ヌクレオソーム
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ヌクレオソーム(ぬくれおそーむ;nucleosome)は、すべての真核生物に共通するクロマチンの基本的構成単位である。 ヌクレオソームは、4種のコアヒストン(H2A、H2B、H3、H4)から構成されるヒストン8量体に146 bpの2重鎖DNAが巻き付いた構造をとる。2つのヌクレオソームをつなぐ部分のDNAはリンカーDNAと呼ばれる。この構造を電子顕微鏡で観察すると、DNA鎖上にビーズが並んでいるように見える。
アダ・オリンズ、ドナルド・オリンズ夫妻、ロジャー・コーンバーグらによって1974年に提唱されたヌクレオソーム説は、その後の遺伝子発現研究の基盤をつくった[1][2]。古細菌もヒストン様のタンパク質をもち、ヌクレオソーム様の構造が観察されているが、その解析は進んでいない。
関連項目
引用文献
参考図書
- B. Alberts他 著(中村桂子他 翻訳) 『細胞の分子生物学 第5版』 ニュートンプレス、2010年。
- B. Alberts他 著(中村桂子・松原謙一 監訳) 『Essential 細胞生物学 第3版』 南江堂、2011年。
- 平岡泰・原口徳子 編 『染色体と細胞核のダイナミクス』 化学同人、2013年。