アンビシャス

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アンビシャス(Ambitious)は、札幌証券取引所が開設する新興企業向けの株式市場である。名称はウィリアム・スミス・クラーク博士の名言、「Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)」に因む。

概要

2000年4月7日に開設。マザーズジャスダックと比べ、上場基準が緩い。(上場日の株式時価総額が5億円以上 または株主資本が2億円以上で、株式時価総額が3億円以上)アンビシャスに限ったことではないが、既上場会社の子会社であっても上場できるため、実質的に資金の二重取りを許しているのではないかとの指摘もある。2006年7月8日には日本経済新聞がこの点を批判する記事を掲載し、話題となった。また、一時期は北海道よりも東京に本社がある企業の方が多く、本来北海道の新興企業を育成することがアンビシャスの目的である事から、北海道の経済界からも苦言が呈されていた。

その後、数社の上場廃止と新規上場があり、2012年4月現在、本社所在地に関する上記の逆転現象は解消されている。

上場企業

社名  現 在  コード 本社 業種 売買開始日 主幹事証券 注釈
キャリアバンク 市場変更 4834 札幌市 サービス業 2001年3月29日 つばさ証券[1] 2005年11月札幌証券取引所へ市場変更。
2017年10月現在は札幌証券取引所単独上場である。Notes 1
日本産業ホールディングズ 上場廃止 4352 札幌市 情報・通信業 2004年3月16日 ディー・ブレイン証券[2] 2012年1月23日上場廃止。Notes 2
ゲームポット 上場廃止 3792 東京 情報・通信業 2005年12月20日 NIS証券[3] 2008年7月20日上場廃止。Notes 3
エコミック 3802 札幌市 情報・通信業 2006年4月4日 ディー・ブレイン証券
RIZAPグループ 2928 東京 食料品 2006年5月30日 NIS証券[3] Notes 4
ナノテックス 上場廃止 7772 東京 精密機器 2006年7月7日 ディー・ブレイン証券 2009年3月7日上場廃止。Notes 5
アキナジスタ 上場廃止 2495 東京 サービス業 2006年8月18日 ディー・ブレイン証券 2013年8月11日上場廃止。Notes 6
光ハイツ・ヴェラス 2137 札幌市 サービス業 2007年2月6日 エイチ・エス証券
インネクスト 上場廃止 6660 東京 電気機器 2007年2月14日 ディー・ブレイン証券 2011年9月28日上場廃止。Notes 7
クラウドゲート 上場廃止 2140 東京 サービス業 2007年2月28日 ディー・ブレイン証券 2012年3月23日上場廃止。Notes 8
日本テクノ・ラボ 3849 東京 情報・通信業 2007年5月22日 IPO証券[4]
オストジャパングループ 上場廃止 2757 札幌市 小売業 2007年9月10日 みずほインベスターズ証券 2013年5月13日上場廃止。Notes 9
インサイト 2172 札幌市 サービス業 2008年2月20日 ディー・ブレイン証券
北の達人コーポレーション 市場変更 2930 札幌市 食料品 2012年5月29日 日本アジア証券 2013年3月札幌証券取引所へ市場変更。
エコノス 3136 札幌市 小売業 2015年6月24日 岡三証券
フュージョン 3977 札幌市 情報・通信業 2017年2月23日 岡三証券
エコモット 3987 札幌市 情報・通信業 2017年6月21日 岡三証券
Notes
  1. アンビシャス市場上場第1号。
  2. 2009年10月、アルファ・トレンド・ホールディングスから現商号へ。
  3. 2008年7月、ソネットエンタテインメント株式会社の完全子会社のため上場廃止。現在はGMOインターネット株式会社の子会社となり、GMOゲームポットと商号変更している。
  4. 2007年9月、健康コーポレーションから健康ホールディングスへ社名変更。2012年1月、健康ホールディングスから健康コーポレーションへ社名変更。2016年7月、健康コーポレーションからRIZAPグループへ社名変更。
  5. 2009年3月、ユニパルス株式会社の完全子会社のため上場廃止。
  6. 2006年8月、株式会社イージーユーズとして上場。2009年4月、株式会社SEメディアパートナーズへ社名変更。2010年7月、アキナジスタ株式会社へ社名変更。
  7. 2011年9月、破産手続き開始のため上場廃止。
  8. 2012年3月、不適切な会計処理が行われていたとの疑義により上場廃止。
  9. 2013年5月、富士薬品によるTOBのため上場廃止。

脚注・出典

外部リンク