資生堂

提供: miniwiki
2018/8/11/ (土) 02:10時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
移動先:案内検索

株式会社資生堂(しせいどう、英語:Shiseido Company, Limited)は、化粧品製造販売を主な事業とする日本の企業である。化粧品の国内シェア第1位であり、世界シェアでは第5位となっている。

世界の約120カ国・地域で事業展開しており、海外売上比率は5割を超える。2018年秋からは本社の公用語を英語化する予定である[1]

概要

福原有信が東京・銀座に「資生堂薬局」創業商号の由来は、中国の古典『易経』の一節「至哉坤元 萬物資生」。「資生」は中国清代の文献に良く見られ、近代の中国や日本で「economy」の訳語として用いられた時期もあった。

「新しく深みのある価値を発見し、美しい生活文化を創造する」という企業理念のもと、化粧品事業を中心に、トイレタリー事業やヘルスケア事業(美容健康食品一般用医薬品)、フロンティアサイエンス事業(医療用医薬品や美容医療クロマトグラフィー原材料事業)などを展開している。過去には生理用品や洗濯用洗剤歯磨剤も発売されていた(資生堂本体が手がけたケースと子会社が手がけたケースとがある)が、売上不振によりいずれも撤退している。

シンボルマークは「花椿」と呼ばれ、資生堂に関連する活動にも「椿」の名称がよく用いられる。このシンボルは1987年に広告での使用を中止し、1989年以降は製品からも外すなど対外的な使用を取りやめ、使用範囲は株券など極めて狭い範囲に限定されていたが、その後方針を変更し2004年から復活している。資生堂のCMは基本的に「SHISEIDO」の欧文ロゴが冒頭の数秒間、画面下位置に表示される。これは1970年前期から始まったものである。

同社のコーポレートスローガンは「一瞬も 一生も 美しく」である。またかつてのスローガンには「ヒトを彩るサイエンス」などもあった。また、テレビ・ラジオ番組での提供クレジットでは長らく「東京・銀座 資生堂」というフレーズが用いられてきた。

第一勧銀グループの一員である。

沿革

ファイル:Shiseido Temporary Store in Ginza.jpg
関東大震災後に建てられた仮設店舗
ファイル:Shiseido Parlor Ginza 2018.jpg
東京銀座資生堂ビル。資生堂パーラーなどがはいっている。

歴代経営者

主なブランド(アルファベット順)

  • Actea Heart(アクテアハート)
  • Ag+(エージープラス) - イオンを使った制汗
  • ANESSA(アネッサ) - サンケア商品
  • AUSLESE(アウスレーゼ) - 男性用
  • AQUALABEL(アクアレーベル) - メガブランド第3弾
  • BEAUTY VOLTAGE(ビューティーボルテージ) - 略称はBTV
  • BENEFIQUE(ベネフィーク) - 専門店専用。略称はBQ
  • BRAVAS(ブラバス) - 男性用
  • clé de peau BEAUTÉ(クレ・ド・ポー ボーテ) - 最高級ライン。略称はCPB
  • clé de peau BEAUTÉ synergique(クレ・ド・ポー ボーテ シネルジック) - CPBよりさらに高級なスキンケアライン
  • d Program(ディー・プログラム) - 敏感肌向け基礎化粧品。略称はDP
  • de Luxe(ドルックス) - 初代は1932年発売の超ロングセラー
  • ELIXIR PRIOR(エリクシール プリオール) - シニア向けのスキンケアブランド
  • ELIXIR SUPERIEUR(エリクシール シュペリエル) - メガブランド第6弾 略称はEIS
  • ELIXIR WHITE(エリクシール ホワイト) - 2010年2月21日発売のエリクシールの美白ライン
  • EUDERMIN(オイデルミン) - 初代は1897年発売。発売100周年記念として、1997年に新しいデザインの製品発売
  • HAKU(ハク) - 美白化粧品。略称はHK
  • HG(エイチジー) - 男性用
  • IN&ON(インアンドオン) - 美容食品(サプリメント)とスキンケア化粧品を配置した、内外美容ブランド
  • INOUI(インウイ) - 高級メーキャップブランド。アイライナーが人気
  • INTEGRATE / INTEGRATE GRACY(インテグレート/インテグレート グレイシィ) - メガブランド第5弾
  • KIRYO(キリョウ)
  • LORDES(ロードス) - 男性用
  • MA CHÉRIE(マシェリ) - シャンプーなどのヘアケア商品。略称はMR
  • MAJOLICA MAJORCA(マジョリカ マジョルカ) - 若年層向けメーキャップブランド
  • MAQuillAGE(マキアージュ) - メガブランド第1弾 トータルメーキャップブランド。略称はMQ
  • Naturals(ナチュラルズ) - 無添加自然素材使用
  • MG5(エムジーファイブ) - 男性用
  • Paradigm(パラディム) - 男性用
  • PRIOR(プリオール) - シニア女性向け総合ブランド
  • qiora(キオラ) - 専門店専用。略称はQR
  • REVITAL(リバイタル ) - 略称はRE
  • REVITAL GRANAS(リバイタル グラナス) - 2008年10月21日に誕生した新ブランド
  • SEA BREEZE(シーブリーズ) - 1902年にアメリカで発売されたブランドで、メントールを使ったローション・シャンプーなど。2000年にグループ会社のエフティ資生堂が外資系製薬会社ブリストル・マイヤーズ・スクイブから買収。現在は資生堂が販売
  • SHISEIDO(シセイドウ) - グローバルブランド。メーキャップやスキンケアなど複数のラインがあり、日本を含む世界約80ヶ国で販売されている。日本では百貨店専用
  • SHISEIDO MEN(シセイドウ メン) - 男性用。グローバルSHISEIDOブランドのひとつ
  • SINOADORE(シノアドア) - 基礎化粧品。略称はSND
  • SUPER MILD(スーパーマイルド) - 1988年から発売されているヘアケアブランド
  • TACTICS(タクティクス) - 男性用
  • The Makeup(ザ・メーキャップ) - 百貨店専用。略称はSTM
  • TSUBAKI(ツバキ) - メガブランド第4弾
  • uno(ウーノ) - メガブランド第2弾。男性用
  • VINTAGE(ヴィンテージ) - 男性用
  • Zen(禅)
  • & Face(アンドフェイス)

2000年代に入り、100以上に増えすぎてしまったブランドを整理・統合し、新ブランドなどに集約・特化する「メガブランド構想」を打ち出し大再編に踏み切ったが、一時的な混乱が生じた。低価格品や普及品分野においては「SHISEIDO」を冠さない方針により、エフティ資生堂の商品は「資生堂」の文字が外され「FT」としたが、すぐに復活した。コスメニティ事業では「FITIT」と名乗ったがどちらも浸透せず、ブランド価値が分散する結果になった。組織をブランド単位に分割する施策は縦割りの弊害を招き、元に戻された。

また、子会社であった大阪資生堂(現・資生堂大阪工場)は、製品表記を「資生堂」のみに一本化させる目的で会社が消滅した。

化粧用具やハンドソープ、「花椿洗たく石けん(エフティ資生堂)」など、上記カテゴリに入らない商品もある。


以前あったブランド

女性用化粧品

ELIXIR(エリクシール、略称はEI) / UV WHITE(ユーヴィーホワイト、略称はUVW)
上記はいずれもELIXIR SUPERIEUR ELIXIR WHITEの前身となるスキンケアブランド。共に現行品だが、縮小が進んでいる。
EVENESE DR(イブニーズDR)
資生堂インターナショナルのd program(dプログラム)の前身となる敏感肌向けスキンケアブランド。縮小が進んでいる。
TAPHY(タフィ、略称はTA)
BEAUTY VOLTAGEの前身となるスキンケアブランド。
TAPHY MILD(タフィマイルド、略称はTAM)
TAPHYと同時に展開する敏感肌向けライン。EVENESE DR(イブニーズDR)とコンセプトが似ている。
OPTUNE(オプチューン)
TAPHYの前身となるスキンケアブランド。
プルミエ
OPTUNEの前身となるスキンケアブランド。
PORCELIA(ポーセリア)
CMキャラクターは薬師丸ひろ子で、自身の曲も使用された。
TISS(ティス)
CMキャラクターはPUFFYで、自身の曲も使用された。
ff(フフ)
SELFIT
INTEGRATEおよびINTEGRATE GRACYの前身となるセルフメーキャップブランド。
INOUI ID(インウイ アイディー)
一部の百貨店で専用カウンターを設けて発売していた。
PN(ピエヌ、略称もPN) / PROUDIA(プラウディア)
いずれも2005年にMAQuillAGE(マキアージュ)へ統合
RECIENTE(レシェンテ)
ピエヌの前身となるメーキャップブランド。
PARKY JEAN(パーキー・ジーン)
メーキャップ・ブランド。パーキージーン ラピス、FSPを経てMAJORICA MAJORCAへ至る。
WHITIA(ホワイティア)
アクアレーベルの「青の美白ライン」の前身となるセルフスキンケアブランド。
ASPLIR(アスプリール)
アクアレーベルの「赤の保湿ライン」の前身となるセルフスキンケアブランド。
nouve(ヌーヴ)
若年層向けポイントメーキャップブランド。コンビニ展開もなされたが末期はC/O、化粧惑星の発売によりネイルカラーのみの展開となった。
S(エス)
資生堂初の百貨店専用ブランド。百貨店専用ブランドだが、資生堂インターナショナルではなく資生堂からの発売だった。
ナツコ
夏用メーキャップブランド。CMキャラクターは小野みゆき。CMソングはツイストの「燃えろいい女」。
サンフレア
夏用メーキャップブランド。CMソングはラッツ&スターの「め組のひと」。
サファイアンクール
夏用スキンケアブランド。
NOMBRE NOIR(ノンブルノアール)
資生堂の高級香水の1つ。原料(特に天然動物性香料)の調達難航のため、製造が中止された。
SUN OIL(サンオイル)
CMキャラクターは、前田美波里と団次郎、他。
Neue(ノイエ)
ヘアケアブランド。CMキャラクターは第1期は江角マキコ、第2期はGackt
バスボン ヘアコロン
シャンプー、リンス。パッケージ上の商品名は「恋コロン髪にもコロンヘアコロンシャンプー(リンス)」。
しなやか恋コロン
ヘアコロンコンディショニング。シャンプー&リンス。パッケージ上の商品名は「恋コロン しなやかコロン ヘアコロン シャンプー」。CMキャラクターは山瀬まみ。他にも若い女性6人がコーラス隊として、白のブラウスに黒のスカート着用のまま、シャンプーをして髪全体を白く泡立てながら「しなやか 恋コロン」と歌っていた。
TESSERA(ティセラ)
バスボン ヘアコロンの後継商品。
ekubo(エクボ)
ニキビケア用薬用化粧品。(製造販売元:資生堂ホネケーキ工業
枝毛コート
BX(ビーエックス)
それまで無かった日中用(デー)と夜用(ナイト)というコンセプトが受け入れられてヒットした。
サイモンピュア
スキンケアブランド。
沙棗(SASO)
パルファムなどのフレグランス製品が主だが、ヘアケア製品やソープもあった。

男性用化粧品

GERAID(ジェレイド)
1996年発売。ワックスなどの整髪料が中心。2005年にunoに統合され、ラインナップ縮小が進んでいる(一部商品は存続)。最盛期には男性用ファンデーションやアイブロー、接着剤のボンドそっくりの形をしたヘアワックスなどを販売しており、当時無香料・シンプル・モノクロカラーを押し出していたunoとは正反対の奇抜な製品が多かった。CMキャラクターは、堂本剛ウルフルズなど。
LORDOS NEUES(ロードスノイエス)
1992年発売。パッケージデザインはジョルジェット・ジウジアーロが手がけ、資生堂の男性用化粧品の中では最高価格のバブル景気末期らしい商品であった。3種類の香りのパヒュームコロンと10種類の無香料基礎化粧品(スキンケアとヘアケア)からなるラインナップであり、現行のSHISEIDO MENよりも更に高い価格設定(3000円 - 15000円)であった。2008年3月をもってSHISEIDO MENに移行する形で全商品生産終了。事実上のブランド閉鎖となった。同じく男性用のLORDOS(ロードス)とブランド名が類似するが、こちらは全種類に香料が含まれていることや、パッケージのデザイン、ラインナップの差異、容器の形状などが異なることから完全に別のブランドである。そのLORDOSは、1972年に資生堂創業100周年を記念して発売された。現在も生産されているロングセラー商品である。
TECH21(テック21)
1985年発売。資生堂商事(現エフティ資生堂)からの発売。平忠彦を起用したCMで大きな話題に(後述)。
Wing(ウィング)
1989年発売。コンビニエンスストア専用ブランド。初期のCMキャラクターは柳葉敏郎。現在コンビニ向け販売は、unoが引き継いでいる。
Gear(ギア)
1986年発売。若者向け男性化粧品。特徴的な製品としては男性用では珍しい剥がすパックやムースを体に塗布するとパチパチと弾けるソーダコロンなどをラインナップしていた。CMキャラクターに陣内孝則を起用し話題になった。サウンドロゴは「ガッガッガッとギア」
Rupo(ルポ)
1988年発売。若者向け男性化粧品。上條淳士のイラストレーションが広告に使われた。
Aleph(アレフ)
1995年発売。若者向け男性化粧品。後継商品はuno
TRENDY(トレンディ)
1988年発売。資生堂商事からの発売。CMキャラクターはBARBEE BOYS
MG5 GALAC(エムジーファイブ・ギャラック)
MG5からの派生ブランド。容器のデザインがMG5の円筒状に対し、角柱状のボトルであった。1980年代に廃止。
BECAUSE(ビコーズ)
1984年発売。当時の新しい乳化技術である「非水ゲル乳化」をスキンケアラインに使用し、CMでも謳っていた。アロマコロジーを応用したオーデコロンの「サイキーコロン」は、落ち着いた香りの「静」(クール)・セクシーな香りの「誘」(エスコート)、スパイシーな香りの「喝」(リフレッシュ)の3種類があった。CMキャラクターは石原裕次郎小林薫
Neue Men's(ノイエメンズ)
CMキャラクターはGacktで、自身の曲も使用された。
薬用育毛エッセンス
ミニササニシキエキスを配合したエッセンスタイプの育毛剤。薬用不老林(初期)と併用する。
薬用育毛トニック
スプレータイプの育毛剤。フロンガス規制により販売終了。
VOLTY(ボルティ)
ヘアワックスやムース等の男性用整髪剤ブランド。2000年代初期に販売終了。

その他

BASALA(バサラ)
1993年にフランス資生堂(資生堂インターナショナルフランス)から発売され、スキンケアとヘアケア、バスライン、オードトワレ(香水)をラインナップしていた。TACTICS(タクティクス)同様に世界展開したブランドだが、BASALAは日本未発売のまま販売が終了した。

洗濯用洗剤

ミラクル
1960年代に発売されていた。ザ・ピーナッツによるCMソングも作成されていた。
ホワイトアップ
塩素系漂白剤。
YES
1980年代に発売されていた、柔軟剤入り液体洗剤。

現在は洗濯洗剤事業から撤退。

歯磨

パール歯磨
エコー歯磨
MEDIC(メディック)
1980年代に展開していた歯磨剤ブランド。ヒノキチオール配合。
On-Air・On-Wave(オンエアー・オンウェーブ)
1980年代に展開していた歯ブラシ・歯磨剤・洗口液ブランド。仲村トオルを起用したCMも話題になった。

現在は歯磨事業から撤退。

清涼飲料水

DRINK PORT
1980年代 - 1990年代初期に展開していた清涼飲料水ブランド。化粧品店等の店頭に自動販売機が設置してあった。

現在は清涼飲料水部門から撤退。

生理用品

センターイン
ミュウ / メッシュ
センターインの前身。
ランジェリーシート
おりもの専用シート。センターインに統合。

現在は生理用品事業から撤退。ユニ・チャームに譲渡。

アトリエマサ

  • マサ大竹(まさおおたけ) 本名:大竹 政義(おおたけまさよし)MASA代表他、資生堂ビューティークリエーション研究所長、資生堂美容室(株)取締役副社長、SABFA校長、日本ヘアデザイン協会副理事長、I.C.D.JAPAN理事。
  • 資生堂全ブランドメーキャップのイメージやソフト情報を統括すると同時に、自らも各種メディア、ファッションコレクションショーなどの幅広い分野でヘア・メーキャップのクリエーション活動を行っている。
  • ニューヨークカーネギーホールでのビューティークリエイティブショーをはじめとし、美容セミナー等のトータルビューティープレゼンテーション活動を国内外で意欲的に行っている。
  • 1987年 国際的に多くの功績があったとしてイタリア美容協会より「ランボー賞」を受賞
  • 1996年 世界美容家協会(I.C.D)世界大会において、I.C.Dシュバリエ(ナイト)賞を受賞
  • 2008年 黄綬褒章を受章
  • 国内では毎年、資生堂ZOTOSゾートスヘアコングレスを大規模なショーとして開催している。

ギャラリー

資生堂グループ

過去のグループ企業

販売推進・広告活動

コラボレーション

2016年に、ももいろクローバーZのアルバム『AMARANTHUS』と『白金の夜明け』のジャケットにおいて、資生堂unoチームがヘア&メークディレクションを行った[12]

番組提供

2014年現在、地上波ではおしゃれイズムのみ。あとは大量のスポットCMのみとなっている。

提供クレジット

一社提供の場合、提供クレジットに「提供」と付かず、単に「SHISEIDO」もしくはCIマークのみ表示する場合が多い。 2016年頃から「CI→SHISEIDOロゴ」のアニメーションが流れ、"SHISEIDO, GINZA TOKYO"と英語の音声が付くようになった。

かつてのクレジットの文言は「東京・銀座 資生堂」だった。90年代初期には「ヒトを彩るサイエンス SHISEIDO」というクレジットも存在した。

特別番組

  • 2006年8月28日夜9時にTBS系(毎日放送制作)でCMづくりにかける製作者たちの2時間ドラマ「メッセージ〜伝説のCMディレクター・杉山登志〜」が放送されたが、資生堂の単独提供で、内容も資生堂のCM作りにかけた男たちの物語だった。CMのCMキャンペーンの一環でもあり(放送直前にCMの60秒バージョンが放送されている)資生堂とCMの関係の強さを表していた。この放送でのクレジットは「一瞬も、一生も、美しく SHISEIDO」で、これはこの番組を制作した毎日放送が同様に制作している「皇室アルバム」におけるスポンサースローガンと同じである(資生堂は現在の「皇室アルバム」のスポンサーでもある。東京のTBSでも資生堂の一社提供であったが、2009年4月時点では提供を降りている)。

スポンサー番組

※印は子会社のエフティ資生堂(旧資生堂ファイントイレタリー)の提供番組。
太字はベネフィークの提供番組。

テレビ

ラジオ

  • 現在はなし。

かつて提供した番組

テレビ

BSデジタル民放5局の土曜日23時台の番組のスポンサーになって話題を呼んだことがある。

ラジオ

現在のCMイメージキャラクター

代表的なCMソング

2003年には、資生堂CMソング集『音椿〜the greatest hits of SHISEIDO〜白・紅盤』というCDが発売された[14]

CM集DVD

1961年から1999年まで放映された資生堂のテレビCMを収録したDVDが、エイベックスから発売された。[15]

  • 資生堂のCM vol.1 1961-1979 - 2009年11月25日発売、79本収録
  • 資生堂のCM vol.2 1978-1999 - 2009年12月16日発売、88本収録

球場広告

1980年代中期から1990年代中期にかけて、後楽園球場東京ドームにフェンス広告を出していたことでも有名。[16]「MG5」「ギア」「アウスレーゼ」「不老林」「メンズムース」「ZEPHAR」等主に男性向け製品の広告が多かった。また、ジュニアオールスターゲーム(現・フレッシュオールスターゲーム)を資生堂がスポンサーを務めていた時代は、フェンスに「SHISEIDOジュニアオールスターゲーム」の広告が表示されていた。

TECH21広告へのレーシングライダー起用

ファイル:YAMAHA FZR750 1985.jpg
TECH21カラー 1985年型 FZR750 鈴鹿8時間耐久レース仕様
ファイル:Tadahiko Taora 1989 Japanese GP.jpg
世界2輪選手権GP500 日本グランプリ 1989年型 YZR500 TECH21特別カラー
ファイル:Tadahiko Taira in SUZUKA 8H 1990.JPG
TECH21カラー 1990年型 YZF750 鈴鹿8時間耐久レース仕様
  • 1985年に資生堂は、新しい男性用化粧品としてTECH21を発売した。主たる販売ターゲットである若年層に訴求する為、イメージキャラクターとしてヤマハファクトリーチーム所属のレーシングライダー平忠彦を起用した。
  • 平忠彦は、1982年公開の映画『汚れた英雄』で、主演の草刈正雄の代わりにレースシーンのスタントを担当した。1983年~1985年に亘り、 全日本ロードレース選手権500ccクラスの年間チャンピオンを3連覇した事で一般にも名前が認知されていたが、モータースポーツ関係の人間を化粧品のキャラクターとして起用すること自体、当時として異例の扱いであった。
  • 資生堂のTECH21プロモーション活動は、鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)に出走するヤマハワークス・チームのメインスポンサーとなり、TECH21のロゴFZR750(1985年)とYZF7501986年 - 1990年)の車体及びライディングスーツやスタッフウェアに展開した。
  • 1980年代半ばの日本のレースシーンにおいて、モータースポーツに全く関係のない異業種がレーシングチームをフルスポンサーすることはまだとても珍しく、原色ばかりの当時のレーシングマシンのカラーリングの中にあってこれまた異色の色のマシン、そしてイメージキャラクターである平の知名度も相まって、TECH21チームはレース関係者やレースファンのみならず、レースに関心の薄い一般の人々の注目をも集めることとなった。また、鈴鹿8耐において、サーキットにレースクイーンを擁したのも、TECH21が初めて行なった。
  • サーキットを疾走する印象的な紫色を纏ったマシンとライダーである平が織り成すドラマティックとも悲劇的とも形容されるレース展開と内容は観る者を惹きつけ、その注目の度合いは参戦を重ねるとともに高まることとなった。
  • 資生堂のスポンサー開始から6年目の1990年、平とTECH21チームは遂に悲願の鈴鹿8耐優勝を達成し、この年をもって鈴鹿8耐における資生堂のスポンサーも終了した。(TECH21チームとしては1987年にも優勝しているが、このとき平は、怪我のため出走していない)
資生堂TECH21限定車

薄紫に塗装された車輌の両サイドに黒文字で、資生堂とTECH21ロゴを配置したカラーリングである。ヤマハ発動機ワークス・チームのスポンサーカラーであるTECH21カラーは、1980年代後半に人気を博した為、排気量毎に幾種類かのモーターサイクルが、ヤマハ発動機から限定販売された。

  • FZ250-PHAZER(1型)
  • FZR250(1型)
  • YSR50(1型)
  • CUTE(50cc)
  • CHAMP-RS(50cc)※前期と後期の2種類が存在する。
  • JOG-SPORTS EDITION(50cc:3型)※他の限定車とは異なり、1989年モデルをモチーフにしたパールホワイトベースに銀文字の塗色となっている。

資生堂ランニングクラブ

資生堂は女子陸上競技部を持っており、「資生堂ランニングクラブ」と称している。2006年12月の全日本実業団対抗女子駅伝で、現在唯一の初優勝を達成している。

主な指導者

主な所属選手

主な元所属部員・指導者

移籍選手

下記選手は2007年4月1日をもってセカンドウィンドAC(現・SWAC)へ移籍する(なお加納由理も下記3名と共に移籍したが、上述の通り現役中に資生堂へ復帰した)。

テンプレート:全日本実業団女子駅伝優勝チーム

不祥事・裁判など

「薄毛は子孫も迷惑」CM

新しい発毛促進剤「薬用アデノゲン」の発売に向け、2004年12月に30〜59歳の男性1,550人に対してネット上で意識調査を実施し、集まったデータをもとに『薄毛はあなた一人の問題ではありません、子孫も迷惑です。』といった内容をホームページ上に掲載した。「薄毛の人は部長どまり?」、「偉くなるのは薄毛じゃない人」[18]など、薄毛で悩んでいる人を侮辱するかの内容に対し、抗議が殺到した。

裁判

店頭で商品の説明をする「対面販売」を守らなかったことを理由に特約店契約を解除され、資生堂化粧品の出荷を停止された小売業「冨士喜本店」(東京都台東区)が「対面販売の義務付けは値引き販売の防止が狙いであり、独占禁止法違反」などとして、訴訟を起こした。

  • 1991年 「対面販売」をしないのは契約違反として契約を解除された東京の冨士喜本店が「(対面販売を義務付けるのは)価格拘束をするためのもので違法。」とし、資生堂東京販売を提訴した。
  • 1993年 東京地裁の判決は冨士喜本店勝訴。さらに同年、今度は千葉の河内屋もほぼ同様な理由で契約を解除されたため資生堂を公正取引委員会に申告した。
  • 1994年 冨士喜訴訟の控訴審判決は資生堂勝訴となった。訴訟で敗訴した冨士喜本店は上告した。
  • 1995年 公正取引委員会は価格拘束の疑いがあるとして資生堂に排除勧告を行った。資生堂は排除勧告を受けいれた。その流れで価格の乱れを防ぐため、化粧品専門店だけの限定ブランド(ベネフィーク)を発売した。
  • 1996年4月1日 化粧品の再販撤廃。
  • 1998年12月18日 最高裁は同訴訟でのメーカー側勝訴を確定した。判決で金谷利広裁判長は「対面販売は顧客の信頼保持など合理的な理由があり、独占禁止法に反しない。」との初判断を示して、冨士喜本店の逆転敗訴とした二審判決を支持、同社の上告を棄却した。

裁判では「価格拘束をするのは違法だが、カウンセリング契約は合法。」という判断になり、その結果、2006年から発売された「マキアージュ」や「エリクシールシュペリエル」などのメガブランド戦略を実施するにあたって、大前提の価格拘束(維持)につながっている。

ノープリントプライスの商品であっても、暗にメーカー希望小売価格が存在している。資生堂商品のバーコード付近、成分表示付近のいずれかに2781Pから始まる記号が付いている商品はP以降でSより左側の数字が1,000円単位、Sより右側が左から順に100円10円単位になっている。例として「2781P01S98」と表示されていた場合は1,980円が、「2781P00S85」なら850円が暗黙のメーカー希望小売価格である。

その他

動物実験

EUでは既に化粧品の動物実験は全面禁止となっているが、EU域外で動物実験した化粧品の販売の禁止は2013年3月からである。そのために資生堂では長年にわたって化粧品の原料の動物実験をおこなってきた。しかし、先ずは2011年3月までに自社での動物実験をやめ、禁止となる2013年3月までには外注を含めて動物実験の全廃を目指すこととなった。これにより、動物実験をした化粧品の販売が規制されている欧州マーケットや、動物愛護運動の強い欧米マーケットでの企業イメージの向上を狙う。化粧品の場合、大手化粧品会社ではウサギなどを利用して皮膚の刺激性試験などが行われている [19]

役員報酬の個別開示

2010年6月3日、「年1億円以上の報酬を受ける役員」の報酬額を開示した。開示が義務化されて以降、株主総会の前に個別開示した企業は資生堂が初めて。1億円を超えるのはカーステン・フィッシャー<略歴>専務(1億4,100万円)、前田新造社長(1億2,100万円)のみであったが、「代表取締役という職務の重要性から」(1億円を下回るが)岩田喜美枝副社長(6,600万円)も開示された。また、3氏を含む全役員15人の総額は6億2,100万円であり、残りの役員13人は総額で2億9,300円となる。資生堂では役員報酬は、固定部分が40%程度、業績連動部分(業績目標の達成度や株価により変動)が60%程度からなる[20][21][22]

基本報酬 賞与 ストックオプション 合計
代表取締役 前田新造 4,900万円 3,500万円 3,600万円 1億2,100万円
代表取締役 岩田喜美枝 3,700万円 1,800万円 1,000万円 6,600万円
取締役 カーステン・フィッシャー<略歴> 7,700万円 5,000万円 1,300万円 1億4,100万円

脚注

  1. 「公用語に英語 備え万全/資生堂、来秋から」『日経産業新聞』2017年12月13日(働き方面)
  2. MGH/ハーバード大学皮膚科学研究所MGH
  3. 「オペリード 0.5眼粘弾剤1% / オペリード 0.6眼粘弾剤1% / オペリード1.1眼粘弾剤1%」添付文書(2009年7月改訂)
  4. 「オペリードHV0.85 眼粘弾剤1%」添付文書(2009年7月改訂)
  5. 「カサールクリーム3%」添付文書(2009年12月改訂)
  6. NPO法人 女性の健康とメノポーズを考える会
  7. 肌にぬるジェル状のHRT(エストロゲン製剤)が発売になりました NPO法人 女性の健康とメノポーズを考える会
  8. ベアエッセンシャル社(英語)
  9. 資生堂は2009年3月に、化粧品業界初の「エコ・ファースト企業」として認定され、全社員をメンバーとする環境プロジェクト「資生堂アースケアプロジェクト」を開始し、植林・保全活動をはじめさまざまな側面から環境活動に取り組んでいる。
  10. 毎日新聞 2011年3月10日
  11. カリタブランドおよびデクレオールブランドの譲渡に関するお知らせ
  12. [1]
  13. 「おしゃれカンケイ」3月終了 古舘「報道ステーション」専念、『スポーツ報知』2005年1月15日付
  14. 資生堂CMソング集『音椿〜the greatest hits of SHISEIDO〜白・紅盤』発売! - CDJournal.com、2003年8月28日
  15. 美をリードしてきた資生堂、過去のCM作品DVDで発売へ - 日テレNEWS24、2009年11月17日
  16. 後楽園球場時代は興亜火災になっていた時期もあったため、詳しい時期は不明。
  17. 陸上で五輪出場 高島選手を激励 県や防府市長”. 山口新聞 (2016年7月2日). 2016年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2016閲覧.
  18. ちなみに、創業者である福原有信は薄毛どころか、ほぼ丸坊主の禿である。
  19. 資生堂、動物実験廃止へ…欧米に配慮 - 読売新聞 2010年5月29日
  20. 資生堂、個別役員報酬を開示 前田社長は1億2100万円 - 日本経済新聞 2010年6月3日
  21. 資生堂:社長ら3役員の報酬額を開示 株主総会前に - 毎日jp(毎日新聞) - 毎日新聞 2010年6月3日
  22. 資生堂、社長報酬は1億2100万円 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) - 読売新聞 2010年6月3日

関連項目

外部リンク