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'''サンスクリット'''({{lang-sa-short|संस्कृत}}、{{lang|sa|saṃskṛta}}、{{lang-en-short|Sanskrit}}
{{出典の明記|date=2014年6月28日 (土) 08:05 (UTC)}}
 
{{インド系文字}}
 
{{Infobox Language
 
| name = サンスクリット
 
| nativename = {{Lang|sa|संस्कृत}} {{IAST|saṃskṛta}}
 
| states = [[アジア]]
 
| region = {{IND}}<br />[[南アジア]]および[[東南アジア]]諸国
 
| speakers = 1万4135人(インド、2001年)<ref name="Census">{{citeweb|url=http://censusindia.gov.in/Census_Data_2001/Census_Data_Online/Language/Statement5.htm|title=Comparative speaker's strength of scheduled languages -1971, 1981, 1991 and 2001|work=Census of India, 2001|publisher=Office of the Registrar and Census Commissioner, India|accessdate=31 December 2009}}</ref>
 
| familycolor = lawngreen
 
| fam1=[[インド・ヨーロッパ語族]]
 
|fam2=[[サテム語派]]
 
|fam3=[[インド・イラン語派]]
 
|fam4=[[インド語派]]
 
|script=[[デーヴァナーガリー]]<br />ラテン文字([[京都・ハーバード方式]]、[[IAST]])
 
|nation = {{IND}}
 
|agency =
 
|iso1 = sa
 
|iso2 = san
 
|iso3 = san
 
}}
 
[[ファイル:Devimahatmya Sanskrit MS Nepal 11c.jpg|right|thumb|270px|『[[デーヴィー・マーハートミャ]]』の現存する最古の複製。[[11世紀]]の[[ネパール]]で、{{仮リンク|ブジモール|en|Bhujimol}}という書体を使って書かれており、椰子の葉からできている ([[貝葉]])。]]
 
'''サンスクリット'''({{lang-sa-short|संस्कृत}}、{{lang|sa|saṃskṛta}}、{{lang-en-short|Sanskrit}})は、[[古代]][[インド・アーリア語]]に属する[[言語]]。[[インド]]など[[南アジア]]および[[東南アジア]]において用いられた古代語。[[文学]]、[[哲学]]、[[学術]]、[[宗教]]などの分野で広く用いられた。[[ヒンドゥー教]]、[[仏教]]、[[シク教|シーク教]]、[[ジャイナ教]]の[[典礼言語|礼拝用言語]]でもあり、現在もその権威は大きく、[[母語]]話者は少ないが、現代[[インド]]の22の[[公用語]]の1つである。
 
 
 
サンスクリットは「完成された・洗練された(言語、雅語)」を意味する。言語であることを示すべく日本では'''サンスクリット語'''とも呼ばれる。
 
 
 
漢字表記の'''梵語'''(ぼんご)は、中国や日本でのサンスクリットの異称。[[日本]]では近代以前から、[[般若心経]]など、サンスクリットの原文を漢字で翻訳したものなどを通して、梵語という言葉は使われてきた。梵語は、サンスクリットの起源を造物神[[ブラフマン]](梵天)とするインドの伝承を基にした言葉である。
 
 
 
== 歴史 ==
 
サンスクリットは[[インド・ヨーロッパ語族]]の[[インド語派]]に属する古代語である。
 
 
 
狭義には[[紀元前5世紀]]から[[紀元前4世紀]]に[[パーニニ]]がその文法を規定し、その学統によって整備された古典サンスクリットのことを指す。
 
 
 
広義には、[[リグ・ヴェーダ]](最古部は紀元前1500年頃)に用いられていた[[ヴェーダ語]]や、あるいは、[[仏典]]に使われる{{仮リンク|仏教混交サンスクリット|en|Buddhist Hybrid Sanskrit}}をも含む。ヴェーダ語の最古層は、[[イラン語群]]に属する古典語である[[アヴェスター語]]のガーサーの言語(古アヴェスター語)と非常に近い。
 
 
 
[[釈迦]]の時代にはすでに日常の生活においてインド各地の地方口語([[プラークリット]]と呼ばれる)が用いられるようになっていたが、その後にサンスクリットは逆に文書の公用語として普及し、[[宗教]](ヒンドゥー教・仏教など)・学術・[[インド文学|文学]]等の分野で幅広く長い期間にわたって用いられた。
 
 
 
[[グプタ朝]]ではサンスクリットを公用語とし、[[カーリダーサ]]などに代表されるサンスクリット文学が花開いた。
 
 
 
サンスクリットは近代インド亜大陸の諸言語にも大きな影響を与えた言語であり、[[ドラヴィダ語族]]に属する[[南インド]]諸語に対しても[[借用語]]などを通じて多大な影響を与えた。さらには[[東南アジア]]や[[東アジア]]にも影響を与えた。
 
 
 
[[13世紀]]以降の[[イスラム王朝]]支配の時代([[アラビア語]]、[[ペルシア語]]の時代)から、[[大英帝国]]支配による[[英語]]の時代を経て、その地位は相当に低下したが、今でも知識階級において習得する人も多く、学問や宗教の場で生き続けている。1972年に[[デリー]]で第1回国際サンスクリット会議が開かれたが、討論から喧嘩までサンスクリットで行われたという。また、従来はサンスクリットは男性が使うものであったが、現代では女性がサンスクリットを使うようになってきている<ref>{{cite journal|和書|url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/ibk1952/21/1/21_1_14/_article|title=生きているサンスクリット|author=[[中村元 (哲学者)|中村元]]|journal=印度學佛教學研究|volume=21|year=1972-1973|pages=14-20}}</ref>。
 
 
 
== 音声 ==
 
多くの古代語と同様、サンスクリットが古代にどのように発音されていたかは、かならずしも明らかではない。
 
 
 
母音には、短母音 {{unicode|a i u}}、長母音 {{unicode|ā ī ū e o}}、二重母音 {{unicode|ai au}} がある。e o がつねに長いことに注意。短い a は、{{IPA|ə}} のようなあいまいな母音であった。ほかに音節主音的な {{unicode|r̥ r̥̄ l̥}} があったが、現代ではそれぞれ {{unicode|ri rī li}} のように発音される。{{unicode|r̥̄ l̥}} は使用頻度が少なく、前者は {{unicode|r̥}} で終わる名詞の複数対格・属格形(例:{{unicode|pitr̥̄n}} 「父たちを」)、後者は {{unicode|kl̥p-}} 「よく合う、適合する」という動詞のみに現れる。
 
 
 
音節頭子音は以下の33種類があった。
 
 
 
{| class="wikitable"
 
! colspan="2" | !! [[両唇音]]<br>[[唇歯音]] !! [[歯音]]<br>[[歯茎音]] !! [[そり舌音]] !! [[硬口蓋音]] !! [[軟口蓋音]] !! [[声門音]]
 
|-
 
! rowspan="2"| [[破裂音]]<br>[[破擦音]]
 
! 無気音
 
| p b || t d || {{unicode|ṭ ḍ}} || c j || k g ||
 
|-
 
! 帯気音
 
| ph bh || th dh || {{unicode|ṭh ḍh}} || ch jh || kh gh ||
 
|-
 
! colspan="2" | [[鼻音]]
 
| m || n || {{unicode|ṇ}} || ({{unicode|ñ}}) || ({{unicode|ṅ}}) ||
 
|-
 
! colspan="2" | [[摩擦音]]
 
| || s || {{unicode|ṣ}} || {{unicode|ś}} || || h {{IPA|ɦ}}
 
|-
 
! colspan="2" | [[半母音]]
 
| v || r || || y ||  ||
 
|-
 
! colspan="2" | [[側面音]]
 
| || l || || || ||
 
|}
 
 
 
[[そり舌音]]が発達していることと、[[調音部位|調音位置]]を等しくする破裂音に無声無気音・無声帯気音・有声無気音・有声帯気音の4種類があることがサンスクリットの特徴である。このうち有声帯気音は実際には[[息もれ声]]であり、これらの音は現在の[[ヒンディー語]]などにも存在する。[[ヴェーダ語]]には、ほかに {{unicode|ḷ}} もあった。
 
 
 
c ch j jh は[[破裂音]] {{IPA|c cʰ ɟ ɟʱ}} であったとする説と<ref>Allen (1953) p.52</ref>、[[破擦音]]であったとする説がある<ref>辻 (1974) p.7</ref>。現代では破擦音として発音する。{{unicode|ñ}}({{IPA|ɲ}}) と {{unicode|ṅ}}({{IPA|ŋ}}) は、つづりの上ではほかの鼻音と区別して書かれるが、音韻的には n の[[異音]]とみなされる。
 
 
 
音節末のみに立つ子音としては、{{unicode|ṃ}}([[同器官的]]な鼻音、[[アヌスヴァーラ]])と {{unicode|ḥ}}([[無声音]]の{{IPA|h}}、[[ヴィサルガ]])がある。
 
 
 
ヴェーダ語は高低アクセントを持ち、単語によりアクセントの位置が定まっていた。古典時代のアクセントは不明である。現代においては、後ろから4音節め(単語が4音節未満なら先頭)に[[強勢]]があり、ただし後ろから2番目さもなくば3番目の音節が長い(長母音・二重母音を含む音節、または閉音節)場合、その音節に強勢が置かれる。
 
 
 
== 連声 ==
 
連声([[連音]]、sandhi)はサンスクリットの大きな特徴で、2つの形態素が並んだときに起きる音変化のことである。連音変化自体はほかの言語にも見られるものだが、サンスクリットでは変化が規則的に起きることと、変化した後の形で表記されることに特徴があり、連声の起きた後の形から元の形に戻さなければ、辞書を引くこともできない。
 
 
 
単語間の連声を外連声、語幹(または語根)と語尾の間の連声を内連声と言う。両者は共通する部分もあるが、違いも大きい。
 
 
 
外連声の例として、a語幹の名詞の単数主格の語尾である {{unicode|-aḥ}} の例をあげる。
 
* 無声子音が後続するとき、硬口蓋音の前では {{unicode|-aś}}、そり舌音の前では {{unicode|-aṣ}}、歯音の前で {{unicode|-as}} に変化する。それ以外は {{unicode|-aḥ}} のまま<ref>{{unicode|ḥ}} は、古くは唇音の前で {{IPA|ɸ}}、軟口蓋音の前で{{IPA|x}} に変化した。Allen (1953) pp.49-51</ref>。
 
* 有声子音が後続するときには -o に変化する。
 
* a 以外の母音が後続するときには -a に変化する。
 
* a が後続するときには、後続母音と融合して -o に変化する。
 
 
 
== 文法 ==
 
[[名詞]]は[[性 (文法)|性]]の区別があり、[[数 (文法)|数]]と[[格]]によって変化する。性は男性、女性、中性があり、数には単数、双数、複数に分かれる。格は[[主格]]、[[呼格]]、[[対格]]、[[具格]]、[[与格]]、[[奪格]]、[[属格]]、[[処格]]の8つある。つまり、1つの名詞は24通りに変化し得る。形容詞は名詞と性・数・格において一致する。代名詞は独特の活用を行う。
 
 
 
名詞・形容詞は語幹の末尾によって変化の仕方が異なる。とくに子音で終わる語幹は、[[連音]]による変化があるほか、語幹そのものが変化することがある。
 
 
 
[[動詞]]は、人称と数によって変化する。伝統的な文法では、動詞は[[語根]](dhātu)によって示され、語根から現在語幹を作る方法によって10種に分けられている。[[時制]]組織は現在・未来・不完了過去・完了・[[アオリスト]]を区別するが、古典サンスクリットでは完了やアオリストは衰退しつつあった<ref>辻 (1974) p.111, 140</ref>。[[態]]には、[[能動態]](Parasmaipada)と[[反射態]](Ātmanepada, [[ギリシア語]]の[[中動態]]に相当する。行為者自身のために行われることを表す)が存在するが、実際には両者の意味上の違いは必ずしも明らかでない<ref>辻 (1974) pp.106-107</ref>。[[受動態|受身]]はこれと異なり、使役などとともに、動詞に接尾辞を付加することによって表される。
 
 
 
動詞の[[法 (文法)|法]]には[[直説法]]、[[命令法]]、[[希求法]](願望法)、[[条件法]]、祈願法(希求法のアオリスト)がある。ヴェーダ語にはほかに[[接続法]]と[[指令法]]があったが、パーニニの時代には(固定した表現を除き)失われていた<ref>Cardona (2007) p.123</ref>。条件法と祈願法も古典サンスクリットでは衰退している<ref>辻 (1974) p.111, 149, 168</ref>。
 
サンスクリットでは不定詞、分詞、[[動形容詞|動詞的形容詞]](gerundive)などの[[準動詞]]が非常に発達している<ref>辻 (1974) p.110, 195ff, 252</ref>。
 
 
 
サンスクリットでは複合語が異常に発達し、他の言語では従属節を使うところを、複合語によって表現する<ref>辻 (1974) p.223</ref>。
 
 
 
== 語彙 ==
 
サンスクリットの語彙は非常に豊富であり、また複合語を簡単に作ることができる。多義語が多い一方、同義語・類義語も多い。
 
 
 
一例として数詞を[[IAST|IAST方式]]のローマ字表記で挙げる。なお、サンスクリットでは語形変化や[[連音]]によってさまざまな形をとるが、単語は語尾を除いた語幹の形であげるのが普通であり、ここでもその慣習による。
 
# eka-, <small>エーカ</small>
 
# dvi-, <small>ドゥヴィ</small>
 
# tri-, <small>トゥリ</small>
 
# catur-, <small>チャトゥル</small>
 
# pañca-, <small>パンチャ</small>
 
# ṣaṣ-, <small>シャシュ</small>
 
# sapta-, <small>サプタ</small>
 
# aṣṭa-, <small>アシュタ</small>
 
# nava-, <small>ナヴァ</small>
 
# daśa-, <small>ダシャ</small>
 
 
 
実際にはこれに語尾がつく。たとえば、tri- 「3」は i- 語幹であるので、(複数)男性主格形は {{unicode|trayaḥ}} になる。さらにこの語が  {{unicode|aśva-}} 「馬」を修飾する場合は、連音変化によって {{unicode|trayo 'śvāḥ}} となる<ref>辻 (1974) p.85</ref>。
 
 
 
== 文字・表記 ==
 
[[ファイル:John 3 16 Sanskrit translation grantham script.gif|thumb|円形[[グランタ文字]]による「[[ヨハネによる福音書]]」3章16節。言語はサンスクリット。[[19世紀]]半ば。]]
 
 
 
サンスクリットの表記には、時代・地域によって多様な文字が使用された。例えば日本では伝統的に[[悉曇文字]]([[シッダマートリカー文字]]の一種、いわゆる「[[梵字]]」)が使われてきたし、[[南インド]]では[[グランタ文字]]による筆記が、その使用者は少なくなったものの現在も伝えられている<ref>『図説 世界の文字とことば』 町田和彦編 114頁。河出書房新社 2009年12月30日初版発行 ISBN 978-4309762210</ref>。
 
 
 
現在では、地域をとわずインド全般に[[デーヴァナーガリー]]を使ってサンスクリットを書くことが行われているが、このようになったのは最近のことである<ref>Cardona (2007) p.156</ref>。[[ラテン文字]]による[[翻字]]方式としては[[IAST]]が一般的である。
 
{{-}}
 
 
 
== 日本への影響 ==
 
[[仏教]]では最初、大体紀元の前後を境にして徐々にサンスクリットが取り入れられ、仏教の各国への伝播とともに、サンスクリットも[[東アジア]]の多くの国々へ伝えられた。ただし初期の漢訳[[仏典]]の原典はかならずしもサンスクリットではなかったと考えられており、[[ガンダーラ語]]のようなプラークリットに由来する可能性もある<ref>{{cite journal|和書|url=http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SK/0017/SK00170L015.pdf|title=阿弥陀浄土の原風景|author=辛嶋静志|journal=佛教大学総合研究所紀要|volume=17|year=2010|pages=15-44}}</ref>。日本へは中国経由で、仏教、仏典とともにサンスクリットにまつわる知識や単語などを取り入れてきた。その時期は遅くとも[[真言宗]]の開祖[[空海]]まではさかのぼれる。
 
 
 
仏教用語の多くはサンスクリットの漢字による音訳であり、"[[僧]]"、"[[盂蘭盆]]"、"[[卒塔婆]]"、"[[南無]]・[[阿弥陀如来|阿弥陀]]・[[仏陀|仏]]<ref>ただフレーズとしては[[インド]]の仏典になく中国日本の浄土思想家による</ref>"などがある。"[[檀那]](旦那)"など日常語化しているものもある。
 
 
 
また、[[陀羅尼]](だらに、ダーラニー)、[[真言]]([[マントラ]])は漢訳されず、サンスクリットを音写した漢字で表記され、直接読誦される。陀羅尼は現代日本のいくつかの文学作品にも登場する([[泉鏡花]]「高野聖」など)。
 
 
 
卒塔婆や護符などに描かれる文字については[[梵字]]を参照。
 
 
 
[[日本語]]の[[五十音]]図の配列は、サンスクリットの伝統的な音韻表の配列、悉曇学に由来する。{{See also|五十音#歴史}}
 
 
 
== 著名な文学・哲学・宗教文献 ==
 
* ヴェーダ関係(シュルティ、天啓文学)
 
** [[ヴェーダ]][[聖典]]
 
*** [[リグ・ヴェーダ]]
 
*** [[サーマ・ヴェーダ]]
 
*** [[ヤジュル・ヴェーダ]]
 
*** [[アタルヴァ・ヴェーダ]]
 
** [[ブラーフマナ]]
 
** [[アーラニヤカ]](森林書)
 
** [[ウパニシャッド]](奥義書)
 
*** [[チャーンドーギヤ・ウパニシャッド]]
 
*** [[ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド]]
 
*** [[アイタレーヤ・ウパニシャッド]]
 
*** [[イーシャー・ウパニシャッド]]
 
*** [[カウシータキ・ウパニシャッド]]
 
*** [[ケーナ・ウパニシャッド]]
 
*** [[タイッティリーヤ・ウパニシャッド]]
 
*** [[カタ・ウパニシャッド]]
 
*** [[シュヴェーターシュヴァタラ・ウパニシャッド]]
 
* 叙事詩関係
 
** [[マハーバーラタ]]
 
*** [[バガヴァッド・ギーター]]
 
*** [[ナラ王物語]]
 
*** [[シャクンタラー (戯曲)|指輪によって思い出されたシャクンタラー]]
 
*** {{仮リンク|ハリ・ヴァンシャ|en|Harivamsa}}
 
** [[ラーマーヤナ]]
 
* [[ダルマ・シャーストラ]]関係
 
** [[マヌ法典]]
 
** [[ヤージュニャヴァルキヤ法典]]
 
* [[実利論|アルタ・シャーストラ]](実利論)
 
* [[カーマ・スートラ]]
 
* ナーティヤ・シャーストラ(演劇論)
 
* [[ヴァーストゥ・シャーストラ]](建築論)
 
* 哲学関係
 
** {{仮リンク|ヴァイシェーシカ・スートラ|en|Vaisheshika Sutra}}
 
** [[ヨーガ・スートラ]]
 
** [[ニヤーヤ学派#ニヤーヤ・スートラの概観|ニヤーヤ・スートラ]]
 
** [[ミーマーンサー学派|ミーマーンサー・スートラ]]
 
** [[ヴェーダーンタ学派|ブラフマ・スートラ]]
 
** サルヴァ・ダルシャナ・サングラーハ(全哲学綱要)
 
* [[カーリダーサ]]による戯曲
 
* その他[[仏教]]の[[サンスクリット経典]]([[般若経]]、[[法華経]]など。ただし、インド仏教の衰滅に伴い散逸してしまったものも多く、[[チベット語]]訳や漢語訳にしか残っていないものが多い)
 
 
 
== 映画音楽とサンスクリット ==
 
母音の響きがよいという理由で映画音楽でコーラスを投入する際に使用されるケースが有る。
 
*『[[スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス]]』の楽曲「運命の闘い"Duel of the Fates"」では、[[ウェールズ語]]で書かれた[[タリエシン]]作の"木の戦い"英訳版からサンスクリットに翻訳されたテキストが歌われた。作曲は[[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]。
 
*『[[マトリックス・レボリューションズ]]』のエンド・クレジットにかかる「ナヴラス"navras"(サンスクリットではナヴァ・ラサ、すなわち「9種類の感情([[ラサ (インド文化)|ラサ]])」の意味)」では、『[[ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド]]』1.3.28の「シャーンティマントラ(平和の祈り、実際の名前はパヴァマーナ・マントラ)」がオリジナルのサンスクリットのまま使われた。作曲は{{仮リンク|ドン・デイヴィス (作曲家)|en|Don Davis (composer)|label=ドン・デイヴィス}}と[[ベン・ワトキンス]]([[ジュノ・リアクター]])。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist|2}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{cite book|和書|author=[[辻直四郎]]|title=サンスクリット文法|year=1974|publisher=[[岩波全書]]}}
 
* {{cite book|author=Allen, W. Sidney|year=1953|title=Phonetics in Ancient India|publisher=Oxford University Press}}
 
* {{cite book|author=Cardona, George|chapter=Sanskrit|editor=Danesh Jain; George Cardona|title=Indo-Aryan Languages|publisher=Routledge|year=2007|origyear=2003|isbn=020394531X|pages=104-160}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons&cat|Sanskrit}}
 
{{Wiktionary|サンスクリット}}
 
{{Wiktionary|カテゴリ:サンスクリット由来}}
 
{{Wikipedia|sa}}
 
* [[インド語派]]
 
* [[プラークリット]]
 
*文字・表記
 
** [[梵字]]
 
** [[デーヴァナーガリー]]
 
**[[IAST]]
 
**[[京都・ハーバード方式]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www2s.biglobe.ne.jp/~kondotak/sanskrit/index.html サンスクリット]
 
* [http://www.aa.tufs.ac.jp/~tjun/sktdic/ Apte Sanskrit Dictionary Search] {{en icon}}
 
* [http://www.sanskrit-lexicon.uni-koeln.de/monier/ Monier Williams Online Dictionary] {{en icon}}
 
* [http://www.learnsanskrit.org/tools/sanscript Sanscript] - インド系文字およびラテン文字によるサンスクリット表記を、他の文字・方式に変換できる翻訳エンジン
 
* [http://vedicsociety.org/sanskrit/sandhi/ Sandhi Calculator] - 連音前の形から連音後の形が得られる
 
*{{ethnologue|code=san}}
 
*[http://llmap.org/languages/san.html LL-Map]
 
*[http://multitree.org/codes/san MultiTree]
 
 
 
{{インド・イラン語派}}
 
  
 +
古代インドの文学語。梵語ともいう。[[インド=ヨーロッパ語族]]の[[インド=イラン語派]]に属する。最古の文献はバラモン教の経典ベーダで,そのなかでも最古の『リグ・ベーダ』 は前十数世紀と推定される。前数世紀にはすでに日常の会話には用いられなくなっていたが,前4世紀の[[パーニニ]]の文典に記述された形がその後も長く文学,宗教用語として,インドばかりでなく広く東南アジアにも行われるようになった。現在も広く学ばれている点,ヨーロッパにおけるラテン語に似た地位を占める。[[デーバナーガリー文字]]で書かれる。ベーダの時期の形と,パーニニの文典に規定された形とには違いがあり,前者をベーダ語,後者を古典サンスクリット語と呼んで区別する。複雑な活用,曲用の体系を特徴とする。なお,旦那  ,卒塔婆  など漢訳仏典を通じて日本語に取入れられた単語が若干ある。
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{{テンプレート:20180815sk}} 
 
{{デフォルトソート:さんすくりつと}}
 
{{デフォルトソート:さんすくりつと}}
 
[[Category:サンスクリット語|*]]
 
[[Category:サンスクリット語|*]]

2019/7/3/ (水) 09:30時点における最新版

サンスクリット: संस्कृतsaṃskṛta: Sanskrit

古代インドの文学語。梵語ともいう。インド=ヨーロッパ語族インド=イラン語派に属する。最古の文献はバラモン教の経典ベーダで,そのなかでも最古の『リグ・ベーダ』 は前十数世紀と推定される。前数世紀にはすでに日常の会話には用いられなくなっていたが,前4世紀のパーニニの文典に記述された形がその後も長く文学,宗教用語として,インドばかりでなく広く東南アジアにも行われるようになった。現在も広く学ばれている点,ヨーロッパにおけるラテン語に似た地位を占める。デーバナーガリー文字で書かれる。ベーダの時期の形と,パーニニの文典に規定された形とには違いがあり,前者をベーダ語,後者を古典サンスクリット語と呼んで区別する。複雑な活用,曲用の体系を特徴とする。なお,旦那 ,卒塔婆 など漢訳仏典を通じて日本語に取入れられた単語が若干ある。



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