ガンマフィールド(ガンマーフィールド)とは第二次世界大戦後の東西冷戦下において核戦争による放射線が植物に及ぼす影響を調査するために設置された軍事施設である。
1946年にアメリカ合衆国に設立されたブルックヘブン国立研究所内に1948年に世界初のガンマフィールドが設置された。アメリカは世界各国に同目的のためにガンマフィールドを輸出した。アメリカは日本に対して無償でブルックヘブンと同じ装置の貸与を提案したが、日本が望んでいたのは放射線照射による突然変異を利用した植物の品種改良のための施設であり、線源の強度などが目的と合致しなかったために独自で開発したガンマフィールドを建設した。
参考文献
- 鵜飼保雄 『植物が語る 放射線の表と裏』培風館、2007年、178-188頁。