ジョジョの奇妙な冒険

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ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル アクション・アドベンチャー青年漫画
漫画
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
ウルトラジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1987年1・2号 - 2004年47号
(週刊少年ジャンプ)
2005年4月号 - 連載中
(ウルトラジャンプ)
巻数 単行本を参照
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ジョジョの奇妙な冒険』(ジョジョのきみょうなぼうけん、英語: JOJO'S BIZARRE ADVENTURE, イタリア語: LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO)は、荒木飛呂彦による日本漫画作品。略称は「ジョジョ」。

作品解説

集英社少年向け漫画雑誌週刊少年ジャンプ』に1986年から2004年まで、集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』に2005年からと長期にわたって連載されている。シリーズの単行本は100巻を越え、累計発行部数は2016年12月時点で1億部超[1]2006年文化庁による文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で2位に選ばれた[2]

作品全体のテーマは「人間讃歌[注 1]。仲間たちとの絆・強敵との死闘など少年漫画の基本を押さえながらも、個性的な表現方法とホラーサスペンス的な不気味さで独自の世界観を築き上げており、その作風は「王道を行きながら実験的」と評されている[4][5]。少年誌にして「大人向け」といえる作風であり、荒木自身も「子ども向けに描いてはいない」と発言している。

メディア展開はおおむね各部ごとに行われており、アニメ化やゲーム化、小説化、映画化などが行われている。

外伝作品も複数発表されており、Part4のサブキャラクターを主人公に据えた『デッドマンズQ』『岸辺露伴は動かない』の2本は短編集『死刑執行中脱獄進行中』に収録されている。『岸辺露伴は動かない』はシリーズ化し、『週刊少年ジャンプ』『ウルトラジャンプ』以外の雑誌でも発表され、まとめられて単行本になっているほか、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』『岸辺露伴 グッチへ行く』などにも派生している。

そのほか、番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』(文庫本・全1巻)もある。これはPart3の作中作であるボインゴの漫画自体を独立させ、岸辺露伴の解説をつけるなど実物の漫画作品としたものであり、Part3の文庫に合わせて刊行されたが、その後は絶版になっている。

25巻(Part3、ダービー弟戦)から、全ての漢字にルビが振られるようになった(正確には、漢数字を除く)。

ストーリー

ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオやその後継者たちが、1世紀以上に亘って繰り広げる戦いを描く大河群像劇である。

単独の人物を主人公としておらず、主人公が変わるごとに「第○部(○部分に数字)」と部数が進み、作品のサブタイトルも変わる形式を採用している。主人公が変わるだけでなく、作品の舞台やテーマも各部ごとに変化している。

現在までにPart1からPart8までの8部(Part8は2018年現在連載中)が発表されている。各部にはPart6(第6部)執筆時以降に副題が与えられており、以下の通りに構成されている。

Part
(Parte)
副題(日本語) 副題(英語)
(Parte5のみイタリア語)
連載時のサブタイトル 作品ごとのテーマ 単行本収録巻
Part1 ファントムブラッド Phantom Blood 第一部 ジョナサン・ジョースター ―その青春― ホラー・アドベンチャー 第1巻 - 第5巻
Part2 戦闘潮流 Battle Tendency 第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統 バトル・アドベンチャー 第5巻 - 第12巻
Part3 スターダストクルセイダース Stardust Crusaders 第三部 空条承太郎 ―未来への遺産― アクション・アドベンチャー 第12巻 - 第28巻
Part4 ダイヤモンドは砕けない Diamond is Unbreakable 第4部 東方仗助 サスペンス・ホラー 第29巻 - 第47巻
Part5 黄金の風 VENTO AUREO
(英語圏:Golden Wind)
第5部 ジョルノ・ジョバァーナ 【黄金なる遺産】 バトル・アドベンチャー 第47巻 - 第63巻
Part6 ストーンオーシャン Stone Ocean 第6部 空条徐倫 ―『石作りの海』(ストーンオーシャン) アクション・アドベンチャー Stone Ocean 第1巻 - 第17巻 (通算第64巻 - 第80巻)
Part7 スティール・ボール・ラン STEEL BALL RUN なし ホラー・アドベンチャー STEEL BALL RUN 第1巻 - 第24巻(通算第81巻 - 第104巻)
Part8 ジョジョリオン JoJolion なし サスペンス・ホラー ジョジョリオン 第1巻 - 第18巻(連載中・通算第105巻 - 第122巻)
Part1『ファントムブラッド
舞台は19世紀末のイギリス。英国の青年貴族で強い正義感と勇気を持つ主人公ジョナサン・ジョースターと、下層階級の出身ながら類稀なカリスマ性と野望の持ち主ディオ・ブランドーの抗争劇。
「石仮面」や「波紋」を背景に、2人の成長や対立が描かれている。
Part2『戦闘潮流
舞台は1938年のアメリカ。再び世界大戦の足音が聞こえ始めた中で、ジョナサンの孫のジョセフ・ジョースターもジョナサンと同じく「波紋」を身に付けていた。
そんな中、人類を遥かに凌駕する知的生物「柱の男」たちが発掘される。人類の脅威となりうる「柱の男」を倒すため、ジョセフたちは各地を奔走する。
Part3『スターダストクルセイダース
舞台は1980年代後半の日本。100年の時を経て、ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIO(ディオ)が復活した。
それと共鳴するかのようにジョセフの孫の空条承太郎に、幽波紋(スタンド)という能力が発現する。
DIOの影響によって危篤に陥った母の空条ホリィを救うため、承太郎はジョセフらと共にDIOの潜むエジプトを目指す。
Part4『ダイヤモンドは砕けない
舞台は1999年の日本。ジョセフの隠し子の東方仗助の住むS市杜王町では、スタンド使いが増え続けていた。
その原因を調べて杜王町を守るため、仗助と仲間たちは町に潜むスタンド使いと闘いを繰り広げていく。
Parte5『黄金の風
舞台は2001年のイタリア。DIOの息子のジョルノ・ジョバァーナ(汐華 初流乃)は、街を救うギャングスターになるため、ギャング組織「パッショーネ」の内部抗争に身を投じていく。
Part6『ストーンオーシャン
舞台は2011年のアメリカ。承太郎の娘の空条徐倫は、罠にはめられて刑務所へ収監されてしまう。
そこで徐倫は、来襲するスタンド使いたちを退けつつ、この悪夢を仕掛けた見えざる敵への戦いを挑む。
Part7『スティール・ボール・ラン[注 2]
舞台は1890年のアメリカ・サンディエゴビーチ。この地で世紀の大レースが開催される。
謎の鉄球を操る男のジャイロ・ツェペリと、下半身不随の元騎手のジョニィ・ジョースターは、それぞれの目的のためにゴールのニューヨークを目指す。
Part8『ジョジョリオン
舞台は日本・S市杜王町。大震災を機に隆起した断層「壁の目」で、広瀬康穂は記憶を失った謎の青年を発見する。

副題

現在使用されている副題は先述の通りPart6の執筆時に後から付けられたものであり、それまでは日本語で第○部と表記し、主人公名と副題が付けられていた。作者はPart3の執筆時から副題を付けるつもりであったが、既存のジャンプ・コミックスとの整合性が取れなくなるという理由で編集部から却下された[6]

3部以降のサブタイトルには、主人公のスタンドと同様の鉱物・自然界の4大元素が含まれており、作者が意図して入れたもの[7]

これと同様に、単行本収録の際の各話の副題でも、Part1・2は雑誌掲載時のものがそのまま使われたが、Part3以降は副題を付け直し、「○○ その (1) 」のように1つの副題を何話かに分ける方式をとった。後にこの方式は、Part3以降との整合性からPart1・2の文庫版収録時にも採用され、各話の副題が付け直された。

英語表記の「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE」も連載開始時から用意されており、たびたび使用されているが、Parte5[注 3](第5部)でのみイタリア語表記の「LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO」が代わりに使用され、ジョジョの綴りが「JOJO」から「GIOGIO」に変更されている[注 4]

なお、『週刊少年ジャンプ』掲載時は「ロマンホラー!-深紅の秘伝説-」という編集部の考案した[8]キャッチコピーが添えられていたが、単行本収録時やPart6以降は削除されている。

世界観

現実世界の19世紀後半から21世紀現代までが舞台となっている。少数の吸血鬼や超能力者が存在するが一般には知らされていない。基本的に絶命してしまった者は生き返らない。

イギリスの貴族ジョージ・ジョースター卿の血を引く一族が主人公であり、部ごとに主人公が代替わりする。主人公はいずれも「ジョジョ」 (JoJo, GioGio) という愛称を持つ。ただし劇中でジョジョの愛称がよく用いられていたのはPart3初期までである。

Part1およびPart2は、波紋(はもん)と呼ばれる特殊能力を身につけた人間たちが吸血鬼や「柱の男」という人間よりもはるかに長命で強力な生物に立ち向かうという作品で、格闘戦が主体であった。

Part3以降は、スタンド(幽波紋)と呼ばれる精神エネルギーを具現化した能力を使う人間同士の戦いが基本となり、様々な能力があるスタンドの攻防が作品の骨子となる。最後の敵は時間に関する能力を持つ傾向があり、作者は「時間を支配できる奴がいたら無敵だろうな、どうやって主人公は勝つだろう、と思う」と答えている[9]

また、Part3以降の展開では、本体が故人のスタンド・幽霊・魂を入れ替える能力など、霊魂が明確に実在するものとして描かれている。

荒木作品の特徴としてよく「擬音」と「ポーズ」が挙げられる。擬音はヘヴィメタルホラー映画などから思いつき[10][11]、擬音によって「引き込まれる感じが違う」と答えている[12]。コミックスの表紙などで見られる「ジョジョ立ち」と呼ばれるポーズに関しては、20代の頃に初めて行ったイタリア旅行においてミケランジェロの作品に強い衝撃を受けたことをきっかけに、彫刻のように肉体を捻るポーズを自分なりに漫画の中に取り入れたかったと語っている[12]

ジョースター家・家系図

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Part1 - 6



 
 
 
 
 
 
メアリー
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ジョージ・ジョースター(1世)
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(不明)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
エリナ・ペンドルトン
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ジョナサン1
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ディオ・ブランドー
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(不明)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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(不明)
 
 
 
 
 
 
 
ジョージ 2世
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リサリサ(エリザベス)
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スージー・Q
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ジョセフ2
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東方 朋子
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空条 貞夫
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ホリィ
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空条 承太郎3
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東方 仗助4
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ジョルノ・ジョバァーナ5
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空条 徐倫6
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ウンガロ
リキエル
ヴェルサス
 
 
 
 
 
 

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Part7 - 8

 
 
グレゴリオ・ツェペリ
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ジョージ・ジョースター
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ダリオ・ブランドー
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ジャイロ・ツェペリ7
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ジョニィ・ジョースター7
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ノリスケ・ヒガシカタ
初代 東方 憲助)Flag of Japan.svg
 
 
ディエゴ・ブランドー
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理那
 
東方憲助
(二代目)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジョージ・ジョースター
(III世)
 
エリザベス
 
 
 
 
 
東方 憲助
(三代目)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジョセフ・ジョースター
 
スージーQ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ホリー・ジョースター
 
吉良 吉輝
 
 
東方 憲助
(四代目)
 
花都
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(虹村 京)
 
吉影
 
東方 定助8
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常敏
 
 
 
蜜葉
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
常秀
 
つるぎ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大弥
 
 
 
 
 

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ジョースター家の血統者に共通する特徴として、首の後ろや左肩の辺りに星形のアザがある(ただし、仗助のみ作中ではアザが確認できないが、アニメではアザが確認されている)。Part3でジョナサンの胴体を奪って復活したジョナサンの身体を奪ったディオ(DIO)にもアザがあるため、ジョナサンの子孫にスタンドの影響を起こした。さらにディオの子であるジョルノ(Parte5・主人公)とヴェルサス他2名(Part6・敵)も星形のアザを受け継いでいる。DIOの骨から誕生した緑色の新生物、それと融合したプッチ、血縁者のウェザーなど、星のアザとスタンドは血に影響する。Part8の東方定助にもアザがある。

ジョースター家の男性はほとんどが高身長かつ頑健な肩幅など、恵まれた体格を持つ。イギリス貴族のジョージI世やニューヨークで不動産王になったジョセフ、マフィアのボスまで登りつめたジョルノなど、社会的に誰からも信頼されてトップ水準の地位を得るが、家族関係は薄幸。性格は好奇心旺盛で、旅行好きである。また、ジョースター家の男子には「生涯1人の女性しか愛さない」「代々短命である」というジンクスがあるが、ジョセフのみは唯一両方のジンクスを破っている。

作風

キャラクターの名前
登場人物およびスタンドの名前の多くは洋楽のミュージシャンやグループ名などから引用したものである。例えば各部の主人公たちの通称である「ジョジョ」の 由来は、ビートルズの楽曲『ゲット・バック』の歌詞に登場する人名「ジョジョ」から引用されている[13]。荒木はこれについて「ロック大好き。ロック少年だったから。で、バンドから名前を借りたんだけど、ルールがある。バンド名とキャラ(名前や設定、能力など)がマッチしていないとダメなんだ。だから、敵だったり味方だったりというのは、そこに理由がある」[14]と説明しており、Part3Part4のようにコラムで公表されたり、先述のジョジョや吉良吉影、岸辺露伴のように、対談の中で荒木が回答している例もある(詳細は各項目を参照)。
作中のファッションも海外のバンドなどを参考にしている。また、キャラクター名として、Parte5ではイタリア語の食材名、Part6ではファッション関連のデザイナーやブランドの名前に因んだ命名も散見される。また「スタンド」という呼び方はベン・E・キングジョン・レノンで知られるミディアムバラード曲「スタンド・バイ・ミー」から取られたことが筆者本人から明かされている。
ジャンプでの掲載
『週刊少年ジャンプ』掲載時の掲載順は、看板作品のように常に前の方ではなく、良くても中間、時には最後尾になる時もあった。巻頭カラーになることが少なかったが、単行本の売り上げは順調であったため打ち切りにならなかった。敵キャラクターや悪役について、作者は「本当に強い人っていうのは悪い事はしない」「弱い人間がその弱さを攻撃に向けたときが一番怖い」と述べている[15]。Part3(28巻)までは椛島良介(現新書編集長)編集者が担当し、28巻の巻末で荒木がコメントを寄せている。
編集部からは『ジョジョ』以外の作品を描くことを薦められているが、作者は「何を描いても『ジョジョ』になってしまう」[16]「もう『ジョジョ』しか描かないし、『ジョジョ』しか描けない」[17]と発言している。また、雑誌のインタビューで、2004年の時点でPart9(第9部)くらいまでの構想があるとも語っている[18]
初代編集者の影響
初代担当編集者は椛島良介で、デビュー前の原稿持ち込みから、Part3完結までの10年以上の間ずっと担当であった。『ジョジョ』という作品は、初代編集者の意見と影響があまりにも大きく、違う編集者に会っていれば、『ジョジョ』は違う作品になっていたであろうとまで単行本79巻で語っている。本シリーズにはOVAやアニメ映画化された作品 (Part1、Part3) があるが、テレビアニメ化には荒木は対談の中で「たぶん、子供に見せるマンガじゃあないんで、(それは)ないと思いますけど」と答えている[10]
※2012年以降に順次テレビアニメ化されている。
作中での矛盾
作中で度々大きな矛盾が生まれたり、設定がいつの間にかなくなっていたりする。特にシーザー・アントニオ・ツェペリの存在自体に関わる重大なミスに対しては、単行本4巻でそのミスを修正するとともにあとがきにて「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」と弁明している (Part1 - Part2)。

書誌情報

すべて集英社刊。

雑誌連載

Part6までの通算:『週刊少年ジャンプ』1987年1・2号 - 2003年19号(Part1 - 5:全63巻、Part6:全17巻)

  • Part1 ファントムブラッド
    • 『週刊少年ジャンプ』 1987年1・2号 - 46号(44話:1 - 5巻)
  • Part2 戦闘潮流
    • 『週刊少年ジャンプ』 1987年47号 - 1989年15号(69話:5 - 12巻)
  • Part3 スターダストクルセイダース
    • 『週刊少年ジャンプ』 1989年16号 - 1992年19号(152話:12 - 28巻)
  • Part4 ダイヤモンドは砕けない
    • 『週刊少年ジャンプ』 1992年20号 - 1995年51号(174話:29 - 47巻)
  • Parte5 黄金の風
    • 『週刊少年ジャンプ』 1995年52号 - 1999年17号(154話:47 - 63巻)
  • Part6 ストーンオーシャン
    • 『週刊少年ジャンプ』 2000年1号 - 2003年19号(158話:1(64) - 17(80)巻)
  • Part7 スティール・ボール・ラン
    • 『週刊少年ジャンプ』 2004年8号 - 2004年17号(11話:1 - 2巻)
    • 『週刊少年ジャンプ増刊 青マルジャンプ』(1話:2巻)
    • 『週刊少年ジャンプ』 2004年29号 - 2004年39号(10話:3 - 4巻)
    • 『週刊少年ジャンプ』 2004年46号 - 2004年47号(2話:4巻)
    • 『ウルトラジャンプ』 2005年4月号 - 2011年5月号(46話:5巻 - 24巻)
  • Part8 ジョジョリオン
    • 『ウルトラジャンプ』 2011年6月号 - (1巻 - )

単行本

  • 新書版〈ジャンプ・コミックス
    • 『ジョジョの奇妙な冒険』 全63巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』 全17巻
    • 『スティール・ボール・ラン』全24巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』既刊17巻
  • 文庫版〈集英社文庫コミック版〉 既刊50巻+番外編1巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』 全3巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』 全4巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』 全10巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』 全12巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』 全10巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』全11巻
    • 番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』 全1巻
  • 函装版 〈愛蔵版コミックス〉A5判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』 全3巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』 全4巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』 全10巻
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』 全11巻※一部抜粋収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全17巻※一部抜粋収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全2巻※全話収録
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉ワイド版 B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartII 戦闘潮流』 全3巻※全話収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』全10巻※全話収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全10巻※全話収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartV 黄金の風』 全10巻※全話収録
  • 雑誌版〈『ウルトラジャンプ』2007年3月増刊〉B5判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド 究極総集編 OVER DRIVE(オーバードライブ)』全1巻 ※全話収録 雑誌連載時カラー・2色カラー完全再現
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉新ワイド版 B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全1巻※全話収録
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartVI ストーンオーシャン』1 - 10巻※全話収録

画集

JoJo6251[荒木飛呂彦の世界] 1993年12月 ISBN 4-08-782407-1
Part4連載中に発売された画集で、幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。Part3の舞台設定が1987・88年と記載されている公式資料(単行本等では1989年完と記載されている)。
JOJO A-GO!GO! 2000年3月 ISBN 978-4-08-782591-6
Part6連載前に発売された画集。JOJO A-GO!GO!(画集)・STANDS(スタンド事典)・ARAKI HIROHIKO(資料集)の3冊セット。幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。また、新しいサブタイトルの仮名称も発表されている。
JOJOVELLER 『ジョジョの奇妙な冒険』25周年画集 初回限定版 2013年9月18日 ISBN 978-4-08-908185-3
JOJOVELLER 通常版 2014年4月18日 ISBN 978-4-08-782458-2
Part8連載中に発売された画集。JOJOVELLER(画集)・STANDS(スタンド事典)・HISTRY(資料集)の3冊セット。幾人かのスタンド名はここで設定されている。

メディアミックス作品

OVA

原作の途中のエピソードから映像化する形が取られている。ストーリーは一部が改変されている。

  • 『ジョジョの奇妙な冒険』 (1993年 - 1994年、全6話) - Part3の後半部のアニメ化作品。イギーの加入からエジプトでの戦いを描く。
  • 『ジョジョの奇妙な冒険』 (2000年 - 2002年、全7話) - Part3の前半部のアニメ化作品。ジョセフとアヴドゥルの来日から対エンヤ戦までを描く。後半部OVAとほぼ同じスタッフにより制作されている。

2007年5月25日に、上記のアニメ作品を全て収録したDVD-BOXとして『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース DVD-BOX』が発売された。なお、OVAの作中(Adventure 6 -報復の霧-)に不適切な表現があったため、2008年5月より作品を収めたDVDの出荷停止処置がとられている(詳細については「#日本国外での反響」を参照)。

劇場アニメ

ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(2007年2月17日全国公開)は、Part1のアニメ化作品で、OVAとほぼ同じスタッフにより制作されている。ストーリーがかなり簡略化されており、スピードワゴンなど多くの主要人物も登場しない。

テレビアニメ

原作のPart1『ファントムブラッド』とPart2『戦闘潮流』を描いた1st Seasonは、「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」の記者発表会が2012年7月5日に行われた際に製作が発表され[19]、2012年10月5日から2013年4月5日まで、TOKYO MXMBSCBC東北放送RKB毎日放送BS11にて放送された。全26話(第1部9話+第2部17話)[20]

原作のPart3『スターダストクルセイダース』を描いた2nd Season『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』は、2013年10月18日にテレビアニメ版公式サイトなど各メディアにおいて製作が発表され[21]、分割4クールで[22][23]、前半2クールが2014年4月から9月まで、後半2クール「エジプト編」が2015年1月から6月まで放送された。全48話。

原作のPart4『ダイヤモンドは砕けない』を描いた3rd Season『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』は、2015年10月24日に2nd Seasonのスペシャルイベント『THE LAST CRUSADERS』にて製作が発表され[24]、2016年4月から12月まで放送された。全39話。

原作のPart5『黄金の風』を描いた4th Season『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』は、2018年6月に製作が発表され、同年10月から放送予定[25]

小説

CDカセットブック

1992年から1993年にかけて全3巻で発売された。

  • 『ジョジョの奇妙な冒険第1巻 空条承太郎見参の巻』
  • 『ジョジョの奇妙な冒険第2巻 アヴドゥル死すの巻』
  • 『ジョジョの奇妙な冒険第3巻 DIOの世界の巻』

ゲーム

ファミコンジャンプ 英雄列伝
ファミリーコンピュータ。1989年、バンダイ
16人のヒーローの1人としてPart2時代のジョセフ・ジョースター、敵キャラクターとして「柱の男」のサンタナとエシディシが登場する。原作での「柱の男は太陽の光に弱い」という設定がゲーム中でも反映されており、孫悟空の太陽拳でエシディシの弱点を突くことができる。
ファミコンジャンプII 最強の7人
ファミリーコンピュータ。1991年、バンダイ。
7人の主人公の内の1人として空条承太郎が登場。Part3が舞台となっており、承太郎の他にジョセフ、アヴドゥル、ポルナレフ、花京院が登場する。本作のオリジナルキャラクターとして、対象を石化させる能力を持つスタンド使いが敵として立ちはだかる。
ジョジョの奇妙な冒険
スーパーファミコン。1993年、コブラチーム。
Part3のロールプレイングゲーム。承太郎が住む街の中で不良や吸血鬼、スタンド使いなどと戦う、原作に登場するキャラクターでも登場する場所やスタンドの様子が違うなど、原作とはかなりかけ離れた内容となっている。承太郎は「ときのガクボウ」を装備することにより、時間停止能力を手に入れることになっている。
Part3の格闘ゲーム作品
ジョジョの奇妙な冒険
アーケードゲームPlayStation。1998年 - 1999年、カプコン
アーケード版を発売するに当たり、原作で1コマしか本体を現さなかった「ミドラー」を荒木飛呂彦が新たに描き下ろすなど、登場人物を増やした2D対戦型格闘ゲームである。ゲーム内でもスタンドを出して戦い、スタンドゲージというゲージが無くなるとスタンドが一時消えるというシステムである。隠しキャラクターとして、Part2の若きジョセフも登場する。
PlayStation版は後述の『未来への遺産』の登場キャラクターが追加されているものの、ハードスペック上の問題から、大幅にアレンジされている。新たに「スーパーストーリーモード」が作られ、原作のうち、格闘ゲームに向かない部分をミニゲームで補っている。これを通してポイントを貯めることで、新たなコーナーやキャラクターの選択が可能となる。原作に準拠したプレイを行うことで高得点を得られる。PocketStationとも連動している。
ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産
アーケードゲーム、ドリームキャスト。1999年、カプコン。
上記のアッパーバージョン。ドリームキャスト版は『ジョジョの奇妙な冒険』『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』の両方を収録している。アーケード版の内容をほぼ完全に移植しているが、上記のPlayStation版のスーパーストーリーモードは収録していない。
ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 HDVer.
Xbox 360PlayStation 3。2012年、カプコン。
『未来への遺産』をHD画面出力に最適化してグラフィックを精緻化した移植版。ダウンロード販売専用タイトル。
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風
PlayStation 2。2002年7月25日、カプコン。
Parte5の3Dアクションゲーム。一部シーンの削除、「キング・クリムゾン」や「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」といったスタンドの能力がゲーム向けに修正されているなどの改変がある。
ジャンプスーパースターズ
ニンテンドーDS。2005年8月8日、任天堂
『週刊少年ジャンプ』のオールスターによる対戦アクションゲーム。Part3から承太郎、DIOがバトルキャラクターとして、Part7からジャイロがサポートキャラクター、ジョニィがヘルプキャラクターとして登場している。
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
PlayStation 2。2006年10月26日、バンダイ。
Part1の3Dアクションゲーム。
ジャンプアルティメットスターズ
ニンテンドーDS。2006年11月23日、任天堂。
『ジャンプスーパースターズ』の続編。Part1 - 7の歴代キャラクターがバトルまたはサポートキャラクター、ヘルプキャラクターとして登場する。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル
PlayStation 3。2013年8月29日、バンダイナムコゲームス。
Part1からPart8の歴代主要キャラクターたちが登場する対戦型格闘ゲーム。
ジェイスターズ ビクトリーバーサス
PlayStation 3、PlayStation Vita。2014年3月19日、バンダイナムコゲームス。
プレイヤーキャラクターとして、ジョナサンとジョセフが参戦している。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
スマートフォンAndroid端末2014年3月10日・iPhone端末2014年3月13日、バンダイナムコゲームス。
ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン
PlayStation 4、PlayStation 3。2015年12月17日、バンダイナムコエンターテインメント。
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドレコーズ
スマートフォン。AndroidおよびiOS共に2017年2月21日、バンダイナムコエンターテインメント。

アパレル

2002年FIFAワールドカップに向けたアディダスの企画、『adidas MANGA FEVER』(雑誌)に参加。アディダスとのコラボレーションTシャツ発表(2002年7月) デザインはジョルノ。

ビームスとのコラボレーションTシャツ発表(2003年8月)。ジョルノと徐倫が描かれている。

ユニクロの『UNIQLO CREATIVE AWARD 2006』に荒木飛呂彦が審査員として参加し、自らもデザインを手がけたコラボレーションTシャツを発表(2006年4月)。Part4に登場した吉良吉影のスタンド「キラークイーン」からスピンオフしたキャラクター「キラー・タイガー・クイーン」、「キラー・ダンシング・クイーン」の2種の絵柄。

ultra-violenceからParte5に登場したブローノ・ブチャラティ仕様のカットソー「Sticky Fingers Buccellati」(2007年)。荒木飛呂彦の原画とコラボレーションした『ultra-violence×ジョジョの奇妙な冒険 コラボTシャツ』。第2弾まで各弾4種類ずつと限定モデル1種と石仮面モデル1種が発売されており全10種(2008年)。

トレーディングカードゲーム

バンダイより『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card』の名で発売。同社のトレーディングカードゲームの特徴を色濃く引き継いでいる。

第1弾
2007年3月9日発売
  • スターターボックス
  • ブースターパック
  • 拡張シート
第2弾
2007年7月20日発売
  • 構築済みスターターボックス オラオラデッキ
  • 構築済みスターターボックス 無駄無駄デッキ
  • ブースターパック 〜そこにシビれる! あこがれるゥ!〜
第3弾
2007年11月9日発売
  • スターターボックス DIO & 9栄神スターター
  • ブースターパック 〜魂をかけよう!〜
タロットカードエディション
2008年2月14日発売
第4弾
2008年3月27日発売
  • 構築済みスターターボックス 癒しのオレンジデッキ
  • 構築済みスターターボックス 静けさのブルーデッキ
  • ブースターパック 〜コッチヲ見ロッ!〜
第5弾
2008年7月10日発売
  • スターターセット ジョースター家の血族デッキ
  • スターターセット ジョースター家の血統デッキ
  • ブースターパック 〜バイツァ・ダスト〜
第6弾
2008年11月29日発売
  • スターターセット 黄金の風
  • ブースターパック 〜黄金なる遺産〜
第7弾
2009年3月14日発売
  • ブースターパック 〜鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる〜
第8弾
2009年6月13日発売
  • ブースターパック 〜時は一巡した〜

フィギュア

ヘビーゲイジより『スターダストクルセイダース』の登場人物およびスタンドを題材としたガレージキット、「フィギュアコレクション」が1997年に発売。全10種。『戦闘潮流』『黄金の風』を題材とするフィギュアの発売も予定されていたが、発売中止となっている。

コトブキヤ ARTFXより『スターダストクルセイダース』と『黄金の風』を題材にしたシリーズが2000年に発売。それぞれスタンドと本体の2体セットとなっている。

超造形魂よりファントムブラッドを題材にしたフィギュア『ジョジョの奇妙な冒険 1』が2006年8月に発売。全10種。

HGIFシリーズより『ファントムブラッド』と『戦闘潮流』を題材にしたガチャポン『HGIFシリーズ ジョジョの奇妙な冒険』が2006年9月に発売。全5種。

超像革命メディコス・エンタテインメントよりジョナサン・ジョースターをモデルにしたフィギュア『超像Artコレクション ジョジョの奇妙な冒険 ジョナサン・ジョースター』が2007年10月に発売。2008年には空条承太郎モデルも発売された。どちらも全2種。また、2009年1月より可動フィギュア「超像可動」が発売される。

マスクコレクションシリーズより、第5部に登場するスタンドの頭部を立体化した『ジョジョの奇妙な冒険スタンドコレクション』が2009年10月に発売。

菓子

2012年3月21日、グリコから『ジョジョの奇妙な冒険』オリジナルパッケージがセブンイレブンで先行発売。さらに対象商品を2個買うと先着20名に「オリジナルカレンダー」《全2種》1コがもらえる[26]。パッケージ商品は下記のとおり。

  • ジョジョ 細切りプリッツ トマト&チーズ
  • ジョジョ かるじゃが うましお味
  • ジョジョ パキッツ チョコレート
  • ジョジョ パキッツ ストロベリー&チョコ

スマートフォン

LGエレクトロニクス製の「Optimus Vu L-06D」をベースにした端末で、「L-06D JOJO」として1万5000台限定で2012年8月30日に発売。

さらに、2018年3月23日には『ジョジョの奇妙な冒険』30周年記念スペシャルモデルとして、「V30+ L-01K」をベースにした端末「JOJO L-02K」が1万台限定で発売された。

実写映画

第4部を原作とする実写映画が、東宝ワーナー ブラザース ジャパンの共同製作で2017年に公開。主演は山﨑賢人

逸話

漫画家

  • 大亜門 - 『太臓もて王サーガ』では、作品全体に『ジョジョ』のパロディが溢れている。『赤マルジャンプ』にて荒木とのコラボが実現。『太臓もて王サーガ』5巻に収録されている。
  • CLAMP - 過去に『ジョジョ』の同人誌を発行している。1994年の「CLAMP IN WONDERLAND」で配布したこともある。
  • 高橋和希 - 『週刊少年ジャンプ』30周年企画の「すごいジャン!!!」にて、「ジョジョがすごく好きでした。ジャンプというと、僕の作品ははっきり言って『ジョジョの奇妙な冒険』に影響を受けています」と語り、オススメジャンプマンガとして『ジョジョの奇妙な冒険』を挙げている。

小説家

  • 乙一 - 本作のファンであることをきっかけに第4部のノベライズ本を執筆。『ウルトラジャンプ』2007年12月号で荒木と対談も行っている。
  • 上遠野浩平 - 本作および荒木のファンとして、自身でも「荒木先生のパクリのような小説を長年書いている」と語った。「VS JOJO」の企画において第一弾作品を担当し、第5部のノベライズを行っている。
  • 西尾維新 - 本作のファンとして、荒木との対談が実現した際には「全人類に読んで欲しい漫画」として『ジョジョ』を挙げた。「VS JOJO」の企画において第二弾作品を担当し、DIOを主人公としたノベライズを行っている。
  • 裕時悠示 - 『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』において主人公とメインヒロインをそのファンとして、しばしばネタを仕込んでいる。

テレビ

2010年に放映されたテレビドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』は、時を止める能力者ニノマエジュウイチ(一十一)が登場するなど、『ジョジョの奇妙な冒険』へのオマージュとして話題になっていた。その後、2012年に公開された劇場版『劇場版 SPEC〜天〜』では、上映開始前に同作の公式ツイッターへ「ちなみに『SPEC 天』には『ジョジョの奇妙な冒険』が出演します。ちゃんと許諾をいただきました」とのコメントが出され[27]、劇中に『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本が小道具として使用されている。

バラエティ番組『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』では、ジョジョ好き芸人たちによる『ジョジョの奇妙な芸人』が2度放送されている[28][29]

日本国外での反響

日本国外では、イタリアで "Le bizzarre avventure di Jojo"、台湾では『JOJO冒険野郎』のタイトルで知られる。イタリア語版の本作品のタイトルも「JOJO」である。柔道がjudoであるように、外来語としては J の字もあり得るため、オリジナル準拠の表記とされている。ただし、Parte5が開始している70巻(日本語版とは巻数が異なる)の表紙はGioGioと表記されている。2005年9月からはPart3のみアメリカ合衆国でも発売されている。アメリカ版では権利関係の問題を回避するため「エンヤ婆」が"Enyaba Geil"に、「呪いのデーボ」が"Soul Sacrifice"になっているなど、アーティスト由来の人物名が変更されている。アーティストに由来する名称だが、一般に見られる姓名であるポルナレフやアヴドゥルはそのままとなっている。

Part3のOVA作品『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure6 -報復の霧-』の中でディオ・ブランドーがアラビア語の書物を読みながら主人公一行の殺害を部下に命じるシーンがあり、この書物の文章がコーランの一説「雷電章」の引用であったことが判明した。これを鑑賞した一部の人間が「イスラム教に対する侮辱で受け入れられない」として反発し、また外務省報道官の談話(2008年5月23日付)でもこの問題が取り上げられた[30]

原因は制作会社が雰囲気を出すためにアラビア文字の資料を探したところ、コーランであることを知らずに転写したためと判明する(原作ではコーランは描かれていない)。集英社と制作会社は「心よりおわび申し上げます。イスラームとその文化についての理解を一層深めるべく、努力する所存です」とコメントし、該当DVDの出荷を停止。また原作にもモスクの描写に不適切な表現があったとして、Part3(第3部)の単行本・文庫版に加え、画集2冊の計29冊について出荷停止の措置がとられたが[31][32][33]、その後の2009年2月より原作の該当箇所を訂正した改訂版が販売再開されている[34]

NBCで放送されたドラマ『HEROES』に登場する日本人キャラクターヒロ・ナカムラ(演:マシ・オカ)の有する特殊能力「Time Manipulation(時空間コントロール)」はヒロが憧れているマンガキャラの一人、空条承太郎(およびディオ・ブランドー)の時を止めるスタンド能力に由来するものであり、ヒロ自身のブログのHNも「Jotaro Kujo(空条承太郎)」にしている。なお、「ジョジョの奇妙な冒険」へのオマージュとして『HEROES』の2、3シーズンでは複数のエピソードで「無駄無駄無駄無駄無駄」という台詞が使用されている(英語版ページより)。

脚注

注釈

  1. 『ジョジョの奇妙な冒険』25周年を記念したインタビューにおいて、荒木は「『人間讃歌』はコミックス第1巻のコメントで思いつきで書いたものだが、肉体と精神の戦いを描く『ジョジョ』の表現としては適当なものだったため我ながら書いておいてよかった」と語っている[3]
  2. 『スティール・ボール・ラン』は当初、『ジョジョの奇妙な冒険』とは無関係な新作として扱われていた。2005年に掲載誌を『ウルトラジャンプ』に移してからは、正式にPart7として扱われている。
  3. Parteはイタリア語におけるPart。「パルテ」と読む。
  4. 「ジョジョ」という音をイタリア語風に綴ったもの。イタリア語では、"J"は濁音でなく半母音で、外来語にしか使われない。なお、本作品のイタリア語版の表記は外来語由来のため「JOJO」が使用されている。

出典

  1. 『ジョジョ』発行部数1億冊突破 荒木飛呂彦氏「読者の方々には感謝しかありません」
  2. 日本のメディア芸術100選
  3. SPURムック『JOJOmenon』集英社、2012年10月10日、16頁。
  4. 斎藤環「書き続ける勇気 荒木飛呂彦インタビュー」『ユリイカ』1997年4月号、135頁-143頁
  5. 『QuickJapan』Vol.75、巻頭ページ(文・吉田大助)
  6. 文庫版第1巻のあとがきより。
  7. 『JOJOVELLER3HISTORY』152ページ。
  8. コラム「気分はJOJO 最終回SPECIAL!!〜5部Q&A〜」(『週刊少年ジャンプ』、1998年9号)
  9. 愛知県名古屋市東海中学校・高等学校 サタデープログラム 2006年6月24日講演
  10. 10.0 10.1 週刊少年「」 2003年4月15日放送
  11. 『週刊ファミ通』2007年3月2日号
  12. 12.0 12.1 NHK BS マンガノゲンバ 2006年7月4日放送
  13. ジャンプノベル』1993年4月1日号「オーケン&飛呂彦の奇妙な世界〜大槻ケンヂ対談〜」
  14. 荒木飛呂彦が設定秘話を明かす!『ジョジョ』発表会レポート
  15. 単行本第46巻のカバー折り返しより。
  16. 『荒木飛呂彦先生 (後編)』その2 - 2007年7月30日
  17. 『JOJOmenon』2012年10月5日発売
  18. 週刊少年ジャンプ増刊 青マルジャンプ 「スティール・ボール・ラン」 荒木飛呂彦ロングインタビュー 2004年2月26日発売
  19. 「ジョジョの奇妙な冒険 THE ANIMATION」テレビアニメ化決定 本年10月スタート”. アニメ!アニメ! (2012年7月6日). . 2016閲覧.
  20. ジョジョアニメは第2部突入、杉田智和のジョセフが動くッ!”. コミックナタリー. . 2012閲覧.
  21. 待望の『ジョジョの奇妙な冒険』第3部が、テレビアニメ化決定!”. アニメイトTV (2013年10月18日). . 2016閲覧.
  22. 4クール(1年間)放送が発表された「ジョジョの奇妙な冒険」プレミア上映会レポート”. GIGAZINE. . 2014閲覧.
  23. 「ジョジョの奇妙な冒険」は分割4クール・9月で区切り、第2回プレミア上映会レポート”. GIGAZINE. . 2014閲覧.
  24. 4部もアニメ化! 小野大輔さんら出演ジョジョSCイベントレポ”. アニメイトTV (2015年10月24日). . 2016閲覧.
  25. 『ジョジョの奇妙な冒険』第5部「黄金の風」TVアニメ化決定!気になる出演声優はジャパンプレミアで発表に”. アニメイトタイムズ (2018年6月21日). . 2018閲覧.
  26. glicoから『ジョジョの奇妙な冒険』オリジナルパッケージ商品が2012年3月21日(水)に発売!!(JOJO.com)
  27. spec_locの2012年3月13日のツイート、. 2017年8月13日閲覧.
  28. ジョジョの奇妙な芸人 アメトーーク! - テレビ朝日
  29. ジョジョの奇妙な芸人・第2部 アメトーーク! - テレビ朝日
  30. 日本アニメのイスラムに対する不適切表現について(外務省 2008年5月23日)
  31. アニメーション「ジョジョの奇妙な冒険」における表現について(株式会社集英社/有限会社A.P.P.P. 2008年5月22日)
  32. 「ジョジョ」のアニメに“コーラン” 当該DVDアニメと原作の一部が出荷停止に(@JOJO 2008年5月22日)
  33. ジョジョ画集『JOJO A-GO!GO!』、『JOJO 6251 荒木飛呂彦の世界』についても出荷を一時停止中(@JOJO 2008年7月15日)
  34. 「ジョジョの奇妙な冒険」第3部販売開始のお知らせ (株式会社集英社 2009年1月26日)

外部リンク

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