カエデ

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カエデ(槭、槭樹、楓)

カエデ科カエデ属の落葉高木の総称。広く北半球の温帯に分布し,日本では 20種以上の自生が知られ,また庭園にも植えられる。葉はすべて対生し,葉の形はいろいろあるが,カエルの手のように裂けているものが多いためカエデの名がある。また秋の紅葉が美しいのでモミジとも呼ばれる。春,枝先に散房または総状花序を出して,多数の小花をつける。花は4~5枚の萼片と花弁があり,黄緑色,緑色,赤色などがある。しばしば雌雄の別がある。果実は2室から成り,おのおの長い翼があり,落下するときに種子が舞って飛散する。材は器具や家具材として有用なものが多い。

また北アメリカのサトウカエデA. saccharumの樹液から,上質の砂糖をとる。日本産のカエデ属のなかで山地に広く自生し,また最も普通に植えられるものはイロハモミジ,ヤマモミジ (山紅葉) イタヤカエデ (板屋楓) などで,葉は5~7に深く裂け,典型的な形を示す。ハウチワカエデ (羽団扇楓) は北海道から本州中部の山に多く,葉は大型で9~13に裂ける。ヒトツバカエデ,チドリノキは葉が分裂せず,特異な形である。またミツデカエデ,メグスリノキなどの葉は,3小葉から成る複葉,北アメリカ産のトネリコバノカエデは羽状複葉である。漢名の楓はまったく別種である。



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