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'''シケリアのディオドロス''' ('''{{lang|el|Διόδωρος Σικελιώτης}}'''<!--Διόδωρου του Σικελιώτου (''Diodorou tou Sikeliotou''-->, ''Diodooros Sikheliootees'', '''ディオドロス・シケリオテス''', [[ラテン語]]名 ''Diodorus Siculus'', '''ディオドルス・シクルス''', [[紀元前1世紀]])は、シケリア([[シチリア]])島で生まれた[[古代ギリシア]]の[[歴史家]]である。
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'''シケリアのディオドロス''' ('''{{lang|el|Διόδωρος Σικελιώτης}}'''<!--Διόδωρου του Σικελιώτου (''Diodorou tou Sikeliotou''-->, ''Diodooros Sikheliootees'', '''ディオドロス・シケリオテス''', [[ラテン語]]名 ''Diodorus Siculus'', '''ディオドルス・シクルス''', [[紀元前1世紀]]
  
== 生涯 ==
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古代ギリシアの歴史家。エジプトやローマに旅行し,『世界史』 Bibliothēkē historikēを著わした。全 40巻から成り,3部に分れる大作である。第1部は,エジプト,メソポタミア,アッシリア,ギリシアなどの神話時代を扱い,第2部は,トロイ戦争後から,アレクサンドロス3世 (大王) の死まで,第3部は,ユリウス・カエサルのガリア戦争の初期までとなっている。一部は断片であるが,[[ヘカタイオス]][[エフォロス]][[テオポンポス]][[アリストブロス]][[クレイタルコス]]らの散逸した諸史料を含み,彼の著述した作品自体も貴重であるが,散逸した記述の復元の手掛りとしても重要である。
ディオドロスは[[ガイウス・ユリウス・カエサル|ユリウス・カエサル]]、[[アウグストゥス]]と同時代の人物で、シケリアの[[アジーラ|アグリゲントゥム]]で生まれた。その後の彼の生涯は詳しくは判っていないが、『{{仮リンク|歴史叢書|en|Bibliotheca historica}}』の記述から[[紀元前60年]]から[[紀元前57年]]にかけて[[古代エジプト|エジプト]]を旅し、[[ローマ]]にしばしば滞在し、少なくとも[[紀元前21年]]までは生きていたことが明らかである。
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== 歴史叢書 ==
 
ディオドロスは歴史書として『歴史叢書』([[古代ギリシア語]]:{{Polytonic|Βιβλιοθήκη ἱστορική}}, ''Bibliotheke Historike'', ラテン語: Bibliotheca Historica)を残した<ref>{{Cite book|和書 |author = [[鶴岡真弓]] |year = 2017 |title = ケルト再生の思想 ハロウィンからの生命循環 |publisher = [[筑摩書房]] |page = 114 |isbn = 978-4-480-06998-6}}</ref>。
 
 
 
作品は3部40巻からなり、そのうち1巻から5巻(各国の神話)、11巻から20巻(紀元前480年から302年の年代誌)が完全に伝わっており、それ以降の巻は断片的に残っているのみである。
 
 
 
内容的には{{仮リンク|キュメ (アイオリス)|en|Cyme (Aeolis)|label=キュメ}}の[[エポロス]](Ephoros, 紀元前4世紀)、[[カルディア (トラキア)|カルディア]][[ヒエロニュモス]](Hieronymos, 紀元前4世紀後半)を初めとする先人の歴史学者の作品の記述をつなげたもので独創性は低いとされるが、これらの先行作品がほぼ散逸してしまっているため、史料として価値が高い。
 
 
 
== 日本語訳 ==
 
* 『ディオドロス神代地誌』 飯尾都人訳編  龍渓書舎 ISBN 4844784722 (全40巻中最初の6巻のみ訳出)
 
 
 
== ネット公開されているテキスト ==
 
*[http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/home.html  Bill Thayer's Web Site ](英語訳)
 
*[http://hodoi.fltr.ucl.ac.be/concordances/  HODOI ELEKTRONIKAI Du texte à l'hypertexte](フランス語とギリシア語の対訳)
 
*『帝京史学』において[[アレクサンドロス3世|アレクサンドロス大王]]の東征を扱った17巻の訳注が[[帝京大学]]教授[[森谷公俊]]によって連載されており、2012年9月現在三回目で、全118章のうち83章まで連載されている。ネットでも公開されており、無料で読める([https://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/tos4-6.html  帝京史学])。
 
*[http://history.soregashi.com/diodoros.html 史料室](日本語訳)
 
 
 
== 脚注 ==
 
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[[Category:古代ギリシアの歴史家]]
 
[[Category:古代ギリシアの歴史家]]

2018/10/14/ (日) 00:50時点における最新版

シケリアのディオドロスΔιόδωρος Σικελιώτης, Diodooros Sikheliootees, ディオドロス・シケリオテス, ラテン語Diodorus Siculus, ディオドルス・シクルス, 紀元前1世紀

古代ギリシアの歴史家。エジプトやローマに旅行し,『世界史』 Bibliothēkē historikēを著わした。全 40巻から成り,3部に分れる大作である。第1部は,エジプト,メソポタミア,アッシリア,ギリシアなどの神話時代を扱い,第2部は,トロイ戦争後から,アレクサンドロス3世 (大王) の死まで,第3部は,ユリウス・カエサルのガリア戦争の初期までとなっている。一部は断片であるが,ヘカタイオスエフォロステオポンポスアリストブロスクレイタルコスらの散逸した諸史料を含み,彼の著述した作品自体も貴重であるが,散逸した記述の復元の手掛りとしても重要である。



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