選択できるようになる(紐付型もあり)。
  • 2014年8月31日 - セブンカードの新規入会受付終了。
  • 2017年6月22日 - セブン‐イレブン・イトーヨーカドーでセブンカード(プラスを含む)からnanacoへのオートチャージ開始。

現金専用ポイントカード

アイワイポイントカード

イトーヨーカドー全店(一部テナントや催事時等は除く)で利用できる現金専用ポイントカードである。券面は白色。 100円(税別)毎に1ポイントが加算され、1ポイント1円として買い物が出来る。 2011年3月より新規発行受付は終了。現在の会員は継続利用可。退会やアイワイカードへ切替えで運用停止したカードは復活できないが、紛失・盗難・破損・磁気不良のカードは再発行可能。

当初は、入会した店舗においてのみ利用できたが、後に全店で利用できるようになった。通常ポイントは即時加算されるが、初めて利用する店舗や複数の店舗で利用した場合は利用日の翌日に合算される。(アイワイカードも同様)  かつてはイトーヨーカドー本体が同サービス(青色のカード)を展開していたが、諸事情により一時的に終了となった(アイワイ・カード・サービスによる運営に変わってからはポイント加算・利用が再開されたが、後に青色のポイントカードは利用できなくなった。青色ポイントカードの登録情報はすべて抹消された)。

電子マネー

電子マネーnanacoを発行している。サービス開始当初はセブン-イレブン店舗でのみ入会受付をしており、同店舗でのみ利用できた。

クレジットカード

アイワイカード/セブンカード

プロパーカードと提携カードの種類

ジェーシービーと提携した「アイワイカード・JCB」と三菱UFJニコス(旧UFJカード)と提携した「アイワイカード・VISA」がある。また、イトーヨーカ堂のArio(アリオ)と提携した「アリオ-アイワイカード」、ロビンソン百貨店と提携した「ロビンソン-アイワイカード」、株式会社オッシュマンズ・ジャパンと提携した「オッシュマンズ-アイワイカード」があり、いずれもJCB又はVISAの各ブランドから選ぶ事ができる。

2011年7月より、アイワイカード及びアリオ・アイワイカードは「セブンカード」に変更された。また、2013年3月にロビンソン百貨店が西武へ業態転換した事に伴い、ロビンソン・アイワイカードはサービス終了となり「セブンカード」に切り換えとなった。(オッシュマンズ・アイワイカードについては現状変更はない)。

グループ外では、日本郵政公社と提携し、郵便貯金(郵貯)のキャッシュカードの機能を加えた「郵貯アイワイカード・JCB」及び「郵貯アイワイカード・VISA」も発行していたが、ゆうちょ銀行が発足してからは発行していない。アイワイ・カード・サービス(当時)・ゆうちょ銀行の両者間協議により、これらのカードはその有効期限に関係なく2008年8月31日をもって使用できなくなり、取扱終了日までにアイワイカードとゆうちょICキャッシュカードの2枚に分離発行する措置がとられた(既にゆうちょICキャッシュカードあるいはキャッシュカード一体型JP BANKカードが発行されている者を除く)[1]

追加カード

  • ETCカード
ETCカードとしてETCスルーカードの名称で発行している。JCBグループにおけるそれと同じ名称であるが、アイワイカード・VISAの会員にもこの名称で発行される。
  • 非接触型決済カード
非接触型決済サービスで後払い機能もある「QUICPay(nanaco)」を追加、利用できる。(モバイル型はない)
アイワイカード・VISAにも、Visa TouchSmartplusではなく、「QUICPay(nanaco)」がセットされる。

基本サービス

年会費は初年度無料、次年度から500円、家族会員の場合200円(税込。但し年間のクレジット払いの額が50,000円(家族会員利用分は合算)以上であれば翌年も無料)。イトーヨーカ堂の店舗には、アイワイ・カード専任スタッフが常駐している(店舗によっては常駐していないこともある)。

オリジナルなサービスの一例として、アイワイカード/セブンカード会員であれば、ぴゅあウォーター水が無料等、店舗独自のサービスが受けられる。

アイワイカード/セブンカード・JCBの会員はJCBグループの「MyJCB」を利用する事が出来る。アイワイカード/セブンカード・VISAについては長らく同等のサービスがなかったが、2013年1月に「セブンカードWEBサービス」が開始された。

2010年6月1日からは、セブン・イレブン全店でもアイワイカード/セブンカード(JCB・VISAとも)、およびJCBブランドの各社のカードが利用可能になった(一部のカードを除く)。同年9月13日からは、VISA・マスターカードなど、他社のカードも利用可能になった。なお切手金券類など、一部に直接カード決済ができないものもあるが、その場合(チャージ対応カードであれば)nanacoを経由させる事で可能となる。

ポイントサービス

セブンカード(アイワイ・カード含む)、アリオ-アイワイカード、オッシュマンズ-アイワイカード、ロビンソン-アイワイカードのいずれかでポイントを貯められる。

また、カード利用代金の引落口座セブン銀行を指定すると、最初に500ポイント(500円相当)が付与される。

イトーヨーカ堂ヨークマートエスパオッシュマンズでの利用時、現金払い(カード提示のみ)で100円の支払いにつき1ポイント、クレジット払いにすれば1.5ポイントが貯まる。また、JCB・VISAの加盟店で上記クレジットカードを利用することで200円の支払いにつき1ポイントが貯まる。

貯まったポイントは、上記のセブン&アイグループ各店での買い物時にレシートで確認できるほか、アイワイカードポイント照会サービスで確認することができる(ただし、現金専用ポイントカード「アイワイポイントカード」では、ポイント照会サービスには登録できない)。なお、nanaco支払時に上記の各クレジットカードや現金専用ポイントカードを提示した場合、nanacoに付与されるポイント相当分は減算される。

貯まったポイントは、「1ポイント=1円」として利用することができる。イトーヨーカ堂、ヨークマート、オッシュマンズ、ロビンソン百貨店では、会計の際に「1ポイント=1円」として代金に充当することもできる。

電子マネー対応状況

セブン&アイグループ内でのカード事業再編

2010年3月、セブン&アイHDとクレディセゾンによる包括的業務提携に関する基本合意[3]がなされ、そごう・西武の提携カード事業を統合する包括的業務提携に関する契約締結が同年9月10日に発表[4]された。また、同17日にクレディセゾンの完全子会社として「セブンCSカードサービス」が設立された。合意に基づき、翌2011年4月1日、クレディセゾンからそごう・西武提携カード事業(2001年から発行してきた「そごうミレニアム/クラブ・オン カード《セゾン》」)がセブンCSカードサービスに分割譲渡され、また、セブン・フィナンシャルサービスがセブンCSカードサービスの株式51%を取得して合弁事業化した。

しかし、2013年までにセブン・カードサービスの事業をセブンCSカードサービスに統合する計画に関しては、2015年12月現在においてもなされていない。

脚注

関連項目

外部リンク