「シロキサン」の版間の差分

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[[File:Siloxane.svg|thumb|200px|シロキサン単位]]
 
'''シロキサン'''([[英語]] siloxane)は[[ケイ素]]と[[酸素]]を骨格とする[[化合物]]で、Si-O-Si[[化学結合|結合]](シロキサン結合)を持つものの総称である。語源は'''sil'''icon、'''ox'''ygen、[[アルカン|alk'''ane''']]から。一般式は、R<sub>3</sub>SiO-(R<sub>2</sub>SiO)<sub>n</sub>-SiR<sub>3</sub>
 
  
非常にありふれた[[天然化合物]]である[[二酸化ケイ素]]に類似するが、[[シラン (化合物)|シラン]]の[[重合]]などによる[[合成化合物]]である。
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'''シロキサン'''([[英語]] siloxane)
  
== 概要 ==
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シロキサン結合 Si-Oを含む化合物の総称。ジシロキサン (SiH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>O ,トリシロキサン (SiH<sub>3</sub>O)<sub>2</sub>SiH<sub>2</sub> などがある。一般にシリコーンはシロキサンの誘導体とみなされる。
シロキサン結合については、
 
* [[結合エネルギー]]が[[炭素-炭素結合]]の1.25倍と大きい
 
* [[結合角]]が直線ではないため[[分極]]し、[[水素結合]]を生じる
 
などの特徴があるが、非[[置換反応|置換]]の低分子化合物は[[安定|不安定]]で[[酸化]]されやすい。しかし、Rが[[アルキル基]]などで置換された有機シロキサン(organo siloxane)化合物は概ね安定である。
 
 
 
* ジシロキサン H<sub>3</sub>SiOSiH<sub>3</sub> 沸点-15.2℃、無色・無臭の発煙性[[気体|ガス]]。酸素と激しく反応し、[[常温]]でも[[爆発]]する
 
* 1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン (CH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>HSiOSiH(CH<sub>3</sub>)<sub>2</sub> [[沸点]]71℃、[[引火]]性が高く[[蒸気]]は爆発性を持つ([[危険物]])
 
* [[ヘキサメチルジシロキサン]] (CH<sub>3</sub>)<sub>3</sub>SiOSi(CH<sub>3</sub>)<sub>3</sub> 沸点99.5℃、無色・無臭の液体。空気中でも安定
 
 
 
さらにシロキサン結合が長く連なり[[高分子]]となった[[有機化合物|有機]]ポリシロキサンが、[[産業]]上重要な[[シリコーン]]である<ref>{{Cite journal |和書|author =平林一徳|author2=森敦紀|title =シロキサン・シラノールの有機化学|date =2000|publisher =有機合成化学協会|journal =[[有機合成化学協会誌]]|volume =58|issue =10|doi=10.5059/yukigoseikyokaishi.58.926|pages =926-933|ref = }}</ref>。
 
[[炭素]][[分子]]同様に[[分枝 (化学)|分枝]]や環構造を形成し、[[鎖式化合物|直鎖化合物]]の場合、nが2000以下では[[油]]状、5000以上で[[ゴム]]状となり、分枝や[[アリール基]]による置換を多く持つものは[[樹脂]]の性質を備える。
 
 
 
==出典==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[環状シロキサン]]
 
*[[シラノール]]
 
* [[ガラス]]
 
* [[有機ケイ素化合物]]
 
* [[ケイ素樹脂]]
 
  
 
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[[Category:無機化合物]]
 
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[[Category:有機ケイ素化合物]]
 
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2019/4/25/ (木) 15:54時点における最新版

シロキサン英語 siloxane)

シロキサン結合 Si-Oを含む化合物の総称。ジシロキサン (SiH3)2O ,トリシロキサン (SiH3O)2SiH2 などがある。一般にシリコーンはシロキサンの誘導体とみなされる。