Warning : Undefined variable $type in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php on line 3 Warning : "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/json/FormatJson.php on line 297 Warning : Trying to access array offset on value of type bool in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 660 Warning : session_name(): Session name cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 834 Warning : ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 126 Warning : ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 127 Warning : session_cache_limiter(): Session cache limiter cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 133 Warning : session_set_save_handler(): Session save handler cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 140 Warning : "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/languages/LanguageConverter.php on line 773 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 294 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 300 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46
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利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
放送倫理・番組向上機構
2018-06-08T03:52:18Z
<p>39.3.176.145: </p>
<hr />
<div>{{基礎情報 非営利団体<br />
| 名称 = 放送倫理・番組向上機構<br />
| ロゴ = <br />
| 画像 = <br />
| 画像サイズ = <br />
| 画像説明 = <br />
| 創立者 = [[日本放送協会]]<br />[[日本民間放送連盟]] など<br />
| 団体種類 = [[権利能力なき社団|任意団体]]<br />
| 設立 = [[2003年]][[7月1日]]<br />
| 所在地 = 〒102-0094<br />[[東京都]][[千代田区]][[紀尾井町]]1-1<br />[[千代田放送会館]]<br />
| 起源 = 放送番組向上協議会<br />放送と人権等権利に関する委員会機構（BRO）<br />
| 主要人物 = [[濱田純一]]（理事長）<br />
| 活動地域 = {{JPN}}<br />
| 製品 = <br />
| 主眼 = <br />
| 活動内容 = <br />
| 活動手段 = <br />
| 収入 = <br />
| 基本財産 = <br />
| ボランティア人数 = <br />
| 従業員数 = <br />
| 会員数 = <br />
| 子団体 = <br />
| 標語 = <br />
| ウェブサイト = https://www.bpo.gr.jp/<br />
| 解散 = <br />
| 特記事項 = <br />
}}<br />
'''放送倫理・番組向上機構'''（ほうそうりんり・ばんぐみこうじょうきこう、{{lang-en-short|Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization, '''BPO'''}}）は、[[日本放送協会]]（NHK）や[[日本民間放送連盟]]（民放連）とその加盟会員各社によって出資、組織された[[権利能力なき社団|任意団体]]である。理事会、評議員会、事務局と3つの委員会（[[#放送倫理検証委員会|放送倫理検証委員会]]、[[#放送と人権等権利に関する委員会|放送と人権等権利に関する委員会（放送人権委員会）]]、[[#放送と青少年に関する委員会|放送と青少年に関する委員会（青少年委員会）]]）によって構成されている。<br />
<br />
[[ロゴタイプ|ロゴマーク]]は、錯視図形『[[ルビンの壷]]』の要領で、BとPの文字で横を向いた人の上半身を浮かび上がらせたものである。<br />
<br />
== 目的と立場 ==<br />
BPO規約第3条「目的」において「本機構は、放送事業の公共性と社会的影響の重大性に鑑み、[[言論]]と[[表現の自由]]を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理上の問題に対し、自主的に、独立した第三者の立場から迅速・的確に対応し、正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的とする」と掲げている<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1102 |title = BPO規約・運営規則 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01}}</ref>。<br />
<br />
2007年6月20日[[衆議院]][[決算行政監視委員会]]において、民放連の[[広瀬道貞]]会長（当時）は「放送事業者は、いわば、BPOの判断というのは[[最高裁判所|最高裁]]の判断みたいなもので、ここが判断を出したら、いろいろ言いたいことはあっても、すべて守っていく、忠実に守っていく、そういう約束の合意書にNHK及び民放各社がサインをしてBPOに提出しております」と述べている<ref>{{Cite web |url = http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/005816620070620006.htm |title = 第166回国会 決算行政監視委員会 平成19年6月20日議事録 |publisher = [[衆議院]] |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。審理にあたっては当事者双方の意見聴取を行い、主張の正当性についての証拠確認、証人尋問、補充調査等は行わない。<br />
<br />
2007年12月4日衆議院[[総務委員会]]において、BPOの[[飽戸弘]]理事長（当時）は「BPOの役割は、番組を監視して罰するところではないということもやはり国民の皆さんにしっかりと、あくまでも[[放送事業者]]自身が自主的にさまざまな問題を解決していく、そのためにBPOは応援していく、視聴者と放送局の仲介をするところであるということを国民の皆さんにも周知して知っていただくということが必要だと思います」と述べている<ref>{{Cite web |url = http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009416820071204007.htm |title = 第168回国会 総務委員会 平成19年12月4日議事録 |publisher = 衆議院 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。<br />
<br />
== 設立経緯 ==<br />
旧[[郵政省]]に設置された『[[多チャンネル時代における視聴者と放送に関する懇談会]]』が1996年12月に出した報告書の中で、「視聴者の苦情に対応するための第三者機関を設けるべき」との意見が盛り込まれたことを受け、NHKと民放連が1997年5月に『放送と人権等権利に関する委員会機構』（略称:BRO）を設置した。BROのもとに第三者の有識者で構成される「放送と人権等権利に関する委員会」（略称:BRC）が置かれた<ref>{{Cite web |author = |date = 1996-12-15 |url = http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/283520/www.soumu.go.jp/joho_tsusin/pressrelease/japanese/housou/1209j701.html |title = 12/ 9付:「多チャンネル時代における視聴者と放送に関する懇談会」報告書 |publisher = [[郵政省]](総務省 郵政事業庁) |accessdate = 2017-3-30}}</ref>。<br />
<br />
後にBROは機能強化のため、「放送番組委員会」及び「放送と青少年に関する委員会」を擁する放送番組向上協議会と2003年7月に統合することで、現在の放送倫理・番組向上機構（BPO）に改組された。<br />
<br />
一方、2009年7月に[[佐藤勉]]元[[総務大臣]]は放送協議会総会でBPOに対して独立性の高い機関ではなく業界関係者による組織のため、お手盛りであるといった問題点を指摘している<ref>[https://web.archive.org/web/20090718151612/http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090718k0000m040053000c.html 佐藤総務相：BPO検証「お手盛り的なところも」…講演で] 毎日新聞 2009年7月17日</ref>。<br />
<br />
== 沿革 ==<br />
* 1965年 - 1月に[[日本放送協会]]（NHK）、[[日本民間放送連盟]]（民放連）、[[日本民間放送労働組合連合会]]（放送連合）の三者により、放送連合内に『'''放送番組向上委員会'''』（第一次）を設置。<br />
* 1969年 - 放送連合が3月24日を以て解散し、これに伴い『放送番組向上委員会』も解消。5月29日、NHK及び民放連によって、新たに『'''放送番組向上協議会'''』が任意団体として設立され、同協議会内に「'''放送番組向上委員会'''」（第二次）を設置。<br />
* 1997年 - 5月1日、NHK及び民放連（当時の会長は[[氏家齊一郎]]）により、『'''放送と人権等権利に関する委員会機構'''』（BRO）が任意団体として設立され、6月9日、BROによって「'''放送と人権等権利に関する委員会'''」（BRC）を設置。<br />
* 2000年 - 4月1日、「放送番組向上委員会」内に「'''放送と青少年に関する委員会'''」を設置。<br />
* 2002年 - 「放送番組向上委員会」が3月末を以て解散。翌4月、『放送番組向上協議会』内に「'''放送番組委員会'''」を設置。<br />
* 2003年 - 『放送番組向上協議会』とBROがNHK及び民放連により統合され、7月1日、現在の'''放送倫理・番組向上機構'''（BPO）を設立。また、「放送番組委員会」、BRC、「放送と青少年に関する委員会」の3委員会をBPOが継承。<br />
* 2007年 - 5月12日、「放送番組委員会」が「'''放送倫理検証委員会'''」に改組<ref>{{Cite web |url= http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1074|title= 現在までの歴史|publisher= 放送倫理・番組向上機構|accessdate=2016-01-20}}</ref>。<br />
<br />
== 組織概要 == <br />
=== 理事会 ===<br />
最高意思決定機関は「理事会」で、理事長と理事9名の計10名で構成される。理事長は、放送事業者の役職員及びその経験者以外から理事会で選任され、<br />
理事は、同様に放送事業関係者以外から理事長が3名を選任、設立母体であるNHKと民放連がそれぞれ3名を選任している。なお、[[政府]]からの独立性を理念の一つとしているため、放送事業を所管する総務省との人的・財的繋がりは無い。<br />
<br />
==== 理事会メンバー ====<br />
; 現在（2016年7月時点）<ref name="kanbu">{{Cite web |url= https://www.bpo.gr.jp/?page_id=1284|title= 評議員会・理事会|publisher= 放送倫理・番組向上機構|accessdate=2018-02-04}}</ref><br />
* 理事長（非常勤） - [[濱田純一]]（前[[東京大学総長]]）<br />
* 専務理事（常勤） - [[三好晴海]]<br />
* 理事・事務局長（常勤） - [[高橋宗和]]<br />
* 理事（非常勤） - [[坂井修一]]（[[東京大学]]情報理工学系研究科教授、[[歌人]]）<br />
* 理事（非常勤） - [[藤久ミネ]]（[[評論家]]）<br />
* 理事（非常勤） - [[山野勝]]（坂道研究家）<br />
* 理事（非常勤） - [[荒木裕志]]（[[日本放送協会]][[理事]]）<br />
* 理事（非常勤） - [[行成卓巳]]（日本放送協会考査室室長）<br />
* 理事（非常勤） - [[伝川幹]]（日本民間放送連盟放送基準審議会議長、讀賣テレビ放送社長）<br />
* 理事（非常勤） - [[木村信哉]]（日本民間放送連盟専務理事）<br />
* 監事（非常勤） - [[貝賀直樹]]（日本放送協会編成局計画管理部経理部長）<br />
* 監事（非常勤） - [[沖山幸彦]]（日本民間放送連盟事務局長）<br />
<br />
=== 評議員会 ===<br />
放送事業者及びその関係者を除く7名以内で構成され、BPO内の『放送倫理検証委員会』、『放送と人権等権利に関する委員会』、『放送と青少年に関する委員会』の3つの委員会の委員を選任する権限を有する。<br />
<br />
==== 評議員メンバー ====<br />
; 現在（2017年6月時点）<ref name="kanbu" /><br />
* 議長 - [[半田正夫]]（[[青山学院大学]][[名誉教授]]、[[弁護士]]）<br />
* 議長代行 - [[宮原賢次]]（[[住友商事]]名誉[[顧問]]）<br />
* 評議員 - [[辻井重男]]（[[中央大学]]研究開発機構教授）<br />
* 評議員 - [[坂東眞理子]]（[[昭和女子大学]]理事長）<br />
* 評議員 - [[藤原作弥]]（[[ジャーナリスト]]、元[[日本銀行]]副総裁） <br />
* 評議員 - [[堀田力]]（[[さわやか福祉財団]]会長、弁護士）<br />
* 評議員 - [[内館牧子]]（[[脚本家]]）<br />
; 過去<br />
* [[平岩弓枝]]（作家）<br />
* [[伊藤正己]]（東京大学名誉教授、元[[最高裁判所 (日本)|最高裁判所]][[判事]]）<br />
* [[堤清二]]（[[財団法人]]セゾン文化財団理事長、元[[セゾングループ]]代表）<br />
* [[津村節子]]（作家）<br />
* [[五代利矢子]]（[[評論家]]）<br />
* [[福原義春]]（[[資生堂]]名誉会長）<br />
* [[篠田正浩]]（[[映画監督]]）<br />
* [[山田太一 (脚本家)|山田太一]]（脚本家） ほか<br />
<br />
=== 事務局 ===<br />
事務局は理事会の統轄下にあり、更に本事務局が下記の3つの委員会を統括、他に視聴者応対と総務を統括する。<br />
<br />
== 委員会 ==<br />
=== 放送倫理検証委員会 ===<br />
2007年に設置された放送番組の倫理を高め、質の向上を図るための審議を行う委員会で視聴者から寄せられた意見（[[#視聴者の意見|後述]]）を基に<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?page_id=967 |title = 視聴者からのご意見について |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>、放送番組の取材・制作のあり方や番組内容に関する諸問題について審議を行い、必要に応じて「意見」を公表してゆく。また、虚偽の内容により視聴者に著しい誤解を与えた番組が放送された際には当該番組について審理を行い、「勧告」や「見解」を公表、当該放送局に再発防止策の提出とその報告を求められる権限を有する。<br />
<br />
==== 委員 ====<br />
; 現在（2017年4月時点）<ref>{{Cite web |url= https://www.bpo.gr.jp/?page_id=799|title= 放送倫理検証委員会|publisher= 放送倫理・番組向上機構|accessdate=2018-02-04}}</ref><br />
* 委員長 - [[川端和治]]（[[弁護士]]）<br />
* 委員長代行 - [[是枝裕和]]（[[映画監督]]、テレビ[[ディレクター]]）<br />
* 委員長代行 - [[升味佐江子]]（弁護士）<br />
* 委員 - [[神田安積]]（弁護士）<br />
* 委員 - [[岸本葉子]]（エッセイスト）<br />
* 委員 - [[斎藤貴男]]（ジャーナリスト）<br />
* 委員 - [[渋谷秀樹]]（立教大学大学院法務研究科教授）<br />
* 委員 - [[鈴木嘉一]]（放送評論家、ジャーナリスト）<br />
* 委員 - [[中野剛 (弁護士)|中野剛]]（弁護士）<br />
* 委員 - [[藤田真文]]（法政大学社会学部教授）<br />
:<br />
; 過去<br />
* [[村木良彦]]（メディアプロデューサー）<br />
* [[市川森一]]（脚本家）<br />
* [[里中満智子]]（[[漫画家]]）<br />
* [[水島久光]]（[[東海大学]]文学部教授）<br />
* [[小出五郎]]（科学ジャーナリスト）<br />
* [[森まゆみ]]（作家・編集者）<br />
* [[香山リカ (精神科医)|香山リカ]]（[[精神科]]医、テレビ[[コメンテーター]]） ほか<br />
; 旧放送番組委員会時代<br />
* [[木村尚三郎]]（[[歴史学者|西洋史学者]]、東京大学名誉教授）<br />
* [[田中早苗 (弁護士)|田中早苗]]（弁護士）<br />
* [[清水哲男]]（[[詩人]]）<br />
* [[米原万里]]（[[ノンフィクション作家]]）<br />
* [[天野祐吉]]（[[コラムニスト]]） ほか<br />
<br />
==== 委員会決定 ====<br />
; 審理の結果、意見・勧告・見解がなされた事案<br />
* TBSテレビ『みのもんたの朝ズバッ!』不二家関連の2番組に関する見解<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2367 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第1号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2007年8月6日） - [[TBSテレビ|TBS]]『[[みのもんたの朝ズバッ!]]』<br />
* FNS27時間テレビ「ハッピー筋斗雲」に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2804 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第2号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2008年1月21日） - [[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[FNS27時間テレビ (2007年)|FNS27時間テレビ みんな なまか だっ!ウッキー!ハッピー!西遊記!]]』<br />
* テレビ朝日『報道ステーション』[[日本マクドナルド|マクドナルド]]元従業員制服証言報道に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2806 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第3号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2008年2月4日） - [[テレビ朝日]]『[[報道ステーション]]』<br />
* [[光市母子殺害事件]]の差戻控訴審に関する放送についての意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2808 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第4号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2008年4月15日）<br />
* [[NHK教育テレビジョン|NHK教育テレビ]]『ETV2001シリーズ戦争をどう裁くか』第2回「問われる戦時性暴力」に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2810 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第5号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2009年4月28日） - [[日本放送協会|NHK]]『[[ETV特集|ETV2001シリーズ戦争をどう裁くか]]』<br />
* 日本テレビ『真相報道 バンキシャ!』裏金虚偽証言放送に関する勧告<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2812 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第6号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2009年7月30日） - [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]『[[真相報道 バンキシャ!]]』<br />
* 最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2814 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第7号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2009年11月17日）<br />
* TBSテレビ『報道特集NEXT』ブラックノート詐欺事件報道に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2817 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第8号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2010年4月2日） - TBS『[[報道特集 (TBS)|報道特集NEXT]]』<br />
* 参議院議員選挙にかかわる4番組についての意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2819 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第9号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2010年12月2日） - [[信越放送]]『[[SBCニュースワイド]]』、[[長野朝日放送]]『[[abnステーション]]』、TBS『[[関口宏の東京フレンドパークII]]』、[[BSジャパン]]『絶景に感動!思わず一句 初夏ぶらり旅』<br />
* 日本テレビ 「ペットビジネス最前線」報道に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2821 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第10号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2011年5月31日） - 日本テレビ『[[news every.|news every.サタデー]]』<br />
* 日本BS放送『"自"論対論 参議院発』に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2823 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第11号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2011年6月30日） - [[日本BS放送]]『"自"論対論 参議院発』<br />
* 情報バラエティー2番組3事案に関する意見]（2011年7月6日） - [[テレビ東京]]『[[月曜プレミア!]][[主治医が見つかる診療所]]』、[[毎日放送]]『[[イチハチ]]』<br />
* [[セシウムさん騒動|東海テレビ放送『ぴーかんテレビ』問題]]に関する提言<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2825 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第12号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2011年9月22日） - [[東海テレビ放送|東海テレビ]]『[[ぴーかんテレビ]]』<br />
* テレビ東京『ありえへん∞世界』に関する意見<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2827 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第13号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2011年9月27日） - [[テレビ東京]]『[[ありえへん∞世界]]』<br />
* TBSテレビ『白熱ライブ ビビット』「多摩川リバーサイドヒルズ族 エピソード７」に関する意見<ref>{{Cite web |url = https://www.bpo.gr.jp/?p=9245&meta_key=2017 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第26号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate = 2018-03-01 }}</ref>（2017年10月5日） - TBSテレビ『[[白熱ライブ ビビット]]』<br />
* 東京メトロポリタンテレビジョン（TOKYO MX）『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見<ref>{{Cite web |url = https://www.bpo.gr.jp/?p=9335&meta_key=2017 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第27号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate = 2018-03-01 }}</ref>（2017年12月14日） - [[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]『[[ニュース女子]]』<br />
* フジテレビ『とくダネ！』２つの刑事事件の特集に関する意見<ref>{{Cite web |url = https://www.bpo.gr.jp/?p=9400&meta_key=2017 |title = 放送倫理検証委員会 委員会決定 第28号 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate = 2018-03-01 }}</ref>（2018年2月8日） - フジテレビ『[[情報プレゼンター とくダネ!]]』<br />
; 旧放送番組委員会時代<br />
* 『発掘!あるある大事典II』問題に関する有識者委員の「声明」<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/better/kenkai/seimei_1.html |title = 『発掘！あるある大事典II』問題に関する有識者委員の「声明」|publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（2007年2月7日） - [[関西テレビ放送|関西テレビ]]『[[発掘!あるある大事典|発掘!あるある大事典II]]』<br />
<br />
=== 放送と人権等権利に関する委員会 ===<br />
1997年に設置。2008年まではBRCという略称が用いられ、主に放送人権委員会と呼ばれている。放送番組によって名誉や[[プライバシー]]などの[[人格権]]を侵害された個人及び団体<ref group="注釈">団体の場合は、その規模、組織、社会的性格などから鑑み救済の必要性が高いと委員会が認めた事例に限る。</ref>を、無料で救済するための委員会。放送によって権利を侵害されたと考える当事者からの「申立て」に基づき審理、権利侵害の有無や放送倫理上の問題の有無を判断する。判断結果は、「見解」または「勧告」としてまとめられ、申立て人と当該放送局に通知された後に公表、委員会の「見解」「勧告」は広く一般に周知されるよう、当該放送局で放送することが義務付けられている。<br />
<br />
また、苦情申立て人と当該放送局の間に立ち当事者間の話し合いを要請し問題の解決を図る「仲介・斡旋」も行っており、これによって「勧告」などの委員会決定に至ること無く解決した事例も多く存在している<ref>{{Cite web|url = http://www.bpo.gr.jp/?page_id=950 |title = 放送人権委員会とは |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。<br />
<br />
原則として申立てることが出来るのは、権利を侵害されたと考える個人またはその直接の利害関係人だけであり、その他にも現時点で係争中の事案や[[損害賠償]]請求を目的としたもの、BPO加盟社以外の放送局の番組などは審理の対象とならない。<br />
<br />
==== 委員 ====<br />
; 現在（2017年12月時点）<ref>{{Cite web |url= https://www.bpo.gr.jp/?page_id=950|title= 放送人権委員会|publisher= 放送倫理・番組向上機構|accessdate=2018-02-04}}</ref><br />
* 委員長 - [[坂井眞]]（弁護士）<br />
* 委員長代行 - [[奥武則]]（法政大学社会学部教授）<br />
* 委員長代行 - [[市川正司]]（弁護士）<br />
* 委員 - [[紙谷雅子]]（学習院大学法学部教授）<br />
* 委員 - [[城戸真亜子]]（洋画家）<br />
* 委員 - [[白波瀬佐和子]]（東京大学大学院人文社会系研究科教授）<br />
* 委員 - [[曽我部真裕]]（京都大学大学院法科研究科教授）<br />
* 委員 - [[中島徹 (法学者)|中島徹]]（早稲田大学大学院法務研究科教授）<br />
* 委員 - [[二関辰郎]]（弁護士）<br />
* 委員 - [[水野剛也]]（東洋大学社会学部教授）<br />
:<br />
; 過去<br />
* [[有馬朗人]]（[[物理学者]]、元[[東京大学総長]]、元[[理化学研究所]]理事長）<br />
* [[大宅映子]]（ジャーナリスト、テレビコメンテーター）<br />
* 飽戸弘（現BPO理事長）<br />
* [[坂本春生]]（元[[官僚]]、セゾン総合研究所理事長）<br />
* 五代利矢子（評論家）<br />
* [[崔洋一]]（映画監督）<br />
* [[中沢けい]]（[[小説家]]）<br />
* [[大石芳野]]（写真家）<br />
* [[田中里沙]]（宣伝会議取締役編集室長） ほか<br />
<br />
==== 委員会決定 ====<br />
この委員会決定には「勧告」、「見解（問題あり）」、「見解（問題なし）」の3つの判断がある。<br />
<br />
; 勧告（人権侵害、あるいは重大な放送倫理違反があるとされた事案）<ref name="brc-kettei">{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1129&meta_key=2014 |title = 委員会決定 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref><br />
* 自動車ローン詐欺事件報道<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2518 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2000年度 第12号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第12号・2000年10月6日） - 1999年9月13日に放送された[[あいテレビ|伊予テレビ（現:あいテレビ）]]『[[キャッチあい]]』の中で、[[詐欺]]事件の舞台として[[自動車販売店]]が映像に出た際、映像の選択、[[ぼかし]]処理、[[スーパーインポーズ (映像編集)|字幕スーパー]]の表現などが不適切であったため、販売店が特定されてしまい、視聴者に容疑者とあたかも共犯関係にあるかのような印象を与えたとして、少数意見が付記された[[人権蹂躙|人権侵害]]と認定。<br />
* 熊本・病院関係者死亡事故報道<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2537 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2001年度 第17号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第17号・2002年3月26日） - 2000年8月6日に放送された[[テレビ朝日]]『[[週刊ワイドコロシアム]]』で、[[熊本県]]で起きた交通事故について[[保険金殺人]]の可能性が高いと報道したことについて、十分な裏付けがないまま報道。当事者への配慮に欠けていたとして、少数意見が付記された人権侵害と認定。<br />
* 中学校教諭・ 懲戒処分修正裁決報道<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2552 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2004年度 第22号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第22号・2004年5月14日） - 2003年10月14日に放送された[[北海道文化放送]]『[[UHBスーパーニュース]]』内の「今日の特集」コーナーで、中学校教諭への[[セクシュアルハラスメント|セクハラ]]による[[懲戒免職]]処分が[[北海道]][[人事委員会]]の裁決で[[懲戒処分|停職処分]]に修正されたことを批判的に報道した際に、具体的事実関係及び懲戒処分とその修正過程を客観的に調査し、教諭側の主張を丁寧にフォローすることを怠ったとして、少数意見が付記された人権侵害と認定。<br />
* 国会・不規則発言編集問題<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2554 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2004年度 第23号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第23号・2004年6月4日） - 2003年9月15日に放送されたテレビ朝日『[[ビートたけしのTVタックル]]』の中で、編集ミスにより[[参議院議員]]（放送当時は[[自由民主党 (日本)|自民党]][[衆議院議員]]）の[[藤井孝男]]が[[北朝鮮拉致問題]]に関する国会審議中に不規則発言を行ったかのように放送されたとして、人権侵害と認定。<br />
* 産婦人科医院・行政指導報道<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2562 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2005年度 第25号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第25号・2005年7月28日） - 2005年1月25日に放送された[[NHK名古屋放送局]]『[[ほっとイブニング]]』と、[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]・中部ブロックにおける報道の中で、[[愛知県]][[豊明市]]の[[産婦人科学|産婦人科]]医が受けた[[行政指導]]について、当該指導を受けた時期を明示せず、現在も違法行為を行っているかのように報道されたとして、重大な放送倫理違反と認定。<br />
* バラエティ番組における人格権侵害の訴え<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2569 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2005年度 第28号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第28号・2006年3月28日） - 2005年6月25日に放送された[[関西テレビ放送|関西テレビ]]『[[たかじん胸いっぱい]]』において、女優・タレントの[[杉田かおる]]が元夫で実業家の[[鮎川純太]]との結婚生活を振り返るトークを展開した際、元夫の私生活を明け透けに披露して名誉を傷つける発言を行った。また、7月9日の放送でも、6月25日の放送回で杉田が披露したトークに基づき、他の出演者が再び鮎川の名誉を傷つける発言を行ったとして、人権侵害と認定。[[バラエティ番組]]への勧告措置はこれが初めて。<br />
* 徳島・土地改良区横領事件報道<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2595 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2008年度 第39号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第39号・2009年3月30日） - 2008年7月23日に放送されたテレビ朝日『[[報道ステーション]]』において、徳島・土地改良区横領事件に元衆議院議員の[[野中広務]]が関与しているかのように報道。事実ではないとして、補足意見・少数意見が付記された重大な放送倫理違反と認定。<br />
* 保育園イモ畑の行政代執行をめぐる訴え<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2597 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2009年度 第40号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第40号・2009年8月7日） - 2008年10月19日に放送された[[TBSテレビ|TBS]]『[[サンデージャポン]]』内のコーナー「みなさんのためのワイドショー講習」の中で、イモ畑を所有する[[保育園]]とその関係者らが[[高速道路]]建設における[[大阪府]]の[[行政代執行]]に反対する抗議活動を行っている模様を報じた際、まるで園児らを盾に使ったかのように報道。また、番組コメンテーターらもこのVTRに基づき当該保育園の責任者を批判する発言をしたとして、重大な放送倫理違反と認定。<br />
* 割り箸事故・医療裁判判決報道<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2599 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2009年度 第41号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>（第41号・2009年10月30日） - 2008年2月13日に放送されたTBS『[[みのもんたの朝ズバッ!]]』のコーナー「ズバッ!8時またぎ」の中で、1999年7月に起きた、[[杏林大病院割りばし死事件]]をめぐる[[裁判|民事裁判]]の判決報道で、判決時の事実認定とは異なる再現映像を制作し放送、番組コメンテーターらもこのVTRに基づき当該医師を批判する発言を行ったとして、名誉棄損には当たらないものの重大な放送倫理違反と認定された。<br />
*無許可スナック摘発報道(第47号・2012年11月27日） - 2012年4月11日に放送された[[テレビ神奈川]]「[[tvkNEWS930]]」の中で無許可営業のスナックの摘発を報道した際、軽微な罰金刑であるにも関わらず被疑者のプライバシーを詳らかに放送しそのことで被疑者やその家族に多大な苦痛を与えたとし放送倫理上重大な問題があると認定された。<br />
*大阪市長選関連報道(第51号・2013年10月1日） - 2012年2月6日に放送された[[朝日放送]]「[[ABCニュース]]」の中で大阪市交通局の不正に関する報道をした。しかし、その内容は事実ではなく申立人の名誉を著しく害した。よって放送倫理上重大な問題がありと認定。<br />
* バラエティ番組における謝罪会見に関する報道(第55号・2015年11月17日） - 2014年3月9日に放送されたTBS「[[アッコにおまかせ]]」内で当時ゴーストライター疑惑を持たれた作曲家の謝罪会見が取り扱われた。番組内でその人物の聴覚障害を詐病と決めつけ放送。そのことで申立人の名誉を毀損したとして人権侵害と認定。<br />
*出家詐欺報道(第57号・2015年12月11日) - 2014年5月14日に放送されたNHK『[[クローズアップ現代]] 追跡"出家詐欺"～狙われる宗教法人～』で必要な裏付け取材をしないまま申立人を事件の関係者として報道。重大な放送倫理違反と認定。<br />
*ストーカー事件再現ドラマ（第58号・2016年2月15日） - 2015年3月8日に放送されたフジテレビ「[[ニュースな晩餐会]]」で実際にある食品工場内のいじめ事件とそれに派生するストーカー事件が取り扱われた。その放送の中で根拠も事実ないのに申立人を首謀者と断定して放送。申立人の名誉を著しく既存したとして人権侵害と認定。<br />
*世田谷一家殺害事件特番(第61号・2016年9月12日） - 2014年12月28日に放送されたテレビ朝日『世紀の瞬間＆未解決事件 日本の事件スペシャル「世田谷一家殺害事件」』内で申立人が専門家の意見に賛同したように報道。そのことで申立人は周りから非難を浴びた。本件放送はは過剰な演出と恣意的な編集によって申立人に対して公正さと適切な配慮を欠いていたとして放送倫理上重大な問題ありと認定。<br />
* [[調査報告 STAP細胞 不正の深層]]<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=8946 |title = 放送人権委員会 委員会決定 2016年度 第62号 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2017-04-08 }}</ref>（第62号・2017年2月10日） - 2014年7月27日に放送された日本放送協会『[[NHKスペシャル]]』での特集番組である。同番組では、場面転換のわかりやすさ、場面ごとの趣旨の明確化などへの配慮を著しく欠いた編集の結果「STAP細胞とされるES細胞は若山研究室の元留学生が作製し、 申立人の研究室で使われる冷凍庫に保管されていたものであって、これを申立人が何らかの不正行為により入手し混入してSTAP細胞を作製した疑惑がある」とする誤った事実摘示について「名誉毀損の人権侵害が認められる」。また、同放送が放送される直前に行われた取材活動について、取材を拒否する申立人を追跡し、過剰な取材による騒動や負傷が発生するなどの行為には「放送倫理上の問題」があったとして、[[小保方晴子]]に対する重大な名誉棄損とともに放送倫理違反として認定された。<br />
<br />
; 見解（放送倫理違反、ないし放送倫理上問題があるとされた事案）<ref name="brc-kettei" /><br />
※放送局名及び番組名は対象事案のみ記載。<br />
* サンディエゴ事件報道（第1号 - 第4号・1998年3月19日） - [[TBSテレビ|TBS]]、[[テレビ朝日]]、[[テレビ東京]]（[[日本放送協会|NHK]]のみ「問題なし」）<br />
* S幼稚園報道（第5号・1998年10月6日） - NHK<br />
* [[帝京大学ラグビー部]]員 暴行容疑事件報道（第6号 - 第10号・1999年3月17日） - [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]、テレビ朝日（TBSとテレビ朝日は「問題なし」）<br />
* 隣人トラブル報道（第11号・1999年12月22日） - フジテレビ・[[関西テレビ放送|関西テレビ]]『[[スーパーナイト]]』<br />
* [[援助交際]]ビデオ関連報道（第13号 - 第15号・2001年1月30日） - [[名古屋テレビ放送|名古屋テレビ]]、[[テレビ愛知]]、[[中京テレビ放送|中京テレビ]]<br />
* [[インターネットスクール]]報道（第16号・2002年1月17日） - 日本テレビ『[[NNNきょうの出来事]]』<br />
* 出演者比喩発言問題（第18号・2002年9月30日） - テレビ朝日・[[ABCテレビ|朝日放送]]『[[サンデープロジェクト]]』<br />
* [[日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷|女性国際戦犯法廷]]・ 番組出演者の申立て（第20号・2003年3月31日） - NHK『[[ETV特集|ETV2001]]』<br />
* [[山口県議会|山口県議選]]事前報道（第21号・2003年12月12日） - [[テレビ山口]]『[[TYS夕やけニュース21]]』<br />
* 喫茶店廃業報道（第26号・2005年10月18日） - [[MBSテレビ|毎日放送]]『[[VOICE (ニュース番組)|VOICE]]』<br />
* 新ビジネス“うなずき屋”報道（第27号・2006年1月7日） - テレビ東京『[[日経スペシャル ガイアの夜明け]]』<br />
* エステ店[[医師法]]違反事件報道（第31号・2007年6月26日） - 日本テレビ『[[NNNニュースダッシュ|NNNニュースD]]』、『[[NNN Newsリアルタイム]]』、『[[NEWS ZERO]]』<br />
* 高裁判決報道の公平・公正問題（第36号・2008年6月10日） - NHK『[[ニュースウオッチ9]]』<br />
* 群馬・[[行政書士]]会幹部不起訴報道」（第37号・2008年7月1日） - [[エフエム群馬]]<br />
* [[北朝鮮による日本人拉致問題|拉致被害者]]家族からの訴え（第43号・2010年3月10日） - テレビ朝日『[[朝まで生テレビ!]]』<br />
* [[上田市|上田]]・隣人トラブル殺人事件報道（第44号・2010年8月5日） - テレビ朝日『報道ステーション』<br />
* 大学病院教授からの訴え（第46号・2011年2月8日）- テレビ朝日・朝日放送『サンデープロジェクト』<br />
<br />
=== 放送と青少年に関する委員会 ===<br />
2000年に設置された、放送が青少年に与える影響やかかわり方などを視聴者から寄せられた意見・苦情（[[#視聴者の意見|後述]]）などに基づき審議することなどを通して、青少年が視聴する放送番組の向上を目指す委員会。主に青少年委員会と呼ばれている。委員会は審議結果を「見解」、「提言」、「声明」などにまとめて公表、放送局に対して回答を要請したり、改善を求める。<br />
<br />
==== 委員 ====<br />
; 現在（2016年4月時点）<ref>{{Cite web |url= https://www.bpo.gr.jp/?page_id=958|title= 青少年委員会|publisher= 放送倫理・番組向上機構|accessdate=2018-02-04}}</ref><br />
* 委員長 - [[汐見稔幸]]（[[白梅学園大学]]学長）<br />
* 副委員長 - [[最相葉月]]（ノンフィクションライター）<br />
* 委員 - [[稲増龍夫]]（法政大学社会学部教授）<br />
* 委員 - [[大平健]]（精神科医）<br />
* 委員 - [[菅原ますみ]]（お茶の水女子大学教授）<br />
* 委員 - [[中橋雄]]（武蔵大学社会学部教授）<br />
* 委員 - [[緑川由香]]（弁護士）<br />
; 過去<br />
* [[山谷えり子]]（生活ジャーナリスト、現参議院議員）<br />
* [[尾木直樹]]（[[教育関係人物一覧|教育評論家]]）<br />
* [[原寿雄]]（ジャーナリスト）<br />
* [[見城美枝子]]（[[随筆家|エッセイスト]]）<br />
* [[大日向雅美]]（恵泉女学園大学教授）<br />
* [[平田オリザ]]（[[劇作家]]、[[演出家]]）<br />
* [[川端裕人]]（作家） ほか<br />
<br />
==== 見解・提言 ====<br />
* バラエティー系番組に対する見解<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=5111 |title = 青少年委員会 2000年11月29日 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref> - 2000年11月29日の記者会見で、フジテレビの『[[めちゃ×2イケてるッ!]]』の1コーナー「[[七人のしりとり侍]]」とテレビ朝日の『[[おネプ!]]』の1コーナー「ネプ投げ」について、「[[しりとり]]ゲームで間違えた人を[[罰ゲーム]]と称してメッタ打ちにしており、“暴力的で[[いじめ]]を肯定している”」（前者）、「女性を投げる際に[[下着]]や肌を意図的に見せるのは、“[[セクシュアルハラスメント]]や女性蔑視に当たる”」（後者）との苦情に基づく「見解」を発表、これを受けて両テレビ局は、2000年末を以て当該コーナーを中止した。<br />
* 「消費者金融CMに関する見解」について<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=5120 |title = 青少年委員会 2002年12月20日 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref> - 2002年12月20日の記者会見で、多くの視聴者から「[[消費者金融]]のテレビCMの多くは、宣伝効果を上げるよう若者向けに親しみやすく制作されていたり、また、[[コマーシャルソング|CMソング]]は幼児が覚えて口ずさめるほどリズミカルに作曲されている点などが、“お金が無ければ借りればよい”という誤ったメッセージを青少年に伝えるものだ」という懸念があった旨を発表、BPOは民放連及び加盟各社に対し、民放連の定める「児童及び青少年の視聴に十分、配慮する時間帯」である17時から21時までの時間帯は消費者金融CMの放送自粛などを要望した。<br />
* 「血液型を扱う番組」に対する要望<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=5125 |title = 青少年委員会 2004年12月8日 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref> - 2004年12月8日の記者会見で、民放の複数のテレビ番組で取り扱われた[[血液型性格分類|血液型による性格判断]]について、視聴者から「非科学的である」、「学校や職場で血液型による差別意識が生じている」といった苦情が寄せられたのを受けて、テレビ各社に対し民放連が定める放送基準の「第8章 表現上の配慮」54条に基づき、放送内容についての配慮を要望した。<br />
* 注意喚起 児童の裸、特に男児の性器を写すことについて<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=5131 |title = 青少年委員会 2008年4月11日 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref> - 2008年4月11日、以前から｢視聴者の意見｣に男児の全裸や性器を修正せずに映すことに対する批判意見が年々急増していることを鑑み、たとえこれらのシーンを“家族的シーン”として放送したものであっても、[[インターネット]]などで[[児童ポルノ]]に転用される恐れがあるとの見解を示し、テレビ各社に注意喚起を行った。<br />
* 青少年への影響を考慮した薬物問題報道についての要望<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=5134 |title = 青少年委員会 2009年11月2日 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref> - 2009年11月2日、この年の夏に芸能人による薬物事件が多発したことを受け、各テレビ局の報道について薬物使用に関して警告などを促さずに興味を持たせる報道が見られるとして、テレビ各社に「極めて慎重な配慮」を要望した。<br />
* フジテレビ「生爆烈お父さん27時間テレビスペシャル!!」<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=6927 |title = 青少年委員会 審議事案 2013年10月22日 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref> - 2013年10月22日、『[[FNS27時間テレビ (2013年)]]』において男性タレントが女性アイドルグループメンバーにプロレス技を掛けると共に暴行したとされる問題について、「バラエティー番組も『人間の尊厳』『公共の善』を意識して作られるべき」との見解を示した。<br />
{{節スタブ}}<br />
<br />
==== 放送局への回答の要請 ====<br />
※放送局への回答を要請し、何らかの措置がとられた事例を記述<br />
* 2003年1月、アニメ『[[機動戦士ガンダムSEED]]』において、主人公のキラ・ヤマトとフレイ・アルスターが肉体関係を持ったと暗示させる表現について「戦争が人々を破壊していく極限状況のもとでは、人は如何にもろい存在なのか」ということを表現するのに必要なキャラクターであると説明している<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=1925 |title = 『機動戦士ガンダムＳＥＥＤ』に関する毎日放送からの回答 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate = 2015-12-30 }}</ref>。<br />
* 2003年2月及び3月、[[アダルトゲーム]]原作のアニメ番組『[[らいむいろ戦奇譚#テレビアニメ版|らいむいろ戦奇譚]]』について性行為を想起させるシーンが含まれているため、他の放送局では深夜時間帯に編成されていたものを夕方6時からの放送に編成した[[サンテレビジョン|サンテレビ]]に対し回答要請を行ったが<ref>{{Cite web|url =http://www.bpo.gr.jp/?p=1921 |title = 青少年委員会 審議事案 2003年2月 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>、同局は「深夜枠に空きが無かったため、枠が空いていた時間帯に編成しました」と回答、その後同局は3月末の番組終了及び[[改編]]を以て、当該番組を含め2枠あった夕方時間帯のアニメ番組枠を全て廃止する措置をとった<ref>{{Cite web |url =http://www.bpo.gr.jp/?p=1927 |title = 青少年委員会 審議事案 2003年3月 |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。<br />
* 2004年10月、フジテレビのバラエティ番組『[[はねるのトびら]]』の中で放送されていた[[コント]]「村田さなえ」のキャラクター設定（特定の[[ジュース]]以外のものを飲むと[[アレルギー]]を発したり、興奮すると体がかゆくなり血が出るまでかきむしってしまう等）が[[アトピー性皮膚炎|アトピー]]患者や[[食物アレルギー]]患者を笑いのネタにしているとの視聴者からの苦情を受け、同局への回答を要請した。これを受けて同番組は公式ホームページ上に番組プロデューサー名で謝罪文を掲載、当該コントを一旦休止しキャラクター設定を変更した上でコントを再開した<ref>{{Cite web |url =http://www.bpo.gr.jp/youth/answer/043_cx.html |title =『はねるのトびら』フジテレビ |publisher =放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。<br />
* 2009年6月、サンテレビの[[深夜番組]]『[[今夜もハッスル]]』について、全編を通して猥褻な内容の番組であり中高生も夜更かしをする週末の深夜0時台に放送するには不適切であるとの視聴者からの苦情を受け、同局への回答を要請した<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/youth/giji/2009/102.html |title = 青少年委員会 議事概要 第102回 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。これを受けて6月末、サンテレビは間髪入れずに同番組の打ち切りを決定、1983年からおよそ26年続いた[[お色気番組]]の制作から一度は撤退したものの翌2010年10月、放送時間帯を約1時間半繰り下げた上でかつて同局で放送されていた『[[おとなの子守唄]]』を装い新たに復活させる形で再開した。<br />
* 2009年8月31日に放送されたテレビ朝日の[[特撮]]番組『[[仮面ライダーディケイド]]』の最終回において、主人公のディケイドと他の仮面ライダーが対峙するシーンの途中で放送を終了、その直後に[[仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010|劇場版仮面ライダーディケイド]]の告知をしたことについて、「（子供に）散々期待をさせておいて、それを裏切った」という旨の批判的な意見が多数寄せられていることを受け、2009年10月に同局に対し回答要請を行った<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=433 |title = テレビ朝日『仮面ライダーディケイド』8月30日放送分の局からの回答について |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。同局の[[早河洋]]社長は同月29日の定例記者会見の中で、「私どもの考え方としてはテレビシリーズの結末と映画の告知の境目がはっきり分かるようにすべきで、演出方法は不適切だった」と謝罪した<ref>{{Cite web|date = 2009-10-29 |url = http://company.tv-asahi.co.jp/contents/interview/0075/ |title = 早河洋社長 定例記者会見（10月29日）の要旨 |publisher =[[テレビ朝日]] |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。その後の再放送分の最終回では、該当部分を再編集し劇場版との連動部分を直接的な告知にならないように改変している。<br />
{{節スタブ}}<br />
<br />
== 役員の選任 ==<br />
=== 役員の選任 ===<br />
役員の選任について、放送事業者の役職員およびその経験者以外の者から理事長1名と理事3名を選任することにより、公平性や中立性を担保している。しかし、理事長は構成員が推薦し、理事長が理事3名を選任することになるので構成員の影響力を完全には排除できていない。また、各委員会のメンバーは評議員会により選任されるが、評議員会は理事会により選任されている<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1102 |title = BPO規約・運営規則 |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-03-17}}</ref>。<br />
<br />
=== 委員会の構成 ===<br />
{{誰範囲2|date=2017年5月29日 (月) 11:38 (UTC)|各委員会の委員の中には、放送事業者に関わりのある人物がおり公平性や中立性を担保できる構成になっていない}}。<br />
<br />
== 中立性に対する疑義、批判 ==<br />
[[放送法遵守を求める視聴者の会]]事務局長の[[小川榮太郎]]は、「放送事業者自身のコントロール下にある任意団体であるBPOとテレビのマッチポンプによるチェックしかない。構成員の多くが[[左派]]、リベラル系であることは国民不在の機関だと言わざるを得ない」として、「国民に広く認知するように運動を始めたうえで、BPOの解散と、国民の声を反映した新たな独立規制機関の設立」をすべきであると主張している<ref name="sankei20170328">{{Cite news |title= 放送法遵守を求める視聴者の会 新代表に百田尚樹氏 「BPO解体」提言を公表 (2/2) |publisher= [[産経新聞|産経ニュース]] |date= 2017-03-28|author= |url= http://www.sankei.com/entertainments/news/170328/ent1703280010-n2.html |accessdate = 2017-05-29}}</ref>。{{see also|放送法遵守を求める視聴者の会#メディアスクラムについてのアピール}}<br />
<br />
中立性に対する疑義や審査基準の不透明さから存在意義に対する疑問の声も聞かれる<ref name="bpo_unfair">[http://www.sankei.com/entertainments/news/171231/ent1712310019-n1.html ＢＰＯの中立性に疑義 不透明な審査基準、委員の人選「リベラル寄り」 産経新聞]</ref>。委員の選任方法にも不透明さを否めず、沖縄の反基地運動を批判的に報道した[[ニュース女子]]を「放送してはいけない番組を放送した」、「重大な放送倫理違反があった」などと厳しく“断罪”する一方で、2017年の国会報道や衆院選番組の野党擁護報道について、視聴者から「偏りすぎている」などの意見が相次いだにもかかわらず、審査対象として取り上げずに黙認してきた姿勢はダブルスタンダードとも批判されている<ref name="bpo_unfair"/>。[[潮匡人]]は「本来は国民が納得できる公平な放送環境づくりが役割であるはずなのに、一部の政治活動に“お墨付き”を与える存在になってしまっている」と指摘し、[[上念司]]は「リベラルに甘く、それへの反論には厳しいダブルスタンダードがある。中立性を担保できず、国民不在の組織であり続けるのならば、新たに放送を監視する枠組みが必要となる」と述べている<ref name="bpo_unfair"/>。<br />
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== 視聴者の意見 ==<br />
前述した通り、「放送倫理検証委員会」や「青少年委員会」では視聴者からの指摘を基に当該番組とその放送局への勧告などを行っているが、BPOが本来取り組む事案である放送倫理、権利侵害、名誉棄損などとはおおよそかけ離れた的外れな意見や強引なこじつけによる[[クレーム]]も多数寄せられている。掲載している意見内容についてBPOは、「BPOの考え方を示すものではない」としている<ref>{{Cite web |url = http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1117&meta_key=2014 |title = 視聴者意見を読む |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。実際にこれらのクレームによって、前述したようにいくつかの番組及びコーナーが打ち切られたり、内容変更を余儀なくされる事例も頻発していることから、別の視聴者からの「視聴者意見への反論」も併載されている。<br />
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== その他備考 ==<br />
*[[2007年]][[9月21日]]、[[埼玉県警]][[朝霞警察署]]が青少年委員会副委員長を[[大麻取締法]]違反（所持）の[[現行犯]]で[[逮捕]]し、BPOはこの件について[[9月26日]]に公式サイトで理事長によるコメント文を発表<ref>{{Cite web |date = 2007-09-26 |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2619 |title = 放送と青少年に関する委員会の斎藤副委員長の逮捕について |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>、その後[[10月3日]]にこの副委員長を解嘱とする措置をとった<ref>{{Cite web |date = 2007-10-03 |url = http://www.bpo.gr.jp/?p=2619 |title = 斎藤次郎・放送と青少年に関する委員会副委員長の解嘱について |publisher = 放送倫理・番組向上機構 |accessdate=2015-02-01 }}</ref>。<br />
*BPOのCMは各局の[[自己批評番組]]のほか、民放では主に[[日本民間放送連盟|民放連]]に加盟するテレビ・ラジオ各局でCM枠の空いた時間帯に放送される。NHKではテレビでは番組の合間にたまに放送されており、[[NHKラジオ|ラジオ]]では[[NHKラジオ第1放送|第1放送]]で主に日中、毎時55分からの時間帯で告知することがある。また、公式サイトでもテレビ放送版の15秒版と30秒版の2つのバージョンを見ることができる。なおコマーシャルソングはテレビ・ラジオとも同じだが、歌詞が若干異なっている。<br />
*雑誌「[[SAPIO]]」2015年5月号と2016年9月号において、テレビ局スタッフのインタビューとして「テレビ局はBPOを非常に恐れている。『BPOに申し立て』と報じられた時点で番組スポンサーが嫌がるので、審議入りが決まると負けになる」「番組制作の現場ではBPOの話題はタブー。BPOがあるため現場が萎縮しているという声もある」とする記事が掲載された<ref>“[http://www.news-postseven.com/archives/20150422_314702.html テレビ番組の現場スタッフがBPOを過剰に恐れる理由とは]” NEWSポストセブン (2015年4月22日). 2016年8月31日閲覧。</ref><ref>“[http://www.news-postseven.com/archives/20160825_438065.html 番組制作現場やTV局上層部にBPOへの恐怖心が蔓延]”NEWSポストセブン (2016年8月25日). 2016年8月31日閲覧。</ref>。<br />
*雑誌「[[週刊プレイボーイ]]」2016年11月28日号において、あるキー局のプロデューサーは「BPOも検閲機関にならないよう気をつけている。審議を経て番組に意見を言う際も、『下品な内容で視聴者を不快にさせないよう気をつけましょう』といったやわらかい表現で声明を出しているのだが、それを読んだ各局の制作現場は、自身の番組がBPOで問題にされないようBPOが指摘した以上の自主規制をするようになっている」と述べている。また、BPOが[[モンスター消費者|モンスタークレーマー]]の武器にもなっている、とも語っている<ref>“[http://wpb.shueisha.co.jp/2016/11/23/75574/ 「ＢＰＯ」はモンスタークレーマーの最終兵器。その怖さはどこにあるのか？]” 週プレNEWS (2016年11月23日). 2016年12月25日閲覧。</ref>。<br />
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== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
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=== 注釈 ===<br />
{{Reflist|group="注釈"}}<br />
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=== 出典 ===<br />
{{Reflist|2}}<br />
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== 関連項目 ==<br />
* [[映画倫理委員会]]<br />
* [[優良放送番組推進会議]]<br />
* [[低俗番組]]<br />
* [[有害番組]]<br />
* [[レイティング]]<br />
* [[メディア・リテラシー]]<br />
* [[やらせ]]<br />
* [[報道被害]]<br />
* [[虚偽報道]]<br />
* [[偏向報道]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* {{Official website}}<br />
<br />
{{通信と放送に関する制度}}<br />
{{Normdaten}}<br />
{{デフォルトソート:ほうそうりんりはんくみこうしようきこう}}<br />
[[Category:放送に関する日本の組織]]<br />
[[Category:表現規制問題に関連する団体]]<br />
[[Category:日本の第三者機関]]<br />
[[Category:2003年設立]]<br />
[[Category:放送に関する制度]]<br />
[[Category:言論・表現の自由]]</div>
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