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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-13T22:23:17Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
日本の高速道路
2018-08-04T19:53:24Z
<p>2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687: /* 高速道路の開通 */</p>
<hr />
<div>[[ファイル:Kameyama JCT 001.jpg|thumb|250px|[[新名神高速道路]]及び[[東名阪自動車道]]の[[亀山ジャンクション|亀山JCT]]]]<br />
[[File:Japan National Expressway map.png|thumb|250px|right]]<br />
'''日本の高速道路'''(にほんのこうそくどうろ)では[[日本]]の[[高速道路]]について説明する。<br />
<br />
== 高速道路の呼称 ==<br />
[[ファイル:Hamamatsu SA of SHIN-TOMEI EXPWY.JPG|thumb|開通前夜の[[新東名高速道路]]]]<br />
一般的には、'''高速道路'''や単に'''高速'''と呼ばれる。[[高速自動車国道]]の営業路線名では、「○○高速道路」や「○○自動車道」のように呼称される。<br />
<br />
個別の路線名については、営業路線名(道路名)と法定路線名が異なる場合がある。具体例は以下の通り。<br />
* 営業路線名:[[東名高速道路]]([[略語|略称]]:東名高速、東名)<br />
** 法定路線名:[[第一東海自動車道]]<br />
** 英称:TOMEI EXPRESSWAY(英略称:TOMEI EXPWY)<br />
<br />
* 営業路線名:[[東北自動車道]](略称:東北道)<br />
** 法定路線名:[[東北縦貫自動車道|東北縦貫自動車道弘前線]]<br />
** 英称:TOHOKU EXPRESSWAY(英略称:TOHOKU EXPWY)<br />
<br />
[[高規格幹線道路]]の路線名は「自動車道」という路線名になっているが、これは[[道路運送法]]に基づく[[自動車道]]ではなく[[道路法]]に基づく道路である。これは国土開発幹線自動車道建設法制定の際、[[国土開発幹線自動車道]]を[[建設省]]所管の道路とするか[[運輸省]]所管の自動車道とするかの結論が出ず、結局後の[[高速自動車国道法]]によって「道路であること」が規定されたという経緯による。<br />
<br />
「高速道路」の呼称が用いられるのは[[東名高速道路]]、[[新東名高速道路]]、[[名神高速道路]]、[[新名神高速道路]]のみであるがこれは両道路の[[計画]]・[[建設]]の進められる過程で広く民間において「高速道路」の[[通称]]が使用され、命名の時点で一般に最も定着しているという歴史的な背景を考慮して例外的に採用されたものである<ref>[http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_01a_05.html 国土交通省道路局 道の相談室] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20091209074729/http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_01a_05.html |date=2009年12月9日 }}</ref>(ただし、[[中央自動車道]]も最初は「中央高速道路」だった。また、新東名高速道路は東名高速道路に、新名神高速道路は名神高速道路に合わせた特例)。<br />
<br />
=== 英称 ===<br />
日本での高速道路の公式な英語表記には'''Expressway'''(略記:'''EXPWY'''・エクスプレスウェイ)が用いられるが、一般的にはHighway(ハイウェイ)が使われる{{sfn|浅井建爾|2015|p=88}}。元々[[アメリカ合衆国|米国]]で「Highway」は[[幹線|幹線道路]]という意味であり、[[一般国道]]を含めた[[国道]]({{Lang-en|National Highway}})や[[主要地方道]]等の主要道路全体を指す。日本の高速道路は幹線道路としての機能も有するため、Highwayというカテゴリの道路の1種であると言うこともできる。<br />
<br />
=== 路線番号 ===<br />
[[ファイル:Japanese motorway road sign showing direction guidance and road number,Joso city,Japan.jpg|サムネイル|右|インターチェンジ入口に設置された方面及び方向標識に記された高速道路番号。圏央道常総IC。]]<br />
{{main|高速道路ナンバリング}}<br />
[[2017年]]2月14日に、一部改正された「[[道路標識、区画線及び道路標示に関する命令]]」が施行され、高速道路番号の標識が新設された。高速道路番号の考え方は、[[2016年]]9月に、[[国土交通省]][[道路局]]が設置した有識者による高速道路ナンバリング検討委員会がとりまとめた「高速道路ナンバリングの実現に向けた提言」に基づいている。<ref>{{Cite news|url=http://response.jp/article/2016/09/15/281839.html|title=高速道路に路線番号---訪日外国人にも分かりやすく|newspaper=[[Response.]]|date=2016-09-15|accessdate=2016-10-27}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/numbering/pdf99/1.pdf 高速道路ナンバリングの実現に向けた提言]}} - 国土交通省道路局</ref>。これによれば、以下のルールに基づいて高速道路にナンバリングが行われるべきとされた。<br />
*ナンバリングの対象は「[[高規格幹線道路]]」の他、「高規格幹線道路網を補完して地域のネットワークを形成しており、利用者にシームレスに案内されるべき路線」「高規格幹線道路から主要な空港・港湾、観光地へのアクセスにおいて、利用者にシームレスに案内されるべき路線」を対象とする。既にナンバリングが行われている[[都市高速道路]]は対象外とする。<br />
*符番ルールは以下の通りとする。<br />
*#原則として「高速道路とおおむね平行する主要な[[一般国道]](≒旧[[一級国道]]+[[国道58号]])」と同じ1桁・2桁の数字を付与し、「E+2桁の数字」のナンバリングを与える。番号は高速道路の路線名ごとの区間に依らず、並行する一般国道の起終点区間に準じて設定する。<br />
*#1桁国道におおむね並行する以下の高速道路については2つにグループ化し、一方には「E+1桁+A」のナンバリングを与える。<br />
*#*[[東名高速道路]]・[[名神高速道路]]:「E1」、[[新東名高速道路]]・[[新名神高速道路]]・[[伊勢湾岸自動車道]]:「E1A」<br />
*#*[[山陽自動車道]]:「E2」、[[中国自動車道]]・[[関門橋|関門自動車道]]:「E2A」<br />
*#*[[九州自動車道]]:「E3」、[[南九州西回り自動車道|南九州自動車道]]:「E3A」<br />
*#*[[東北自動車道]]:「E4」、[[東北縦貫自動車道]]八戸線([[八戸自動車道]]ほか):「E4A」<br />
*#*[[北海道縦貫自動車道]]([[道央自動車道]]):「E5」、[[北海道横断自動車道]]([[札樽自動車道]]):「E5A」<br />
*#首都圏・名古屋圏の環状高速道路については、「C+1桁の数字」を与える。数字は都市高速の環状線との整合性に配慮する。ただし、[[東京湾アクアライン|東京湾アクアライン・アクア連絡道]]は「CA」とする。<br />
*#以上の要件に合致しない高速道路については、「E+2桁の数字」(高規格幹線道路は59からの連番、その他の路線は80からの連番)のナンバリングを沿道の[[自治体コード]]順に基づき付番する。<br />
<br />
== 法令上の定義 ==<br />
法令上の高速道路の定義については、いくつかのものがある。<br />
; [[高速道路株式会社法]](平成16年[[6月9日]]法律第九十九号)<br />
: 第2条<br />
: 第2項 この法律において「高速道路」とは、次に掲げる道路をいう。<br />
:# 高速自動車国道法(昭和三十二年法律第七十九号)第四条第一項に規定する高速自動車国道<br />
:# 道路法第四十八条の四に規定する自動車専用道路(同法第四十八条の二第二項の規定により道路の部分に指定を受けたものにあっては、当該指定を受けた道路の部分以外の道路の部分のうち国土交通省令で定めるものを含む。)並びにこれと同等の規格及び機能を有する道路(一般国道、都道府県道又は同法第七条第三項に規定する指定市の市道であるものに限る。以下「自動車専用道路等」と総称する。)<br />
; [[道路交通法]]第108条の28に基づく[[国家公安委員会]]の[[告示]]である交通の方法に関する教則([[1978年|昭和53年]][[10月30日]]国家公安委員会告示第3号(最終改正[[2004年|平成16年]][[8月27日]]))第7章<br />
: 「高速道路とは、[[高速自動車国道]]と[[自動車専用道路]]をいう。高速道路では、[[ミニカー (車両)|ミニカー]]、[[排気量|総排気量]]125[[立方メートル#分量・倍量単位|cc]]以下の[[オートバイ|普通自動二輪車]]([[小型自動二輪車]])、[[原動機付自転車]]は通行できない。また、農耕用作業車のように構造上毎時50km以上の[[速度]]の出ない[[自動車]]やほかの車をけん引しているため毎時50km以上の速度で走ることのできない自動車も、高速自動車国道を通行することはできない。」<br />
<br />
== 道路条件・通行条件 ==<br />
{{seealso|高速道路でのオートバイの通行条件}}<br />
[[道路構造令]]で第1種、第2種に区分する道路が高速道路であるが例外的に第3種第1級の道路を出入り制限して[[自動車専用道路]]に指定している道路もある。<br />
<br />
高速道路は、以下の条件を満たす必要がある。<br />
* 出入りは[[インターチェンジ]](以下、IC)等の[[ランプ (道路)|ランプ]]に限られること。<br />
* 原則として、往復車線が[[中央分離帯]]によって分離されていること([[暫定2車線]]を除く)。<br />
* 他の[[道路]]、[[鉄道]]等との交差方式は[[立体交差]]であること。<br />
* 自動車の高速通行に適した[[線形 (路線)|線形]]になっていること。<br />
<br />
また、高速道路の通行条件は以下のようになっている。<br />
* [[自動車]](125ccをこえる[[オートバイ|自動二輪]]を含む)だけの通行に限られる。[[歩行者]]、[[軽車両]]、[[ミニカー (車両)|ミニカー]]、125cc以下の自動二輪、[[原動機付自転車|原付]]は通行できない(高速自動車国道及び[[最低速度]]制限のある自動車専用道路では[[特殊自動車|小型特殊自動車]]やほかの車を[[牽引自動車|けん引している自動車]]など、50km/h以上の速度を出せない自動車も通行不可)。<br />
** [[バイク]]の2人乗りに関しては、1965年から禁止となっていたが、[[アメリカ合衆国連邦政府]]から「[[非関税障壁]]である」と指摘され、[[2005年]]の法改正に伴い、2人乗りの禁止が解禁された。21歳以上かつ免許(大型二輪または普通二輪)を受けていた期間が3年以上であれば、運転者以外の人を乗車させて運転できる([[首都高速道路]]の一部区間など、標識で二人乗り禁止と指示されている区間は除く)。<br />
* 高速道路では[[駐車]]([[サービスエリア]]・[[パーキングエリア]]を除く)及び[[停車]]([[料金所]]などを除く)、転回、車両横断、後退が禁止されている。<br />
* [[最高速度]]・[[最低速度]]については、それぞれ各項目を参照のこと。<br />
<br />
== 分類 ==<br />
日本の高速道路には、以下のものがある。<br />
* [[高規格幹線道路]]<br />
** [[高速自動車国道]](A路線)<br />
*** [[高速自動車国道法]]第四条(高速自動車国道の意義及び路線の指定)に基づく[[高速自動車国道の路線を指定する政令]]で指定される路線。本来国道の建設及び管理は[[道路管理者]]である[[国土交通大臣]]が行うことになっているが、高速自動車国道については法令により、[[東日本高速道路|東日本]]・[[中日本高速道路|中日本]]・[[西日本高速道路|西日本]]の各高速道路会社(民営化以前は[[日本道路公団]](JH))に委任されている。<br />
**** [[国土開発幹線自動車道]](国幹道)<br />
***** 国土開発幹線自動車道建設法に基づき建設することが予定されている、高規格幹線道路の1つ。現在の総距離は、未開通区間も含め11520[[キロメートル|km]]となっている。予定路線のうち基本計画が決定した区間から順次[[高速自動車国道の路線を指定する政令|政令]]で高速自動車国道の路線を指定する。<br />
**** 高速自動車国道として建設すべき道路の予定路線(国土開発幹線自動車道の予定路線を除く)のうちから[[高速自動車国道の路線を指定する政令|政令]]でその路線を指定したもの<br />
***** [[新空港自動車道|成田国際空港線]]・[[関西空港自動車道|関西国際空港線]]・[[関門橋|関門自動車道]]・[[沖縄自動車道]]の4路線が指定されている。<br />
** [[高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路]](A'路線)<br />
*** 本来高速自動車国道で整備される路線のうち全区間整備の必要性は低いが、部分的にこれに並行して混雑解消や山間部の隘路解消のため一般国道の整備が急務となっている一部区間を先行整備した道路。高速自動車国道へ編入されることもある。[[租税|税金]](国と[[都道府県|県]]の建設費負担は2対1)又は追加で東日本・中日本・西日本の各高速道路会社(民営化以前は日本道路公団(JH))等から建設費を投入されて建設。<br />
** [[国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)]](B路線)<br />
*** 道路法第48条の2に基づき、国土交通大臣が指定した道路。<br />
** [[本州四国連絡道路]]<br />
*** B路線に準じる。<br />
* [[地域高規格道路]]<br />
** 都市圏自動車専用道路<br />
*** [[都市高速道路]]及び重要路線。<br />
** 一般<br />
*** 都市圏自動車専用道路を除く全ての路線。<br />
* [[その他の自動車専用道路一覧|その他の自動車専用道路]]<br />
** 高規格幹線道路及び地域高規格道路に分類されない[[自動車専用道路]]。<br />
<br />
※高速道路の種類や建設方式が複雑化した背景として、省間の利害対立や建設費用の捻出方法の違いなどが挙げられる。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
[[File:Tanaka Seichi.JPG|thumb|150px|[[田中清一]] ]]<br />
[[File:Tanaka Cropped.jpg|thumb|150px|[[田中角栄]] ]]<br />
日本国外の[[欧米]]諸国では、第二次世界大戦以前から高速道路が走っていたが、欧米に比べ[[自動車]]の普及が遅れた日本では、高速道路の建設自体が相当に遅れて始まった{{sfn|浅井建爾|2015|p=88}}。<br />
<br />
=== 高速道路の建設構想 ===<br />
高速道路建設の着想自体は[[実業家]]の[[菅原通済]]が[[1929年]]([[昭和]]4年)に東京 - 大阪間に306[[マイル]]64[[チェーン (単位)|チェーン]](約493&nbsp;km)の自動車専用舗装道路を事業費8,000万[[円 (通貨)|円]](当時)で建設し、民間で運営する構想を打ち出したのが最初である。この「日本自動車道株式会社」計画は道路運営会社自体も[[運輸業|旅客・貨物輸送]](バス・トラック運行)を行い一般の自動車にも有料通行をさせるという[[鉄道事業者|鉄道事業]]と[[有料道路|有料道路事業]]の折衷的構想で計画書も当局に提出されたが、自動車が一般に本格普及する以前の時代で不況とそれに続く戦時体制によってまったく実現しなかった。日本で初めて高速道路構想が持ち上がったこのころの[[戦前]]の道路計画では、弾丸よりも速く走れるという意味で'''弾丸道路'''と呼ばれていた{{sfn|ロム・インターナショナル(編)|2005|p=53}}。東海道新幹線の原形となった鉄道が「弾丸列車」と称したところから命名されたものである{{sfn|ロム・インターナショナル(編)|2005|p=53}}。<br />
<br />
[[ドイツ]]の[[アウトバーン]]に刺激され、[[1938年]](昭和13年)頃から高速道路である自動車専用国道の議論が始まった。[[1943年]](昭和18年)に[[内務省 (日本)|内務省]]が全国自動車国道計画を策定した<ref>[http://www.mlit.go.jp/road/michi-re/4-2.htm 全国自動車国道計画路線図]を参照</ref>。総延長は5790&nbsp;km、設計速度は平坦部が150&nbsp;km/h丘陵部が100&nbsp;km/hであった。国防上の要請もあり計画されたが[[1944年]](昭和19年)、戦局のため打ち切られた。<br />
<br />
敗戦後の日本復興のために奔走した、[[田中清一]]と[[田中角栄]]の二人の活動は、日本に高速道路を誕生させる大きなきっかけとなった{{sfn|武部健一|2015|pp=171-181}}。沼津出身の実業家である田中清一は、1947年(昭和22年)に国土改造計画の中心的命題になった国土の普遍的開発の具体策として「国土開発縦貫自動車道構想」を起案し、この構想は当時の国会議員らをも動かし、高速道路建設を実現する原動力となった{{sfn|武部健一|2015|pp=182-184}}。田中角栄は、戦後の日本の道路整備の方向性を明確にし、のちに総理大臣になった政治家で、特に1953年(昭和28年)に[[揮発油税]]を[[道路特定財源]]とする法整備を推進し、道路整備の安定的な財源確保の大きな支えとなった{{sfn|武部健一|2015|pp=184-187}}。<br />
<br />
=== 高速道路の開通 ===<br />
日本における高速道路の本格的な実現は、[[昭和30年代]]の[[高度経済成長期]]に入ってからで、[[モータリゼーション]]を背景として大都市間を結ぶ幹線高速道路、そして東京をはじめとする大都市内の都市高速道路が急ピッチで建設されていくようになる。これらは国家的施策として計画が立案され、日本道路公団に管理を委ねるかたちで[[21世紀]]初頭まで引き続いて高速道路網の整備が促進され続けた。その進展と共に、日本の[[貨物輸送]]の主力は、従来の[[貨物列車]]から[[貨物自動車|トラック]]による自動車輸送を主軸とするようになっていった。<br />
<br />
[[日本国政府]]が、高速道路建設の実現に向けて[[世界銀行]]に融資を求めた際に、1956年(昭和31年)に来日した[[アメリカ合衆国]]のワトキンス調査団から、日本の高速道路実現の是非について提出された報告書、通称「[[ワトキンス・レポート]]」の冒頭の内容は、当時の日本の道路事情の劣悪さを痛烈に批判するものであった{{sfn|浅井建爾|2015|p=88}}。ワトキンスの発言に刺激された日本国政府は、翌年の1957年(昭和32年)に[[高速自動車国道法]]を制定し、これまで鉄道優先としてきた陸上交通政策から高速道路建設へと舵を切ることとなった{{sfn|浅井建爾|2015|p=89}}。<br />
<br />
日本の高速道路の開通は、[[1963年]](昭和38年)7月の名神高速道路 [[栗東インターチェンジ|栗東IC]] - [[尼崎インターチェンジ|尼崎IC]]間(71.7&nbsp;km)が最初である{{sfn|浅井建爾|2001|pp=56-57}}。[[東海道新幹線]]開業の前年にあたるこの年に、自動車が時速100&nbsp;kmで疾走する道路誕生のニュースは、世間を大いに沸かせることとなった{{sfn|浅井建爾|2001|pp=56-57}}。また、このルート上にあたる[[京都市]]は、[[政令指定都市]]のなかで最初に高速道路が走った都市となった。[[1965年]](昭和40年)には、名神高速道路の名古屋 - 阪神地区間の全線(小牧IC - 西宮IC、193.9&nbsp;km)が完成し、これまで自動車で5〜6時間を要した移動時間が、2時間程で結ばれることになった{{sfn|浅井建爾|2001|pp=56-57}}。<br />
<br />
[[中央自動車道]]か[[東名高速道路]]か建設を優先する路線の選択に揺れている間、高速自動車国道建設の要望は全国各地で起こり、単独立法が次々と成立していく状況を受けて、[[1966年]](昭和41年)に政府は国土開発縦貫自動車道建設法の一部改正法案とした[[国土開発幹線自動車道建設法]]が成立され、中央・東北・北陸・中国・九州のいわゆる縦貫五道を軸に、全国の都道府県を結ぶ32路線7600&nbsp;kmの高速道路網が計画された{{sfn|武部健一|2015|p=201|ps=、「全国的高速道路網の展開」}}。<br />
<br />
しかし、その後の社会的な交通状況の変化により、この計画が不十分だとして計画の見直しが行われることとなった{{sfn|浅井建爾|2001|pp=58-59}}。[[1987年]](昭和62年)に修正変更が行われ、[[第四次全国総合開発計画|第4次全国総合開発計画]]の閣議決定により、[[国土開発幹線自動車道|高速道路]]43路線1万1520&nbsp;km、[[国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)|一般国道の自動車専用道路]]2300&nbsp;km、[[本州四国連絡道路]]180&nbsp;kmの高速交通網から成る、全長1万4000&nbsp;kmの[[高規格幹線道路]]網が計画された{{sfn|浅井建爾|2001|pp=58-59}}。<br />
<br />
昭和40年代以降、日本の高速道路建設は本格的に推し進められてゆき、[[1968年]](昭和43年)に、東名高速道路の部分開通が始まり、翌[[1969年]](昭和44年)には東名高速道路の[[東京]] - 名古屋地区間(東京IC - 小牧IC、346.8&nbsp;km)が全線開通した{{sfn|浅井建爾|2001|pp=56-57}}。また、同じ年に中央自動車道[[富士吉田線]]も開通しており、[[1982年]](昭和57年)に中央自動車道の全線が開通した{{sfn|浅井建爾|2001|pp=56-57}}。<br />
<br />
東京・大阪の二大都市間が高速道路で結ばれ、物資輸送の大動脈として活躍することとなり{{sfn|浅井建爾|2001|p=89}}、これ以後も[[北海道]]から[[九州]]・[[沖縄]]までの各地で高速道路が着々と開通してゆき、現在も高速道路建設は各地で進められている。{{要出典範囲|date=2018年4月|現在は、12,373&nbsp;kmになってる。}}{{いつ|date=2018年4月}}<br />
<br />
[[オートバイ]]の二人乗りは、危険だとの理由から[[1965年]](昭和40年)から日本では禁止された{{sfn|ロム・インターナショナル(編)|2005|p=64}}。これは世界的にも[[大韓民国]]を除いて、日本しかなく珍しいケースであった{{sfn|ロム・インターナショナル(編)|2005|p=64}}。そこに、アメリカ合衆国から市場開放問題苦情処理推進会議にこの問題が提起され、内容は「高速道路のオートバイ二人乗り禁止は、[[大型自動二輪車]]を阻害する[[非関税障壁]]だ」とするものであった{{sfn|ロム・インターナショナル(編)|2005|p=65}}。<br />
<br />
[[規制緩和]]の機運が生じたことから、[[日本自動車工業会]]に二輪車特別委員会が設けられ、ヨーロッパのドイツとイタリアでの実態調査を行った結果、事故はごく少なく、そのリスクは一般道の3分の1で、事故発生率も1人乗りより下回っていることがわかった{{sfn|ロム・インターナショナル(編)|2005|p=65}}。こうした背景から、[[2004年]]の平成16年第159国会で、二人乗り禁止を解除する法案が提出されて、同年6月9日に同法案が公布、1年後の[[2005年]]に施行された{{sfn|ロム・インターナショナル(編)|2005|p=65}}。<br />
<br />
=== 年表 ===<br />
* [[1956年]](昭和31年)<br />
** [[3月14日]]:[[道路整備特別措置法]]制定<ref name="便覧2007-p13">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=13}}</ref><br />
** [[4月16日]]:[[日本道路公団]]設立<ref name="便覧2007-p13"/><br />
* [[1957年]](昭和32年)<br />
** 4月16日:国土開発縦貫自動車道建設法制定<ref name="便覧2007-p13"/><br />
** [[4月25日]]:高速自動車国道法制定<ref name="便覧2007-p13"/><br />
** [[5月8日]]:第1回国土開発縦貫自動車道建設審議会開催<ref name="便覧2007-p13"/><br />
** [[10月17日]]:名神高速道路・[[小牧インターチェンジ|小牧IC]] - [[西宮インターチェンジ|西宮IC]]間に施工命令<ref name="便覧2007-p13"/>。<br />
* [[1958年]](昭和35年)[[7月25日]]:東海道幹線自動車国道建設法制定<ref name="便覧2007-p14">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=14}}</ref><br />
* [[1963年]](昭和38年)<br />
** [[7月16日]]:日本初の高速道路、名神高速道路・[[栗東インターチェンジ|栗東IC]] - [[尼崎インターチェンジ|尼崎IC]]が開通<ref name="便覧2007-p14"/>。<br />
** [[7月20日]]:関越自動車道建設法制定<ref name="便覧2007-p14"/><br />
* [[1964年]](昭和39年)[[7月1日]]:東海北陸自動車道建設法制定<ref name="便覧2007-p14"/><br />
* <br />
* [[1965年]](昭和40年)<br />
** [[5月28日]]:九州横断自動車道建設法制定<ref name="便覧2007-p14"/><br />
** [[6月11日]]:中国横断自動車道建設法制定<ref name="便覧2007-p14"/><br />
** [[7月1日]]:名神高速道路・小牧IC - [[一宮インターチェンジ|一宮IC]]が開通し、名神高速道路の全線が開通<ref name="便覧2007-p14"/>。<br />
** [[10月20日]]:全国高速自動車国道建設協議会発足<ref name="便覧2007-p14"/><br />
** [[11月1日]]:東北・中央・北陸・中国及び九州のいわゆる縦貫五道に関する基本計画が決定<ref name="便覧2007-p14"/>。<br />
* [[1966年]](昭和41年)7月1日:国土開発幹線自動車道建設法制定。7,600kmのネットワークが制定される<ref name="便覧2007-p14"/>。<br />
* [[1969年]](昭和44年)[[5月26日]]:東名高速道路・[[大井松田インターチェンジ|大井松田IC]] - [[御殿場インターチェンジ|御殿場IC]]が開通し、東名高速道路の全線が開通<ref name="便覧2007-p15">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=15}}</ref>。<br />
* [[1972年]](昭和47年)[[10月1日]]:道路整備特別措置法施行令の一部改正により、料金プール制採用<ref name="便覧2007-p15"/>。<br />
* [[1973年]](昭和48年)<br />
** [[9月6日]]:[[中央自動車道]]・[[瑞浪インターチェンジ|瑞浪IC]] - [[多治見インターチェンジ|多治見IC]]が開通し、供用延長が1,000kmを突破<ref name="便覧2007-p15"/>。<br />
** [[11月14日]]:[[関門橋]]が開通<ref name="便覧2007-p15"/>。<br />
* [[1976年]](昭和51年)[[12月19日]]:中央自動車道・[[韮崎インターチェンジ|韮崎IC]] - [[小淵沢インターチェンジ|小淵沢IC]]が開通し、供用延長が2,000kmを突破<ref name="便覧2007-p15"/>。<br />
* [[1981年]](昭和56年)[[10月29日]]:[[宮崎自動車道]]・[[都城インターチェンジ|都城IC]] - [[宮崎インターチェンジ|宮崎IC]]が開通し、宮崎自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p16">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=16}}</ref>。<br />
* [[1982年]](昭和57年)<br />
** [[3月30日]]:[[関越自動車道]]・[[越後川口インターチェンジ|越後川口IC]] - [[長岡インターチェンジ|長岡IC]]、[[常磐自動車道]]・[[谷田部インターチェンジ|谷田部IC]] - [[千代田石岡インターチェンジ|千代田石岡IC]]、[[山陽自動車道]]・[[竜野西インターチェンジ|龍野西IC]] - [[備前インターチェンジ (山陽自動車道)|備前IC]]の3区間が開通し、供用延長が3,000kmを突破<ref name="便覧2007-p16"/>。<br />
** [[11月10日]]:中央自動車道・[[勝沼インターチェンジ|勝沼IC]] - [[甲府昭和インターチェンジ|昭和甲府IC]]が開通し、中央自動車道全線が開通<ref name="便覧2007-p16"/>。<br />
* [[1983年]](昭和58年)[[3月24日]]:[[中国自動車道]]・[[千代田インターチェンジ|千代田IC]] - [[鹿野インターチェンジ|鹿野IC]]が開通し、中国自動車道が全線開通。縦貫道が概成する<ref name="便覧2007-p16"/>。<br />
* [[1985年]](昭和60年)<br />
** [[3月20日]]:[[広島自動車道]]全線が開通<ref name="便覧2007-p16"/>。<br />
** [[10月2日]]:関越自動車道・[[前橋インターチェンジ|前橋IC]] - [[湯沢インターチェンジ (新潟県)|湯沢IC]]が開通し、関越自動車道全線が開通<ref name="便覧2007-p16"/>。<br />
* [[1987年]](昭和62年)<br />
** [[6月30日]]:[[第四次全国総合開発計画|第4次全国総合開発計画]]閣議決定。多極分散型の国土形成に対応する交流ネットワーク推進のため、14,000kmの[[高規格幹線道路]]網が打ち出される<ref name="便覧2007-p16"/>。<br />
** [[9月1日]]:国土開発幹線自動車道建設法の一部改正。既定予定路線7,600kmに新たに3,920kmが追加され、11,520kmとなる<ref name="便覧2007-p16"/>。<br />
** [[9月9日]]:[[東北自動車道]]・[[川口ジャンクション|川口JCT]] - [[浦和インターチェンジ|浦和IC]]が開通し、東北自動車道全線が開通。首都高速道路とも直結<ref name="便覧2007-p17">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=17}}</ref>。<br />
** [[10月8日]]:[[高知自動車道]]・[[大豊インターチェンジ|大豊IC]] - [[南国インターチェンジ|南国IC]]、[[沖縄自動車道]]・[[石川インターチェンジ|石川IC]] - [[那覇インターチェンジ|那覇IC]]が開通。供用延長が4,000kmを突破<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
* [[1988年]](昭和63年)7月20日:[[北陸自動車道]]・[[朝日インターチェンジ|朝日IC]] - [[名立谷浜インターチェンジ|名立谷浜IC]]が開通し、北陸自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
* [[1991年]]([[平成]]3年)<br />
** [[3月28日]]:東名高速道路・大井松田IC - 御殿場ICの改築が完了<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
** [[12月7日]]:[[浜田自動車道]]・千代田IC - [[旭インターチェンジ (島根県)|旭IC]]が開通し、浜田自動車道全線が開通。供用延長が5,000kmを突破<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
* [[1992年]](平成4年)[[4月19日]]:[[高松自動車道]]・[[高松西インターチェンジ|高松西IC]] - [[善通寺インターチェンジ|善通寺IC]]が開通し、四国の高速自動車国道が本州と直結<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
* [[1993年]](平成5年)<br />
** [[3月25日]]:[[長野自動車道]]・[[安曇野インターチェンジ|豊科IC]] - [[更埴インターチェンジ|更埴IC]]が開通し、長野自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
** [[3月29日]]:[[伊勢自動車道]]・[[勢和多気インターチェンジ|勢和多気IC]] - [[伊勢インターチェンジ|伊勢IC]]が開通し、伊勢自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
** [[12月3日]]:[[東名阪自動車道]]・[[名古屋インターチェンジ|名古屋IC]] - [[勝川インターチェンジ|勝川IC]]が開通し、東名阪自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
* [[1994年]](平成6年)<br />
** [[3月30日]]:[[東京外環自動車道]]・[[大泉インターチェンジ|大泉IC]] - [[和光インターチェンジ|和光IC]]が開通し、首都圏の環状機能が強化される<ref name="便覧2007-p17"/>。<br />
** [[4月2日]]:[[関西国際空港線]]・[[泉佐野ジャンクション|泉佐野JCT]] - [[りんくうジャンクション|りんくうJCT]]の全線が開通<ref name="便覧2007-p18">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=18}}</ref>。<br />
* [[1995年]](平成7年)<br />
** [[4月28日]]:東名高速道路・[[厚木インターチェンジ|厚木IC]] - 大井松田ICの改築が完了<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
** [[7月28日]]:[[九州縦貫自動車道]]・[[人吉インターチェンジ|人吉IC]] - [[えびのインターチェンジ|えびのIC]]が開通し、九州自動車道が全線開通。青森から鹿児島を結ぶ列島縦貫軸が完成する<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
* [[1996年]](平成8年)<br />
** [[11月14日]]:[[磐越自動車道]]・[[津川インターチェンジ|津川IC]] - [[安田インターチェンジ|安田IC]]、[[上信越自動車道]]・[[小諸インターチェンジ|小諸IC]] - [[更埴ジャンクション|更埴JCT]]、山陽自動車道・[[神戸JCT]] - [[三木小野インターチェンジ|三木小野IC]]が開通し、供用延長が6,000kmを突破<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
** [[11月26日]]:[[大分自動車道]]・[[大分インターチェンジ|大分IC]] - [[大分米良インターチェンジ|大分米良IC]]が開通し、大分自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
** [[12月20日]]:名神高速道路・栗東IC - [[瀬田東インターチェンジ|瀬田東IC]]の改築が完了<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
* 1997年(平成9年)<br />
** [[3月15日]]:[[岡山自動車道]]が全線開通<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
** 10月1日:磐越自動車道・[[西会津インターチェンジ|西会津IC]] - [[津川インターチェンジ|津川IC]]が開通し、磐越自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
* 1998年(平成10年)[[7月19日]]:名神高速道路・[[京都南インターチェンジ|京都南IC]] - [[吹田インターチェンジ|吹田IC]]の改築が完了<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
* 2000年(平成12年)<br />
** [[3月11日]]:[[徳島自動車道]]・[[井川池田インターチェンジ|井川池田IC]] - [[川之江東ジャンクション|川之江東JCT]]が開通し、徳島自動車道が全線開通。四国4県が結ばれる<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
** [[7月28日]]:[[松山自動車道]]・[[伊予インターチェンジ|伊予IC]] - [[大洲インターチェンジ|大洲IC]]が開通し、松山自動車道全線が開通<ref name="便覧2007-p18"/>。<br />
* [[2001年]](平成13年)<br />
** 1月6日:国土開発幹線自動車建設審議会改め、国土開発幹線自動車道建設会議となる<ref name="便覧2007-p19">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=19}}</ref>。<br />
** [[3月30日]]:日本道路公団が[[ETC]]導入。<br />
* [[2002年]](平成14年)[[9月16日]]:[[東北中央自動車道]]・[[山形上山インターチェンジ|山形上山IC]] - [[東根インターチェンジ|東根IC]]、高知自動車道・[[伊野インターチェンジ|伊野IC]] - [[須崎東インターチェンジ|須崎東IC]]が開通し、供用延長が7,000kmを突破<ref name="便覧2007-p19"/>。<br />
* [[2003年]](平成15年)<br />
** [[3月16日]]:中央自動車道・[[上野原インターチェンジ|上野原IC]] - [[大月ジャンクション#大月インターチェンジ|大月IC]]の改築が完了<ref name="便覧2007-p19"/>。<br />
** [[12月25日]]:第1回国土開発幹線自動車道建設会議開催<ref name="便覧2007-p19"/>。<br />
* [[2004年]](平成16年)<br />
** [[3月27日]]:[[長崎自動車道]]・[[長崎インターチェンジ|長崎IC]] - [[長崎多良見インターチェンジ|長崎多良見IC]]が開通し、長崎自動車道が全線開通<ref name="便覧2007-p19"/>。<br />
** [[6月9日]]:道路関係四公団民営化関係4法案制定<ref name="便覧2007-p19"/><br />
* [[2005年]](平成17年)[[6月1日]]:道路関係四公団民営化関係法令公布<ref name="便覧2007-p20">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=20}}</ref><br />
* [[2005年]](平成17年)[[10月1日]]:[[道路関係四公団]]民営化会社発足<ref name="便覧2007-p20"/><br />
** 日本道路公団→[[ネクスコ|NEXCO3社]]に分割([[東日本高速道路]]・[[中日本高速道路]]・[[西日本高速道路]])<br />
** 首都高速道路公団→[[首都高速道路]]<br />
** 阪神高速道路公団→[[阪神高速道路]]<br />
** 本州四国連絡橋公団→[[本州四国連絡高速道路]]<br />
* [[2006年]](平成18年)10月1日:[[スマートインターチェンジ]]本格導入<ref name="便覧2007-p21">{{Harvnb|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007|p=21}}</ref>。<br />
{{See also|日本の道路年表}}<br />
<br />
== 道路標識 ==<br />
日本の高速道路・自動車専用道路の[[道路標識]]は[[1963年]](昭和38年)に制定され、案内標識には[[緑|緑地]]に[[白|白字]]で書かれたものが使われている。<br />
<br />
[[書体]]は視認性を重視し、日本道路公団が開発した独自の書体の'''道路公団標準文字'''(公団文字・公団ゴシック)と呼ばれるものが使用されていた。[[1963年]](昭和38年)の名神高速開通に間に合わせる形で実用化に向け標識に使用する書体のパターンが何種類か作られ、視認性などのテストが行われた。公団文字は、標識として掲示した際、100km/hで100-150m手前から6秒以内で認識できるように制作された。そのため、文字は角ばっており、画数の多い[[文字]]の一部を[[省略]]したりバランスを崩して視認性を確保したりとしているため、非常に独特な文字である。過去には、文字を省略したがゆえに誤字だと指摘を受けたこともある<ref name="www.hido.or.jp">[http://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/2010data/1103/1103hyoushiki-henkou.pdf 財団法人道路新産業開発機構 道路行政セミナー3月号「より視認し易い高速道路案内標識を目指した標識レイアウトの変更について」(PDF)] [[2011年]][[9月18日]]閲覧</ref>。ただ、新規の高速道路やICが開通する際に名称に使う文字がない場合には新たに作成する必要がある上、文字の組み合わせによっては文字の上下がそろっていないため、「東京」や「京都」等では、同じ文字を二度作る手間があった。<br />
<br />
[[2010年]](平成22年)には、レイアウトが変更され、日本語書体は[[ヒラギノ]]もしくは[[新ゴ]]、英字は[[ビアログ]]、数字は[[フルティガー]]となり、文字のサイズが従来より5cm大きくなった(和文で55cm、英文で30cm)<ref name="www.hido.or.jp"></ref>。新しいレイアウトでは、文字サイズが大きくなり、フォントが変更されたことによって視認性が旧タイプの標識より向上している。また、旧レイアウトでは英字が日本語の半分以下のサイズだったのに対し、新レイアウトでは英字のサイズが日本語の半分以上のサイズになっている。<br />
<br />
首都高速や阪神高速など都市高速や[[東京外環自動車道]]・[[地方道路公社]]管理の自動車専用道路の標識には、[[1990年代]]以降、[[ゴナ]]もしくは新ゴが主流になっている。<br />
<br />
高速道路・自動車専用道路へのアクセス標識にも、高速道路のレイアウトを使用している場合がある。普通の道路標識にリブを2〜6本つけた構造。<br />
<br />
== 問題点 ==<br />
;環境に与える影響<br />
:道路建設についてその[[土地]]の自然環境や住環境が悪化する可能性があり、その点を鑑みた付近の[[住民]]による反対運動が起こる事がある。また河川の上に高架で高速道路を建設した場合の河川の環境が悪化、もしくは河川そのものを潰して道路がつくられる場合もありその際は自然環境ばかりか景観の悪化という問題も生じる<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/kikaku/006/1.htm 水の都再生へ 夢をつなぐ<1> 読売新聞 地域大阪] [[2009年]][[9月29日]]閲覧</ref>。実際、環境問題に絡む紛争は各地で勃発しており{{sfn|武部健一|2015|p=216|ps=、「生活環境と住民運動による試練」}}、特に[[首都圏中央連絡自動車道|圏央道]]では沿線住民や環境保護団体から工事差し止め運動が頻発した。これらを考慮して近年整備される道路では、対策のひとつとして、道路の外側に10〜20mの用地幅をとって、植樹帯や遮音壁を設けた環境施設帯を設ける方法が取られている{{sfn|武部健一|2015|p=216|ps=、「生活環境と住民運動による試練」}}。<br />
:また通行量の多い都市部などでは騒音が問題となることがあり、こうした日本の高速道路の多くは、延々と続く巨大な遮音壁を持つようになった。当初は臨時工作物のような防音壁であったが、東京大学教授の[[篠原修]]は、高速道路の防音壁デザイン検討委員会の一員だった当時、武者塀をイメージしたとされる防音壁のデザインを提案し、これ以来、道路の内側を包み込むような形態の、場合によっては透明アクリル板などを使用した防音壁デザインのものへと広く定着していった{{sfn|武部健一|2015|pp=217-218|ps=、道路景観に新風を吹き込んだ「塀の美学」}}。<br />
<br />
;道路計画の不安定<br />
:高速道路は一般道路と比較して高速での走行が行えるよう設計されるため、建設コストが高くなりがちである。社会情勢など様々な事情で計画自体が凍結、変更されることがあり、計画されても着工すら行われていない路線もある。そのため一部分が開通しても全線開通までの目処が全く立たない事例もある。特に高速道路網の整備が進んでいない地方部では、自治体の首長などが建設促進運動を展開することもある。<br />
<br />
;マナー問題<br />
:高速道路においては車両が高速で移動することにより一般道路と比較した場合、運転手の行動が重大な事件事故を引き起こす傾向にある。近年問題視されている問題としては車両からのゴミ等の投擲・落下物問題があり、管理を行なう団体のパトロールや通報による現場到着から復旧作業にかかる経費や職員の身の安全対策等が年々深刻になりつつある<ref>[[NEXCO]]西日本・中日本・東日本各々の管理担当区域において、年間13万件以上の落下物報告があり改善の兆しが見えない状況にある。</ref><ref>[http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/h28/0629d/ NEXCO西日本 ニュースリリース『高速道路における落下物が一向に減りません!』]</ref><ref>[http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/data_room/regular_mtg/pdfs/h22/0225/03.pdf 東日本高速道路株式会社『路上障害物対応に関する取り組みについて』平成22年2月25日公開(PDF形式)]</ref>。<br />
<br />
:上記の落下物対策や安全な高速道路の通行を目的として [[国家公安委員会]]より夜間の高速道路では原則ハイビームの使用が推奨されている<ref>[https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/kyousoku/reiki_honbun/18123000001.html#j229 国家公安委員会告示 【交通の方法に関する教則】「第7章第2節第3項の12」]</ref>。勿論、運転に携わる者は「片側一車線」等の高速道路状況により'''ロービームとの使い分けを要求される'''ものである<ref>[https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/kyousoku/reiki_honbun/18123000001.html#j224 国家公安委員会告示 【交通の方法に関する教則】「第6章第3節第2項の2」]</ref>が様々な理由からハイビームを行わない運転者は多く、それに由来する2次衝突などの事故が多い<ref>ロービームの視界は約40mしかないため、時速100㎞近くで走行する高速道路では、危険を察知しても避けることが困難である。</ref><ref>ハイビームが「前の車のドライバーに迷惑」になるのは'''車間距離不保持'''が主原因であることが多い。やむを得ず適正車間距離の維持が不可能な場合、上記【交通の方法に関する教則】文中にてハイビームの使用は非推奨と定められている。</ref>。<br />
<br />
::正当な理由無くロービームのまま走行を続けた結果、前方で起こった[[事故]]の存在に気づくのが遅れ、2次衝突を起こし第2当事者となった場合は[[刑事責任]]は問われないことがあっても、[[民事]]の[[損害賠償]]責任は免れない場合もある。[[判例]]では高速道路をロービームで走行していた結果、2次衝突を起こした責任を問われ、第2当事者が第1当事者(酒気帯びかつ一連の事故の主因となった者)と連帯して計3億4千万円の賠償が命じられた例がある<ref>福岡地裁 平成18年9月28日判決/判例時報1964号127p</ref>。<br />
<br />
== 建設費と償還 ==<br />
<!--{{道路開発|section=1}}--><br />
{{See also|高速道路無料化}}<br />
[[ファイル:Yokohama Machida IC entrance.jpg|thumb|[[東名高速道路]][[横浜町田インターチェンジ]]の料金所]]<br />
<br />
欧米諸国の高速道路は、通行料が無料のところが多いが、日本では1956年(昭和31年)に制定された[[道路整備特別措置法]]によって有料道路制度が創設されたため、原則すべてが有料である{{sfn|浅井建爾|2015|p=91}}。<br />
<br />
建設開始当初、高速自動車国道は原則として建設時の借入金が返済されるまで無料開放をしない[[有料道路]]との位置付けであった{{sfn|浅井建爾|2015|p=91}}。このため各路線ごとの借入金がそれぞれの路線の収益により返済された後は、無料開放される予定であった。だが[[1972年]]10月、根拠法である「道路整備特別措置法施行令」が[[第1次田中角栄内閣]]によって改正されて全国料金プール制が導入され、全国の高速道路の収支を合算することとなったため、東名高速道路をはじめとする利用者の多い路線の収益で他の赤字路線の借入金を返却する状態となった。[[赤字国債]]によって建設費を賄ったこともあり、無料化は度々先送りされた。<br />
<br />
[[2002年]](平成14年)[[8月7日]]に[[道路関係四公団民営化推進委員会]]は高速道路の無料開放を断念し、日本道路公団民営化に伴う高速道路の恒久有料化を決定した。この結果、高速道路の無料開放の可能性は一旦消滅した。[[道路関係四公団民営化推進委員会|道路公団民営化]]の方針で2005年(平成17年)の民営化後45年以内に借入金を返済し、[[日本高速道路保有・債務返済機構]]を解散することが日本高速道路保有・債務返済機構法で義務化されている。民営化時の借入金は、約40兆円に相当すると言われている。<br />
<br />
その後[[第45回衆議院議員総選挙|平成21年の衆議院議員選挙]]において、高速道路無料化を公約に掲げた民主党が圧勝した。無料化が実現すれば[[アメリカ合衆国]]の[[フリーウェイ]]や[[ドイツ]]の[[アウトバーン]]などの先進国の主要道路と同様に基本的に車種を問わずに無料となる予定だったが、鉄道やバス、船舶業界からの反発が根強い上<ref>[http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101901000232.html バス協会が高速無料化に反対 国交相に緊急要望書(共同通信 2009/10/19配信)] 2009年[[10月30日]]閲覧</ref><ref>[http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102901000759.html 「高速無料化に断固反対」 関西フェリー7社が訴え(共同通信 2009/10/29配信)] 2009年10月30日閲覧</ref>、民主党が連立政権を組んでいた[[社会民主党 (日本 1996-)|社民党]]は「(ガソリン税の暫定税率撤廃と同様に)地球温暖化対策に逆行する上、余計な財源が必要」として再考を求めていた<ref>[http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090201000068.html マニフェスト一部凍結要求へ 社民、連立入りで民主に(共同通信 2009/09/02配信)] 2009年9月29日閲覧</ref>。また民主党内部でも約半数の議員がこの政策に懸念を示し、[[行政刷新会議]]の中でも事業仕分けリストの中に取り上げられるなど<ref>[http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102901001078.html 高速無料化、新幹線が候補 刷新会議の事業仕分け(共同通信 2009/10/29配信)] 2009年10月30日閲覧</ref>、政策は二転三転し、結果的に民主党は公約を達成せぬまま下野した。<br />
<br />
なお[[新直轄方式]]の[[高速自動車国道]]や一部の[[高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路]]、一部の[[地域高規格道路]]、[[その他の自動車専用道路一覧|その他の自動車専用道路]]として無料開放されている路線もある。また[[北陸自動車道]]の[[新潟西インターチェンジ|新潟西IC]] - [[黒埼インターチェンジ|新潟黒埼IC]]は新潟西ICに接続する[[新潟バイパス|新潟西バイパス]]が開通したことによって、高速自動車国道では唯一[[1989年]](平成元年)に無料開放された。<br />
<br />
民営化時点における料金の徴収期間は、高速道路3会社及び本州四国道路連絡橋については[[2050年]][[8月27日]]まで、首都高と阪神高速については2050年[[9月30日]]までとされているが、2014年(平成26年)に老朽化のため修繕財源を確保する必要性からさらに2065年9月30日まで料金徴収をすることが可能となるよう法改正がされた。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 参考文献 ==<br />
* {{Cite book |和書 |author=浅井建爾 |edition= 初版|date=2001-11-10 |title=道と路がわかる辞典 |publisher=[[日本実業出版社]] |isbn=4-534-03315-X |ref=harv}}<br />
* {{Cite book |和書 |author=浅井建爾 |edition= 初版|date=2015-10-10 |title=日本の道路がわかる辞典 |publisher=日本実業出版社 |isbn=978-4-534-05318-3 |ref=harv}}<br />
* {{Cite book |和書 |author=全国高速道路建設協議会(編) |edition= 第23版|date=2007-08 |title=高速道路便覧 2007 |publisher=全国高速道路建設協議会 |isbn= |ref={{SfnRef|全国高速道路建設協議会(編)『高速道路便覧 2007』|2007}} }}<br />
* {{Cite book |和書 |author=武部健一 |title=道路の日本史 |date=2015-05-25 |publisher=[[中央公論新社]] |series=[[中公新書]] |isbn=978-4-12-102321-6 |ref=harv}}<br />
* {{Cite book |和書 |author=ロム・インターナショナル(編) |date=2005-02-01 |title=道路地図 びっくり!博学知識 |publisher=[[河出書房新社]] |series=KAWADE夢文庫 |isbn=4-309-49566-4 |ref=harv}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[日本の高速道路一覧]]<br />
* [[地域高規格道路]]<br />
* [[地域高規格道路一覧]]<br />
* [[自動車専用道路]]<br />
* [[高速道路建設推進議員連盟]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{Commons|Category:Expressways in Japan}}<br />
* [http://www6.ocn.ne.jp/~labtana/index.html 財団法人 田中研究所]([[田中清一]]により設立)<br />
* [http://www.mlit.go.jp/road/yuryo/index.html 国土交通省道路局]<br />
<br />
{{日本の高速道路}}<br />
{{アジアの題材|高速道路|mode=3}}<br />
{{デフォルトソート:につほんのこうそくとうろ}}<br />
[[Category:日本の高速道路|*]]<br />
[[Category:日本関連一覧|こうそくとうろ]]</div>
2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687
中華民国国歌
2018-08-04T18:14:40Z
<p>2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687: /* 大意 */</p>
<hr />
<div>{{Infobox anthem<br />
|題名={{lang|zh-Hant|中華民國國歌}}<br />
|翻字={{Unicode|Zhōnghuá Míngúo gúogē}}<small>([[ピン音|漢語拼音]])</small><br />
|和訳例=中華民国国歌<br />
|画像=National anthem of ROC score.gif<br />
|画像サイズ=<br />
|画像代替=<br />
|画像説明=<br />
|採用対象=国<br />
|採用共同体={{ROC}}<br />
|別名=[[三民主義]]<br />
|別名和訳=<br />
|別名2=<br />
|別名2和訳=<br />
|作詞者=[[孫文]]の演説より<br />
|作詞時期=[[1924年]]<br />
|作曲者=[[程懋筠]]<br />
|作曲時期=[[1928年]]<br />
|採用時期=[[1937年]](事実上)<br/>[[1943年]](法律上)<br />
|採用終了=<br />
|試聴=National anthem of the Republic of China (Taiwan) 中華民國國歌(演奏版).ogg<br />
|試聴タイトル=中華民国国歌<br />
}}<br />
'''中華民国国歌'''(ちゅうかみんこくこっか)は[[中華民国]]の[[国歌]]。しばしば'''三民主義'''([[ウェード式]]:{{lang|zh-Latn|San Min Chu-i}};{{ピン音|Sān Mín Zhǔyì}})という名で呼ばれる。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
[[File:Sun whampoa speech anthem.gif|thumb|「黄埔軍官学校訓詞」――[[孫文]]]]<br />
歌詞は、中華民国[[国父]]の[[孫文]]による『[[三民主義]]思想』から基づいて、[[1924年]]に[[中国国民党]]によって設立された[[黄埔軍官学校]](陸軍士官学校)の開校式で、孫文が述べた訓示の内容である<ref name="cna"/>。<br />
<br />
[[胡漢民]] ({{lang|zh-Latn|Hu Han-min; Hú Hànmín}})、[[戴季陶]] ({{lang|zh-Latn|Tai Chi-tao; Dài Jìtáo}})、[[廖仲愷]] ({{lang|zh-Latn|Liao Chung-k'ai; Liào Zhōngkǎi}})、[[邵元沖]] ({{lang|zh-Latn|Shao Yüan-ch'ung; Shào Yuánchōng}})作詞、[[程懋筠]] ({{lang|zh-Latn|Ch'eng Mao-yün; Chéng Màoyún}}) 作曲。<br />
<br />
かつては、国歌演奏時不起立の者に罰金刑を科したり、[[タイ王国]]と同様、映画上映前に必ず国歌を流さなければいけなかったが、中華民国の民主化に伴い、全て廃止された。<br />
<br />
[[2004年]][[6月30日]]までは、中華民国の[[国際放送]]である[[台湾国際放送]]で、放送開始時の[[インターバル・シグナル]]に、[[オーケストラ]]による国歌演奏が放送されていた。国歌演奏の放送が取りやめになったのは、同[[日本語放送]]によると、他国の国際放送で国歌演奏が放送されていないことや、放送内容の充実化が理由であると述べている。<!--その後、2004年9月30日放送分のみ、なぜか国歌演奏が1日だけ復活したが、理由は明らかにされていない。--><br />
<br />
なお、今でも地上波の[[台湾電視]]では、放送開始時にオーケストラ演奏による国歌が流れる(ただし日本と同様、24時間放送がほとんどの為、放送が休止する月曜早朝のみ)。国歌演奏前には「奏国歌時、請保持粛静」のテロップが表示される。映像は[[行政院]]新聞局で作られたものである。<br />
<br />
ただし、[[近代オリンピック|オリンピック]]や[[ワールドカップ]]などの世界大会で、中華民国の選手が出場するときには、中華民国国歌ではなく『[[国旗歌]]』が用いられている。<br />
<br />
== 歌詞 ==<br />
{| cellpadding="8"<br />
! 中国語(正体字) !! 中国語(簡体字) !! 日本新字体表記<br />
|-<br />
|<poem lang="zh-tw"><br />
三民主義,吾黨所宗;<br />
以建民國,以進大同。<br />
咨爾多士,爲民前鋒;<br />
夙夜匪懈,主義是從。<br />
矢勤矢勇,必信必忠;<br />
一心一德,貫徹始終。</poem><br />
|<poem lang="zh-hans"><br />
三民主义,吾党所宗;<br />
以建民国,以进大同。<br />
咨尔多士,为民前锋;<br />
夙夜匪懈,主义是从。<br />
矢勤矢勇,必信必忠;<br />
一心一德,贯彻始终。</poem><br />
|<poem><br />
三民主義、吾党所宗;<br />
以建民国、以進大同。<br />
咨爾多士、為民前鋒;<br />
夙夜匪懈、主義是従。<br />
矢勤矢勇、必信必忠;<br />
一心一徳、貫徹始終。</poem><br />
|}<br />
<br />
=== 発音 ===<br />
{| cellpadding="8"<br />
! [[注音符号]] !! [[ウェード式]] !! [[拼音]]<br />
|-<br />
|<poem lang="zh"><br />
ㄙㄢ ㄇㄧㄣˊ ㄓㄨˇ ㄧˋ, ㄨˊ ㄉㄤˇ ㄙㄨㄛˇ ㄗㄨㄥ;<br />
ㄧˇ ㄐㄧㄢˋ ㄇㄧㄣˊ ㄍㄨㄛˊ, ㄧˇ ㄐㄧㄣˋ ㄉㄚˋ ㄊㄨㄥˊ。<br />
ㄗ ㄦˇ ㄉㄨㄛ ㄕˋ, ㄨㄟˋ ㄇㄧㄣˊ ㄑㄧㄢˊ ㄈㄥ;<br />
ㄙㄨˋ ㄧㄝˋ ㄈㄟˇ ㄒㄧㄝˋ, ㄓㄨˇ ㄧˋ ㄕˋ ㄘㄨㄥˊ。<br />
ㄕˇ ㄑㄧㄣˊ ㄕˇ ㄩㄥˇ, ㄅㄧˋ ㄒㄧㄣˋ ㄅㄧˋ ㄓㄨㄥ;<br />
ㄧˋ ㄒㄧㄣ ㄧˋ ㄉㄜˊ, ㄍㄨㄢˋ ㄔㄜˋ ㄕˇ ㄓㄨㄥ。</poem><br />
|<poem lang="zh"><br />
San-min-chu-i, Wu-tang so-tsung;<br />
I-chien min-kuo, I-chin ta-t`ung.<br />
Tzu êrh to-shih, Wei min ch`ien-fêng;<br />
Su-yeh fei-hsieh, Chu-i shih ts`ung.<br />
Shih ch`in shih yung, Pi hsin, pi chung;<br />
Yi-hsin i-te, Kuan-ch`e shih-chung.</poem><br />
|<poem lang="zh"><br />
Sānmínzhǔyì, Wúdǎng suǒzōng;<br />
Yǐjiàn mínguó, Yǐjìn dàtóng.<br />
Zī ěr duōshì, Wèi mín qiánfēng;<br />
Sùyè fěixiè, Zhǔyì shì cóng.<br />
Shǐ qín shǐ yǒng; Bì xìn, bì zhōng;<br />
Yìxīn yìdé, Guànchè shǐzhōng.</poem><br />
|}<br />
<br />
=== 大意 ===<br />
<poem><br />
[[三民主義]]は、[[中国国民党|我が党]]の指針。<br />
これで民国を建設し、これで大同(=世界平和)に進む。<br />
ああ、あなた方多くの人々は、民の為の模範となって、<br />
朝から夜まで怠けることなく、(三民)主義に従おう。<br />
勤勉であれ、勇敢であれ。必ず信じ必ず忠実であれ。<br />
心と美徳を一つにして、最後まで(三民主義を)貫徹しよう。<br />
</poem><br />
<br />
=== 書き下し ===<br />
<poem><br />
三民主義は、吾が黨の宗とする所、<br />
以て民國を建て、以て大同に進まん。<br />
咨、爾ら多士、民の前鋒と爲り、<br />
夙夜懈らず、主義に是れ從ふ。<br />
勤を矢ひ、勇を矢ひ、必ず信じ、必ず忠にして、<br />
一心一德、貫徹始終なれ。<br />
</poem><br />
<br />
<br />
* 「[[三民主義]]」とは、[[孫文]]が発表した中国国民党の基本綱領であり、[[中華民国憲法]]にも記載されている。<br />
* 「[[民国]]」とは、[[和製漢語]]の「[[共和国]]」に相当する中国語。この場合は当然「中華民国」を指す。<br />
* 「吾党」とは、[[中国国民党]]を指しているが<ref name="cna"/>、現在においては「全ての国民」の意と解釈されている。<br />
* 「咨」は、現代[[中国語]]では使用されなくなった感嘆詞である。<br />
* 原文は[[韻文]]であり、全ての行の終わりが「{{en|ng}}」で終わるように作詞されている。<br />
<br />
== 余談 ==<br />
中華民国では、国歌は基本的に[[幼稚園]]児の頃から歌うようになっている。そのため、中華民国国民([[台湾]]出身者)は全員歌う事が出来るので、歌えない者は国外からの[[不法滞在]]者だと分かる。実際、過去に台湾訛りの[[北京語]]を完璧に操るも国歌が歌えず、[[中華人民共和国]]からの[[密入国]]者であることが発覚して[[逮捕]]された者もいた。しかし、[[日本統治時代の台湾|日本統治時代]]で教育を受けた世代の国民は、元々北京語が苦手なこともあり、歌えない事が多い。<br />
<br />
また、[[中国国民党]]に弾圧された人々や[[民主進歩党]]の党員にとって、[[歌詞]]への拒否感も強い<ref name="cna">{{cite news<br />
| author = 呂欣ケイ<br />
| url = http://japan.cna.com.tw/news/apol/201510100006.aspx<br />
| title = 次期総統有力の蔡英文氏、国歌に“拒絶反応” その理由とは/台湾<br />
| newspaper = フォーカス台湾<br />
| date = 2015-10-10<br />
| accessdate = 2015-10-20<br />
}}</ref>。<br />
<br />
==脚注==<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
[[卿雲歌]] - 三民主義歌以前(1913-1928)の中華民国の国歌<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* {{YouTube|_YYi2xtdJ1Q|中華民國國歌-觀光篇-合唱版(行政院新聞局)}}<br />
* {{YouTube|XEUBdQPZyoo|中華民國國歌-觀光篇-演奏版(行政院新聞局)}}<br />
* {{YouTube|VBnhZMBpKwo|中華民國國歌-綜合篇-合唱版(行政院新聞局)}}<br />
* {{YouTube|9s7dnN7oY9I|中華民國國歌-綜合篇-演奏版(行政院新聞局)}}<br />
* {{YouTube|O9aY1BIl-20|中華民國國歌-國家建設篇-合唱版(行政院新聞局)}}<br />
* {{YouTube|EjE8FSEI-40|中華民國國歌-國家建設篇-演奏版(行政院新聞局)}}<br />
* [http://www.mofa.gov.tw/Home/Detail/?opno=a68af882-96b3-4108-a442-ca63e79e9ff4 中華民國外交部 - 國旗、國花與國歌][[中華民国外交部]]の[[ウェブサイト]]([[繁体字]][[中国語]])<br />
** [http://www.mofa.gov.tw/webapp/public/Attachment/471417212271.wma 歌唱付きWMAファイル]<br />
** [http://www.mofa.gov.tw/webapp/public/Attachment/471417222471.wma 演奏版WMAファイル]<br />
<br />
{{アジアの国歌}}<br />
{{DEFAULTSORT:ちゆうかみんこくこつか}}<br />
[[Category:国歌]]<br />
[[Category:中華民国|*こつか]]<br />
[[Category:中国国民党]]<br />
[[Category:中国の歌]]<br />
[[Category:台湾の歌]]</div>
2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687
東京臨海副都心
2018-08-04T17:49:10Z
<p>2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687: /* 赤字と借金 */</p>
<hr />
<div>[[画像:お台場 07.6.15.JPG|thumb|船から見た[[台場 (東京都港区)|台場地区]]]]<br />
'''東京臨海副都心'''(とうきょうりんかいふくとしん)とは、[[東京都]]が策定した7番目の[[副都心]]であり、複数の特別区に跨がる442[[ヘクタール]]のエリアである。<br />
<br />
[[東京港#埋立地|東京港]][[埋立地]][[東京港#埋立地|10号地]]に属する[[江東区]][[有明 (江東区)|有明]]と、同埋立地[[東京港#東京港整備計画|13号地]]に属する[[港区 (東京都)|港区]][[台場 (東京都港区)|台場]]・江東区[[青海 (江東区)|青海]]・[[品川区]][[東八潮]]からなる。全域が埋立地であり、[[東京都都市整備局]]と[[東京都港湾局]]が主に計画管理している。<br />
<br />
公式[[愛称]]は「'''レインボータウン'''」であるが、かつて[[東京都知事|都知事]]だった[[石原慎太郎]]が臨海副都心全体を指して「'''[[お台場]]'''」と呼んだことから、[[マスコミ]]や[[役所|官公庁]]がそれにならうことがある<ref group="注">一般には13号埋立地エリアの北半分([[青海南ふ頭公園]]以北の港区台場一・二丁目及び江東区青海一・二丁目、品川区東八潮)を指して「お台場」の愛称が浸透している。</ref>。[[都市景観100選]]受賞地区。<!--かつては[[2016年]]度までに全体の完成を目指していたが、同年時点で未だ未開発地も残されており街の開発はその後も継続される見通し。--><br />
<!--<br />
ファイル:東京23区ー地図.jpg|東京都23区における、臨海副都心の位置<br />
ファイル:臨海都心ー地図ー地区区分.jpg|東京臨海副都心は、4つの地区からなる<br />
ファイル:臨海都心ー地図ー行政区分.jpg|江東区有明・港区台場・江東区青海・品川区東八潮<br />
--><br />
<br />
== 地区 ==<br />
主に、以下の4地区に分かれて計画・開発が行われている。<br />
<br />
* [[#台場地区|台場地区]] (だいばちく、港区台場一・二丁目) - [[通称]]:[[お台場]]<br />
* [[#青海地区|青海地区]] (あおみちく、江東区青海一〜四丁目及び品川区東八潮)<br />
* [[#有明北地区|有明北地区]] (ありあけきたちく、江東区有明一・二丁目)<br />
* [[#有明南地区|有明南地区]] (ありあけみなみちく、江東区有明三・四丁目)<br />
<br />
== 概要 ==<br />
[[江戸時代]]末期に[[黒船]]対策として造った大砲[[台場]]の建設が、この地区の埋め立ての始まりである。[[1940年]](昭和15年)の[[東京港]]開港以来、本格的な突堤建設や埋め立てが始まった。[[船の科学館]]と隣接地で[[1978年]](昭和53年)から前期・後期およそ1年間開催された[[宇宙科学博覧会]](宇宙博)では、1,100万人を超える来場者を集めた。この頃は一帯すべてが建設予定地であり、建物は船の科学館と海運企業の倉庫・コンテナ置き場・材木業者の作業場と事務所くらいしかなかった。<br />
<br />
[[1979年]](昭和54年)に、都知事に[[鈴木俊一 (東京都知事)|鈴木俊一]]が就任すると、臨海副都心開発の検討が始まった。[[1979年]](昭和54年)のマイタウン構想懇談会、[[1982年]](昭和57年)の「東京都長期計画」、[[1985年]](昭和60年)の「東京テレポート構想」、[[1986年]](昭和61年)の「第二次東京都長期計画」である。<br />
<br />
臨海副都心の建設は[[バブル景気]]絶頂期の1989年から始まり<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都港湾局<br />
| url = http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g33302.htm<br />
| title = 臨海副都心開発の今後の取組み~総仕上げの10年間~<br />
| date=2006-3-3<br />
|accessdate=2009年10月6日 <br />
}}</ref>、建設期間は3期<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都港湾局<br />
| url = http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/data/rinkai-plan/1-1.html<br />
| title = まちづくり推進計画(臨海副都心開発の基本方針)<br />
| date=1997年<br />
|accessdate=2009年10月6日 <br />
}}</ref>27年である。臨海副都心はオフィス街として開発される予定であったため、東京都は企業誘致を積極的に行った。しかし、[[バブル崩壊]]で企業進出のキャンセルが相次ぎ、開発計画の見直しを迫られることになった。<br />
<br />
[[1995年]](平成7年)、都知事に[[青島幸男]]が就任。計画第二期が始まる[[1996年]](平成8年)[[3月]]からは、臨海副都心の大掛かりなスタートデモンストレーションも兼ねて「[[世界都市博覧会]]」の開催が予定されていた。しかし青島都知事は、臨海副都心開発見直しを掲げ、世界都市博覧会を中止した。だが開発計画自体は止めなかった。<br />
<br />
[[1999年]](平成11年)、都知事に[[石原慎太郎]]が就任。開発事業を推進する方向で動いた。このころになると、ようやく建築物も増え始め、かつての鈴木都知事の後押し<ref>中川一徳『メディアの支配者』(講談社)、308〜351頁</ref>で本社屋を当地に移転した[[フジテレビジョン|フジテレビ]]が牽引役となり、地元の活性化運動もあって大規模イベント会場の誘致が進んだ。[[2002年]](平成14年)には[[政令]]による[[都市再生緊急整備地域]]にも指定されている。近年ではアミューズメントやショッピング施設が次々に開業し、週末の気軽な観光地として賑わっている。<br />
<br />
=== 2020年東京オリンピックに関連した今後の予定 ===<br />
{{seealso|2020年夏季オリンピック}}<br />
[[2013年]](平成25年)には[[2020年]]の[[夏季オリンピック]]開催都市が東京に決定した。臨海副都心ではオリンピックの開催に向けて2020年を目標に、大型[[クルーズ客船|クルーズ船]]が停泊できる新たな[[客船ターミナル]]([[埠頭]])の整備計画や[[カジノ]]施設誘致の動きがある<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNZO60128200U3A920C1L71000/ 臨海副都心に大型クルーズ船の停泊拠点 五輪にらみ整備](日本経済新聞 2013/09/25)</ref><ref>[http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000013002.html 臨海副都心に新埠頭 東京五輪に合わせカジノも](テレ朝news 2013/09/26)</ref>。<br />
<br />
== 歴史・今後の予定 ==<br />
* [[1974年]](昭和49年)<br />
** [[船の科学館]]オープン。<br />
** 13号地公園(現在の[[潮風公園]])開園。<br />
* [[1979年]](昭和54年)<br />
** マイタウン構想懇談会が行われる。<br />
* [[1982年]](昭和57年)<br />
** 「東京都長期計画」発表。<br />
* [[1983年]](昭和58年)<br />
** [[有明テニスの森公園]]開園。<br />
* [[1985年]](昭和60年)<br />
** 「東京テレポート構想」発表。<br />
* [[1986年]](昭和61年)<br />
** 「第二次東京都長期計画」発表。<br />
* [[1987年]](昭和62年)<br />
** [[有明コロシアム]]オープン。<br />
** 「臨海副都心開発基本構想」が決定された。<br />
<br />
=== 第一期 ===<br />
* [[1989年]]<br />
** 開発開始。<br />
* [[1993年]](平成5年)<br />
** [[レインボーブリッジ]]開通。首都高速11号台場線により都心と直結。<br />
* [[1995年]](平成7年)<br />
** 都知事[[青島幸男]]により[[世界都市博覧会]]の中止決定。<br />
** [[東京都]]により、東京7番目の副都心に指定される。<br />
** [[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|ゆりかもめ]]([[新橋駅|新橋]]〜[[有明駅 (東京都)|有明]]間)開業。<br />
** [[テレコムセンター]]竣工。<br />
** [[東京都水の科学館]]オープン。<br />
** [[有明スポーツセンター]]オープン。<br />
** [[台場フロンティアビル]]竣工。<br />
<br />
=== 第二期 ===<br />
* [[1996年]](平成8年)<br />
** 世界都市博覧会が行われる予定だった。<br />
** [[東京臨海高速鉄道りんかい線]]([[東京テレポート駅|東京テレポート]]〜[[新木場駅|新木場]]間)開業。<br />
** 港区立港陽小学校・中学校開校。にじのはし幼稚園開園。<br />
** 青海フロンティアビル竣工。<br />
** 有明フロンティアビル竣工。<br />
** タイム24ビル竣工。<br />
** 有明センタービル竣工。<br />
** シンボルプロムナード公園開園。<br />
** ホテル日航東京(現:[[ヒルトン東京お台場]])オープン。<br />
** [[東京ファッションタウン]](TFT)オープン。<br />
** [[東京国際展示場]](東京ビッグサイト)オープン。<br />
** [[水の広場公園]]開園。<br />
** [[有明西ふ頭公園]]開園。<br />
** [[お台場海浜公園]]開園。<br />
** [[デックス東京ビーチ]]オープン。<br />
** [[FCGビル]]落成。<br />
* [[1997年]](平成9年)<br />
** [[フジテレビジョン|フジテレビ]]本社屋が台場地区に移転。<br />
** [[青海南ふ頭公園]]開園。<br />
* [[1998年]](平成10年)<br />
** ホテルグランパシフィック・メリディアン(現:[[グランドニッコー東京 台場]])オープン。<br />
* [[1999年]](平成11年)<br />
** [[パレットタウン]]オープン。<br />
** [[東京ベイ有明ワシントンホテル]]オープン。<br />
* [[2000年]](平成12年)<br />
** [[アクアシティお台場]]オープン。<br />
** [[メディアージュ]]オープン。<br />
** 東京港湾合同庁舎竣工。<br />
** [[ディファ有明]]オープン。<br />
* [[2001年]](平成13年)<br />
** [[トレードピアお台場]]竣工。<br />
** [[日本科学未来館]]オープン。<br />
** [[東京国際交流館]]オープン。<br />
** [[産業技術総合研究所]]臨海副都心センター竣工。<br />
* [[2002年]](平成14年)<br />
** りんかい線が[[大崎 (品川区)|大崎]]まで延伸され、全線開業。同時にJR[[埼京線]]との相互直通運転の開始により、[[渋谷]]・[[新宿]]・[[池袋]]の各副都心と直結される。<br />
** パルティーレ東京ベイ ウエディングビレッジ&スクエア(現:[[アニヴェルセル 東京ベイ]])オープン。<br />
** [[パナソニックセンター東京]]オープン。<br />
* [[2003年]](平成15年)<br />
** [[大江戸温泉物語]]オープン<br />
* [[2005年]](平成17年)<br />
** [[がん研究会有明病院|癌研究会有明病院]]竣工。<br />
** [[サントリー]]東京支社ビル竣工。<br />
<br />
=== 第三期 ===<br />
* [[2006年]](平成18年)<br />
** [[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|ゆりかもめ]]が[[豊洲]]まで延伸され、[[晴海通り]]が有明地区に接続される。<br />
** [[かえつ有明中・高等学校]]開校。<br />
** [[テーオーシー|TOC有明]]竣工。<br />
* [[2007年]](平成19年)<br />
** [[フジテレビ湾岸スタジオ]]竣工。<br />
** 台場ガーデンシティビル竣工。<br />
** [[乃村工藝社]]本社ビル竣工(台場地区の開発が完了)。<br />
* [[2008年]](平成20年)<br />
** [[東京湾岸警察署]]が開署。<br />
** [[東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート]]と[[リゾートトラスト|ホテルトラスティ東京ベイサイド]]オープン。<br />
* [[2009年]](平成21年)<br />
** [[東京有明医療大学]]開学。<br />
** [[有明教育芸術短期大学]]開学。<br />
** [[ホテルサンルート有明]]オープン。<br />
** 潮風公園で[[GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト]]が開催され、52日間で415万人を動員した。<br />
* [[2010年]](平成22年)<br />
** [[東京臨海広域防災公園]]開園。<br />
* [[2011年]](平成23年)<br />
** [[日本土地建物]]・[[大和ハウス工業]]による「有明セントラルタワー」竣工。<br />
** 江東区立有明小学校・同中学校開校(同地に併設)。<br />
** [[海上保安庁]][[海洋情報部]]庁舎竣工。<br />
** [[東京都立産業技術研究センター]]竣工。<br />
* [[2012年]](平成24年)<br />
** [[武蔵野大学]]有明キャンパス開設。<br />
** [[ダイバーシティ東京]]オープン。<br />
* [[2013年]](平成25年)<br />
** 青海・台場クロスウォークが開通。<br />
<br />
=== 第四期 ===<br />
* [[2016年]](平成28年)<br />
** [[BMW GROUP Tokyo Bay]]オープン。<br />
** [[東京国際展示場|東京ビッグサイト]]新東展示棟が完成。<br />
* [[2017年]](平成29年)<br />
** [[東京都市計画道路幹線街路環状第2号線|環状2号線]]が2017年度中に部分開通予定。[[2020年夏季オリンピック|東京オリンピック]]の選手村予定地である[[中央区 (東京都)|中央区]][[晴海 (東京都中央区)|晴海]]から[[豊洲大橋]]を経て、江東区[[豊洲]]までの約1kmが直結される。<br />
* [[2018年]](平成30年)<br />
** [[江東区立有明西学園]]が開校。<br />
** 有明南K区画:[[ダイワロイネットホテルズ|ダイワロイネットホテル東京有明]]が開業予定。<br />
* [[2019年]]<br />
** 環状2号線が全面開通予定。有明地区と[[汐留]]、[[虎ノ門]]が直結される。<br />
** 有明北3-1地区:[[住友不動産]]による商業施設、イベントホール、高層住宅、ホテルからなる[[有明ガーデンシティ]]の一部が開業予定(臨海副都心及び[[東京23区]]最大規模の開発)。全体の完成は[[2026年]]を予定。<br />
** 東京ビッグサイト増築棟が完成予定。<br />
** [[2020年夏季オリンピック|東京オリンピック]]の会場となる[[有明アリーナ]]と有明体操競技場が完成予定。<br />
* [[2020年]]<br />
** 東京オリンピック開催予定。<br />
** 虎ノ門と[[国際展示場駅]]間を[[バス・ラピッド・トランジット|BRT]]が運行開始予定。その後、[[東京テレポート駅]]まで延伸予定。<br />
* [[2021年]]<br />
** 青海ST区画:[[パレットタウン]]跡地に森ビル・[[トヨタ自動車]]によるオフィス、ホテル、コンベンション、商業、エンタテイメント施設、展示施設の複合施設が2021年までに開業予定([[#暫定施設の閉鎖|後述]]参照)。<br />
<br />
=== 台場地区 ===<br />
; 主要施設<br />
* [[レインボーブリッジ]]<br />
<gallery><br />
Tokyo 2006.jpg|レインボーブリッジと自由の女神像<br />
</gallery><br />
<br />
; 商業施設<br />
* [[デックス東京ビーチ]]<br />
* [[アクアシティお台場]]<br />
** [[メディアージュ]]<br />
<gallery><br />
Fuji TV headquarters and Aqua City Odaiba - 2006-05-03-2009-25-01.jpg|FCGビル(奥)とアクアシティお台場、メディアージュ(手前)<br />
</gallery><br />
<br />
; ホテル<br />
* [[ヒルトン東京お台場]]<br />
* [[グランドニッコー東京 台場]]<br />
<gallery><br />
Hotel Nikkou Tokyo.jpg|ヒルトン東京お台場(旧:ホテル日航東京)<br />
</gallery><br />
<br />
; オフィスビル<br />
* [[FCGビル]]<br />
** [[フジ・メディア・ホールディングス]]本社<br />
** [[フジテレビジョン]]本社<br />
* [[台場フロンティアビル]]<br />
** [[ユーシーカード]]日本法人本社<br />
** [[昭和シェル石油]]日本法人本社<br />
* [[トレードピアお台場]]<br />
* [[サントリー]]東京支社<br />
* [[乃村工藝社]]本社ビル<br />
* 台場ガーデンシティビル<br />
** [[太平洋セメント]]本社<br />
<br />
; 公園<br />
* [[お台場海浜公園]]<br />
* [[台場公園]]<br />
* [[お台場レインボー公園]]<br />
<br />
; 住宅施設<br />
* シーリアお台場一番街<br />
* シーリアお台場三番街<br />
* シーリアお台場五番街<br />
* トミンタワー台場一番街<br />
* トミンタワー台場三番街<br />
* トミンハイム台場五番街<br />
* 都営台場一丁目アパート<br />
* THE TOWERS DAIBA<br />
<br />
; 学校<br />
* 港陽小学校・中学校<br />
* にじのはし幼稚園<br />
<br />
=== 青海地区 ===<br />
; 商業業務複合施設<br />
* [[ダイバーシティ東京]]<br />
** ダイバーシティ東京プラザ(事業者 [[三井不動産]] 運営、管理 [[三井不動産商業マネジメント]])<br />
** ダイバーシティ東京オフィスタワー(運営・管理 [[サンケイビル]])<br />
<gallery><br />
Diver City Tokyo -03.jpg|ダイバーシティ東京<br />
</gallery><br />
<br />
; 商業施設<br />
* [[パレットタウン]](''定期借地・暫定施設'')<br />
** [[ヴィーナスフォート]]<br />
** ヴィーナスフォートファミリー(旧・サンウォーク)<br />
** ヴィーナスアウトレット<br />
** [[MEGAWEB]]<br />
** [[パレットタウン大観覧車]]<br />
** [[Zepp Tokyo]]<br />
: (閉鎖後)<br />
:* オフィス、展示施設、ホテル、コンベンション施設、商業施設、エンタテイメント施設(観覧車含む)(事業者 森ビル、[[トヨタ自動車]]・2021年までに開業予定)<br />
* [[大江戸温泉物語]](''定期借地・暫定施設'')<br />
オフィスビル<br />
* [[テレコムセンター]]<br />
* [[タイム二十四|タイム24ビル]] - [[富士通エフ・アイ・ピー]]本社<br />
* 青海フロンティアビル - [[J SPORTS|ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング]]本社<br />
* [[フジテレビ湾岸スタジオ]]<br />
* [[the SOHO]]<br />
<gallery><br />
Palette Town en Odaiba.jpg|パレットタウン<br />
Ferris Wheeel of Odaiba.jpg|パレットタウン大観覧車<br />
Telecom Center.jpg|テレコムセンター<br />
Wangan Studio.jpg|フジテレビ湾岸スタジオ<br />
</gallery><br />
<br />
; 研究・研修機関<br />
* [[船の科学館]](本館展示休止中)<br />
** 海上保安庁 [[東京港]]内交通管制室(信号所)<br />
* [[日本科学未来館]]<br />
* [[東京国際交流館]]<br />
* [[産業技術総合研究所]] 臨海副都心センター<br />
* [[東京都立産業技術研究センター]](西が丘本部、駒沢支所が移転、統合。) <br />
<gallery><br />
Funeno-kagakukan.jpg|船の科学館<br />
</gallery><br />
<br />
; 公共施設<br />
* [[東京湾岸警察署]]<br />
* 東京港湾合同庁舎<br />
** [[東京税関]]<br />
* [[海上保安庁]][[海洋情報部]]庁舎<br />
<br />
; 公園<br />
* [[潮風公園]]<br />
* [[シンボルプロムナード公園]]<br />
* [[青海南ふ頭公園]]<br />
* [[青海中央ふ頭公園]]<br />
* [[暁ふ頭公園]]<br />
<br />
=== 有明北地区 ===<br />
; 主要施設<br />
* [[東京港]]<br />
<br />
; 複合施設<br />
* 有明ガーデンシティ(事業者 [[住友不動産]])<br />
** 商業施設(2017年着工、2020年開業予定)<br />
** イベントホール(2017年着工、2020年開業予定)<br />
** 高層住宅(2016年着工、2019年竣工予定)<br />
** ホテル・サービスアパート(2017年着工、2020年開業予定)<br />
** 商業施設 2期棟(2022年着工、2026年開業予定)<br />
<br />
; 商業施設<br />
* [[ディファ有明]]<br />
<br />
; 公園<br />
* [[有明テニスの森公園]]<br />
** [[有明コロシアム]]<br />
* [[有明親水海浜公園]](仮称、計画中)<br />
<gallery><br />
Ariake Colosseum.jpg|有明コロシアム<br />
</gallery><br />
<br />
; 公共施設<br />
* 有明清掃工場<br />
* [[有明スポーツセンター]]<br />
<br />
; 学校<br />
* [[かえつ有明中学校・高等学校]]<br />
* [[東京有明医療大学]]<br />
* [[有明教育芸術短期大学]]<br />
* 有明小学校<br />
* 有明中学校<br />
<br />
; 住宅施設<br />
* オリゾンマーレ<br />
* ガレリアグランデ<br />
* ブリリアマーレ有明<br />
* シティタワー有明<br />
* ブリリア有明スカイタワー<br />
* ブリリア有明シティタワー<br />
<br />
=== 有明南地区 ===<br />
; 商業施設<br />
* [[東京国際展示場]](東京ビッグサイト)<br />
* [[東京ファッションタウン]](TFT)<br />
** [[大塚家具]]本社<br />
* [[アニヴェルセル 東京ベイ]]<br />
* [[パナソニックセンター東京]]<br />
<gallery><br />
20030727 27 July 2003 Tokyo International Exhibition Center Big Sight Odaiba Tokyo Japan.jpg|東京ビッグサイト<br />
</gallery><br />
<br />
; オフィスビル<br />
* [[テーオーシー|TOC有明]] <br />
* [[有明フロンティアビル]]<br />
** [[ユニバーサルエンターテインメント]]本社<br />
* [[有明センタービル]]<br />
* 有明セントラルタワー - [[大和リビング]]本社<br />
<br />
; ホテル<br />
* [[東京ベイ有明ワシントンホテル]]<br />
* [[東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート]]<br />
** [[リゾートトラスト|ホテルトラスティ東京ベイサイド]]<br />
* [[ホテルサンルート有明]]<br />
* ダイワロイネットホテル有明(2018年開業予定)<br />
<gallery><br />
Tokyo Baycourt Club.jpg|東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾートとホテルトラスティ東京ベイサイド<br />
</gallery><br />
<br />
; 学校<br />
* [[武蔵野大学]]有明キャンパス<br />
<gallery><br />
Musashino University Ariake -01.jpg|武蔵野大学有明キャンパス<br />
</gallery><br />
<br />
; 研究・研修機関<br />
* [[東京都水の科学館]]<br />
<br />
; 病院<br />
* [[がん研究会有明病院]]<br />
<br />
; 公園<br />
* [[水の広場公園]]<br />
* [[有明西ふ頭公園]]<br />
* [[東京臨海広域防災公園]]<br />
<br />
; フェリー発着場<br />
* [[東京港フェリー埠頭]](東京港フェリーターミナル)<br />
<br />
== その他 ==<br />
=== 暫定施設の閉鎖 ===<br />
臨海副都心の土地の幾つかは、東京都が暫定的な貸出を行っている土地である。臨海副都心地区の開発を進めていた[[1990年代]]後半、[[バブル崩壊]]の影響で企業の進出意欲はどん底であった上に、当時は交通の便も悪かった台場地区の買い手が付かなかったため、[[東京都]]が確実に事業者を募るため、廉価で10年間の期限を付け、東京都保有の土地を[[定期借地権]]で貸し出したことによる。定期借地権付きの用地は[[パレットタウン]]([[1999年]]開業)、[[大江戸温泉物語]]([[2003年]]開業)、[[東京テレポート駅]]前の[[バーミヤン (レストランチェーン)|バーミヤン]]と[[ローソン]]の3ヶ所あり、当初は開業から10年で土地を返還する契約となっていた。<br />
<br />
; パレットタウン<br />
: パレットタウンもこの契約で誕生した暫定施設であったが、結果として大成功を収めた。当初の予定では[[2010年]](平成22年)[[6月]]に[[観覧車]]も含めたパレットタウン全体を閉鎖する計画で、利用者や都の幹部からも疑問の声が寄せられていた<ref>[[2008年]](平成20年)8月2日日本経済新聞朝刊、その他より</ref>が、同地区は現在パレットタウンでの事業を展開している[[森ビル]]と[[トヨタ自動車]]自身が814億円で購入することになり<ref>[http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/10/20ia8200.htm 「臨海副都心青海ST区画の進出事業予定者の決定について」] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20120117234100/http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/10/20ia8200.htm |date=2012年1月17日 }} 東京都報道発表資料、[[2008年]](平成20年)[[10月8日]]、2008年10月8日閲覧</ref>、暫定施設であったパレットタウンから商業施設やホテル、オフィス、車の展示施設などを含む複合ビルや新型[[観覧車]]への建て替えが行われ、[[2016年]](平成28年)に開業の予定であった。<br />
: しかし、経済状況の変化などから[[2009年]](平成21年)[[11月]]に建設計画が延期されて既存施設の営業が延長される見通しとなり、[[2010年]](平成22年)[[1月]]、東京都と森ビル・トヨタ自動車は[[2021年]]までに新施設を開業させることで合意した。<br />
<br />
; 大江戸温泉物語<br />
: 当初の予定では[[2013年]](平成25年)に営業を終了するとしていたが、[[2015年]](平成27年)度まで東京都との土地の賃貸借契約が延長された<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNZO48378620T11C12A1L71000/ お台場の大江戸温泉物語、運営3年延長で東京都と合意](日本経済新聞 2012年11月14日)</ref>。さらにその後にも契約期間の延長が行われ、2021年末まで営業を継続する見込みである<ref>{{cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/04/30/kiji/K20150430010262550.html |title=すしざんまい 豊洲の観光施設整備断念、社長涙「苦肉の判断」 |publisher=[[スポーツニッポン]] |date=2015-04-30 |accessdate=2015-04-30 }}</ref>。<br />
<br />
=== 赤字と借金 ===<br />
臨海副都心の事業費は、東京都だけで2兆4300億円である<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都港湾局<br />
| url = http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/data/rinkai-plan/6-5.html<br />
| title = まちづくり推進計画(事業費)<br />
| date=1997年<br />
|accessdate=2009年10月5日 <br />
}}</ref>。事業費をまかなうために、約5200億円の[[地方債]]を起債し<ref name="kyouka">{{cite web<br />
| author = 東京都港湾局<br />
| url = http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/SHOUSAI/70C34100.HTM<br />
| title = 臨海地域開発財政基盤強化プラン<br />
| date=2002-3-4<br />
|accessdate=2009年10月5日 <br />
}}</ref>、他の[[特別会計]]からの借り入れも行った。[[第三セクター]]を設立し、地域内都市基盤の早期整備を図ってきた<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都港湾局<br />
| url = http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/data/rinkai-plan/6-1.html<br />
| title = まちづくり推進計画(事業手法)<br />
| date=1997年<br />
|accessdate=2009年10月5日 <br />
}}</ref>。<br />
<br />
[[2001年]](平成13年)、東京都は「臨海副都心事業会計」を、黒字の「埋立事業会計」「羽田沖埋立事業会計」と統合した('''三会計統合''')<ref name="kyouka" />。臨海副都心事業会計は、5290億円の累積赤字と8815億円の借金を抱えていた。「東京都臨海地域開発事業会計」を作る事で、帳簿上は赤字と借金の一部が帳消しになった。しかし5185億円の地方債と金利負担は残った。<br />
<br />
[[2005年]](平成17年)、[[東京ファッションタウン]]、[[タイム二十四]]が破綻し、[[民事再生法]]による再生手続きの開始を申し立て<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都産業労働局<br />
| url = http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2005/04/20f41300.htm<br />
| title = 東京ファッションタウン株式会社及び株式会社タイム二十四に係る民事再生手続の開始申立てについて<br />
| date=2005-3-31<br />
|accessdate=2009年10月6日 <br />
}}</ref>、手続きを進めた結果、翌年3月に[[東京ビックサイト]]に吸収合併され、民事再生手続きが終結した<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都産業労働局<br />
| url = http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g3t500.htm<br />
| title = 東京ファッションタウン(株)及び(株)タイム二十四の(株)東京ビッグサイトへの吸収合併等について<br />
| date=2006-3-29<br />
|accessdate=2009年12月21日 <br />
}}</ref>。<br />
<br />
[[2006年]](平成18年)、[[東京テレポートセンター]]・[[東京臨海副都心建設]]・[[竹芝地域開発]]が破綻し、民事再生法による再生手続きを申し立てた<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都港湾局<br />
| url = http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/05/20g5f500.htm<br />
| title = 臨海三セクの民事再生手続の開始申立てについて<br />
| date=2006-5-12<br />
|accessdate=2009年10月5日 <br />
}}</ref>。これらは東京都の度重なる事業支援にも関わらず、1957億円の累積赤字と1440億円の[[債務超過]]、3355億円の借金を抱えていたが、民事再生手続きを進めた結果、翌年4月に東京テレポートセンターに吸収合併され、民事再生手続きが終結した<ref>{{cite web<br />
| author = 東京都港湾局<br />
| url = http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2007/04/20h4g300.htm<br />
| title = 株式会社東京テレポートセンター、東京臨海副都心建設株式会社及び竹芝地域開発株式会社の再生手続終結について<br />
| date=2007-4-16<br />
|accessdate=2009年12月21日 <br />
}}</ref>。<br />
<br />
[[2009年]](平成21年)度からは、最初の地方債の大量償還期('''第一の山''')を迎える。単年度で1000億円を越える借金の返還が必要である<ref name="kyouka" /><ref>{{cite web<br />
| author = 臨海地域開発の財政基盤強化策検討委員会<br />
| url = http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g33303.htm<br />
| title = 臨海地域開発財政基盤強化プランの更なる取組み<br />
| date=2006-3-3<br />
|accessdate=2009年10月5日 <br />
}}</ref>。<br />
<br />
[[2002年]](平成14年)の「臨海副都心開発事業の長期収支試算」によると、「都有地運用収入等の収入の累積が基盤整備関連経費や都債償還金等の支出の累積を上回る」のは[[2021年]]の見込みである<ref name="kyouka" />。<br />
<br />
=== ヒートアイランド ===<br />
臨海副都心開発前の同地区は埋立地で、ほとんどは更地だった。そこに多くの[[高層建築物]]が建造された結果、東京湾からの海風が遮られ、東京都心部での[[ヒートアイランド]]現象がさらに進行したという批判が、しばしば提起されている<ref>その一例として、東京商船大学(現在の[[東京海洋大学]])助教授だった渡邉豊(現在は[[北海道大学]]准教授)が指摘した論考がある。[[海洋政策研究財団]]ニューズレター第50号 [http://www.sof.or.jp/jp/news/1-50/50_3.php 「東京湾臨海部の都市計画の功罪」]、2002</ref>。<br />
<br />
これに対し、東京都港湾局では臨海副都心の南側、さらに東京湾に張り出した[[中央防波堤内側埋立地]]での整備が予定されている[[海の森公園]]を起点とし、有明の森テニス公園を経由して、[[皇居]]や[[代々木公園]]に至る「風の道」の整備により、ヒートアイランド現象の緩和を計画している<ref>東京都港湾局「臨海副都心 TOKYO WATERFRONT CITY 日本語版」23-24p [http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/pamphlet/tokyowaterfrontcity/pdfimage/23-24.pdf 「-臨海地域- 臨海副都心とベイエリア/緑あふれる東京の再生に貢献する「海の森」と「風の道」」]{{PDF}}</ref>。しかし、高層建築物を全て撤去しない限り、根本的な解決策とはなりえない。<br />
<br />
== 臨海副都心を舞台とした作品 ==<br />
* 『[[ゴジラvsデストロイア]]』<br />
: [[メルトダウン]]による死を目前をした[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]が[[デストロイア]]と決戦を繰り広げた。なお、この作品ではまだ“お台場”ではなく、“臨海副都心”や“13号地”という表現が用いられている。なお、東京都市博の中止に伴い、脚本にもある程度の影響が出たとプロデューサーの[[富山省吾]]が語っている。<br />
* 『[[はみだし刑事情熱系]]』<br />
* 『[[踊る大捜査線]]』<br />
* 『[[クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡]]』<br />
* 『[[ゴジラ×メガギラス G消滅作戦]]』<br />
* 『[[デジモンアドベンチャー]]』『[[デジモンアドベンチャー02]]』<br />
* 『[[op.ローズダスト]]』<br />
* 『[[ウルトラマンガイア]]』第4話<br />
: ガイアと地球の[[砂漠化]]を企む怪獣メザードが決戦を繰り広げた。<br />
* 『[[東京マグニチュード8.0]]』<br />
* 『[[地球防衛企業ダイ・ガード]]』第2話<br />
<br />
その他にもいくつか舞台とした作品が存在する。<br />
<br />
== 交通・地理 ==<br />
=== 鉄道 ===<br />
* [[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|ゆりかもめ]]([[新橋駅|新橋]]〜[[豊洲駅|豊洲]]間)<br />
* [[東京臨海高速鉄道りんかい線|りんかい線]] ([[新木場駅|新木場]]〜[[大崎駅|大崎]]間)<br />
*: ※[[埼京線]]と相互直通運転<br />
<br />
=== バス路線 ===<br />
* [[都営バス]]<br />
* [[京浜急行バス]]<br />
* [[ケイエム観光バス]] 「お台場レインボーバス」<br />
* 臨海副都心無料巡回バス「[[東京ベイシャトル]]」<br />
<br />
=== 高速道路 ===<br />
* [[首都高速湾岸線]]<br />
* [[首都高速11号台場線]]([[レインボーブリッジ]])<br />
* [[首都高速10号晴海線]](建設中。将来的には[[首都高速都心環状線|都心環状線]]に接続予定)<br />
<br />
=== 水上バス ===<br />
* [[東京都観光汽船]]([[日の出桟橋]] - [[お台場海浜公園]]行き。直通[[浅草]]行き)<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
=== 注釈 ===<br />
{{Reflist|group="注"}}<br />
=== 出典 ===<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{commonscat|Tokyo Waterfront Subcenter}}<br />
* [[ウォーターフロント]]<br />
** [[横浜みなとみらい21]]<br />
** [[幕張新都心]]<br />
* [[計画都市]]<br />
* [[東京都の観光地]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.tokyo-odaiba.net/ 東京お台場.net]([[東京臨海ホールディングス]])<br />
* [http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/rinkai/ 臨海副都心]([[東京都港湾局]])<br />
<!--<br />
* [http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/business/rinkai/ 東京臨海副都心(東京都港湾局作製)]<br />
* [http://www.seaside-tokyo.gr.jp/index.html 東京副都心まちづくり協議会]<br />
--><br />
<br />
{{東京の副都心}}<br />
{{Odaiba area sights}}<br />
<br />
{{デフォルトソート:とうきようりんかいふくとしん}}<br />
<br />
[[Category:東京臨海副都心|*]]<br />
[[Category:東京都区部の地域]]<br />
[[Category:東京港]]<br />
[[Category:日本の都心等]]<br />
[[Category:東京湾]]<br />
[[Category:日本のウォーターフロント|りんかいふくとしん]]<br />
[[Category:東京の計画都市]]<br />
[[Category:都市再生緊急整備地域]]</div>
2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687
東京臨海高速鉄道りんかい線
2018-08-04T17:42:00Z
<p>2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687: /* 関連項目 */</p>
<hr />
<div>{{混同|ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線}}<br />
<!--{{告知|議論|りんかい線が地下鉄かどうかの言及について|4=地上線規格なる表現について}}--><br />
{{Infobox 鉄道路線<br />
|路線名=[[File:東京臨海高速鉄道ロゴマーク.svg|28px|東京臨海高速鉄道|link=東京臨海高速鉄道]] りんかい線<br />
|路線色=#00b48d<br />
|路線色2=#00418e<br />
|ロゴ=File:Rinkai Line symbol.svg<br />
|ロゴサイズ=40px<br />
|画像=TWR Oimachi 06z1408v.jpg<br />
|画像サイズ=300px<br />
|画像説明=地下区間の多いりんかい線(大井町駅)<br />
|国={{JPN}}<br />
|所在地=[[東京都]]<br />
|起点=[[新木場駅]]<br />
|終点=[[大崎駅]]<br />
|駅数=8駅<br />
|路線記号=R<br />
|開業=[[1996年]][[3月30日]]<br />
|休止=<br />
|廃止=<br />
|所有者=[[東京臨海高速鉄道]]<br />
|運営者=東京臨海高速鉄道<br />
|車両基地=[[東臨運輸区]]、[[川越車両センター]]<br />
|使用車両=[[#使用車両|使用車両]]を参照<br />
|路線距離=12.2 [[キロメートル|km]]<br />
|軌間=1,067 [[ミリメートル|mm]]<br />
|線路数=[[複線]]<br />
|電化方式=[[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]]<br>[[架空電車線方式]]<br />
|最大勾配=<br />
|最小曲線半径=<br />
|閉塞方式=複線自動閉塞式<br />
|保安装置=[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]]<br />
|最高速度=100 [[キロメートル毎時|km/h]]<br />
|路線図=File:TWR Linemap.svg<br />
}}<br />
{| {{Railway line header}}<br />
{{UKrail-header2|停車場・施設・接続路線|#fff|#00418e}}<br />
{{BS-table}}<!-- 煩雑になるため高架解消しています--><br />
{{BS5|ABZg2|STRc3||||||[[東日本旅客鉄道|JR]][[京葉線]]|}}<br />
{{BS5|STR+c1|STR+4|KBSTa|||||[[新木場車両基地]]|}}<br />
{{BS5|BHF|O1=HUBaq|BHF|O2=HUBq|BHF|O3=HUBeq|||0.0|R 01 [[新木場駅]]||}}<br />
{{BS5|WBRÜCKE|WBRÜCKE|WBRÜCKE||||||}}<br />
{{BS5|STRr|STR|tSTRa||||||}}<br />
{{BS5|tSTRq|KRZt|tSTRr|||||[[東京地下鉄]][[東京メトロ有楽町線|有楽町線]]|}}<br />
{{BS3|BHF|||2.2|R 02 [[東雲駅 (東京都)|東雲駅]]||}}<br />
{{BS3|tSTRa||||||}}<br />
{{BS5|uSTRq|mtKRZ|uBHFq|O3=HUBa|uSTR+r||||[[有明駅 (東京都)|有明駅]]|}}<br />
{{BS3|tBHF|O1=HUBaq|HUBrf|uSTR|3.5|R 03 [[国際展示場駅]]|}}<br />
{{BS5||tSTR||uABZgl|uKBSTeq|||[[有明車両基地]]|}}<br />
{{BS5||tSTR||uHST||||[[国際展示場正門駅]]|}}<br />
{{BS5|uSTR+r|tSTR||uSTR||||[[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|ゆりかもめ]]||}}<br />
{{BS5|uHST|tSTR||uSTR||||[[お台場海浜公園駅]]|}}<br />
{{BS5|uSTR|tBHF||uSTR||4.9|R 04 [[東京テレポート駅]]||}}<br />
{{BS5|uSTR|tSTR||uHST||||[[青海駅 (東京都)|青海駅]]|}}<br />
{{BS5|uHST|tSTR||uLSTR||||[[台場駅]]|}}<br />
{{BS5|uSTRl|mtKRZ|uSTRq|uSTRr|||||}}<br />
{{BS3|tKRZW||||||}}<br />
{{BS3|tDST|||6.8|[[品川埠頭分岐部信号場]]||}}<br />
{{BS3|tABZgl|tSTReq|KDSTeq||[[東臨運輸区]]||}}<br />
{{BS5|STRq|tKRZ|STRq|BSTq||||[[東京貨物ターミナル駅]]|}}<br />
{{BS3|tKRZW|||||JR[[東海道貨物線]] |}}<br />
{{BS3|tSTRl|tSTR+r|||||}}<br />
{{BS3|BHFq|O1=HUBa|tKRZ|STR+r|||[[東京モノレール羽田空港線]]|}}<br />
{{BS3||O1=HUBlf|tBHF|O2=HUBeq|STR|7.8|R 05 [[天王洲アイル駅]]||}}<br />
{{BS3||tBHF|STR|8.9|R 06 [[品川シーサイド駅]]||}}<br />
{{BS3||tSTR|STRl||||}}<br />
{{BS3|STRq|tKRZ|STRq|||[[京浜急行電鉄|京急]][[京急本線|本線]]|}}<br />
{{BS|tSTR||||}}<br />
{{BS3|STRq|tKRZ|STRq|||JR[[東海道線 (JR東日本)|東海道線]] |}}<br />
{{BS3|STRq|tKRZ|BHFq|O3=HUBa|||JR[[京浜東北線]] |}}<br />
{{BS3|KBHFa|O1=HUBaq|tBHF|O2=HUBq||O3=HUBrf|10.5|R 07 [[大井町駅]]||}}<br />
{{BS3|STRl|tKRZ|STRq|||[[東京急行電鉄|東急]][[東急大井町線|大井町線]]|}}<br />
{{BS|tSTR||||}}<br />
{{BS3|KBSTa|tSTR||||[[東京総合車両センター]]|}}<br />
{{BS3|STR|tSTRe|STR+l|||[[湘南新宿ライン]]([[大崎支線]]) |}}<br />
{{BS5|STRq|KRZu|KRZu|KRZu||||[[東海旅客鉄道|JR東海]][[東海道新幹線]] |}}<br />
{{BS5|ABZq+r|KRZu|KRZu|KRZu||||[[品鶴線]]([[横須賀線]])|}}<br />
{{BS5|STR2|STR3u|STR+c2|STR3|||||}}<br />
{{BS5|STR+r|O1=STR+1u|STR+4|ABZg+1|STRc4||||JR[[山手線]]|}}<br />
{{BS5|BHF|O1=HUBaq|STR|O2=HUBq|BHF|O3=HUBeq|||12.2|R 08 [[大崎駅]]||}}<br />
{{BS5|STR|STR2|STR+c3|||||JR埼京線|}}<br />
{{BS5|STR|STRc1|ABZg+4|||||・湘南新宿ライン(山手貨物線)|}}<br />
|}<br />
|}<br />
'''りんかい線'''(りんかいせん)は、[[東京都]][[江東区]]の[[新木場駅]]と[[品川区]]の[[大崎駅]]を結ぶ[[東京臨海高速鉄道]] (TWR) の[[鉄道路線]]である。計画・開業時の路線名は'''臨海副都心線'''(りんかいふくとしんせん)だったが、[[2000年]]からは一般公募によって決定された「'''りんかい線'''」を案内に使用している<ref>2000年の改称後は「りんかい線」の名称が定着し、国土交通省監修の資料『[[鉄道要覧]]』では、平成9年度版で「臨海副都心線」となっている路線名称が平成18年度版では「りんかい線」に変更されている。旧名称の「臨海副都心線」が使用される機会は減ったが、一部に現存する。</ref>。[[駅ナンバリング]]で使われる路線記号は'''R'''。<br />
<br />
大崎駅で接続する[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)[[埼京線]]・[[川越線]]と[[直通運転|相互直通運転]]を行っている。大半の区間が地下にあるが、国土交通省監修の統計資料<ref>例えば、<br />
{{cite book|和書<br />
|year=2006<br />
|month=10<br />
|title=数字でみる鉄道2006<br />
|editor=国土交通省鉄道局<br />
|publisher=財団法人運輸政策研究機構<br />
|}}等。</ref>では[[地下鉄]]として扱われていない。ただし、[[日本地下鉄協会]]サイトの日本の地下鉄ページには、[[私鉄|民営]]・準公営([[第三セクター鉄道|第三セクター]])地下鉄一覧に[[東京地下鉄]]や[[埼玉高速鉄道]]、[[東葉高速鉄道]]などとともに掲載されている<ref>{{Cite web |url=http://www.jametro.or.jp/japan/ |title=日本の地下鉄 |publisher=[[日本地下鉄協会]] |accessdate=2016-09-29}}</ref>。<br />
<br />
== 路線データ ==<br />
* 路線距離([[営業キロ]]):12.2km<br />
* [[軌間]]:1067mm<br />
* 駅数:8駅(起終点駅含む)・1信号場<br />
* 複線区間:全線<br />
* 電化区間:全線(直流1500V・架空電車線方式)<br />
* [[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]:(複線)自動閉塞式<br />
* 保安装置:[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]]<br />
* 最高速度:100km/h<br />
* [[車両基地]]:[[東臨運輸区]](八潮車両基地)- 場所は[[東京貨物ターミナル駅]]脇<br />
* 地上区間:大崎駅 - [[大井町駅]]間(東京総合車両センター付近まで)、[[国際展示場駅]](トンネル出口は東側) - 新木場駅間<br />
* 地下区間:大井町駅 - 国際展示場駅間<br />
<br />
== 沿革 ==<br />
新木場 - [[東京テレポート駅|東京テレポート]]間は高度成長期に[[東京外環状線]]の一部として計画され、湾岸部の[[水底トンネル|海底トンネル]]工事も完了していた[[日本国有鉄道|旧国鉄]][[京葉線|京葉貨物線]]のうち、国鉄時代に旅客線に転用されず、[[国鉄分割民営化]]後は[[日本国有鉄道清算事業団|国鉄清算事業団]]が所有していた新木場 - [[東京貨物ターミナル駅|東京貨物ターミナル]]間の一部を[[東京臨海副都心]]地区の開発と同地区での開催が予定されていた[[世界都市博覧会]]([[1995年]]開催中止決定)に伴う旅客輸送のために旅客線として開業したものである。東京貨物ターミナル方面から分岐する[[品川埠頭分岐部信号場]] - 大崎間については新規に工事を行った上で延伸開業した。<br />
<br />
なお、同じく工事が終了していた品川埠頭分岐部信号場 - 東京貨物ターミナル間は、東京貨物ターミナルの東側に車両基地([[東臨運輸区]])を設置した上で回送線として利用されている。また新木場駅の[[蘇我駅|蘇我]]方ではJR東日本の[[京葉線]]と線路が接続されている。<br />
<br />
東京テレポート駅 - 品川埠頭分岐部信号場 - 東京貨物ターミナル駅(東臨運輸区)を結ぶ海底トンネル・東京港トンネルは旧国鉄の京葉貨物線の一部として建設されたもので、[[沈埋トンネル|沈埋工法]]で建設されたためにトンネル断面形状はボックスケーソンの四角形となっている。一方、りんかい線開業に伴って新たに掘削された品川埠頭分岐部信号場 - 天王洲アイル駅間については[[シールド工法]]で建設されたため、トンネル断面形状は円形である。両線の分岐点である品川埠頭分岐部信号場でトンネル断面形状が変化する。<br />
<br />
また、[[2020年]]の[[東京オリンピック (2020年)|東京オリンピック]]に向けて、東京臨海副都心地区周辺に[[近代オリンピック|オリンピック]]のための競技場が建設される予定であることから、オリンピックのためのアクセス鉄道にもなる予定である。平常時の外国人乗客も増えているため、2018年4月27日から[[英語]]を話せるコンシェルジュを[[東京テレポート駅]]などに配置するといった対応を進めている<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO29601650Z10C18A4L83000/ りんかい線 外国語案内/4駅に「コンシェルジュ」配置/五輪会場集積に備え]『日本経済新聞』朝刊2018年4月20日(東京・首都圏経済面)2018年5月13日閲覧。</ref>。<br />
<br />
=== 年表 ===<br />
* [[1996年]]([[平成]]8年)[[3月30日]] 第1期区間・新木場 - 東京テレポート間開業。当時は[[東京臨海高速鉄道70-000形電車|70-000形]]電車4両編成での運転で、この時の路線名称は「臨海副都心線」。もっぱら運営会社の略称である「TWR」と呼ばれていた。<br />
* [[2000年]](平成12年)[[9月1日]] 「りんかい線」の愛称を使用開始。同時に路線名を臨海副都心線からりんかい線に改称。<br />
* [[2001年]](平成13年)[[2月8日]] [[東臨運輸区|八潮車両基地]]の供用開始。<br />
** [[3月31日]] 第2期区間・東京テレポート - [[天王洲アイル駅|天王洲アイル]]間部分開業<ref>{{Cite news |title=東京臨海高速鉄道 東京テレポート~天王洲アイル 3月31日先行開業 |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通新聞社 |date=2000-12-19 |page=1 }}</ref>。<br />
* [[2002年]](平成14年)[[12月1日]] 第2期区間・天王洲アイル - 大崎間開業(全線開業)<ref name="JRC605">{{Cite journal|和書 |title = 鉄道記録帳2002年12月 |date = 2003-03-01 |journal = RAIL FAN |issue = 2 |volume = 50 |publisher = 鉄道友の会 |pages = 24-25 }}</ref>。同時にJR東日本埼京線と相互乗り入れを開始<ref name="JRC605"/>。これを機に埼京線直通用列車を10両編成化し、さらにりんかい線内の専用列車を6両編成化。また、この日から[[2003年]][[2月28日]]まで開業時の運賃のままで利用できる「スピードアップキャンペーン」を実施。ただし、日中7分30秒毎の等間隔運転(1時間に8本運転)から毎時5 - 7本運転のランダムダイヤとなり、減便された。<br />
* [[2004年]](平成16年)[[10月16日]] 全列車10両編成化。これ以降、JR車両もりんかい線内折り返し運用に就き、同様に自社車両も埼京線内折り返し運転の運用にも就くようになった。<br />
* [[2008年]](平成20年)[[7月19日]] 東京テレポート駅において発車のベル音(公式ホームページでの呼称)を『[[踊る大捜査線]]』のテーマ曲に変更(詳細は[[#発車メロディ・自動放送|後述]])。りんかい線の駅でご当地メロディが導入されるのは初めて。<br />
<br />
== 運行形態 ==<br />
[[ファイル:Linemap of East Japan Railway Company Saikyo Line.PNG|600px|thumb|center|乗り入れ先の東日本旅客鉄道 埼京線・川越線を含めた路線図]]<br />
大崎からJR埼京線に直通し、[[川越線]]の[[川越駅]]まで[[直通運転|相互乗り入れ]]を実施している。これにより、りんかい線新木場駅から埼京線経由で川越線川越駅までは一つの運転系統として成立している。<br />
<br />
りんかい線内は新木場駅 - 大崎駅間の全線を通して運転する列車のほか、[[東臨運輸区|八潮車両基地]]への出入りのために東京テレポート駅発着の区間列車も設定されている。日中は1時間に大宮駅・川越駅発着の快速が3本、新木場駅 - 大崎駅間の各駅停車が4本の計7本が運転されているが、運転間隔はパターン化されていない。<br />
<br />
りんかい線内では[[快速列車|快速]](Rapid)および[[列車種別#通勤種別|通勤快速]](Commuter Rapid)<ref>電光掲示板では通勤快速は「通快」、英語では2015年末の電光掲示板の更新以前は単に「Rapid」と表示されていた。</ref>を含めて全列車が各駅に停車する。<br />
<br />
10両編成化に伴い、自社車両だけではなくJR埼京・川越線系統の車両もりんかい線内での折り返し運転に使用されている。<br />
<br />
[[東京ディズニーリゾート]]玄関口の京葉線[[舞浜駅]]への短絡ルートとして、時折JR東日本[[中央本線|中央線]]や[[東海道線 (JR東日本)|東海道線]]などからりんかい線を通り、京葉線へ直通する[[団体専用列車|団体客向けの臨時列車]]が運転される。<br />
<br />
混雑が予想される日に特別ダイヤを組んで対応することが2002年12月の全通前はたびたびあったが、全通後はあまり実施されなくなった。ただし、[[大晦日]]にはJRからの直通臨時列車が設定される<ref>交通新聞社「JR時刻表」2018年1月号</ref>ほか、[[東京湾大華火祭]]、[[コミックマーケット]]期間等にも臨時列車が設定される。<br />
<br />
== 使用車両 ==<br />
りんかい線の地下区間は、トンネル内径が広く非常時に列車側部に脱出することが可能<ref>りんかい線は、現行法令「[[鉄道に関する技術上の基準を定める省令|新鉄道技術省令]]」の解釈基準における「'''建築限界と車両限界の基礎限界との間隔が側部において400mm未満の区間'''」には該当しない。</ref>なため、列車の先頭部と最後部に非常時脱出用貫通扉を装備していない系列であっても[[地下鉄等旅客車]]であれば走行は可能である。<br />
<br />
=== 現在の使用車両 ===<br />
全て4ドア車である。<br />
* 自社車両<br />
** [[東京臨海高速鉄道70-000形電車|70-000形]]<br />
* 乗り入れ車両<br />
** [[JR東日本E233系電車#7000番台|E233系7000番台]](JR東日本、2013年6月30日より乗り入れ開始<ref>{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/press/2012/20120404.pdf 秋田新幹線用車両と埼京線・横浜線用車両の新造について] - 東日本旅客鉄道(2012年4月10日)}}</ref>)<br />
<br />
このほか、臨時列車や団体専用列車として[[国鉄183系電車|183系]]や[[JR東日本E257系電車|E257系]]、[[国鉄485系電車|485系]]のお座敷列車「[[華 (鉄道車両)|華]]」「[[宴 (鉄道車両)|宴]]」、検測車の[[JR東日本E491系電車|E491系]]が乗り入れたことがある。<br />
<br />
<gallery><br />
ファイル:TWR_70-000.jpg|東京臨海高速鉄道70-000形<br />
ファイル:E233 kei 7000bandai 101F saikyo line.JPG|JR東日本E233系7000番台<br />
</gallery><br />
<br />
=== 過去の使用車両 ===<br />
* 乗り入れ車両<br />
** [[国鉄205系電車|205系]](JR東日本、2014年3月以降は予備編成である第28編成のみ運用。同年2月までは大崎寄りの2号車および3号車に6ドア車を組み込んだ編成も運用されていた<ref>[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2014/03/jr20528_4.html 205系ハエ28編成ヘッドマークを外し運用復帰(鉄道ホビダス・RMニュース)]</ref>)。<br />
<br />
<gallery><br />
ファイル:JRE_205_0_hae.JPG|JR東日本205系<br />(6ドア車なし)<br />
ファイル:JRE_205-SAIKYOLINE.jpg|JR東日本205系<br />(6ドア車付き)<br />
</gallery><br />
<br />
=== 導入予定車両 ===<br />
乗り心地の改善と快適性の向上を図るため、2022年度の新車両導入を目指すとしている<ref>[http://www.twr.co.jp/Portals/0/resources/plan/keieikaikaku_plan_H29.pdf 経営改革プランについて] 2018年6月11日</ref>。<br />
<br />
== 女性専用車 ==<br />
[[女性専用車両|女性専用車]]は、[[埼京線]]と同じく、7時46分 - 9時41分に大崎駅を発車する新木場方面行全列車と22時34分以降に新木場駅を発車する大崎方面行全列車で、ともに平日のみに設定。設定車両は新木場方先頭車両である10号車。<br />
<br />
== 利用状況 ==<br />
全線開業以降<ref>[http://www.twr.co.jp/enterprise/gaiyou05.html 平成17年度決算の概要「乗車人員・運輸収入ともに前年同期比13%以上増加」(東京臨海高速鉄道)]</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.twr.co.jp/enterprise/gaiyou_h24_final_outline.pdf 平成24年度決算の概要「りんかい線、通年で初の経常収支の黒字化を達成」] - 東京臨海高速鉄道、2013年5月31日(2014年5月28日閲覧)}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.twr.co.jp/Portals/0/resources/enterprise/H28/gaiyou_h28_final_outline.pdf 平成28年度決算の概要] - 東京臨海高速鉄道、2017年6月8日(2017年6月25日閲覧)}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.twr.co.jp/Portals/0/resources/enterprise/H29/gaiyou_h29_final_outline.pdf 平成29年度決算の概要] - 東京臨海高速鉄道、2018年6月4日(2018年7月9日閲覧)}}</ref>。<br />
<br />
{|class="wikitable" style="text-align:right;"<br />
|-<br />
!年度<br />
!1日平均利用者数<br />
!運輸収入<br />
!運輸収入増収率<br />
|-<br />
!2003年度<br />
|12.2万人<br />
|94億3600万円<br />
|<br />
|-<br />
!2004年度<br />
|13.3万人<br />
|101億8800万円<br />
|8.0%<br />
|-<br />
!2005年度<br />
|15.0万人<br />
|115億6300万円<br />
|13.5%<br />
|-<br />
!2006年度<br />
|16.4万人<br />
|128億5100万円<br />
|11.1%<br />
|-<br />
!2007年度<br />
|18.5万人<br />
|142億3900万円<br />
|10.8%<br />
|-<br />
!2008年度<br />
|19.8万人<br />
|149億2800万円<br />
|4.8%<br />
|-<br />
!2009年度<br />
|20.2万人<br />
|150億1300万円<br />
|0.6%<br />
|-<br />
!2010年度<br />
|20.0万人<br />
|148億800万円<br />
|&minus;1.4%<br />
|-<br />
!2011年度<br />
|19.7万人<br />
|146億7600万円<br />
|&minus;0.9%<br />
|-<br />
!2012年度<br />
|22.3万人<br />
|166億6700万円<br />
|13.5%<br />
|-<br />
!2013年度<br />
|23.2万人<br />
|173億3400万円<br />
|4.0%<br />
|-<br />
!2014年度<br />
|24.0万人<br />
|178億円<br />
|2.6%<br />
|-<br />
!2015年度<br />
|24.3万人<br />
|184億円<br />
|3.3%<br />
|-<br />
!2016年度<br />
|24.9万人<br />
|186億8800万円<br />
|1.5%<br />
|-<br />
!2017年度<br />
|25.6万人<br />
|192億2400万円<br />
|2.8%<br />
|}<br />
[[臨海副都心]]や品川、江東湾岸地区の開発により、利用者数は増加傾向にある。<br />
<br />
== 駅一覧 ==<br />
[[ファイル:IT-spot at the Station of Tokyo Waterfront Area Rapid Transit in 2013.jpg|thumb|120px|ITすぽっと]]<br />
* 全線[[東京都]]内に所在。線内は快速、通勤快速を含め全定期列車が全駅に停車する。<br />
* 大崎駅以外の全駅に[[FREESPOT]]、[[エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム|NTTBP]]([[docomo Wi-Fi]]が利用)、[[UQコミュニケーションズ]]([[ワイヤ・アンド・ワイヤレス]]が利用)による[[公衆無線LAN]]アクセスポイントが設置されている。また、2013年3月21日から[[UQコミュニケーションズ]]の[[WiMAX]]による駅構内・駅間においてのデータ通信が、同年6月21日から携帯電話の駅間トンネルでの通信が可能となっている。<br />
* [[駅ナンバリング|駅番号]]は2016年10月より導入。<br />
{{-}}<br />
{| class="wikitable" rules="all" style="font-size:90%"<br />
|-<br />
!style="border-bottom:solid 3px #00418e;"|駅番号<br />
!style="border-bottom:solid 3px #00418e;"|駅名<br />
!style="width:2.5em; border-bottom:solid 3px #00418e;"|駅間キロ<br />
!style="width:2.5em; border-bottom:solid 3px #00418e;"|営業キロ<br />
!style="border-bottom:solid 3px #00418e;"|接続路線<br />
!style="width:1em; line-height:1.1em; border-bottom:solid 3px #00418e;"|地上/地下<br />
!style="border-bottom:solid 3px #00418e;"|周辺<br />
!style="border-bottom:solid 3px #00418e;"|所在地<br />
|-<br />
!R 01<br />
|[[新木場駅]]<br />
|style="text-align:center;"| -<br />
|style="text-align:right;"|0.0<br />
|[[東日本旅客鉄道]]:[[File:JR JE line symbol.svg|15px|JE]] [[京葉線]] (JE 05)<br />[[東京地下鉄]]:[[File:Logo of Tokyo Metro Yūrakuchō Line.svg|15px|有楽町線]] [[東京メトロ有楽町線|有楽町線]] (Y-24)<br />
|rowspan="2" style="text-align:center; background:#fff; color:#000; width:1em; "|地上区間<br />
|[[夢の島公園]]<br />[[東京辰巳国際水泳場|辰巳国際水泳場]]<br />[[東京ヘリポート]]<br />[[STUDIO COAST]]<br />
|rowspan="4"|[[江東区]]<br />
|-<br />
!R 02<br />
|[[東雲駅 (東京都)|東雲駅]]<br />
|style="text-align:right;"|2.2<br />
|style="text-align:right;"|2.2<br />
|&nbsp;<br />
|[[東京有明医療大学|有明医大]]<br>[[有明教育芸術短期大学|有明短大]]<br />
|-<br />
!R 03<br />
|[[国際展示場駅]]<br /><small>([[東京国際展示場|東京ビッグサイト]]前)</small><br />
|style="text-align:right;"|1.3<br />
|style="text-align:right;"|3.5<br />
|[[ゆりかもめ (鉄道会社)|ゆりかもめ]]:[[File:Yurikamome line symbol.svg|15px|U]] [[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|東京臨海新交通臨海線]]([[有明駅 (東京都)|有明駅]]:U-12)<br />
|rowspan="6" style="text-align:center; background-color:#ccc; width:1em;"|地下区間<br />
|東京ビッグサイト<br />[[有明コロシアム]]<br />[[がん研究会有明病院|がん研有明病院]]<br />[[武蔵野大学]]<br />
|-<br />
!R 04<br />
|[[東京テレポート駅]]<br /><small>([[フジテレビジョン|フジテレビ]]前・[[アクアシティお台場]]前)</small><br />
|style="text-align:right;"|1.4<br />
|style="text-align:right;"|4.9<br />
|ゆりかもめ:[[File:Yurikamome line symbol.svg|15px|U]] 東京臨海新交通臨海線([[お台場海浜公園駅]]:U-06, [[青海駅 (東京都)|青海駅]]:U-10)<br />
|フジテレビ<br />[[Zepp]]<br />[[お台場海浜公園]]<br />
|-<br />
!&nbsp;<br />
|[[品川埠頭分岐部信号場]]<br />
|style="text-align:center;"| -<br />
|style="text-align:right;"| (6.8)<br />
|''[[東臨運輸区|八潮車両基地]]への引込線が分岐''<br />
|&nbsp;<br />
|[[港区 (東京都)|港区]]/[[品川区]]<br />
|-<br />
!R 05<br />
|[[天王洲アイル駅]]<br /><small>([[寺田倉庫]]本社前)</small><br />
|style="text-align:right;"|2.9<br />
|style="text-align:right;"|7.8<br />
|[[東京モノレール]]:[[File:Tokyo Monorail Line symbol.svg|15px|MO]] [[東京モノレール羽田空港線]] (MO 02)<br />
|[[天王洲 銀河劇場]]<br />
|rowspan="4"|品川区<br />
|-<br />
!R 06<br />
|[[品川シーサイド駅]]<br /><small>([[ビッグローブ]]本社前)</small><br />
|style="text-align:right;"|1.1<br />
|style="text-align:right;"|8.9<br />
|&nbsp;<br />
|[[イオン品川シーサイドショッピングセンター|イオン品川シーサイド]]<br />[[産業技術大学院大学]]<br />
|-<br />
!R 07<br />
|[[大井町駅]]<br />
|style="text-align:right;"|1.6<br />
|style="text-align:right;"|10.5<br />
|東日本旅客鉄道:[[File:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] [[京浜東北線]] (JK 19)<br />[[東京急行電鉄]]:[[ファイル:Tokyu OM line symbol.svg|15px|OM]] [[東急大井町線|大井町線]] (OM01)<br />
|[[四季劇場[夏]]]<br />[[阪急百貨店#阪急大井食品館|阪急大井食品館]]<br />
|-<br />
!R 08<br />
|[[大崎駅]]<br />
|style="text-align:right;"|1.7<br />
|style="text-align:right;"|12.2<br />
|東日本旅客鉄道:'''[[File:JR JA line symbol.svg|15px|JA]] [[埼京線]] (JA 08)([[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]経由{{Color|seagreen|■}}[[川越線]] [[川越駅]]まで直通運転)'''<br />・[[File:JR JY line symbol.svg|15px|JY]] [[山手線]] (JY 24)・[[File:JR JS line symbol.svg|15px|JS]] [[湘南新宿ライン]] (JS 17)<br />
|style="text-align:center; background:#fff; color:#000; width:1em; "|地上<br />
|[[大崎ニューシティ]]<br />
|}<br />
<br />
=== 大崎駅付近の配線図 ===<br />
<div class="NavFrame" style="background-color:#fff; border:solid 1px #080; text-align:left; font-size:100%; float:left;"><br />
<div class="NavHead" style="background-color:#fff; text-align:left; font-weight: normal;padding-right:50px;"><br />
<small> ※ 大崎駅付近の配線略図(注意、巨大画像600px、表示巾800px)を表示するには、右の [表示] をクリックしてください。</small><br />
</div><br />
<div class="NavContent"><br />
{{駅配線図|image=Rail Tracks map Osaki Station.svg<br />
|title=[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]・[[東京臨海高速鉄道|TWR]] 大崎駅付近の配線略図<br />
|width=600px<br />
|up=[[横浜駅|横浜]]・[[小田原駅|小田原]]・[[逗子駅|逗子]]方面|up-align=center<br />
|left=[[東京テレポート駅|東京テレポート]]<br />・[[新木場駅|新木場]]<br />方面|left-valign=top<br />
|right=[[新宿駅|新宿]]・[[池袋駅|池袋]]・<br />[[大宮駅 (埼玉県)|大宮]]・[[川越駅|川越]]・<br />[[高崎駅|高崎]]・[[宇都宮駅|宇都宮]]<br />方面|right-valign=middle<br />
|down=[[品川駅|品川]]・[[東京駅|東京]]方面|down-align=left<br />
|source={{Cite journal|和書|year=2004|month=1|title=特集 短絡線ミステリー7|journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]|issue=513|page=21|publisher=[[交友社]]}}<br />
|note=<small>本図では、[[品鶴線]]とほぼ重なる[[東海道新幹線|新幹線]]と旧蛇窪信号場付近でオーバークロスする[[東急大井町線|大井町線]]の配線を省略している。</small>}}<br />
</div><br />
</div><br />
{{-}}<br />
<br />
== 運賃 ==<br />
大人普通旅客運賃(小児半額・ICカードの場合は1円未満切り捨て、切符購入の場合は10円未満切り上げ)。2014年4月1日改定<ref>{{PDFlink|[http://www.twr.co.jp/info/2014/info_fare_revision2.pdf 消費税率引上げに伴う運賃改定について]}} - 東京臨海高速鉄道、2014年3月5日(2014年4月9日閲覧)</ref>。<br />
{| class="wikitable" border="1" style="text-align:center;"<br />
|-<br />
!rowspan="2"|キロ程!!colspan="2"|運賃(円)<br />
|-<br />
!ICカード!!切符購入<br />
|-<br />
|初乗り - 3km||206||210<br />
|-<br />
|4 - 6||267||270<br />
|-<br />
|7 - 9||329||330<br />
|-<br />
|10 - 13||390||390<br />
|}<br />
* 2002年12月1日の全線開業時から2003年2月28日までの3か月間は、「スピードアップキャンペーン」として、2002年11月30日までの運賃が適用されていた。<br />
* 2007年4月28日より「[[一日乗車券|1日乗車券]]」を発売している。大人700円・小児350円。各駅の自動券売機で当日券、大崎駅以外のりんかい線各駅窓口で前売り券が購入可能。<br />
* 2008年3月15日より通学定期運賃の割引率を50%から70%に拡大した(値下げ)。<br />
* 1か月間の通勤定期券は普通運賃の約38〜39倍(19〜19.5往復分)であり、通勤日数によっては割高になるため、回数券で通勤する旅客も多い。<br />
<br />
== 乗車券の取り扱い ==<br />
* [[乗車カード]]は[[Suica]]が使用可能である(相互利用可能なカードはSuicaを参照のこと)。Suicaは東京臨海高速鉄道(水色面のりんかいSuica)、JR東日本(黄緑色面のSuica)、東京モノレール(銀地に擬人化した緑色のモノレールの絵のモノレールSuica)で発行しているものすべてが使用可能。かつては[[パスネット]]も[[自動改札機]]のみ使用できたが、[[2008年]]3月14日で取り扱いを終了しており、現在は有人改札での精算・自社線完結の普通乗車券の購入のみに使用できる。なお、りんかい線では当初から[[自動券売機]]や[[自動精算機]]でのパスネットの使用はできなかった。その後、利用の減少やSuica・PASMOなどのICカード普及の進行に伴い、[[2015年]]3月31日をもって利用を終了、[[2018年]]1月31日をもって払い戻しを終了([[資金決済に関する法律]]に基づく)した<ref>[http://www.twr.co.jp/info2/2014/20141215172615.html パスネットの使用終了と残額の払い戻しについて] - 東京臨海高速鉄道、2014年12月15日</ref>。<br />
* パスネットは[[2000年]]10月14日の導入開始時から、Suicaは[[2002年]]12月1日の全線開通および埼京線乗り入れ開始時から導入されており、東京臨海高速鉄道では両方を発行していた。この2種類のカードを発行していた鉄道事業者は東京臨海高速鉄道のみである。これは、東京臨海高速鉄道の大株主が、東京都([[東京都交通局]])=パスネット、JR東日本=Suicaと双方の陣営にもあることが影響している。<br />
* [[西日本旅客鉄道]](JR西日本)の[[ICOCA]]は[[2004年]]8月1日から、[[東海旅客鉄道]](JR東海)の[[TOICA]]は2008年3月29日から、[[北海道旅客鉄道]](JR北海道)の[[Kitaca]]は[[2009年]]3月14日から、[[西日本鉄道]]の[[nimoca]]、[[福岡市交通局]]の[[はやかけん]]や[[九州旅客鉄道]](JR九州)の[[SUGOCA]]は2010年3月13日から、[[manaca]]や[[PiTaPa]]は2013年3月23日から、それぞれSuicaとの相互利用開始時から利用可能となっている。<br />
* [[イオカード]](磁気式)はりんかい線内では利用できなかったため、イオカードを使用してJR線から大崎経由でりんかい線に入った場合は窓口精算を行う必要があった。[[2006年]]2月10日をもってJRでのイオカードの自動改札機での利用が終了しているため、現在は行われていない。<br />
* 東京臨海高速鉄道はパスネット加盟社だったが、[[2007年]]3月18日に開始された[[PASMO]]を加盟社局の中では唯一導入せず、ICカードは既に導入しているりんかいSuicaのみとした(PASMOとSuicaは相互利用ができるため)。また、同線内でのSuicaの利用者増加に伴い、同日までにりんかい線内自動券売機でのパスネットの発売を終了した。<br />
* Suica・PASMO・パスネットとも、自動改札機・自動券売機・自動精算機・窓口処理機での使用後に表示・印字される駅名には頭に「臨」が表示される(パスネットは乗車駅欄のみ。Suicaは大崎駅では表示されない)。なお、ICOCA・TOICAではSuicaエリア以外で表示・印字されると異なる表示がされる。<br />
* 大井町駅が[[東急大井町線]]の始発駅となっている[[東京急行電鉄]](東急電鉄)との間では[[東急お台場パス]]が設定され、東急線内の各駅と大井町駅を結ぶ往復乗車券と大崎駅をのぞくりんかい線内の各駅が1日乗降自由なフリー切符がセットとなっている。詳細は該当項目を参照。<br />
* JR線ではないため[[青春18きっぷ]]、[[北海道&東日本パス]]、[[ジャパンレールパス]]、[[東京フリーきっぷ]]、[[都区内パス]]などのJR線乗り放題の[[特別企画乗車券]]は使用できない。また、JR東日本が発売する一部の特別企画乗車券([[休日おでかけパス]]・[[ジャパンレールパス#JR East Pass|JR East Pass]])での利用が可能であるが、りんかい線の駅では発売されない。<br />
* JR東日本と[[連絡運輸]]を行なっているが、普通乗車券の接続駅は大崎駅に限定されている。また、大崎 - 新木場間の[[連絡運輸|通過連絡運輸]]は設定されていない。<br />
<br />
== 直通運転について ==<br />
{{See also|京葉線#りんかい線との関係}}<br />
りんかい線は、[[大崎駅]]経由でJR[[埼京線]]と相互乗り入れを行い、[[新木場駅]]でJR[[京葉線]]に乗り換える乗客も少なくないにもかかわらず、りんかい線と京葉線との[[直通運転]]は実施されていない。これは、常時直通運転させるためには多額な設備投資が必要になることや、りんかい線が建設費の償還のためJRより相当に割高な運賃を設定しており、JRとの運賃配分で問題が生じやすいためである(特に、後述の交通系ICカード利用時の運賃計算)<ref name="sugiyama">{{Cite news|url=http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1405/16/news009.html|title=線路はつながっていても――京葉線とりんかい線の直通運転はなぜ難しい?|newspaper=ITmedia|author=杉山淳一|date=2014-05-16|accessdate=2016-05-17}}</ref>。<br />
<br />
京葉線が通る[[千葉県]]は、りんかい・京葉線直通で、[[ホームライナー|ライナー]](乗車券のほかにライナー券数百円必要)を走らせ、そのライナー券にJRとりんかい線の運賃の差額を上乗せする形で、この問題を解消しようと試みている。<br />
<br />
京葉線との直通運転が行われた場合、[[東京メトロ東西線]]の一部列車と同様に、事実上両側をJR線に挟まれた乗り入れになるため<ref>JR以外では[[名鉄豊田線]] - [[名古屋市営地下鉄鶴舞線]] - [[名鉄犬山線]]の事例もあるが、この乗り入れはりんかい線関連とは異なり、東京メトロ東西線と同様に、名古屋市営地下鉄鶴舞線を貫通する直通列車も多数設定されている。なお、東京メトロや名古屋市交通局ではりんかい線と異なり、運賃問題はこれまでに議題に上ったことはない。</ref>、[[不正乗車]]が多発する懸念がある<ref name="sugiyama"/>。<br />
<br />
また、[[池袋駅]]などJR東日本の駅から[[海浜幕張駅]]などJR東日本の駅(いずれも直通運転が行われた場合りんかい線との共用駅となる駅を除く)まで直通電車を利用するなどして途中で改札を通らずにSuicaなどの交通系ICカード利用で乗車した場合、東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則第63条(2)の規定<ref>2014年9月現在</ref>により全線JR東日本線を利用したものとみなして出場駅で運賃が引き落とされる。<br />
<br />
そのため、現状では、りんかい線とJR京葉線の直通運転は運賃の回収が確実な団体客向けの臨時列車のみとなっている。<br />
<br />
なお、JR東日本が計画している「[[羽田空港アクセス線]]」(後述)では、東京テレポート駅に向かう「臨海部ルート」において、京葉線への直通が想定されている。これに関連して、東京都などが保有するTWRの株式をJR東日本が買収する意向であることが報じられている<ref name="tokyomxnews" />。だが東京臨海高速鉄道側はそれを否定している<ref name="tokyomxnews">{{Cite web|url=http://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=201408226|title=りんかい線株売却「慎重に見る必要」|work=TOKYO MX NEWS|publisher=東京メトロポリタンテレビジョン|date=2015-08-22|accessdate=2016-04-09}}</ref>。<br />
<br />
== 発車メロディ・自動放送 ==<br />
[[発車メロディ]]や操作用のスイッチなどは、JR東日本で使用されているものと全く同じで、JRと共用している大崎駅以外では基本的に[[東洋メディアリンクス]]製の「Water Crown」「Cielo Estrellado」「Gota del Vient」を使用しており、操作方法もJRと同じである。しかし、基本的に発車メロディは時間の関係などであまり長く流れないことが多い。なお、2001年の天王洲アイル延伸開業前は[[駅自動放送]]に[[駅自動放送#東海型放送|東海道型放送]]を使用していた。<br />
* [[フジテレビジョン|フジテレビ]]の最寄駅である東京テレポート駅では、2008年7月19日よりフジテレビのドラマ『[[踊る大捜査線]]』のテーマソングをアレンジしたものに変更された(1番線〈大崎方面〉:C.X.、2番線〈新木場方面〉:Rhythm And Police)。なお、2012年12月7日 - 2013年1月31日までは映画『[[ONE PIECE FILM Z]]』のテーマ曲を使用していた<ref>[http://www.twr.co.jp/special/2012winter/index.html#winter2012MELODY 東京テレポート駅の発車メロディーが期間限定で「ワンピース」のテーマ曲になります] - 東京臨海高速鉄道</ref><ref name="twr20130128">[http://www.twr.co.jp/info2/2013/20130128144413.html 東京テレポート駅 発車メロディー「ワンピース」が終了し「踊る大捜査線」のテーマ曲が復活します。] - 東京臨海高速鉄道、2013年1月28日。</ref>。『ONE PIECE FILM Z』のメロディ使用終了後は『踊る大捜査線』以前のメロディにすることも検討していたが、お台場のイメージ保持のため、『踊る大捜査線』のメロディを再度使用している<ref name="twr20130128" />。<br />
* 大井町駅では、同駅を最寄りとする「[[四季劇場[夏]]]」においてミュージカルが上演されている期間に限り、発車メロディがそのミュージカルのテーマ曲に変更されている。<br />
** 2011年6月21日から2013年1月27日まではミュージカル『[[美女と野獣]]』のテーマソングが使用されていた(1番線〈大崎方面〉:美女と野獣、2番線〈新木場方面〉:おもてなし)。<br />
** 2013年10月25日から[[2017年]][[4月9日]]まではミュージカル『[[リトル・マーメイド]]』のメロディが使用されていた(1番線〈大崎方面〉:Part of your world、2番線〈新木場方面〉:Under the sea<ref>ただし、初日のみメロディが逆であった。</ref>)。<br />
*: いずれも使用開始初日は主演俳優<ref>『美女と野獣』はベル役の[[坂本里咲]]とビースト役の[[福井晶一]]、『リトル・マーメイド』はアリエル役の[[谷原志音]]とエリック役の[[上川一哉]]。</ref>が1日駅長となってメロディを披露した<ref>[http://www.twr.co.jp/info/2011/beauty_and_beast.html ミュージカル『美女と野獣』出演者が一日駅長に就任します。大井町駅発車ベルが『美女と野獣』のメロディになります。] - 東京臨海高速鉄道</ref><ref>[http://www.twr.co.jp/info/2013/littlemermaid.html ミュージカル『リトルマーメイド』出演者が一日駅長に就任します。大井町駅発車ベルが『リトルマーメイド』のメロディになります。] - 東京臨海高速鉄道</ref>。<br />
* 国際展示場駅では、2012年8月9日から9月30日まで[[ゼンリン]]の地図サービス「いつもNAVI」のCMソングを使用しており、曲名を当てるキャンペーンも行われていた<ref>[http://www.advertimes.com/20120809/article80466/ 「国際展示場」駅の発車メロディーに使われているCMソングを当てるキャンペーン] - AdverTimes 2012年8月12日閲覧。</ref>(キャンペーンガールであった「[[すーぱーそに子]]」の項も参照)。その後2015年3月13日から[[6月22日]]までは[[日清食品]]の冷凍スパゲッティ「Spa王」のCMソングが使われていた。<br />
<br />
[[駅自動放送]]は大崎方面を[[長谷川浩大 (ナレーター)|長谷川浩大]]、新木場方面を[[岡浩子]]が担当している([[東京地下鉄|東京メトロ]]の大抵の路線と同じ組み合わせ)。埼京線直通開始以前は大崎方面を[[村山明 (声優)|村山明]]、新木場方面を[[よしいけいこ]]が担当していた。<br />
<br />
== 羽田空港アクセス線構想 ==<br />
{{Main|羽田空港アクセス線}}<br />
[[2000年]]([[平成]]12年)、[[運輸省]](現[[国土交通省]])[[運輸政策審議会答申第18号]]において、「東京臨海高速鉄道臨海副都心線の建設及び羽田アクセス新線(仮称)の新設」として、東京テレポート駅から[[東京貨物ターミナル駅]]を経て[[東京国際空港]]に向かう路線がB路線(今後整備について検討すべき路線)として取り上げられ、「大崎方面からの直通ルートについても併せ検討する」としていた<ref>{{Cite web|format=PDF|url=http://www.mlit.go.jp/kisha/oldmot/kisha00/koho00/tosin/kotumo/images/kotumo.pdf|title=具体的路線|work=東京圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について(答申)|publisher=国土交通省|date=2000-01-27|accessdate=2016-04-09}}</ref>。<br />
<br />
[[2013年]]から[[2014年]]にかけてJR東日本が発表した構想の中には「[[東京国際空港|羽田空港]]アクセス改善」<ref>{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/press/2013/20131019.pdf グループ経営構想V(ファイブ)「今後の重点取組み事項」について]}} - 2013年10月29日</ref>があり、[[2020年夏季オリンピック|2020年東京オリンピック]]を「きっかけ」(同社社長)として本路線を羽田空港アクセス線として活用する案が提示されている。<br />
<br />
計画によると、休止中の[[東海道貨物線]](大汐線)を活用した「東山手ルート」の他、東京貨物ターミナルから「東品川短絡線」を建設して品川シーサイド駅・大井町駅間で合流、大崎・新宿方面に直通する「西山手ルート」、東臨運輸区への回送線を複線化して品川埠頭分岐部信号場で合流、新木場方面に直通する「臨海部ルート」の3ルートを建設するとしている<ref>{{Cite web|url=http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140820/674069/ |title=羽田アクセス総取りか、JR新線3ルートの全貌(1/3)|author=大野雅人|work=日経コンストラクション|publisher=日経BP|date=2014-08-20|accessdate=2016-04-09}}</ref>。<br />
<br />
2016年4月、[[国土交通省]][[交通政策審議会]]の東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会は「[[東京圏における今後の都市鉄道のあり方について]]」<ref>{{Cite web|format=PDF|url=http://www.mlit.go.jp/common/001126948.pdf|title=東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(案)|publisher=国土交通省|date=2016-04-07|accessdate=2016-04-09}}</ref>をまとめ、京葉線・りんかい線相互直通運転化と合わせて「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」に位置づけられた。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[東京臨海副都心]]<br />
* [[日本の鉄道路線一覧]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* {{Official|http://www.twr.co.jp/}}<br />
* {{Twitter|twr_official|りんかい線 公式 お知らせ}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:とうきようりんかいこうそくてつとうりんかいせん}}<br />
[[Category:関東地方の鉄道路線|りんかいせん]]<br />
[[Category:東京都の交通]]<br />
[[Category:第三セクター路線]]<br />
[[Category:東京臨海高速鉄道|路りんかいせん]]<br />
[[Category:埼京線]]<br />
[[Category:京葉線]]</div>
2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687
リーマン・ショック
2018-08-04T17:24:42Z
<p>2400:7800:4975:9200:3457:980B:BD29:2687: /* 破綻とリーマン・ショック */</p>
<hr />
<div>'''リーマン・ショック'''は、[[2008年]][[9月15日]]に、[[アメリカ合衆国]]の[[投資銀行]]である[[リーマン・ブラザーズ|リーマン・ブラザーズ・ホールディングス]]({{en|Lehman Brothers Holdings Inc.}})が[[経営破綻]]したことに端を発して、連鎖的に'''[[世界金融危機 (2007年-)|世界規模の金融危機]]'''が発生した事象を総括的によぶ。<br />
<br />
なお「リーマン・ショック」は[[和製英語]]であり、日本においては一連の金融危機における象徴的な出来事として捉えられているためこの語がよく使用されている。[[英語]]では同じ事象を{{en|[[:en:Financial crisis of 2007–2008|the financial crisis of 2007–2008]](2007年から2008年の金融恐慌), the global financial crisis(世界金融危機), the 2008 financial crisis}} (2008年金融危機) と呼ぶのが一般的である。文脈にもよるが{{en|the financial crisis}} (金融危機)だけで「リーマン・ショック」を意味することも多い。<!--リーマン・ブラザーズの破綻自体は「{{en|Bankruptcy of Lehman Brothers}}」(リーマン・ブラザーズの倒産)である。--><br />
<br />
== 概要 ==<br />
[[2007年]]の[[サブプライム住宅ローン危機]]に端を発した、アメリカ合衆国の住宅[[バブル経済|バブル]]崩壊を切っ掛けとして、[[サブプライムローン]]や[[ジェファーソン郡 (アラバマ州)#下水道建設と債務債券化に関する議論|オークション・レート証券]]、そのほか多分野にわたる資産価格の[[暴落]]が起こっていた。<br />
<br />
2007年からの住宅市場の大幅な悪化と伴に、危機的状態となっていた[[連邦住宅抵当公庫|ファニー・メイ]]や[[連邦住宅金融抵当公庫|フレディ・マック]]などの連邦住宅抵当公庫へは、政府支援機関における買取単価上限額の引上げや、投資上限額の撤廃など様々な手を尽くしていたものの、サブプライムローンなどの延滞率は更に上昇し、住宅差押え件数も増加を続けていた。歯止めが効かないことを受け、2008年[[9月8日]]、[[アメリカ合衆国財務省]]が追加で約3兆[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]をつぎ込む救済政策が決定。「{{仮リンク|大き過ぎて潰せない|en|Too big to fail}}」の最初の事例となる<ref name=MKTDT27Feb2016>[http://www.telegraph.co.uk/business/2016/02/26/lord-mervyn-king-why-throwing-money-at-financial-panic-will-lead/ Lord Mervyn King: why throwing money at financial panic will lead us into a new crisis]M. King, The Daily Telegraph, 27 Feb 2016 </ref>。<br />
<br />
リーマン・ブラザーズも例外ではなく、多大な損失を抱えており、[[2008年]][[9月15日]]([[月曜日]])に、リーマン・ブラザーズは[[連邦倒産法第11章]]の適用を[[アメリカ連邦裁判所|連邦裁判所]]に申請するに至る<ref name="mainichi20080916">{{Cite news|url=http://www.mainichi.jp/select/today/news/20080916k0000e020024000c.html|title=米リーマン:破産法申請 負債総額は米史上最大64兆円|newspaper=毎日新聞|date=2008-09-16|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080916121429/http://www.mainichi.jp/select/today/news/20080916k0000e020024000c.html|archivedate=2008-09-16}}</ref>。この申請により、同社が発行している[[社債]]や[[投信]]を保有している企業への影響、取引先への波及と連鎖などの恐れ、及びそれに対する[[アメリカ合衆国議会]]・[[アメリカ合衆国連邦政府]]の対策の遅れから、[[アメリカ合衆国の経済]]に対する不安が広がり、世界的な金融危機へと連鎖した。2008年[[10月3日]]には、[[アメリカ合衆国大統領]][[ジョージ・W・ブッシュ]]が、金融システムに7,000億ドルの金銭支援を行う[[緊急経済安定化法]]案({{en|Troubled Asset Relief Program}})に署名する<ref name=MKTDT27Feb2016 />。<br />
<br />
[[日経平均株価]]も大暴落を起こし、[[9月12日]]([[金曜日]])の終値は12,214円だったが、[[10月28日]]には一時は6,000円台(6,994.90円)まで下落し、[[1982年]](昭和57年)10月以来、26年ぶりの安値を記録した。<br />
<br />
== 破綻とリーマン・ショック ==<br />
[[リーマン・ブラザーズ]]は、負債総額約6000億ドル(約64兆円)という[[アメリカ合衆国の歴史]]上、最大の企業倒産により<ref name="mainichi20080916" />、世界連鎖的な信用収縮による金融危機を招いた。<br />
<br />
リーマン・ブラザーズは、破綻の前日まで[[アメリカ合衆国財務省]]や[[連邦準備制度|連邦準備制度理事会]](FRB)の仲介の下で[[HSBCホールディングス]]や[[韓国産業銀行]]など、複数の[[金融機関]]と売却の交渉を行っていた<ref>{{Cite news|url=http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080904/fnc0809041911011-n2.htm|title=世界的再編も リーマンに内外金融機関が食指|publisher=MSN産経ニュース|date=2008-09-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080907013550/http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080904/fnc0809041911011-n2.htm|archivedate=2008-09-07}}</ref>。日本の[[メガバンク]]数行も参加したが、後の報道であまりに巨額で不透明な損失が見込まれるため、買収を見送ったと言われている。<br />
<br />
最終的に残ったのは[[バンク・オブ・アメリカ]]、[[メリルリンチ]]、[[バークレイズ]]であったが、[[アメリカ合衆国連邦政府]]が公的資金の注入を拒否<ref>2008年3月に[[ベアー・スターンズ]]へ[[公的資金]]を注入しており、これ以上の救済措置は近々行われる[[大統領選挙]]を控えた状況も踏まえ国民の理解が得られないこと、財政の負担が大きいこと、ベアー・スターンズと違い突然の破綻ではなく以前から兆候があったこと、経済の先行きを考えた場合に前例を作りたくないなどの理由から。</ref>していたことから交渉不調に終わった。<br />
<br />
しかし交渉以前に、損失拡大に苦しむ[[メリルリンチ]]は[[バンク・オブ・アメリカ]]への買収打診が内々に決定され、[[バークレイズ]]も巨額の損失を抱え、すでにリーマン・ブラザーズを買収する余力などどこも存在していなかった。リーマン・ショックの経緯については、アンドリュー・ロス・ソーキン著の「リーマン・ショック・コンフィデンシャル」(原題: [[w:Too Big to Fail (book)|''Too Big to Fail'']])に詳細に説明されている。<br />
<br />
日本は長引く不景気から、サブプライムローン関連債権などにはあまり手を出していなかったため、金融会社では[[プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険|大和生命保険]]が倒産したり[[農林中央金庫]]が大幅な評価損を被ったものの、直接的な影響は当初は軽微であった。しかし、リーマン・ショックを境に世界的な経済の冷え込みから消費の落ち込み、金融不安で各種通貨から急速な[[アメリカ合衆国ドル]]の下落が進み、[[アメリカ合衆国の経済]]への依存が強い輸出産業から大きなダメージが広がり、結果的に[[日本の経済|日本経済]]の大幅な景気後退へも繋がっていった。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[リーマン・ブラザーズ]]<br />
* [[ミンスキー・モーメント]]<br />
* [[サブプライムローン]]<br />
* [[サブプライム住宅ローン危機]]<br />
* [[世界金融危機 (2007年-)]]<br />
* [[ゴールドマン・ショック]]<br />
* [[韓国産業銀行]]<br />
* 映画<br />
<br />
:*[[マージン・コール]]<br />
:* [[ウォールストリート・ダウン]]<br />
:* [[キャピタリズム〜マネーは踊る〜]]<br />
:* [[インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実]]<br />
:*[[マネー・ショート 華麗なる大逆転]]<br />
<br />
==外部リンク==<br />
*[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010768_00000 NHKスペシャル 金融危機1年 世界はどう変わったか - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス]<br />
<br />
{{日本の経済史}}<br />
{{DEFAULTSORT:りいまんしよつく}}<br />
[[Category:リーマン・ブラザーズ]]<br />
[[Category:株式市場]]<br />
[[Category:アメリカ合衆国の経済 (1990年-)]]<br />
[[Category:平成時代の経済]]<br />
[[Category:2008年9月]]<br />
[[Category:2008年のアメリカ合衆国]]<br />
[[Category:経済恐慌]]<br />
[[Category:金融危機]]</div>
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