「ホロン (哲学)」の版間の差分
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ホロン(Holon)とは、物の構造を表す概念。部分であるが、全体としての性質も持ち、上下のヒエラルキーと調和し、機能する単位。全体を構成する要素がそれ自体、全体としての構造をもつ場合の、要素(部分)としてのひとつの全体。全体子とも言う。例えば、人体という全体を構成する要素(部分)である細胞も、各々全体としての構造、機能をもっており、ホロンであると言える。
1967年、哲学者アーサー・ケストラーが著作『機械の中の幽霊』の中で提唱した概念で、ギリシア語で全体を意味する ὅλος holos に部分を意味する -on をつけた造語。
参考文献
- Arthur Koestler (1967). The Ghost in the Machine. Hutchinson. ISBN 0140191925. (アーサー・ケストラー 『機械の中の幽霊』 日高敏隆・長野敬訳、ぺりかん社、1984年、新装版。ISBN 4-8315-0056-9。)
- Arthur Koestler (1978). Janus. ISBN 0330258427. (アーサー・ケストラー 『ホロン革命』 田中三彦・吉岡佳子訳、工作舎、1983年。ISBN 4-87502-091-0。)