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<!--'''Ethos''' ({{lang|grc|ἦθος, ἔθος}}) (''plurals:'' ''ethe'', ''ethea'') is a [[Ancient Greek|Greek]] word originally meaning "accustomed place" (as in {{lang|grc|ἤθεα ἵππων}} "the habitat of horses", ''[[Iliad|Il.]]'' 6.511) "custom, habit" that can be translated into [[English language|English]] in different ways. Some possibilities are 'starting point', 'to appear', 'disposition' and from there, 'character'. -->
 
<!--'''Ethos''' ({{lang|grc|ἦθος, ἔθος}}) (''plurals:'' ''ethe'', ''ethea'') is a [[Ancient Greek|Greek]] word originally meaning "accustomed place" (as in {{lang|grc|ἤθεα ἵππων}} "the habitat of horses", ''[[Iliad|Il.]]'' 6.511) "custom, habit" that can be translated into [[English language|English]] in different ways. Some possibilities are 'starting point', 'to appear', 'disposition' and from there, 'character'. -->
'''エートス''' ({{lang-grc-short|ἦθος, ἔθος}}; ethos, 複: ἤθη ἤθεα; ethe, ethea) は、「いつもの場所」 ({{lang|grc|ἤθεα ἵππων}}) を意味し、転じて[[習慣]]・特性などを意味する[[古代ギリシア語]]である。他に、「出発点・出現」または「特徴」を意味する。
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'''エートス''' ({{lang-grc-short|ἦθος, ἔθος}}; ethos, 複: ἤθη ἤθεα; ethe, ethea)  
 
 
<!--Root originates the word ''ethikos'' ({{lang|grc|ἠθικός}}), meaning "moral, showing moral character", loaned into late Latin as ''ethicus'', the feminine of which (''ethica'', for {{lang|grc|ἠθική φιλοσοφία}} "moral philosophy"), via Old French ''ethique'', Middle English ''ethik'', is the origin of the modern English word ''[[ethics]]''.-->
 
それを元に、「[[道徳]]」や「道徳観の発露」を意味する '''{{lang|grc|ἠθικός}}''' (ethikos) という言葉が生まれ、[[ラテン語]]には '''ethicus''' として流用される。また、その女性形である '''{{lang|grc|ἠθική φιλοσοφία}}''' (ethica) は[[古フランス語]]の '''ethique''' 、[[中世英語]]の '''ethik''' を通じて、現代の英語の '''ethics''' へと変化した。
 
 
 
==アリストテレスのエートス論==
 
<!--In [[rhetoric]], ''ethos'' is one of the three artistic proofs (''pistis'') [[modes of persuasion]] (other principles being ''[[logos]]'' and ''[[pathos]]'') discussed by [[Aristotle]] in '[[Rhetoric (Aristotle)|Rhetoric]]' as a component of argument. At first speakers must establish ''ethos''.  On the one hand, this can mean merely "moral competence", but Aristotle broadens this word to encompass expertise and knowledge. He expressedly remarks that ''ethos'' should be achieved only by what the speaker says, not by what people think of his character before he begins to speak. This position is often disputed and other writers on rhetoric state that ''ethos'' is connected to the overall moral character and history of the speaker. (cf [[Isocrates]]).-->
 
[[アリストテレス]]が著書『[[弁論術_(アリストテレス)|弁論術]]』で述べたところによると、エートスは説得法の重要な三つの方法的条件の一つ(他は[[ロゴス]]と[[パトス]])である。まず、始めに話者はエートスを確立しなくてはいけない。この言葉は単に「道徳の能力」を意味するが、アリストテレスはこれに専門的意見と知識([[エピステーメー]])を加えた。アリストテレスは特に、エートスは、聞き手の予想によってではなく、話者の発言により生み出されるべきとした。この考え方はしばしば非難の的となり、[[イソクラテス]]などは、エートスはとりわけ道徳的な特徴、またその話者の生涯と結びついているとした。
 
 
 
<!--There are three categories of ethos, which, if followed in the situation of speaking, could help develop a high ethos:
 
*''[[phronesis]]'' - practical skills & wisdom
 
*''[[Arete (excellence)|arete]]'' - virtue, goodness
 
*''[[eunoia]]'' - goodwill towards the audience. -->
 
エートスには三つのカテゴリーがあり、発言の状況に従って、低次から高次へと発展する。
 
*[[フロネシス]] - 実践的な技術と知
 
*[[アレテー]] - 徳・美徳
 
*[[エウノイア]] - 聞き手に対する好意
 
 
 
<!--It is important to notice that ethos does not belong to the speaker, but to the audience. So if you are the speaker, your audience determines whether you are a high or a low-ethos speaker. Violations of ethos can entail some of the following:-->
 
エートスは話者にではなく、'''聞き手'''に属する。聞き手がその話者が高いエートスかそれとも低いエートスを持っているかを判断する。エートスの反則にはたとえば以下のものがある。
 
 
 
<!--*The speaker has a direct interest in the outcome of the debate (e.g. a person pleading innocence of a crime);
 
*The speaker has a [[vested interest]] or ulterior motive in the outcome of the debate;
 
*The speaker has no expertise (e.g. a lawyer giving a speech on space flight carries less gravity than an astronaut giving the same speech).-->
 
*話者が会話の結果に直接の関心を持つ(例えば、無実を主張している人)
 
*話者が会話の結果に秘密の動機を持つ
 
*話者が専門意見を持たない(その事柄の専門家でない人)
 
 
 
<!--It should be noted that dismissing an argument based on any of the above violations of ethos is a [[formal fallacy]], rendering the dismissal of the argument invalid.-->
 
留意すべきは、上記の反則にあたるような議論を無効として退けることは形式的[[誤謬]]である。
 
 
 
<!--The term "source crediblity" has been used as the construct examined in the social sciences. Though recent work has found support for the existence of the three dimensions identified above, work from the 1950s through  the 1980s consistently revealed two dimensions (competence and character) with other dimensions such as dynamism found only when broad approaches equating crediblity with "person perception" were taken.-->
 
 
 
== 社会学におけるエートス論 ==
 
エートスを、[[社会]][[認識]]の基軸として捉え返したのがドイツの[[社会学]]者[[マックス・ヴェーバー]]である。ヴェーバーによれば、エートスは、以下の三つの性向を併せ持つ。
 
 
 
*[[生活]][[モダリティ|態度]] - 古代ギリシア語のエートスが、「習慣」を意味しているように、エートスは、それにふさわしい行為を営む中で体得される「習慣によって形作られた」行為性向である。[[社会化]]によって人々に共有されるようになった行為パターンないし[[生活形式]]ともいえよう。
 
*心的態度 - しかし、ある行為がいくら機械的に反復されてもエートスは作り出されない。その行為性向は意識的に選択される必要があるからだ。この「主体的選択に基づく」行為性向がエートスである。
 
*倫理的態度 - そして、この行為を選択する基準が「正しさ」である。「正しい」行為とは、内在性の基準(行為に固有の価値)が選択され、(目的達成の手段ではなく)行為それ自体が目的として行なわれるような行為のことである。外的な賞罰なしには存続しえない行為性向はエートスではない。したがって、エートスの究極的な支えは[[個人]]の[[内面]]にある。
 
 
 
こうした行為性向の中で、習慣の契機が強調されると、エートスは、[[文化人類学]]における「文化パターン」概念に生まれ変わり、選択性あるいは主観性の契機が強調されると、エートスは倫理学における倫理・道徳概念へと転化することになる。これに対し、ヴェーバー社会学は、倫理的態度を生活態度の特定の方法的・合理的な在り方と捉えることで、以上の性向を総合的に認識しようとするものである。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
*[[アリストテレス]]
 
*[[ニコマコス倫理学]]
 
  
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一般に「性格」と訳されるギリシア語であるが,アリストテレス倫理学では,その品位を選択 (プロアイレシス) によって判定しうるような,個人の本来的あり方をさし,ある場合には一時的な感情 (パトス) ,ある場合には知性 (ディアノイア) と対比される。この意味では,エートスは習慣づけ ([[エトス]] ) によって確立された持続性,恒常性をもつが,他方,より生得的な性格を表わす場合もある。エートスはまた人間の集団についても用いられ,その倫理的特徴をさす。以上が古代におけるエートスの基本的意味であるが,近代においては,1つの社会,民族の特色をなす性質,道徳をさす社会学的,人類学的用語としても用いられる。このような意味を明確化したのは [[M.ウェーバー]]である。訳語は必ずしも一定せず,ときに応じて「経済倫理」「宗教倫理」,より広く「精神的雰囲気」などと訳出されている。その意味するところはまず,なんらかのあるべき姿をさし示す「倫理」 ethicsとは区別された,本人の自覚しない日常的生活態度であり,また「激情」 pathosとも対立的なものである。日常的生活行動や生活態度を最奥部で規定し,常に一定の方向に向わせる内面的原理を意味する。
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[[Category:哲学の概念]]
 
[[Category:哲学の概念]]

2018/10/15/ (月) 07:51時点における最新版

エートス (古希: ἦθος, ἔθος; ethos, 複: ἤθη ἤθεα; ethe, ethea)

一般に「性格」と訳されるギリシア語であるが,アリストテレス倫理学では,その品位を選択 (プロアイレシス) によって判定しうるような,個人の本来的あり方をさし,ある場合には一時的な感情 (パトス) ,ある場合には知性 (ディアノイア) と対比される。この意味では,エートスは習慣づけ (エトス ) によって確立された持続性,恒常性をもつが,他方,より生得的な性格を表わす場合もある。エートスはまた人間の集団についても用いられ,その倫理的特徴をさす。以上が古代におけるエートスの基本的意味であるが,近代においては,1つの社会,民族の特色をなす性質,道徳をさす社会学的,人類学的用語としても用いられる。このような意味を明確化したのは M.ウェーバーである。訳語は必ずしも一定せず,ときに応じて「経済倫理」「宗教倫理」,より広く「精神的雰囲気」などと訳出されている。その意味するところはまず,なんらかのあるべき姿をさし示す「倫理」 ethicsとは区別された,本人の自覚しない日常的生活態度であり,また「激情」 pathosとも対立的なものである。日常的生活行動や生活態度を最奥部で規定し,常に一定の方向に向わせる内面的原理を意味する。



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