カタロニア・サーキット

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カタロニア・サーキット[1]テンプレート:Lang-ca シルクーイト・ダ・バルサローナ=カタルーニャ )は、スペインカタルーニャ州バルセロナの北部のムンマローespañol版にあるサーキット

コースは開催レースによって異なったレイアウトを使用するため、F1では全長4,655m、ロードレース世界選手権(MotoGP)では全長4,727m[2]である。

概要

1991年に開業し、国内外の各種レースカテゴリに利用されている。1992年に開催されたバルセロナオリンピックでは、自転車競技チームタイムトライアルの会場にもなった。低速から高速までバランスの取れたコースレイアウトと、温暖で安定した気候から、テストコースとしても多用されている。

F1ではヘレス・サーキットに代わって1991年からスペイングランプリの舞台となり、1992年以降はヨーロッパラウンドの序盤戦に開催されている。走行データが豊富で、マシンの総合性能が結果に表れることから、以後のシーズンの趨勢を占うことができる。2000年代以降は、スペイン出身のフェルナンド・アロンソを応援するファン(アロンソマニア)がスタンドを賑わす光景が見られる。

走行データが豊富ではあるものの、オフシーズンテストは気温が低いのでタイヤを暖め寿命をもたす事に関するデータはこの時期では得られない。2001~2004年のミハエル・シューマッハ4連覇以降は、毎年優勝者が変わりチーム連覇も2回までと、総合的に強いドライバー、チームが優勝するとは限らない波乱含みのレースが展開される。

ロードレース世界選手権(MotoGP)では、ヘレス・サーキットで行われるスペインGPが存在していたため、1992年から1995年までヨーロッパグランプリとして開催され、1996年以降はカタルーニャGPとされている。

2輪レースではコース各所でオーバーテイクシーンが見られるが、4輪レースではコース幅の狭さもあり、抜きどころの少ないレイアウトとなっている。そのためコース上で順位変動が見られないことが多く、F1スペインGPでは2001年から10年連続でポールシッターがそのまま優勝している。

コースレイアウト

ファイル:Circuit of Catalunya.jpg
上空からの空撮写真(2011年)

ホームストレートは約1kmの長さがあり、1コーナーに向けて下り勾配となっている。1コーナー「エルフ」への侵入ではスタート直後に多重接触事故が起こりやすい。続く右の高速ロングコーナー「ルノー」では強い横Gが発生する。180度コーナーの「レプソル」から「セアト」ヘアピンで減速し、緩い左カーブを下り、「ウルト」を切り返すと再び上り勾配になる。

コース中盤の高速コーナー「カンプサ」は風の影響でマシンの姿勢が乱れやすい。その先には「ニッサンシケインがあったが、1994年スペインGPの際に、サンマリノGPでのアイルトン・セナらの死亡事故を受け、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション (GPDA) から危険だと指摘され、急遽ニッサンシケイン手前を追い越し禁止とし、タイヤバリアでつくった別のシケインを設置してレースを実施することとなった。翌1995年からはカンプサのRをタイトにし、ニッサンシケインを廃止してバックストレートを1本にした。

バックストレートエンドには左・右に廻り込む2連ヘアピンがある。1つ目の「ラ・カイシャ」は2005年に進入部分が手前になり、短い直線を挟んだ複合コーナーになった。ヘアピンに続く2つの高速コーナーを抜けてホームストレートに戻るレイアウトだったが、2007年より13コーナー「ユーロップカー」を鋭角にカットし、最終コーナー手前に減速用のシケインが追加された。

MotoGP開催時のレイアウト

10コーナーの「ラ・カイシャ」は、2005年に増設された10コーナー(ヘアピンカーブ)〜11コーナーを使用せずに、奥側にある複合コーナーを使用する。

2007年に増設されたシケイン(13コーナーの「ユーロップカー」と14〜15コーナーの「シケインRACC」)は使用せずに、増設前から使用されている12コーナー「ユーロップカー」を使用する。

2016年はフリー走行のユーロップカーコーナーでルイス・サロムの死亡事故が発生したため、予選と決勝は事故現場を走行しないF1用のコースレイアウトで行われた。

データ

  • 所在地:スペインカタルーニャ州バルセロナ県モントメロ
  • 全長:4.466km
  • コーナー数:16
  • 主なイベント:F1、MotoGP

レコード

F1

脚注

  1. 正式名称はカタルーニャ語のCircuit de Barcelona-Catalunya シルクーイト・ダ・バルサローナ=カタルーニャ。日本では英語由来のカタロニア・サーキットの名称が既に定着している。
  2. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「motogpcircuitdata2013」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません

関連項目

外部リンク