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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-08T21:20:29Z
利用者の投稿記録
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関川夏央
2018-05-19T02:46:46Z
<p>240B:11:4A00:400:28FF:62F0:2043:F8AC: /* 著作 */</p>
<hr />
<div>{{存命人物の出典明記|date=2014年4月5日 (土) 00:30 (UTC)}}<br />
'''関川 夏央'''（せきかわ なつお、本名は早川哲夫、[[1949年]][[11月25日]] - ）は、[[日本]]の[[小説家]]、[[ノンフィクション作家]]、評論家で、かつては[[漫画原作者]]であった。<br />
<br />
== 来歴 ==<br />
[[新潟県]][[長岡市]]出身。[[新潟大学教育学部附属長岡中学校]]を経て[[新潟県立長岡高等学校]]卒業。[[上智大学]][[外国語学部]]中退。[[早稲田大学]][[客員教授]]。国土審議会圏域部会委員。[[2008年]]から[[神戸女学院大学]]客員教授。<br />
<br />
母親は大学の英文科の出身で、教育熱心であり、小学生時代から英語を教えられたが、必要性を感じず、挫折。また、父親は高校の国語教師で柔道をやっており、柔道を教え込まれた。中学では宣教師の教師から英語を学ぶ。また、高校1年の時には、アルバイトでためた金で家出し、自転車で西宮まで行った。<br />
<br />
大学中退後、1973年に『[[週刊プレイボーイ]]』で、フリーのデータマンとして半年、仕事をする。その後、出版社に編集者として就職<ref>[[井家上隆幸]]『本の話 何でもありや』（リブリオ出版 P.31）によると、雑誌「新評」の編集者だった。</ref>するが、給与の低さに退職。<br />
<br />
また、24歳から25歳にかけて結婚していたこともあるが、離婚。<br />
<br />
その後、様々な仕事をするが、1977年には編集者の櫻木徹郎（[[サン出版]]で1974年にゲイ雑誌『[[さぶ (雑誌)|さぶ]]』を創刊。[[南伸坊]]の『さる業界の人々』にも「Sさん」として登場する）の元で、数ヶ月、エロ漫画雑誌の編集長をつとめ、またその雑誌の漫画のための「漫画原作」を執筆。なお、同様の「エロ漫画の原作執筆」は、『[[本の雑誌]]』を創刊したばかりの[[椎名誠]]と[[目黒考二]]も、アルバイトとして行っていた<ref>[[南伸坊]]『さる業界の人々』（ちくま文庫）の関川による解説。</ref>。<br />
<br />
なお、編集者時代は[[赤瀬川原平]]の担当だったこともあった<ref>『ソウルの練習問題』新潮文庫版の赤瀬川による解説より。</ref>。<br />
<br />
同1977年、後に名コンビとなる漫画家[[谷口ジロー]]と出会い、意気投合。2人で漫画の合作を開始。以降も、漫画原作者として、おもに谷口とコンビをくんだ、[[ハードボイルド]]作品等を発表。<br />
<br />
1980年代以降は、[[ノンフィクション]]、[[ルポルタージュ]]的な切り口で、時代や社会の有り様を鋭くえぐり出している。<br />
<br />
また、1980年代の雑誌「漫画アクション」の名物匿名コラム、「アクション・ジャーナル」に、[[阿奈井文彦]]、[[亀和田武]]、[[呉智英]]、[[堀井憲一郎]]、[[村上知彦]]、[[山口文憲]]らとともに、執筆者の一員ともなった。<br />
<br />
1990年代には、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]を何度も訪問してその状況をレポート。「北朝鮮は[[社会主義]]国家ではなく、破綻した[[カルト|カルト宗教]]団体である」と、いち早く指摘した。その一方で、1992年から2002年まで6回開催された、「日韓文学シンポジウム」の実行委員をつとめた。<br />
<br />
[[2016年]]現在、[[小林秀雄賞]]などの選考委員を務めている。<br />
<br />
== 人物 ==<br />
* 70年代後半から80年代初め、交友があった漫画家[[いしかわじゅん]]の漫画に「セキカワ」というキャラクターで、よく登場していた。{{要出典範囲|date=2014年4月5日 (土) 00:30 (UTC)|なお、いしかわは関川のことを、「へそ曲がりで性格がものすごく悪いが、寂しがりやでもある」と評している}}。<br />
* 同世代の[[山口文憲]]、[[呉智英]]と親しく、共に中年独身を称している。<br />
* 山口文憲との共著「東京的日常」によれば、80年代は「バイクにのって、あちこちのファミレスを行きかいしながら、原稿を書く」生活スタイルを公言しており、各ファミレスのメニューには詳しかった模様。<br />
* 日本には「知識人」はおらず、「知識的大衆」がいるだけだと言う。<br />
* 無聊を晴らすために朝日カルチャーセンターの[[韓国語]]講座に通ったことから、韓国に興味を抱き、1979年12月に初めて韓国へ。以降、韓国には何十回も滞在。後の作品となる『ソウルの練習問題』や『海峡を越えたホームラン』にも結びついた。また、[[東南アジア]]、ヨーロッパ、中南米への旅行も度々行っている。<br />
* コミック原作者であったこともあり、漫画評論を多く行っており、[[手塚治虫文化賞]]選考委員（第1回から第9回まで）を務めた。<br />
<br />
== 代表作・受賞歴 ==<br />
[[大韓民国|韓国]]に興味を抱き、1983年『[[ソウル特別市|ソウル]]の練習問題』（情報センター出版局）で一躍世間の注目を浴びる。また、[[韓国野球委員会|韓国プロ野球]]界に飛び込んだ[[在日韓国・朝鮮人|在日コリアン]]たちを描いた『海峡を越えたホームラン』で、[[講談社ノンフィクション賞]]を受賞。<br />
<br />
[[2001年]]に、[[谷口ジロー]]作画の漫画原作作品『[[「坊っちゃん」の時代]]』シリーズ（第2回[[手塚治虫文化賞]]作品）、『[[司馬遼太郎]]の「かたち」』、『[[二葉亭四迷]]の明治四十一年』といった、明治以来の日本人の思想と経験を掘り下げてきた業績に対して[[司馬遼太郎賞]]を受賞した。<br />
<br />
[[2003年]]には、[[石原裕次郎]]と[[吉永小百合]]を論じた『昭和が明るかった頃』で[[講談社エッセイ賞]]を受賞。<br />
<br />
== 著作 ==<br />
*『「名探偵」に名前はいらない ニュー[[ハードボイルド]]原作大全集』東京三世社 1981<br />
**改訂版 『「名探偵」に名前はいらない』講談社 1988→ [[講談社文庫]] 1991<br />
*『ソウルの練習問題 異文化への透視ノート』情報センター出版局 1984→ 新潮文庫 1988→ 集英社文庫 2005<br />
*『海峡を越えたホームラン 祖国という名の異文化』双葉社 1984→ 朝日文庫 1988→ 双葉文庫 1997<br />
*『貧民夜想会』双葉社 1986→ 文春文庫 1990→ 改題『かもめホテルでまず一服』双葉文庫 1997<br />
*『東京からきたナグネ 韓国的80年代誌』[[筑摩書房]] 1987→ [[ちくま文庫]] 1988<br />
*『水のように笑う』[[双葉社]] 1987→ [[新潮文庫]] 1990<br />
*『[[水の中の八月]]』[[講談社]] 1989→ [[講談社文庫]] 1996<br />
*『森に降る雨 Rain in April』双葉社 1989→ [[文春文庫]] 1992<br />
*『七つの海で泳ぎたい。フォト・ルポ』講談社文庫 1990<br />
*『知識的大衆諸君、これもマンガだ』文藝春秋 1991→ 文春文庫 1996<br />
*『よい病院とはなにか 病むことと老いること ドキュメント』小学館 1992→ 講談社文庫 1995<br />
*『家はあれども帰るを得ず』文藝春秋 1992→ 文春文庫 1998<br />
*『退屈な迷宮 「[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]」とは何だったのか』[[新潮社]] 1992→ [[新潮文庫]] 1994<br />
**増補版 『「北朝鮮」とは何だったのか 退屈な迷宮』 [[KKベストセラーズ]]〈ワニ文庫〉 2003<br />
*『「ただの人」の人生』[[文藝春秋]] 1993→ 文春文庫 1997<br />
*『砂のように眠る むかし「戦後」という時代があった』新潮社 1993→ 新潮文庫 1997<br />
*『戦中派天才老人・[[山田風太郎]]』マガジンハウス 1995→ ちくま文庫 1998<br />
*『[[二葉亭四迷]]の明治四十一年』[[文藝春秋]] 1996→ 文春文庫 2003<br />
*『中年シングル生活』講談社 1997→ 講談社文庫 2001<br />
*『昭和時代回想』日本放送出版教会 1999→ [[集英社文庫]] 2002<br />
*『豪雨の前兆』文藝春秋 1999→ 文春文庫 2004<br />
*『[[司馬遼太郎]]の「かたち」 <small>「[[この国のかたち]]」の十年</small>』文藝春秋 2000→ 文春文庫 2003<br />
*『やむにやまれず』講談社 2001→ 講談社文庫 2004<br />
*『本よみの虫干し－日本の近代文学再読』[[岩波新書]] 2001<br />
*『石ころだって役に立つ－「本」と「物語」に関する記憶の「物語」』集英社 2002→ 集英社文庫 2005<br />
*『昭和が明るかった頃』文藝春秋 2002→ 文春文庫 2004<br />
*『女優男優』双葉社 2003。映画エッセイ<br />
*『[[白樺 (雑誌)|白樺]]たちの大正』文藝春秋 2003→ 文春文庫 2005<br />
*『「世界」とはいやなものである』[[NHK出版|日本放送出版協会]]（現：[[NHK出版]]） 2003→ [[集英社文庫]] 2006<br />
*『現代短歌 そのこころみ』日本放送出版協会 2004→ [[集英社]]文庫 2008<br />
*『おじさんはなぜ[[時代小説]]が好きか』[[岩波書店]] 2006→ 集英社文庫 2010<br />
*『「[[坂の上の雲]]」と日本人』文藝春秋 2006→ 文春文庫 2009<br />
*『汽車旅放浪記』[[新潮社]] 2006→ 新潮文庫 2009→ [[中公文庫]] 2016<br />
*『女流 [[林芙美子]]と[[有吉佐和子]]』集英社 2006→ 集英社文庫 2009<br />
*『家族の昭和』新潮社 2008→ 新潮文庫 2010 <br />
*『寝台急行「昭和」行』日本放送出版協会 2009→ 中公文庫 2015<br />
*『新潮文庫 20世紀の100冊』[[新潮新書]] 2009<br />
*『[[正岡子規|子規]]、最後の八年』講談社 2011→ 講談社文庫 2015<br />
*『「解説」する文学』岩波書店 2011<br />
*『「一九〇五年」の彼ら－<small>「現代」の発端を生きた十二人の文学者</small>』[[NHK出版新書]] 2012<br />
*『東と西－[[横光利一]]の旅愁』講談社 2012<br />
*『やむを得ず早起き』小学館 2012<br />
*『昭和三十年代 演習』岩波書店 2013<br />
*『夏目さんちの黒いネコ <small>やむを得ず早起き②</small>』小学館 2013<br />
*『文学は、たとえばこう読む <small>「解説」する文学Ⅱ</small>』岩波書店 2014<br />
*『人間晩年図巻 1990-94年』岩波書店 2016<br />
*『人間晩年図巻 1995-99年』岩波書店 2016<br />
<br />
== 共著 ==<br />
*とんだ旅して地平線 [[立松和平]]、[[南伸坊]]、[[西木正明]] 双葉社 1982<br />
*韓国読本 福武文庫 1988（選者）<br />
*東京的日常 [[山口文憲]] リクルート出版 1990 →ちくま文庫 1994<br />
*検証・[[北朝鮮]]―北朝鮮の全体像を読む [[塚本勝一]]・[[山田英雄 (警察官僚)|山田英雄]]・[[佐藤勝巳]]・[[坂田俊文]] ジャプラン出版 1992.7<br />
*品格なくして地域なし [[日下公人]]・[[奥本大三郎]]・[[森まゆみ]]・[[津野海太郎]] [[晶文社]] 1996.11<br />
*北朝鮮軍、動く―米韓日中を恫喝する瀬戸際作戦 [[惠谷治]]、NK会 ネスコ 1996.12<br />
*北朝鮮の延命戦争 [[金正日]]・出口なき逃亡路を読む 惠谷治、NK会 ネスコ 1998→ 文春文庫 2001<br />
*金正日の哄笑 南北は本当に和解したのか 惠谷治、NK会 光文社 2000<br />
*未来をつくる君たちへ 司馬遼太郎作品からのメッセージ [[立花隆]]・[[松本健一]] 日本放送出版協会 2009<br />
*鉄道旅へ行ってきます [[酒井順子]]・[[原武史]] 講談社 2010<br />
*日本人は何を捨ててきたのか 思想家・鶴見俊輔の肉声 [[鶴見俊輔]] 筑摩書房 2011→ [[ちくま学芸文庫]] 2015<br />
<br />
== 監修 ==<br />
*司馬遼太郎対話選集（1〜5） 文藝春秋 2002〜2003 → 文春文庫（10分冊） 2006<br />
*司馬遼太郎 幕末・明治論コレクション（1・2） ちくま文庫 2015<br />
<br />
== 漫画原作 ==<br />
*無防備都市（[[谷口ジロー]]：画） 芳文社<br />
*リンド!3（谷口ジロー：画） 芳文社 1979 →講談社漫画文庫<br />
*ジタンヌ90 漂泊の女戦士（全2巻、[[川崎三枝子]]：画） 少年画報社 1981 →ぶんか社コミック文庫<br />
*地球最期の日（[[松森正]]画） 日本文芸社, 1981.5<br />
*凄春時代（[[夢野ひろし]]：画） 芳文社, 1981.7<br />
*[[事件屋稼業 (漫画)|事件屋稼業]]（谷口ジロー：画）双葉社 1982.4<br />
*新事件屋稼業1（谷口ジロー：画） 日本文芸社, 1983.6<br />
*真夜中のイヌ（[[ほんまりう]]画 日本文芸社, 1983.12<br />
*西風は白い（谷口ジロー：画）双葉社 1984.1<br />
*18階の男（松森正：画） 日本文芸社, 1984.3<br />
*暴力街21分署（谷口ジロー：画） 竹書房 1985/01<br />
*新事件屋稼業2（谷口ジロー：画） 日本文芸社, 1985.11<br />
*戦士同盟 リンド3 1〜5（谷口ジロー：画） 竹書房 1985.11<br />
*海景酒店-Hotel harbour‐view（谷口ジロー：画）双葉社 1986<br />
*[[「坊っちゃん」の時代|「坊っちゃん」の時代-凛冽たり近代・なお生彩あり明治人]]（谷口ジロー：画）双葉社 1987.6 →双葉文庫<br />
*新事件屋稼業3（谷口ジロー：画） 日本文芸社, 1987.12<br />
*ヘイ!マスター（[[上村一夫]]：画） 双葉社 1988.2 →ちくま文庫<br />
*秋の[[舞姫]]「坊っちゃん」の時代 第2部（谷口ジロー：画） 双葉社 1989.9 →文庫<br />
*かの蒼空に 「坊っちゃん」の時代 第3部（谷口ジロー：画）双葉社 1991.12 →文庫<br />
*新事件屋稼業4（谷口ジロー：画） 日本文芸社,<br />
*新事件屋稼業5（谷口ジロー：画） 日本文芸社, 1994.3<br />
*明治流星雨 「坊っちゃん」の時代 第4部（谷口ジロー：画） 1995.4 →文庫<br />
*事件屋稼業Revised Edition 1、2（谷口ジロー：画） 双葉社 1996.7（『事件屋稼業』と『新事件屋稼業』を再編集したもの。）<br />
*事件屋稼業Revised Edition 3、4（谷口ジロー：画） 双葉社 1997.1<br />
*不機嫌亭漱石 「坊っちゃん」の時代 第５部（谷口ジロー：画）双葉社 1997.7 →文庫<br />
*事件屋稼業Revised Edition 5、6（谷口ジロー：画） 双葉社 1997.12<br />
<br />
== 作品の映画化 ==<br />
*ありふれた愛に関する調査(1992) 監督：[[榎戸耕史]] - 『名探偵に名前はいらない』の映画化<br />
*事件屋稼業(1992) 監督：[[福岡芳穂]]<br />
<br />
==関連==<br />
*『[[漫画アクション]]』- 谷口ジローとの合作漫画は、ほとんどがこの雑誌に掲載。なおノンフィクション作家としてのデビュー作『ソウルの練習問題』や『海峡を越えたホームラン』も、連載されたのは『漫画アクション』誌上であった。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{reflist|2}}<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[韓国学]]<br />
<br />
{{講談社エッセイ賞|第19回}}<br />
{{Normdaten}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:せきかわ なつお}}<br />
[[Category:日本の小説家]]<br />
[[Category:日本のノンフィクション作家]]<br />
[[Category:日本の評論家]]<br />
[[Category:日本の漫画原作者]]<br />
[[Category:早稲田大学の教員]]<br />
[[Category:神戸女学院大学の教員]]<br />
[[Category:日本映画大学の教員]]<br />
[[Category:韓国・朝鮮研究者]]<br />
[[Category:新潟県出身の人物]]<br />
[[Category:講談社エッセイ賞受賞者]]<br />
[[Category:1949年生]]<br />
[[Category:存命人物]]</div>
240B:11:4A00:400:28FF:62F0:2043:F8AC
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