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{{Infobox コンシューマーゲーム機
 
|名称 = セガサターン
 
|ロゴ =
 
|画像 = [[File:Sega-Saturn-JP-Mk1-Console-Set.png|280px]]
 
|画像コメント = セガサターン
 
|メーカー = [[セガゲームス|セガ・エンタープライゼス]]
 
|種別 = [[ゲーム機|据置型ゲーム機]]
 
|世代 = [[ゲーム機|第5世代]]
 
|発売日 = {{Flagicon|JPN}} [[1994年]][[11月22日]]<br />{{flagicon|KOR}} [[1995年]][[2月]]<br />{{Flagicon|USA}} 1995年[[5月11日]]<br />{{Flagicon|EU}} 1995年[[7月8日]]
 
|メディア = [[CD-ROM]]
 
|ストレージ = [[バッテリーバックアップ|内蔵メモリー]]<br />パワーメモリー
 
|コントローラ =
 
|オンラインサービス = サターンモデム
 
|売上台数 = {{Flagicon|JPN}} 580万台<br/>[[ファイル:Map_projection-Eckert_IV.png|22px|世界]] 926万台<ref>「第11章 CESAゲームアーカイブス」『2014 CESAゲーム白書』、CESA、159頁。</ref>
 
|最高売上ソフト = [[ファイル:Newworldmap.svg|25px|世界]] 『[[バーチャファイター|バーチャファイター2]]』193万本<ref>http://www.vgchartz.com/platform/22/sega-saturn/</ref>
 
|互換ハード = Vサターン<br/>Hiサターン
 
|前世代ハード = [[メガドライブ]]
 
|次世代ハード = [[ドリームキャスト]]
 
}}
 
'''セガサターン'''(SEGA SATURN)とは、セガ・エンタープライゼス(後の[[セガゲームス]])から発売された[[ゲーム機|家庭用ゲーム機]]である。一般には'''サターン'''もしくは'''SS'''の略称で呼ばれる。
 
 
 
発売時の日本での価格は44,800円。
 
 
 
== 概要 ==
 
前機種である[[メガドライブ]]が旧機種の[[セガ・マークIII]]ソフト互換のために同時発色数などが制限され、同様に周辺機器の[[メガCD]]も互換性維持のために色数増強が見送られたことから、前機種までの[[上位互換]]路線を廃止し、構成を一新して開発された。
 
 
 
セガサターンの名称は、セガの第六番目のコンシューマゲーム機ということから[[太陽系]]第六[[惑星]]である[[土星]]から付けられており<ref name="hardvol5">[https://sega.jp/history/hard/column/column_05.html 【連載】セガハードストーリー第5回 家庭用ゲーム機新時代の幕開け『セガサターン』]セガハード大百科 2018年3月1日</ref>、ほぼ同時期に発売された[[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]]や後発の[[ニンテンドウ64]]など、当時の「次世代ゲーム機」と呼ばれた機種と共に一時代を築いた。また本体開発に関わった[[日本ビクター]](後の[[JVCケンウッド]])と[[日立製作所]]からもそれぞれ[[互換性|互換機]]が発売された。[[2次元|2D]]描画機能は当時の[[アーケードゲーム]]や競合機と比較しても高水準であり、そのため、<!--[[ポリゴン]]は使えないが、-->変形[[スプライト (映像技術)|スプライト]]による[[3D]]描画も出来る。<!--/*正確性を欠く表記部分の削除*/ そのせいでか2D表示と違って-->3D表示はCPUによる演算と変形スプライトに頼っているため、3D全体の表現能力では専用ハードウェアを搭載する競合機に比べ劣っている。かつて世界展開したセガ歴代コンソール([[セガ・マークIII|SG-1000M3]]を含むSG-1000シリーズ、[[メガドライブ]]シリーズ、[[ゲームギア]]、セガサターン、[[ドリームキャスト]])の中で唯一、1,000万台を下回るなど、全世界累計で最も売れなかったハードであるが、長年の競合相手だった[[任天堂]]の同世代機[[ニンテンドウ64]]に限れば日本国内の販売台数で上回っており<ref group="注">ただし当時まだ[[スーパーファミコン]](ジュニア含む)もセガサターンと同時期の2000年まで日本国内のソフト供給を継続した現役機だったため、世代を限定しない「任天堂の家庭用ゲーム機」というシェアに対しては一律に比較はできない。</ref>、日本市場ではセガとして最も売れたハードでもある。
 
 
 
中でも代表的なゲームタイトル『[[バーチャファイター2]]』は日本国内ではセガ初の[[ミリオンセラー]]を記録した。
 
 
 
== 仕様 ==
 
* CPU
 
** メイン:[[SH-2 (プロセッサ)|SH-2]](HD6417095)(動作クロック28.64MHz/キャッシュ4KB/1 CORE版)×2個
 
** サウンド用:[[68000|MC68EC000]](11.3MHz)
 
* RAM 2MB
 
* VRAM 1.5MB
 
* バックアップRAM 256Kビット(CR2032[[リチウム電池]]一個による)
 
* 画面表示(VDP2)
 
** 320×224([[走査|ノンインターレース]])から704×480([[インターレース]])、独立スクロール付き最大5面合成表示
 
** 1面は拡大縮小回転(2軸)と他の面との半透明表示
 
** ラスタ分割表示可能([[ラスタースクロール]])
 
** 同時発色数:1677万色
 
*** 拡大縮小回転機能を生かして「ポリゴン[[対戦型格闘ゲーム|格闘ゲーム]]のリング」などの描画にも使われた。
 
*** 動画再生はソフトウェアによる展開([[Cinepak]]、[[TrueMotion]]など)
 
* [[スプライト (映像技術)|スプライト]]機能(VDP1)
 
** 拡大縮小、回転、変形サポート
 
** [[ポリゴン]]機能:フラット50万ポリゴン/秒、テクスチャ10万ポリゴン/秒(最大)
 
** スプライト同士やBG面との半透明合成表示
 
* [[デジタル信号処理|DSP]]/[[Direct Memory Access|DMA]]機能(SCU:System Control Unit)
 
* 音源
 
** [[FM音源|SCSP]]:Saturn Custom Sound Processor([[PCM音源]] 32ch または [[FM音源]] 8ch)
 
** [[CD-DA]]再生可能
 
** サウンドRAM 512KB
 
* [[CD-ROM]]ドライブ
 
** 1基(2倍速)
 
** バッファRAM:512KB
 
** 制御チップ:[[SuperH|SH-1]](SH7034、20MHz)
 
* スロット:カートリッジ1、拡張用1
 
* コントロール端子2個、XYZABCの6ボタン+スタート1ボタン+LRのコントロールパッド1個付属(ABC+スタートでソフトリセット可能)
 
* 内蔵ソフト:セーブデータ(内蔵メモリ・パワーメモリー)管理、時計管理、CDプレイヤー(CD-G表示機能、各種エフェクト・特殊再生機能付き) *本体セーブデータ保存・時計機能の維持については別売りのボタン電池に依存する。
 
*通信拡張端子(COMMUNICATION CONNECTOR):シリアルポートとMIDIインターフェイス。
 
* 寸法:260mm(幅)×230mm(奥行き)×83mm(高さ)
 
 
 
== 構成 ==
 
その多彩な機能を支えるべく、多くの[[LSI]]に分散された構成となっている。
 
 
 
初代機(HST-3200)相当に実装されているLSIはおおよそ以下の通り。他の本体形番ではLSIが異なる。
 
<gallery>
 
画像:HD6417095 01.jpg|SH-2 HD6417095<br />(1 CORE版)
 
画像:Ss chip 315-5688 01.jpg|SCU 315-5688<br />(FH3007)
 
画像:315-5689 01.jpg|VDP1 315-5689<br />(HD64440F)
 
画像:315-5690 VDP2 01.jpg|VDP2 315-5690<br />(FH3006)
 
画像:315-5687 01.jpg|SCSP 315-5687<br />(YMF292-F)
 
画像:315-5744 01.jpg|SMPC 315-5744<br />(HD404920FS)
 
</gallery>
 
 
 
=== CPU ===
 
メイン[[CPU]](Central Processing Unit)に日立製作所(後の[[ルネサス エレクトロニクス]])の32ビット[[マイクロコントローラ|マイコン]]、[[SH-2 (プロセッサ)|SH-2]]を2基搭載している<ref name="hardvol5" />。SH-2は[[1992年]]に登場した制御用マイコンSH-1の後継で、セガサターンの仕様に合わせていくつかの機能強化が行われている。
 
; 動作周波数の向上
 
: 20MHzから28.6MHzへ上昇させた。なお、28.6MHzはビデオ出力の同期タイミングと一致する。
 
; 除算器の搭載、[[乗算器]]の高精度化
 
: SH-1から新規に除算器を搭載した。また乗算器を16bit×16bit=32bitから32bit×32bit=64bitへ高精度化し、これらにより投影変換などジオメトリ演算を実用的な精度や速度で実行することが可能となった。
 
; [[マルチプロセッサ]]機能
 
: 2基のCPUは内部にあるバスアービトレーション機能によりコミュニケーションをとることができる。セガサターンは共有メモリ構成であるため、命令やデータがCPU内のキャッシュにヒットしている時や内部2kバイトのメモリへのアクセス時などは同時に演算させることが可能となる。またユーザブレーク機能で外部バスサイクルによるブレークを行えばキャッシュコンシステンシを保つことも可能であり、マルチコアシステムを構築することもできる。ただし大方の3Dゲームタイトルではセガから提供されたライブラリを活用し、サブCPUを[[ジオメトリエンジン|ジオメトリ演算専用のプロセッサ]]として使用していた。
 
; [[SDRAM]][[インタフェース (情報技術)|インタフェース]]の搭載
 
: 当時策定されたばかりのSDRAMインタフェースを搭載し、データ転送能力を従来よりアップさせた。
 
 
 
SH-2は制御用マイコンであり、16ビット命令語長を基本とするなど小メモリ構成のシステムに向いた特長を持っている。概してこの当時のゲーム機器は限定された環境であり、セガサターンはメインメモリは2Mバイト、キャッシュも4kバイトと小容量だった。
 
 
 
開発は[[セガ・システム32]]の開発スタッフを中心に進められた<ref>[http://www.famitsu.com/news/201606/03107324.html?page=2 セガのハードに込められた熱意が語られた GAME ONトークイベント“セガハードの歴史を語り尽くす”詳細リポート] ファミ通.com 2016年6月3日 </ref>。当初は1CPUの[[コンピュータ・アーキテクチャ|アーキテクチャ]]として開発が進められたが、他社競合機であった[[ソニー]]の[[PlayStation]]がより高い演算性能を持つことが判明、演算能力の大幅な向上を迫られることとなった。当時残された開発期間の短さなどにより、2基のCPUを搭載する方向へとそのアーキテクチャを変更した<ref>[http://news.denfaminicogamer.jp/megadrivecx/kibe2 中 裕司がアツく語った『ソニック』『大魔界村』そしてメガドラ愛。幻のメガドラタイトルのお披露目も!?【ゲームセンターCX放送作家の「いまさらメガドラ計画」】第2回]電ファミニコゲーマー 2016年7月7日</ref>。
 
 
 
さらにSCU(System Control Unit)内蔵のDMAコントローラやDSPとの連携も可能である。またサブCPUとして、サウンド処理に[[MC68000#M68000.E3.83.95.E3.82.A1.E3.83.9F.E3.83.AA|MC68EC000]]、CD-ROMドライブの制御にSH-1が搭載されており、各種の処理を並列化する非常に贅沢なアーキテクチャを持つ。
 
 
 
=== VDP ===
 
[[VDP]](Video Display Processor)はCPUなどがVDPにデータや命令を送ることで画像の描画や表示を行うデバイスで、セガサターンを特徴付ける描画の多彩さを担っている。セガサターンでは2基のVDPを搭載し、変形[[スプライト (映像技術)|スプライト]]機能(VDP1)と、BG(バックグラウンド画面)機能(VDP2)に処理を分散している。
 
 
 
; VDP1
 
: VDP1は変形スプライトや[[ポリライン]]、ラインなどを描画するデバイスで、スプライトゲームのデカキャラから3Dゲームのポリゴンオブジェクトまで様々な表現が可能である。4MビットのVRAMと2Mビット×2個のフレームバッファを接続しており、320×224から704×480までの解像度に対応している。旧来のゲーム機において標準的だったラインバッファによる横方向の表示制限はなく、フレームバッファ上に描画して出力する構造である。
 
: スプライトおよびBGに関しては、セガが当時主力としていた業務用ゲーム基板の[[セガ・システム32|システム32]]以上の機能や性能を有しており、同時代のゲーム用VDPとしては最高水準の一つだった。その一方で、例えば半透明処理に機能的な制約がありメッシュ機能で代用される場合も多いなど、ポリゴン描画機能にはいくつかの制限があり、3D表現の自由度は競合機、特にプレイステーションのGPUと比較し低かった(ポリゴンがスプライトで表示されるため「疑似ポリゴン」と説明されることがあるが、ポリゴンという言葉の定義は多角形の組み合わせによる物体の表現方法のことであり、四角形であろうとスプライト表示であろうとポリゴンであることに変わりは無い。正しくは「専用の3D表示プロセッサを持っていない」である)。
 
: VDP1単体の描画性能は最大50万ポリゴン/秒、テクスチャ付きでも10万ポリゴン/秒だが、セガサターンのシステムとしてみた場合、ピクセル描画性能やCPUが担当するジオメトリ演算性能などに制限され、最大描画性能が出ることはない。
 
; VDP2
 
: VDP2が担当するBG機能は、拡大縮小・回転等が可能な独立したBGを5面もつなど、当時の水準ではきわめて強力なものを搭載しており、特に業務用ゲームなどの移植においてはその威力を遺憾なく発揮した。VDP2から見たVDP1はBG面の1つという位置付けであり、他のBG面と同様な合成処理が可能である。
 
 
 
=== メモリ構成 ===
 
セガサターンのアーキテクチャにおいて特筆すべき点のひとつとして、同時代の家庭用ゲーム機としては豪華なメモリシステムがある。メインメモリに2Mバイト、ビデオメモリに1.5Mバイト、サウンド、CD-ROMバッファメモリにそれぞれ0.5Mバイトの計4.5Mバイトもの容量を搭載し、なおかつそれぞれの機能ブロックがサブシステムとして独立しているため、各システムが並列的にアクセスすることができた。
 
 
 
特に、プログラムとデータの大部分を格納するメインメモリのうち前半の1Mバイト、およびビデオメモリの全てに高速な[[Dynamic Random Access Memory|SDRAM]]を用いており、ボトルネックを引き起こしにくい構造としている。メインメモリの後半1Mバイトは通常の[[Dynamic Random Access Memory|DRAM]]だが、後述するスロットによってROMまたはRAMを拡張することができ、競合機と比較すると潤沢かつ強力なメモリ環境を実現していた。
 
 
 
またCD-ROMサブシステムのバッファメモリによりCD-ROMメディアのアクセス時間が軽減され、特に格闘ゲーム等の頻繁にローディングを要するゲームなどに活用されるなど、競合機でも発売されたゲームソフトと比較するとロード時間が他機種版よりも短い場合が多い。
 
 
 
=== CD-ROM ===
 
ソフト媒体として、倍速のCD-ROMドライブを内蔵した。セガサターン用のCD-ROMは外周に[[海賊版]]対策のため「サターンリング」と呼ばれる特殊なデータ領域を持っており、そのため通常のCD-ROMと比べると容量は少ない。
 
 
 
=== 本体セーブデータ管理・時計機能 ===
 
時計機能と本体に保存されたセーブデータは本体に取り付けられたボタン電池によって保たれる。このため、本体にデータを残し続けるためには定期的に電池を交換する必要がある。交換には背面にある蓋を外し、中の設置位置にある電池の切れたものを新品のものと交換するだけでよい。本体のメモリ容量は少なく、電池が切れるとデータもすべて失われるため効率が非常に悪い。そのため、ゲームデータの保存にはパワーメモリーの使用が強く推奨される。また、本体にのみデータが保存されるソフトについては、ゲームを遊び終わった後に本体のオープンボタンを押してメインメニューを開き、そこからデータ管理画面に移動し、本体メモリからパワーメモリーにデータを移し、再開するときは逆順に行うことで続きからプレイできる。
 
 
 
=== カートリッジスロット ===
 
[[画像:171-7328A 01.jpg|thumb|セガサターン拡張ラムカートリッジ(1MB)の中身(基板) 171-7328A]]
 
本体上部に、カートリッジを差し込むためのスロットが存在する。
 
 
 
当初はゲームのデータセーブエリアを増やす[[フラッシュメモリ]]カートリッジ「パワーメモリー」のために使われるのが一般的だったが、データの読み込み時間を軽減するためにCD-ROMとロムカートリッジとを併用する「ツインアドバンスドROMシステム」構想が発表され、『[[ザ・キング・オブ・ファイターズ|ザ・キング・オブ・ファイターズ95]]』と『[[ウルトラマン|ウルトラマン 光の巨人伝説]]』の2本に採用された。また、特定のゲーム専用のROMではなく、汎用的に扱えるようにサターンのRAMを拡張することで同様の効果を得られる「拡張RAMカートリッジ」が発表され、『[[メタルスラッグ]]』等のアクションや[[CPS-2]]システムのカプコンの格闘ゲーム等が競合機を上回るアニメーションクオリティで移植されたほか、後にRAM容量を増やした「拡張RAMカートリッジ 4MB」も発売され、『[[X-MEN VS. STREET FIGHTER]]』や『[[マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター]]』などに使われた。
 
 
 
またこのスロットは、それ以前のゲーム機と同様に[[ロムカセット]]でソフトを供給することも考慮されており、バス信号のほとんどが出ていたため、メガドライブに接続して性能を向上させる周辺機器[[メガCD]]や[[スーパー32X]]のようなCPUアクセラレータ、グラフィック機能の拡張なども仕様上は可能だったが、実現には至らなかった。他にカートリッジスロットに周辺機器を接続するものとしてはセガサターンモデムなどがある。
 
 
 
なお、このスロットは従来のROMカートリッジスロットを採用していたゲーム機と比較するとピンの幅が狭く、端子の接触面積が少ないことから接触不良を起こし易いため、拡張RAMカートリッジが必要なソフトをプレイする際などパワーメモリーの抜き差しを繰り返すうちに、パワーメモリー内のセーブデータが全て消去されてしまう可能性があるので、取り扱いには注意が必要である。
 
 
 
=== コスト、上位非互換 ===
 
CPUなどを始めとした部品点数の多さや複数社からの半導体の採用による複雑なハード構成であったことに加え、外注による生産であったことは、後々の再集積化やチップシュリンクによるコストダウンを困難にする原因となった。末期には2基のCPUやVDPをワンチップ化するなどの方策が取られたが、競合機ほどには製造原価を引き下げることが出来なかった。また、デュアルCPUをはじめ、並列処理を行う周辺プロセッサ等の多さなどにより、上位互換機や完全な[[ゲームエミュレータ]]の開発には要求性能が著しく高く、同時代の競合他機種と比較するとその実装は困難と言われている。そのためか、後継機の[[ドリームキャスト]]はセガサターンとの互換性を持たない新規アーキテクチャとなっている。
 
 
 
== 展開と販売戦略 ==
 
 
 
=== 業務用タイトルからの移植 ===
 
3Dに特化した競合機のPlayStationやニンテンドウ64と違って、旧来のゲーム機を正統進化させたオーソドックスなBG画面とスプライト/ポリゴン機能の両面を活かせるアーキテクチャであり、その性能は既存の2D対戦格闘ゲームやシューティングゲーム等にも適していたこともあって[[アーケードゲーム|業務用ゲーム]]から数多くのタイトルが移植され、同時代の他機種に移植された同名タイトルと比べても出来が良いと評価されている作品も多かった。また、同時期に稼働したセガサターン互換の[[ST-V]]基板からの移植や、ST-Vとサターンでほぼ同時発売されたソフトもあった<ref group="注">『バーチャファイターリミックス』など</ref>。
 
 
 
また、セガは当時アーケードの3Dヒット作を多数持っていたため(アーケードゲーム事業は[[2015年]]4月に[[セガ・インタラクティブ]]が承継)、『[[デイトナUSA]]』『[[バーチャコップ]]』『[[バーチャファイター2]]』『[[ファイティングバイパーズ]]』『[[セガラリーチャンピオンシップ]]』『[[電脳戦機バーチャロン]]』など、[[MODEL2]]基板タイトルを中心に移植された。
 
 
 
=== 価格設定 ===
 
メーカー希望小売価格44,800円(HST-0001・本体はHST-3200)で販売開始。正式な価格は49,800円で「新発売から6か月限定の5,000円引き」としていたが、「半年後に値上げする」ことに意義は無いと判断され、49,800円に戻すことは見送られた。市場での実売価格はさらに5,000程度値引きされ、定価販売しか見られなかった競合機プレイステーションの価格(39,800円)とほぼ同一となった。
 
 
 
その後小型パッケージのHST-0004に切り替わり少しずつ値下がりをしていったが、1995年6月、100万台キャンペーンBOXとして『[[バーチャファイター#バーチャファイターリミックス|バーチャファイターリミックス]]』が同梱されたモデル(専用パッケージHST-0005に加え0001や0004にステッカー貼り付けたタイプもあり)を34,800円で発売。翌7月から通常版(HST-0004)の販売が再開され、ソフト無しで定価34,800円となったものの、11月より年末年始商戦に向けて2か月限定の5,000円キャッシュバックを実施、店舗での値引きも含めると24,800円程度で購入できるようになった(キャンペーンBOXの在庫分にも同様にキャッシュバックが適用された)。
 
 
 
1996年1月にキャッシュバックが終了したが、同年3月、プレイステーションに先んじて値下げを行い、2基のSH-2を1チップに集約するなどのコストダウンをはかり、デザイン変更のモデルチェンジを行って20,000円(HST-0014・本体はHST-3220)となった<ref name="hardvol5" />。
 
 
 
ビクターから販売のVサターンはオープン価格であり、販売店によってはセガサターンと若干の価格差がつけられていたが、ほぼ同一価格であった。モデルチェンジはセガより遅れて1996年6月から新型となった。
 
 
 
日立から販売のHIサターンは当初64,800円という定価が付けられていたが、実売価格は50,000円を少し超える程度であり、主に家電販売店により販売されていたことから店舗により価格差が見られた。
 
 
 
=== 32ビット機戦争 ===
 
サターン開発企画当時は、まだ[[MODEL1]]基板の『[[バーチャレーシング]]』が投入された頃で、本格的な3DCGゲームへの移行を実現可能にしたMODEL2基板は存在せず、リサーチ結果でも全てのゲームが3Dになる可能性はせいぜい20から30%という予測だったため、従来型の2Dゲームを開発する際には「メガドライブより桁違いに性能の良いシステム」という側面を伸ばしつつ、MODEL1基板のポリゴンカウントと同程度の相対性能にテクスチャ機能を持たせるなど、2Dと3Dの両機能を重んじた性能<ref>[[ASCII]]『月刊アスキー』1995年1月号 p.432 セガ・エンタープライゼスCSハードウェア研究開発部ゼネラル・マネージャー浜田和彦氏インタビュー 参照</ref>だったが、発売後の市場では競合機を中心に3Dを基調とした作品が溢れていった。メガCD末期からコスト高となっており、[[スーパーファミコン]]では1万円以上のソフトも登場したROMカートリッジをやめ、コストが安くなっていたCD-ROMにすることも開発時点で決定された<ref name="hardvol5" />。
 
 
 
日本市場においてサターンは発売日に20万台、発売1か月で50万台、6か月で[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]よりも先に100万台セールスを達成するなど、セガの歴代コンソールとしては最も好調な売り上げを記録。ソフトも『[[バーチャファイター2]]』の130万本をはじめ『[[バーチャファイター]]』『[[デイトナUSA]]』『[[ファイターズメガミックス]]』『[[セガラリーチャンピオンシップ]]』『[[サクラ大戦2]]』『[[スーパーロボット大戦F|スーパーロボット大戦F 完結編]]』といった50万本を超えるヒット作を排出した。
 
 
 
しかしPlayStation陣営が、当時[[ドラゴンクエストシリーズ]]の[[エニックス]]と双璧を成していた、[[ファイナルファンタジーシリーズ]]を擁する[[スクウェア (ゲーム会社)|スクウェア]]のPlayStationの参入と、当時最新作であった『[[ファイナルファンタジーVII]]』の開発がスタートしたことを1996年1月に発表。発売の前年から大量のTVCMや広告を投入するといった入念な販売戦略が功を奏したこともあり優位に立たれ、またライバル機の低価格攻勢に対しても十分な対策と成果を上げられないまま、後述のように1998年の次世代機ドリームキャスト発表に至り、それに応じてソフトのリリース数も減少してしまい、夏季商戦以降はサターン市場も縮小していった。
 
 
 
また、元々セガの歴代家庭用コンソールは海外市場への依存度が非常に高いが、中でもかつてセガが強さを発揮していた北米市場においては、次世代機の発売ではなくこれまで好調だったジェネシス(北米版メガドライブ)市場を保持する判断を下したセガ・オブ・アメリカが主導で開発した[[スーパー32X]]の投入や、セガ・オブ・アメリカがサターンの1996年発売を主張したものの、その意向に反して1995年5月に急遽サターンを発売することになった経緯があり、そのため、主に北米市場で絶大な人気を誇っている「[[ソニックシリーズ]]」作品がスーパー32Xで発売され、サターンへの投入が遅れるといったソフトウェア戦略や当初のサターンの販売店の少なさが北米ユーザーの混乱を招き、さらにはソニーが1995年の[[Electronic Entertainment Expo|E3]]においてプレイステーションをサターンより100ドル安い299ドルで発売することを発表したことも、うまく世代を移行させられなかった要因となった([[スーパー32X]]の項目も参照)<ref name="hardvol5" /><ref>[https://gigazine.net/news/20170705-sega-saturn-failure/ 「セガサターン」はなぜ失敗したのか?当時のCEOが語る]Gigazine 2017年7月5日</ref>。
 
 
 
さらに、CPUなどを始めとした部品点数の多さや複数社からの多数の半導体を採用した関係による複雑なハード構成であったことに加え、外注による生産であったため、大幅なコストダウンが効かず、ソニーが仕掛ける価格競争に対抗して値下げを続けた結果、多額の赤字を計上することとなり、セガは体力を消耗させていった<ref>西田宗千佳『美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史』講談社、2008年、pp.114-115</ref>。これに伴い、後期型では内部的なコストダウンが逐次行われたが、その影響で一部のソフトとの互換性が失われた。さらに末期には2基のCPUやVDPをワンチップ化するなどの方策が取られたが、競合機ほどには製造原価を引き下げることが出来なかった。また、ライバル機よりも優秀であることを誇る2Dグラフィックや、特に実写取り込みに有利な、動画の圧縮効率を重視した[[Cinepak]]規格の採用はサターンにとっては大変なアドバンテージを秘めていたが、PlayStationではデータ容量が大きくコマ数が粗いものの当時の動画規格よりも減色が少ない[[JPEG]]画像を連続して表示させるアニメーション方式([[Motion JPEG]]<ref group="注">これは同時期の32ビット機戦争の競合機でアニメーション再生性能を売りとした[[PC-FX]]にも採用された動画形式でもある。</ref>)を採用したため静止画そのものはCinepakよりも良好で<ref>[[講談社]]『スーパーゲームマガジン 覇王』1994年4月号 p.26 特集・セガ スペシャル ヴァーチャシネマの世界 参照</ref>、更に[[3DO]]やPlayStationや[[NINTENDO64]]といったライバル機が3Dグラフィックの面で優れているというこの2つから「相手の土俵」に踏み込んでしまったため、前述の2つを活用したソフトに恵まれず売り上げが伸び悩んだ。
 
 
 
こうして、新たな市場の形成を迫られたセガはサターンの拡販を打ち切り、低コストかつ競合機より強力な後継機「[[ドリームキャスト]]」の投入を決断。ドリームキャストが新聞広告で1998年5月22日に発表されてからはサターン市場は多大な影響を受け、1998年6月以降はソフトの出荷本数も大幅に減少したこともあり、[[1998年]]には215タイトルがサターンでリリースされたものの、[[1999年]]には17本と激減。翌[[2000年]]に本体の生産やソフトの開発が終了した。
 
 
 
=== 流通 ===
 
 
 
セガは日本国内において、任天堂寄りの玩具問屋団体「初心会」を経由して自社の家庭用ゲーム機とゲームソフトを販売しなければならないことに不満を持っていた。そこでセガは、セガサターンの発売に先立つ1994年9月、セガサターンのハードとソフトを専門に扱う卸売子会社「セガユナイテッド」を設立した。この会社は一次問屋の役割を持つとともに大手ゲーム販売専門店との直接取引を行うもので、いくつかの二次問屋からも出資が行われた。さらにセガは[[ハピネット]]やムーミンといった非初心会系の玩具問屋を流通システムに取り込むとともに、日立メディアフォースとの提携により家電の販売ルートを、東芝EMIとの提携によりレコードの販売ルートを活用した。これによりセガは日本国内でセガサターンを取り扱う小売店の数を急拡大させた。しかし親会社の[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]]のCD-ROM生産設備を使用できた[[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]と異なりセガはCD-ROMの生産設備を所有しなかったため、CD-ROMの特性を生かした柔軟な生産調整を行うことはできず、見込み生産による投機的ソフト流通という点で任天堂と同じ問題を抱えたままであった<ref name="wada2003">{{cite journal|url=http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR2-11.html|author=和田剛明|title=家庭用テレビゲームソフトの流通―リスクとリターンの構造と市場への影響―|journal=赤門マネジメント・レビュー|volume=2|number=11|pages=563-580|publisher=特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)|date=2003-11-25}}</ref>。
 
 
 
1997年にセガはセガユナイテッドとムーミンを合併させ、「セガ・ミューズ」へと再編した。セガ・ミューズはソニー・コンピュータエンタテインメントの流通システムを模倣し小売店への直販化・直送化を推し進め、リピート発注にかかる期間の短縮を図るとともに、サターンを取り扱う小売店の絞込みを行った<ref name="wada2003"></ref><ref>[http://www.arts.or.jp/judge/judge_tokyo/t_008.html テレビゲームソフトウェア流通協会「平成一〇年(ワ)第二二五六八号 著作権に基づく差止請求権不存在確認請求事件」原告側第二準備書面]</ref>。
 
 
 
その一方で、プラットフォームホルダーによるゲームソフト流通のコントロールを嫌った有力ソフトメーカー各社は、コナミが1996年4月からプレイステーション用ソフトにおいて自主流通を開始したのを皮切りに、セガ(の卸売子会社)を介さず量販店・大手小売チェーン店に直接ソフトを卸売販売する自主流通を日本国内で開始した<ref name="wada2003"></ref>。
 
 
 
=== 年齢制限 ===
 
セガサターン用ゲームソフトのジャケットには、以下4種類のうちいずれかのアイコンが記載されており、これによって[[レイティング]]を示していた。以下、規制の厳しい順に列挙する。
 
 
 
; 全年齢
 
: アイコンは緑。[[全年齢対象]]。
 
; 推奨年齢18歳以上
 
: アイコンは黄色。「18推」と略される。
 
; MA-18
 
: アイコンは水色。「Mature Age 18」の略。海外で展開されたセガハードのレーティングを日本で適用したもので、日本語に訳せば「18歳以上推奨」となる<ref group="注">海外では「MA-○○」(○○には年齢が入る)で表記され、18以外の数字のタイトルも多数存在した。</ref>ので、上記の推奨年齢18歳以上と同等のレイティングである。日本で適用されたのは『[[アイドル雀士スーチーパイ#アイドル雀士スーチーパイSpecial|アイドル雀士スーチーパイSpecial]]』のみ。
 
; X指定
 
: アイコンは赤。「18禁」とも呼ばれる。
 
 
 
セガサターンの初期段階では、一部のジャンルのソフトに残虐な暴力や性描写などを理由に18禁(通称:'''X指定''')などの年齢制限([[コンピュータエンターテインメントレーティング機構|CERO]]の[[CEROレーティング18才以上のみ対象ソフトの一覧|Z区分]]ないし[[CEROレーティング17才以上対象ソフトの一覧|D区分]]に相当)を設けて販売を許可していた。
 
 
 
消費者の一部には後々性表現を前提とした[[アダルトゲーム]](エロゲー)の移植を期待するユーザもいたが、<!-- [[ポケモンショック]]([[光過敏性癲癇]])問題などを発端にゲーム業界全体が[[PTA]]や消費者団体等から批判を浴びた煽りを受け、 ←ポケモン事件は1997年12月の話なのでコメントアウト。 -->[[1996年]]頃から「X指定」に区分されるゲームの発売が認められなくなった。
 
 
 
それ以降、暴力・性表現を抑える形で「'''年齢制限(推奨年齢18才以上)'''」に限って発売が認められるようになった。
 
 
 
== 広告 ==
 
{{節スタブ}}
 
; 広告展開
 
: 広告展開の面においては、「コーンヘッド」と呼ばれる頭部の大きい土星人や、「セガール」、「アンソニー」の二匹の[[チンパンジー]]による[[比較広告]]などで評判を集めた。
 
: メインCPUに32ビットプロセッサSH-2を2基搭載していたことから、セガは「'''64ビット級'''」と呼称して宣伝した<ref>{{Cite web|url=https://sega.jp/fb/segahard/ss/05.html |title=セガサターンギャラリー チラシコレクション|work=セガハード大百科|publisher=SEGA CORPORATION|accessdate=2014-06-04}}</ref>。
 
; せがた三四郎
 
: 白サターン登場以降は[[仮面ライダー]]で有名な[[藤岡弘、]]を起用し、さまざまな若者や子供に技をかけ、「セガサターン、白!」と叫ぶものや、スケートリンクを裸足で走ったり、瓦を頭で割るといった強烈なインパクトのCMを流した。その後、ゲーム化もされ、[[せがた三四郎]]シリーズを展開する。これらはゲームファン層以外にも話題になった。
 
 
 
== バリエーション ==
 
=== 家庭用(国内版) ===
 
[[画像:Sega saturn blanche.jpg|thumb|right|白サターンとコントローラー、ソフト]]
 
 
 
==== セガ製 ====
 
; セガサターン HST-3200(前期型)
 
: 1994年11月22日発売、価格44,800円・灰色の本体初期型。本体ケース上側に実装されている部品が多く、基板も2段構成となっている。本体正面から見て左側に丸型の通風孔があるのが特徴(冷却ファンを搭載する予定だったが省略された)。電源ランプ及びアクセスランプはそれぞれLEDが2つ並んでいて横長に見える。
 
; セガサターン HST-3210(中期型)
 
: 1995年前半より出回り始めた灰色の本体後期型。価格は同一であったが後に34,800円に下げられた。部品や基板などの配置が変更になり全体的な構造も最適化されている。CDサブシステム(SH-1とゲートアレイ、DRAM)をメイン基板に集約した。外観では本体側面や底面の通風孔削減、電源ランプとアクセスランプはそれぞれLEDが1個になったのが変更点。
 
; セガサターン HST-3220(後期型)
 
: [[1996年]][[3月22日]]発売、価格20,000円。
 
:本体の低価格化と共にデザインを一新したモデル。保証期間が6ヶ月から12ヶ月に延ばされた。それまで濃い灰色だったカラーを白(メーカー呼称はミストグレー)に変更したことから「白サターン」とも呼ばれる。内部的なコストダウンが逐次行われたが、その影響で最も後に生産された個体は一部のソフトとの互換性が失われた。
 
; スケルトンセガサターン
 
: [[1998年]][[4月4日]]発売、価格20,000円。
 
:白サターンの外装を半透明にしたもの。「This is Cool.」のプリントがある。当初はキャンペーンプレゼント品であったが、後に限定販売された。
 
; [[ダービースタリオン]]発売記念特別限定版
 
: [[1999年]][[3月25日]]発売、価格20,000円。
 
:セガサターン版ダービースタリオンの発売を記念して発売。パワーメモリー用ダビスタシール付き。
 
:本体成型色はやや青みがかった半透明になった。
 
 
 
==== [[日本ビクター]]製 ====
 
; Vサターン【ブイサターン、V-Saturn】RG-JX1、RG-JX1(X)、RG-JX1(Y)
 
: 1994年11月22日発売、オープン価格。
 
:セガサターンと同仕様の互換機。サターン本体の配色や起動時のロゴなどが異なる。セガサターンと同様、途中でモデルチェンジを行い実質価格を値下げしている。発売前の仮称は「ビクターサターン」。
 
; Vサターン RG-JX2(X)、RG-JX2(Y)、RG-JX2(Z)
 
: [[1996年]][[6月7日]]発売、オープン価格。
 
:HST-3220と同仕様の後期型。
 
 
 
==== [[日立製作所]]製 ====
 
; Hiサターン【ハイサターン、Hi-Saturn】日立マルチメディアプレーヤー MMP-1、MMP-1-1、MMP-1-2、MMP-11
 
: [[1995年]][[4月1日]]発売、価格64,800円。
 
:セガサターンの拡張スロットに独自の拡張カードを搭載し、[[ビデオCD]]・フォトCD再生機能を備えたマルチメディアプレイヤーとして発売された。黒のサターン本体に金のロゴなど配色と起動画面が異なっている。他のサターン同様にモデルチェンジを行っている。
 
; ゲーム&amp;カーナビ ハイサターン(型番:MMP-1000NV)
 
: 1995年12月6日発売、価格150,000円。
 
:車内利用向けとして従来のサターン本体よりも一回り小さいサイズになり、[[カーナビゲーション]]機能を装備したモデル。また、実際の道路情報上に仮想都市空間を描画して3次元仮想空間をナビゲーション出来るなど、ゲーム感覚で目的地までのドライブシミュレーションを楽しめる「バーチャナビ」を搭載している<ref name="HISATURN">{{Cite web|url=http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9512/1201.html |title=ポータブルマルチメディアプレーヤー 「ゲーム&カーナビ ハイサターン」を発売 |accessdate=2014/6/8}}</ref>。
 
 
 
=== 家庭用(海外版) ===
 
==== US版 ====
 
: SEGA SATURN MK-80000(HST-3200/3210相当品)
 
: SEGA SATURN MK-80000A(HST-3220相当品)
 
: AC120V 60Hz NTSC
 
: 日本に遅れて1995年に発売開始、初期のモデルはHST-3200相当でコントローラはUS独自仕様のものが付属する。筐体はスイッチ等を含め全て黒で、マスターシステムやジェネシスからのイメージを踏襲している。途中でHST-3220相当品にモデルチェンジをしているが、筐体の色やロゴの位置が同じため大きく変化した印象は無い。日本と異なり「SATURN」の商標が得られたようで続き文字にはなっていない。また現地の文字認識感覚を考慮し「A」を「Λ」とすることは避けられた。
 
 
 
==== EU版 ====
 
: SEGA SATURN MK-80200-50(HST-3200/3210相当品)
 
: SEGA SATURN MK-80200A-50(HST-3220相当品)
 
: AC220-240V 50/60Hz PAL
 
: US版より少し遅れて発売開始。基本デザインはUS仕様と同じである。メインボードの型番に偏りがあることから、{{独自研究範囲|date=2017年4月|PALの仕様に合うものが選択されていると思われる。}}
 
 
 
==== HK版 ====
 
: SEGASATURN MK-80219-07(HST-3220相当品)等
 
: AC220-240V 50/60Hz PAL
 
: 外観は日本国内版に準じるが、内部はEU版に近い模様。最終モデルではVCDの再生がサポートされる。
 
 
 
==== ブラジル版 ====
 
: SEGASATURN 型番不明(HST-3220相当品)
 
: AC110V PAL-M
 
: 外観は日本国内版に準じるが、パッケージはUS/EU版と同じSEGA SATURNのロゴ。
 
 
 
==== 韓国版([[サムスン電子]]製) ====
 
; サムスンサターン【SAMSUNG SATURN】SPC-SATURN、SPC-ST、SPC-ST2
 
: AC110-220V 60Hz NTSC
 
: 1995年2月発売
 
: セガサターンの韓国版(前期)。ハード、ソフト共にサムスン電子が正式に韓国でライセンス生産・販売していた。BIOSはUS/EU版と同じで、日本語のメニューが選択できないものもある(韓国語は元から設定が無い)。リージョン設定は日本と同一で、日本のソフトがそのまま動く。販売は不振で、サムスンは[[マスターシステム]]時代より続くゲーム機事業をこの世代で打ち切った(サムスンはドリームキャストにGDドライブの供給を行ったが、意外にもドリームキャストの韓国での販売は行っていない)。そのため後期はKama Digital Entertainment社(PCゲームのデベロッパーで、後に韓国版PC版『ファンタシースターオンライン』などもリリース)がセガと提携して販売した(KAMA Sega Saturn)が、これはライセンス生産ではなく日本からの輸入品で、外観が黒くなり220V用になった白サターンである。このため、ソフトもサムスンが完全ローカライズを行ったサムスンサターン用ソフトと、日本から輸入したソフトにハングルのシールを張っただけのセガサターン用ソフトが存在する。
 
 
 
=== 業務用 ===
 
; [[ST-V]]
 
: セガ・タイタン・ビデオゲーム・システムの略称。セガサターンの[[コンピュータ・アーキテクチャ|アーキテクチャ]]を流用して拡張した、上位互換の業務用のゲーム基板。1995年発売。
 
; サンセイブ SGX (HSG-0007)
 
: [[サンセイブ]]製。ホテルや旅館などに設置され、コインを入れるとサターンのゲームが遊べる(または[[ビデオCD]]が見られる)業務用サターン。CD-ROMが6連装。付属のコントローラーが通常のサターンの3倍長い(ケーブル長5m)。ムービーカードが標準搭載されており、有線リモコン(ケーブル長5m)も付属しているなど、[[ラブホテル]]での運用も想定されていたらしい。なおサンセイブは静岡県でゲームセンターなどを経営していた会社で、西部リースの社名時に東海ガスと共同で[[ビック東海]]を設立したことで知られる。
 
; Prologue 21 及び Super Prologue 21([[通信カラオケ]]・通称セガカラ)
 
: セガ・ミュージック・ネットワークス(当時)が発売した業務用の通信カラオケ。セガサターン向けCD-ROMがそのまま使える。本体前面に[[六角棒スパナ|六角穴付ボルト]]2本と蝶番で塞がれたパネルがあり、それを開くとコントローラー接続部、カラオケモードからサターンモードに切り替えるボタン、手動で開閉するフロントローディングのCDトレイ等が操作できるようになっている。付属のコントローラパッドはセガサターンと同じものが一つ付属するがカラオケ室内で使用するためコードが5メートルほどある非売品である。付属のCD-ROMはPrologue21専用パーティゲームが収録されており、サターンモードで動作するが、セガサターンなどでは動作しない。
 
: 楽曲データ(MIDI形式)は電話回線を通して配信、内蔵のHDDに格納してカラオケ機として機能した点は当時の他のカラオケ機と大差ないが、採点機能やビンゴマシン機能などのソフトウェアもHDDに格納、のちに1000点満点の全国採点機能が配信され、採点結果が楽曲ごとに全国順位が表示される機能が自動アップデートで追加された。
 
: マイクから入力された声をボーカルラインどおりに矯正するカラオケ練習機能・ボーカルサポートを搭載。{{独自研究範囲|この機能は当時としては大変珍しかったが、技術的評価とは裏腹に目立たなく、多くの利用者に注目されたとは言えない。また、この機能に対応した楽曲を配信するには作業コストがそれなりにかかったと思われる。|date=2017年5月}}
 
 
 
=== 開発用 ===
 
開発メーカー向けで市販はされていない。通常のサターン相当の機能に加えてCD-R上のプログラムの実行やバグのチェックができる。初期の開発キットの価格はプレイステーションよりも高価かつ開発が難しく、安価で開発が容易な開発キットとライブラリの登場が1995年から1996年頃と遅れたために、中小サードパーティがプレイステーションに流れたことが、プレイステーションに次世代機戦争で敗北する遠因の一つとなった。
 
; Saturn Development System
 
: 最初に登場した開発キット。「Programming target box」「Graphics target box」「Sound target box」で構成される「Saturn Programming Box」([[Sohwa & Sophia Technologies|ソフィアシステムズ]]製)と、ICE([[インサーキット・エミュレータ]])のHITACHI E7000(日立製)で構成される。1システムあたり30,575ドル(約300万円)。型番はST-1000-01。SH-2x2のデュアルCPUをICEで完全にエミュレートするには、1つでさえ高価なICEが2つ必要だった。
 
; セガサターン アドレスチェッカー
 
: [[エスアイエレクトロニクス]]製。サターンの開発キットの一部で、実行アドレスの不正をチェックする。Ver1.00は通常のサターンの3倍ほどの大きさで、[[フロッピーディスクドライブ]]がついている。Ver1.01は通常のサターンを改造しただけのもので、フロッピーディスクドライブが付いていない。
 
; DEV-SATURN
 
: 1995年に登場した開発キット。[[亜土電子工業]](当時セガと同じCSKグループ)製。通常のセガサターンを改造しただけの物で、「CARTDEV」というサターン本体より少し小さい機械と接続し、これをごく普通の[[PC/AT互換機]]に接続して開発キットとする。CARTDEVはCross Products(イギリスの開発装置の開発メーカー。セガ・オブ・アメリカの子会社)製で、Rev.AとRev.Bがある。DEV-SATURNとCARTDEVに、当時亜土電子工業が代理店となっていた、[[統合開発環境]]の「CodeScape」([[イマジネーションテクノロジーズ]]製)がセットで付属されてメーカーに販売されていた。この登場とほぼ同時期に『[[バーチャファイター2]]』(1995年12月発売)で使われたライブラリ「SGL」(SEGA Game Library)がサードパーティに提供され、資金と開発力の乏しい中小メーカーでも開発が容易になったが、1996年頃よりサターンは競合機に対して徐々に劣勢となっていったため、中小サードパーティを呼び集めるには至らなかった。
 
; PSY-Q Saturn
 
: 1996年に登場した、開発用サターンの最終形態。[[Psygnosis]]( 『[[ワイプアウト]]』や『[[レミングス]]』で知られるデベロッパー)製。通常のセガサターンを改造しただけの物で、「Psy-Qカートリッジ」をセガサターンのカートリッジスロットに挿し、これをPCに接続して開発キットとする。
 
 
 
=== その他 ===
 
[[File:Sega Saturn with Netlink inside.jpg|thumb|right|セガプルート]]
 
; セガプルート(発売中止)
 
: NetLink(北米版セガサターンモデム)を内蔵した、インターネット対応セガサターン。プロトタイプ機が2台制作された。2013年現在、1台は2013年にインターネットオークションで競り落とした個人が所有し、もう1台は開発に関わった元セガ社員が所有する。
 
 
 
== 周辺機器 ==
 
=== セガ純正 ===
 
{| class="wikitable" border="1" width=90%
 
!型番
 
!width=25%|名称
 
!備考
 
|-
 
| HSS-0101
 
|'''セガサターンコントロールパッド'''
 
|本体に1つ同梱。本体色に合わせ、初期は灰色、後期は白となった。<br/>当時のスケルトンブームに合わせ、期間限定でクールパッドが発売された。
 
|-
 
|HSS-0102<br/>HSS-0139
 
|'''シャトルマウス'''
 
|セガサターン専用[[マウス (コンピュータ)|マウス]]。灰と白がある。対応ソフトの多さが特徴。
 
|-
 
|HSS-0103
 
|'''マルチターミナル6'''
 
|多人数プレイのための[[マルチタップ (コンピュータゲーム)|マルチタップ]]。
 
|-
 
|HSS-0104<br/>HSS-0136
 
|'''バーチャスティック'''
 
|セガサターン本体のデザインに似せた前期型、<br/>アーケード筐体のデザインに似せた後期型が存在する。
 
|-
 
|HSS-0105
 
|'''S端子ケーブル'''
 
|サターン本体をテレビに接続する、[[S端子]]のAVケーブル。<br/>同梱のAVケーブルより高画質でプレイできる。
 
|-
 
|HSS-0106
 
|'''ステレオAVケーブル'''
 
|サターン本体をテレビに接続する、映像/音声一体型のケーブル。本体に一つ同梱。
 
|-
 
|HSS-0107
 
|'''対戦ケーブル'''
 
|ライバル機[[PlayStation (ゲーム機)|PS]]にも同様の製品が存在する(SCPH-1040)
 
|-
 
|HSS-0109
 
|'''RGBケーブル'''
 
|テレビ、モニタのRGB21ピン端子を使用するAVケーブル。<br/>詳しくは[[RGB21ピン]]を参照<br />ノイズには比較的弱い<ref group="注">GNDはコネクタのフレームのみで、他のGNDにはコネクタピンが無い。</ref>。
 
|-
 
|HSS-0110
 
|'''RFユニット'''
 
|テレビと[[RF接続]]するためのRF変調器付きケーブル。
 
|-
 
|HSS-0111<br/>HSS-0138
 
|'''パワーメモリー'''
 
|ゲームのセーブデータを保存しておくための補助記憶装置。灰と白がある。記憶容量は4Mbit(512KB)。
 
|-
 
|HSS-0112
 
|'''モノラルAVケーブル'''
 
|HSS-0106のモノラル版。
 
|-
 
|HSS-0114
 
|'''アナログミッションスティック'''
 
|スペースハリアーとの同梱版も発売された。
 
|-
 
|HSS-0115<br/>HSS-0141
 
|'''レーシングコントローラー'''
 
|前期型、後期型の違いはセガサターン本体色の変更にあわせてレーシングコントローラー自体の色が変化しているのみ。後年のレーシングコントローラーとは違い、まだフィードバック機能がない懐かしいものとなっている。
 
|-
 
|HSS-0116
 
|'''セガサターンコードレスパッドセット'''
 
|HSS-0125、HSS-0126のセット。
 
|-
 
|HSS-0119
 
|'''ムービーカード'''
 
|MPEGデコーダーを搭載しており、[[ビデオCD]]の再生が可能になる。また、MPEGの動画を収録したゲームソフトも、動画の再生がなめらかになる。
 
|-
 
|HSS-0120
 
|'''電子ブックオペレーター'''
 
|セガサターンで[[電子ブック (規格)|電子ブック]]の再生を可能にする。EBXAまでの規格に対応<ref>[https://sega.jp/fb/segahard/ss/movie.html セガハード大百科 セガサターン ムービーカード・フォトCDオペレーター・電子ブックオペレーター]</ref>。
 
|-
 
|HSS-0121
 
|'''フォトCDオペレーター'''
 
|Kodak[[フォトCD]]の再生が可能になる。
 
|-
 
|HSS-0122<br/>HSS-0152
 
|'''バーチャガン'''
 
|前期型はボタンも含めて黒だが、後期型はボタンが黄色に変更され、側面にセガサターンのロゴが追加された</td>
 
|-
 
|HSS-0125
 
|'''赤外線レシーバー'''
 
|コードレスパッドの受光部。
 
|-
 
|HSS-0126
 
|'''セガサターンコードレスパッド'''
 
|[[赤外線]]を用いたワイヤレスコントローラ。<br/>スイッチ切替でテレビリモコンとしても使用可能。
 
|-
 
|HSS-0127<br/>HSS-0148
 
|'''セガサターンモデム'''
 
|「[[セガサターンネットワークス]]」サービスにより、[[XBAND]]の通信対戦や、インターネット接続などのサービス等を行う際に必要なモデム。本体生産はTDKへ委託
 
|-
 
|HSS-0128
 
|'''セガサターンフロッピーディスクドライブ
 
|対応ゲームソフトであればセーブデータの保存も可能。
 
|-
 
|HSS-0129<br/>HSS-0159
 
|'''セガサターンキーボード'''
 
|後期型は価格が下げられた。
 
|-
 
|HSS-0130
 
|'''バーチャスティックプロ'''
 
|セガのアーケード筐体『アストロシティ』のコントロールパネルをそのまま取り外したような形状。厳密にはプラスチックの材質や鉄板厚さが異なり、パーツも一部省略されているが、当時としては極限まで業務用に近づけた仕様で、各種コンパネがそのまま取り付けられるため、一部のマニアに利用価値の高いケースとして評価されている。
 
|-
 
|HSS-0137
 
|'''セガマルチコントローラー'''
 
|通称「マルコン」。コントローラーとケーブルが取り外し可能となっており、その間に周辺機器を挟み込む計画<ref>[http://nights.sega.jp/nights1/ana/anamore.html SEGA Multi Controller]</ref>もあったが頓挫した。この計画や形状は[[ドリームキャスト]]のコントローラーに引き継がれた。[[Wii]]や[[PlayStation 3|PS3]]のように傾き検知センサーに対応した「エアロ[[ナイツ (ゲーム)|ナイツ]]」も企画されたという。
 
|-
 
|HSS-0150<br/>HSS-0167
 
|'''拡張RAMカートリッジ'''
 
|前期版は1MB、後期版は4MBワークRAMを拡張する。4MB版は1MB版の上位互換性があるが、不具合を起こすソフトもある。<br/>後期版はスケルトン仕様。
 
|-
 
|HSS-0154
 
|'''ツインスティック'''
 
|文字通りレバーが2本付いたデジタル入力のアーケード仕様スティック。主に『[[電脳戦機バーチャロン]]』用であるが、『[[機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY]]』など他のゲームでも採用された。
 
|-
 
|}
 
 
 
<gallery>
 
画像:Saturn Controller.jpg|コントロールパッド<br/>HSS-0101
 
画像:Sega-Saturn-JP-3D-Pad.jpg|セガマルチコントローラー<br/>HSS-0137
 
画像:Saturn PowerMemory.jpg|パワーメモリー<br/>HSS-0111
 
画像:HSS-0150 01.jpg|拡張RAMカートリッジ<br/>HSS-0150 (1MB)
 
画像:Saturn ExpansionRAM 4M.jpg|拡張RAMカートリッジ<br/>HSS-0167(4MB)
 
</gallery>
 
 
 
=== 他社製品 ===
 
{| class="wikitable sortable" border="1" width=90%
 
!width=8%|型番
 
!width=25%|名称
 
!width=15%|発売元
 
!備考
 
|-
 
|ASC-0602C
 
|'''ファイタースティックX'''
 
|[[アスキー (企業)|アスキー]]
 
|全体的な配色を黒で統一した、海外版セガサターンに合わせたようなジョイスティック。<br />『[[バーチャファイター]]』向けにA・Y・ZボタンにそれぞれG・P・Kとプリントされている。
 
|-
 
|ASC-0602ZERO
 
|'''ファイタースティックX ZERO2'''
 
|アスキー
 
|白を基調にボタン配色が赤で統一されたジョイスティック。<br />『[[ストリートファイターZERO|ストリートファイター ZERO2]]』とのタイアップ製品。
 
|-
 
|HC-735
 
|'''S<sub>BOM</sub>ジョイカード'''
 
|[[ハドソン]]
 
|A・B・C・X・Y・Z・L・Rボタンそれぞれに秒間26連射を設定可能。<br />また、各ボタンを押しっぱなしにするホールド機能とSTARTボタンをオート連射する2段階のスロー機能を装備している。更にこのスロースイッチの''Hu-''ポジションを使用してゲームの操作性を変化させる事の出来る機能が[[ハドソン]]製品に付加されている。『[[サターンボンバーマン]]』対応を売りに同ソフトと一緒にS<sub>BOM</sub>マルチタップ等と同時発売されたタイアップ商品でもある為に、デザインはしろボンがモチーフとなっている。2個パック+マルチタップの「対戦パック」等のセット販売品もある。
 
|-
 
|HSS-07
 
|'''ファイティングスティックSS'''
 
|[[HORI]]
 
|PlayStation用『ファイティングスティックPS』の姉妹品。
 
|-
 
|HSS-09
 
|'''リアルアーケードVF'''
 
|HORI
 
|『バーチャファイター』シリーズ用に特化したジョイスティック。<br />そのため、操作ボタンはA・B・Cしか配置されていないが、その分価格が抑えられている。
 
|-
 
|HSS-12
 
|'''リアルアーケードVF'(ダッシュ)'''
 
|HORI
 
|従来の『リアルアーケードVF』にRボタンを追加したジョイスティック。
 
|-
 
|IMS-03
 
|'''SGトルネードスティック'''
 
|[[イマジニア]]
 
|初期型セガサターンに合わせ、<br />グレーを基調としたジョイスティック。
 
|-
 
|TP-AVS10
 
|'''サターン用ケーブル'''
 
|[[日立製作所]]
 
|ハイサターン用に発売された専用接続ケーブル。<br />24型ワイドテレビ「C24-WX50」のサターン端子に接続してこのケーブル一本で映像と音声を送る<ref>[http://henly.at.webry.info/201109/article_6.html サターン端子付テレビ TV-GAME館20xx-ウェブリブログ]</ref>。言わば日立版[[AVマルチ]]ケーブル。
 
|-
 
|MKU-1
 
|'''カラオケユニット'''
 
|日立製作所
 
|ハイサターン用に発売されたカラオケユニット。<br />セットはユニット本体とサターンと接続するケーブルのみでマイクは付属していない。マイクロフォン端子×2、マイク音量ボリュームスイッチ×2、それに多重音声切替スイッチとエコーボリュームスイッチを一つずつ装備している。
 
|-
 
|NX-4YD
 
|'''4インチカラー液晶モニター'''
 
|日立製作所
 
|TFTアクティブマトリックス方式を採用した、ポータブルマルチメディアプレーヤー『ゲーム&カーナビ ハイサターン(MMP-1000NV)』本体用の液晶モニター<ref name="HISATURN"></ref>。
 
|-
 
|RG-VC1
 
|'''ビデオCDオペレーター'''
 
|[[日本ビクター]]
 
|サターン本体で[[ビデオCD]]を再生可能にする本体内蔵型周辺機器。<br />専用ソフト『[[LUNAR ザ・シルバースター|ルナ シルバースターストーリー]] MPEG版』を遊ぶ際に必須で、他にも『Moon Cradle』『[[ウルトラマン]]図鑑』『[[ガングリフォン]]』『[[サクラ大戦]] 花組通信』『[[サクラ大戦]] 蒸気ラジヲショウ』『セガンドウィンドウ(「[[センチメンタルグラフィティ]]」同梱品)』『バトルバ』『ファルコムクラシックス』『[[森高千里]]「渡良瀬橋/ララサンシャイン」』『悠久の小箱』『湾岸デッドヒート+リアルアレンジ』などが対応している。
 
|-
 
|RG-VC2
 
|'''ツインオペレーター'''
 
|日本ビクター
 
|『RG-VC1』に[[フォトCD]]機能を追加。<br />ビデオCD Ver.2.0にも対応したためプレイバックコントロール機能などが装備された。初期のグレーのサターン本体だと、バックアップ画面から抜けられなくなってしまう現象が起こる場合がある。
 
|-
 
|RG-VC3
 
|'''ツインオペレーター'''
 
|日本ビクター
 
|『RG-VC2』のビデオCD機能が強化され、<br />海外版PAL方式にも対応している。
 
|-
 
|RN-M141
 
|'''セガサターンモデム'''
 
|日本ビクター
 
|セガ製と異なり、カード挿入スロットの無いモデム<ref>[http://blogs.yahoo.co.jp/rig_veda/49527384.html 【SS-日本】 セガサターン モデム (1996年7月27日) ≪セガ≫ ( ゲーム ) - ぴこぴこ i FEEL ALRIGHT ! - Yahoo!ブログ]</ref>
 
|-
 
|
 
|'''[[MIDI]]アダプタ'''
 
|[[ワカ製作所]]
 
|『[[サターンミュージックスクール]]』に同梱
 
|-
 
|
 
|'''PC接続ケーブル'''
 
|[[アスキー (企業)|アスキー]]
 
|『[[GAME BASIC for SEGASATURN]]』に同梱
 
|-
 
|
 
|'''ハイサターンカード'''
 
|[[日立製作所]]
 
|ハイサターンに内蔵されているカード。<br />別売りはされておらず、フォトCDを見ることが可能。
 
|-
 
|T-7626G
 
|'''サターン用ワープロセット'''
 
|[[コーエー]]
 
|[[キヤノン]]製プリンターBJC-210、専用ワープロソフト、プリンター・インターフェースのセット<ref>{{cite web |url=http://www.koei.co.jp/products/system/Satwp01.htm |title=新作案内:サターン用ワープロセット |accessdate=2016年6月13日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/19971014000809/http://www.koei.co.jp/products/system/Satwp01.htm |archivedate=1997年10月14日 }}</ref>。
 
|-
 
|T-7642G
 
|'''ワープロ・アップグレードキット(デジタルカメラ対応版)」'''
 
|コーエー
 
|『サターン用ワープロセット』付属ソフト「イージーワード EGWORD」の改良版とデジタルカメラに対応したプリンター・インターフェースのセット
 
|-
 
|不明
 
|'''SEGA SATURN用ワープロセット DC対応版'''
 
|コーエー
 
|T-7626GとT-7642Gを統合した商品。
 
|-
 
|TOSK-C881
 
|'''セガサターン対応機種専用延長コード'''
 
|[[東京省光]]
 
|コントローラ延長ケーブル
 
|-
 
|KB-SS11-2
 
|'''SS用S端子ケーブル'''
 
|[[サンワサプライ]]
 
|純正S端子ケーブル「HSS-0105」同等品<ref>[http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=KB-SS11-2 KB-SS11-2【SS用S端子ケーブル】SS用S端子ケーブル - サンワサプライ株式会社]</ref>
 
|-
 
|3A-RGB21-SS
 
|'''21ピンRGBケーブル'''
 
|3Aカンパニー
 
|純正RGBケーブル「HSS-0109」同等品<ref>[http://3a-company.jp/products/index.php/3a-rgb21-ss/ 3A company  セガサターン用21ピンRGBケーブル 2m 3A-RGB21-SS]</ref>
 
|-
 
|}
 
 
 
== その他 ==
 
[[1997年]]に[[アイ・オー・データ機器]]より、セガサターン用コントローラをPC用のゲームパッドとして使える拡張ボード「IF-SEGAシリーズ」が発売された<ref>[http://www.iodata.jp/products/game/ifsg2pci.htm IF-SEGA2-PCI, IF-SEGA2-ISA]</ref>。[[2018年]]には有志によってこの拡張ボード互換の同人ハードウェアが頒布されている<ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1803/09/news132.html セガファン歓喜 サターン用パッドをPCで使える拡張ボードが登場→即完売] - [[ねとらぼ]]</ref>。
 
 
 
[[2004年]][[6月24日]]に発売された『[[ぷよぷよフィーバー]]』[[macOS|Mac OS X]]版の同梱用コントローラとして、[[セガ・ロジスティクスサービス]]より、セガサターンの純正[[ゲームコントローラ|コントロールパッド]]と同デザインの[[ゲームパッド]]が[[ユニバーサル・シリアル・バス|USB]]1.1接続仕様で復刻。翌月より[[Macintosh]]と[[Microsoft Windows|Windows]]用として単品発売されている。[[2005年]][[3月24日]]に[[PlayStation 2|PS2]]用も発売された。
 
 
 
一時期、[[電気用品安全法]](PSE法)の規制対象品となっており、2006年4月以降も[[ハードオフコーポレーション|ハードオフ]]などの中古店ではPSEマークを付けられ販売されていたが、法律改正により[[2007年]]12月以降は規制対象ではなくなっている。
 
 
 
2007年[[9月28日]]佐倉事業所CSサービスセンター到着受付分を以て、セガによる本体有償修理が終了した<ref>{{cite web |url=http://www.sega.co.jp/topics/070330_1/ |title=『セガサターン』『Dreamcast』有償修理終了のお知らせ  トピックス  SEGA |accessdate=2007年4月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130508121258/http://www.sega.co.jp/topics/070330_1/ |archivedate=2013年5月8日 }}</ref>。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[:Category:セガサターン用ソフト]] - 日本語版ウィキペディアに記事の作成されているタイトルのリスト(タイトルでの五十音順)
 
* [[セガサターンのゲームタイトル一覧]] - 日本で公式発売された全タイトルのリスト(発売日順)
 
* [[ゲーマガ]] - 1994年11月から1998年10月まで、セガサターン専門誌として『SEGA SATURN MAGAZINE』という誌名だった。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
 
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
 
 
=== 出典 ===
 
<references />
 
 
 
== 外部リンク ==
 
{{Commonscat|Sega Saturn}}
 
'''本体と周辺機器情報'''
 
* [https://sega.jp/history/hard/segasaturn/index.html セガハード大百科 - セガサターン]
 
'''参考文献'''
 
* [http://japan.renesas.com/products/mpumcu/superh/related_sh/theme/story/06.jsp ルネサステクノロジ「SuperH™ 開発ストーリ(第六話)」] - 元出典:[[日本経済新聞社|日経]]エレクトロニクス[[1997年]][[9月22日]]号
 
* [http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9512/1201.html ポータブルマルチメディアプレーヤー「ゲーム&カーナビ ハイサターン」を発売] - 日立製作所公式サイト
 
 
 
{{家庭用ゲーム機/セガ}}
 
{{DEFAULTSORT:せかさたあん}}
 
 
 
[[Category:1994年のコンピュータゲーム|*]]
 
[[Category:セガのハードウェア]]
 
[[Category:セガサターン|*]]
 
[[Category:ゲーム機]]
 
[[Category:1990年代の玩具]]
 

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