「アデノシン三リン酸」の版間の差分

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[[アデノシン]]の[[リボース]](=糖)に3分子の[[リン酸]]が付き、2個の[[高エネルギーリン酸結合]]を持つ[[ヌクレオチド]]のこと。
 
[[アデノシン]]の[[リボース]](=糖)に3分子の[[リン酸]]が付き、2個の[[高エネルギーリン酸結合]]を持つ[[ヌクレオチド]]のこと。
 
[[IUPAC命名法|IUPAC名]]としては「アデノシン 5'-三リン酸」。
 
  
 
略称 ATP (分子式 C<sub>10</sub>H<sub>16</sub>N<sub>5</sub>O<sub>3</sub>P<sub>3</sub> ) 。
 
略称 ATP (分子式 C<sub>10</sub>H<sub>16</sub>N<sub>5</sub>O<sub>3</sub>P<sub>3</sub> ) 。
  
アデノシンのD-リボースの 5' - の位置に3個のリン酸基がつながった構造をもつ。全生物界で広くエネルギー代謝の中心的役割を果している高エネルギーリン酸化合物で「生体のエネルギー通貨」ともいわれる。 K.ローマンにより筋肉から単離され (1929) ,その後化学的にも合成されるようになった。 ATP+H<sub>2</sub>OADP+リン酸 のとき,条件によって違うが7~12kcalの遊離エネルギーを生じる。この化学エネルギーは,光合成や筋肉の収縮のほか,蛋白質や核酸,多糖類,脂質の合成など生物のあらゆる生命活動に利用される。反応によっては ATP+H<sub>2</sub>OAMP+ピロリン酸 の形で分解するが,遊離するエネルギー量はほぼ同じである。
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全生物界で広くエネルギー代謝の中心的役割を果している高エネルギーリン酸化合物で「生体のエネルギー通貨」ともいわれる。 K.ローマンにより筋肉から単離され (1929) ,その後化学的にも合成されるようになった。 ATP+H<sub>2</sub>OADP+リン酸 のとき,条件によって違うが7~12kcalの遊離エネルギーを生じる。この化学エネルギーは,光合成や筋肉の収縮のほか,蛋白質や核酸,多糖類,脂質の合成など生物のあらゆる生命活動に利用される。反応によっては ATP+H<sub>2</sub>OAMP+ピロリン酸 の形で分解するが,遊離するエネルギー量はほぼ同じである。
 
   
 
   
  

2018/9/25/ (火) 17:46時点における最新版


アデノシン三リン酸(アデノシンさんリンさん、adenosine triphosphate)

アデノシンリボース(=糖)に3分子のリン酸が付き、2個の高エネルギーリン酸結合を持つヌクレオチドのこと。

略称 ATP (分子式 C10H16N5O3P3 ) 。

全生物界で広くエネルギー代謝の中心的役割を果している高エネルギーリン酸化合物で「生体のエネルギー通貨」ともいわれる。 K.ローマンにより筋肉から単離され (1929) ,その後化学的にも合成されるようになった。 ATP+H2OADP+リン酸 のとき,条件によって違うが7~12kcalの遊離エネルギーを生じる。この化学エネルギーは,光合成や筋肉の収縮のほか,蛋白質や核酸,多糖類,脂質の合成など生物のあらゆる生命活動に利用される。反応によっては ATP+H2OAMP+ピロリン酸 の形で分解するが,遊離するエネルギー量はほぼ同じである。





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