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<hr />
<div>{{Otheruseslist|[[ソフトバンク]]の900MHz帯サービス|800MHz帯を中心とした周波数帯|800MHz帯|800MHz帯を中心としたサービス全般|プラチナバンド}}<br />
'''プラチナバンド'''とは、日本において移動体通信用に割り当てられた周波数帯のうち、700〜900MHz帯のことを指す。この項では[[ソフトバンク]]の[[第3世代移動通信システム]]携帯電話・[[SoftBank 3G]]の一部機種で利用できる、[[900MHz帯]]の[[W-CDMA]]方式によるサービスについて述べる。<br />
<br />
[[2012年]][[7月25日]]サービス開始。<br />
<br />
[[NTTドコモ]]の[[FOMAプラスエリア]]や[[KDDI]]・[[沖縄セルラー電話]]（[[au (携帯電話)|au]]）が使用する800MHz帯も、このプラチナバンドの定義に含まれる。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
ソフトバンクが、SoftBank 3GやSoftBank 4G LTEで使用している[[2.1GHz帯]]および[[1.5GHz帯]]は、NTTドコモやauで使われている800MHz帯と比べると、[[電波]]の直進性が強い。そのため[[高層建築物]]の傍や山間部などでの電波状況が悪い。これを改善するのが、電波が回折しやすい900MHz帯を使った通信サービスである。<br />
<br />
ソフトバンクは「エリアが狭い」「通信が切れやすい」といった苦情が多く寄せられ、同社の電波品質の悪さがサービスを解約する理由の1位としてあげられていた<ref>{{PDFlink|[http://www.softbankmobile.co.jp/ja/design_set/data/news/press/2012/20120301_01/pdf/20120301_01.pdf プラチナバンド認可記者会見プレゼンテーション資料]}}の5ページ目を参照</ref>。しかし、900MHz帯の周波数獲得でこれらの電波状況は改善されると見込んでおり、「以前よりプラチナバンドを提供しているドコモおよびauと同等程度の電波品質となる」と発表している。<br />
<br />
2012年7月のサービス開始以降、900MHz帯の通信が利用可能となった場所は基地局や設備配置などのエリア整備の進捗に伴って提供範囲が広がっている<ref>{{PDFlink|[http://www.softbankmobile.co.jp/ja/design_set/data/news/press/2012/20120301_01/pdf/20120301_01.pdf プラチナバンド認可記者会見プレゼンテーション資料]}}の30ページ目を参照</ref>。<br />
<br />
ソフトバンクモバイル(現在のソフトバンク)が発表したスケジュールによると、サービスエリアは2012年7月25日の開始時点で数百局の基地局で開始。以後順次拡大されて、2012年内に数千局、2012年度末に15,600局（人口カバー率22.2%）、2014年度に人口カバー率90%、2016年度中には約4万1000局にまで増設し、人口カバー率を99.9%にすると計画している<ref>[http://ascii.jp/elem/000/000/711/711564/ 「プラチナバンド」スタートで何が変わる? 簡単にまとめた] ascii.jp 2012年[[7月24日]]</ref><ref>[http://www.sankeibiz.jp/business/news/120724/bsj1207240503000-n1.htm ソフトバンク“悲願のプラチナバンド” 25日開始、当初は利用区域・機種限定] フジサンケイビジネスアイ 2012年7月24日</ref><ref>[http://mb.softbank.jp/mb/special/platinum_bands/spread/index.html プラチナバンドの広がり：プラチナバンド 特設サイト]</ref>。<br />
<br />
2012年7月25日より利用可能な5MHz幅×2は[[HSPA#HSPA_Evolution|HSPA+]](下り21Mbps・上り5.7Mbps)によるデータ通信と通話を提供し<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120301_515940.html ソフトバンクの900MHz帯、iPhoneなど“一気に”改善と孫氏] ケータイWatch [[2012年]][[3月1日]]</ref>、2012年3月時点でのプラチナバンド対応機種では[[iPad]]の第3世代モデルがHSPA+による高速通信を利用できる<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120310_517931.html ソフトバンク、「iPad」新モデルの予約受付を開始] ケータイWatch 2012年[[3月10日]]</ref>。また残りの10MHz幅×2については、これが利用可能となる2014年の夏よりLTE通信サービスを提供する計画となっている。<br />
<br />
プラチナバンドサービスを利用するには後述する対応機種が必要である。対応機種であれば、2.1GHz帯と900MHz帯の切り替えは端末側で自動で行われ、利用可能なサービスや料金も同一のため、利用者にとっては対応端末を利用していれば電波が良くなるメリットがあるのみである。<br />
<br />
なお、ソフトバンクの発表によると、既存の2.1GHzの電波帯に900MHzの帯域が加わることで、2.1GHz帯の混雑も緩和されるという見込みも立てており<ref>{{PDFlink|[http://www.softbankmobile.co.jp/ja/design_set/data/news/press/2012/20120301_01/pdf/20120301_01.pdf プラチナバンド認可記者会見プレゼンテーション資料]}}の35ページ目を参照</ref>、これにより回線に余裕が出来た2.1GHz帯の5MHz幅×2を使って、[[Long Term Evolution|FDD-LTE]]サービス ([[SoftBank 4G LTE]]) を2012年9月21日から提供開始している<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120402_523362.html ソフトバンクが今秋以降にFDD版LTE、対応スマホの料金も] ケータイWatch 2012年4月2日</ref><ref>[http://mb.softbank.jp/mb/news/contents/201209141009260000/index.html 「SoftBank 4G LTE」の提供開始について ～9月21日、2.1GHz帯でFDD-LTEがスタート！～] ソフトバンクモバイル（2012年9月14日）</ref>。<br />
<br />
== 使用周波数 ==<br />
2015年（平成27年）11月30日までは、[[パーソナル無線]]（903〜905MHz）と周波数を共用する。<br />
<br />
=== 2014年春まで ===<br />
<br />
W-CDMA（UMTS）バンドVIII<br />
*移動機→基地局（上り）: 900MHz～905MHz<br />
*基地局→移動機（下り）: 945MHz～950MHz<br />
※間隔：45MHz<br />
<br />
=== 2014年夏以降 ===<br />
<br />
W-CDMA（UMTS）バンドVIII または LTE バンド8<br />
*移動機→基地局（上り）: 900MHz～915MHz<br />
*基地局→移動機（下り）: 945MHz～960MHz<br />
※間隔：45MHz<br />
<br />
== 名称に関して ==<br />
日本における携帯電話用周波数のうち800MHz帯は、1979年にスタートした[[日本電信電話公社|電電公社]]（当時・現在の[[日本電信電話|NTT]]）、1985年の通信自由化で参入した[[トヨタ自動車]]が主幹の[[日本移動通信]]と第二電電（ともに当時、後に合併し現在の[[KDDI]]）が免許を与えられた。一方、1990年の電波審議会で競争促進を目的に携帯電話用として解放すべきと答申された[[1.5GHz帯]]に、JR系の[[ソフトバンクテレコム|日本テレコム]]と[[日産自動車]]が参入。デジタルホン、[[ツーカーホン関西]]、[[デジタルツーカー]]、[[ツーカー|ツーカーセルラー東京・東海]]（いずれも当時）としてサービスを開始した。このうち、デジタルホンとデジタルツーカーは合併してJ-フォンとなり、ボーダフォン、ソフトバンクモバイルを経て今のソフトバンクへと至っているが、こうした経緯からソフトバンクは800MHz帯を所持していない。<br />
<br />
電波は周波数が低いほど到達距離が長い。1.5GHzと[[2.1GHz帯]]しか持たないソフトバンクモバイルは、800MHz帯の周波数再編の過程で「自社だけ割り当てがないのは不公平である」とアピールした際、利用価値が高いという意味から800MHz帯のことを'''「黄金周波数帯」'''と言っていた。その後、2012年の700/900MHz帯免許交付を前に獲得を目指していたソフトバンクモバイル(現在のソフトバンク)は、「NTTドコモ、KDDIとともに平等に割り当てるべきである」と主張する際、700〜900MHz帯のことを'''「プラチナバンド」'''と呼称するようになった。そして2012年2月、900MHz帯のソフトバンクモバイルへの割り当てが決定。翌3月1日の記者発表時から、今度は'''「プラチナ電波」'''と称するようになった。しかし同年5月29日の新機種発表会では再び'''「プラチナバンド」'''という表記となり、'''「プラチナ電波」'''は使用されなくなった。現在は'''「プラチナバンド」'''のみが使われている。また同社は2013年6月、特許庁に'''「プラチナLTE」'''の商標出願を行っており、ソフトバンクが持つ周波数から、900MHz帯で運用を開始する予定のLTEを'''「プラチナLTE」'''と呼ぶ可能性がある。<br />
<br />
ただし、[[イー・アクセス]]（現在の[[ワイモバイル]]、子会社の[[ウィルコム沖縄]]を含む）を買収してスタートした[[イー・モバイル]]（現在の[[Y!mobile]]）の[[1.7GHz帯]]のLTEサービスのことを、一部のプロモーション資料で'''「LTEのプラチナバンド」'''と称していることが確認されており、プラチナバンドの定義があいまいになってきている。<br />
<br />
== 対応機種 ==<br />
プラチナバンドの使用する900MHz帯はGSMから転換された国際バンドとして北米を除く世界中の携帯電話に使用されている周波数帯であるが、日本国内ではソフトバンクモバイル以外で使用されていないため、当初の対応端末はグローバル端末が中心である。なお、プラチナバンドのサービス発表時点（2012年3月1日）では、発売済みの[[アップル (企業)|アップル]]製端末とX04HT以降の[[HTC (企業)|HTC]]製端末、[[シャープ]]製のPANTONE 4 (105SH) 端末が対応機種である<ref>[http://mb.softbank.jp/mb/service_area/kaizen/radiobase/index.html 新規周波数900MHz帯 使用基地局の認定について]</ref>。<br />
<br />
なお、'''2012年夏モデル以降の音声端末(スマートフォン含む)は全機種対応'''である。ただし、ソフトバンクのMVNO([[ウィルコム|WILLCOM]]（現在のY!mobile）等から発売される機種には、非対応の端末も一部存在する。<br />
<br />
''以下は2012年7月25日のサービスイン時点で、プラチナバンドに対応している、または対応予定と発表されている機種の一覧である''<ref>[http://faq.mb.softbank.jp/detail.aspx?id=e65717244307376705a596f70685863645957586c4a524b334d68486e4f316e61566e4a77564c363772456f3d よくあるご質問（FAQ） | ソフトバンクモバイル プラチナバンド（900MHz帯）に対応している機種を教えて下さい。]</ref>。<br />
;サービス発表前に販売された対応端末<br />
* [[SoftBank X04HT|TOUCH DIAMOND X04HT]]<br />
* [[SoftBank X05HT|TOUCH PRO X05HT]]<br />
* [[SoftBank X06HT|HTC Desire X06HT/X06HTII]]<br />
* [[SoftBank 001HT|HTC Desire HD 001HT]]<br />
* [[iPhone 4]]<br />
* [[iPhone 4S]]<br />
* [[iPad 2]]<br />
* [[iPad (第3世代)]]<br />
* [[SoftBank 101DL|DELL Streak Pro 101DL]]（2012年9月3日実施のソフトウェアアップデートで対応）<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120903_557205.html 「DELL Streak Pro 101DL」ソフト更新、プラチナバンドなど対応],ケータイWatch,2012年9月3日</ref><br />
<br />
;2012年5月29日に発表された端末(2012年夏モデル)<br />
* [[SoftBank 105SH|PANTONE 4 105SH]]<br />
* [[SoftBank 107SH|PANTONE 5 107SH／ボス電 107SH B]]<br />
* [[SoftBank 106SH|AQUOS PHONE Xx 106SH]]<br />
* [[SoftBank 101F|ARROWS A 101F]]<br />
* [[SoftBank 102SH|AQUOS PHONE 102SHII]]<br />
* [[SoftBank 109SH|THE PREMIUM9 WATERPROOF 109SH]]<br />
* [[SoftBank 103P|COLOR LIFE3 103P]]<br />
* [[SoftBank 108SH|かんたん携帯 108SH]]<br />
<br />
''サービスイン以降に発表された端末''<br />
* 音声端末(スマートフォン含む)の全機種。<br />
* データ通信専用端末([[モバイルWi-Fiルーター]]等)の一部機種。<br />
<br />
なお、[[ワイモバイル]]で発売した[[302HW]]は、ソフトバンクローミングの形でプラチナバンドを利用可能としており、その他、[[イー・アクセス]]時代の[[EMOBILE 4G-S]]端末、およびその後継の[[Y!mobile]]ブランドの「電話サービス(タイプ1)」契約用の端末でも、全端末でプラチナバンドに対応させている。また、タイプ2([[2018年]][[1月31日]]を以て停波予定)端末である[[302HW]]も、ソフトバンクモバイルローミングの形になるが、プラチナバンドエリアを利用した通話が可能となっている。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[FOMAプラスエリア]]<br />
* [[SoftBank 3G]]<br />
* [[ソフトバンク]]<br />
* [[第3世代移動通信システム]]<br />
* [[パーソナル無線]] - プラチナバンド以前より同周波数を使っていた<br />
<!-- * [[LTE]] --><br />
<!-- * [[FDD-LTE]] --><br />
* [[Long Term Evolution|LTE]]<br />
* [[W-CDMA]]<br />
* [[900MHz帯]]<br />
* [[1.5GHz帯]]<br />
* [[2GHz帯]]<br />
* [[HSPA+]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://mb.softbank.jp/mb/special/platinum_bands/index.html プラチナバンド 特設サイト | ソフトバンクモバイル]<br />
* [http://mb.softbank.jp/mb/service_area/kaizen/radiobase/index.html 新規周波数900MHz帯 使用基地局の認定について：サービスエリア ソフトバンクモバイル]<br />
* [http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2012/20120301_01/ 900MHz帯“プラチナバンド”の割り当てについて ソフトバンクモバイル株式会社]<br />
<br />
{{携帯電話の世代}}<br />
{{Keitai-stub}}<br />
{{デフォルトソート:ふらちなはんと}}<br />
[[Category:携帯電話 (ソフトバンク)]]</div>2400:7800:4975:9200:A4DA:D952:1045:22C9PDC2017-12-30T06:53:50Z<p>2400:7800:4975:9200:A4DA:D952:1045:22C9: /* 第三世代携帯電話への移行から終焉に至るまで */</p>
<hr />
<div>{{otheruses|携帯電話の通信方式}}<br />
'''PDC'''（{{lang-en|'''P'''ersonal '''D'''igital '''C'''ellular}}）とは、かつて存在した[[周波数分割複信|FDD]]-[[時分割多元接続|TDMA]]の[[第二世代携帯電話]]の通信方式の一つである。[[日本]]で開発され、日本国内で利用されていた。後述の[[mova]]が終了したことに伴い、[[2012年]]（[[平成]]24年）[[3月31日]]をもって使用停止となった。<br />
<br />
== 概略 ==<br />
[[1991年]]（平成3年）[[4月]]に電波システム開発センター（RCR、現[[電波産業会]]）によって、標準規格 RCR-STD 27 が定められた。この頃はJDC (Japan Digital Cellular) と呼ばれていた。<br />
<br />
1993年（平成5年）3月、に[[NTTドコモ]]がPDCを採用した[[800MHz帯]]を使用するmovaのサービスを始め、その後、旧デジタルホン（[[デジタルツーカー]]、J-フォン、ボーダフォン、[[ソフトバンクモバイル]]）、IDO／[[DDIセルラーグループ]]（現・[[au (携帯電話)|au]]（[[KDDI]]／[[沖縄セルラー電話]]）連合）、[[ツーカー|ツーカーグループ]]（現・KDDI）でも採用された。2011年11月末の時点で59万人の利用者があり、これは携帯電話利用者全体の約0.48%に当たる。<br />
<br />
開発当初、NTTドコモはNTTの[[世界]]進出を規制する[[日本電信電話株式会社等に関する法律|NTT法]]があることから、独自の規格を開発する予定はなかった。しかし、[[GSM]]1987（1987年策定）の次の世代の電波の利用効率の高いデジタルの国際規格が、いつまでも登場しなかったため、やむなく電波利用効率の高い暫定的デジタル方式としてPDCを開発した。最初の計画通り一切海外への営業や特許利用許可を出さなかったので、PDCは日本の[[ガラパゴス化|ローカル規格]]となった。電波の利用効率の低い初代TDMAについては日本と[[大韓民国|韓国]]・[[北朝鮮]]を除く国外では[[GSM]]方式が改訂され使用されている。<br />
<br />
== 第三世代携帯電話への移行から終焉に至るまで ==<br />
[[電気通信事業者|事業者]]各社は、[[周波数分割複信|FDD]]-[[符号分割多元接続|CDMA]]の[[第3世代移動通信システム|第三世代携帯電話]]（通称：'''3G'''）に移行し、PDC方式は段階的に廃止されていった。<br />
<br />
[[連結子会社]]の[[沖縄セルラー電話]]を含むKDDIのauは[[2003年]][[3月31日]]を以てPDCによるサービスを終了したが（新規受付は[[2002年]][[3月31日]]<ref>プリペイド契約は同年[[6月30日]]。</ref>に終了）、[[2005年]][[10月1日]]にツーカーグループがKDDIに吸収されたことに伴い、事実上、一時的にKDDIによるPDC方式の携帯電話サービスが復活した。ただしその後、ツーカーからauへの乗り換え手続きを開始し、[[2006年]][[6月30日]]をもってツーカーの新規受付を終了、[[2008年]][[3月31日]]をもってサービスが終了し、auに統一された。<br />
<br />
[[ソフトバンクモバイル]] ([[SoftBank 6-2]]) も、[[2008年]][[3月31日]]をもって、新規受付を停止した。新規端末の開発はすでに停止、2007年後半には端末供給も止まり、新規受付は同年12月の時点で事実上停止。また、総務省により、ソフトバンクPDCの1.5GHz周波数帯の使用期限が[[2010年]][[3月31日]]と定められており<ref>[http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/denpa_kanri/pdf/070110_1.pdf]</ref>、[[2008年]][[7月3日]]、これに合わせてサービスを終了することを正式に発表し<ref>{{Cite web<br />
|date=2008-07-03<br />
|url=http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2008/20080703_01/<br />
|title=第2世代携帯電話サービスの終了について<br />
|publisher=[[ソフトバンクモバイル]]<br />
|accessdate=2008年7月3日 <br />
}}<br />
</ref>、2010年3月31日を以てPDCサービスを終了した。<br />
<br />
なお2006年10月24日実施の[[番号ポータビリティ]]では、ソフトバンクモバイルへの転入に対しては、PDCの新規受け付け停止以前から[[SoftBank 3G]]への転入だけを認めており、PDCへの[[番号ポータビリティ]]を利用した転入は不可能であった。同制度ではツーカーへの転入もできなかったことから、他ネットワークから同制度を使いPDCに移行できるのは、唯一[[NTTドコモ]]だけであった（auはMNP開始時点ですでにPDCサービスを停止していた）。<br />
<br />
そのドコモも、[[1.5GHz帯]]を使用する[[シティフォン]]・シティオのサービスを2008年6月30日限りで終了（新規受付は2004年9月30日終了）。[[電気通信事業者協会]]が2008年4月7日に発表した統計で、movaの2007年度末における契約者数が遂に1,000万件を割り込んだことから、2008年11月30日をもって新規受付を停止した。もちろん番号ポータビリティによる転入もできなくなった。端末の新規開発・生産・出荷は終了している<ref>[http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/cellular/2007/index.htm]</ref>。2010年12月24日からは第四世代の携帯電話サービス[[Xi (携帯電話)|Xi]]も開始され、第二世代事業の廃止は時間の問題となりつつあったが、2009年1月30日にmovaサービスを2012年3月31日限りで終了することが正式に発表された。そして予定通りに[[停波]]され、PDCは19年の歴史に幕を下ろした。<br />
<br />
== 技術 ==<br />
[[北アメリカ|北米]]標準の1つである[[D-AMPS]]は、搬送波周波数間隔と通信速度以外はほぼPDCの技術を使用している。<br />
<br />
[[800MHz帯|800MHz]]/1.5[[ギガヘルツ|GHz]]の[[周波数]]で使用され、50[[キロヘルツ|kHz]]（25kHzインタリーブ）×2の帯域でπ/4DQPSK[[デジタル変調]]の1つの搬送波を[[周波数分割複信|FDD]]-[[時分割多元接続|TDMA]]で使用する。[[コーデック#音声圧縮のコーデック|音声通話の符号化方式]]は、[[誤り検出訂正|誤り訂正]]符号を含めて11.2kbps・3チャネルのフルレート[[VSELP]]6.7kbps、対応機種相互間などとの間で使われるより高音質なエンハンスドフルレートCS-[[ACELP]]8kbps（NTTドコモ）/[[ACELP]]6.7kbps（ソフトバンクモバイル）、5.6kbps・6チャネルのハーフレート[[PSI-CELP]]3.45kbpsの3つがある。<br />
<br />
また、[[データ通信]]は、[[回線交換]]9.6kbps、[[パケット通信]]はタイムスロットを3つまとめて最高28.8kbpsが可能である。<br />
<br />
[[端末]]（[[電話機]]）は、送信と受信とを同時に行わず、また[[GSM]]と比較して多重化数が少なく、最大瞬時[[空中線電力]]も小さい。また、[[基地局]]に位置登録された[[端末]]を送信時間別グループに分け、そのときのみ待ち受け端末が受信状態となる間欠通信も行っている。そのため、電池の容量当たりの待ち受け時間や通話時間を長くすることが容易である。<br />
<br />
結果として電波帯域有効利用という点ではGSMより遥かに優れている。<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[移動体通信]]：方式間の比較<br />
* [[電波利用高度化政策 (日本)]]：PDC発祥と終焉<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
<div class="references-small"><references /></div><br />
<br />
{{携帯電話の世代}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:PDC}}<br />
[[Category:携帯電話の通信規格]]</div>2400:7800:4975:9200:A4DA:D952:1045:22C9デラウェア州2017-12-29T15:46:35Z<p>2400:7800:4975:9200:A4DA:D952:1045:22C9: /* 歳入 */</p>
<hr />
<div>{{redirect|デラウェア}}<br />
{{基礎情報 アメリカ合衆国の州<br />
| 公式名称 = State of Delaware<br />
| 州旗 = Flag of Delaware.svg<br />
| 州章 = Seal of Delaware.svg<br />
| 地図 = Delaware in United States (zoom).svg<br />
| 愛称 = 最初の州<br />The First State<br />
| モットー = 自由と独立<br />（Liberty and Independence）<br />
| 州都 = [[ドーバー (デラウェア州)|ドーバー]]<br />
| 最大都市 = [[ウィルミントン (デラウェア州)|ウィルミントン]]<br />
| 州知事 = {{ill2|ジョン・C・カーニー|en|John C. Carney Jr.}}<br />
| 公用語 = 法的指定なし<br />
| 面積順位 = 49<br />
| 総面積 = 6,452<br />
| 面積大きさ = 1 E9<br />
| 陸地面積 = 5,068<br />
| 水域面積 = 1,387<br />
| 水面積率 = 21.5<br />
| 人口統計年 = 2010<br />
| 人口順位 = 45<br />
| 人口値 = 897,934<br />
| 人口大きさ = 1 E5<br />
| 人口密度 = 170.87<br />
| 加入順 = 1<br />
| 加入日 = [[1787年]][[12月7日]]<br />
| 時間帯 = -5<br />
| 夏時間 = -4<br />
| 緯度 = 38°27' - 39°50'<br />
| 経度 = 75°3' - 75°47'<br />
| 幅 = 48<br />
| 長さ = 154<br />
| 最高標高 = 136.2<br />
| 平均標高 = 20<br />
| 最低標高 = 0<br />
| ISOコード = US-DE<br />
| Website = delaware.gov<br />
| 上院議員 = [[トム・カーパー]]<br />[[クリス・クーンズ]]<br />
}}<br />
'''デラウェア州'''（{{lang-en-short|State of Delaware}}、{{IPAc-en|audio=en-us-Delaware.ogg|ˈ|d|ɛ|l|ə|w|ɛər}} {{respell|DEL|ə-wair}}）は、[[アメリカ合衆国]]大西洋岸中部に位置する<ref name="WhichRegion">While the U.S. Census Bureau designates Delaware as one of the South Atlantic States, it is often grouped with the Northeastern United States. Virtually all references to the mid-Atlantic states include Delaware.</ref>[[州]]の1つである。[[デルマーバ半島]]の北東部を占め、南と西は[[メリーランド州]]に、北東は[[ニュージャージー州]]に、北は[[ペンシルベニア州]]に接している。[[アメリカ合衆国憲法]]を[[1787年]][[12月7日]]に批准したが、建国に関わった[[13植民地]]のうちで最初に批准した州であることから、「''First State''」としても知られている。[[ロードアイランド州]]に次いで2番目に面積が小さく、人口では45番目だが人口密度では6番目の州である。<br />
<br />
[[1900年代]]初頭から独自の[[会社法]]と裁判制度により法人の設立に最適な州として知られ<ref>http://corplaw.delaware.gov/jpn/why_delaware.shtml</ref>、米国[[上場企業]]の50%、[[フォーチュン500]]企業の64%、会社数で100万社に及ぶ企業が設立準拠地ないし本社を置く<ref>http://www.corp.delaware.gov/aboutagency.shtml</ref>。州内は北から[[ニューキャッスル郡 (デラウェア州)|ニューキャッスル郡]]、[[ケント郡 (デラウェア州)|ケント郡]]、[[サセックス郡 (デラウェア州)|サセックス郡]]に分割されており、3という郡の数は50州の中で最も少ない。南2郡は昔から農業が盛んであり、ニューキャッスル郡は工業化が進んでいる。<br />
<br />
{{bar box<br />
|title=家庭で話される言語（デラウェア州） 2010<ref>[http://www.mla.org/map_data_results&state_id=23&mode=state_tops MLA Language Map Data Center". Modern Language Association.]</ref><br />
|titlebar=#ddd<br />
|float=right<br />
|bars=<br />
{{bar percent|[[英語]]|red|87.81}}<br />
{{bar percent|[[スペイン語]]|Purple|6.56}}<br />
}}<br />
{{bar box<br />
|title=人種構成（デラウェア州） 2010<br />
|titlebar=#ddd<br />
|float=right<br />
|bars=<br />
{{bar percent|[[白人]]|blue|65.3}}<br />
{{bar percent|[[アフリカ系アメリカ人|黒人]]|Purple|21.4}}<br />
{{bar percent|[[ヒスパニック]]|pink|8.2}}<br />
{{bar percent|[[アジア系アメリカ人|アジア系]]|brown|3.2}}<br />
{{bar percent|[[インディアン]]|orange|0.5}}<br />
{{bar percent|[[混血]]|yellow|2.7}}<br />
}}<br />
<br />
== 州名の由来 ==<br />
[[ファイル:3rdLordDeLaWarr.jpg|thumb|left|デラウェア卿]]<br />
デラウェア州は[[デラウェア川]]に、デラウェア川は[[デラウェア湾]]に由来する。なお、デラウェアの名を冠した名称には他に同地に先住していた[[インディアン]]の「[[レナペ|デラウェア族]]」がある。<br />
<br />
デラウェア湾は、[[1610年]]、探検家アーゴルが[[イギリス]]から[[バージニア植民地]]に向かう途中で発見した（ただし前年の[[1609年]]に[[ヘンリー・ハドソン]]が発見していた）。アーゴルは、当時のバージニア植民地初代[[総督]]{{仮リンク|トーマス・ウェスト (第3代デ・ラ・ワー男爵)|label=デラウェア卿|en|Thomas West, 3rd Baron De La Warr}}に因んで湾を名づけた<ref>{{cite web|url=http://www.etymonline.com/index.php?term=Delaware|title=Delaware|accessdate=2007-02-24|publisher=Online Etymology Dictionary}}</ref>。総督の本名はトマス・ウェストであり、[[爵位]]の第3代デ・ラ・ウェア[[男爵]] (3rd Baron De La Warr) からデラウェア卿と呼ばれていた。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
{{Main|デラウェア州の歴史}}<br />
=== インディアン ===<br />
デラウェア州となった地域にヨーロッパ人開拓者が入ってくる以前、[[デラウェア・バレー]]の全体と、[[チェサピーク湾]]に繋がるナンティコーク川沿いに、ウナミ・レナペあるいはデラウェアと呼ばれる東部[[アルゴンキン語族]]インディアンが住んでいた。デラウェア・バレーのウナミ・レナペ族は[[ハドソン川]]沿いに住んだマンシー・レナペ族と密接な関係があった。狩猟と農業の社会を作り、以前は敵だったミンカ族あるいは[[サスケハノック]]族とも増大していく[[毛皮貿易|毛皮交易]]では急速に仲介業者になっていった。1670年代に[[イロコイ連邦|イロコイ族]]5部族のためにデラウェア川沿いの土地が奪われ、ミンカ族が破壊されたこともあり、部族としての残存を望んだレナペ族の残りは地域を離れ、18世紀半ばまでに[[アレゲーニー山脈]]を越えていった。デラウェアの地域から去ることを望まなかった者達は洗礼を受けて[[キリスト教徒]]となり、公式記録やアメリカ生まれではない隣人の心中では他の有色人としてグループ化された。<br />
<br />
=== 植民地時代 ===<br />
[[ファイル:NouvSuede.jpg|thumb|200px|[[ニュースウェーデン]]、スウェーデン人植民者とデラウェア・インディアンの出会い]]<br />
現在のデラウェアに最初に入ったヨーロッパ人は[[オランダ人]]だった。1631年、現在のルイスの町がある場所近く、ツヴァーネンデールに交易基地を設立した。しかし1年も経たないうちにインディアンとの紛争で入植者全員が殺された。1638年、[[スウェーデン]]の交易基地と植民地である[[ニュースウェーデン]]が、[[スウェーデン人]]、[[フィンランド人]]、オランダ人集団の指導者ピーター・ミニュイットによって、フォートクリスチーナ（現在のウィルミントン）に設立された。ニュースウェーデン植民地は17年間続いた。1651年、[[ピーター・ストイフェサント]]の指導力で復活した[[オランダ]]が現在の[[ニューキャッスル (デラウェア州)|ニューキャッスル]]に砦を建設し、1655年にはニュースウェーデンを征服して、オランダ領[[ニューネーデルラント]]に併合した<ref name=hod>{{cite book|title=History of Delaware|author=John A. Munroe|edition=5, illustrated|publisher= University of Delaware Press|year=2006|isbn=0-87413-947-3|page=45|chapter=3|quote=[http://books.google.com/books?id=vs7NcOKnlNUC&lpg=PA45&dq=%22Lower%20counties%22%20%22on%20the%20delaware%22&pg=PA46#v=onepage&q=%22Lower%20counties%22%20%22on%20the%20delaware%22&f=false Chapter 3. The Lower Counties On The Delaware]}}</ref><ref>Scheltema, Gajus and Westerhuijs, Heleen (eds.),''Exploring Historic Dutch New York''. Museum of the City of New York/Dover Publications, New York (2011). ISBN 978-0-486-48637-6</ref>。<br />
それから僅か9年後の1664年、[[イングランド]]の[[ヨーク公]][[ジェームズ2世 (イングランド王)|ジェームズ]]の指示で、ロバート・カーが指揮するイングランド艦隊により、オランダは征服された。メリーランド植民地領主第2代[[ボルチモア男爵]][[セシリウス・カルバート (第2代ボルチモア男爵)|セシリウス・カルバート]]がこの地域の領有権を主張していたが、ヨーク公は1682年に[[ウィリアム・ペン]]にやや疑義の残る形で領有権を渡した。ペンはその領地である[[ペンシルベニア植民地]]について、海への出口を強く求めており、後に「デラウェアの下流郡」<ref name=hod/>と呼ばれることになる土地をヨーク公から借用した。<br />
<br />
1682年、ペンは代表制政府を設立し、ペンシルベニアとデラウェアを1つの議会の下にまとめた。しかし1704年には、ペンシルベニア植民地が大きく成長しており、その代表は下流郡の同意が無くても決断できることを望み、ペンシルベニアの代表は[[フィラデルフィア]]で、デラウェアの代表はニューキャッスルでそれぞれの議会を開くようになった。ペンとその相続人は2つの植民地領主に留まり、その総督には常に同じ人物を指名した。デラウェアとペンシルベニアが同じ総督を戴いていたのは特異なことではなかった。1703年から1738年、[[ニューヨーク植民地]]と[[ニュージャージー植民地]]は1人の総督の下にあった<ref>Lurie MN, Mappen M. Encyclopedia of New Jersey. Rutgers University Press, 2004, ISBN 0-8135-3325-2, p. 327</ref>。[[マサチューセッツ湾植民地]]と[[ニューハンプシャー植民地]]も何度か1人の総督の下にあった<ref>Mayo LS. John Wentworth, Governor of New Hampshire: 1767–1775. Harvard University Press, 1921, p. 5</ref>。<br />
<br />
デラウェア地域の初期は[[年季奉公]]者の労働力に頼っていたが、後にはイングランドの経済状態が良化してイングランドからの移民が減ったために、多くの奴隷を輸入した。換金作物としてタバコを栽培する[[奴隷]]社会となった。ただし、イングランドからの移民は入植を続けていた。<br />
<br />
=== アメリカ独立戦争 ===<br />
大西洋岸中部地域にある植民地はイギリスとの対立に当初それほど熱心ではなく、デラウェアの下流郡も同様だった。市民は領主政府と良好な関係を保っており、他の植民地よりも植民地議会でより独立色の強い行動を認められていた。ウィルミントン港の商人は貿易でイギリスと強く結びついていた。<br />
<br />
そのような時期にニューキャッスルの弁護士[[トマス・マッキーン]]が強い言葉で[[印紙法]]を非難し、ケント郡生まれの[[ジョン・ディキンソン (政治家)|ジョン・ディキンソン]]は「革命の文士」になった。独立宣言がでることを予測した愛国者の指導者トマス・マッキーンと[[シーザー・ロドニー (独立宣言署名者)|シーザー・ロドニー]]は植民地議会を説得し、1776年6月15日にイギリスとペンシルバニア植民地の支配からの離別を宣言させた。デラウェアの多数意見を代表していたのが[[ジョージ・リード (アメリカの政治家)|ジョージ・リード]]であったが、独立宣言の採決には加われなかった。シーザー・ロドニーは夜通し馬で駆けて[[大陸会議]]に入り、独立に賛成するデラウェアの票を投ずることができた。<br />
<br />
デラウェアは当初ジョン・ハスレットを指揮官として[[大陸軍 (アメリカ)|大陸軍]]に連隊を送った。その連隊は「デラウェア・ブルース」とか「ブルー・ヘン・チキンズ」と呼ばれた。[[1777年]]8月、イギリス軍の総司令官[[ウィリアム・ハウ]]は[[フィラデルフィア方面作戦]]の途上でデラウェアを通過し、[[ブランディワインの戦い]]で勝利してフィラデルフィアを占領した。デラウェアであった唯一の戦闘は[[9月3日]]にニューキャッスル郡[[クーチ橋の戦い|クーチ橋で戦われた]]ものである。<br />
<br />
ブランディワインの戦い後にウィルミントンはイギリス軍に占領され、デラウェアの知事[[ジョン・マッキンリー]]は逮捕された。イギリス軍は戦争の残り期間の大半で[[デラウェア川]]を支配したままであり、商業を妨害し、特にサセックス郡にいる積極的な[[ロイヤリスト|王党派]]の市民の活動を奨励した。イギリス軍は奴隷がイギリス軍と共に戦えばその解放を約束したので、逃亡した奴隷が北に集まり、イギリス軍の前線に合流した<ref>Simon Schama, ''Rough Crossings: Britain, The Slaves, and the American Revolution'', New York, HarperCollins, 2006</ref>。<br />
<br />
アメリカ合衆国の独立後、デラウェアの政治家は強い中央政府に反対する側の中心的立場となり、議会には各州が同数の代表を送ることを主張した。<br />
<br />
=== 奴隷制度と人種 ===<br />
デラウェアの開拓者の多くは、人口が急増していたメリーランドやバージニアから移って来ていた。これら植民地経済はおもにタバコの栽培に依存しており、労働集約型だったので奴隷の労働力に頼る比率が増していった。当初のイングランド人移住者の多くは、渡航費の肩代わりをして貰う代償として一定期間労働者として雇われる年季奉公者として入ってきていた。当初は年季奉公者と[[アフリカ人]]奴隷との線引きが曖昧だった。独立戦争前にメリーランドから移ってきたアフリカ系アメリカ人の自由民は、手頃な土地を入手できた。彼等は主に年季奉公の女性と、奴隷あるいは年季奉公あるいは自由のアフリカ系アメリカ人男性の間にできた者の子孫だった<ref>[http://www.freeafricanamericans.com/ Paul Heinegg. Free African Americans in Virginia, North Carolina, South Carolina, Maryland and Delaware] Accessed February 15, 2008</ref>。イングランドの経済状態が良化してイングランドからの年季奉公者が減ったために、労働力として多くの奴隷が輸入された。<br />
<br />
植民地時代が終わるとき、デラウェア州の奴隷人口は減少を始めた。農業経済はタバコから混合型へ移行し、奴隷労働力の需要は減った。独立戦争後に[[メソジスト]]や[[クエーカー]]教徒が奴隷所有者に奴隷解放を働きかけ、理想を求めるという理由で個人による奴隷解放が進んだ。1810年時点ではデラウェアの黒人人口の4分の3は自由人だった。1777年にジョン・ディキンソンが37人の奴隷を解放したとき、州内では最大の奴隷所有者だった。1860年時点では最大の奴隷所有者でも16人しか保有していなかった<ref>Peter Kolchin, ''American Slavery: 1619–1877'', New York: Hill and Wang, 1994, pp.78, 81–82</ref>。<br />
<br />
州議会で奴隷制度廃止が提案されたとしても僅差で否決されていたが、実際面ではほとんど終わっていた。[[南北戦争]]開始直前の1860年国勢調査時点で、黒人人口の91.7%は自由人だった<ref>Peter Kolchin, ''American Slavery: 1619–1877'', New York: Hill and Wang, 1994, pp. 81–82</ref>。奴隷総数は1,798人であり、「自由有色人」は19,829人だった<ref>[http://mapserver.lib.virginia.edu/php/start.php?year=V1860 Historical Census Browser, 1860 Federal Census, University of Virginia Library] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20141011024040/http://mapserver.lib.virginia.edu/php/start.php?year=V1860 |date=2014年10月11日 }}, accessed November 30, 2012</ref>。<br />
<br />
[[1813年]]、アメリカでも最古の黒人教会がデラウェアで承認され、元奴隷のピーター・スペンサーが創立したのでスペンサー教会あるいはアフリカ人の統一教会と呼ばれた。これは1793年にフィラデルフィアで設立されたアフリカ人メソジスト・エピスコパル教会を継いでおり、1816年までメソジスト・エピスコパル教会との結びつきがあった。スペンサーはウィルミントンに新しい宗派のための教会を建てた<ref>{{cite web|url=http://www.udel.edu/BlackHistory/antebellum.html|first=Peter T.|last=Dalleo|title=The Growth of Delaware's Antebellum Free African Community|publisher= University of Delaware|date=1997-06-27|accessdate=2013-07-04}}</ref>。この教会はアフリカ人統一第一有色人メソジストプロテスタント教会および関連団体と呼ばれ、一般的にはA.U.M.P.教会と呼ばれた。1814年にスペンサーが始めたビッグ・オーガスト・クォータリーは、現在でも祝われており、アメリカでも最古の文化的祭りとなっている。<br />
<br />
南北戦争が始まったとき、デラウェア州は唯一の名目上奴隷州であり、北部に留まった。1861年1月3日にアメリカ合衆国からの脱退を問うた投票ではこれを否決した。このときデラウェア州知事が述べたように、アメリカ合衆国憲法を批准して最初の州になったデラウェア州は、合衆国を去るとすれば最後の州になると言われた。この戦争で戦った市民の大半は州の連隊（北軍）に入ったが、メリーランド州やバージニア州の連隊に入って南軍に仕えた者もいた。南軍の連隊や民兵隊が組織されなかったことでは、唯一の奴隷州となった。1865年12月に[[アメリカ合衆国憲法修正第13条]]を批准し、残っていた奴隷も解放された。<br />
<br />
== 地理 ==<br />
[[ファイル:National-atlas-delaware.png|thumb|300px|right|デラウェア州図]]<br />
[[ファイル:Twelve-mile-circle.gif|thumb|300px|right|12マイル円]]<br />
[[ファイル:Delaware-wedge.svg|thumb|12マイル円、メイソン・ディクソン線、「ザ・ウェッジ」（くさび）との相関図、青と白の領域がデラウェア州領内、ただし、円の最西端の小さな弓形（銀色）はメリーランド州領内]]<br />
デラウェア州は、北部で[[ペンシルベニア州]]に、東部で[[デラウェア川]]と[[デラウェア湾]]を挟んで[[ニュージャージー州]]に、さらにその南は[[大西洋]]に、西部と南部で[[メリーランド州]]に接している。またデラウェア川の東岸、ニュージャージー州と陸続きに小部分がある。メリーランド州の東海岸部およびバージニア州の2郡と共に、大西洋岸に伸びる[[デルマーバ半島]]を構成している。最大都市は[[ウィルミントン (デラウェア州)|ウィルミントン市]]で、州都は[[ドーバー (デラウェア州)|ドーバー市]]である。南北96マイル、東西は9〜35マイルであり、面積1,954平方マイルは、[[ロードアイランド州]]に次いで2番目に小さい。[[栃木県]]とほぼ同じ大きさである。<br />
<br />
州北側の州境は少し異常な形で定義されている。デラウェア州とペンシルベニア州の州境は、ニューキャッスル市にある郡庁舎のキューポラから半径12マイル (19 km) の円弧となっていた。この円弧は[[12マイル円]]と呼ばれることが多い<ref>Because of surveying errors, the actual line is actually several compound arcs with centers located at different points in town New Castle</ref>。国内でも唯一、円弧を使った州境となっている。<br />
<br />
この円弧がデラウェア川のニュージャージー州岸低潮位標識まで伸ばされ、その後は川岸を辿り、12マイル円の延長にある南側の点に達する。そこから先は境界線によくあるやり方でデラウェア川の中心（谷線）を辿り、ニュージャージー州との州境になる。円弧の西側は、メリーランド州最東端を過ぎてもそのまま伸ばされ、やや東の経線が円弧と交わる点から先は真南に伸ばされている。円弧の北西部とメリーランド州境に挟まれた領域（{{仮リンク|ウェッジ (デラウェア州)|en|Wedge (border)|label=ザ・ウェッジ}}）は、デラウェア州とペンシルベニア州の双方が領有を主張していたが、1921年にデラウェア領であることが確認された。<br />
<br />
=== 地形 ===<br />
デラウェア州は平坦な平原にあり、標高の中央値は50州の中で最も低い<ref name=USGS>{{cite web|url=http://www.census.gov/prod/2004pubs/04statab/geo.pdf|format=PDF|page=216|title=Extreme and Mean Elevations by State and Other Area|work=Statistical Abstract of the United States: 2004–2005|publisher=United States Census Bureau|accessdate=2011-03-16}}</ref>。標高の最高地点はウィルミントン市のコンコード高校近く、イーブライト・アジマスであり、450フィート (140 m) に届かない<ref name=USGS/>。州最北部はアパラチア・[[ピードモント台地]]にあり、丘陵とうねりのある表土である。[[滝線]]は[[ニューアーク (デラウェア州)|ニューアーク]]とウィルミントンの間でほぼロバート・カークウッド・ハイウェイを辿っており、その南が大西洋岸平原で平たく、砂質で、場所によって湿地になっている<ref>{{cite web|url=http://www.dgs.udel.edu/delaware-geology/summary-geologic-history-delaware|title=A Summary of the Geologic History of Delaware|publisher= The Delaware Geological Survey|accessdate=2013-07-04}}</ref>。州西側州境に標高75フィート (23 m)から80フィート (24 m) の尾根があり、デラウェア川およびデラウェア湾に流れる水路と西の[[チェサピーク湾]]に流れる水路を分けている。<br />
<br />
=== 気候 ===<br />
州内大半の領域が大西洋岸平原にあるので、大洋がその気候を和らげる効果がある。気候帯では[[温暖湿潤気候]]と[[大陸性気候]]の遷移域にある。デラウェア州は南北の距離が約100マイル (160 km) と小型だが、平均気温や降雪量を見ると南北でかなりの違いがある。州南部のサセックス郡では大西洋とデラウェア湾で気候が和らげられ、北部より植物生育期間が長い。過去最高気温は1930年7月21日にミルズボロで記録された110{{°F}} (43 ℃) であり、過去最低気温は1893年1月17日に同じくミルズボロで記録された-17{{°F}} (-27 ℃) である。<br />
<br />
=== 環境 ===<br />
デラウェア州が気候帯の遷移域にあるために、様々な植生が見られる。北部3分の1では、[[アメリカ合衆国北東部]]に典型的な北東部海岸森林やオーク混合林が見られる<ref name="ecoregions">{{cite journal|author=Olson|title=Terrestrial Ecoregions of the World: A New Map of Life on Earth|journal=BioScience|year=2001|volume=51|issue=11|pages=933–938|url=http://gis.wwfus.org/wildfinder/|doi=10.1641/0006-3568(2001)051[0933:TEOTWA]2.0.CO;2|author-separator=,|author2=D. M|author3=E. Dinerstein|display-authors=3|issn=0006-3568|last4=Burgess|first4=Neil D.|last5=Powell|first5=George V. N.|last6=Underwood|first6=Emma C.|last7=d'Amico|first7=Jennifer A.|last8=Itoua|first8=Illanga|last9=Strand|first9=Holly E.|archiveurl=https://web.archive.org/web/20111014034322/http://gis.wwfus.org/wildfinder/|archivedate=2011年10月14日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。州南部3分の1では大西洋岸中部森林が見られる<ref name="ecoregions" />。例えば、サセックス郡のトラップ池州立公園はヌマスギの自生北限の1つである。<br />
<br />
=== 環境管理 ===<br />
デラウェア州は有害廃棄物によって「軽度に汚染」された土地の浄化について政府補助金を支給しており、その資金は石油卸売りに掛ける税金から拠出されている<ref>{{cite news|title=Cleaning up contamination|first=Jeff|last=Montgomery|newspaper=The News Journal|publisher=Gannett|date=2011-05-14|accessdate=2011-05-14|url=http://www.delawareonline.com/article/20110514/NEWS02/105140360/-1/NLETTER01/Cleaning-up-contamination|location=New Castle, Delaware|at=DelawareOnline|archiveurl=https://www.webcitation.org/5ygBz8xTN?url=http://www.delawareonline.com/article/20110514/NEWS02/105140360/-1/NLETTER01/Cleaning-up-contamination|archivedate=2011年5月14日|deadurldate=2017年9月}} ''The first online page is archived; the page containing information related here is not in the archived version.''</ref>。<br />
<br />
== 人口動静 ==<br />
[[ファイル:Delaware population map.png|thumb|right|デラウェア州人口密度地図]]<br />
{{US Census population<br />
|1790= 59096<br />
|1800= 64273<br />
|1810= 72674<br />
|1820= 72749<br />
|1830= 76748<br />
|1840= 78085<br />
|1850= 91532<br />
|1860= 112216<br />
|1870= 125015<br />
|1880= 146608<br />
|1890= 168493<br />
|1900= 184735<br />
|1910= 202322<br />
|1920= 223003<br />
|1930= 238380<br />
|1940= 266505<br />
|1950= 318085<br />
|1960= 446292<br />
|1970= 548104<br />
|1980= 594338<br />
|1990= 666168<br />
|2000= 783600<br />
|2010= 897934<br />
|estimate= 917092<br />
|estyear= 2012<br />
|footnote = Sources: 1910–2010<ref>{{cite web|author=Resident Population Data|url=http://2010.census.gov/2010census/data/apportionment-pop-text.php|title=Resident Population Data – 2010 Census|publisher=2010.census.gov|accessdate=2011-08-17}}</ref><br />
}}<br />
2012年7月1日時点で、デラウェア州人口は917,092人と推計され、2010年国勢調査からは2.1%増加した<ref name=PopEstUS>{{cite web|url=http://www.census.gov/popest/data/national/totals/2012/index.html|title=Annual Estimates of the Population for the United States, Regions, States, and Puerto Rico: April 1, 2010 to July 1, 2012|format=CSV|work=2012 Population Estimates|publisher=United States Census Bureau, Population Division|date=December 2012|accessdate=2012-12-24}}</ref>。<br />
<br />
2010年国勢調査に拠れば、デラウェア州人口897,934人のうち、人種による人口構成は次のようになっている<br />
* 68.9% 白人（非ヒスパニック白人は65.3%、ヒスパニック系白人は3.6%）<br />
* 21.4% 黒人<br />
* 3.2% [[アジア系アメリカ人|アジア人]]<br />
* 0.5% [[インディアン]]<br />
* 2.7% 混血<br />
* 3.4% その他の人種<br />
<br />
* 8.2% ヒスパニック（人種によらない）<ref>{{cite web|url=http://factfinder2.census.gov/faces/tableservices/jsf/pages/productview.xhtml?pid=DEC_10_PL_QTPL&prodType=table|title=American FactFinder|publisher=Factfinder2.census.gov|date=2010-10-05|accessdate=2011-08-17}}</ref><br />
1990年の国勢調査では黒人16.9%、非ヒスパニック白人79.3%となっていた<ref>{{cite web|title=Delaware – Race and Hispanic Origin: 1790 to 1990|publisher=U.S. Census Bureau|url=http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0056/twps0056.html|accessdate=2012-04-18}}</ref>。<br />
デラウェア州の人口密度は442.6人/平方マイル (170.9 人/km<sup>2</sup>) であり、国内50州の中で第6位である。これは国内平均よりも356.4人/平方マイル (137.6 人/km<sup>2</sup>) だけ多い。また人口順位では第46位である。2010年時点で人口10万人を超える都市が無いことでは国内5州の中に入っている<ref name="Census">{{cite web |url=http://www.census.gov/Press-Release/www/releases/archives/voting/011400.html |title=アーカイブされたコピー |accessdate=2008年9月10日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080204083625/http://www.census.gov/Press-Release/www/releases/archives/voting/011400.html |archivedate=2008年2月4日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。州の人口重心はニューキャッスル郡タウンゼントの町にある<ref name="cenpopcenter">{{cite web|title=Population and Population Centers by State: 2000|publisher=United States Census Bureau|date=2002-02-20|url=http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt|format=TXT|accessdate=2007-03-09}}</ref>。<br />
<br />
デラウェア州内で申告された祖先による構成比は、黒人 (19.2%)、[[アイルランド系アメリカ人|アイルランド系]] (16.6%)、[[ドイツ系アメリカ人|ドイツ系]] (14.3%)、[[イギリス系アメリカ人|イギリス系]] (12.1%)、[[イタリア系アメリカ人|イタリア系]] (9.3%)となっている。<br />
<br />
デラウェア州北部のフィラデルフィア郊外は非常にアイルランド系が多いのに対して、デラウェア州南部はイギリス系祖先が多くなっている。<br />
<br />
=== 言語 ===<br />
2000年時点でデラウェア州民の5歳以上人口のうち91%は家庭で[[英語]]のみを話していた。[[スペイン語]]は5%だった。第3位は[[フランス語]]の0.7%、続いて[[中国語]]0.5%、[[ドイツ語]]0.5%だった。<br />
<br />
英語を公用語とするために州議会の下院と上院に議案が何度か提出されてきたが<ref>[http://legis.delaware.gov/LIS/LIS144.NSF/vwLegislation/SB+129?Opendocument SB 129], assigned 2007-06-13 to Senate Education Committee.</ref><ref>[http://legis.delaware.gov/LIS/LIS143.NSF/vwLegislation/HB+436?Opendocument HB 436], stricken 2006-06-15</ref>、一度も成案になっていない。<br />
<br />
=== 宗教 ===<br />
[[ファイル:Datamil de map.jpg|right|thumb|デラウェア州]]<br />
デラウェア州の住民の宗教宗派別構成比は次のようになっている。<br />
* [[キリスト教]] &ndash;66%<br />
** [[プロテスタント]] &ndash;57%<br />
*** [[メソジスト]] &ndash;20%<br />
*** [[バプテスト教会|バプテスト]] &ndash;19%<br />
*** [[ルーテル教会]] &ndash;4%<br />
*** [[長老派教会]] &ndash;3%<br />
*** [[ペンテコステ運動]] &ndash;3%<br />
*** 他のプロテスタントまたは一般的なプロテスタント &ndash;8%<br />
** [[カトリック教会|ローマ・カトリック]] &ndash;9%<br />
** 他のキリスト教 &ndash;1%<br />
* 他の宗教 &ndash;5%<br />
* 無宗教 &ndash;17%<br />
<br />
宗教データ・アーカイブ協会に拠れば<ref name="thearda">{{cite web|url=http://www.thearda.com/mapsReports/reports/state/10_2000.asp|title=State Membership Reports|accessdate=2010-06-15|work=thearda.com}}</ref>、2000年時点で信徒数の多い会派はカトリック教、[[メインライン・プロテスタント]]、[[福音主義]]プロテスタントである。<br />
<br />
2012年に行われた国内の信仰に関する調査で、デラウェア州民の34%は「そこそこの信仰」と答え、33%は「大変信仰熱心」、33%は「信仰心が無い」と答えていた<ref>{{cite news|url=http://thedialog.org/?p=4580|newspaper=The Dialog|title=In 'very religious' USA, Gallup sees Delaware residents as 'moderately' so – by 1 percent|last=Catholic News Agency| date=2012-04-03|accessdate=2012-04-16}}</ref>。<br />
<br />
== インディアン部族 ==<br />
[[ファイル:Delaware01.png|thumb|left|250px|レニ・レナペ（デラウェア族）のかつての領土]]<br />
この州のもともとの住民であった[[レナペ|デラウェア族]]は、「レナペ連合」として、[[オハイオ州]]から大西洋岸に及ぶ広大な領土を勢力範囲としていた一大インディアン部族だった。かれらデラウェア族は、1737年に植民地領主[[ウィリアム・ペン]]の息子たちに領土の大半をだまし盗られた（→「[[デラウェア州の歴史#歩いた分だけの土地を購入|歩いた分だけの土地を購入]]」）。<br />
<br />
アメリカ連邦政府と全米のインディアン部族との間で結ばれた、「部族の主権」を保証する条約は370に上るが、その第一号条約は1778年にデラウェア族と結ばれたものである。これは合衆国植民政府のイギリスとの戦いに、デラウェア族連合が味方したことに対する見返りだった。こうして条約規定のもと、アメリカ合衆国はデラウェア族を中心としたレナペ連合の国家組織を認め、援助することとなった。<br />
<br />
しかしその後18の「新しい条約」がレナペ連合に強要され、そのたびに部族の領土は縮小され、また数度にわたる白人入植州政府との戦いで分断され、19世紀には[[インディアナ州]]→[[ミズーリ州]]→[[カンザス州]]へと強制移住が繰り返され、最終的に数百人に減り、[[オクラホマ州]]の保留地に移住させられた。<br />
<br />
現在、この州には公式な「インディアン部族」としてアメリカ連邦政府が承認している部族はなく、同州ではデラウェア族は絶滅したことになっている。<br />
<br />
「[[ナンチコーク族]]」のみが、州政府から部族認定されている唯一のインディアン部族である。現在、より強い自治権と[[インディアン居留地|保留地]]（Reservation）を保証される連邦承認を要求中である。<br />
<br />
≪デラウェア州政府から公式認定されているインディアン部族≫<br />
<br />
* 「[[ナンチコーク族]]・インディアン協会」<br />
<br />
≪アメリカ連邦政府に公認要求中のインディアン部族≫<br />
* 「[[レナペ]]・デラウェア族」<br />
* 「[[ナンチコーク族]]・インディアン協会」<br />
<br />
===インディアン・カジノ===<br />
デラウェア州は、連邦から同州の公営ギャンブルを違法とされている州であり、州の権限下にあるナンチコーク族は、「インディアン・カジノ」を持てないままである。ジャック・マーケル知事はスポーツくじの合法化に意欲を見せており、部族カジノを持ちたいナンチコーク族からも注目されている。<br />
<br />
== 主要な都市 ==<br />
[[ファイル:Dover Delaware.jpg|thumb|[[ドーバー (デラウェア州)|ドーバー]]]]<br />
[[ファイル:Newark Delaware.jpg|thumb|[[ニューアーク (デラウェア州)|ニューアーク]]]]<br />
[[ファイル:High Street, Seaford, Delaware (2006).jpg|thumb|[[シーフォード (デラウェア州)|シーフォード]]]]<br />
[[ファイル:Wilmington Delaware skyline.jpg|thumb|[[ウィルミントン (デラウェア州)|ウィルミントン]]]]<br />
<br />
[[ウィルミントン (デラウェア州)|ウィルミントン]]はデラウェア州北部内で単独で発達した都市である。しかし、近接しているという理由で、ここは業務拠点および[[ペンシルベニア州]][[フィラデルフィア]]郊外の両方として機能している。<br />
{|width=70%<br />
|- valign=top<br />
|<br />
; ウィルミントンの郊外<br />
* [[ニューアーク (デラウェア州)|ニューアーク]]<br />
* [[パイククリーク (デラウェア州)|パイククリーク]]<br />
* [[ベア (デラウェア州)|ベア]]<br />
* {{仮リンク|ブルックサイド (デラウェア州)|en|Brookside, Delaware}}<br />
* {{仮リンク|グラスゴー (デラウェア州)|label=グラスゴー|en|Glasgow, Delaware}}<br />
* [[:en:Hockessin, Delaware|Hockessin]]<br />
* セントジョージズ<br />
|<br />
; 他の場所<br />
* [[ドーバー (デラウェア州)|ドーバー]]<br />
* [[シーフォード (デラウェア州)|シーフォード]]<br />
* [[ルイス (デラウェア州)|ルイス]]<br />
* [[ミルフォード (デラウェア州)|ミルフォード]]<br />
* {{仮リンク|スマーナ (デラウェア州)|label=スマーナ町|en|Smyrna, Delaware}}<br />
* {{仮リンク|ジョージタウン (デラウェア州)|label=ジョージタウン|en|Georgetown, Delaware}}<br />
* [[レホボスビーチ (デラウェア州)|レホボスビーチ]]<br />
* [[ミドルタウン (デラウェア州)|ミドルタウン]]<br />
|}<br />
<br />
=== デラウェア州の豊かな上位10都市 ===<br />
[[:en:per capita income]]による順位<br />
# [[:en:Greenville, Delaware|Greenville]]：$83,223<br />
# [[:en:Henlopen Acres, Delaware|Henlopen Acres]]：$82,091<br />
# [[:en:South Bethany, Delaware|South Bethany]]：$53,624<br />
# [[:en:Dewey Beach, Delaware|Dewey Beach]]：$51,958<br />
# [[:en:Fenwick Island, Delaware|Fenwick Island]]：$44,415<br />
# [[:en:Bethany Beach, Delaware|Bethany Beach]]：$41,306<br />
# [[:en:Hockessin, Delaware|Hockessin]]：$40,516<br />
# [[:en:North Star, Delaware|North Star]]：$39,677<br />
# [[レホボスビーチ (デラウェア州)|レホボスビーチ]]：$38,494<br />
# [[:en:Ardentown, Delaware|Ardentown]]：$35,577<br />
: ''For more [[:en:Delaware locations by per capita income|see the complete list of places]]''<br />
<br />
== 政治と法律 ==<br />
デラウェア州では、アメリカ独立戦争以降、4度にわたって州憲法の制定が行われた。1度目は[[1776年]]、2度目は[[1792年]]、3度目は[[1831年]]である。現行のデラウェア州憲法は[[1897年]]に制定された。デラウェア州憲法では、[[司法府]]、[[立法府]]、[[行政府]]の設置を定めている。<br />
<br />
=== 立法府 ===<br />
[[ファイル:Delaware State Capitol.jpg|right|thumb|[[デラウェア州議会]]はドーバー市にある[[デラウェア州会議事堂]]で開催される]]<br />
デラウェア州の立法府は[[デラウェア州議会]]であり、定員21名の[[デラウェア州上院|上院]]と、定員41名の[[デラウェア州下院|下院]]によって構成されている。両院の議員はそれぞれ総選挙によって選出され、欠員が生じた場合には速やかに補欠選挙が行われる。任期は上院が4年、下院が2年である。<br />
<br />
州議会は[[ドーバー (デラウェア州)|ドーバー]]にある[[デラウェア州会議事堂|州会議事堂]]において、毎年1月の第2火曜日に招集され、その年の6月末日まで開催される。<br />
<br />
上院では、[[デラウェア州知事の一覧|州知事]]が指名する裁判官その他の候補者の承認を行う。<br />
<br />
=== 司法府 ===<br />
デラウェア州憲法には裁判所の数も定めてある。<br />
* デラウェア州最高裁判所、州内最高位にある裁判所<br />
* デラウェア州上級裁判所、一般的司法に関する第一審裁判所<br />
* デラウェア州衡平法裁判所、主に法人の紛争を扱う<br />
* 家庭裁判所、家庭内および保護の問題を扱う<br />
* 一般訴訟裁判所、民事および刑事の一定レベル以下の事件を扱う<br />
<br />
憲法には規定されていない下級裁判所として治安裁判所と市会裁判所がある。<br />
<br />
デラウェア州は衡平法裁判所が残っていることでは国内でも数少ない州になっている。これは法人の[[M&A|合併や買収]]に関連する法人間の紛争を扱うことが多い。最高裁判所と共に、法人の取締役会や役員に幅広い裁量を与える法人法に関して、簡潔な意見を持っているという評判がある。さらに裁判所判断の基礎をなすデラウェア州一般法人法は、法人がその事情に対処するために大きな柔軟性を与えていると見なされている。このことでデラウェア州は法人に優しい州と考えられている。多くの会社がデラウェア州で法人化しており、その60%は[[ニューヨーク証券取引所]]に上場している<ref name="divcorpabout">{{cite web|url=http://www.state.de.us/corp/aboutagency.shtml|title=Division of Corporations – About Agency|accessdate=2007-03-09|publisher=Delaware Division of Corporations|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070228002805/http://www.state.de.us/corp/aboutagency.shtml|archivedate=2007年2月28日|deadurldate=2017年9月}} ''Note: replacement current URL (2008-07-23) is http://www.corp.delaware.gov/aboutagency.shtml .''</ref>。1952年に体刑を採用したことでは国内最後の州になっている<ref>{{Cite book|last=Pleck|first=Elizabeth Hefkin|title=Domestic tyranny: the making of American social policy against family|publisher=University of Illinois Press|year=2004|page=120|url=http://books.google.com/books?id=zN2A2shTz6YC&pg=PA120|isbn=978-0-252-07175-1}}</ref>。<br />
<br />
=== 行政府 ===<br />
{{See also|デラウェア州知事の一覧}}<br />
行政府の首長はデラウェア州知事である。州知事は毎年州議会の合同会議で施政方針演説を行う<ref>{{cite web|url=http://www.delawarestatehouse.com/|title=Home|last=Staff|year=2010|work=website for Delaware House of Representatives Minority Caucus|publisher=Delaware House of Representatives Minority Caucus|archiveurl=https://www.webcitation.org/5n1UxlPVx?url=http://www.delawarestatehouse.com/|archivedate=2010年1月24日|accessdate=2001-01-24|deadurldate=2017年9月}}</ref>。<br />
<br />
=== 郡 ===<br />
デラウェア州は3つの郡に分割されている。北から[[ニューキャッスル郡 (デラウェア州)|ニューキャッスル郡]]、[[ケント郡 (デラウェア州)|ケント郡]]、[[サセックス郡 (デラウェア州)|サセックス郡]]の順である。50州の中で最も郡の数が少ない。各郡は<br />
郡政委員を選挙で選び、主に地区割りや開発の問題を扱う。他州の郡レベルで行われる裁判と警察のような機能は州政府に集権されており、州政府にかなりの権限が集められている。郡内は昔からハンドレッドと呼ばれる小区分に分割され、1960年代まで税の申告や選挙区割りに使われていたが、現在では管理的役割がなくなっている。現在の使い方としては不動産所有権の表現法として使われるだけである。<br />
<br />
=== 政治 ===<br />
<div class="thumb tright"><br />
{|class=wikitable style="margin:0em;font-size:85%;text-align:center;"<br />
|+ 大統領選挙結果<br />
|-<br />
! 年<br />
! [[共和党 (アメリカ)|共和党]]<br />
! [[民主党 (アメリカ)|民主党]]<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[2012年アメリカ合衆国大統領選挙|2012]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|39.98% ''165,484<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''58.61%''' ''242,584<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[2008年アメリカ合衆国大統領選挙|2008]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|37.37% ''152,356<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''62.63%''' ''255,394<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[2004年アメリカ合衆国大統領選挙|2004]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|45.75% ''171,660<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''53.35%''' ''200,152<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙|2000]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|41.90% ''137,288<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''54.96%''' ''180,068<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[1996年アメリカ合衆国大統領選挙|1996]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|36.58% ''99,062<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''51.82%''' ''140,955<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[1992年アメリカ合衆国大統領選挙|1992]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|35.33% ''102,313<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''43.52%''' ''126,054<br />
|-<br />
|bgcolor="#fff3f3"|[[1988年アメリカ合衆国大統領選挙|1988]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|'''55.88%''' ''139,639<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|43.48% ''108,647<br />
|-<br />
|bgcolor="#fff3f3"|[[1984年アメリカ合衆国大統領選挙|1984]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|'''59.78%''' ''152,190<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|39.93% ''101,656<br />
|-<br />
|bgcolor="#fff3f3"|[[1980年アメリカ合衆国大統領選挙|1980]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|'''47.21%''' ''111,252<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|44.87% ''105,754<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[1976年アメリカ合衆国大統領選挙|1976]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|46.57% ''109,831<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''51.98%''' ''122,596<br />
|-<br />
|bgcolor="#fff3f3"|[[1972年アメリカ合衆国大統領選挙|1972]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|'''59.60%''' ''140,357<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|39.18% ''92,283<br />
|-<br />
|bgcolor="#fff3f3"|[[1968年アメリカ合衆国大統領選挙|1968]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|'''45.12%''' ''96,714<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|41.61% ''89,194<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[1964年アメリカ合衆国大統領選挙|1964]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|38.78% ''78,078<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''60.95%''' ''122,704<br />
|-<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|[[1960年アメリカ合衆国大統領選挙|1960]]<br />
|bgcolor="#fff3f3"|49.00% ''96,373<br />
|bgcolor="#f0f0ff"|'''50.63%''' ''99,590<br />
|}<br />
</div><br />
州議会では民主党が多数派を保持している。[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙]]までは接戦州になる傾向にあった。その後は民主党の支持が続いている。[[バラク・オバマ]]の副大統領[[ジョー・バイデン]]は1973年からデラウェア州選出のアメリカ合衆国上院議員を務めていた。<br />
<br />
デラウェア州が民主党支持になっているのは、州人口の55%が住むニューキャッスル郡での強い民主党支持によっている。ニューキャッスル郡は1988年から共和党候補を支持していない。1992年、2000年、2004年の3度、共和党候補がケント郡とサセックス郡を制したが、ニューキャッスル郡では2桁以上の支持率差で敗れ、州全体で勝利できなかった。ニューキャッスル郡は州議会でも多数を選出する。下院41議席のうち27、上院21議席のうち14がニューキャッスル郡から選出される。<br />
<br />
民主党は1993年から州知事を保持し続けており、過去6回連続で当選してきた。州全体から選ばれる州役人9人のうち8人も保持している。<br />
<br />
=== 情報公開 ===<br />
2011年、デラウェア州は情報公開の要請に対して実働15日間の日限を課し、情報を公開するか、この日限よりも公開まで時間が掛かる場合の説明を行わなければならなくなった<ref>{{cite book|author=Rep. Bennett|coauthors= Sen. Peterson & Sen. Katz|date=2011-01-06|publication-date=April 15, 2011|contribution=An Act to Amend Title 29 of the Delaware Code Relating to the Freedom of Information Act|accessdate=2011-04-22|contribution-url=http://legis.delaware.gov/lis/lis146.nsf/vwlegislation/HB+5|title=Online Delaware Code|volume=78|chapter=10|id=House Bill # 5|url=http://legis.delaware.gov/LIS/lis146.nsf/vwLegislation/HB+5/|postscript=inconsistent citations }}</ref>。<br />
<br />
=== 歳入 ===<br />
デラウェア州の[[所得税]]は2.2%から5.95%まで6段階の累進課税方式を採っている。[[消費税]]は課していない。しかし、企業の総売上高には税を課している。法人税と免許税は業種によって異なり、0.096%から1.92%まである。<br />
[[租税回避地]]であり、州は1社あたり年300ドルを得て、約4割が[[ペーパーカンパニー]]立地に絡む[[歳入]]である<ref name="米国内「租税回避地」の実態（2）" />。<br />
<br />
不動産や個人資産について州レベルの税は課していない。不動産は郡の資産税、教育学区の資産税、職業教育学区の税、さらに法人化自治体では市民資産税の対象である。<br />
<br />
[[賭博]]は州にかなりの収入を与えている。例えば、デラウェアパーク・レーストラックの[[カジノ]]では、2010年に1億米ドル以上をもたらした<ref>{{cite news|title=Delaware crime: Wave of brazen attacks sounds alarm at casino|author=Chris Barrish|url=http://www.delawareonline.com/article/20110423/NEWS01/104230342/-1/NLETTER01/Wave-of-brazen-attacks-sounds-alarm-at-casino|newspaper=News Journal|publisher=Gannett|location=Wilmington, Delaware|date=2011-04-23|at=DelawareOnline|accessdate=2011-04-23|archiveurl=https://www.webcitation.org/5ygCHfM0y?url=http://www.delawareonline.com/article/20110423/NEWS01/104230342/-1/NLETTER01/Wave-of-brazen-attacks-sounds-alarm-at-casino|archivedate=2011年5月14日|deadurldate=2017年9月}} ''First page of online article archived via link provided.''</ref>。<br />
<br />
== 経済 ==<br />
[http://www.bea.gov/ アメリカ合衆国商務省経済分析局]は2010年のデラウェア州の総生産高が623億米ドルであると推計した<ref>{{cite web|title=GDP by State|url=http://greyhill.com/gdp-by-state|publisher=Greyhill Advisors|accessdate=2011-09-09}}</ref>。<br />
<br />
=== 裕福さ ===<br />
{| class="wikitable" style="float: right; margin: 10px"<br />
|+ 新築家屋の平均販売額（米ドル）<br />
|-<br />
!郡!!2010年3月!!2011年3月<br />
|-<br />
|ニューキャッスル郡||229,000||216,000<br />
|-<br />
|サセックス郡||323,000||296,000<br />
|-<br />
|ケント郡||186,000||178,000<br />
|}<br />
一人当たり年収は34,199米ドルであり、国内第9位である。2005年、平均週給は937米ドルであり、国内第7位だった<ref>{{cite news|author=Luladey B. Tadesse|title=Del. workers earn 7th-highest salary in U.S.|url=http://www.delawareonline.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20060826/NEWS/608260340/1006/NEWS|publisher=Delaware News-Journal|date=2006-08-26|accessdate=2006-08-26|archiveurl=http://www.liveinde.com/delawareno7salaries.htm|archivedate=2006-08-30}} ''Note: value of $937 per week was for the 4th quarter of 2005.''</ref>。国内の多くの郡と同様に、デラウェア州の3郡でも、年々住宅取得価格が下落している。<br />
<br />
=== 農業 ===<br />
[[ファイル:Peach delaware.jpg|thumb|right|「デラウェア州のモモ摘み」、「ハーパーズ・ウィークリー」1878年版より]]<br />
州内農業の産品としては、鶏、苗木、大豆、酪製品、トウモロコシがある。<br />
<br />
=== 産業 ===<br />
2011年1月時点で州の失業率は8.5%だった<ref>{{cite web|url=http://data.bls.gov/pdq/SurveyOutputServlet?data_tool=latest_numbers&series_id=LASST10000003|title=Delaware Statewide Seasonally Adjusted|month=February|year=2011|accessdate=2011-04-16|format=database report|work=Local Area Unemployment Statistics|publisher=United States Department of Labor, Bureau of Labor Statistics}}</ref>。<br />
<br />
州内の大手雇用主は次の通りである<br />
* 政府（デラウェア州、ニューキャッスル郡）<br />
* 教育（デラウェア大学）<br />
* 金融（[[バンク・オブ・アメリカ]]、M&T 銀行、ファーストUSA / バンクワン / [[JPモルガン・チェース]]、[[アメリカン・インターナショナル・グループ]]、[[シティグループ]]、[[ドイツ銀行]]、[[バークレイズ]])<br />
* 化学、薬品（[[デュポン]]<ref name="DuPont_DE_Number_2">{{Cite news|first=Andrew|last=Eder|title=DuPont can't avoid talk of buyout|url=http://www.delawareonline.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20080721/BUSINESS/807210335|work=Delaware News-Journal|publisher=Gannett|date=2008-07-21|accessdate=2008-07-23|quote=Any type of takeover of DuPont – the state's second-largest private employer, with about 8,900 employees – would almost certainly mean local job cuts, said John Stapleford, a senior economist....|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080801191131/http://www.delawareonline.com/apps/pbcs.dll/article?AID=%2F20080721%2FBUSINESS%2F807210335|archivedate=2008年8月1日|deadurldate=2017年9月}}</ref>、[[シンジェンタ]]、[[アジレント・テクノロジー]]、[[アストラゼネカ]]、[[アシュランド (企業)|アシュランド]])<br />
* 医療（クリスティアナ・ケア医療システム、アルフレッド・I・デュポン子供病院）2011年に州内で医療を行う医師は約2,800人いた<ref>{{cite news|last=Barrish|first=Cris|title=Oversight of doctors improves|date=2011-07-10|newspaper=The News Journal|publication-place=Newcastle, Delaware|issn=1042-4121|accessdate=2011-07-10|url=http://www.delawareonline.com/article/20110710/NEWS02/110710003/Oversight-doctors-improves|archiveurl=https://www.webcitation.org/604podvh7?url=http://www.delawareonline.com/article/20110710/NEWS02/110710003/Oversight-doctors-improves|archivedate=2011年7月10日|postscript=inconsistent citations|deadurldate=2017年9月}} ''Note, only the first online page of the article has been archived.''</ref><br />
* 自動車製造（フィスカー・オートモーティブ)<br />
* 農業、特にサセックス郡での養鶏（[[パーデュー・ファームズ]]、マウンテン農園、アレン・ファミリー・フーズ）<br />
[[ドーバー空軍基地]]は州都ドーバー市に隣接してあり、国内最大基地の空軍基地であり、州内の主要雇用主である。[[航空機動軍団]]としての機能に加え、国外で死亡した軍人や政府役人の入国点かつ死体安置場でもある。<br />
<br />
=== 法人の州 ===<br />
デラウェア州の[[会社法]]（[[デラウェア州会社法]]）は極めて著名である。他州に比べ、会社の設立や解散が容易で、多くの判例があるため裁判が予測可能などといった特徴を持つ。<br />
<br />
そのため、州外で事業活動をする会社でも、同州に登記上の本社を置くことが多い（'''会社設立における[[法律回避]]'''を参照）。また、小さな州にも拘らず、[[ニューヨーク証券取引所]]で上場している会社の半数以上、[[フォーチュン500]]に載る会社の63%は、デラウェア州の会社法に準拠して設立されていると言われる<ref>{{cite web|url=http://corp.delaware.gov/|title=Delaware Division of Corporations|publisher=Corp.delaware.gov|accessdate=2012-06-10}}</ref>。法人税で州歳入の5分の1が挙げられている<ref name="DEFiscalNotebook">{{cite web|url=http://finance.delaware.gov/publications/fiscal_notebook_07/Section02/sec2page24.pdf|title=Delaware 2007 Fiscal Notebook – State General Fund Revenues by Category (F.Y. 2002 – F.Y. 2005)|format=PDF|accessdate=2011-08-17|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110816093426/http://finance.delaware.gov/publications/fiscal_notebook_07/Section02/sec2page24.pdf|archivedate=2011年8月16日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。<br />
<br />
例えば、世界最大の化学会社である'''[[デュポン]]'''の米国法人、日本アイ・ビー・エムの親会社である'''[[IBM]]ワールド・トレード・コーポレーション'''（米IBMではない）、生命保険会社の'''[[アリコジャパン|アメリカン ライフ インシュアランスカンパニー]]'''（アリコ）の本社など、多くの有名企業がデラウェア州法により設立されている。<br />
<br />
[[2016年]]4月の集計によると、人口89万7934人に対し、企業数は94万5326社も存在し、デラウェア州の人口数より企業数の方が多い。「法人税制や[[LLC]]の税制から判断すると、'''世界最悪の[[タックス・ヘイヴン]]である'''」と[[ニューズウィーク]]が指摘している<ref>{{cite news <br />
| author = ルーシー・クラーク・ビリングズ<br />
| url = http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/post-4888_1.php<br />
| title = 世界最悪のタックスヘイブンはアメリカにある<br />
| language = [[日本語]]<br />
| newspaper = ニューズウィーク日本語版<br />
| date = 2016-04-12<br />
| accessdate = 2016-09-13<br />
}}</ref>。会社法など関係法制は、連邦政府ではなく州政府の権限であり、ペーパーカンパニーの代表[[名義]]は、[[弁護士]]等が多く、設立に実質所有者の情報は不要で州も把握できず、秘匿性が高い<ref name="米国内「租税回避地」の実態（2）">{{Cite news |title=トランプ氏、クリントン氏も活用 米国の「租税回避地」 |newspaper=[[毎日新聞]] |date=2016-06-07 |author=清水憲司 |url=http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160602/biz/00m/010/012000c |accessdate= 2016-09-13}}</ref>。<br />
<br />
[[ニューキャッスル郡]][[ウィルミントン (デラウェア州)|ウィルミントン市]]北オレンジ通り1209番地にある2階建ての建物内に31万社の本社登録があり、[[アップル (企業)|Apple]]、[[Google]]、[[ザ コカ・コーラ カンパニー]]、[[ウォルマート]]等の大企業が、登記上の本社や関係会社を置き、[[ヒラリー・クリントン]]、[[ドナルド・トランプ]]もペーパーカンパニーを構えている<ref>{{Cite news |title=米デラウェア州2階建てビルで31万社租税回避の怪 |newspaper=[[毎日新聞]] |date=2016-06-04 |author=清水憲司 |url=http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160602/biz/00m/010/011000c |accessdate= 2016-09-13 }}</ref>。<br />
<br />
=== 食品と飲料 ===<br />
デラウェア州法典では、[[アルコール飲料]]は、免許を取得した施設で午前9時から午前1時の間でのみ販売できると定めている<ref name="delcode4-8">{{cite web|url=http://delcode.delaware.gov/title4/c007/index.shtml|archivedate=2010年11月6日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20101106175332/http://delcode.delaware.gov/title4/c007/index.shtml|title=CHAPTER 7. REGULATORY PROVISIONS|accessdate=2011-09-13|work=Online Delaware Code|publisher=Delaware General Assembly|deadurldate=2017年9月}}</ref>。2003年まではブルー法を適用し、日曜日のアルコール飲料販売を禁じていた<ref name=nathans2011>{{cite news|last=Aaron|first=Nathans|title=Del. package stores hope to benefit from Md. tax|newspaper=The News Journal|publication-place=New Castle, Delaware|date=2011-07-09|url=http://www.delawareonline.com/apps/pbcs.dll/article?AID=2011107100328|archiveurl=https://www.webcitation.org/605Q8t2S3?url=http://www.delawareonline.com/apps/pbcs.dll/article?AID=2011107100328|archivedate=2011年7月11日|accessdate=2011-07-10|deadurldate=2017年9月}}</ref>。<br />
<br />
=== 観光業 ===<br />
[[ファイル:Rehoboth Beach at Delaware Avenue.JPG|right|thumb|200px|レホボスビーチは人気のある夏の休暇利用地である]]<br />
州内に国立公園、国定海岸、国定戦場跡、国定保護区、国定記念碑に指定された場所は無いが、幾つかの博物館、野生生物保護区、公園、歴史的家屋、灯台、歴史史跡などはある。世界第2位の2径間吊り橋、デラウェア記念橋がある。<br />
<br />
レホボスビーチは、ルイス、デューイビーチ、ベサニービーチ、サウスベサニーなどの町や、フェンウィック島と共に、リゾート地になっている。[[ワシントンD.C.]]やメリーランド州、バージニア州から夏休みを過ごす人が多く訪れ、また数では劣るがペンシルベニア州から来ているので、「アメリカ夏の首都」を自称している。その要因は町の魅力、美的な外観、ナイトライフ、非課税のショッピングなどである。<br />
<br />
州内では祭や行事も多く開催されている。中でもシーフォードで開催されるリバーフェスト、1986年から様々な場所であるパンキン・チャンキン世界選手権、レホボスビーチ・チョコレート祭、夏の終わりを告げるベサニービーチ・ジャズ・フューネラル、ブリッジビルで開催されるアップル・スクラップル祭、レホボスビーチ独立映画祭、オークオーチャードで開催されるナンティコーク・インディアン・パウワウ、ファイアフライ音楽祭、ジョージタウンで選挙後に毎回開催されるリターンデイ・パレードなどがある。<br />
<br />
== 交通 ==<br />
[[ファイル:DE 2005.jpg|thumb|現在の自動車ナンバープレート、1959年に決められ国内でも最長のデザインとなっている]]<br />
デラウェア州の交通体系はデラウェア州交通省の統治と管轄下にある<ref>{{cite web|url=http://www.deldot.gov/index.shtml|title=State of Delaware Department of Transportation|accessdate=2006-06-30|publisher=State of Delaware}}</ref><ref>{{cite book|author=Staff (Delaware Department of Transportation Public Relations)|year=2005|format=PDF|title=Delaware Transportation Facts 2005|publisher=DelDOT Division of Planning|url=http://www.deldot.gov/information/pubs_forms/fact_book/pdf/2005/2005_deldot_fact_book.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080909223639/http://www.deldot.gov/information/pubs_forms/fact_book/pdf/2005/2005_deldot_fact_book.pdf|archivedate=2008年9月9日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。交通省の予算は、安定した資金確保のために1987年に設立されたデラウェア州交通信託基金から一部が出ている。この信託の有用性によって交通省と州政府の他省との分離が進んできている<ref name=montgomery2012nj>{{Cite news|last=Montgomery|first=Jeff|publication-date=January 29, 2011|title=Crisis ahead on Delaware roads|newspaper=The News Journal|at=delawareonline|accessdate=2012-01-29|url=http://www.delawareonline.com/article/20120129/NEWS/201290341/-1/NLETTER01/Crisis-ahead-on-Delaware-roads|postscript=<!-- Bot inserted parameter. Either remove it; or change its value to "." for the cite to end in a ".", as necessary. -->inconsistent citations}}</ref>。交通省はデラウェア州アドプト・ア・ハイウェイ計画、幹線道の除雪、交通量制御インフラ（標識や信号機）、有料道路管理、デラウェア州自動車部、デラウェア州交通会社（DARTファーストステイト、州政府の公共交通組織）などの計画を管理している。2009年、交通省は州の公共道路体系の89%にあたる13,507車線マイル (21,600 km) を維持した。残る公共道路マイルは個別の自治体管理下にある。国内各州の交通省が維持責任を持っているのは平均して20%であり、これを遙かに超えた数字である<ref name=deldotfactbook>{{cite book|title=Delaware Transportation Facts|publisher=Delaware Department of Transportation|year=2009|url=http://www.deldot.gov/information/pubs_forms/fact_book/pdf/2009/2009_fact_book.pdf|accessdate=2012-04-16|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120511185126/http://deldot.gov/information/pubs_forms/fact_book/pdf/2009/2009_fact_book.pdf|archivedate=2012年5月11日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。<br />
<br />
公共交通機関のDARTファーストステイトは、2003年にアメリカ公共交通協会から「最も傑出した公共交通体系」に指定された。その担当範囲はニューキャッスル郡北部を広範に抑え、ケント郡やサセックス郡の主要道路と密接に連携している。この体系の中にはバスの便、フィラデルフィアの交通機関であるSEPTAが運行する旅客鉄道、提携タクシー、さらに補助交通機関が含まれている。補助交通では、高齢者や障害者のためのドア・ツー・ドア・バスサービスが州全体に運営されており、デラウェア州報告書には、「国内でも最大に優しい補助交通システム」と書かれている<ref name=montgomery2012nj/>。2012年時点での利用料金は1988年以来のものを維持している<ref name=montgomery2012nj/>。<br />
<br />
=== 道路 ===<br />
[[ファイル:DE 1 near canal.JPG|right|thumb|デラウェア州道1号線、一部有料道路、フェンウィック島とウィルミントンを繋いでいる]]<br />
[[州間高速道路]]体系では95号線がニューキャッスル郡の南西から北東に抜けている。この他に[[アメリカ国道]]9号線、13号線、40号線、113号線、202号線、301号線が州内を通っている。さらにデラウェア州道1号線や9号線、404号線などが補っている。アメリカ国道13号線とデラウェア州道1号線が南北方向の幹線道であり、ウィルミントンとペンシルベニア州をメリーランド州に繋ぎ、特にデラウェア州道1号線はウィルミントンとデラウェアビーチを繋ぐ主要道となっている。デラウェア州道9号線はドーバーとウィルミントンを繋ぐ南北方向路であり、途中にデラウェア湾に沿った景観道路がある。アメリカ国道40号線はメリーランド州とニュージャージー州を繋ぐ東西方向路であり、デラウェア州道404号線も東西方向に走り、メリーランド州のチェサピーク湾橋とデラウェアビーチを繋いでいる。有料道路は2区間ある。デラウェア・ターンパイクはメリーランド州とニューキャッスルの間の州間高速道路95号線であり、朝鮮戦争退役兵記念ハイウェイはウィルミントンとドーバーを繋ぐ州道1号線である。<br />
<br />
デラウェア自転車道1号線は南のメリーランド州境にあるフェンウィック島から、北のペンシルベニア州境にあるモントチェイニンまで、州の南北の長さ全体にわたって続いている。州内に計画された表示付き自転車道では最初のものである<ref>{{cite web|url=http://www.deldot.gov/information/projects/bike_and_ped/bike_facilities/pages/regional_routes.shtml|publisher=Delaware Department of Transportation|title= Projects: Delaware Bicycle Facility Master Plan|accessdate=2010-09-28}}</ref>。<br />
<br />
州内には約1,450の橋があり、その95%は交通省の管理下にある。約30%は1950年より前に建設され、約60%は国定橋梁リストに載っている。交通省が管理していないものでは、[[アメリカ陸軍工兵司令部]]の管轄下にあるチェサピーク・アンド・デラウェア運河に架かる4つの橋、およびニュージャージー州と共同であるデラウェア川および湾公社が管理するデラウェア記念橋がある。<br />
<br />
サセックス郡の2級道路に施されているタール・アンド・チップの舗装は、他所に見られるアスファルト舗装よりも劣化が進みやすい傾向がある。その中でも郡道238号線が最も問題になっている。<br />
<br />
=== フェリー ===<br />
州内で運航されているフェリーは下記の3航路がある。<br />
* ケイプメイ・ルイス・フェリー、デラウェア湾口のルイスとニュージャージー州ケイプメイの間<br />
* ウッドランド・フェリー、シーフォード南西のナンティコーク川を渡すケーブルフェリー<br />
* スリーフォーツ・フェリー・クロッシング、デラウェアシティとニュージャージー州デラウェア砦、およびモット砦を繋ぐフェリー<br />
<br />
=== 鉄道とバス ===<br />
[[ファイル:NS5333 DoverDE.JPG|thumb|left|[[ノーフォーク・サザン鉄道]]の機関車、ドーバー市]]<br />
[[アムトラック]]の[[北東回廊]]では州内に停車駅が2つある。ニューアーク駅とウィルミントン駅である。北東回廊は[[南東ペンシルベニア交通局|SEPTA]]のウィルミントン・ニューアーク線も運行しており、クレイモント、ウィルミントン、チャーチマンズクロッシング、ニューアークに停車する。貨物鉄道としては[[一級鉄道]]の[[ノーフォーク・サザン鉄道]]があり、州内の大半をカバーしている。デラウェア・コーストライン鉄道とメリーランド・アンド・デラウェア鉄道という2本の短線に接続しており、サセックス郡の顧客に対応している。もう1つの一級鉄道である[[CSXトランスポーテーション]]は北東回廊に並行してニューキャッスル郡北部を通っている。ウィルミントンにあるウィルミントン・アンド・ウェスタン鉄道と、ウィルミントンからペンシルベニア州コーツビルを繋ぐイーストペン鉄道という歴史ある貨物線と接続している。<br />
<br />
=== 空港 ===<br />
ウィルミントン近くにある[[ニューカッスル空港|ニューキャッスル空港]]は[[フロンティア航空]]の商業便が発着し、国内各地とを結んでいる。以前は[[スカイバス航空]]もウィルミントンを使っていたが<ref>{{cite news|first=Marla |last=Matzer Rose|url=http://www.dispatch.com/live/content/business/stories/2008/01/09/skybus_routeannounce.ART_ART_01-09-08_C10_DP90M2P.html?sid=101|title=Skybus adds two cities to schedule|date=2008-01-09|accessdate=2008-01-09}}</ref>、2008年4月5日に破産した。<br />
<br />
デラウェア州は州間高速道路95号線に沿った北東回廊の中心にあるので、国内外の商業便を使う乗客は[[フィラデルフィア国際空港]]や[[ボルチモア・ワシントン国際空港|ボルチモア・ワシントン国際サーグッド・マーシャル空港]]を利用することが多い。サセックス郡住民もデラウェア州境から10マイル (16 km) 足らずにあるワイカミコ地域空港を使っている。[[ニューアーク・リバティ国際空港]]や、[[ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港]]もニューキャッスル郡から半径100マイル (160 km) 以内にある。<br />
<br />
アメリカ空軍機動軍団のドーバー基地が州中央部にあり、第436および第512空輸部隊が駐屯している。<br />
<br />
その他の一般用途空港としては、ミドルタウン近くのサミット空港、チェスウォルド近くのデラウェア・エアパーク、ジョージタウン近くのサセックス郡空港がある。<br />
<br />
== 教育 ==<br />
デラウェア州は「ボルトン対ゲブハート事件」裁判が行われた所であり、他の3件と共に「[[ブラウン対教育委員会裁判]]」に組み合わされて、公立学校における人種差別を終わらせる[[アメリカ合衆国最高裁判所]]判決に繋がった。ベルトン事件は州裁判所が原告有利の判決を出した唯一の事件であり、それによって人種差別は違憲であると判断された。<br />
<br />
デラウェア州の教育体系は、他の多くの州とは異なり、州教育監督官に集権され、地方教育委員会は課税と教育内容の決定に関する権限を持っている。<br />
<br />
2011年時点で、デラウェア州教育省は州内25の[[チャーター・スクール]]設立を承認してきており、その中の1つが女子のみの施設である<ref name=Dobo20110612>{{cite news|last=Dobo|first=Nichole|title=Delaware schools: Checkered past goes unchecked|accessdate=2011-06-13|newspaper=The News Journal|url=http://www.delawareonline.com/article/20110612/NEWS03/106120369/-1/NLETTER01/Checkered-past-goes-unchecked|date=2011-06-12|archiveurl=https://www.webcitation.org/5zOplxsjf?url=http://www.delawareonline.com/article/20110612/NEWS03/106120369/-1/NLETTER01/Checkered-past-goes-unchecked?source=nletter-news|archivedate=2011年6月13日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。<br />
<br />
州内公立教育学区の教師は全て組合に入っている<ref name=dobo2012>{{Cite news|last=Dobo|first=Nichole|publication-date=Jan 19, 2012|year=2012|title=Charter votes to join union|newspaper=The News Journal|at=delawareonline|accessdate=2012-01-19|url=http://www.delawareonline.com/article/20120119/NEWS03/201190345/-1/NLETTER01/Charter-votes-to-join-union|postscript=<!-- Bot inserted parameter. Either remove it; or change its value to "." for the cite to end in a ".", as necessary. -->inconsistent citations}}</ref>。2012年1月時点で、チャータースクールのどれも教員組合のメンバーではない<ref name=dobo2012/>。教員組合の1つがデラウェア州教育協会である<ref name=dobo2012/>。<br />
<br />
===大学・短期大学===<br />
{|<br />
|- valign=top<br />
|<br />
* {{仮リンク|デラウェア州立大学|en|Delaware State University}}<br />
* [http://www.law.widener.edu/ Delaware Law School of Widener University]<br />
* [[ドラクセル大学]]、ウィルミントン市<br />
* [[Goldey-Beacom College]]<br />
|<br />
* {{仮リンク|デラウェア大学|en|University of Delaware}}<br />
* [[:en:Delaware Technical and Community College]]<br />
* [[:en:Wesley College (Delaware)]]<br />
* [[:en:Wilmington College]]<br />
|}<br />
<br />
=== ボーディングスクール ===<br />
* [[セント・アンドリューズ・スクール]]<br />
<br />
<!--<br />
<br />
== 芸術・文化 ==<br />
=== 劇場 ===<br />
=== 美術館・博物館 ===<br />
=== オーケストラなど ===<br />
=== スポーツチーム ===<br />
== 日本との関連 ==<br />
--><br />
<br />
== その他 ==<br />
<!--<br />
<br />
=== 同州出身の有名人 ===<br />
* [[{人名}]]、[[{職業}]]{、解説}<br />
<br />
=== 州の象徴など ===<br />
* 州の鳥 -<br />
* 州の木 -<br />
* 州のモットー -<br />
<br />
--><br />
<br />
=== 日本の姉妹都市 ===<br />
<!--* (日本) - (州内)、[[年]]--><br />
* 姉妹州県;（[[宮城県]]） - （デラウェア州）、[[1997年]]9月<ref>{{cite web|author=McDowell|coauthors=Sen. McBride; Rep. George|date=2011-03-22|publication-date=March 23, 2011|title=Mourning Those Lost in the Recent Earthquake and Related Disasters that have Befallen Japan, and Expressing the Thoughts and Prayers of All Delawareans for the Citizens of Our Sister State of Miyagi Prefecture During These Difficult Times|accessdate=2011-04-22|id=Senate Joint Resolution # 3|url=http://legis.delaware.gov/LIS/LIS146.NSF/vwlegislation/58CC58989B6361AD8525785B005381FB}}</ref>-<br />
* 友好都市;（宮城県[[岩沼市]]） - ([[ドーバー (デラウェア州)|ドーバー市]])、2003年11月-<br />
<br />
=== スウェーデンとの関係 ===<br />
[[スウェーデン]]は、[[1638年]]に[[デラウェア湾]]河口に初となる[[植民地]]を築く。当時のアメリカは、[[大航海時代]]後期における植民地時代であった。スウェーデンは他ヨーロッパ諸国とは違って[[インディアン]]から土地を買い上げた。これは後にイギリス人[[ウィリアム・ペン]]による[[ペンシルベニア州|ペンシルベニア]]買収によるものと同じである。スウェーデンはこの入植地を、「'''[[ニュースウェーデン]]'''」と名付けて[[移民]]を行った。<br />
<br />
当時のスウェーデンの[[ヴァーサ王朝]]期における積極的な海外進出政策であったが、[[1654年]]に[[王朝]]が代わると、政策は棚上げにされている。中止した訳ではなかったが、[[1655年]]にスウェーデンの王位継承問題に関わる[[北方戦争]]に巻き込まれ、[[ニュースウェーデン]]は、[[オランダ人]]（[[ニューネーデルラント]]）に攻撃されて滅亡した。入植地時代の遺物は、撤退時にスウェーデンに持ち帰っている。この植民地は、後に[[イギリス人]]（[[イングランド王国|イングランド]]）によって再征服された。植民地支配は終了したものの、その後も入植地の地方自治は[[1682年]]に[[ウィリアム・ペン]]による[[ペンシルベニア植民地]]が成立するまで非公式に続けられた。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{reflist|2}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[デラウェア州の都市圏の一覧]]<br />
* [[デラウェア州の郡一覧]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{commons|Category:Delaware}}<br />
* [http://delaware.gov/ 州政府]{{en icon}}<br />
* {{osmrelation-inline|162110}}<br />
* [http://www.visitdelaware.com/ Delaware Tourism homepage]<br />
* [https://web.archive.org/web/20080514074757/http://datamil.delaware.gov/ Delaware Map Data]<br />
* [http://www.usgs.gov/state/state.asp?State=DE USGS real-time, geographic, and other scientific resources of Delaware]<br />
* [http://quickfacts.census.gov/qfd/states/10000.html U.S. Census Bureau]<br />
* [http://www2.census.gov/census_2000/datasets/demographic_profile/Delaware/2kh10.pdf 2000 Census of Population and Housing for Delaware], U.S. Census Bureau<br />
* [http://ballotpedia.org/wiki/index.php/Delaware Ballotpedia]<br />
* [http://judgepedia.org/index.php/Delaware Judgepedia]<br />
* [http://sunshinereview.org/index.php/Delaware Sunshine]<br />
* {{dmoz|Regional/North_America/United_States/Delaware}}<br />
* [http://wikis.ala.org/godort/index.php/Delaware Delaware State Databases] – Annotated list of searchable databases produced by Delaware state agencies and compiled by the Government Documents Roundtable of the American Library Association.<br />
<br />
{{デラウェア州}}<br />
{{アメリカ合衆国の州}}<br />
{{Normdaten}}<br />
{{Coord|39|N|75.5|W|region:US-DE_type:adm1st_scale:3000000|display=title}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:てらうえあ}}<br />
[[Category:アメリカ合衆国の州]]<br />
[[Category:デラウェア州|*]]<br />
[[Category:1787年に成立した国家・領域]]</div>2400:7800:4975:9200:A4DA:D952:1045:22C9 Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46