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http:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&user=2400%3A7800%3A4975%3A9200%3AE0DB%3AA15B%3AD7A5%3AFCD2&feedformat=atom miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2024-05-03T19:55:45Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 約束手形 2018-07-17T10:16:55Z <p>2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2: /* 手形サイト */</p> <hr /> <div>{{Law}}<br /> [[File:Burma 1926 Promissory Note.jpg|thumb|1926年にラングーンで発行されたインド帝国銀行の約束手形]]<br /> &#039;&#039;&#039;約束手形&#039;&#039;&#039;(やくそくてがた)とは、振出人が、受取人またはその指図人もしくは手形所持人に対し、一定の期日に一定の金額を支払うことを約束する[[有価証券]]のことである。略称 : &#039;&#039;&#039;約手&#039;&#039;&#039;(やくて)。<br /> <br /> 為替手形と共有の手形一般の内容については、「&#039;&#039;&#039;[[手形]]&#039;&#039;&#039;」の項目を参照のこと。ここでは、約束手形特有の内容についてのみ記述する。<br /> <br /> == 約束手形の特徴 ==<br /> 手形にはもう一種類「[[為替手形]]」もあるが、2・3か月程度の中期信用を担う手段として広く利用されていることもあって、日本国内で流通する手形のほぼすべてが約束手形である。このため、一般に「手形」という場合、約束手形を意味すると見て差し支えない。<br /> しかし、印紙税を節約する目的で、為替手形を発行する企業が散見する。<br /> 主に関西圏にある。<br /> <br /> == 手形サイト ==<br /> 振出日から支払期日までの期間のことを、手形サイトという。<br /> :&#039;&#039;「[[支払サイト]]」も参照のこと。&#039;&#039;<br /> <br /> 通常は1ヶ月から120日以内(もしくは4ヶ月以内)のものが多く、商品の販売先や元請での代金回収事情や業界の通例で決められることが多い。なお、[[下請代金支払遅延等防止法]]では、割引困難な手形を振り出すのを禁じており、手形サイトの基準は120日以内となっている。手形サイトが長い手形は、自然現象等に絡めてよぶ隠語があり、次のようなものがある。<br /> <br /> ; 台風手形<br /> : 手形サイトが、210日のもの。古来より[[二百十日|210日]]([[9月1日]]前後)は、[[台風]]の襲来日として知られていることから。<br /> ; お産手形<br /> : 手形サイトが、10か月のもの。妊娠期間を十月十日(とつきとおか)と呼ぶことから。<br /> ; 七夕手形<br /> : 手形サイトが、1年のもの。年に1度であることから。<br /> <br /> == 偽造手形問題 ==<br /> 偽造された約束手形が、[[金融]]業者などに持ち込まれるケースが、[[2008年]]から相次いでおり、被害に遭った企業が、[[警察]]に[[告訴・告発|刑事告発]]するなどの事態になっている&lt;ref&gt;[http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090119/crm0901191642020-n1.htm 約束手形偽造2800万円欺取 フクイボウ元幹部ら逮捕] 産経新聞 2009年1月19日&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090217/crm0902170919003-n1.htm 日亜鋼業の偽造手形9億円分出回る 兵庫県警に告発] 産経新聞 2009年2月17日&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 用語 ==<br /> ; 受取手形<br /> : [[簿記]]の[[勘定科目]]で、営業取引により受け取った手形を処理する。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[為替手形]]<br /> * [[手形帳]]<br /> * [[手形交換所]]<br /> * [[手形法]]<br /> * [[手形割引|手形割引・コマーシャルペーパー]]<br /> * [[裏書譲渡]]<br /> * [[小切手]]<br /> * [[不渡り]]<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:やくそくてかた}}<br /> [[Category:金融]]<br /> [[Category:為替]]<br /> [[Category:手形・小切手法]]<br /> [[Category:有価証券]]</div> 2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2 不良品 2018-07-17T00:13:54Z <p>2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2: /* 不良品と消費者 */</p> <hr /> <div>{{出典の明記|date=2011年1月}}<br /> &#039;&#039;&#039;不良品&#039;&#039;&#039;(ふりょうひん)とは、[[設計]]段階や[[製造]]・[[輸送]]過程の不都合により、[[機能]]上の[[欠陥]]ないし[[動作]]不良を起こす[[工業製品]]などである。対義語としては&#039;&#039;&#039;良品&#039;&#039;&#039;(りょうひん)が挙げられるが、製造分野ではそのような表現が見られるものの、[[消費者]]レベルでは単に正常な製品であるとして、意識して良品と呼ばれることは少ない。<br /> <br /> * なお、製造段階では部品(粗製品または単に[[製品]]とも)毎に良品または不良品と厳しい検品によって区別されるが、本項では主に市場に流通し、消費者が手にする状態の工業製品に関して記述する。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> 工業製品では、消費者の手元に渡った際に、[[仕様]]通りに動作する事が求められる。これが消費者の期待を裏切って動作しない物がいわゆる「&#039;&#039;&#039;不良品&#039;&#039;&#039;」である。<br /> <br /> これは消費者が期待するレベルで判断されるため、消費者によっては製品の機能自体には大きな影響を与えない外装上のキズ・汚れなどが見られる物に対しても、不良品扱いするケースが見られる。<br /> <br /> === 良品と不良品の間 ===<br /> 良品と不良品の違いは、製品が単純な物では「動くか、動かないか」といった程度で判断されるため、その判別は容易いが、精密機器などではある一定の[[スペック|性能]]許容内で機能する物のみを良品とし、その基準以下であるものを不良品として扱うなど、ややその判断が難しい部分も見られる。<br /> <br /> 例としては[[液晶ディスプレイ|液晶画面]]が挙げられる。この表示装置では「白一面と黒一面を表示した際に、目立つ部分に一定個数以上の[[ドット落ち]](微細な表示機能の異常)が無い事」が[[工業]]レベルでの良品として出荷されるが、これは表示ソースおよび利用者の主観によっては、大きな問題と見なされることがある。<br /> <br /> またその一方で、「[[色合い]]」といった微妙で[[感覚]]的な物も消費者レベルで問題視される場合があり、[[アニメーション]][[映画]]の『[[千と千尋の神隠し]]』では、[[DVD]]販売用の映像[[媒体]]で、家庭にある[[テレビ受像機]]やDVDプレーヤーで再生した際、全体的な色合いが赤が強いとして、[[消費者運動]]に発展したケースがある。<br /> <br /> また、製品の種類によっても求められる基準が異なってくる。たとえば、[[コンピュータ]]として「特に変わった操作をしていないのにいきなり[[フリーズ]]し、扱っている[[データ]]が消える」ことは、家庭向けの[[パーソナルコンピューター|パソコン]]ではありがちなことだが、[[現金自動預け払い機|ATM]]を含む金融機関の[[勘定系システム]]では致命的な問題である。<br /> <br /> == 不良品と消費者 ==<br /> 不良品は、生産過程で一定数発生する。しかし多くのメーカーでは、それらが消費者の手に渡る前に[[廃棄]]ないし修理するなどといった対応で、出荷する製品に不良品が出ないようにしている。<br /> <br /> しかし[[検査]][[工程]]のミスや輸送上のトラブル(水濡れ・[[結露]]・[[衝撃]]を受けたなど)により、消費者の手元にきちんと動作しない製品が渡ることも稀に発生する。特に[[電子機器]]の多くでは、一定期間の間、動作させないと発現しない故障・異常もあるため、検査漏れが発生する事もある。(→[[エイジング]])<br /> <br /> このため[[家電]]等の分野を中心に、様々な工業製品では[[保証期間]]を設けて一定期間内に故障した製品の無償修理や交換を消費者に約束するメーカーが多い。これらは購入時期を特定する[[保証書]]を製品に添付、販売店側で購入時期と販売店を記入させる事で対応している。また、購入直後から正常に動作しない初期不良の状態では、販売店側の判断により販売後1週間程度は購入直後からの問題とみなし初期不良として、無償で不良品と在庫商品との交換対応を行う場合もある。概ね[[家電量販店]]チェーンではこういった対応を見せ、その場(店頭)で交換される傾向にあるが、商店側の自主判断であるため、必ずしもこのような対応がとられるとは限らない。一方で、補償期間直後に、これといって問題のある使い方をしていないにもかかわらず、製品が故障する場合もある(→[[ソニータイマー]])。<br /> <br /> [[乗り物|輸送機械]]では、[[故障]]が人身[[事故]]([[航空機]]では[[航空事故|墜落]])に繋がるケースもあるため、特に設計上や部品製造上の不具合による故障が起こり得る製品に対しては、一旦メーカーに差し戻して無償で修理させるリコール制度もある→[[リコール (自動車)]]。家電製品でも設計上や部品の不具合による故障が発煙、発火など生命の危険につながる場合、自動車などと同様にメーカーの責任で無償で修理する措置が取られる。<br /> <br /> [[兵器]]では、不良品の使用によって[[兵士]]への被害が出る恐れがある。使用した[[爆弾]]や[[榴弾]]の中に不良品が混じっていた場合、敵を殺傷しようとして使ったときには炸裂せず、後からふとしたきっかけで炸裂し、敵でも何でもない者(それは[[同士討ち]]かもしれないし、[[民間人]]かもしれない)を殺傷してしまうということもありうる。すなわち[[不発弾]]である。<br /> <br /> === 理不尽な要求(クレーム)と不良品 ===<br /> なお、これらの不良品対応であるが、消費者によっては特に製品的には不都合が無くとも、購入時に期待した[[性能]]&lt;!--意味が違うので(理論性能)--&gt;が出なかったり、機能面で[[不満]]がある場合にメーカー側に苦情を訴えるケースもある。<br /> <br /> 特に性能に関しては、カタログ上の[[スペック]]データや論理性能を満たしていない場合は、メーカー自身も不良品と呼ぶ事が出来る&lt;ref&gt;<br /> GeForce GTX970のように、カタログスペックを満たさない場合でも「仕様」で押し通すメーカーもある。&lt;/ref&gt;が、消費者が製品に過剰な期待を抱いていたり、またはカタログに記載されていない事柄に関して不満を抱いた場合、メーカーの基準では不良品でも何でもないのだが、消費者の主観の上では不良品とされる場合もある。卑近な例を挙げれば「空飛ぶ円盤の玩具が、本当に飛ばない」ようなものが挙げられるだろう。この場合は、[[広告]]上の問題として扱われる場合もある。<br /> <br /> これらは日本では[[クレーム]]とも呼ばれる。本来のクレームでは故障や機能異常に絡む苦情も含まれるが、[[和製英語]]的に扱われるクレームのように、理不尽な要求をしてくるケースでは、メーカー側も製品に不備がないだけに対応し難い。このような顧客は対応が難しく、企業によっては専門の対策班を設置するところも見られる。<br /> <br /> == 広義の不良品 ==<br /> 本来は設計や規格に沿って生産される工業製品(または[[加工品]])に対してのみ使用される同語であるが、拡大解釈として一定の規格から逸脱した存在に対しても&#039;&#039;&#039;不良品&#039;&#039;&#039;と表現する場合がある。<br /> <br /> 例えば[[農業]]の分野では、生産物は本来[[生物]]であるために画一化された物は得られないのだが、近代以降に於いては次第に消費者の指向もあって、細かく[[規格]]付けられた[[農産物]]の生産が求められる傾向が強い。このため規格外の農産物を不良品扱いするケースまで見られる。しかし、それら規格化された農産物が、本来の生物としての方向性を捻じ曲げてまでして維持される傾向もあるため、近年に至っては逆に規格外農産物を「[[自然]]である」として好んで消費する消費者も出るなど、皮肉な逆転現象も見られる。<br /> <br /> なお、こういった「規格外の農産物」は、特に見た目や傷など、食品の性質としての問題にはならないながら、農産物という商品としてみた場合に[[価値]]が劣ることになる。特に販売や、その前段階での輸送に耐えられない農産物は、生産地域で[[加工食品]]の原料になったり、あるいは原型の残らない形(例えば[[果実]]では[[ピュレ|ピューレ]]や[[ジュース|果汁]]・[[濃縮還元|濃縮果汁]]など)に加工され、食品原料として流通・利用されている。<br /> <br /> == 人に対しての表現と問題 ==<br /> その一方で規格管理と言う点で、日本に於いて顕著な[[管理教育]]の場で、教育方針から逸脱する存在を暗に&#039;&#039;&#039;不良品&#039;&#039;&#039;扱いして排斥する傾向が見られる。(→[[不良]])先の農作物同様に、人も生物である以上、画一的にはならないものである上、これらは本来、[[多様性]](または[[個性]])があって維持される[[社会]]を否定しているため、社会システムの硬直化といった弊害を招いていると見なされ、1990年代以降の日本では、個性を重視する教育の道などが模索されている。&lt;!--やや迷走状態でもあるが--&gt;(→[[エリート]])<br /> <br /> なお[[不良行為少年]]や[[障害者]]を指して、&lt;!--ないしはその不良少年等自ら[[自嘲]]の意味で (自嘲で使うなら、問題はない)--&gt;([[人間]]の)&#039;&#039;&#039;不良品&#039;&#039;&#039;などと呼ぶケースが見られる。<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[品質管理]] - [[トレーサビリティ (流通)|トレーサビリティ]]<br /> * [[歩留まり]](製品に対する不良品を差し引いた割合など)<br /> * [[不具合]]<br /> * [[欠陥]]<br /> ** [[欠陥住宅]]<br /> * [[リコール (一般製品)]]<br /> * [[リコール (自動車)]]<br /> * [[特採]]<br /> * [[電器店]] - [[家電量販店]]<br /> * [[新品]] - [[古物]](中古)<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{reflist}}<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:ふりようひん}}<br /> [[Category:品質管理]]<br /> [[Category:製品安全]]<br /> [[Category:流通]]<br /> [[Category:誤動作]]<br /> [[Category:消費者保護]]<br /> {{economy-stub}}</div> 2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2 海軍カレー 2018-07-16T23:30:16Z <p>2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2: /* 歴史 */</p> <hr /> <div>&#039;&#039;&#039;海軍カレー&#039;&#039;&#039;(かいぐんカレー)とは、[[大日本帝国海軍]]の[[レーション|糧食]]に由来する、[[カレー]]および[[カレーライス]]のことである。<br /> <br /> 特徴はカレーに[[小麦粉]]を炒めて作った[[粘度]]の高い[[とろみ]]をつけた[[ルー (食品)|ルー]]を使うことであり、[[家庭料理]]や[[食堂]]および[[給食]]など一般的に[[日本]]においてカレーライスと言う場合、この海軍カレーに類するものを指す場合が多い。<br /> <br /> 帝国海軍の流れを汲む[[海上自衛隊]]のカレーライスは、[[副食]]として、[[サラダ]]、[[牛乳]]、[[ゆで卵]]等が付けられ、[[栄養]]管理されている。<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> [[江戸時代]]後期から[[明治]]に西洋の食文化が日本へ入ると、[[カレーライス]]が紹介された。<br /> <br /> 明治時代当時、[[大日本帝国海軍]]における[[病死]]数で最大原因となっていた[[脚気]]は、長期洋上任務の艦内などにおいて、副食が不十分で[[栄養]]が偏った[[白米]][[主食]]中心の[[バランス]]が悪い[[食事]]が原因であろうと考えた海軍[[軍医]]の[[高木兼寛]]は、[[日英同盟]]である[[イギリス海軍]]を参考にしつつ、糧食の改善を[[実験|科学実験的]]に試みたところ、脚気解消に有益な世界初の[[疫学]]的根拠となる成果を得た[[日本の脚気史|(「日本の脚気史」に詳しい【海軍の兵食改革】である)]]&lt;ref&gt;[http://yokosuka-curry.com/curry/what.html よこすか海軍カレーとは?] 横須賀海軍カレー本舗&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[日露戦争]]当時、主に農家出身の[[兵士]]たちに、白米を食べさせることとなった海軍の[[横須賀鎮守府]]が、調理が手軽で[[肉]]と[[野菜]]の両方がとれるバランスのよい食事としてカレーライスを採用し、海軍当局が[[1908年]]発行の海軍割烹術参考書&lt;ref&gt;[http://yokosuka-curry.com/curry/teigi.html よこすか海軍カレーの定義] 横須賀海軍カレー本舗&lt;/ref&gt;に掲載([[#オリジナルレシピ|後述]])して普及させ、帝国海軍内以外では脚気の解消が、世界中で全くできていない中において、[[海軍]]内の脚気の解消に成功した。さらにその後の[[第一次世界大戦]]を通じ、その普及に努めた。また、この段階でカレーライスに[[牛乳]]が付いたとされる。<br /> <br /> 材料のうち、調味料を[[醤油]]と[[砂糖]]に変えると、そのまま「[[肉じゃが]]」になる。そのため補給の面でも具合がよく、それも軍隊食として普及した理由である。肉は主に[[牛肉]]で、[[第二次世界大戦]]時には食糧事情の変化で[[豚肉]]も使われた。<br /> <br /> 現在も[[海上自衛隊]]では、毎週[[金曜日]]は[[カレーライス]]を食べる習慣になっている&lt;ref name=&quot;MAMOR201209&quot;&gt;{{cite journal|和書|author=|title=海上自衛隊をより深く理解するためのトリビアル情報 10 |journal=MAMOR|year=2012|month=09|issue=67|pages=26-28|publisher=扶桑社|ref=&quot;MAMOR201209&quot;}}&lt;/ref&gt;&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;{{要出典範囲|date=2018-04-06|[[防衛大学校]]、[[術科学校 (海上自衛隊)|海上自衛隊術科学校]]等の教育隊においてはその限りではない。}}&lt;/ref&gt;。同じ曜日に同じメニューを食べることで、長い海上勤務中に曜日感覚をなくさないようにするためである&lt;ref name=&quot;MAMOR201209&quot;/&gt;。ただし、金曜日にカレーライスを出すようになったのは、[[週休2日制]]の導入以後である&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;{{要出典範囲|date=2018-04-06|日本では、1980年代頃から徐々に採用され始め、最初は1週間おきに休みにするような移行期を経て、例えば国家公務員では、1992年5月から完全週休2日となった。}}&lt;/ref&gt;。それ以前は[[土曜日]]が午前中だけの半日勤務(いわゆる[[半ドン]])であったので、給養員も午後には業務を終えての上陸・外出等に対応するため、土曜日の昼食には調理の準備や後片付けの時間が短縮できるメニューとしてカレーが選ばれていた&lt;ref name=&quot;MAMOR201209&quot;/&gt;。準備や後片付けが簡単な料理の中からカレーが選ばれた理由も、旧帝国海軍時代から栄養バランスの良い料理としてカレーが定着していたためである&lt;ref name=&quot;MAMOR201209&quot;/&gt;。<br /> <br /> == 現在の海軍カレー ==<br /> [[File:Curry and rice at JMSDF Uraga (MST-463).jpg|thumb|right|250px|[[うらが (掃海母艦)|うらが]]の艦内食堂で提供されるカレー&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;『[[海軍割烹術参考書]]』の該当箇所が、ランチョンマットの左半分に印刷されている&lt;/ref&gt;]]<br /> 海上自衛隊で食されているものは「&#039;&#039;&#039;海上自衛隊カレー&#039;&#039;&#039;」&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;「海軍カレー」という言葉は商品登録はされていない。&lt;/ref&gt;とまとめて呼ばれる。現在は、各艦艇・部署ごとに先任者から独自の秘伝レシピが伝えられているため、作られるカレーは艦艇・部署ごとに異なり、単一の味・[[レシピ]]は存在しない。「XXXスーパーカレー」(XXXは艦艇番号など)というような呼び方をする。<br /> <br /> 2008年1月1日より海上自衛隊は「海上自衛隊レシピページ」上において、カレーライス&lt;ref&gt;[http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/recipe/archive/currey.html 海上自衛隊レシピページ・過去のカレーレシピ](海上自衛隊)&lt;/ref&gt;など、隊内で提供される食事のレシピを公開している&lt;ref&gt;[http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/recipe/menu/today/index.html 海上自衛隊レシピページ・本日のオススメレシピ](海上自衛隊)&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2017年8月17日より海上自衛隊は[[YouTube]]での「[[防衛省]] 海上自衛隊 公式チャンネル」上において、【週刊海自TV・レシピ動画】として海軍割烹術参考書に紹介されている「カレイライス」を現代風にアレンジを加え再現した「元祖海軍カレイライス」レシピを公開している&lt;ref&gt;[https://www.youtube.com/watch?v=bEJX416yjcQ&amp;feature=share 【週刊海自TV・レシピ動画】元祖海軍カレイライス「防衛省 海上自衛隊 公式チャンネル」]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 免許取得による[[現役]][[海上自衛官]]の特例昇任制度のほか、不定期に一般からの採用を行っている[[技術海曹]]として、初任で1等[[海曹]]の[[管理栄養士]]や2等海曹の[[栄養士]]を擁する海上自衛隊では、カレーライスだけでは不足する[[カルシウム]]と[[葉酸]]を補うため、[[牛乳]]でカルシウムを、[[サラダ]]で葉酸を補充、さらに[[タンパク質]]補強に[[鶏卵|卵]]、[[ビタミンC]]補強に[[果物]]を加えるなど、[[栄養学]]的に[[献立]]に工夫を加えている。[[てつのくじら館]]にて食事献立模型が[[無料]][[展示|公開展示]]されているように[[潜水艦]]のカレーライスには[[エビデンス|科学的根拠]]に基づいてさらに多くの副食が付く。<br /> <br /> [[護衛艦]]は大型冷凍貯蔵設備を有し、食材は一般の洋食店と同等の鮮度が維持されている。<br /> <br /> 海上自衛隊カレーには各部隊、各艦艇で独特の[[隠し味]]があり、[[赤ワイン]]、[[ネスレ・ミロ|ミロ]]、茹で[[小豆]]、[[インスタントコーヒー]]、[[コカコーラ]]、[[チョコレート]]、[[ブルーベリー]][[ジャム]]等さまざまである。また陸上の基地では地元特産の野菜を使うなど、地域色の強いカレーが提供されている。このように工夫を凝らしていることもあり味の評価が高く、護衛艦や基地の一般開放では曜日にかかわらず試食用のカレーが提供される。<br /> <br /> 自衛隊艦隊の所属を自衛官が決定するきっかけを、供されるカレーライスの美味しさに求めるという例もあり、カレーライス調理の腕が大会で競われることもある。給養員は勤務において実務経験を得ることができ、[[調理師]]の資格取得が可能である&lt;ref&gt;[http://www.mod.go.jp/msdf/tateyama/hs23/inter03.html インタビュー:舞鶴航空基地隊厚生班給養係・久須美由香海士長] 海上自衛隊第23航空隊&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 海上自衛隊では隊員用の非常食として[[レトルトカレー]]が用意されている&lt;ref&gt;[http://www.mod.go.jp/msdf/hatinohe/recipe/others/retoruto.html レトルトカレー|うみはちカレー|八戸カイジめし] - [[八戸航空基地]]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == オリジナルレシピ ==<br /> 海軍割烹術参考書によるオリジナルレシピは以下の通り。<br /> ;材料<br /> :[[牛肉]](または[[鶏肉]]。ここでビーフカレーになるかチキンカレーになるかが決まる)、[[ニンジン|人参]]、[[タマネギ|玉葱]]、[[ジャガイモ|馬鈴薯]]、[[塩]]、[[カレー#カレー粉|カレー粉]]、[[小麦粉]]、[[ヘット]](牛脂)、[[米]]、スープ 添え物として[[漬物]]([[チャツネ]]など)<br /> ;作り方<br /> :#まず米を研いでおく。<br /> :#肉、玉葱、人参、馬鈴薯を賽の目に切る。<br /> :#ヘットを敷いた[[フライパン]]で小麦粉を煎り、[[きつね色]]になったらカレー粉を加え、スープで薄めの[[ヤマノイモ|とろろ]]汁の濃さに延ばす。<br /> :#2の肉野菜を炒め、3に入れて火に掛けて弱火で煮込む。馬鈴薯は玉葱・人参がほぼ煮えてから入れる。<br /> :#先ほどの米をスープで炊く。炊き上がったら皿に盛る。<br /> :#4で煮込んだものを塩で調味し、皿に盛ったごはんに掛けて供する<br /> :#供する際「チャツネ」などの漬物を添える。<br /> <br /> {{quotation|初メ米ヲ洗ヒ置キ牛肉(鶏肉)玉葱、人参、馬鈴薯ヲ四角ニ恰モ賽ノ目ノ如ク細ク切リ別ニ「フライパン」ニ「ヘッド」ヲ布キ麥粉ヲ入レ狐色位ニ煎リ「カレイ粉」ヲ入レ「スープ」ニテ薄トロノ如ク溶シ之レニ前ニ切リ置キシ肉野菜ヲ少シク煎リテ入レ(馬鈴薯ハ人参玉葱ノ殆ンド煮エタルヲ入ル可シ)弱火ニ掛け煮込ミ置キ先ノ米ヲ「スープ」ニテ炊キ之ヲ皿ニ盛リ前ノ煮込ミシモノニ塩ニテ味ヲ付ケ飯ニ掛ケテ供卓ス此時漬物類即チ「チャツネ」ヲ付ケテ出スモノトス|海軍割烹術参考書 1908年9月1日&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[http://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/img/tip02/img01b.jpg カレイライス(ページ画像)] : [http://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/tip2.html 海上自衛隊カレーの秘密] - [http://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/ 艦めし]([[海上自衛隊]])&lt;/ref&gt;}}<br /> 炊飯やルー作りに使う「スープ」に関する記述がないが、牛骨やテール、鶏ガラなどをくず野菜とともに煮て、濾したもの(簡易[[ブイヨン]])を使ったと推察される。<br /> <br /> == よこすか海軍カレー ==<br /> [[File:Kaigun Curry at Wood Island.JPG|thumb|right|250px|海軍カレー(横須賀ウッドアイランド)]]<br /> [[File:Beef_Kaigun_Curry_at_CoCo_CHIBANYA.JPG|thumb|right|250px|ビーフ海軍カレー(横須賀[[壱番屋|CoCo壱番屋]])]]<br /> かつて[[大日本帝国海軍]][[横須賀鎮守府]]が置かれ、現在も[[海上自衛隊]][[横須賀基地 (海上自衛隊)|横須賀基地]]が置かれている[[神奈川県]][[横須賀市]]は、現在「カレーの街」を宣言し、海軍割烹術参考書のレシピを導入している店舗を「よこすか海軍カレー」の名称を使用できる店舗として認定するとともに、キャラクター「[[スカレー]]」を起用し、横須賀市の[[ウェブサイト]]に「カレーの街よこすか」という[[ウェブページ]]を設け、[[京浜急行電鉄]]と[[コラボレーション]]したキャンペーンを行うなど、海軍カレーで[[街おこし]]を行なっている&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.cocoyoko.net/curry/index.html|title=よこすか海軍カレー情報|accessdate=2010-06-23|publisher=横須賀集客促進実行委員会|archiveurl=http://web.archive.org/web/20130210024409/http://www.cocoyoko.net/curry/index.html|archivedate=2013-02-10}}&lt;/ref&gt;。これは、[[鎮守府 (日本海軍)|鎮守府]]が海軍カレーを採用していたことから、カレーライスは横須賀から全国に広がったと横須賀市が捉えたためである。<br /> <br /> 横須賀市以外でも、小麦粉を煎ったものを混ぜたカレー粉が市販されているので、家庭でも容易に作ることができる&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[靖国神社]]の[[遊就館]]でも販売されている。&lt;/ref&gt;。よこすか海軍カレーは原則として、カレーライス・サラダ・牛乳の3点をセットで提供する。<br /> <br /> [[2010年]]8月、『よこすか海軍カレー』のスピンアウト作品として『[[ゆずのオールナイトニッポンGOLD#すこやか軍艦カレー|すこやか軍艦カレー]]』が横須賀市内で販売開始された。<br /> <br /> == 大湊海自カレー ==<br /> かつて[[大日本帝国海軍]][[大湊警備府]]が置かれ、現在は海上自衛隊の[[大湊地方隊]]が置かれている[[青森県]][[むつ市]]でも、護衛艦で食べられているカレーをご当地グルメとして普及させようという試みが行われている&lt;ref&gt;{{Cite news |title=海自大湊秘伝カレー提供へ むつ市など事業 |newspaper=どうしんウェブ |date=2017-2-7 |url=http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/aomori/1-0366024.html |accessdate=2017-03-06}}&lt;/ref&gt;。2017年2月6日に、むつ市とむつ商工会議所、[[大湊地方総監部]]との間で事業連携協定が締結された&lt;ref&gt;{{Cite news |title=「大湊海自カレー」普及へ協定締結 |newspaper=デーリー東北 |date=2017-2-7 |url=http://www.daily-tohoku.co.jp/news/kita_ar/20170207/201702060P164602.html |accessdate=2017-03-06}}&lt;/ref&gt;。提供されるのは市内の10店舗で、護衛艦8隻と地上2部隊のレシピが各飲食店に伝授される&lt;ref&gt;{{Cite news |title=<海自カレー>秘伝レシピ むつの店に伝授 |newspaper=河北新報 |date=2017-2-22 |url=http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201702/20170222_23006.html |accessdate=2017-03-06}}&lt;/ref&gt;。3月2日には提供する店舗の抽選がむつ市内で行われ、各店舗で提供するカレーが決定した&lt;ref&gt;{{Cite news |title=海自カレー 10店の味決定 |newspaper=YOMIURI ONLINE |date=2017-3-3 |url=http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20170302-OYTNT50314.html |accessdate=2017-03-06}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 呉海自カレー ==<br /> 明治時代に[[呉鎮守府]]が開庁され、[[呉海軍工廠]]のあった[[呉市]]内には、全国でもいち早く明治期にカレーを提供する店が市内に存在していた。中通の[[ビヤホール]]「日英館」がそれで、この店のコックは海軍出身者が多く、当時の海軍レシピそのままにカレーを提供していた。その伝統を引き継ぎ、呉基地所属の海上艦22隻で食べられているそれぞれの「海自カレー」を市内の店で再現し食べ比べる「海自カレーグランプリ&amp;フェスタ」が2015年より開催されている&lt;ref&gt;{{cite journal|和書|title=編集長の鍋|author=木戸俊久|journal=KURE:BAN|year=2015|volume=6月号|publisher=TME出版}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{cite book|和書|title=るるぶ広島 宮島 尾道 呉&#039;17|publisher=[[JTBパブリッシング]]|year=2016|isbn=9784533112881|page=102}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> また、呉市は[[肉じゃが]]発祥の地の1つでもあり、海軍のカレーと合わせた「肉じゃがカレー」の[[レトルト食品]]を販売する企業も存在している&lt;ref&gt;{{cite book|和書|title=ご当地レトルトカレーを食べつくせ!中国&四国編|author=[[宮内見]]|publisher=ブックビヨンド|year=2016|isbn=9784907373795|chapter=呉海軍亭肉じゃがカレー}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 派生 ==<br /> *よこすか海軍カレーパン - [[日本全国ご当地パン祭り]]第一回で優勝。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> ; 注釈<br /> {{Reflist|group=&quot;注&quot;}}<br /> ; 出典<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[肉じゃが]] - 大日本帝国海軍由来の料理<br /> * [[竜田揚げ]] - 大日本帝国海軍由来の料理<br /> * [[ヨコスカネイビーバーガー]] - 海軍カレーに続き、横須賀市が町おこしに用いているグルメブランド。<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> {{Commonscat|Kaigun Curry|海軍カレー}}<br /> * [http://www.mod.go.jp/msdf/ 海上自衛隊]<br /> ** [http://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/tip2.html 海上自衛隊カレーの秘密] - [http://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/ 艦めし]<br /> ** [http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/recipe/archive/currey.html 海上自衛隊 海上自衛隊カレーレシピページ]<br /> ** {{YouTube|bEJX416yjcQ|海上自衛隊【週刊海自TV・レシピ動画】元祖海軍カレイライス}}<br /> * [http://kaigun-curry.net/ カレーの街よこすか]<br /> <br /> {{米料理}}<br /> {{DEFAULTSORT:かいくんかれ}}<br /> [[Category:大日本帝国海軍]]<br /> [[Category:海上自衛隊]]<br /> [[Category:日本のカレー]]<br /> [[Category:神奈川県の食文化]]<br /> [[Category:横須賀市の文化]]<br /> [[Category:ご当地カレー]]<br /> [[Category:民生転用技術]]<br /> [[Category:衛生学]]</div> 2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2 巡礼 2018-07-16T22:16:38Z <p>2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2: /* 富士講 */</p> <hr /> <div>{{Otheruseslist|[[宗教]]に基づく行為|小説、映画、漫画、アニメなどのファンが作品の舞台になった場所を訪れる行為|巡礼 (通俗)|クルアーンのスーラ|巡礼 (クルアーン)}}<br /> {{参照方法|date=2009年10月}}<br /> &#039;&#039;&#039;巡礼&#039;&#039;&#039;(じゅんれい、{{lang-en-short|pilgrimage}})とは、<br /> 日常的な生活空間を一時的に離れて、宗教の[[聖地]]や聖域に参詣し、聖なるものにより接近しようとする[[宗教]]的行動のこと&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot;&gt;スーパーニッポニカ「巡礼」星野英紀 執筆&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 概説 ==<br /> 巡礼は世界の多くの宗教で重要な宗教儀礼と見なされており、特にその宗教の信者が特定の地域や文化圏を超えて広域に分布している宗教においてはとりわけ大切なものと位置付けられている&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。したがって巡礼は、未開宗教よりも歴史的な宗教や[[世界宗教]]において、より一層さかんに行われている&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。<br /> <br /> === 呼称、表現、基本概念 ===<br /> ヨーロッパ諸語での呼びかたは、例えば[[フランス語]]では「pèlerinage ペルリナージュ」、[[英語]]では「pilgrimage ピルグリミッジ」、[[ドイツ語]]では「Pilgerfahrt ピルゲルファールト」である&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt; が、 これらは基本的に[[ラテン語]]の「peregrinus ペレグリーヌス」を語源としており、その基本的な意味は「通過者」とか「[[異邦人]]」である&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。このラテン語の基本的な意味でも明らかなように、巡礼の根本的なかたちというのは、&lt;u&gt;遠方の聖地に赴く&lt;/u&gt;、というところにある&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。各信者の居住地にも宗教施設(教会堂、仏閣、神社など)は存在するのだが、それらに赴く行為のことを「巡礼」と呼ぶことは無い&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。したがって、巡礼というのは、我々の居住地、つまり日常空間あるいは[[俗]]空間から離脱して、非日常空間あるいは聖空間に入り、そこで聖なるものに接近・接触し、その後ふたたび もとの日常空間・俗空間に復帰する行為、と言うこともできる&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。<br /> <br /> 日本語では類語に「巡拝(じゅんぱい)」がある。「巡礼」は宗教色が強く、「巡拝」はどちらかと言えば[[観光]]や娯楽の意味合いが強いとされる{{要出典|date=2017年1月}}ことがあるが、明確な区別はない。<br /> <br /> [[日本]]においては、かつて「巡禮(巡礼)」という言葉が、もっぱら[[神社]]・[[寺院]]を訪ね巡り礼拝することを指していたこともあった{{Refnest|group=&quot;注釈&quot;|name=&quot;kotoba&quot;|日本語において、この言葉が各宗教の聖地を訪ねること全般を指すようになったのは、明治以降のことである。日本語では「着物」は着るもの全般を指す用語であったが、ものとしては「和服」しかなかったので、「着物」が&lt;u&gt;結果として&lt;/u&gt;「和服」を指していたのと、同じ理屈。あくまで結果としてそうなっていたということであって、「巡禮」という言葉自体には、「神社や寺院でなければならない」という意味はまったく込められていない。}}。<br /> <br /> === 分類、類型 ===<br /> 世界には様々な巡礼があるが、その特色で様々に分類することも可能である&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。<br /> <br /> まずは集団型と個人型である&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。あらかじめ集団を組んで巡礼に赴く型と、個々人がおのおのの発意によって個々に巡礼に赴く型があるのである&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。聖地は多くが辺鄙(へんぴ)な場所にあるので、交通手段が未発達の時代においては個人で行うのは困難であった&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;(つまりその時代、ほとんどが集団型であった)。また、巡礼は長日数におよび金銭的な準備も必要なので、(今日でも)世界中で集団型巡礼はきわめて盛んである&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。(なお、大勢でにぎやかに行く巡礼と 独りで黙々と行く巡礼では、その巡礼体験(体験の質)が大きく異なっている&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。)<br /> <br /> 他の分類として、巡礼の目的や巡拝者の資格に関して「限定型」と「開放型」がある&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。たとえば[[イスラーム]]の[[メッカ巡礼]]は聖典[[コーラン]]に定められており[[ムスリム|イスラム教徒]]以外の立ち入りは厳しく禁止されており&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;、またたとえば[[比叡山]]の[[回峰行]]は数十キロメートルの行程に散在する聖所を1日で参拝する荒行であるが、これは天台宗の[[僧侶]]の資格がある者にだけ許可されている巡礼である&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。これに対して、信者であっても観光客であっても受け入れ、特に巡拝者を限定しない巡礼もあり、たとえば四国の[[お遍路]]がその一例である&lt;ref name=&quot;supernipponica&quot; /&gt;。<br /> <br /> 「[[キリスト教]]や[[イスラム教]]に見られる一つの聖地を訪れる直線型と、[[インド]]や[[東洋]]で見られる複数の聖地を巡る回国型に分類されている」とも言われる。<br /> <br /> == ユダヤ教の巡礼 ==<br /> &#039;&#039;&#039;[[ソロモン神殿]]&#039;&#039;&#039;([[:en:Solomon&#039;s Temple]])が存在していた時代([[紀元前9世紀]]ころ~[[紀元前586年]])では、[[ユダヤ教徒]]にとって[[エルサレム|イェルサレム]]のソロモン神殿が最も重要な聖地であり、{{仮リンク|三大巡礼祭|en|Three Pilgrimage Festivals}}、すなわち[[ペサハ]]([[過越]])、[[シャブオット]]([[七週の祭り]])、[[仮庵の祭り|スコット]](仮庵の祭り)の時、成人男性で巡礼可能な人は皆、その地の同神殿を訪れ{{仮リンク|コルバン|en|Korban}}([[供物]]の一種)をささげることが求められた。<br /> <br /> その後、ソロモン神殿は破壊され、それでもその神殿は[[第二神殿]]、[[ヘロデ神殿]]と再建・拡張されたが、[[70年|紀元70年]]に再度{{仮リンク|ローマ帝国軍|en|Roman army}}や[[アグリッパ2世]]の軍によって破壊された後は (再建が 熱心なユダヤ教徒の切なる願いではあるが)再建は果たされておらず、わずかに残された かつてのヘロデ神殿周囲の(西側の)外壁の一部分(「&#039;&#039;&#039;[[嘆きの壁]]&#039;&#039;&#039;」と呼ばれるもの)が、現在のユダヤ教徒の最も重要な巡礼の場所となっている。<br /> <br /> 現在のユダヤ教では、嘆きの壁以外にも 多くの巡礼の地はあり、たとえば[[マクペラの洞穴]](アブラハムなどが埋葬されている、とされる場所)、また[[ツァッディーク]]たちの墓([[ベツレヘム]]、[[メロン山]]、{{仮リンク|ネティヴォ|en|Netivot}} 等々にあるもの)などが巡礼の地となっている。<br /> <br /> *[[:en:Category:Jewish pilgrimage sites|ユダヤ教の巡礼地(英語版のカテゴリページ。リスト状に列挙されている。)]]<br /> <br /> == ヒンドゥー教の巡礼 ==<br /> [[File:Bathing_ghat_on_the_Ganges_during_Kumbh_Mela,_2010,_Haridwar.jpg|thumb|right|[[ヒンドゥー教]]徒の巡礼。ガンジス河を訪れ、沐浴を行う。]]<br /> 聖地である[[ガンジス河]]へ行き、そこで[[沐浴]]をする。<br /> <br /> == 仏教の巡礼 ==<br /> === インド ===<br /> 釈迦の死後数百年後には、仏教の僧によって釈迦生誕の地とされる[[ルンビニ]]への巡礼が行われるようになっていたことが知られている。<br /> <br /> === チベット ===<br /> [[File:Pilgrimage_to_Lhasa.jpg|thumb|right|160px|[[五体投地]]で巡礼を行うチベットの人々]]<br /> チベットでは、聖地とされる[[カイラス山]]への巡礼が行われる。<br /> 12年に一度、「神々が集う」とされる聖なる年、巡礼年を迎える&lt;ref name=&quot;nhk_kailash_junrei&quot;&gt;NHK BS「チベット カイラス巡礼」2015年1月4日放送。&lt;/ref&gt;。カイラス山の周囲の巡礼路を、[[チベット仏教]]徒は右回りに巡礼する。([[ボン教]]徒は左回りに巡礼する。) 近年は歩いて巡礼する人が多いが、熱心な人は[[五体投地]]によって進む。1回の五体投地で身長分しか進まないので、一周するのに3万5千回ほど五体投地を行うことになる&lt;ref name=&quot;nhk_kailash_junrei&quot; /&gt;。<br /> <br /> === 日本における仏教の巡礼 ===<br /> [[ファイル:Shoryuji 04.JPG|right|300px|thumb|四国八十八箇所の巡礼([[青龍寺 (土佐市)|青龍寺]])]]<br /> &lt;!--日本では、[[平安時代]]の[[源氏物語]]に見られるような、「{{要出典|date=2015年1月}}[[貴族]]階級による[[願掛け]]を中心とした神社参詣がその初期形態ではないか{{誰|date=2015年1月}}」とされ--&gt;<br /> [[仏教]]の[[末法思想]]の流行により、[[後白河天皇|後白河法皇]]の[[熊野三山|熊野]]詣でなど[[浄土]]信仰を背景とした[[極楽往生]]を願う巡礼が行われ、[[中世]]に入ると、戦乱や貧困の中で一般階級による巡礼も行なわれるようになった。[[近世]]に入ると平和な世の中を反映して、人々は[[現世利益]]を求めるようになり、[[旅行]]の要素も加わって大衆化した。[[伊勢神宮]]などの大寺社では[[御師]](おんし)と呼ばれる[[ツーリスト]]が誕生し、[[宿坊]]と共にそれぞれの担当地域の巡礼者を案内していた。<br /> <br /> [[養老]]2年([[718年]])、[[長谷寺]]の[[徳道]][[上人]]の病の床での[[夢]]に[[閻魔大王]]が現れ、「世の苦しむ人々のために三十三箇所の[[観音]][[霊場]]を作って巡礼を勧めよ」と言い、起請文と三十三の[[宝印]]を授けた。夢から覚めた上人は宝印に従い三十三箇所の霊場を設けるが、世の信仰を得ることが出来ず発展しなかったため、宝印を摂津[[中山寺 (宝塚市)|中山寺]]で石棺に収めたと伝えられる。<br /> <br /> 熊野への巡礼がさかんになったのは平安末期のこと。平安末期の[[浄土信仰]]における「[[極楽浄土]]の地」としてとらえた。その理由として『[[日本書紀]]』の一書に「[[イザナミノミコト]]が紀伊国の熊野に[[花窟神社|葬られた]]」とされていること、熊野の語源説の一つに「クマ=こもる」で「死者が籠る地」があることで、熊野を「死者の国」とみる考え方がもともとあったためとされる。奈良時代より[[修験道]]の修行地となっていた[[熊野三山]]の[[熊野本宮大社|本宮]]を[[阿弥陀如来]]の[[西方浄土|西方極楽浄土]]、[[熊野速玉大社|新宮]]を[[薬師如来]]の東方浄瑠璃浄土そして[[熊野那智大社|那智大社]]を「[[千手観音]]の南方[[補陀落]]浄土」として「現世の浄土の地」と考えることでその信仰が深まったと考えられる。<br /> <br /> [[寛和]]2年([[986年]])、19歳で出家した[[花山天皇|花山法皇]]は[[比叡山]]で修業の後、三十三箇所観音霊場巡礼を発願し、[[書写山]][[円教寺]]の[[性空]]上人と共に中山寺で石棺の宝印を捜し出して[[永延]]2年([[988年]])に[[紀伊国|紀州]][[熊野]]から宝印の三十三箇所霊場を巡礼し再興を祈願した。これが現在の&#039;&#039;&#039;[[西国三十三所]]&#039;&#039;&#039;の起源といわれている。<br /> <br /> * [[源頼朝]]が深い[[観音]]信仰を持っていたことから、西国に倣って&#039;&#039;&#039;[[坂東三十三箇所]]&#039;&#039;&#039;霊場を発願、[[源実朝|実朝]]の代になって成立したものと考えられている。[[福島県]]の[[八槻都々古別神社]]観音像の墨書銘に、「僧成弁が三十三箇所巡礼中に[[日輪寺 (大子町)|八溝山観音堂]]での三百日参篭中別当の求めによって[[天福 (日本)|天福]]2年([[1234年]])に観音像を作った」とある。このことからこれ以前に坂東三十三箇所が成立していたとみられる。<br /> <br /> === 台湾や韓国の仏教の巡礼 ===<br /> 寺院に札所を定めて巡礼する信仰は日本固有のもので中国や朝鮮では見られない習慣だが、日本の[[西国三十三所]]を写した霊場が[[20世紀]]後半から[[21世紀]]初頭にかけて[[大韓民国|韓国]]や[[台湾]]で開創されている。<br /> <br /> [[1984年]]には日本の[[楊谷寺]]の住職により[[韓国観音霊場]]が、[[1997年]]には同じく日本の[[永昌寺 (関市武芸川町)|永昌寺]]の住職により[[台湾三十三観音霊場]]<br /> が開創されている。更に[[2008年]]には韓国の[[曹渓宗]]と[[韓国観光公社]]が協力して[[韓の国三十三観音聖地]]が開創されている。<br /> <br /> なお、[[日本統治時代の朝鮮]]には寺院統制を目的に主要寺刹として[[朝鮮三十一本山]]を指定した他、独立後の韓国の曹渓宗が25教区を定めそれぞれ本寺を置いているが、これらを信仰の対象として巡礼が行われている(いた)かは確認出来ない。<br /> <br /> == キリスト教の巡礼 ==<br /> キリスト教は、当初から[[殉教]]者を出したが、その墓所に詣でて敬意を表する信者がいた。これを[[:la:Martyrium|martyrium]] マルティリウムといい、礼拝の場である[[教会堂|教会]]と並び、キリスト教コミュニティの重要な中心となった。<br /> <br /> [[4世紀]]にキリスト教が公認されると、キリスト教発祥の地である[[パレスチナ]]、ことに[[イエス・キリスト]]の生地である[[ベツレヘム]]、[[受難]]の地である[[エルサレム]]へ、その遺構に参拝する信者が旅行するようになった。また各地の殉教者記念堂も巡礼の対象となった。<br /> <br /> [[File:Hieronymus_Bosch_097.jpg|thumb|left|140px|巡礼者を描いた1500年ころの絵画。([[ヒエロニムス・ボッシュ]]画)]]<br /> [[File:Collection_du_Musée_archéologique_de_Grenoble_5.jpg|thumb|right|160px|巡礼者のシンボルとして用いられているホタテの貝殻。リュックなどにぶら下げる。]]<br /> キリスト教における巡礼は聖地への礼拝だけでなく、巡礼旅の過程も重要視されている。すなわち聖地への旅の過程において、人々は神との繋がりを再認識し[[信仰]]を強化するのである。[[ルイス・ブニュエル]]の映画『銀河』は([[:en:The Milky Way (1969 film)]]/[[:fr:La Voie lactée (film, 1969)]])、[[サンティアゴ・デ・コンポステーラ]]への巡礼を、「時間と空間を越える神の存在への問いかけの物語」として描いている。<br /> <br /> [[地中海沿岸]]からヨーロッパ各地に諸聖人の遺骨([[聖遺物]]または[[不朽体]])または[[キリストの磔刑|十字架]]、[[ノアの箱舟]]の跡などの遺物を祭ったとされる教会、聖堂などが多数あり、そのような地への巡礼が行われた。巡礼は多くの旅行者を集めた(『[[カンタベリー物語]]』など)。もっとも有名なものには、[[聖ヘレナ|エレナ]]が発見したとされる十字架の遺物、[[アルメニア]]王アブガルス3世[[:en:Abgar V|en]]に贈られ、エデッサ([[:en:Edessa]])から[[コンスタンティノポリス]]にもたらされた[[自印聖像]](マンドリオン、手で描かれたのではない[[聖像]])、コンスタンティノポリスの[[聖母マリア]]の衣、[[洗礼者ヨハネ]]の首などがある。これらの宝物は中世後期に失われた。また、巡礼者を惹きつけるために他の教会から聖遺物を盗んできたり、偽造するということもあったとされる。また西方では、中世中期から[[ミラノ]]のキリストの[[聖骸布]]、[[聖杯]]([[聖杯伝説]]や[[騎士道物語]]を生み出す元になった)などの伝承が生まれた。<br /> <br /> 古代後期から、殉教者の遺骨によって[[奇跡]]がおき、参拝した巡礼者に[[病気]]が治癒したり歩けなかった足が動くようになったなどの事例が報告されるようになった。こうした奇跡が起こったということから巡礼者が集まるようになったというものも多い。ピレネー山中の&#039;&#039;&#039;[[ルルド]]&#039;&#039;&#039;や、カトリックの三大巡礼地の1つ&#039;&#039;&#039;[[サンティアゴ・デ・コンポステーラ]]&#039;&#039;&#039;など。例えば、[[ライムギ|ライ麦]]につく[[麦角菌]]に起因する[[麦角病]](四肢が壊疽したり、精神錯乱を招く)は「巡礼に赴くことで癒える」とされた{{Refnest|group=&quot;注釈&quot;|name=&quot;rai&quot;| 巡礼中の[[断食]]により、汚染したライ麦を食べなくなったためであったという。このように「奇跡」とされるものには、科学的に説明がつく例もある。}}。<br /> <br /> [[カトリック]]の三大巡礼地は、[[ローマ]](=[[ペトロ]]の地)、[[サンティアゴ・デ・コンポステーラ]]、そして[[エルサレム]]ともされる。<br /> <br /> こうした巡礼の旅で病に倒れた人、宿を求める人を宿泊させた巡礼教会、その小さなものを「hospice ホスピス」と呼んだが、そこでのもてなしから「hospitality ホスピタリティ(歓待)」の語がうまれ、病人の看護などの仕事をする部門が教会の中に作られるようになって今日の英語でいう「hospital(病院)」が派生した。ゆえに「hospital」は、「病院」だけではなく、「[[老人ホーム]]」「[[孤児院]]」の意味も持つ。またhospiceは、現代では[[ターミナルケア|終末期の患者]]が残りの時を過ごす近代的な「[[ホスピス]]」の語源となっている。<br /> <br /> == イスラム教の巡礼 ==<br /> [[File:Supplicating_Pilgrim_at_Masjid_Al_Haram._Mecca,_Saudi_Arabia.jpg|thumb|right|160px|カアバ神殿にやってきた巡礼者たち。]]<br /> {{main|ハッジ}}<br /> <br /> [[メッカ]](マッカ)にある[[カアバ神殿]]へ歩いて向かうこと。[[アラビア語]]で「ハッジ」。[[イスラム教]]の五行のひとつ。行程に若干異なる点があるが、巡礼には[[イスラム教]]各宗派の信徒が共に参加する。<br /> <br /> [[ヒジュラ暦]]で12番目の月を「ハッジの月(巡礼月)」と呼び、この月にメッカの[[カアバ]]へ巡礼することは、特に奨励されている。これを大巡礼と言う。対して、これ以外の月に巡礼することは小巡礼(ウムラ)と言う。<br /> <br /> 巡礼は、体力的、経済的に可能な者に、一生に一度は行なうよう義務付けられている行為であるが、巡礼を果たした[[ムスリム]](イスラム教徒)は、「ハーッジー」と呼ばれ、特に尊敬される。<br /> <br /> 現在ハッジの希望者数は受け入れ可能人数を超えており、ハッジに参加するにはメッカを管理する[[サウジアラビア]]政府の発給する特別[[査証|ビザ]]が必要。ビザ発給枠はムスリム人口を考慮し各国に割り当てられる。サウジアラビア政府は巡礼地での礼拝時の宗教的興奮において起こると危惧される政治的混乱を恐れている。<br /> <br /> == 富士講 ==<br /> 江戸時代にさかんになった[[富士講]]では、[[富士山]]への巡礼(富士登山)を行い、また富士五湖や白糸の滝などを巡った。富士山までなかなか行くことができない人々は、住まいの近くに[[富士塚]]をつくりそこを登った。<br /> <br /> == 主な霊場や巡礼地 ==<br /> {{main|霊場}}<br /> <br /> * [[ベツレヘム]]<br /> * [[エルサレム]]<br /> * [[サンティアゴ・デ・コンポステーラ]]<br /> * [[メッカ]](マッカ)…など多数<br /> * [[セドナ (アリゾナ州)|セドナ]] (ネイティブアメリカンのハバスパイ族などの聖地で近年では米国のスピリチュアリストの聖地。)<br /> <br /> ;日本<br /> * [[四国八十八箇所]]<br /> * [[日本百観音]]<br /> ** [[西国三十三所]]<br /> ** [[坂東三十三箇所]]<br /> ** [[秩父三十四箇所]]<br /> * [[熊野詣]]<br /> * [[お蔭参り|お伊勢参り]]<br /> <br /> == 注釈 ==<br /> {{Reflist|group=&quot;注釈&quot;}}<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 参考資料 ==<br /> {{参照方法|date=2015年1月}}<br /> * 『坂東札所案内』([[清水谷孝尚]])<br /> <br /> == 関連書籍 ==<br /> * 『遍路と巡礼の社会学』(佐藤久光、人文書院、ISBN 4-409-54067-X)<br /> * 『遍路と巡礼の民俗』(佐藤久光、人文書院、ISBN 4-409-54072-6)<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[集印]]<br /> * [[旅行]] - [[徒歩旅行]]<br /> * [[練り]] - [[行道]]<br /> * [[行脚]]<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * [http://www.kimura-product.co.jp/index/kakusyu.htm 日本各地の札所一覧]<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:しゆんれい}}<br /> [[Category:巡礼|*]]<br /> [[Category:宗教行為]]<br /> [[Category:宗教文化]]<br /> [[Category:観光の形式]]<br /> [[Category:カトリック]]<br /> [[Category:三十二番職人歌合]]</div> 2400:7800:4975:9200:E0DB:A15B:D7A5:FCD2
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