インターコンチネンタルホテルズグループ

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ファイル:InterContinental Hanoi Westlake Hotel 2.jpg
インターコンチネンタルホテル(ベトナム・ハノイ)
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インターコンチネンタルホテル(アメリカ合衆国・ボストン)

インターコンチネンタルホテルズグループ: InterContinental Hotels Group PLCLSEIHGNYSE: IHG)は、イギリスに本部を置く多国籍ホテルグループである。世界100カ国以上で、インターコンチネンタル、ホリデイ・イン、クラウンプラザなど複数のブランドで4,500軒以上のホテルを運営している[1]。総部屋数が世界最多のホテル運営会社[2]。ほとんどのホテルが独立して所有、運営されている[3]

沿革

グループ名称となっているインターコンチネンタルホテルは、1946年パンアメリカン航空傘下のホテルグループとして設立され、翌年にはブラジルで最初のホテルが開業した[4]

パンアメリカン航空の経営難により、インターコンチネンタルホテルチェーンは、1981年グランドメトロポリタングループ(現ディアジオ)に売却された。その後1988年には、日本のセゾンコーポレーションが2880億円で買収契約を結び西友の子会社とした。

しかし1997年にはセゾングループ全体が経営難に陥り、すでにホリディイン・チェーンを買収していたイギリスのバス・ホテルズに1998年2月に3654億円で売却された。2000年にバス・ホテルズはビール部門を分離しベルギーの大手ビール会社インターブリューに売却し、残ったホテル部門を経営の中心とし社名を「シックス・コンチネンツ」に変更した[5]。2002年に清涼飲料水部門を分離し、社名を「インターコンチネンタルホテルズグループ」に変更した。

2006年にはANAとの合弁でIHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社を設立した。

2018年3月20日 - リージェントホテルズ&リゾーツの株式51%を取得することに合意したと発表。この合意には、2026年より段階的に残り49%の株式を取得する権利も含まれている[6]

展開しているホテル・ブランド

展開しているホテル・ブランドの一覧。なお、「最高級」・「高級」・「一般」等の格付けは、インターコンチネンタルホテルズグループ内の格付けである。

リージェントホテルズ&リゾーツ

世界での展開

日本

かつてはセゾングループ傘下になっていたこともあるほか、複数のホテルがフランチャイズ契約を結んでいた。2006年10月には、日本の航空会社全日本空輸 (ANA) が傘下にあった「全日空ホテルズ」事業を整理し、経営資源を本業へ集中させることを狙いに、ANAとIHGによる合弁事業として「ANA-IHGグループジャパン合同会社」と、その中間持株会社「IHG・ANAホテルズホールディングス株式会社」の設立を発表。全日空ホテルズの運営統括会社であるANAホテルズマネジメントなどを吸収合併させ「ANA-IHGホテルズ」が設立された。

これにより全日空ホテルズ所属ホテルは、インターコンチネンタルホテルグループの経営支援を受けることと、全日空ホテルブランドとインターコンチネンタルホテルズブランドの併用に移ることが決まり、まず東京全日空ホテルが「ANAインターコンチネンタルホテル東京」、ストリングスホテル東京が「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」にそれぞれリブランドされた。また、大阪全日空ホテルや金沢全日空ホテルなどは、「ANAクラウンプラザホテル大阪」などにリブランドされた。

2007年にはANAが所有する全日空ホテルの不動産全てをモルガン・スタンレー特定目的会社へ売却。モルガン子会社で新神戸オリエンタルホテルなどアジアで買収したホテルの運営にあたるパノラマ・ホスピタリティ傘下にパノラマ・ホテルズ・ワンを設立させ、モルガン所有となったANA-IHGホテルズの運営を受託させている。

パノラマ・ホテルズ・ワン運営の全日空ホテルズの殆どは「ANAクラウンプラザホテル」にリブランドされたが、当初より別資本経営で全日空ホテルズへ運営委託されている施設は順次ANAホテルグループを脱退している。

IHG・ANA・ホテルズ

以下のホテルは「IHG・ANAホテルズ」発足後にグループ入りしたホテルである。

過去に営業・提携していたホテル

  • ホテルメトロポリタン池袋
    海外顧客に対してのみクラウンプラザのブランド利用を許諾されていた。英文名称は「Crowne Plaza Hotel Metropolitan-Tokyo」。ワールドホテルズへの加盟に伴い、2009年3月31日限りで脱退。
  • 京王プラザホテル
    1972年から2003年までインターコンチネンタルホテルチェーンに加盟。現在は脱退。海外顧客に対してのみインターコンチネンタルのブランド利用を許諾されていて、英文名称においてのみ「Keio Plaza InterContinental Tokyo」と名乗っていた。
  • ホテルオークラ(東京)
    1964年から1972年までインターコンチネンタルホテルチェーンに加盟。なお、系列のホテルオークラアムステルダムオランダ)も1971年から1982年までインターコンチネンタルに加盟していた。
  • ホリデイ・イン
    かつては横浜、水戸、成田、京都、大阪、泉佐野、高知に存在したが、下記の通りホリディ・インとしての営業を終了した。
    • ホリデイ・イン横浜
      1981年9月15日開業、2003年3月31日、フランチャイズ契約終了。2003年4月1日よりローズ ホテル横浜。
    • ホリデイ・イン水戸
      2010年12月31日、フランチャイズ契約終了。2011年1月1日よりプレジデントホテル水戸。
    • ホリデイ・イン東武成田
      2010年12月31日、フランチャイズ契約終了。2011年1月1日より成田東武ホテルエアポート
    • ホリデイ・イン京都
      2010年12月31日、フランチャイズ契約終了。2011年1月1日よりホテルアバンシェル京都
    • ホリデイ・イン南海大阪
      ホテルリーヴァ南海に改称後、オリックスグループに売却されホテルリーヴァ心斎橋を経て、現在はクロスホテル大阪。
    • ホリデイ・イン関西空港
      ラマダ関西空港を経て、現在はベルビューガーデンホテル関西空港。
    • ホリデイ・イン高知
      2010年1月31日、フランチャイズ契約終了。現在はサザンシティホテル。
  • ホリデイ・イン・エクスプレス
    かつて長野、新神戸に存在したが、2010年末をもって日本から撤退した。
    • ホリデイ・イン エクスプレス長野
      2010年11月30日、フランチャイズ契約終了。2010年12月1日よりチサングランド長野。
    • ホリデイ・イン エクスプレス新神戸
      2010年12月31日、経営会社クラウンエンタープライズとのマネジメント契約終了。2011年1月1日以降、ホテルは閉鎖。

関連項目

脚注・出典

外部リンク