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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-19T07:10:22Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
上杉憲政
2018-02-26T04:48:52Z
<p>2402:6B00:5609:EF00:4979:F2B5:4ED7:FABC: </p>
<hr />
<div>{{基礎情報 武士<br />
| 氏名 = 上杉憲政<br />
| 画像 = <br />
| 画像サイズ = <br />
| 画像説明 = <br />
| 時代 = [[戦国時代 (日本)|戦国時代]] - [[安土桃山時代]]<br />
| 生誕 = [[大永]]3年（[[1523年]]）<br />
| 死没 = [[天正]]7年[[3月18日 (旧暦)|3月18日]]（[[1579年]][[4月13日]]）<br />
| 改名 = 憲政→憲當（憲当）→光徹（法名）<br />
| 別名 = 五郎、成悦、光哲<br />
| 諡号 = <br />
| 神号 = <br />
| 戒名 = 臨川寺殿立山光建<br/>慶雲院殿泰公宋大居士<br />
| 霊名 = <br />
| 墓所 = [[山形県]][[米沢市]]の[[照陽寺]]<br />
| 官位 = [[兵部省|兵部少輔]]（創作説あり{{Efn|山内上杉家では15世紀後半以降に関東管領そのものが事実上の官途とみなされ、関東管領になった憲政には実際の官途はなく、「兵部少輔」は江戸時代の創作とされる<ref>木下聡「山内上杉氏における官途と関東管領職の問題」 『日本歴史』第685号、2005年</ref>。}}）<br />
| 幕府 = [[室町幕府]] [[関東管領]]<br />
| 主君 = <br />
| 藩 = <br />
| 氏族 = [[山内上杉家]]<br />
| 父母 = 父：[[上杉憲房 (戦国時代)|上杉憲房]](13代当主)<br />
| 兄弟 = 養兄弟：''[[上杉憲寛|憲寛]]''（[[足利高基]]四男）<br />
| 妻 = <br />
| 子 = [[上杉龍若丸|龍若丸]]、[[上杉憲藤 (戦国時代)|憲藤]]、[[上杉憲重|憲重]]、[[上杉憲武|憲武]]、[[上杉長憲|長憲]]<br/>養子：'''''[[上杉憲勝|憲勝]]、[[上杉謙信|輝虎（謙信）]]、[[長尾保家|保家]]'''''<br />
| 特記事項 = <br />
}}<br />
<br />
'''上杉 憲政'''（うえすぎ のりまさ）は、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]から[[安土桃山時代]]にかけての[[上野国]]の[[大名]]。[[関東管領]]（1531年-1561年）。[[山内上杉家]]15代当主。[[北条氏康]]に敗北した後、[[長尾氏|長尾家]]の[[上杉謙信|長尾景虎]]（のちの[[上杉謙信]]）を養子とし、[[山内上杉家|上杉家]]の家督と[[関東管領]]職を譲った。<br />
上杉謙信の死後、[[山内上杉家|上杉家]]の家督相続をめぐり争われた[[御館の乱]]で戦死。<br />
<br />
※'''憲当'''（読み同じ、旧字体：憲當）、'''光徹'''とも名乗っているが、よく知られた憲政の名で統一する。<br />
<br />
== 生涯 ==<br />
=== 家督相続 ===<br />
[[大永]]3年（[[1523年]]）、[[上杉憲房 (戦国時代)|上杉憲房]]の子として生まれる。大永5年（[[1525年]]）に父が死去したとき、まだ3歳という幼少であるため、父の養子である[[上杉憲寛]]（[[古河公方]]・[[足利高基]]の子、初名：足利晴直。）が家督を継いで当主となった。家臣の[[古幡良家]]（畑将監）の娘を養女とする。<br />
<br />
[[享禄]]4年（[[1531年]]）、[[関東享禄の内乱]]の結果、先代実子の憲政を擁立する[[成田氏]]・[[安中氏]]・[[藤田氏]]・[[小幡氏]]などの勢力が、対立していた憲寛方の[[長野氏]]らに勝利し、憲政が山内上杉家の家督を継いで関東管領となった<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1259202/123 「喜連川判鑑」近藤瓶城編『続史籍集覧 第4冊』近藤印刷部、1930年、p.240]</ref>。同年中、古河公方家内部対立も決着がついた<ref name = kuroda>黒田基樹 「関東享禄の内乱」 『関東足利氏と東国社会 中世東国論 5』 岩田書院、2012年</ref>。<br />
<br />
=== 北条・武田との戦い ===<br />
[[天文 (元号)|天文]]10年（[[1541年]]）、[[信濃国]]の[[村上義清]]・[[諏訪頼重 (戦国時代)|諏訪頼重]]、[[甲斐国]]の[[武田信虎]]らは[[上野国]]と隣接する信濃[[小県郡]]へ侵攻し、5月23日の[[海野平の戦い]]で[[海野棟綱]]を破ると棟綱は上野へ逃れ、憲政に救援を求める<ref>「[[高白斎記]]」『[[山梨県史]]』資料編6上（県内記録）、「蓮華定院文書」『[[信濃史料]]』2所載</ref>。同年7月4日に憲政は救援のため信濃[[佐久郡]]への出兵を行うと、[[諏訪郡]]の諏訪頼重は盟約関係にある武田氏・村上氏らに無断で憲政と和睦し、所領を分割する<ref>「神使御頭之日記」『山資』6下（県外記録）</ref>{{Efn|武田氏は天文10年6月に晴信が家督を継承しており晴信初期には盟約関係にあった諏訪領への侵攻を行っているが、武田の諏訪侵攻には諏訪頼重と憲政との単独講和が要因になっているものと考えられている<ref>平山優『川中島の戦い』</ref>。}}。<br />
<br />
この頃[[伊豆国]]・[[相模国]]の[[後北条氏]]が[[武蔵国]]へ進出し、憲政の軍をたびたび破った。後北条氏の勢力拡大を危惧する憲政は天文14年（[[1545年]]）に仇敵[[扇谷上杉家]]の[[上杉朝定 (扇谷上杉家)|上杉朝定]]と結び、後北条氏に接近していた古河公方・[[足利晴氏]]を上杉方に引き込み、[[駿河国]]の[[今川義元]]とも和睦した。そして古河公方・関東管領の威光により周辺武士を糾合し、義元の挙兵で[[北条氏康]]が駿河へ出陣した隙に、晴氏・朝定と共に[[北条綱成]]が守る[[河越城]]（かつての扇谷家の城。）を大軍で包囲した。しかし翌天文15年（[[1546年]]）4月、今川氏との戦いを収めた氏康との決戦で大敗を喫し（[[河越城の戦い]]）、3,000人余の将兵を失って居城である上野[[平井城]]に逃れた（この時、本陣を命がけで守り、逃走を手助けしたのは[[本間近江守]]と本庄氏一族の[[本庄藤三郎]]と[[本庄実忠]]とされる。）。<br />
<br />
その後は「憲当」と改名{{Efn|河越城の戦い直後の天文15年4月発給文書の署名は「憲政」であるが、同年7月の文書には「憲当」の署名になっているため、この間の時期に改名したと推定される<ref>冨田勝治「上杉憲政の発給文書について」（初出:東国戦国史研究会 編『関東中心戦国史論集』名著出版（1980年）/所収:黒田基樹 編著『シリーズ・中世関東武士の研究 第一二巻 山内上杉氏』（戒光祥出版、2014年）ISBN 978-4-86403-108-0）</ref>。}}して勢力の立て直しを図ったが、天文16年（[[1547年]]）に村上氏との連携により信濃志賀城救援に出兵した際に、佐久郡小田井原における[[小田井原の戦い]]で[[武田信玄|武田晴信]]（信玄）に大敗を喫した<ref>「高白斎記」「[[勝山記]]」『山資』6上所載</ref>。<br />
<br />
武蔵では自立的な[[忍城]]の成田氏に続き、代々の山内上杉家家臣も離反していく。北[[多摩地域|多摩]]・[[入間郡|入間]]を領した[[勝沼城]]の[[三田氏]]が後北条氏に帰順し、[[秩父地方|秩父]]・[[児玉郡|児玉]]・[[大里郡|大里]]の雄たる藤田氏や南多摩の[[大石氏]]が後北条氏から養子を迎え降伏して、憲政は次第に上野に押し込められていった。その上野でも伊勢崎の[[那波氏]]と[[国峰城]]の小幡氏、館林の[[上野赤井氏|赤井氏]]が氏康方についてしまう。特に那波氏は後北条氏の最前線として活発に行動し、周辺の上杉勢<ref>[[長尾氏|足利長尾氏]]・[[横瀬氏]]・[[桐生氏]]・[[上野長野氏|厩橋長野氏]]・[[大胡氏]]。</ref>と衝突している<ref name="gunmakensi"/>。<br />
<br />
=== 平井落城と越後入り ===<br />
天文21年（[[1552年]]）、武蔵の最前線たる[[御嶽城]]（足利長尾氏寄子・[[安保氏]]の城。）が落城して平井城が北条軍の脅威にさらされると、[[上野長野氏|箕輪長野氏]]・安中氏など西上野の河西の衆が那波氏に通じ後北条氏に服属、続いて憲政の[[馬廻]]衆も離反した。これにより平井城から憲政は退去せざるを得なくなり、同年3月に落城した。憲政は山内上杉家[[家宰]]・足利長尾氏や東上野の雄・横瀬氏を頼ろうとするが、既に後北条氏により足利長尾氏は平井周辺と武蔵国内の多くの領地を奪われ本領足利へ退き、また横瀬氏は東西から親北条の那波氏・赤井氏の攻撃を受けており、憲政は足利長尾・横瀬両氏の居城へ入れず、利根吾妻の上野北部へと向かい、そのまま[[越後国]]の長尾景虎（[[上杉謙信]]）の許に逃れていった<ref name="gunmakensi">『群馬県史』</ref><ref>久保田順一 『上野武士団の中世史』みやま文庫、1996年。</ref>。<br />
<br />
なお『[[関東古戦録]]』によれば、平井落城の際に平井城に留まった嫡男・[[上杉龍若丸|龍若丸]]が憲政により置き去りにされ、厩橋にあった家臣に預けられたが、その家臣が後北条氏へと裏切ってしまい、龍若丸は北条氏康に捕らえられ処刑されたという。一方で、同時代史料の「仁王経科注見聞私 奥書」によると、御嶽城落城の際に若君（龍若丸と推定）が捕縛され氏康に殺害されたと風説が流れたという<ref name="gunmakensi"/>。<br />
<br />
憲政の越後入りの時期については異説が示されている。通説では平井落城後にすぐに越後へ向かったとされるが、『上杉家文書』には[[弘治 (日本)|弘治]]3年（[[1557年]]）、『上杉家御年譜』には[[永禄]]元年（[[1558年]]）に憲政が越後入りしたと伝えており<ref name="久保田">久保田順一 『室町・戦国期上野の地域社会』</ref>、このうち永禄元年説が有力とされる<ref>高崎市市史編さん委員会編 『新編高崎市史』通史編2、高崎市、2000年。</ref>。平井落城で上野南部は後北条氏の領国と化したが、越後国に入る前は上野中部・北部にあって後北条氏に対抗していたとされる<ref name="久保田"/>。<br />
<br />
しかし東上野は古河公方の影響が強かったため、古河公方が[[足利義氏 (古河公方)|足利義氏]]擁立で後北条氏の傀儡と化すると、その命令に屈する形で天文23年（[[1554年]]）に横瀬氏と桐生氏が、弘治2年（[[1556年]]）に最も抵抗の激しい足利長尾氏も後北条氏に降伏することになった。そして永禄元年には吾妻の[[岩下城]]（[[岩櫃城]]）主の[[上野斉藤氏]]が北条に降伏し、正確な年は不明だが厩橋長野氏や[[沼田氏]]{{Efn|憲政を支持する[[沼田顕泰]]が北条に属さんとする当主・弥七郎を殺害、既に北条に帰属した厩橋長野氏が介入して顕泰を追い、[[北条綱成]]の次男・[[北条氏秀|沼田康元]]が沼田を継ぐ。}}も北条に従属しており、上野国内の親上杉勢力が壊滅したため、越後長尾氏を頼ることになったと指摘される<ref name="久保田"/>。また武蔵方面でも親山内家であった同族の[[深谷上杉家]]当主・[[上杉憲盛]]などが降伏している。<br />
<br />
憲政の越後入りは前古河公方・足利晴氏と重臣の[[簗田晴助]]が仲介したといい、憲政は白井長尾氏・総社長尾氏・安中氏{{Efn|『安中市史』や黒田基樹などによれば、この時期安中氏は北条方と上杉方に分裂していたといい、安中氏全体が憲政に従ったわけではない。}}など上野国人を率いたものであった。なお白井長尾氏・総社長尾氏などはすぐ上野へ帰国し北条勢に備えたとみられるが、永禄3年（[[1560年]]）までには抗しきれず後北条氏に服属している。<br />
<br />
=== 関東管領職の譲渡 ===<br />
越後に入った憲政は長尾景虎（のちの[[上杉謙信]]）を養子とする。『上杉家文書』では弘治3年（1557年）というが、史料が複数の時期に渡って書き足されたもののため、時期には異論もある<ref name="久保田"/>。<br />
<br />
永禄3年（1560年）には、旧臣の足利長尾氏と[[安房国]]の[[里見義堯]]の要請もあって、憲政は景虎に奉じられて関東へ進攻した。後北条氏から[[北条氏秀|北条康元]]が入っていた沼田城をまず落とし沼田氏を復権させると、これを見た白井長尾氏・総社長尾氏・箕輪長野氏はすぐさま上杉軍に呼応し参陣したとみられる。一方で北条方として活躍した那波氏・赤井氏は応じず、のち謙信に滅ぼされている。さらに北条の支配を受け入れていた厩橋長野氏・上野斎藤氏は抗戦した上で服属した<ref name="gunmakensi"/>。<br />
<br />
翌年の[[小田原城の戦い (1560年)|小田原城攻撃]]までに長尾景虎は、関東諸国の諸将を糾合して大軍を編成するが、この時に景虎の傘下に集まった諸将を記した『[[関東幕注文]]』という史料がある。ただし、景虎をあくまで「憲政の名代」とする史料があるため、幕注文に記された諸将は'''関東管領である上杉憲政'''の名の下に参集・連合した可能性も指摘されている。またこの中には[[宇都宮氏]]・[[小山氏]]・古河公方勢などの反北条の諸勢力の他に、藤田氏・三田氏などの一旦北条に服属した国人も多い。ただ前述の様に上野国内で北条方として反攻したのちに服属した武将もあることから、実際には『関東幕注文』に記された諸勢力と同等の国人勢力が北条についていた可能性も指摘される<ref name="久保田"/>。北条軍との戦いは北条氏康が[[小田原城]]へと籠城したため長期戦となった。<br />
<br />
永禄4年（[[1561年]]）3月、[[鎌倉市|鎌倉]][[鶴岡八幡宮]]において長尾景虎（のちの[[上杉謙信]]）に関東管領職を譲渡した。このとき、景虎に｢[[上杉氏|上杉]]｣の氏と自身の偏諱(憲政の｢政｣)を下賜して上杉政虎と名乗らせ、山内上杉家の家督の正式な後継者とすると共に、同家[[系図]]、伝来の重宝を譲渡した（一説には永禄2年（[[1559年]]）。もしくは養子にした時点で管領職を譲っていたともされている。）。<br />
<br />
その後は隠居して剃髪し、'''光徹'''と号した。以後は謙信が関東経営に携わり、憲政の関与は史料上に見えなくなっている。<br />
<br />
=== 最期 ===<br />
[[File:Grave of Uesugi Norimasa.JPG|thumb|200px|right|照陽寺境内にある、上杉憲政の墓]]<br />
[[天正]]6年（[[1578年]]）に謙信が死去すると、養子の[[上杉景虎]]と[[上杉景勝|景勝]]との間で家督をめぐる争い（[[御館の乱]]）が勃発する。旧山内上杉家臣に後北条氏との関係を重視する意見もあって、憲政は景虎を支持したとされる。一方、当時越後に亡命していた山内旧臣の大部分（[[大石綱元]]、[[倉賀野尚行]]ら）は景勝方についていることが確認されているため、実際は不明である。<br />
<br />
当初は拮抗していた争いも、越後の国人勢力や[[武田勝頼]]に支持された景勝が有利になり、景虎は憲政の居館である[[上杉館#御館|御館]]に立て籠もり抵抗を続けるも窮地に立たされる。天正7年（1579年）、憲政は景虎の嫡男・[[上杉道満丸|道満丸]]と共に和睦の交渉のため、[[春日山城]]の景勝の許に向かったが、2人は景勝方の武士によって陣所で討たれた。享年57。一説には四ツ屋付近で包囲され、自刃したとも云われる。<br />
<br />
墓は景勝が転封された[[米沢藩|米沢]]の[[照陽寺]]にある。<br />
<br />
== 人物・逸話 ==<br />
*『[[甲陽軍鑑]]』では、大勢力を率いながらも家を滅ぼしてしまったと評価される。また北条氏康と何度も戦い一度も勝てなかったが、これは北条を軽輩と見下して、配下に任せて自身は出陣しなかったためだと批判されている。<br />
*天文11年（[[1542年]]）に[[常陸国]][[鹿島神宮]]に納めた願文には北条氏討滅を誓う文言が記されている。<br />
*天文20年（[[1551年]]）3月には氏康の上野侵攻に遭い平井城が落ち、憲政は関東を放棄し領国から常陸の[[佐竹氏]]の許に向い[[佐竹義昭]]に[[関東管領]]職と上杉氏の家名を継承してもらう代わりに保護を求めたが、これを拒否されたという（『佐竹氏物語』）。しかしこれは佐竹氏側の所伝しか見えず、また平井落城年が研究結果による年代{{Efn|平井落城年は「[[鎌倉九代後記]]」「[[喜連川判鑑]]」「[[関八州古戦録]]」など江戸期以降の諸本で天文20年と記載される。しかし「武蔵国龍淵寺年代記」や同時代史料の「仁王経科注見聞私 奥書」に記載された天文21年が落城年とされる<ref name="gunmakensi"/>。}}と矛盾している。なお類似の話として、上杉氏側の史料の研究によって、その100年近く前の関東管領である[[上杉憲実]]が[[佐竹義人]]の子・[[佐竹実定|実定]]を養子に迎えて関東管領職と上杉氏の家名を継承させようとして家中の反対を受けたことは確認されている<ref>黒田基樹「関東管領上杉氏の研究」（黒田編著『シリーズ・中世関東武士の研究 第一一巻 関東管領上杉氏』（戒光祥出版、2013年）ISBN 978-4-86403-084-7）P13-14</ref>。<br />
<br />
== 偏諱を受けた人物 ==<br />
'''憲政時代'''<br />
*[[上杉謙信|上杉'''政'''虎]]（養嗣子、初め長尾景虎、のちの上杉謙信）<br />
*[[長尾憲景|長尾'''憲'''景]]（家臣、白井長尾家）<br />
<br />
'''憲当（憲當）時代'''（天文15年4月～7月<ref>[http://www.page.sannet.ne.jp/kuranosuke/yamanouti.html こちら]より。</ref>）<br />
*[[長尾当長|長尾'''当'''長（'''當'''長）]]（家臣（関東管領家家宰））- のち[[後北条氏|北条氏]]に降るが、長尾景虎が関東に進出すると、これを支援して1字を受け景長に改名。以後上杉・北条両氏の折衝役となる。<br />
<br />
== 系譜 ==<br />
'''[[天児屋命]]'''（[[春日大社]]氏神）－天押雲根命－天種子命－宇佐津臣命－大御気津臣命－伊香津臣命－梨津臣命－神聞勝命－久志宇賀主命－国摩大鹿島命－巨狭山命<br />
<br />
－'''中臣 雷大臣命'''－大小橋命－阿麻毘舎卿－音穂命－阿毘古大連－真人大連－賀麻大夫－黒田大連－常盤大連－可多能祜大連－[[中臣御食子|御食子]]<br />
<br />
－[[藤原鎌足|'''藤原（中臣）鎌足''']]－[[藤原不比等]]－[[藤原房前|房前]]（[[藤原北家|北家]]）－[[藤原真楯|真楯]]－[[藤原内麻呂|内麻呂]]－[[藤原冬嗣|冬嗣]]－[[藤原良門|良門]]－勧修寺[[藤原高藤|高藤]]－[[藤原定方|定方]]－[[藤原朝頼|朝頼]]－[[藤原為輔|為輔]]－説孝－頼明－憲輔－[[藤原盛実|盛実]]－顕憲－[[藤原盛憲|盛憲]]－[[藤原清房|清房]]<br />
<br />
－'''上杉'''(藤原)'''[[上杉重房|重房]]'''－[[上杉頼重|頼重]]－[[上杉憲房 (南北朝時代)|憲房]]－[[上杉憲顕|憲顕]]（初代[[関東管領]]）－[[上杉憲方|憲方]]－[[上杉憲定|憲定]]－[[上杉憲基|憲基]]－''[[上杉憲実|憲実]]''－[[上杉憲忠|憲忠]]－''[[上杉房顕|房顕]]''－''[[上杉顕定|顕定]]''－[[上杉憲房 (戦国時代)|憲房]]－憲政<br />
<br />
== 子孫 ==<br />
越後に亡命後、3人の子を儲けたといわれている<ref>『戦国大名系譜人名事典 東国編』</ref>。『寛政重修諸家譜』には龍若丸（たつわかまる）と憲藤（のりふじ）の2人がみえ、憲藤は父・憲政の越後入りに従ったが、御館の乱で討死したとされる。また『戦国大名系譜人名事典 東国編』には龍若丸以外には憲重（のりしげ）がみえ、越後で出家して三宝寺と称したが御館の乱で討死したとする。また憲重の子・[[上杉憲国|憲国]]が[[倉本氏]]{{Refnest|group="注釈"|「上杉系図」に憲政－憲重－憲国－憲益とみえる、とある。<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1130938/186 太田亮『姓氏家系大辞典 第2巻』姓氏家系大辞典刊行会、〔1934年〕、p.2184（「倉本」の項）]</ref>。}}と称したという。『上野人物志』では龍若丸の次弟に十郎憲景（のりかげ）があったといい、御館の乱で討死したがその子・家房（いえふさ）が生存して子孫が続いたとある。<br />
<br />
養女の妙耕院（[[古幡良家]]の娘）は[[深谷上杉氏]]家臣で深谷四天王と呼ばれた[[秋元景朝]]の室となり、[[秋元長朝]]を産む。長朝は小田原北条氏のち[[徳川家康]]に仕え立身し、[[江戸幕府]]成立後に[[秋元氏]]は大名となった。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
=== 注釈 ===<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{Notelist}}<br />
=== 出典 ===<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{reflist}}<br />
<br />
== 関連作品 ==<br />
* [[天と地と (NHK大河ドラマ)|天と地と]]（[[1969年]]、[[日本放送協会|NHK]][[大河ドラマ]]、演：[[大山克巳]]）<br />
* [[武田信玄 (NHK大河ドラマ)|武田信玄]]（[[1988年]]、NHK大河ドラマ、演：[[滝田裕介]]）<br />
* [[風林火山 (NHK大河ドラマ)|風林火山]]（[[2007年]]、NHK大河ドラマ、演：[[市川左團次 (4代目)|市川左團次]]）<br />
* [[天と地と#テレビ朝日版|天と地と]]（[[2008年]]、テレビ朝日、演：[[吹越満]]）<br />
<br />
{{山内上杉家歴代当主||1531年 - 1561年|第15代}}<br />
{{関東管領|1531年 - 1561年}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:うえすき のりまさ}}<br />
[[Category:山内上杉氏|のりまさ]]<br />
[[Category:守護大名]]<br />
[[Category:戦国大名]]<br />
[[Category:上野国の人物]]<br />
[[Category:1523年生]]<br />
[[Category:1579年没]]</div>
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