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http:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&user=61.206.6.122&feedformat=atom 2024-04-29T18:56:48Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 2018-09-13T07:47:35Z

<p>61.206.6.122: </p> <hr /> <div>{{参照方法|date=2017年9月3日 (日) 05:22 (UTC))}}<br /> [[File:Domain changes during the Punic Wars.gif|250px|thumb|upright=2|ポエニ戦争中の両国の領土変遷。<br /> {{legend|#ffcb90|カルタゴ領土}}<br /> {{legend|#b4d5b1|ローマ領土}}]]<br /> &#039;&#039;&#039;ポエニ戦争&#039;&#039;&#039;（ポエニせんそう、{{lang-la-short|Bella Punica}}）とは、[[共和政ローマ]]と[[カルタゴ]]との間で地中海の覇権を賭けて争われた一連の戦争である。ポエニとは、[[ラテン語]]で[[フェニキア人]]（カルタゴはフェニキア系国家）を意味する&lt;ref&gt;{{Cite book |author=飛鳥大悟 |year=2011 |title=クラブ・シルバ－ 〈２〉 占領下の日本篇 |publisher=レゼトワール出版 |page=211 |isbn=9784990472740 }}&lt;/ref&gt;。[[紀元前264年]]のローマ軍による[[シチリア島]]上陸から、[[紀元前146年]]のカルタゴ滅亡まで3度にわたる戦争が繰り広げられた。<br /> <br /> == 第一次ポエニ戦争 ==<br /> [[Image:Carthage location.png|right|250px|thumb|カルタゴ（赤丸）とイタリア半島、シチリア島（中央の三角形の島）の位置関係。]]<br /> {{Main|第一次ポエニ戦争}}<br /> [[紀元前264年]]から[[紀元前241年]]。[[シチリア島]]をめぐる一連の戦闘と海戦が焦点となる。<br /> <br /> シチリア島は西半分がカルタゴ領で、東半分がギリシア人勢力の[[シラクサ]]が抑えていたが、北東にある[[メッシーナ]]はカンパニア人の傭兵部隊[[マメルティニ]]が占領していた。シラクサの僭主[[ヒエロン2世]]は、マメルティニに対して攻撃を開始した。マメルティニはローマとカルタゴの両方に助けを求めたが、このことがポエニ戦争の直接の原因である。出兵はカルタゴの方が早かったが、ローマもマメルティニと同盟を結び紀元前264年に出兵、翌[[紀元前263年]]にシラクサを攻略した。その前にシラクサはカルタゴと同盟を結んでいたため、シチリアの所有権をめぐるローマとカルタゴの争いにまで発展する。<br /> <br /> [[紀元前262年]]、ローマはカルタゴが守る[[アグリジェント|アグリゲントゥム]]（現アグリジェント）を攻略した。続いてローマはカルタゴの補給を断つため大艦隊を建造した。当初は劣勢であったものの&#039;&#039;&#039;カラス装置&#039;&#039;&#039;（[[コルウス]]）を用いた接舷戦闘を編み出していくつかの海戦に勝利し、海上でも優勢を保つようになった。勢いを得たローマはアフリカへ上陸するが、[[紀元前255年]]に[[スパルタ]]人の傭兵隊長クサンティッポ率いるカルタゴ軍に[[チュニスの戦い]]で大敗し、さらに撤退の最中に海難事故にあい6万の兵を失なった。<br /> <br /> [[紀元前249年]]、カルタゴは[[ハミルカル・バルカ]]将軍（[[ハンニバル]]の父）をシチリアに送った。ハミルカルは勝利を重ねほぼシチリア島全土の支配を獲得した。しかし、[[紀元前244年]]にカルタゴで権力を握った[[大ハンノ]]は、勝利は近いと考えて海軍を縮小した。これを見たローマは艦隊を再建し、[[アエガテス諸島沖の海戦]]（[[紀元前241年]][[3月10日]]）で第一次ポエニ戦争の決着をつけた。ハミルカルも補給を失い、降伏せざるを得なかった。<br /> <br /> == 第二次ポエニ戦争 ==<br /> [[image:Second_Punic_War_Battles.gif|right|250px|thumb|イタリア半島での戦い（第二次ポエニ戦争）]]<br /> {{Main|第二次ポエニ戦争}}<br /> [[紀元前219年]]から[[紀元前201年]]。[[ハンニバル]]によるローマ侵攻を指し、別名をハンニバル戦争という。<br /> <br /> ハンニバルは[[イベリア半島]]を制圧し、諸部族をまとめて軍隊を養成していた。ローマと同盟していたイベリア半島の都市サグントゥム（[[サグント]]）をハンニバルが陥落させた事で、第二次ポエニ戦争が開戦する。ハンニバルは5万の兵と37頭の[[戦象]]を連れ、[[アルプス山脈]]を越えてイタリアへ進軍。イタリア半島各地でローマ軍を撃破し、[[紀元前216年]]の[[カンナエの戦い]]（カンネーの戦い）では馬蹄型の陣形でローマ軍を陥れ、完敗させたものの、敵地での補給に不安を抱えていたハンニバル軍はイタリアの諸都市をローマから切り崩す戦略を優先させ、すぐにローマ攻略へは向かわなかった。敗北を受けてローマは[[ファビウス・マクシムス・クンクタトル]]の「持久戦法」を採用し、[[マルクス・クラウディウス・マルケッルス]]はハンニバル軍に対して会戦は避けながら果敢に戦闘を仕掛けハンニバルを悩ませ、以後ローマへ進軍は許さず、イタリア半島では一進一退の膠着状態が続く。<br /> <br /> [[カルタゴ]]本国はこの戦争に対して、はじめは日和見の立場を取り、ハンニバルは本国との連携や補給をうまく取ることができなかった。その間に、[[スキピオ・アフリカヌス]]（大スキピオ）にハンニバルの本拠地であるスペインを攻略されてしまう。勢いに乗ったローマ軍は、北アフリカへ逆侵攻し、[[カルタゴ]]本国での敗戦に狼狽した政府によってハンニバルは本国に召還されてしまう。その後ハンニバルは大スキピオに[[ザマの戦い]]（[[紀元前202年]])で敗れ、第二次ポエニ戦争はカルタゴの敗北に終わる。<br /> <br /> 戦争中ローマを裏切りハンニバル側についたシチリア島のシラクサでは防衛に[[アルキメデス]]も参加しており、彼の発明した兵器はマルケッルスらローマ軍に損害を与えた。シラクサ陥落に際してはマルケッルスはアルキメデスは殺すなとの命令を出していたが、彼とは知らなかった配下の兵によって殺された。アルキメデスは殺される直前まで地面の上に図形を描いて計算をしていたが、1人のローマ兵がこれを踏むと、｢わしの図形を踏むな」と叫び、怒ったその兵士に殺されてしまった。このとき彼は[[円周率]]の計算をしている最中だったといわれる（あるいはマルケッルスへの連行を拒否したため兵士に殺されたとも、金目のものと見た製図機器を奪おうとした兵士との諍いで殺されたともいう）。<br /> <br /> == 第三次ポエニ戦争 ==<br /> {{Main|第三次ポエニ戦争}}<br /> [[紀元前149年]]から[[紀元前146年]]。反カルタゴ派であった[[マルクス・ポルキウス・カトー・ケンソリウス|カト・ケンソリウス]]（大カト）の往年の主張が通り[[スキピオ・アエミリアヌス]]（小スキピオ）をしてカルタゴを滅亡させた。カルタゴと[[ヌミディア]]との紛争を条約違反と咎めたローマはカルタゴに対し内陸への遷都を要求、これを拒否したカルタゴを攻囲し、破壊した。ローマ軍は住民のほとんどを殺すか奴隷にした。さらにローマ人のカルタゴへの敵意は凄まじく土地を塩で埋め尽くし、不毛の土地にしようと試みたとされる&lt;ref&gt;{{Cite book |author=世界遺産アカデミー世界遺産検定事務局 |year=2009 |title=世界遺産検定公式テキスト〈１〉人類と四大文明が誕生した大地 |publisher=毎日コミュニケーションズ |page=210 |isbn=9784839929824 }}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == ポエニ戦争がもたらしたもの ==<br /> {{Main|内乱の一世紀}}<br /> 第一次ポエニ戦争の結果、ローマは初めて[[イタリア半島]]外の領土である[[シチリア]]を手に入れ、これを[[属州]]として統治するようになった。また第一次ポエニ戦争から第二次ポエニ戦争までの間にカルタゴ領であった[[サルデーニャ]]と[[コルシカ]]も属州に組み入れた。こうした海外領土（とくにシチリア）は安価な穀物をローマに流通させ、食料供給を向上させる一方、自作農の窮乏を招く一因となっていった。イタリア半島の農地は荒廃し、大規模農家が農地を集約させて商用農作物を奴隷に栽培させるきっかけともなった。現代まで続くブドウ、オリーブなどのイタリア名産の農作物はこの頃に方向付けられている。<br /> <br /> また、イタリア半島に攻め込まれ、ローマ滅亡の危機にまで陥った[[第二次ポエニ戦争]]は、危機の中で元老院の指揮権を拡大させ、共和制末期の[[共和主義者]]達が理想視したような元老院主導体制が作られていった。さらに、新たな属州として[[ヒスパニア]]を加え、ローマは西地中海の覇者として確固たる地位を得ることとなった。<br /> <br /> 第三次ポエニ戦争はこうした強大になったローマの力を地中海世界に改めて示し、地中海を徐々に「[[我らが海]]」としていった。こうした一連の戦争はシチリア、コルシカ、サルディーニャ、ヒスパニア、アフリカ（カルタゴ）をローマの属州とする一方でローマ軍の主力であった中小の自作農を没落させ、軍団の弱体化を招いた。また裕福な[[プレブス|平民]]層（プレープス）は新たに獲得した利権を利用しさらに富を蓄え、従来の[[パトリキ|貴族]]（パトリキ）に合流して[[ノビレス|新貴族]]（ノビレス）と呼ばれる層を形成していった。このような貧富の格差の拡大はローマに重大な社会不安の種として、以降の歴史に大きな影響を与えることになった。<br /> <br /> カルタゴの[[ハンニバル]]による侵攻を含めたローマとの一連の戦争は、もう少しでローマ帝国の誕生を阻むところだった。ローマの勝利は、古代地中海の文明化がアフリカではなくヨーロッパに渡される、記念的な転換点となった。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * ベルナール・コンベ＝ファルヌー著、石川勝二訳『ポエニ戦争』白水社、文庫クセジュ<br /> * [[長谷川博隆]]『ハンニバル　地中海世界の覇権をかけて』講談社、講談社学術文庫<br /> * エイドリアン・ゴールズワーシー著、ジョン・キーガン監修、遠藤利国訳『図説　古代ローマの戦い』東洋書林<br /> * [[松谷健二]]『カルタゴ興亡史』中央公論社、中公文庫<br /> * アラン・ロイド著、木本彰子訳 『カルタゴ　古代貿易大国の滅亡』河出書房新社<br /> * ニック・セカンダ著、鈴木渓訳『共和政ローマの軍隊　地中海の覇者200BC－104BC』新紀元社、オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ<br /> * テレンス・ワイズ著、桑原透訳『カルタゴ戦争　ポエニ戦争の軍隊265BC－146BC』新紀元社、オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ<br /> * ジョン・プレヴァス著、村上温夫訳 『ハンニバルアルプス越えの謎を解く』白水社<br /> &lt;!--- 小説ですので。[[ローマ人の物語#評価]]参照。<br /> * [[塩野七生]]『ローマ人の物語3－5　ハンニバル戦記』新潮社、新潮文庫<br /> ---&gt;<br /> * 塚原富衛『ローマ・カルタゴ百年戦争』学研、学研Ｍ文庫<br /> <br /> {{古代ギリシア・ローマの戦争}}<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:ほえにせんそう}}<br /> [[category:ポエニ戦争|*]]</div>

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