「中東呼吸器症候群」の版間の差分
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中東呼吸器症候群(ちゅうとうこきゅうきしょうこうぐん、英語: Middle East respiratory syndrome, MERS マース)とは、MERSコロナウイルスにより引き起こされる感染症。2012年に、中東へ渡航歴のある症例から発見された新種のコロナウイルスによる感染症であり、ロンドンで発見された[1][2][3]。2015年には韓国で感染例、および、感染の拡大が認められていることから世界保健機関(WHO)は「緊急の注意を喚起する警告」を発した[4][5]。
概要
感染すると2ないし15日の潜伏期を経たのち、重症の肺炎、下痢、腎不全などを引き起こす。また、この感染症の原因となるMERSコロナウイルスの感染源はヒトコブラクダであると報道された[6]。
日本では2014年7月16日に政令により指定感染症に指定された[7]。2015年1月には(病原体がMERSコロナウイルスである場合)2類感染症に指定され、全ての医師に対して、全ての患者の発生について保健所に届出を行うことが義務付けられている[8]。
流行事例
"「MERSコロナウイルス#流行事例」"
脚注
- ↑ 中東呼吸器症候群(MERS) 国立感染症研究所 2014年6月6日閲覧
- ↑ "Acute respiratory illness associated with a new virus identified in the UK" HPA, 23 September 2012
- ↑ "Novel coronavirus infection in the United Kingdom" WHO, 23 September 2012
- ↑ WHO、韓国MERS感染拡大は「警告」 緊急事態とみなさず ロイター 2015年 06月 17日
- ↑ 韓国のMERS、なぜ感染拡大したのか 24人死亡 朝日新聞 2015年6月19日
- ↑ MERSウイルス感染源はラクダ、直接の証拠を確認 研究 AFP 2014年6月5日
- ↑ “中東呼吸器症候群を指定感染症として定める等の政令の施行等について (PDF)” (日本語). 厚生労働省. . 2015閲覧.
- ↑ “中東呼吸器症候群(MERS)及び鳥インフルエンザA(H7N9)の二類感染症への追加後の対応について (PDF)” (日本語). 厚生労働省. . 2015閲覧.