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http:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&user=219.165.166.5&feedformat=atom miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2024-05-16T03:24:01Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 可変バルブ機構 2018-08-10T13:56:32Z <p>219.165.166.5: /* 1カム・タイプ(レバー比・カム形状可変型) */</p> <hr /> <div>{{Redirect|VVT|同名の[[トヨタ自動車]]の機構|VVT-i}}<br /> {{出典の明記|date=2011年12月}}<br /> &#039;&#039;&#039;可変バルブ機構&#039;&#039;&#039;(かへんバルブきこう)は、[[4ストローク機関|4サイクル]][[レシプロエンジン]]において、通常は固定されている[[ポペットバルブ|吸排気バルブ]]の[[バルブタイミング|開閉タイミング(バルブタイミング)]]やリフト量を可変とする機構。バルブを全て閉じて、[[気筒休止エンジン|特定の気筒の動きを休止させる]]ものも含まれる。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> 4サイクルレシプロエンジンにおいて効率の良い吸排気を行うには、[[ピストン]]の移動速度(エンジンの回転速度)と吸排気の流速に合わせて、バルブの開閉動作を制御する必要がある。<br /> <br /> *通常、吸気行程ではピストンが下降を始める少し前に吸気バルブを開き始めるが、その際、最も効率の良い吸気流速を得るためのバルブタイミングは、ピストン速度に応じて変化する。さらに、ピストンによる吸気行程が終わり圧縮行程に入っても、吸気流速が十分に高い場合は吸気の重量により慣性力が働くため、吸気バルブを遅く閉じた方が充填効率が上がる領域も存在する。<br /> <br /> *排気行程についてもピストンが下降しきる少し前に排気バルブを開き始めるが、特に高回転域では燃焼圧力によってピストンが押し下げられている途中の段階で排気バルブを開き始めた方が、排気行程のピストン上昇や次行程の吸気を阻害せず効率が良くなる。また、排気行程が終わりピストンが降下し始めて吸気行程に移っても、排気の流速に応じて排気バルブを開いていた方が効率が良い領域もある。<br /> <br /> 従来は、上記のように回転数や負荷によって最適なバルブタイミングおよびリフト量が変化するのに対して、それらをある一定の負荷領域で最適となるように固定し、それ以外の領域での効率を犠牲とせざるを得なかった。それを、バルブタイミングおよびリフト量を可変とすることによって、負荷領域に応じて常にバルブ動作が最適となるように変化させて行くのが可変バルブタイミング機構である。<br /> <br /> 実際の機構には、カムの回転角に位相を与えるもの、形状の異なるカムを複数用意して切り替えるもの、これら2つを組み合わせたものなどが存在する。<br /> <br /> エンジン特性を変える別の方法としては、吸排気の気体流速を変える可変[[インテークマニホールド]]などがあり、これに可変バルブ機構を使って吸気バルブ・排気バルブのそれぞれの片側を閉じ(吸気、排気バルブが2個ずつの4バルブエンジンの場合)、気体流速を変化させる。<br /> <br /> 吸排気バルブを全て閉じ、稼動するシリンダーの数を変化させる[[気筒休止エンジン]]にも可変バルブ機構が用いられている。<br /> <br /> == バリエーション ==<br /> === 1カム・タイプ(カム形状固定型) ===<br /> [[ファイル:NISSAN VQ35HR - CVTC and eVTC.jpg|thumb|280px|right|日産・CVTC、eVTC(位相変化型)]]<br /> ; 位相変化型(タイミング可変・リフト固定)<br /> :現在最も普及している可変バルブ機構。[[クランクシャフト]]に対して[[カムシャフト]]を進角・遅角させることで、バルブタイミングを変化させる。リフト量・作用角は変化しない。主に[[バルブオーバーラップ]]を最適にコントロールするために使用される事が多かったが、現在では遅閉じ[[ミラーサイクル]]エンジンにおける吸気閉弁時期の調整という役割も担っており、一般的なエンジンでも遅閉じによる燃費向上はオーバーラップの調整とともに重要となっている。作動方式には潤滑系のオイル圧力を使用するものと電力(磁力)によるものがある。初期の油圧式はヘリカルスプライン方式のものでコスト・耐久性・サイズの関係で一部の車両のみに採用されるに留まったが、シンプルな構造で低コストなベーン方式が開発された事で一気に普及した。現在の油圧式は基本的にこのベーン方式となる。吸気と排気のどちらかに適用する場合、吸気効率の改善を目的とし吸気側のみを可変とする事が多いが、内部EGR等による効果&lt;ref&gt;排気側を可変とした場合、遅角する事で吸気工程途中まで排気の閉弁を遅らせる事ができ、排気を引き戻す内部EGRとして有効に働く。これは排ガス浄化やポンピングロス低減に寄与する。これにより配置スペースやコストが必要で動作不良によるトラブル生じやすい外部EGRを省く事が可能となるメリットがある。一方で出力面にはあまり寄与しない。&lt;/ref&gt;を重視し排気側のみを可変とした例&lt;ref&gt;例としては北米フォードの[[フォード・エスコート (北米)|エスコートZX2(1998〜2003)]]、[[フォード・コントゥア|コントゥア]]、マーキュリー・クーガー(1999~2002)に搭載されたZETEC 2.0Lエンジンが排気側のみに可変バルブタイミング機構を採用した仕様となっている<br /> &lt;/ref&gt;もある。2000年代中盤からは[[日本車]]の中~大排気量エンジンを中心に排気側にも普及し、2010年代以降は安価な小排気量車でも吸排気の双方に装備されるものが多くなっている。<br /> :* 長所 - 回転数や負荷に合わせて好ましいバルブタイミングにすることで、出力や燃費、排ガス清浄性の向上などが得られる。初期は段階的に切り替えるのみだったが、連続可変型が登場したことで、状況にあわせてより柔軟な対応が可能となった。カムシャフトの位相を変化させるだけなのでカムシャフトを除く動弁系の変更が不要で導入がしやすい。[[ロッカーアーム]]が無い直押し式でも使える。<br /> :* 短所 - カム作用角(バルブ開角度)やリフト量はあくまで一定なのでカムプロフィールを超えた性能は得られない。作用角は一定であるため位相変化は開弁時期と閉弁時期の両面に影響する&lt;ref&gt;オーバーラップを少なくするために吸気カムシャフトを遅角させると、吸気バルブの閉じも遅くなり吸気を押し戻してしまうという指摘があるが、これはポンピングロスの低減や遅閉じミラーサイクルとなる場合があり、パワーという面ではデメリットとなるが、熱効率という点では短所とは言えない。そもそも出力が必要となる場合に遅角を行う事は慣性吸気を期待する高回転以外では考えにくく、低中回転・中高負荷時はオーバーラップを優先し進角するため閉じ時期は早くなるのが一般的であり押し戻しは問題にはなりにくい。&lt;/ref&gt;。[[OHV]]や[[SOHC]]では吸気、排気ともに変化してしまいオーバーラップが変わらないためDOHCに比べ得られるメリットが少なくなる&lt;ref&gt;オーバーラップが変わらない場合でもメリットは存在する。例えば進角した場合は吸気弁が早開きとなる事で吸気効率改善のメリットはある。しかしこの場合は排気弁も早開きとなるため膨張する燃焼ガスを早期に開放してしまいエネルギーの回収ロスが生じるなどデメリットも生じてくる。このためデメリットを最小限としつつメリットを得る位相制御をする必要があり、DOHCほどのメリットは得られない<br /> &lt;/ref&gt;。<br /> :* 採用例 - 数多くのメーカーが採用している。<br /> <br /> ; バルブ片閉じ型(タイミング固定・リフト可変(2バルブのうち片側のみ))<br /> :吸気2個、排気2個の[[マルチバルブ]]エンジンにおいて、吸気側、排気側のそれぞれの片側を閉じるか、もしくはほとんど開かない状態とする。<br /> :* 長所 - 低回転時に吸気流速を高め、充填効率を上げられる。[[シリンダー]]内にスワールを発生、燃焼を促進させる。<br /> :* 短所 - バルブタイミングは変化しないので、効果も少ない。<br /> :* 採用例 - [[本田技研工業|ホンダ]]の[[VTEC#二輪車|REV、HYPER-VTEC]]、[[VTEC-E]]、[[ホンダ・L型エンジン|L型エンジン]]における[[i-VTEC]]など、主にホンダ車を中心に採用されている。<br /> <br /> ; 気筒休止型(タイミング固定・リフト固定)<br /> :気筒停止に用いられる。カム切り替えによって吸排気バルブ(もしくは吸気バルブのみ)を閉じ、実質的に稼働する[[シリンダー]]の数を減らす。気筒停止時はエンジンの出力が落ちるため、相対的に[[スロットル]]開度が大きくなり、[[ポンピングロス]]が低減される。低速での巡航など、低負荷時の[[熱効率]]を高める目的で使用される。<br /> :* 長所 - 排気量を変化させることができ、出力を抑えることで、必要とされる出力が小さい時には燃費的に有利である。<br /> :* 短所 - 停止中の振動や、停止時の出力変化などが問題とされる。<br /> :* 採用例 - [[キャデラック]]への採用が初とされる。日本初は初代[[三菱・ランサー#ランサーフィオーレ|ランサーフィオーレ]]などに採用されたMDエンジン([[三菱・4G1型エンジン#G12B(4G12)|G12B]])である。<br /> <br /> === 複数カム切り替えタイプ(カム形状可変型) ===<br /> [[ファイル:SUBARU EJ25 i-AVLS.jpg|thumb|280px|right|スバル・i-AVLS(カム切り替え型)]]<br /> ; カム切り替え型(タイミング可変・リフト可変)<br /> :低回転、高回転で2種類のカムを使い分ける。<br /> :* 長所 - カムの開角度の違う2種類のカムを使い分けるので、高回転時などはより効果が大きい。<br /> :* 短所 - 切り替えポイント付近に出力の谷間ができてしまう。<br /> :* 採用例 - ホンダの[[VTEC]](現在では[[i-VTEC]])、[[三菱自動車工業|三菱]]の[[MIVEC]]などに採用されている。<br /> <br /> ; カム切り替え・位相変化型(タイミング可変・リフト可変)<br /> :位相変化型とカム切り替え型の複合タイプである。<br /> :* 長所 - カム切り替え式の短所である、切り替えポイントにおける出力変化を緩やかにできる。<br /> :* 短所 - 位相変化機構とカム切り替え機構を備えるため、他の方式に比べて複雑かつ高コストとなる。<br /> :* 採用例 - [[トヨタ自動車|トヨタ]]の[[VVT-i#VVTL-i|VVTL-i]]、ホンダの[[i-VTEC]]、[[ポルシェ]]の[[バリオカム]]・プラス、[[富士重工業]]のAVCS+ダイレクト可変バルブリフト機構、[[アウディ]]の[[Audi valvelift system|AVS]]&lt;ref&gt;厳密にはカム切替機構の事であるが、採用された既存のエンジンにおいては位相変化を併用している為こちらに分類している。&lt;/ref&gt;など。<br /> <br /> ; カム切り替え・バルブ片閉じ型(タイミング可変・リフト可変)<br /> :低回転時に4バルブエンジンにおける片側のバルブを閉じ、高回転では両バルブを開き、さらに2種類のカムを使い分ける。<br /> :* 短所 - 出力に段差ができてしまう。<br /> :* 採用例 - ホンダの[[VTEC|3ステージVTEC]]、三菱の[[三菱・シリウスDASH3×2|シリウスDASH3×2]]に採用された。<br /> <br /> ; カム切り替え・気筒休止型(タイミング可変・リフト可変)<br /> :低負荷時に気筒停止し、高回転ではカムを切り替える。<br /> :* 長所 - 気筒停止することにより燃費を改善させられるほか、[[ハイブリッドカー]]ではエネルギー回生効率が上がる。さらにカムを切り替えることにより、高回転での出力特性にも優れる。<br /> :* 短所 - 2種類のカムを切り替えるだけなので、出力に段差が出る。<br /> :* 採用例 - 三菱のMIVEC-MD、ホンダの[[ホンダ・シビックハイブリッド|シビックハイブリッド]]用VTECなどに採用。<br /> <br /> === 1カム・タイプ(レバー比・カム形状可変型) ===<br /> [[ファイル:Next MIVEC at TMS2005.jpg|thumb|280px|right|三菱・次世代MIVEC(カットモデル。後に[[三菱・4J1型エンジン|4J1型エンジン]]にて製品化)]]<br /> ; バルブリフト連続可変・位相可変型(タイミング可変・リフト可変)<br /> :ロッカーアームのレバー比を変化させることで、バルブリフト・作用角を連続的に変化させる。リフトを変えると自動的に位相(中心角)が変化するタイプ(三菱MIVEC)と、可変バルブリフト機構とは別に可変バルブタイミング機構を組み合わせることで最適なバルブタイミングを実現するタイプとがある。<br /> :* 長所 - スロットルバルブの代わりに吸気量制御を行うことで、ポンピングロスの低減に伴う燃費向上を実現できる。リフト量を小さくするとカム作用角(バルブ開角度)も小さくなる。可変バルブタイミング機構を持つものは、バルブリフトと共にバルブタイミングも自由に変化させることができる。<br /> :* 短所 - 構造が複雑で、動弁系の重量が大きくなる。BMWの[[直列6気筒]]の[[ガソリン直噴エンジン|ガソリン直噴]][[ツインターボ]]エンジンでは、[[インジェクタ]]が邪魔になり採用されなかった。<br /> :* 採用例 - [[BMW]]・[[バルブトロニック]]、[[日産自動車|日産]]・[[VVEL]]、トヨタ・[[バルブマチック]]、三菱・新型MIVEC(現時点では日本市場、および東南アジア市場向け専用となる4J1型エンジンに採用)<br /> <br /> === カム+油圧+電子制御・操作 ===<br /> [[フィアット]]、[[アルファロメオ]]は「マルチエア(Multiair)」「ツインエア(Twinair)」、部品供給元のシェフラーグループは「ユニエアー(UniAir)」と呼ぶ&lt;ref&gt;[http://www.schaeffler.jp/content.schaeffler.jp/ja/branches/automotive/engine_systems/product_range/mot3300/mot3360/mot_3360.jsp Schaeffler Japan Co., Ltd. |分野/主要産業 |UniAir] シェフラージャパン UniAir紹介ページ&lt;/ref&gt;可変バルブ機構である。&lt;br&gt;<br /> これは、カムから油圧を使って吸気バルブを開くようにした可変バルブタイミング機構である。カムで駆動する油圧ポンプと、バルブを押す油圧アクチュエーターの間に電磁式のリリーフバルブを設けることでバルブを開く圧力を調整し、バルブ作動を制御する。バルブを開く油圧が供給されていないときは、バルブはバルブスプリングによって閉じる構造になっている。マルチエア・ツインエアはSOHC形式をとっているためカムシャフトは油圧を発生しつつ直接もしくはローラーフォロワーを介して排気バルブを駆動する形となる。ただしUniAirの機構自体はDOHCでも利用可能である。<br /> <br /> *長所 - 油圧を発生させるカムは最大リフト形状にしておくが、エンジンの負荷状況に合わせ不要な油圧を逃がすことでバルブの開度を制御をする。このことにより、最大必要以上にバルブは開くことがないため、電子制御が不能になってもピストンとバルブがぶつかる危険がない。また、バルブを開くときに、一旦油圧を逃がすことで一行程中に2回バルブを開くことができる。それにより、吸気速度を上げ、燃焼効率あげることができる(と、フィアットのエンジンにて解説)。<br /> *短所 - 一般的なバルブシステムの場合、バルブが閉じるときにはバルブスプリングがカムを押すことで、エンジン回転を手助けすることになる。しかし、このシステムの場合、バルブスプリングはバルブを閉じるだけでカムに力は伝わらず、エンジン回転には寄与しない。<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> 最初の可変バルブタイミング機構(Variable Valve Timing、略称VVT)の実験は[[ゼネラルモーターズ|GM]]によって行われた。排気ガスを減少させるために吸気バルブによってスロットル制御を行うことが目的で、これは低負荷時にバルブリフトを減少させて吸気速度を高く保ち、それによる混合気の細分化を狙っていた。しかし低バルブリフトにおける制御には課題も多く、最終的にGMはプロジェクトを放棄した。<br /> <br /> 最初の実用的なバルブリフトを変化させる可変バルブタイミング機構は[[フィアット]]によって開発された。&#039;&#039;Giovanni Torazza&#039;&#039;により1970年代に開発されたシステムは、カムフォロワーの支点を油圧で変えるものだった。油圧はエンジンの回転数と吸気圧によって変えられた。&lt;!--The typical opening variation was 37%.--&gt;<br /> <br /> * [[アルファロメオ]]が、位相可変型の可変バルブ機構を採用。<br /> * [[1982年]]に[[三菱自動車工業|三菱]]が、カム切り替えによる[[気筒休止エンジン]]を採用。<br /> * [[1984年]]に三菱が、カム切り替えによる[[三菱・シリウスDASH3×2|シリウスDASH3×2]]を採用。<br /> * [[1986年]]に[[日産自動車|日産]]が、段階的位相可変型の[[NVCS]]を採用。<br /> * [[1989年]]にホンダが、カム切り替えによる[[VTEC]]を[[ホンダ・インテグラ|インテグラ]]に採用&lt;ref&gt;[http://www.honda.co.jp/tech/auto/engine/vtec/ Honda Technology VTEC] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20060209205947/http://www.honda.co.jp/tech/auto/engine/vtec/ |date=2006年2月9日 }} より&lt;/ref&gt;。<br /> * [[1995年]]に[[トヨタ自動車|トヨタ]]が、連続位相可変型の[[VVT-i]]を採用。<br /> * [[1999年]]にトヨタが、連続位相可変型とカム切り替えを組み合わせた[[VVT-i|VVTL-i]]を採用。<br /> * [[2001年]]にBMWが、連続リフト量可変型の[[バルブトロニック]]を採用。<br /> <br /> == 各社の種類別名称 ==<br /> === 位相型 ===<br /> * [[VVT-i|VVT、VVT-i、VVT-iE]] - [[トヨタ自動車]]における名称。<br /> * [[NVCS|NVCS、CVTC、eVTC]] - [[日産自動車]]における名称。<br /> * VVT - [[スズキ (企業)|スズキ]]における名称。主に自動車に使用される。SR-VVT - 同社の二輪車用&lt;ref&gt;[http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/gsxr1000rl7/top GSX-R1000R ABS] - スズキ(2017年7月25日閲覧)&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[https://www.youtube.com/watch?v=zbWEUVAQfZ0&amp;ab_channel=RoadracingWorld 2017 Suzuki GSX-R1000 Variable Valve Timing (SR-VVT) System Detail] - Racing World(2016年10月11日公開/2017年7月25日閲覧)&lt;/ref&gt;。<br /> * [[DVVT]] - [[ダイハツ工業]]における名称。構造はVVT-iと同じ。<br /> * S-VT - [[マツダ]]における名称。&#039;&#039;&#039;S&#039;&#039;&#039;equential &#039;&#039;&#039;V&#039;&#039;&#039;alve &#039;&#039;&#039;T&#039;&#039;&#039;imingの略。<br /> * [[:en:VANOS|VANOS(バノス)]] - [[BMW]]における名称。<br /> * [[バリオカム]] - [[ポルシェ]]における名称。<br /> * [[スバルの可変動弁機構|AVCS]] - [[富士重工業]]における名称。&#039;&#039;&#039;A&#039;&#039;&#039;ctive &#039;&#039;&#039;V&#039;&#039;&#039;alve &#039;&#039;&#039;C&#039;&#039;&#039;ontrol &#039;&#039;&#039;S&#039;&#039;&#039;ystemの略。<br /> * VTC - [[日立製作所]](旧[[ユニシア]]、日立により吸収)における名称。ホンダ、日産に採用される。<br /> * [[i-VTEC]] - [[本田技研工業]]における名称。VTECと位相型を同時使用<br /> * [[MIVEC]] - [[三菱自動車工業]]における総称。位相型も含まれる<br /> <br /> === 切替型 ===<br /> * [[VTEC]]、[[VTEC-E]] - [[本田技研工業]]における名称。各種のバリエーションが存在する。<br /> * [[MIVEC]] - [[三菱自動車工業]]における総称。各種のバリエーションが存在するが、記号などでの分類表記はされていない。<br /> * [[NEO VVL]] - [[日産自動車]]における名称。<br /> * [[VVT-i|VVTL-i]] - [[トヨタ自動車]]における名称。<br /> * [[Audi valvelift system]](AVS) - アウディのカム切替可変リフト機構<br /> * バリオカム・プラス - [[ポルシェ]]における名称。バリオカムに可変リフトを追加したもの。<br /> * [[スバルの可変動弁機構|i-AVLS]] - [[富士重工業]]における名称。&#039;&#039;&#039;i&#039;&#039;&#039; &#039;&#039;&#039;A&#039;&#039;&#039;ctive &#039;&#039;&#039;V&#039;&#039;&#039;alve &#039;&#039;&#039;L&#039;&#039;&#039;ift &#039;&#039;&#039;S&#039;&#039;&#039;ystemの略。<br /> * VC&lt;ref&gt;[https://www.youtube.com/watch?v=7IIlplh-Yt4|VCエンジン作動解説動画]&lt;/ref&gt; - [[スズキ (企業)|スズキ]]における名称。オートバイに使用される。<br /> <br /> === ノンスロットル型 ===<br /> * [[バルブトロニック]] - [[BMW]]における名称。VANOSと同時に使用される。<br /> * [[バルブマチック|VALVEMATIC]] - [[トヨタ自動車]]における名称。<br /> * [[VVEL]] - [[日産自動車]]における名称。VEL 日立オートモティブでの名称<br /> * [[:it:Motore Multiair|マルチエアー]] - [[フィアット]]における名称<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[4ストローク機関]]<br /> * [[シリンダーヘッド]]<br /> * [[ポペットバルブ]]<br /> * [[バルブタイミング]]<br /> * [[バルブオーバーラップ]]<br /> <br /> {{デフォルトソート:かへんはるふきこう}}<br /> [[Category:往復動機関]]<br /> [[Category:自動車エンジン技術]]<br /> [[Category:自動車環境技術]]<br /> [[Category:バルブ]]</div> 219.165.166.5 氷結 (チューハイ) 2018-08-07T06:55:38Z <p>219.165.166.5: </p> <hr /> <div>{{酒概要<br /> | 名前=氷結<br /> | 画像=<br /> | 分類1=[[チューハイ]]<br /> | 分類2=<br /> | アルコール度数=3%〜9%<br /> | 発泡=<br /> | 主原料=[[果汁|果汁類]]、[[ウォッカ]]<br /> | 副原料=[[糖類]]、[[酸味料]]、[[香料]]など<br /> | 原産国={{JPN}}<br /> | 原産地=<br /> | 製造元=[[キリンディスティラリー|キリン・シーグラム]]&lt;br/&gt;(2001年 - 2002年)&lt;br/&gt;[[キリンディスティラリー]]&lt;br/&gt;(2002年 - )&lt;br/&gt;[[麒麟麦酒]](二代目)&lt;ref&gt;ただし、ごく一部の製品のみ製造。&lt;/ref&gt;&lt;br/&gt;(2016年 - )<br /> | 販売元=[[キリン (企業)|キリン]]<br /> | 初期比重=<br /> | 最終比重=<br /> | IBU=<br /> | 色=<br /> | 蒸留=<br /> | 熟成=<br /> | 呼称統制=<br /> | 格付け=<br /> | 備考=<br /> }}<br /> &#039;&#039;&#039;氷結&#039;&#039;&#039;(ひょうけつ)は、[[ウォッカ]]ベースの缶入り[[チューハイ]]&lt;ref name=&quot;nagai2006-84&quot;&gt;{{Cite book|title=ビール最終戦争|chapter=第2章 各社、総合酒類化へ|author=永井隆|authorlink=永井隆 (ジャーナリスト)|pages=84から93ページ|id=ISBN 4-532-19347-8|publisher=日本経済新聞社|series=日経ビジネス人文庫}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://www.excite.co.jp/News/bit/00091119415549.html ウオッカでも「チューハイ」、チューハイの「チュー」って何?] - エキサイトニュース 2005年6月24日&lt;/ref&gt;の[[商標]]。[[キリンディスティラリー]]、およびその[[親会社]]である[[麒麟麦酒]](二代目)が製造し、[[キリン (企業)|キリン]]が販売する。麒麟麦酒(初代、後の[[キリンホールディングス]])の総合酒類化の商品第一号として[[2001年]][[7月11日]]に発売された&lt;ref name=&quot;nagai2006-84&quot;/&gt;。発売当初の商品名は「氷結果汁」&lt;ref name=&quot;nagai2006-84&quot;/&gt;。<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> === 開発 ===<br /> 当時の麒麟麦酒の子会社であるキリン・シーグラム(現:[[キリンディスティラリー]])の開発グループによって開発が開始された&lt;ref name=&quot;nagai2006-84&quot;/&gt;。開発には[[ウイスキー]][[ブレンダー (職業)|ブレンダー]]も携わった&lt;ref name=&quot;nagai2006-20&quot;&gt;{{Cite book|title=ビール最終戦争|chapter=第1章 ビール戦線、異常あり|author=永井隆|authorlink=永井隆 (ジャーナリスト)|pages=20から24ページ|id=ISBN 4-532-19347-8|publisher=日本経済新聞社|series=日経ビジネス人文庫}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> アルコールのベースを[[焼酎]]にせずにウォッカにした理由として<br /> * 当時のキリングループは甲類焼酎を生産する工場や設備、さらには焼酎の製造免許を持っていなかった&lt;ref name=&quot;nagai2006-20&quot;/&gt;。また、富士御殿場蒸留所では[[ウイスキー]]の生産設備を用いてウォッカの生産もしていた&lt;ref name=&quot;nagai2006-20&quot;/&gt;。<br /> * キリン・シーグラムは、[[1990年代]]半ばにキリンビールと[[近畿コカ・コーラボトリング]]にウォッカベースのフルーツチューハイを[[OEM]]で供給した経験も持っていた&lt;ref name=&quot;nagai2006-20&quot;/&gt;。<br /> ** 当時のチューハイは焼酎ベースであることが常識であったことなどの理由でウォッカベースのフルーツチューハイの売り上げは芳しくなかったが、「氷結」の開発に関わった人間によれば、それらの商品を深く認めていた層もいたという&lt;ref name=&quot;nagai2006-20&quot;/&gt;。<br /> * [[原材料]]として用いる[[ストレート]][[果汁]]の良さを活かすためには、焼酎よりも酒の匂いが薄い(癖が少ない)ウォッカの方が向いている&lt;ref&gt;2010年6月30日放送『[[シルシルミシル]]』([[テレビ朝日]])[http://www.tv-asahi.co.jp/shirushiru/contents/bk/0093/ テーマ1 / キリンビール]&lt;/ref&gt;。<br /> 以上の見解により、ウォッカベースという方向性自体には問題はないと判断し、開発を進めた&lt;ref name=&quot;nagai2006-20&quot;/&gt;。<br /> <br /> キリンビールは総合酒類化へ方向転換することになり&lt;ref group=&quot;注釈&quot;&gt;永井隆『ビール最終戦争』84ページによれば、キリンビールは[[1999年]]9月には[[ビール]]や[[発泡酒]]だけではなく、ウイスキーや清涼飲料なども扱うことで市場ニーズに応えることを発表。また、[[2000年]]9月に、2001年から低アルコール飲料参入など総合酒類事業に移行することを発表した。&lt;/ref&gt;、この新商品もキリンビールの販売網でキリンビールの商品として販売されることとなる&lt;ref name=&quot;nagai2006-84&quot;/&gt;。結果、総合酒類化の第一号商品として販売されることが経営会議にて指名される&lt;ref name=&quot;nagai2006-84&quot;/&gt;。<br /> <br /> 「氷結」の開発にあたっては、「果実の瑞々しさを出すために濃縮果汁ではなくストレート果汁を使用する」「純度の高いクリアな炭酸を使用する」「白樺活性炭を用いた濾過によりクリアなウォッカを使用する」の3点にこだわっているという&lt;ref name=tochu /&gt;。特に「加熱を行わず凍結させたストレート果汁を使用する」点は発売当初からのアピールポイントで、「氷結」という商品名の由来にもなっている&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/01/d/010419.html 「キリンチューハイ 氷結果汁」新発売] - キリンビール 2001年4月19日&lt;/ref&gt;。缶は[[東洋製罐]]が開発した「ダイヤカット缶」を採用し、そのデザインや開封時に出る「パキパキッ」という音で氷をイメージさせるなど、冷たさや爽快感を表現している&lt;ref&gt;[http://www.excite.co.jp/News/bit/00091191885841.html NASAと「氷結」の意外な関係] - エキサイトニュース 2007年10月12日&lt;/ref&gt;。([[ミウラ折り]]の仲間&lt;ref&gt;[http://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000001014_01.html 潰れて強度が増す「ミウラ折り」の不思議 三浦 公亮 氏]&lt;/ref&gt;。吉村パターン&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.graphicscience.jp/feature/files/1_file.pdf|format=PDF|title=図学と折り紙(1)|accessdate=2017-01-12|publisher=日本図学会|author=三谷 純}}&lt;/ref&gt;)<br /> <br /> === 実績 ===<br /> 2001年7月に発売開始。当初は[[レモン]]と[[グレープフルーツ]]という2フレーバーでの展開だったが、発売開始からの半年間で611万ケース(250ml缶換算)を販売する&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/01/d/020313b_1.html 「キリンチューハイ 氷結」で新フレーバー「オレンジ」新発売] - キリンビール 2002年3月13日&lt;/ref&gt;ヒット商品となり、翌[[2002年]]には缶チューハイ市場におけるシェアが早くも3割に達する&lt;ref name=tochu&gt;[[東京中日スポーツ]] 2010年6月4日付 5面([[記事広告]])&lt;/ref&gt;。一方で「『氷結果汁』というネーミングでは、通常の果汁入り清涼飲料との誤認を招きやすい」という消費者からの苦情を受け、2002年3月に商品名を現在の「氷結」に変更した&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/01/d/020313a_1.html 「キリンチューハイ 氷結果汁」の商品名変更とパッケージ変更について] - キリンビール 2002年3月13日&lt;/ref&gt;。商品ラインナップも多角化し、少し[[贅沢]]な路線の「プレミアム」、[[糖類]]ゼロ系の「ZERO」、強アルコール度数の「ストロング」などの展開も行なわれた&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/01/d/060621_1.html 「キリンチューハイ 氷結」プレミアムフルーツシリーズをリニューアル] - キリンビール 2006年6月21日&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://www.insightnow.jp/article/5573/2 キリン「氷結」に学ぶ定番商品生き残りのヒミツ〔2〕] - INSIGHT NOW! 2010年7月20日&lt;br/&gt;[http://news.goo.ne.jp/article/insightnow/business/insightnow-5573.html キリン「氷結」に学ぶ定番商品生き残りのヒミツ] - [[goo]]ニュース 2010年7月20日&lt;/ref&gt;。「プレミアム」は2017年末までに製造を終了した。<br /> <br /> その後も販売は伸び続け、[[2009年]]末には販売開始からの総売上本数が60億本(250ml缶換算)を突破&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/2010/0108e_01.html 「キリンチューハイ 氷結」スタンダードシリーズをリニューアルするとともに「キリンチューハイ 氷結 アイスウォッカ〔ウォッカ&天然水ソーダ〕」を新発売] - キリンビール 2010年1月8日&lt;/ref&gt;。市場でのシェアも[[2006年]]に4割を超え&lt;ref name=tochu /&gt;、缶チューハイ市場のメジャーブランドとしての地位を確立している。<br /> <br /> [[2005年]]からは中国・[[上海市]]周辺での販売を開始するなど&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/01/04/050511_1.html 「キリンチューハイ 氷結」を中国上海市で発売] - キリンビール 2005年5月11日&lt;/ref&gt;、日本国外への展開も進められている。<br /> <br /> [[2014年]]からは冷凍可能な「氷結アイススムージー」が夏季限定で発売されている。こちらはウォッカではなく、アルコールを原材料に使用している。商品右側上部に「これはお酒です」と表示されている。<br /> <br /> [[2017年]]からは海外で出会ったお酒を氷結流にアレンジした「旅する氷結」が発売されている。こちらは原材料に食用色素を使用している商品もある。2018年度に本シリーズ初の季節限定品が発売された。<br /> <br /> == CM ==<br /> === あたらしくいこう。 ===<br /> [[2016年]]より展開している現行キャンペーン。出演者が氷結を飲んだ後、タレントイメージと異なる事にチャレンジする。BGMは[[東京スカパラダイスオーケストラ]]『Paradise Has NO BORDER』(2017年発売の同名アルバムに収録)。<br /> ;出演者<br /> ☆印のある段は、東京スカパラダイスオーケストラとの共演<br /> *[[綾小路翔]]《[[氣志團]]》(2016年)&lt;ref name=&quot;cinra160215&quot;&gt;{{cite web|url=https://www.cinra.net/news/20160215-hyoketsu|title=「氷結」新CMに綾小路翔、松坂桃李、真木よう子、音楽はスカパラ|publisher=CINRA.NET|date=2016-02-15|accessdate=2018-07-01}}&lt;/ref&gt;<br /> *[[真木よう子]](2016年) - [[加藤茶]]と[[ヒゲダンス]]を踊る&lt;ref name=&quot;cinra160215&quot;/&gt;<br /> *[[松坂桃李]](2016年) - 瓦割りに挑む&lt;ref name=&quot;cinra160215&quot;/&gt;<br /> *[[高橋みなみ]](2016年) - [[小林幸子]]と共演&lt;ref&gt;{{cite web|url=https://www.barks.jp/news/?id=1000125991|title=高橋みなみが巨大な「火の鳥」に…「キリン 氷結(R)」新CMで小林幸子と共演|publisher=BARKS|date=2016-04-08|accessdate=2018-07-06}}&lt;/ref&gt;<br /> *[[さかなクン]](2016年) - サックスを演奏 ☆<br /> *[[志村けん]](2016年) - 三味線を演奏 ☆<br /> *[[中居正広]](2017年)&lt;ref&gt;{{cite web|url=https://www.cinra.net/news/20170130-hyoketsu|title=中居正広が「氷結」新CMで「あたらしくいこう」、SMAP解散後初のCM出演|publisher=CINRA.NET|date=2017-01-30|accessdate=2018-07-06}}&lt;/ref&gt;<br /> *[[川崎宗則]](2017年) - 居合術に挑戦<br /> *[[高橋一生]]・[[浜野謙太]](2017年) - それぞれブルースハープ・トロンボーンを演奏 ☆ ※[[森永製菓|森永]]・[[ICE BOX]]とのコラボCM&lt;ref&gt;{{cite web|url=https://www.cinra.net/news/20170627-hyoketsu|title=高橋一生&浜野謙太&スカパラが氷結×ICEBOXのCMでセッション披露|publisher=CINRA.NET|date=2017-06-27|accessdate=2018-07-06}}&lt;/ref&gt;<br /> *高橋一生(2018年) - オタ芸に挑戦<br /> *[[鈴木奈々]]・[[加藤諒]](2018年) - タップダンスに挑戦<br /> *[[白石麻衣]]《[[乃木坂46]]》(2018年) - 和太鼓を演奏 ☆<br /> <br /> ====WEB限定アニメCM====<br /> 2016年8月2日、[[アニメイトタイムズ]]内の特設サイトにおいて[[アニメ]]によるWEB限定CMを公開した。これに対し、アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)や[[主婦連合会]]等の団体が連名でキリンに対し公開中止を求める要望書を送ったことなどにより、8日後の8月10日には公開が停止された。公開中止の理由としてキリンは「(未成年に訴求力がある)アニメだから」としている&lt;ref&gt;{{cite web|url=http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/18/news130.html|title=キリン「氷結」のWebアニメCM公開中止で議論を呼ぶ 理由は「アニメだから」?|publisher=[[ITmedia|ねとらぼ]]|date=2017-01-18|accessdate=2018-07-01}}&lt;/ref&gt;。<br /> ;スタッフ&lt;ref&gt;{{cite web|url=https://www.animatetimes.com/hyoketsu/|title=KIRIN 氷結 × TRIGGER アニメCM特設ページ|publisher=[[アニメイトタイムズ]]|accessdate=2018-07-01|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160830072038/https://www.animatetimes.com/hyoketsu/|archivedate=2016-08-30}}&lt;/ref&gt;<br /> *アニメーション制作:[[トリガー (アニメ制作会社)|TRIGGER]]<br /> *アニメーションプロデューサー:舛本和也<br /> *キャラクターデザイン・作画監督・原画:本田敬一<br /> *歌:[[livetune|livetune+]]([[やのあんな]])<br /> *声の出演:[[浅沼晋太郎]]、[[茅野愛衣]]<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> === 注釈 ===<br /> {{Reflist|group=&quot;注釈&quot;}}<br /> === 出典 ===<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * [http://www.kirin.co.jp/brands/hyoketsu/ 氷結公式サイト]<br /> <br /> {{キリンホールディングス}}<br /> {{sake-stub}}<br /> {{DEFAULTSORT:ひようけつ}}<br /> [[Category:キリンビール]]<br /> [[Category:ウォッカベースのカクテル]]<br /> [[Category:登録商標]]&lt;!--&quot;キリン氷結&quot;として--&gt;</div> 219.165.166.5 小椋佳 2018-08-07T05:40:15Z <p>219.165.166.5: /* ディスコグラフィ */</p> <hr /> <div>{{複数の問題<br /> |存命人物の出典明記=2013年8月14日 (水) 03:53 (UTC)<br /> |独自研究=2013年8月14日 (水) 03:53 (UTC)<br /> }}<br /> {{Infobox Musician<br /> |Name= 小椋 佳<br /> |Background= singer<br /> |Birth_name= 神田 紘爾(かんだ こうじ)<br /> |Alias= 葉月多夢<br /> |Born= {{生年月日と年齢|1944|01|18}}<br /> |Blood= <br /> |School_background= [[東京大学]][[法学部]]卒業<br /> |Died= <br /> |Origin= {{JPN}} [[東京都]][[台東区]][[上野]]<br /> |Instrument= [[歌]]&lt;br /&gt;[[ギター]]&lt;br /&gt;[[薩摩琵琶]]<br /> |Genre= [[フォークソング]]<br /> |Occupation= [[シンガーソングライター]]&lt;br /&gt;元銀行員<br /> |Years_active= [[1971年]] - <br /> |Label= <br /> |Production= <br /> |Associated_acts= <br /> |Influences= <br /> |URL= [http://www.gfe.co.jp/ogla/ gfe.co.jp/ogla]<br /> }}<br /> &#039;&#039;&#039;小椋 佳&#039;&#039;&#039;(おぐら けい、本名:神田 紘爾(かんだ こうじ)、[[1944年]][[1月18日]] - )は、[[日本]]の[[シンガーソングライター]]、[[作詞家]]、[[作曲家]]である。<br /> <br /> == 来歴・人物 ==<br /> [[東京都]][[下谷区]]東黒門町([[台東区]][[上野]])出身。両親は[[飲食店]]を経営&lt;ref&gt;松井清人『オカン、おふくろ、お母さん』([[文藝春秋]]、2006年、60 - 61頁)&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[東京都立上野高等学校]]、[[東京大学法学部]]卒業後、[[日本勧業銀行]](後の[[第一勧業銀行]]、現:[[みずほ銀行]])に入行した&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;大学、勧銀の同期には後に第一勧銀最後の[[頭取]]となる[[杉田力之]]がいた。また、東大法学部の同期には[[公明党]]元代表の[[神崎武法]]や[[東京海上日動火災保険]]相談役の[[石原邦夫]]らがいた。&lt;/ref&gt;。銀行マンとして証券部証券企画次長、[[浜松市|浜松]]支店長&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;営業店としては富士銀行側に統合、建物跡地としてはダイワロイヤルネットホテルが立地する&lt;/ref&gt;、本店財務サービス部長などを歴任する傍らで音楽活動を行ってきた。またこの間、[[ノースウェスタン大学]]留学や、[[メリルリンチ証券]]派遣など、米国滞在を経験している。<br /> <br /> 1971年、歌手[[デビュー]]した。当初は、[[フォークソング]]あるいは[[ニューミュージック]]に分類されていたが、次第にジャンルを広げていった。<br /> <br /> 初コンサートは1976年10月7日[[NHKホール]]、2度目は1982年1月[[普門館]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;1月15日[[テレビ朝日]]系で録画放送。&lt;/ref&gt;である。<br /> <br /> [[1993年]]、銀行を[[退職]]すると、音楽活動の一方で母校の[[東京大学]]法学部に[[学士入学]]。さらに文学部とその大学院でも学び、2000年に[[修士号]]を取得した(哲学専攻)。<br /> <br /> 他の歌手への提供曲も多く、1975年の「[[シクラメンのかほり]]」(歌:[[布施明]])は[[第17回日本レコード大賞]]などを受賞した。その他、「[[俺たちの旅 (中村雅俊の曲)|俺たちの旅]]」・「時」・「[[俺たちの祭#主題歌・挿入歌|俺たちの祭]]」(歌:[[中村雅俊]])、「[[愛燦燦 (美空ひばりの曲)|愛燦燦]]」(歌:[[美空ひばり]])、「[[夢芝居]]」(歌:[[梅沢富美男]])、「[[十六夜だより]]」(歌:[[三橋美智也]])などがある。作詞のみを担当した曲としては「憧れ遊び」、「[[愛しき日々]]」、「遥かな轍」(作曲・歌:[[堀内孝雄]])、「[[山河]]」(作曲:堀内孝雄、歌:[[五木ひろし]])、「白い一日」(作曲・歌:[[井上陽水]])がある。作曲のみを担当した曲では「[[十六夜だより|匠]]」(歌:三橋美智也)がある。また、[[アニメーション]]『[[銀河英雄伝説 (アニメ)|銀河英雄伝説]]』のエンディング曲、[[校歌]]・市歌・社歌なども数多く手掛けている。<br /> <br /> 浜松支店勤務の際、地元の要請に応えて「やら舞歌&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;「やらまいか」とは[[遠州弁#終助詞|遠州弁]]で「やってみよう」の意味。&lt;/ref&gt;」を作った。これは{{いつ範囲|date=2013年8月|今}}も[[浜松まつり]]など浜松市のイベントで使われ続けている。第一勧銀浜松支店の担当取引先であった縁で、[[2005年]]には同市の菓子製造会社[[春華堂]]の[[CMソング]]「[[うなぎパイ#CMソング|うなぎのじゅもん]]」を作っている。<br /> <br /> 芸名の「&#039;&#039;&#039;小椋&#039;&#039;&#039;」は、大学3年生の時に法律の勉強で[[福島県]][[耶麻郡]][[北塩原村]]の学生村に約2ヶ月間滞在中、周りの住民の姓のほとんどが「小椋」姓であったことにより命名したものである&lt;ref&gt;[http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=A7B0CD2372F82B8B19CBB3BDA41B4DB3?DISPLAY_ID=DIRECT&amp;NEXT_DISPLAY_ID=U000004&amp;CONTENTS_ID=10369 福島県ホームページ - 組織別 - 平成18年12月1日]&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://www.asahi.com/national/update/1228/TKY200912280421.html]{{リンク切れ|date=2013年8月}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> &lt;!--独自研究及び検証可能性→「&#039;&#039;&#039;佳&#039;&#039;&#039;」は、後の妻となる恋人、塚原&#039;&#039;&#039;佳&#039;&#039;&#039;穂里([[台東区立黒門小学校]]の同級生)の名の第一字から取ったものである&lt;ref&gt;[http://www3.big.or.jp/~kan/ogura/oguraess.htm 私と小椋佳]{{要高次出典|date=2013年8月}} - 個人サイト&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://blog.goo.ne.jp/shugohairanai/e/bc06ee91dde2c6b5ab274898b8ffeff2 第31回 謎解き「シクラメンのかほり」 - 金谷武洋の『日本語に主語はいらない』]{{要高次出典|date=2013年8月}} - 個人サイト&lt;/ref&gt;。--&gt;<br /> <br /> 長男・神田知秀は小椋のマネジメント会社である株式会社ゴッド・フィールド・エンタープライズの代表取締役である。次男・神田宏司は、国内でも数少ない[[琵琶]]製作者である。[[俳優]]の[[神田利則]]は甥に当たる。<br /> <br /> 2014年、生前葬としてNHKホールで4日間連続の歌が重複しない100曲コンサートを行った。<br /> <br /> == ディスコグラフィ ==<br /> {| class=&quot;wikitable collapsible collapsed&quot; style=&quot;width:100%; font-size=90%&quot;<br /> |+シングル<br /> !style=&quot;width:10%&quot;|リリース日<br /> !style=&quot;width:30%&quot;|タイトル<br /> !style=&quot;width:60%&quot;|備考<br /> |-<br /> |1971.2.21||「[[しおさいの詩]]」||デビュー[[シングル]]。[[B面]]は「さらば青春」。<br /> |-<br /> |1971.6.1||「六月の雨」||<br /> |-<br /> |1971.10.1||「春の雨はやさしいはずなのに」||<br /> |-<br /> |1972.2.1||「この汽車は」||<br /> |-<br /> |1972.7.1||「[[大いなる旅路 (曖昧さ回避)|大いなる旅路]]」||鉄道100周年を記念して[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列で放送された同名ドラマの主題歌。後に[[SUPER BELL%27%27Z]]によって[[カバー]]され、アニメ「[[鉄子の旅]]」のED曲として使用された。<br /> |-<br /> |1972.10.21||「帰っちゃおうかな」||<br /> |-<br /> |1972.12.1||「明日への合言葉」||<br /> |-<br /> |1973.6.1||「うす紅色の」||<br /> |-<br /> |1974.1.21||「白い一日」||<br /> |-<br /> |1974.8.1||「夢は流れて」||[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]ドラマ『あやとり』[[主題歌]]。この作品は自身の作詞・作曲ではない。<br /> |-<br /> |1974.9.21||「少しは私に愛を下さい」||[[東宝]]配給映画『[[初めての愛]]』挿入歌。<br /> |-<br /> |1975.10.1||「何処から何処へ何の為に」||<br /> |-<br /> |1975.7.21||「旅仕度」||<br /> |-<br /> |1975.11.21||「めまい」||最高位4位。[[フジテレビジョン|フジテレビ]]ドラマ『娘たちの四季』主題歌。<br /> |-<br /> |1976.5.1||「道草」||[[日産自動車]]『[[日産・サニー|サニー]]』CMソング。<br /> |-<br /> |1976.7.21||「揺れるまなざし」||最高位5位。[[資生堂]]キャンペーンソング。[[ディスクジャケット|ジャケット]]には[[コマーシャルメッセージ|CM]]出演者である[[真行寺君枝]]が写っている。&lt;br /&gt; 2004年に発表された[[乾くるみ]]の小説「[[イニシエーション・ラブ]]」の章タイトル及び、2015年公開の同名映画の劇中歌としても使用されている。<br /> |-<br /> |1976.12.21||「少しは私に愛を下さい」||NHKコンサートライブ録音盤。<br /> |-<br /> |1977.3.10||「春なんだなあ」||<br /> |-<br /> |1977.11.1||「心のひだ」||[[MBSテレビ]]ドラマ『[[腐蝕の構造]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1978.4.21||「風の鏡」||<br /> |-<br /> |1978.12.5||「忍ぶ草」||フジテレビドラマ『下町のおんな 風子』主題歌。<br /> |-<br /> |1979.5.1||「いつの日か旅する者よ」||[[日本放送協会|NHK]]アニメ『[[マルコ・ポーロの冒険]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1979.11.5||「それが夢ならば」||NHKアニメ『マルコ・ポーロの冒険』エンディング。<br /> |-<br /> |1979.12.10||「流れるなら」||[[東映]]映画『[[動乱 (映画)|動乱]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1980.4.5||「想い出して下さい」||[[TBSテレビ]]ドラマ『[[あゝ野麦峠]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1980.4.21||「熱い{{読み仮名|瞬間|とき}}」||NHK[[連続テレビ小説]]『[[なっちゃんの写真館]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1981.11.5||「恋、してしまうもの」<br /> |-<br /> |1983.12.10||「花遊戯」||[[ライオン奥様劇場]]『私は許さない』・『母の復讐』・『静かなる良人』エンディングテーマ。<br /> |-<br /> |1984.11.25||「かなうなら夢のまヽで」||東映配給映画『[[櫂 (小説)|櫂]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1985.10.10||「萌」||東宝配給映画『[[潮騒 (小説)#映画化|潮騒]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1987.6.1||「夏ひとかけら」||<br /> |-<br /> |1988.2.25||「眠りの前のドラマに見とれて」||[[東京電力]]CMソング。<br /> |-<br /> |1989.7.1||「樹の名前は忘れても」||<br /> |-<br /> |1991.6.25||「逢うたびに君は」||[[麒麟麦酒]]『[[麒麟麦酒#ビール|ラガービール]]』CMソング。<br /> |-<br /> |1992.10.1||「やら舞歌」||<br /> |-<br /> |1993.10.1||「KNOCK THE DOOR」||<br /> |-<br /> |1993.12.22||「さらば青春」||<br /> |-<br /> |1994.4.25||「君の声聴けば」||<br /> |-<br /> |1994.6.25||「朝焼けのサガポー」||日本テレビ系『[[スーパーテレビ情報最前線]]』エンディングテーマ。[[カップリング曲]]は『歓送の歌』([[OVA]]『[[銀河英雄伝説 (アニメ)|銀河英雄伝説]]第3期』エンディングテーマ)。 <br /> |-<br /> |1994.7.21||「山に抱かれて」||<br /> |-<br /> |1994.10.21||「藍色の時」||TBSドラマ『[[私は貝になりたい#1994年版|私は貝になりたい]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1995.08.25||「歓送の歌」||TBS系テレビ『[[ウェディングベル]]』エンディングテーマとして発売。曲自体は、1994.6.25発売のOVA『銀河英雄伝説第3期』エンディングテーマと同じで、アレンジ等はされていない。<br /> |-<br /> |1995.12.1||「孤高の鷹」||<br /> |-<br /> |1996.4.1||「君はそれ以上」||<br /> |-<br /> |1996.7.20||「MY BEST IS YET TO COME」||<br /> |-<br /> |1996.11.4||「夢芝居」||[[テレビ朝日木曜時代劇|テレビ朝日系木曜時代劇]]『[[快刀!夢一座七変化]]』エンディングテーマ曲。<br /> |-<br /> |1997.2.21||「挑みの足跡」||[[毎日放送|MBS]]・TBS系テレビ『[[道浪漫]]』主題歌。<br /> |-<br /> |1997.4.19||「オーロラのアダージョ」||エルダ・アルゴミュージカルテーマとして発売。OVA『銀河英雄伝説外伝第1期 千億の星、千億の光』でも同曲がエンディングテーマとして使用された。<br /> |-<br /> |1999.2.20||「全ての命が愛しくなる」||<br /> |-<br /> |2000.01.26||「僕たちの航跡」||<br /> |-<br /> |2000.7.19||「甘いオムレツ」||<br /> |-<br /> |2000.12.9||「遅ればせの恋」||<br /> |-<br /> |2002.7.10||「遠い夜景に」||<br /> テレビ東京『[[ワールドビジネスサテライト]]』エンディングテーマ。<br /> |-<br /> |2002.11.07||「子らよ」||テレビ朝日系ドラマ『[[子連れ狼 (北大路欣也版)|子連れ狼]]』主題歌。<br /> |-<br /> |2003.5.8||「夢の世と」||<br /> |-<br /> |2005.7.20||「うなぎのじゅもん」||春華堂『[[うなぎパイ]]』CMソング。<br /> |-<br /> |2005.11.16||「再会」||<br /> |}<br /> <br /> {| class=&quot;wikitable collapsible collapsed&quot; style=&quot;width:100%; font-size=90%&quot;<br /> |+アルバム<br /> !style=&quot;width:10%&quot;|リリース日<br /> !style=&quot;width:30%&quot;|タイトル<br /> !style=&quot;width:60%&quot;|備考<br /> |-<br /> |1971.1.15||青春 〜砂漠の少年||ジャケットの青年はアイドルの[[岡田裕介]](現[[東映]]会長)。小椋の写真は、小さな写真にさらに小さく見えないくらい後ろに写っていて、しかもタスキで念入りに隠されていた。<br /> |-<br /> |1971.11.1||雨||<br /> |-<br /> |1972.3.21||[[彷徨]]||2位止まりだったが232週間BEST100入り。黒レコード総生産数2位。1位は陽水の「[[氷の世界 (アルバム)|氷の世界]]」。<br /> |-<br /> |1972.12.10||帰っちゃおうかな||<br /> |-<br /> |1973.6.1||ほんの二つで死んでゆく||『[[みんなのうた]]』や『[[おかあさんといっしょ]]』で歌われた「[[オナカの大きな王子さま]]」の[[セルフカバー]]が収録されている。<br /> |-<br /> |1974.4.21||少しは私に愛を下さい||<br /> |-<br /> |1974.7.21||残された憧憬||最高位は7位。90週間BEST100入り。<br /> |-<br /> |1975.9.21||[[夢追い人]]||小椋の作品で初の第1位獲得。1975年12月のオリコンチャートは2位「夢追い人」、3位「彷徨」で、TOP3に連続11週という最高記録を持つ。<br /> |-<br /> |1976.6.10||[[道草 (アルバム)|道草]]||2作連続の第1位獲得。<br /> |-<br /> |1976.11.15||[[遠ざかる風景]]||3作連続の第1位獲得。<br /> |-<br /> |1977.4.1||渡良瀬逍遥||<br /> |-<br /> |1977.9.10||5・4・3・2・1・0||[[フライング・キティ・バンド]] に[[星勝]]・[[安田裕美]]・[[来生たかお]]等と参加。<br /> |-<br /> |1977.12.10||心の襞||<br /> |-<br /> |1978.6.21||風の鏡||<br /> |-<br /> |1979.3.10||長距離電話||<br /> |-<br /> |1979.6.1||[[マルコ・ポーロの冒険 (アルバム)|マルコ・ポーロの冒険]]||[[日本放送協会|NHK]]で放送された[[テレビアニメ]]『[[アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険]]』オープニング曲、エンディング曲、挿入歌を収録したアルバム。<br /> |-<br /> |1980.3.10||瞬間||<br /> |-<br /> |1980.12||愛のABCD||<br /> |-<br /> |1981.11.1||いたずらに||<br /> |-<br /> |1984.3.25||泣かせて||<br /> |-<br /> |1984.12.10||かなうなら夢のまゝで||<br /> |-<br /> |1986.4.25||コラージュ||<br /> |-<br /> |1987.6.10||君を歌おうとして||<br /> |-<br /> |1987.12.1||彩影||<br /> |-<br /> |1988.6.1||消すことのできない季節 -雨の中の青春II-||<br /> |-<br /> |1988.11.25||花様||<br /> |-<br /> |1990.10.1||旅ひととせ 〜美空ひばりさんと昭和を見送る〜||<br /> |-<br /> |1991.9.25||RE BEST||<br /> |-<br /> |1991.11.1||残された憧憬 〜落書〜||<br /> |-<br /> |1994.7.25||テオリア -観想-|| rowspan=&quot;2&quot; |<br /> |-<br /> |1994.11.26||遠ざかる風景II<br /> |-<br /> |1995.10.25||夢のつづき||<br /> |-<br /> |1997.7.16||デリュージョン -夢象に戯れて-||<br /> |-<br /> |2000.7.19||甘いオムレツ||<br /> |-<br /> |2006.8.30||未熟の晩鐘||<br /> |-<br /> |2013.12.18||闌&lt;TAKENAWA&gt;||<br /> |}<br /> <br /> {| class=&quot;wikitable collapsible collapsed&quot; style=&quot;width:100%; font-size=90%&quot;<br /> |+ベスト・アルバム/コンピレーション<br /> !style=&quot;width:10%&quot;|リリース日<br /> !style=&quot;width:65%&quot;|タイトル<br /> !style=&quot;width:25%&quot;|備考<br /> |-<br /> |1978.3.10||屋根のない車~青春の放物線 -1||<br /> |-<br /> |1978.3.10||公園に来て〜青春の放物線 -2||<br /> |-<br /> |1978.3.10||砂漠の少年〜青春の放物線 -3||<br /> |-<br /> |1987.11.1||小椋佳大全集||<br /> |-<br /> |1991.12.5||小椋佳大全集増補版||<br /> |-<br /> |1992.9.13||テーマソングス||<br /> |-<br /> |1992.11.21||ベスト・ソングス 小椋佳〜旅ひととせ〜||<br /> |-<br /> |1993.11.1||小椋佳/揺れるまなざし||<br /> |-<br /> |1994.6.25||小椋佳の世界||<br /> |-<br /> |1994.12.1||全曲集||<br /> |-<br /> |1995.7.21||Sing For You,Sing For Me〜&#039;95ファミリーミュージカル||<br /> |-<br /> |rowspan=&quot;2&quot;|1995.8.25||小椋佳 I||<br /> |-<br /> |小椋佳 II||<br /> |-<br /> |1996.6.26||バラードセレクション〜ことなり〜||<br /> |-<br /> |1996.9.1||全曲集「花様」||<br /> |-<br /> |1996.11.21||スペシャル1800||<br /> |-<br /> |1997.1.25||小椋佳/[[テレサ・テン]]||<br /> |-<br /> |1997.9.26||オリジナル・ベスト||<br /> |-<br /> |1997.11.27||歳時記 小椋佳コンサート||<br /> |-<br /> |1998.6.10||オリジナル Best 2||<br /> |-<br /> |1999.6.30||TREASURE COLLECTION 小椋佳||<br /> |-<br /> |1999.9.1||全曲集||1994年発売のものとは異なる。<br /> |-<br /> |2000.10.25||{{読み仮名|Debut|デビュー}}||<br /> |-<br /> |2000.12.20||K.GENESIS&amp;lt;小椋 佳1971~1974&amp;gt;||<br /> |-<br /> |rowspan=&quot;2&quot;|2001.12.19||スーパー・バリュー〜COLLECTION1/小椋佳||<br /> |-<br /> |スーパー・バリュー〜COLLECTION2/小椋佳||<br /> |-<br /> |2002.8.21||小椋佳 コンプリートBEST~夢に向かって~||<br /> |-<br /> |2003.10.8||Dejavu 〜Mediterranean Meditation(地中海の瞑想)||<br /> |-<br /> |rowspan=&quot;2&quot;|2003.11.5||コンプリート・シングル・コレクション 1971〜1976||<br /> |-<br /> |コンプリート・シングル・コレクション 1977〜1988||<br /> |-<br /> |2004.6.2||ゴールデン☆ベスト 小椋佳||<br /> |-<br /> |2005.6.15||風韻〜提供楽曲セルフカヴァー集〜||<br /> |-<br /> |2005.9.14||夢歌詩 30songs on dream||<br /> |-<br /> |2006.9.4||小椋佳〜自分史ベスト35 35th Anniversary スペシャル・ベスト・アルバム||<br /> |-<br /> |2006.10.4||少しは私に愛を下さい〜雨の中の青春〜||<br /> |-<br /> |2006.12.15||ベリーベスト||<br /> |-<br /> |2007.2.28||小椋佳大全集||35周年記念作品。<br /> |-<br /> |2007.10.24||Black letters||<br /> |}<br /> <br /> {| class=&quot;wikitable collapsible collapsed&quot; style=&quot;width:100%; font-size=90%&quot;<br /> |+提供作品<br /> !style=&quot;width:30%&quot;|タイトル<br /> !style=&quot;width:10%&quot;|アーティスト<br /> !style=&quot;width:60%&quot;|備考<br /> |-<br /> |[[俺たちの旅 (中村雅俊の曲)|&#039;&#039;&#039;俺たちの旅&#039;&#039;&#039;]]|| rowspan=&quot;5&quot; |[[中村雅俊]]||<br /> |-<br /> |俺たちの祭||<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;盆帰り&#039;&#039;&#039;||<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;ただお前がいい&#039;&#039;&#039;<br /> |<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;時&#039;&#039;&#039;||作曲担当。作詞は塚原将。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;[[シクラメンのかほり]]&#039;&#039;&#039;|| rowspan=&quot;3&quot; |[[布施明]]||[[1975年]]末の『[[第17回日本レコード大賞]]』等、数々の音楽賞でグランプリを獲得。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;[[傾いた道しるべ]]&#039;&#039;&#039;<br /> |<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;歓送の歌&#039;&#039;&#039;||1993.12.01。TBS系テレビ『ザッツ!ウェディングベル』メインテーマ。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;ふりむけば愛&#039;&#039;&#039;||[[三浦友和]]||<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;白い一日&#039;&#039;&#039;<br /> |[[井上陽水]]<br /> |<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;BIG JOKE&#039;&#039;&#039;|||[[安全地帯 (ロックバンド)|安全地帯]]||作詞を[[リンダ・ヘンリック]]と共作。作曲は[[玉置浩二]]。歌詞はカタカナと英語のみで表記されている。タイトルは安全地帯のファンクラブ名にもなった。<br /> |<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;[[夢芝居]]&#039;&#039;&#039;||[[梅沢富美男]]||[[1983年]]・[[第25回日本レコード大賞]]作詞賞を受賞。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;心の酒&#039;&#039;&#039;<br /> |[[石川さゆり]]<br /> |<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;[[泣かせて]]&#039;&#039;&#039;<br /> |[[研ナオコ]]||<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;函館山から&#039;&#039;&#039;||rowspan=&quot;13&quot;|[[美空ひばり]]||美空ひばり芸能生活40周年記念曲<br /> |-<br /> |[[愛燦燦 (美空ひばりの曲)|&#039;&#039;&#039;愛燦燦&#039;&#039;&#039;]]||「[[味の素]]」CMソング。[[2007年]]の「[[第58回NHK紅白歌合戦]]」では、ひばりの生前の映像と小椋のデュエットという形で歌唱された。<br /> |-<br /> |風花便り||「函館山から」のB面曲<br /> |-<br /> |太鼓||「愛燦燦」のオリジナル版のB面曲<br /> |-<br /> |岩燕||<br /> |-<br /> |早乙女||<br /> |-<br /> |紫陽花||<br /> |-<br /> |花茣蓙||<br /> |-<br /> |国比べ||<br /> |-<br /> |初蜩||<br /> |-<br /> |萩の賑い||<br /> |-<br /> |おしょうしな (ありがとう)||<br /> |-<br /> |帰心||<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;憧れ遊び&#039;&#039;&#039;<br /> | rowspan=&quot;3&quot; |[[堀内孝雄]]<br /> |作詞担当。作曲は堀内孝雄。日本テレビ系年末大型時代劇『[[忠臣蔵 (1985年のテレビドラマ)|忠臣蔵]]』主題歌。<br /> [[1986年]]のヒット曲。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;[[愛しき日々]]&#039;&#039;&#039;||作詞担当。作曲は堀内孝雄。日本テレビ系年末大型時代劇『[[白虎隊 (1986年のテレビドラマ)|白虎隊]]』主題歌。<br /> [[1987年]]のヒット曲で小椋・堀内コンビの作品では最大のヒット曲。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;遥かな轍&#039;&#039;&#039;<br /> |作詞担当。作曲は堀内孝雄。日本テレビ系年末大型時代劇『[[田原坂 (テレビドラマ)|田原坂]]』主題歌。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;[[山河]]&#039;&#039;&#039;||[[五木ひろし]]||作詞担当。作曲は堀内孝雄。[[2000年]][[NHK紅白歌合戦]]大トリ。<br /> |-<br /> |[[十六夜だより]]<br /> | rowspan=&quot;2&quot; |[[三橋美智也]]<br /> |<br /> |-<br /> |[[十六夜だより|匠]]<br /> |作曲担当。作詞は[[星野哲郎]]。<br /> |-<br /> |[[眉月夜]]||[[桜田淳子]]||<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;花遊戯&#039;&#039;&#039;<br /> |[[野口五郎]]||<br /> |-<br /> |とっておきの君<br /> |[[竹本孝之]]||1982年・日本テレビ系ドラマ『[[陽あたり良好!]]』主題歌。<br /> |-<br /> |20才の前で||[[三田寛子]]||TBS系ドラマ『[[愛の劇場]][[わが子よ]]Ⅳ』主題歌。<br /> |-<br /> |&#039;&#039;&#039;歓送の歌&#039;&#039;&#039;||[[中西保志]]||1995.03.01。TBS系テレビ『ウェディングベル』エンディングテーマ。<br /> |-<br /> |やっぱりおめでとう-お誕生日に-||&lt;!--歌手名不詳--&gt;||[[1977年]]、[[サンリオ]]レコード(型番:OKS-20001)。ジャケットには[[サンリオキャラクター]]の[[タイニーポエム]]、[[マイメロディ]]、スモールピープル、[[ハローキティ]]、[[パティ&amp;ジミー]]、[[リトルツインスターズ]]、ロビーラビットのイラストが掲載されている&lt;ref&gt;{{Twitter status|nakareco2|246479685700165634|中古レコード店Record Shop NAKA 2号店のツイート}}&lt;/ref&gt;。B面は「大人になったら」。<br /> |-<br /> |髪|| rowspan=&quot;10&quot; |[[新井満]]||作詞担当。作曲は新井満。<br /> |-<br /> |訪問者|| rowspan=&quot;9&quot; |作詞担当。作曲は新井満。アルバム「髪」収録曲<br /> |-<br /> |日曜日には君を<br /> |-<br /> |あまり子供じみて<br /> |-<br /> |暖炉でマシュマロ<br /> |-<br /> |沈みゆく夕陽を<br /> |-<br /> |カオスへ<br /> |-<br /> |カオスから<br /> |-<br /> |偽物<br /> |-<br /> |カレンダー<br /> |-<br /> |白いページ||||第70回[[NHK全国学校音楽コンクール]]中学校の部課題曲。<br /> |-<br /> |壱岐洋洋||||[[長崎県]][[壱岐市]]市歌。<br /> |-<br /> |あびこ市民の歌&lt;ref&gt;[http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/19,458,65,451,html あびこ市民の歌 - 我孫子市ホームページ]&lt;/ref&gt;||||[[千葉県]][[我孫子市]]市民の歌。<br /> |-<br /> |じーじのえてがみ 〜グランドファザーズ・レター〜||[[上野樹里]]||[[みんなのうた|NHKみんなのうた]](2007年12月 - 2008年1月)<br /> |-<br /> | rowspan=&quot;2&quot; |&#039;&#039;&#039;[[花、闌の時]]&#039;&#039;&#039;||[[吉永小百合]]/[[阿部寛]]/北の桜守隊||映画『[[北の桜守]]』主題歌。<br /> |-<br /> |[[ハロプロ・オールスターズ]]&lt;ref&gt;[[モーニング娘。|モーニング娘。&#039;18]]、および[[アンジュルム]]、[[Juice=Juice]]、[[カントリー・ガールズ]]、[[こぶしファクトリー]]、[[つばきファクトリー]]、[[一岡伶奈]]率いる新グループ(現時点においてグループ名未定)、[[高瀬くるみ]]と[[清野桃々姫]]等が率いる新グループ(現時点においてグループ名不明)&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[https://natalie.mu/music/news/294144 ハロプロ・オールスターズによる20周年記念シングルに前山田健一の提供曲(音楽ナタリー)] - [[ナタリー (ニュースサイト)|ナターシャ]] 2015年8月5日。&lt;/ref&gt;||上記の映画主題歌のカバー曲にして[[トリプルA面シングル]]『[[YEAH YEAH YEAH/憧れのStress-free/花、闌の時]]』収録曲。<br /> |-<br /> |祈りの彼方に||||[[国立看護大学校]]校歌。<br /> |-<br /> |風上の息吹||||[[宮城大学]]校歌。<br /> |-<br /> |よろこび||||[[明海大学]]学歌。作曲担当。<br /> |-<br /> |朱雀の翼||||[[福島県立光南高等学校]]校歌。<br /> |-<br /> |共生の世界||||[[岡山県共生高等学校]]校歌。<br /> |-<br /> |毎日が喜び||||[[芝浦工業大学柏中学校・高等学校|芝浦工業大学柏高等学校]]校歌。<br /> |-<br /> |相武台の空に||||[[相模原市立相武台中学校]]校歌。<br /> |-<br /> |風上に立つ日のために||||[[京都市立京都御池中学校]]校歌。<br /> |-<br /> |揖東の友情||||[[大野町立揖東中学校]]校歌。作曲担当。<br /> |-<br /> |あの橋を越え あの坂を越え||||千代田区立昌平小学校校歌。<br /> |-<br /> |心豊かに たくましく||||台東区立平成小学校校歌。<br /> |-<br /> |||||さいたま市立浦和大里小学校歌。<br /> |-<br /> |||||その他多数の学校の校歌。<br /> |}<br /> &#039;&#039;&#039;太字&#039;&#039;&#039;は小椋がセルフカバーした作品。<br /> <br /> == 書籍・著作 ==<br /> ; 連載<br /> * [[コラム]]「小椋佳のあの歌の周辺」([[日刊スポーツ]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[静岡県]]を除く[[東海地方]]・[[北陸地方]]・[[近畿地方]]・[[山口県]]を除く[[中四国地方]]。&lt;/ref&gt;土曜日[[番組表|テレビ番組面]]、[[2010年]][[1月1日]]付&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;本来掲載するべき[[1月2日]]の土曜日が[[新聞休刊日]]により新聞がなかったため、元日付けに併載の2日のテレビ面に初回を掲載。&lt;/ref&gt;から[[3月26日]]付け掲載)<br /> * コラム「この道」([[中日新聞]]夕刊、2013年4月1日 - )<br /> ; 書籍<br /> * 『今語るあの時あの歌 小椋佳(CD BOOK series)』インタビュー・テキスト前山聿志 ([[アートデイズ]]2006)ISBN 4-86119-059-2<br /> * 『言葉ある風景 (祥伝社黄金文庫 お 16-1) 』([[祥伝社]]2007)ISBN 4396314345<br /> <br /> == NHK紅白歌合戦出場歴 ==<br /> {| class=&quot;wikitable&quot;<br /> |-<br /> ! 年度/放送回!! 回!! 曲目!! 出演順!! 対戦相手!! 備考<br /> |-<br /> |[[1993年]](平成5年)/[[第44回NHK紅白歌合戦|第44回]]||特別出演||山に抱かれて|| - ||| - ||ゲスト出演。他の出場歌手と共に歌唱<br /> |-<br /> |[[1994年]](平成6年)/[[第45回NHK紅白歌合戦|第45回]]||初||さらば青春||10/25||[[島倉千代子]]||<br /> |-<br /> |[[2007年]](平成19年)/[[第58回NHK紅白歌合戦|第58回]]||特別出演(2)||愛燦燦|| - || - ||特別企画枠。美空ひばりの生誕70周年を&lt;br /&gt;記念して、小椋佳が生前のひばりの&lt;br /&gt;映像とのデュエットを披露した。<br /> |}<br /> ;注意点<br /> <br /> * 出演順は「出演順/出場者数」で表す。<br /> <br /> == ラジオ番組 ==<br /> 2018年4月現在。<br /> ; 現在<br /> * 小椋佳~闌の季節 ([[文化放送]]、日曜 08:00-08:30)<br /> * 小椋佳の歌とともに - コメント出演([[静岡エフエム放送|K-mix]]、金曜 20:00 - 20:30)<br /> ; 過去<br /> * 小椋佳 言葉ある風景([[文化放送]])<br /> * 小椋佳 夢中真っ最中([[ニッポン放送]])<br /> * [[ラジオ深夜便]] ミッドナイトトーク([[NHKラジオ第1放送]]・[[ラジオ深夜便]]、奇数月第1木曜日)<br /> * [[小椋佳〜このひと このうた このドラマ]](ニッポン放送)<br /> <br /> == 備考 ==<br /> {{出典の明記|date=2013年8月4日 (日) 05:58 (UTC)|section=1|ソートキー=人}}<br /> ;病気<br /> :2000年に胃癌で胃の3/4を切除。2012年には劇症肝炎で生死を彷徨った。もっとも病の後も1日2箱の煙草を欠かさず、また米留学以来常にコーラを愛飲し、1.5リットルのボトルが1日半でなくなるという&lt;ref&gt;『女性自身』2015年6月23日号<br /> &lt;/ref&gt;。<br /> ; 記録<br /> : 『夢追い人』と『彷徨』の2枚は、{{要出典範囲|date=2013年8月|オリコンTOP3に連続11週チャートイン}}という、未だ破られていない最高記録を持つ。<br /> <br /> ; デビュー経緯<br /> : 1966年、[[寺山修司]]が[[ディスクジョッキー|DJ]]をしていた[[ラジオ番組]]の「5分間なんでもコーナー」で自作の歌を歌う。これが縁で、寺山が企画していた[[天井桟敷 (劇団)|天井桟敷]]の[[レコード#LP盤|LP]]『初恋地獄篇』に歌手として参加。これを聴いた[[日本グラモフォン]](後の[[ポリドールレコード]])の新人[[プロデューサー]]・[[多賀英典]]は、声のイメージから美少年だと思って会おうとしたところ、『初恋- 』の関係者から「やめた方がいいよ。彼は東大のエリート銀行員だし、なんと言っても歌手という感じじゃないし⋯」と断られたと回想している。<br /> {{Cquote|喫茶店で待っていたらやってきてさ。一目見てなんと言って断ろうかと思った(笑)。|4=多賀英典}}<br /> {{Cquote|銀行員で結婚していて、とても歌手という風貌ではないので、どう断って帰ろうかとそればかり考えた。|4=多賀英典}}<br /> {{Cquote|当時は[[アイドル]]にしろ歌手にしろ必ずテレビで売るから容貌が悪いのは問題外だったんだよね。|4=多賀英典}}<br /> {{Cquote|小椋君が「『初恋地獄篇』の曲、僕の曲じゃないんだ。僕の曲、聞いてくれる?」というので断るわけにもいかず聞いたら、思わず「この曲、私がなんとかするから私にくれ!」と叫んでいた。すごく興奮したことを覚えている。その曲が『しおさいの歌』だった。|4=多賀英典}}<br /> {{Cquote|小椋佳を歌手デビューさせるわけにもいかないので、小椋君の曲を歌える歌手を探していたら、彼が銀行の米国研修に行くことになったのでしかたがなく本人でいくことにした。|4=多賀英典}}<br /> <br /> ; デビューアルバム<br /> : 1971年、『青春 〜砂漠の少年〜』でデビュー。[[アルバム]]で世界観を創るという多賀の方針から当時としてはめずらしい、アルバムでのデビュー。<br /> <br /> : ポッと出の新人なら当時LP一枚の制作費250万円程度が相場だったのに、多賀は部長と喧嘩して500万円を使わせた。<br /> {{Cquote|いいものは必ず売れると思っていた。若かった。|4=多賀英典}}<br /> {{Cquote|初回販売が1000枚だと言うので営業を怒鳴りつけた。こんないい作品が売れないはずがないと思った。|4=[[大野進]]}}<br /> {{Cquote|ポリドールの営業会議で、僕の写真と[[井上陽水]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;まだ無名のころ、[[ライブハウス]]で初めてステージに立った際、一緒に出演したのが井上であった。&lt;/ref&gt;の写真が並べられて、どういうわけか陽水が売り出されることになってしまいまして。陽水って、サングラスを取るとそんなに美男子というわけでもないんですが⋯。|4=小椋佳}}<br /> {{Cquote|こんなことが続くはずがないと思っていたので、銀行は辞めませんでした。|4=小椋佳}}<br /> <br /> ; セカンドアルバム・雨<br /> : ファーストアルバムが制作費をカバーできる程度に売れたので2枚目のLP『雨』に着手。<br /> {{Cquote|結局表に出せないから、「東大卒の謎のシンガー」で行くことにした。小椋の情報はテレビやマスコミ、外部にはすべてシャットダウンした。ラジオで少しずつ流して、人々の間に広まっていけば、絶対いいものを創ってるんだから売れないはずがないと思っていた。|4=多賀英典}}<br /> <br /> : 『少しは私に愛を下さい』は、1971年に小椋のいた日本勧業銀行と[[第一銀行]]の合併を皮肉った歌。人事部に知れて怒られる。歌中の「バラ」は勧銀のマーク。<br /> <br /> ; サードアルバム・彷徨<br /> : アルバム『青春』と『雨』を再構成したアルバム。小椋自身は自分が知らないうちに出されていたと証言している。232週間連続の長期間にわたりTOP100チャートに滞在し、[[ビートルズ]]の『[[レット・イット・ビー]]』・『[[アビイ・ロード]]』に次いで[[オリコン]]{{要出典範囲|date=2013年8月|LPロングセラー・チャート第3位の記録を持つ}}モンスターアルバム。{{要出典範囲|date=2013年8月|日本の黒版LP総プレス枚数の第1位は井上陽水「[[氷の世界 (アルバム)|氷の世界]]」、第2位は本作である}}。<br /> <br /> ; アルバム・残された憧憬<br /> : フォーク、[[ロック (音楽)|ロック]]、[[ストリングス]]を融合したニューミュージックの先駆け。今までの小椋のクラシカルな世界から、[[キング・クリムゾン]]的ロックを[[フィーチャー]]した[[ポップ・ミュージック|ポップス]]を目指す取り組みがなされた。[[大野進]]によると最新鋭の16チャンネルの[[ミキシング・コンソール|ミキサー]]を使用。元[[六文銭 (音楽ユニット)|六文銭]]の[[安田裕美]]、後の[[YMO]]・[[細野晴臣]]、[[矢野誠]]、[[矢野顕子]]、[[林立夫]]、[[坂本龍一]]の先輩だった[[深町純]]、まだ10代だった[[高中正義]]が参加している。<br /> <br /> : [[ザ・モップス]]の[[星勝]]を起用した。<br /> {{Cquote|小椋佳は軽いサウンドだと思った。ロックじゃない。なんでオレが⋯って思ったけど、多賀さんと大野さんの尋常でない音取りの執念に圧倒され、気がついたら一緒になってのめり込んでいた。最高傑作だと思う。|4=星勝}}<br /> {{Cquote|(『残された憧憬』以後)小椋佳と星勝は切っても切れない関係。|4=多賀英典}}<br /> <br /> {{Cquote|陽水が「今何やってるの?」「小椋佳」「また小椋佳やってるの?」とやっかむように言うので「君は君、彼は彼だよ」と言った。その時までは陽水と小椋佳は別の世界だと思ってたけど、陽水や星勝君、安田裕美君に小椋佳の世界を音楽にしてもらったら、よりドラマチックな世界が表現できるのではないか?そう思って『残された憧憬』を創った。[[フォークギター]]とストリング中心から[[ベース (弦楽器)|ベース]]と[[ドラムセット|ドラム]]を中心にした[[リズムセクション]]を強調してさ。ロックサウンドだよね。フォークというとギター一本とかの時代でさ。あまりサウンドというものは重要視されてなかったんだ。音取りなんて2時間で終わり、とかね、そんな時代だった。このアルバムから音楽業界もフォークからロックとストリングスを融合した濃厚でよりドラマチックなサウンドに変わっていったんだ。ニューミュージックの先駆けとなった。[[中島みゆき]]とか[[荒井由実]]が出てくるだいぶ前でさ。|4=多賀英典}}<br /> <br /> ; シクラメンのかほり<br /> : 布施明に提供した『シクラメンのかほり』が大ブレイク。[[マスコミ]]が大騒ぎして小椋の存在を隠しきれなくなる。NHKコンサートでお披露目という流れに。<br /> <br /> : 『シクラメン- 』が売れて、第一勧銀でも問題になる。当時の小椋の上司で後の頭取・[[宮崎邦次]]は小椋をかばった。<br /> {{Cquote|神田君はみんなと一緒になって最後まで残業して一生懸命仕事をしている。なんの問題があるのか?|4=宮崎邦次}}<br /> <br /> ; 資生堂<br /> : 第一勧銀で財務担当だった小椋の顧客で、[[資生堂]]の当時の宣伝部長・[[福原義春]]に「神田君、こんなことやってるんだ」と言われてCMソングを依頼され、断り切れずに曲を創る。それが資生堂の初のCMキャンペーン「ゆれる・まなざし」。『揺れるまなざし』はCMソングの先駆けになった。これ以降、資生堂ではCMイメージソングを重要視するようになる。<br /> <br /> ; 曲作り<br /> : 小椋はよく「[[ギター]]弾けないんですよ」と言っているが、これは「[[アコースティック・ギター]]が弾けない」という意味である。<br /> {{Cquote|僕はギターが弾けないんです。ですから僕のバックに流れてるすばらしいギターの音が聞こえるのは、ここにいる安田裕美さんが弾いているんです。いわば「本当の小椋佳」です。|4=小椋佳(1981年普門館のコンサートにて)}}<br /> {{Cquote|昔から我が家にあったボロい[[クラシック・ギター]]で、[[和音|コード]]を3つぐらいしか知らないのに、曲を創っては、夜、私をたたき起こして「一曲創ったんだ。聞いてくれる?」とやるんです。|4=神田富雄(実弟)}}<br /> <br /> : NHKコンサートでは「[[アンコール]]があったら一人でやれ」と多賀に言われて、安田から[[マーティン (楽器メーカー)|マーチン]]のアコースティックギターを借りて練習させられて『木戸をあけて』の[[弾き語り]]をやった。<br /> <br /> : 小椋は[[譜面]]が書けないので、ギターのコードを弾きながら書いた詩を口ずさんで曲にしていくという手法。それを[[カセットテープ|カセット]]に録音していた。<br /> {{Cquote|よく小椋さんの家に行って曲作りと譜面おこしを手伝いました。|4=安田裕美}}<br /> <br /> ; 人物評<br /> {{Cquote|(学生時代に)『青春 〜砂漠の少年〜』は擦りきれるほど何回も聞いた。友人に何度も何度もいいだろ?いいだろ?って言ったんです。そんなわけで『俺達の旅』は小椋さんにお願いしました。|4=[[中村雅俊]]}}<br /> {{Cquote|小椋佳はよく素人の余興と言われるがとんでもない。彼が[[アメリカ合衆国|米国]]に研修に行っていた時、[[ロサンゼルス|ロス]]で『夢追い人』の[[レコーディング]]をやったんだけど、一緒に[[麻雀]]を徹夜でやる。朝になると僕等は寝てても彼はちゃんと銀行の仕事に出かけてこなす。そういった強烈なパワーの持ち主だった。|4=多賀英典}}<br /> {{Cquote|当時のキティはもの凄く儲かっていた。小椋佳のライヴの2枚組(『遠ざかる風景』)なんか100万枚売れてたしさ。|4=宗像和男([[キティレコード]]・プロデューサー)}}<br /> {{Cquote|小椋佳と井上陽水の大ヒットで多賀英典はドイツのポリドール社からスタジオをプレゼントされた。それが「キティ伊豆スタジオ」だった。|4=大野進}}<br /> {{Cquote|小椋さんは第一勧銀の頭取候補だったんだ。頭取候補が、支店長経験がないというのは問題だということになって浜松支店長をやることになったんだけど、ウチとしては東京にいてもらわないと困るんだ。アルバム『いたずらに』はそんな最中の制作で、第二回目のコンサートをやってケジメをつけようということになって普門館コンサートが企画された。だから最後の曲が『さよなら』なんだよね。|4=岩瀬貞行(キティレコード・プロデューサー)}}<br /> {{Cquote|ポリドールの第一スタジオで小椋さんの音取り。第二スタジオで陽水の音取りなんてこともよくあった。いい時代だった。|4=安田裕美}}<br /> <br /> ; その他<br /> * [[日本中央競馬会]]の[[馬主]]である(本名名義)。<br /> * 小椋の事務所は一時期アニメ「[[うる星やつら (アニメ)|うる星やつら]]」・「[[めぞん一刻 (アニメ)|めぞん一刻]]」などの公式ファンクラブ「キティアニメーションサークル」(略称KAC)の事務局を兼ねていたことがある。当時の事務所社長は小椋の実弟であった。<br /> * 一時期、[[東京キッドブラザース]]への提供作品を中心に『[[葉月多夢]]』という[[ペンネーム]]を用いていたことがある。由来は長男のアメリカでの愛称からきている。次男に自分と同じ名前を付けたことから、長男への配慮として長男の愛称をもうひとつのペンネームとしたという。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> === 注釈 ===<br /> {{Reflist|group=&quot;注&quot;}}<br /> === 出典 ===<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 関連カテゴリ ==<br /> * {{Cl|小椋佳のアルバム}}<br /> * {{Cl|小椋佳の楽曲}}<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * [http://www.gfe.co.jp/ogla/ 小椋佳倶楽部] - 公式サイト<br /> * [http://www.musical.ne.jp/ @Musical] - アルゴミュージカル<br /> * [http://www.geocities.jp/oglakei_fan_site/ 言葉あるひととき] - 小椋佳ファンサイト<br /> <br /> {{日本作詩大賞|第8回|1975年}}<br /> {{Normdaten}}<br /> <br /> {{デフォルトソート:おくら けい}}<br /> <br /> [[Category:日本の男性シンガーソングライター]]<br /> [[Category:日本の作詞家]]<br /> [[Category:日本の作曲家]]<br /> [[Category:日本のフォークシンガー]]<br /> [[Category:ユニバーサルミュージックジャパンのアーティスト]]<br /> [[Category:NHK紅白歌合戦出演者]]<br /> [[Category:ラジオ番組のパーソナリティ・DJ]]<br /> [[Category:みずほフィナンシャルグループの人物]]<br /> [[Category:馬主]]<br /> [[Category:東京大学出身の人物]]<br /> [[Category:東京都区部出身の人物]]<br /> [[Category:1944年生]]<br /> [[Category:存命人物]]</div> 219.165.166.5 焼き鳥 2018-08-05T15:33:42Z <p>219.165.166.5: /* 概要 */</p> <hr /> <div>{{Infobox prepared food<br /> | name = 焼き鳥<br /> | image = [[ファイル:Typical yakitori 001.jpg|240px]]<br /> | caption = 焼き鳥<br /> | alternate_name = <br /> | country = <br /> | region = <br /> | national_cuisine = <br /> | creator =<br /> | year = <br /> | mintime = <br /> | maxtime = <br /> | type = <br /> | course = <br /> | served = <br /> | main_ingredient = <br /> | minor_ingredient = <br /> | variations = <br /> | serving_size = 100 g<br /> | calories = <br /> | protein = <br /> | fat = <br /> | carbohydrate = <br /> | glycemic_index = <br /> | similar_dish = <br /> | other = <br /> | complexity = <br /> }}<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;焼き鳥&#039;&#039;&#039;または&#039;&#039;&#039;焼鳥&#039;&#039;&#039;(やきとり)とは、[[鶏肉]]を一口大に切ったものを、[[串刺し]]にして、[[直火焼き]]([[串焼き]])したものである。<br /> <br /> 本項では[[日本料理]]としての焼き鳥について記す。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> [[鍋]]や[[甕]]または[[鉄板]]などの調理器具を使用しなくても調理が可能な[[グリル|あぶり焼き]]という方法は、山野で得た[[狩猟|獲物]]を食べるには都合の良い方法であり、古来から行われている。しかし、丸焼きでは調理に時間が掛かると共に、その大きさや[[骨]]のために食べにくく、現代の料理店では、肉を小さく切って串に刺す方法が多くとられている。<br /> <br /> 焼き鳥は、多くの場合『&#039;&#039;&#039;焼き鳥屋&#039;&#039;&#039;』という専門の料理店で供されており、このような専門店では、[[スズメ]]などの小鳥を切らずに串焼きにした元々の焼き鳥を販売している事もある。また、近年では[[居酒屋]]のメニューとしても一般的である。多くの場合、鶏肉を含めた[[鳥類]]を前述のように串刺しに[[調理]]したものを『焼き鳥』というが、同様の[[調理法]]で鶏肉以外の素材を焼いたいわゆる「串焼き」全般を「焼き鳥」と呼ぶ場合がある。具体的には、[[豚肉]]や[[豚]]・[[牛]]の[[もつ]]などを素材として同様に串に刺して調理したもの&lt;ref&gt;[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO29024300V00C18A4KNTP00/ 【食紀行】福岡の焼き鳥 豚・牛の内臓も柔らか]『日本経済新聞』夕刊2018年4月5日(くらしナビ面)&lt;/ref&gt;、[[野菜]]の串焼き([[ネギ]]、[[タマネギ]]、[[ニンニク]]、[[シイタケ|椎茸]]、[[イチョウ#食用の実|銀杏]]など)あるいは野菜を豚肉や[[ベーコン]]で巻いた串焼き料理を焼き鳥のメニューとして提供するなど、使用する材料の地域差が大きい([[#地域差|後述]])。豚(特に豚の内臓肉)の串焼きについては「[[やきとん]]」と称するところもある。また、もつを使用したものは[[ホルモン焼き]]と呼ぶ事もある。鶏肉を使用する場合でも、様々な部位(正肉以外の内臓肉も)を用いたものもある。<br /> <br /> 日本各地における消費は、[[青森県]]と[[徳島県]]が多く、次いで[[関東地方]]と[[甲信越地方]]となっている&lt;ref&gt;平成15年「家計調査年報」(総務省統計局)&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 職人の間では「&#039;&#039;串打ち三年、焼き一生&#039;&#039;」と言われており、串に刺す鶏肉が均一に焼けるように刺す技術以上に、焼き上げる技術が大切とされる&lt;ref&gt;[http://www.diamond-dining.com/shop_info/imaiya/yakitori/ 備長炭は1000度近くまで上昇し、非常に高い温度が保て遠赤外線の「強火の遠火」というやきとりには欠かせない火入れが可能。やきとりは「串打ち三年、焼き一生」といわれており...]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> [[平安時代]]の『類聚雑要抄』には、[[宴会|餐宴]]の料理として「鳥焼物」が記載されている。<br /> <br /> [[中世]]の『包丁聞書』には、「鶉のやき鳥には、両羽を切り広げ、其上に檜葉を置盛也、是を葉改敷といふ也」と記述されている。<br /> <br /> [[1643年]]の料理本『[[料理物語]]』に鳥料理があり、その中に焼き鳥の文字が見える。山鳥([[ヤマドリ|やまどり]])・鸞([[バン (鳥類)|ばん]])・鴫([[シギ|しぎ]])などであり、鶏(にわとり)は「[[がめ煮|煎り鳥]]」に調理されたが、鳥類の多くは[[串焼き]]とされていた&lt;ref&gt;[http://www.zenyaren.jp/legacy/encyclopedia/histry/hhtml/edo11.html 『料理物語』における鳥料理]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[1674年]]の『江戸料理集』には「焼鳥には[[シギ科|鴫]]類、[[ウズラ|うずら]]、[[ヒバリ|ひばり]]、小鳥類、[[キジ|雉子]]、山鳥、[[ヒヨドリ|ひよ鳥]]、[[ツグミ|つぐみ]]、[[スズメ|雀]]、[[サギ|鷺]]類、[[鳩]]、[[ケリ|けり]]、[[バン (鳥類)|鷭]](ばん)」と、「&#039;&#039;&#039;各種の焼き鳥&#039;&#039;&#039;」について言及されている。<br /> <br /> 1682年頃の『合類日用料理抄』では焼き鳥の「&#039;&#039;&#039;調理方法&#039;&#039;&#039;」が記載されており、<br /> : &#039;&#039;鳥を串に刺し、薄霜ほどに塩をふりかけ焼き申し候。よく焼き申し時分、[[醤油]]の中へ[[酒]]を少加え、右の焼鳥をつけ、又一変つけて其の醤油の乾かぬ内に座敷へ出し申し候&#039;&#039;<br /> と記述されている。<br /> <br /> [[神社]]の[[参道]]では江戸時代から続く[[雀]]の焼き鳥屋が[[名物]]であった。若月紫蘭の「東京年中行事 - 雑司ヶ谷鬼子母神会式」[[1911年]]には次のように記述されている。<br /> : &#039;&#039;尚、序にこのお祭の名物と言うのは、平生からも名物である小鳥の雀焼...境内に至るまでの長い道の両側で盛んに客を呼んでいる&#039;&#039;<br /> [[祭]]の[[名物]]であり、盛んに売られているものとして焼き鳥が挙げられている。<br /> <br /> 明治時代の貧民街ルポルタージュである『最暗黒の東京』では屋台についての記述があり、[[新橋 (東京都港区)|新橋]]から[[万世橋]]まで多数の店が出ていたと記述されている。<br /> : &#039;&#039;居酒屋の前には焼鳥、焼鯣(やきするめ)、炙(やき)唐もろこしと匂をもって道を塞ぎ&#039;&#039;<br /> : &#039;&#039;焼鳥等の屋台店はもっぱらにこの彼ら夜業の車夫によって立つもの&#039;&#039;<br /> : &#039;&#039;この類の露店午後十時の通行において新橋より万世橋までの総計かつて八十六個を算えき&#039;&#039;<br /> : &#039;&#039;焼鳥―煮込みと同じく滋養品として力役者の嗜み喰う物。シャモ屋の庖厨より買出したる鳥の臓物を按排して蒲焼にしたる物なり。一串三厘より五厘、香ばしき匂い忘れがたしとて先生たちは蟻のごとくに麕って賞翫す&#039;&#039;<br /> 第二次大戦後は、闇市だけではなく、焼き鳥店の店舗数が爆発的に増えていった&lt;ref&gt;『最暗黒の東京』松原岩五郎著 岩波文庫 [[1988年]] ISBN 9784003317419&lt;/ref&gt;。今日では、日本各地で食べられるようになり、「日常の安価な[[軽食]]」また中には立派な店で提供するメニューの一部へも取り入れられるなど幅も広がっている。<br /> <br /> 東京の新橋周辺では、21世紀の今日でもガード下などにそれら多くの店が残っているだけでなく、新しい店舗も増えている事から、「焼き鳥横丁」や「焼き鳥ロード」なども呼ばれ、[[サラリーマン]]が帰宅時に寄り道する所としてメディアに取り上げられる事も多い。<br /> <br /> 英米では焼き鳥の普及が遅かったようであり、明治大学政治経済学部教授で文学者のマーク・ピーターセンの調査によると&quot;yakitori&quot;が初めて英語として現れたのは1962年のことである&lt;ref&gt;マーク・ピーターセン『続 日本人の英語』(岩波新書、1990年)ISBN 978-4004301394 p24&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 販売形態 ==<br /> [[file:cooking yakitori.jpg|thumb|[[祭]]の[[屋台]]で[[調理]]している様子]]<br /> [[file:Yakitori by MShades in Kujo, Kyoto.jpg|thumb|露店の持ち帰り]]<br /> 多くは前述の通り、「焼き鳥屋(焼き鳥店)」と呼ばれる専門の店舗で販売される。焼き鳥屋には持ち帰り専門の店や、一般的な飲食店形式の店があるが、後者でも持ち帰りを受け付ける店舗がある。また、[[縁日]]などでは、[[屋台]]・[[露天商|露天売り]]も多く存在し、それらもその場で立食したり、お土産として持ち帰られるなど様々である。焼き鳥専門店は、個人店舗の他に[[チェーンストア]]の店舗も見られる。<br /> <br /> 焼き鳥屋以外では、[[居酒屋]]・小料理屋などのメニューとなっている。また、[[スーパーマーケット]]の[[惣菜]]売場や[[精肉店]]でも、商品として売られていることがある。形態としては焼いていないもの、焼き上げたもの、またそれらを真空パックにしたもの、[[冷凍食品|冷凍]]のもの、[[缶詰]]などもある。焼き鳥の缶詰(串に刺さった形や鶏焼き肉の缶詰なども)が[[自動販売機]]で販売されている事もある。<br /> <br /> [[駅弁]]など[[弁当]](「焼き鳥弁当」)ともされている。食べやすさを考えて焼いた後に串から外している場合もある。<br /> <br /> == 作り方 ==<br /> 焼き鳥は串を使って作りあげる上で、焼き鳥の串打ちをする必要がある。焼き鳥の串打ちを間違えると、炭の上に置いて焼き上げる時に串がクルクルと回ってなかなかうまく焼けないといった問題が起こる。<br /> <br /> 今では、焼き鳥の串打ちを専門にしている業者もあるほど、焼き鳥の串打ちは複雑化している。<br /> <br /> == 調理 ==<br /> 焼き鳥を調理する調理器具は、「焼き鳥器」と呼ばれる調理装置や炭火コンロの上に「焼き台」を載せたものなどを使用する。また焼き方にこだわり、[[炭]](場合によっては高価な[[備長炭]])を使用して焼き上げる店も多い。炭火の特徴である、高い温度・強い火力([[赤外線]])・水蒸気を生じないことを利用し、材料の内部まで短時間で火を通し表面をカリッと仕上げる。黒炭・ガス・電気を使用する場合もあるが、炭火で焼いたものが香りや食感がよく美味とされている。また炭に落ちる肉汁や[[脂]]や調味料が焼き鳥を[[燻製]]のように燻す状態となり味と[[香り]]が良くなる。<br /> <br /> [[金網]]を使用&lt;ref&gt;[http://www.jidori.net/recipe/yakitoriyakikata.htm やきとりの焼き方-炭火焼-]&lt;/ref&gt;したり、また「自動焼き鳥器」を使用する場合もある他、半製品の加熱調理により供される場合もある。<br /> <br /> === 味付け ===<br /> [[File:Yakitori-1.jpg|thumb|焼き鳥のタレ(東京都港区麻布十番 2010年6月19日撮影)]]<br /> 串に刺したものを焼き上げるが、その前・その途中・焼き上げた後などに味付けを行う。<br /> <br /> 味のタイプの分類は主に二種類とされており、[[塩]]を主に使用した「&#039;&#039;&#039;塩(しお)&#039;&#039;&#039;」と、[[醤油]]、[[みりん|味醂]]、[[酒]]、[[砂糖]]などから調整された甘辛い[[タレ]]をつけて焼いた「&#039;&#039;&#039;タレ&#039;&#039;&#039;」である。焼き鳥の種類や店舗によっては塩またはタレのみのものもある。食べる際に[[香辛料]]を使用する事もあり、好みで[[一味唐辛子]]、[[七味唐辛子]]、粉[[サンショウ|山椒]]、[[ワサビ]]、[[コショウ|胡椒]]などが用いられる。<br /> <br /> タレの場合は、食材を通す際に食材の脂やうま味などがタレに混ざっていきタレ自体の味が熟成されていくことから、タレを長期間入れ替えずに使用する店舗も多い。塩の場合は、塩味の付け方やタイミングなどによって焼き鳥の味が異なってくる。<br /> <br /> == 種類 ==<br /> 既出のように、様々な材料や部位を使用する。焼き鳥屋では、しばしばそのメニューに独特の用語を用いる事もある。また、地域差が大きい。<br /> {{seealso|#地域差}}<br /> <br /> === 鶏 ===<br /> {{seealso|鶏肉}}<br /> <br /> {{col-begin}}<br /> <br /> {{col-2}}<br /> {| class=&quot;wikitable&quot; style=&quot;clear:both;&quot;<br /> |+ <br /> ! 分類 !! 画像 !! 名称 !! 別称 !! 部位 !! 解説<br /> |-<br /> !nowrap rowspan=&quot;12&quot;| たれ<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 001.jpg|100px|やきとりのねぎま]] ||style=&quot;width:5em&quot; | ねぎま ||style=&quot;width:8em&quot; | ||style=&quot;width:8em&quot; | ||style=&quot;width:10em&quot; |胸、あるいはもも肉を葱と交互に挿したもの。ねぎまの「ま」は鮪(まぐろ)のことであるが後に鶏肉に転用されたものを呼称するようになった。&lt;br/&gt;店や居酒屋によっては葱の代わりにニンニクが用いられる場合もある。<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 002.jpg|100px|やきとりのかわ]] || かわ || || ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 003.jpg|100px|やきとりのつくね]] || つくね || || ||<br /> |-<br /> | || 正肉 || 単に「鳥」、方言でかしわ || もも肉または胸肉 ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 018.jpg|100px|やきとりのレバー]] || レバー || アカ、肝 || 肝臓 ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 017.jpg|100px|やきとりのハツ]] || ハツ || ココロ、ヘルツ || 心臓 ||<br /> |-<br /> | || まめ || まめ肝 || 脾臓 ||<br /> |-<br /> | || 白レバー || || 肝臓 ||フォアグラのように肥大化した肝臓<br /> |-<br /> | || きんかん || チョウチン || 内臓の未成熟卵 ||<br /> |-<br /> | || トサカ || 冠 || 鶏冠 ||<br /> |-<br /> | || カン || || 血管 ||<br /> |}<br /> <br /> {{col-2}}<br /> {| class=&quot;wikitable&quot; style=&quot;clear:both;&quot;<br /> |+ <br /> ! 分類 !! 画像 !! 名称 !! 別称 !! 部位 !! 解説<br /> |-<br /> !nowrap rowspan=&quot;9&quot;| 塩<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 004.jpg|100px|やきとりの手羽先]] ||style=&quot;width:5em&quot; | 手羽先 ||style=&quot;width:8em&quot; | ||style=&quot;width:8em&quot; | 翼 ||style=&quot;width:10em&quot; |<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 005.jpg|100px|やきとりのささみ]] || ささみ || || || 胸に近く脂が少ない笹の葉に似た部位<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 006.jpg|100px|やきとりのせせり]] || せせり || ネック、きりん || 首の周りの肉 ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 007.jpg|100px|やきとりのハツ]] || ハツ || ココロ、ヘルツ || 心臓 ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 008.jpg|100px|やきとりのつくね]] || つくね || || ||挽き肉を団子状または棒状にしたもの。卵黄と共に食べることもある。<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 009.jpg|100px|やきとりのヤゲン]] || ヤゲン || || ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 010.jpg|100px|やきとりのぼんじり]] || ぼんじり || ボンチリ、ボンボチ、三角、テール、ヒップ || 尻の肉(尾部先端の脂肪質) ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 011.jpg|100px|やきとりの砂肝]] || 砂肝 || || [[砂嚢]] ||<br /> |}<br /> <br /> {{Col-end}}<br /> <br /> === 鶏以外の畜肉・野菜など ===<br /> {| class=&quot;wikitable&quot; style=&quot;clear:both;&quot;<br /> |+ <br /> ! 分類 !! 画像 !! 名称 !! 別称 !! 部位 !! 解説<br /> |-<br /> !nowrap rowspan=&quot;25&quot;| 鶏&lt;br /&gt;以&lt;br /&gt;外<br /> |-<br /> | [[ファイル:Yakitori 013.jpg|100px|牛串]] ||style=&quot;width:5em&quot; | 牛串 ||style=&quot;width:8em&quot; | ||style=&quot;width:8em&quot; | ||style=&quot;width:10em&quot; |<br /> |-<br /> | || 豚バラ || || 豚のばら肉 ||<br /> |-<br /> | [[ファイル:Kashiraniku 001.jpg|100px|カシラ(網焼き)]] || カシラ || || 豚の頬肉 ||<br /> |-<br /> | || 豚トロ || Pトロ || ||豚の頬から肩にかけての霜降りの肉<br /> |-<br /> | || ハラミ || サガリ || 牛の横隔膜 ||<br /> |-<br /> | || ハツ || ヘルツ || 心臓 ||<br /> |-<br /> | || シロ || シロモツ(白物)、ダルム || 豚の腸 ||<br /> |-<br /> | || ハツモト || コリコリ、タケノコ、フエ、センポコ || 牛や馬の心臓につながる太い血管 ||<br /> |-<br /> | || 豚足 || || ||<br /> |-<br /> | || レバー || || 豚の肝臓 ||<br /> |-<br /> | || ナンコツ || || ||<br /> |-<br /> | || ガツ || 豚の胃 || ||<br /> |-<br /> | || アブラ || 背油 || ||<br /> |-<br /> | || コブクロ || || 子宮 ||<br /> |-<br /> | || コブクロモト || || 膣 ||<br /> |-<br /> | || スズメ、ウズラ || || ||丸焼きの状態で出される。<br /> |-<br /> | || ウズラ卵 || || ||<br /> |-<br /> | || いかだ(筏) || || ||ネギ(長ネギ)だけを串に刺したもの<br /> |-<br /> | || キノコ || || ||シイタケ、エノキ、エリンギなど<br /> |-<br /> | || 銀杏 || || ||<br /> |-<br /> | || ニンニク || || ||<br /> |-<br /> | || 厚揚げ || || ||<br /> |-<br /> | || 野菜 || || ||ししとうなど<br /> |-<br /> | || 魚介類 || || ||エビ、いか、ホタテ、ししゃもなど<br /> |}<br /> <br /> == 地域差 ==<br /> [[file:Yakitori bento by udono in Minamisenju, Tokyo.jpg|thumb|焼き鳥[[弁当]]]]<br /> 同じ「焼き鳥」という呼称であっても、地域によっては味付けや付け合せ、使用する肉の部位、種類などが異なる。また、様々な食べ方や応用料理が存在する。&lt;!--その地域独特となる特徴を記述してください。詳細は各々の項目で起源なり売り文句なり状況を詳しく書いてください。--&gt;<br /> <br /> === 美唄(北海道) ===<br /> 北海道[[美唄市]]において、鶏の正肉と、きんかん・レバー・ハツ・砂肝等の内臓と皮を1本の串に刺した2種類を塩コショウの味付けで食べる焼き鳥。詳細は[[美唄焼き鳥]]を参照。<br /> <br /> === 室蘭・函館などの道南地方(北海道) ===<br /> 道南地方の焼き鳥は豚肉を用い、[[室蘭やきとり]]は豚肉と[[タマネギ]]を使用し[[からし]]をつけて食べる&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.asahi.com/business/update/0620/TKY200906200004.html|title=焼き鳥の最後の肉、食べにくくない? これで解消|work=asahi.com|language=日本語 |accessdate=2009年6月20日 |archiveurl=http://web.archive.org/20090621074209/www.asahi.com/business/update/0620/TKY200906200004.html|archivedate=2009-06-21|deadlinkdate=2013-11-01}}&lt;/ref&gt;。鶏肉で作る場合は「鶏肉の焼き鳥」「とり串」「とり精」などと呼ぶ&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.e-ippei.com/c_muro/|title=焼き鳥の一平 - 室蘭焼き鳥とは - |language=日本語 |accessdate=2013年9月4日 }}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 盛岡(岩手県) ===<br /> [[盛岡競馬場]]の屋台村では「ジャンボ焼き鳥」が名物となっており、市内の焼き鳥店も同様の焼き鳥を提供する場合が多い。使用される鶏肉は大きく、これを2-3個串刺しにして焼く。味付けは塩であり、唐辛子をふりかけて食べる。<br /> <br /> === 寒河江市・西村山郡(山形県) ===<br /> [[寒河江市]]および[[西村山郡]]のやきとり屋では豚肉を使用したものが一般的である。[[豚足]]の塩ゆでを提供する店も多い&lt;ref&gt;『ZERO23』vol.154 2月号&lt;/ref&gt;。寒河江祭りに合わせて各店舗が駅前に出店を出す「やきとりBar(バル)」が開催される(平成26年9月13日)。[http://www.city.sagae.yamagata.jp/ 寒河江市HP]<br /> <br /> === 福島・郡山(福島県) ===<br /> 福島では平成13年より焼き鳥による[[町おこし]]を検討し「福島焼き鳥党」が設立されている。県内では「福島焼き鳥」と地鶏を使用した「いいとこ鶏」を広めている。福島市で2007年に「第1回やきとリンピック」を開催し、世界焼き鳥党は「ルワンダ焼き鳥」を認定メニューとした&lt;ref&gt;[http://yakitori-party.com/oshirase/1621/ 世界焼き鳥党]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 東松山(埼玉県) ===<br /> [[東松山市]]の焼き鳥は、豚のかしら肉を用い[[唐辛子]]などをブレンドした[[味噌]]だれを塗って食べる。「やきとり」を頼むとカシラが出され、タン、ハツなど他の部位にもネギをはさんで串に刺す。日本初の焼き鳥店同業組合(東松山焼鳥組合&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.yakitorikumiai.com/|title=東松山焼鳥組合|accessdate=2017-05-14}}&lt;/ref&gt;)のある街。<br /> <br /> === 東京(東京都) ===<br /> かつて江戸時代の神社参道などでは[[スズメ|雀]]を主とする焼き鳥の露店が多かったが、その後になって他の肉も使用されて、全国に広まっていった歴史がある。使用する肉・部位はもも(鶏もも肉)が多く、ネギマとすることも多い。また昔と変わらない雀の焼き鳥を出す店もある。&lt;!--地域の特徴ではない。コメントアウト。[[白金 (東京都港区)|白金]]の焼き鳥店は[[ミシュラン]]に掲載されたが、--&gt;銀座周辺から神田周辺にかけては焼き鳥店が多く、サラリーマンが帰宅時に立ち寄る店としてメディアで放映される事も多い。<br /> <br /> === 上田(長野県) ===<br /> 昭和30年代より、醤油ベースのニンニク入りタレに漬ける食べ方が普及し、[[2011年]]には「美味だれ焼き鳥」と名付けられた。詳細は[[美味だれ焼き鳥]]を参照。<br /> <br /> === 今治(愛媛県) ===<br /> {{main|鉄板焼鳥}}<br /> [[愛媛県]][[今治市]]では、串に刺さず鉄板で焼く「焼き鳥」が広く出回っており、これを取り扱う店舗が多数ある。いわゆる串焼きの「焼き鳥」を扱う店舗も多数あり、これらを総して「&#039;&#039;&#039;今治焼鳥&#039;&#039;&#039;」「&#039;&#039;&#039;[[鉄板焼鳥]]&#039;&#039;&#039;{{Sfn|土井中|2003}}」などと呼ぶ、独自の食文化がある。<br /> <br /> === 長門(山口県) ===<br /> 長門市は「豚バラの焼き鳥」があり、鶏肉・豚肉・野菜を串焼きにして食べることが多い。一味・七味だけではなくガーリックパウダーで食べるのが特徴。&lt;!--地域の特徴ではない。コメントアウト。世界一長いやきとり挑戦を行った。--&gt;<br /> <br /> === 久留米(福岡県) ===<br /> 屋台が多く、材料も鶏肉や豚肉のほか[[牛肉]]、[[もつ|豚もつ]]、野菜、魚介類(いか、ホタテ、ししゃもなど)を串焼きにしたものなどが供されている。福岡市を中心に豚足も同様に供されることがある。味付けは塩が中心である。&lt;!--地域の特徴ではない。コメントアウト。「久留米やきとり日本一の会」が「[[B-1グランプリ]]」に久留米やきとりを出展しており、[[2008年]]には久留米市で同祭典が開催された。--&gt;<br /> <br /> == 食べ方 ==<br /> 焼き鳥を食べる時のマナーは、食べる直前に一口分ずつ串から外して食べるように書かれているマナー本がある&lt;ref&gt;{{Cite book|和書|author=[[小倉朋子]]|title=世界一美しい食べ方のマナー|page=110|date=2014-5-20|publisher=[[高橋書店]]}}&lt;/ref&gt;一方で、一人が一つの串を上から順に食べていくことを前提とした味付けをしているのと、串から外すと熱と肉汁が逃げるため串から外さずに食べるように&lt;ref&gt;{{Cite web|url=https://www.news-postseven.com/archives/20170208_491289.html|title=焼き鳥は串から外すべき? 店員は床に落ちた砂肝に複雑|publisher=[[NEWSポストセブン]]|date=2017.02.08 16:00|accessdate=2017-8-19}}&lt;/ref&gt;という意見がある。なお、西洋の串焼き料理は例外なく食べる前に全ての食材を串から外して食べ始める&lt;ref&gt;{{Cite book|和書|author=[[小倉朋子]]|title=世界一美しい食べ方のマナー|page=111|date=2014-5-20|publisher=[[高橋書店]]}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 全国やきとり連絡協議会 ==<br /> 焼き鳥チェーン店を代表として2006年1月1日に設立した任意団体『全国やきとり連絡協議会』(全や連)&lt;ref&gt;[http://www.zenyaren.jp/company 運営組織|全や連総本店]&lt;/ref&gt;。「全国やきとリンピック」の開催や、焼き鳥専門の[[フードテーマパーク]]の開設などを行っており、現在は北海道[[室蘭市]]、北海道[[美唄市]]、福島県[[福島市]]、埼玉県[[東松山市]]、愛媛県[[今治市]]、山口県[[長門市]]、福岡県[[久留米市]]の7地域の焼き鳥店や地域おこし団体などが参加している。<br /> <br /> == 他の料理や日本国外の料理 ==<br /> [[ファイル:Yakitori-don by Kossy@FINEDAYS in Tsukiji fish market.jpg|thumb|焼き鳥丼]]<br /> 「&#039;&#039;&#039;焼き鳥丼&#039;&#039;&#039;」は、焼き鳥のように焼き上げた鶏肉を丼飯に載せた[[丼物]]。ぼんじりを素材としたものは「ぼんじり丼」とも呼ぶ。<br /> <br /> 日本国外においても焼き鳥が食べられる店が増えている。居酒屋がメニューのひとつに加えているような例だけでなく、焼き鳥屋専門店が出店している地域がある。[[中華人民共和国|中国]]の[[北京市]]や[[上海市]]では1990年代から複数の焼き鳥屋が営業をしている。これらの中には、日本のチェーン店が出展している例もあれば、日本の焼き鳥店で働いて焼き方やタレの作り方を覚えた中国人が開いた店もある。<br /> &lt;!-- 厚揚げの他、野菜の肉詰めなどのメニューもある。--&gt; &lt;!-- 意味不明につきコメントアウト --&gt;<br /> <br /> == 焼き鳥から転じた言葉 ==<br /> &#039;&#039;&#039;コンピュータ&#039;&#039;&#039;: [[コンピュータ]]の[[CPU]]が限界を超えた温度により破損し故障すること。[[ヒートシンク]]の取り付けミスなど発熱に対する冷却能力の不足などにより、[[アドバンスト・マイクロ・デバイセズ|AMD]]の[[Athlon]]の内でもコード名&#039;&#039;Thunderbird&#039;&#039;コアのプロセスで生産されたCPUにこの種の故障が多発した事から、これら熱破損を「焼き鳥」とも呼ばれる(鳥=Thunderbirdコア が 焼ける=熱破損)。<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;写真&#039;&#039;&#039;: [[写真]]の用語で、人物などの背景に[[フェンス]]や細い[[街路灯]]の柱などの「縦の線」が写ってしまうこと。人物を串刺しにしているような絵になってしまうため。<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;航空関係&#039;&#039;&#039;: [[航空]]の俗語(主にターボファンジェットの[[旅客機]]の[[パイロット (航空)|パイロット]]が使う)で、離陸時に[[鳥類|鳥]]が[[ジェットエンジン]]に突入すること([[バードストライク]])。また、その鳥のこと。鳥はコンプレッサによってバラバラになり、燃焼室によって黒焦げになるためこのような俗称が付いた。<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;麻雀&#039;&#039;&#039;: [[麻雀]]では一度も[[和了]]をすることができなかったプレイヤーに対するペナルティを焼き鳥という。その由来は、アガリの時の牌の組み合わせを飛ぶ鳥に見立て、転じて飛ぶことができない鳥を焼き鳥とかけたとするもの&lt;ref&gt;[[馬場裕一]]・[[片山まさゆき]]・[[桜井章一]]著『答えてバビィ』竹書房、1996年、163頁&lt;/ref&gt;(焼き鳥は羽根が無い)、焼き鳥は「むしられる」からなど定かではない。<br /> :[[麻雀の点#焼き鳥]]を参照。<br /> <br /> &lt;!--== トリビア ==<br /> * [[北見綾野]]は「やきドル(やきとりアイドル)」として、全国やきとり連絡協議会の公認キャンペーンソング「ハッピー!やきとりの歌」を歌っている。<br /> * [[本田技研工業|ホンダ]]の[[可変バルブ機構|可変バルブタイミング・リフト機構]]「[[VTEC]]」は、「焼き鳥を焼いているのを見ていた技術者が、串に打たれたネギマの具材が回ったり回らなかったりする(ネギは回るのに肉は回らない、など)のを見てその機構を思いついた」が公式に発案のエピソードとされている。&lt;ref&gt;[http://www.honda.co.jp/message/ismlog/log02/text/ 「焼き鳥から生まれた革新(ホンダ公式)」]&lt;/ref&gt;<br /> * 焼き鳥に関連したイベントとして、焼き鳥一本の長さを競うイベントが開催されている(全国やきとり連絡協議会)<br /> * [[相撲]]界では鶏が“二本足で立ち、手を着かない”ことから、縁起物として[[両国国技館]]の[[土産]]になっている。<br /> * [[8月10日]]は「や (8) きと (10) り」の語呂合わせから“焼き鳥の日”に制定されており、イベントを行う地もある。<br /> * [[鉄板 (調理器具)|鉄板]]を利用して鳥肉を[[鉄板焼き]]する鳥の鉄板焼きを、焼鳥と呼ぶ事がある。([[鉄板焼鳥]]を参照)--&gt;<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> {{Commonscat|Yakitori}}<br /> * [[日本料理]]<br /> * [[日本の獣肉食の歴史]]<br /> * [[屋台]]<br /> * [[串刺し]]<br /> * [[サテ]] - マレーシアの焼き鳥<br /> <br /> {{B-1グランプリ}}<br /> {{Normdaten}}<br /> {{デフォルトソート:やきとり}}<br /> [[Category:焼き鳥|*]]<br /> [[Category:北海道の食文化]]<br /> [[Category:愛媛県の食文化]]<br /> [[Category:埼玉県の食文化]]<br /> [[Category:福岡県の食文化]]</div> 219.165.166.5 ホワイトホース (酒) 2018-08-04T07:09:03Z <p>219.165.166.5: </p> <hr /> <div>[[File:White Horse Glen Elgin - geograph.org.uk - 1134371.jpg|thumb|right|220px|グレンエルギン蒸留所]]<br /> &#039;&#039;&#039;ホワイトホース&#039;&#039;&#039;( {{lang-en-short|White Horse}} )とは、[[スコッチ・ウイスキー]]([[ブレンデッド・ウイスキー]])の銘柄。<br /> <br /> キーモルトはアイラモルトの[[スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧#アイラモルト|ラガヴーリン]]&lt;ref name=&quot;Maclean&quot;&gt;チャールズ・マクリーン監修 『世界ウイスキー大図鑑』清水真理・平林祥訳 柴田書店 2013年 ISBN 9784388353422 p.179.&lt;/ref&gt;。他に[[スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧#スペイサイドモルト|オルトモーア]]・[[スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧#スペイサイドモルト|クライゲラキ]]・[[スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧#スペイサイドモルト|グレンエルギン]]などのスペイサイドモルトの風味が加わる&lt;ref name=&quot;Maclean&quot;/&gt;{{sfn|森|1990|p=137}}。<br /> 味に甘みがあり、特に日本市場専売品となる「ホワイトホース 12年」はストレートが嫌いな人でも飲みやすいブレンドとなっている。<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> ホワイトホースは[[1881年]]にブレンダーにして起業家のピーター・マッキーによって立ち上げられたブランドである{{sfn|森|1990|pp=86-88}}。ホワイトホースの名前は、マッキーの家の近所であり、[[エディンバラ城]]にほど近いスコットランド軍の酒場兼定宿であった「白馬亭(ホワイトホースセラー)」に由来する。発売当初のブランド名は「White Horse Cellar」だったが、[[1960年]]ごろにCellarの文字が消滅し、ホワイトホースとなった{{sfn|森|1990|pp=86-88}}。<br /> <br /> ラベルの白馬は白馬亭の看板を描いたもので、下に刻まれた「1742」は白馬亭の創業年である{{sfn|森|1990|pp=86-88}}。この旅籠は当時のエディンバラの文人が集う場所として知られ、[[1745年]]の[[ジャコバイト#1745年の反乱|ジャコバイト蜂起]]の際に[[チャールズ・エドワード・ステュアート]]の支持者が集った場所として、スコットランドの人々にとって自由と独立の象徴であったとされる。<br /> <br /> [[1926年]]に発明されたスクリューキャップをウイスキーボトルに初めて導入して売り上げを飛躍的に伸ばし&lt;ref&gt;[[土屋守]]『スコッチ三昧』 新潮社 &lt;新潮選書&gt; 2000年 ISBN 4106005905 pp.190-191.&lt;/ref&gt;、最盛期には年間200万ケース以上を出荷した&lt;ref name=&quot;Maclean&quot;/&gt;。<br /> [[1908年]]に[[英国王室]][[御用達]]。<br /> <br /> [[日本]]では[[2009年]][[10月]]から[[ディアジオ]]との業務提携に伴い[[キリン・ディアジオ]]が輸入代行を、[[麒麟麦酒]](二代目)が輸入販売をそれぞれ行っているが、以前は長年にわたり「ジャーディン ワインズ・アンド・スピリッツ」(現:MHD モエヘネシー・ディアジオ)が販売総代理店をしていた。日本国内でも白馬が野原を駆け抜ける映像のCMが放送されていたが、2018年7月より日本国内で「ホワイトホース ハイボール缶」が発売されたのに伴い、[[俳優]]の[[オダギリジョー]]を起用したCMの放送が再開された。<br /> <br /> == ラインナップ ==<br /> {{酒概要<br /> | 名前=ホワイトホース<br /> | 画像=<br /> | 分類1=[[スコッチウイスキー]]<br /> | 分類2=<br /> | アルコール度数=40%(ファインオールド、12年)&lt;br/&gt;43%(エクストラファイン)<br /> | 主原料=[[モルト]]、[[グレーン]]<br /> | 副原料=<br /> | 原産国=[[スコットランド]]<br /> | 原産地=<br /> | 製造元=ホワイトホース・ディスティラーズ&lt;ref&gt;ただし、ファインオールドの2.7L入り、および4L入り各種ペットボトル製品は例外的にスコットランド産(グレンエルギン蒸溜所)の原酒を[[バルク品]]として直輸入し、日本のキリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所でボトリングが行われる。&lt;/ref&gt;&lt;br/&gt;({{SCO}})&lt;br/&gt;[[キリンディスティラリー]]&lt;ref&gt;ファインオールドの2.7Lペットボトル入り、および4L入り各種ペットボトル、7L入り樽詰ハイボール、350ml入り、および500ml入りハイボール缶のみ製造。&lt;/ref&gt;&lt;br/&gt;({{JPN}})<br /> | 販売元=[[麒麟麦酒]](二代目) ({{JPN}})&lt;br/&gt;[[ディアジオ]] ({{GBR}})<br /> | 色=<br /> | 蒸留=<br /> | 熟成=<br /> | 呼称統制=<br /> | 格付け=<br /> | 備考=ホワイトホース 12年、およびホワイトホース 樽詰ハイボール([[業務用]])、ホワイトホース ハイボール缶のみ日本市場専売品<br /> }}<br /> === 現在の銘柄 ===<br /> * ホワイトホース ファインオールド(アルコール度数40%)※2.7L、および4.0Lの各ペットボトル入りのみ日本市場専売<br /> ** 200ml、700ml、1.0L、1.75L、2.7Lペットボトル、4.0Lペットボトル<br /> * ホワイト ホース 12年(アルコール度数40%)※日本市場専売<br /> ** 700ml<br /> * ホワイトホース 樽詰[[ハイボール]](アルコール度数8%)※業務用。日本市場専売<br /> ** 7.0L<br /> * ホワイトホース ハイボール缶(アルコール度数6%) ※日本市場専売<br /> ** 350ml、500ml<br /> === 過去の銘柄 ===<br /> * ホワイトホース 8年<br /> * ホワイトホース エクストラファイン(アルコール度数43%)<br /> ** 700ml<br /> <br /> == 日本でのCMキャラクター ==<br /> ;2018年8月現在<br /> * [[オダギリジョー]](ファインオールド、およびハイボール缶)<br /> <br /> ==注釈==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * {{Cite |和書 |author = [[森護]] |title = スコッチ・ウイスキー物語:ラベルに読む英国の歴史 |date = 1990 |publisher = 大修館書店 |isbn = 4469242942 |ref = harv }}<br /> <br /> ==関連項目==<br /> * [[ディアジオ]]<br /> * [[キリンホールディングス]]<br /> ** [[麒麟麦酒]]<br /> ** [[キリンディスティラリー]]<br /> <br /> ==外部リンク==<br /> *[http://www.kirin.co.jp/products/whisky_brandy/whitehorse/ ホワイトホース] - [[キリン (企業)|キリン株式会社]]における製品情報([[日本語]])<br /> <br /> {{Sake-stub}}<br /> {{キリンホールディングス}}<br /> [[Category:スコッチ・ウイスキー]]<br /> [[Category:キリンビール]]<br /> {{DEFAULTSORT:ほわいとほおす}}</div> 219.165.166.5 富士山麓 2018-08-04T06:51:38Z <p>219.165.166.5: /* 富士山麓 Signature Blend */</p> <hr /> <div>{{otheruses|ウイスキー|[[地理]]|富士山}}<br /> {{酒概要<br /> | 名前=富士山麓<br /> | 画像=[[File:Fujisanroku.JPG|thumb|富士山麓 樽熟50°&lt;br/&gt;(現在既に終売済み)]]<br /> | 分類1=[[ウイスキー]]&lt;br/&gt;([[ブレンデッドウイスキー]]/&lt;br/&gt;[[シングルモルトウイスキー]])<br /> | 分類2=<br /> | アルコール度数=50%&lt;br/&gt;(樽熟50°、樽熟原酒50°、&lt;br/&gt;Signature Blend)&lt;br/&gt;43%&lt;br/&gt;(シングルモルト18年)<br /> | 発泡=<br /> | 主原料=[[モルト]]、[[グレーン]]&lt;br/&gt;(シングルモルト18年はモルトのみ)<br /> | 副原料=<br /> | 原産国={{JPN}}<br /> | 原産地=<br /> | 製造元=[[キリンディスティラリー]]<br /> | 販売元=[[麒麟麦酒]](二代目)<br /> | 初期比重=<br /> | 最終比重=<br /> | IBU=<br /> | 色=<br /> | 蒸留=<br /> | 熟成=ノンエイジ&lt;br/&gt;&lt;small&gt;(シングルモルト18年のみエイジング表記あり)&lt;/small&gt;<br /> | 呼称統制=<br /> | 格付け=<br /> | 備考=<br /> }}<br /> &#039;&#039;&#039;富士山麓&#039;&#039;&#039;(ふじさんろく、&#039;&#039;Fuji-Sanroku&#039;&#039;)は、[[キリンディスティラリー]]が製造し、[[麒麟麦酒]](二代目)が販売している[[ウイスキー]]の銘柄であり、[[キリン (企業)|キリン株式会社]]の[[登録商標]]である。<br /> かつては実売価格900円程度の廉価ウイスキーである&#039;&#039;&#039;富士山麓 樽熟50°&#039;&#039;&#039;(ふじさんろく たるじゅくごじゅうど)と、実売価格15,000円程度のプレミアムウイスキーである&#039;&#039;&#039;富士山麓 シングルモルト18年&#039;&#039;&#039;(ふじさんろく シングルモルトじゅうはちねん)が存在していたが、現在は実売価格1,500円程度のレギュラー・ブレンデッドノンエイジウイスキーの&#039;&#039;&#039;富士山麓 樽熟原酒50°&#039;&#039;&#039;(ふじさんろく たるじゅくげんしゅごじゅうど)、および実売価格5,400円([[消費税|税込]])のプレミアム・ブレンデッドノンエイジウイスキーの&#039;&#039;&#039;富士山麓 Signature Blend&#039;&#039;&#039;(ふじさんろく シグニチャーブレンド)のみが販売されている。<br /> <br /> 富士山麓 樽熟50°(終売済み)や富士山麓 樽熟原酒50°は全国どこでも比較的入手しやすいものの、富士山麓 シングルモルト18年(終売済み)に関してはその高額故[[スーパーマーケット]]や[[百貨店]]で見つけることはほぼ皆無で、主に富士御殿場蒸溜所、および「DRINX」での限定販売が中心となっていた。<br /> <br /> <br /> == 富士山麓 樽熟50° → 富士山麓 樽熟原酒50° ==<br /> &#039;&#039;&#039;富士山麓 樽熟50°&#039;&#039;&#039;は,キリンディスティラリー[[御殿場市|富士御殿場]]蒸留所で[[醸造]]されたウイスキーを用いた[[モルトウイスキー]]と[[ウイスキー#グレーン・ウイスキー|グレーンウィスキー]]をブレンドして作られた[[ブレンデッドウイスキー]]。[[2005年]][[9月]]に発売が開始された。[[アルコール]]度数は50度。<br /> <br /> {{いつ範囲|date=2017年8月|一時期のウイスキーブームが去った後、ウイスキー業界は低迷を続けた}}。その際、「キリンの顔になる次世代のウイスキーを作る」というテーマと、「ウイスキー本来の香りと味わいを持つ、本格的なウイスキーを低価格で」という目標で製作された。<br /> <br /> 2016年3月22日に&#039;&#039;&#039;富士山麓 樽熟原酒50°&#039;&#039;&#039;と改訂され&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/2016/0217_01.html KIRIN企業情報ニュースリリースニュースリリース2016年「キリンウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50°」を新発売]&lt;/ref&gt;、「[[ノンチルフィルタード]]製法」が採用された。容量は600mlから700mlに変更となり、4.0Lペットボトルは廃止された&lt;ref&gt;先述の通り、当商品は700ml瓶のみとなったため、同社の飲食店向け業務用ウイスキーとしての需要、および普及価格帯ウイスキー、大容量ペットボトルウイスキーとしての需要は当商品と同時発売された格下のブレンデッドウイスキーの「[[オークマスター樽薫る]]」(アルコール分40%)で吸収する形となる。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 富士山麓 シングルモルト18年 ==<br /> キリンの富士御殿場蒸留所で[[醸造]]されたウイスキーを18年以上熟成させた原酒を用いた[[モルトウイスキー|シングルモルトウイスキー]]で上記の富士山麓 樽熟50°と同じく2005年9月より発売を開始した。[[パッケージ]]も富士山麓 樽熟50°と比べて高級志向で作られており、栓に[[コルク]]が使われていたり、シュリンクフィルムも1つ1つ巻かれた上に手作業で空気除去が行われている。また、キャニスターの外箱も用意されている。2015年5月をもって販売終了。<br /> <br /> == 富士山麓 Signature Blend ==<br /> 2017年4月27日より販売開始&lt;ref&gt;[http://www.kirin.co.jp/company/news/2017/0427_02.html 「キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド)」新発売~「アイコンズ・オブ・ウイスキー2017」で世界最優秀賞を受賞したキリンビールのマスターブレンダー田中城太が手がけたこだわりのウイスキー~] - キリンビール株式会社 2017年4月27日。&lt;/ref&gt;。当初は富士御殿場蒸溜所、および「DRINX」専売商品として販売されていたが好評につき、[[2018年]][[8月21日]]より日本全国にて一般販売が開始される(ただし数量限定ではなく、レギュラー商品として販売)&lt;ref&gt;[https://www.kirin.co.jp/company/news/2018/0802_01.html ~販路を全国に拡大!~「キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend シグニチャーブレンド」全国発売~「アイコンズ・オブ・ウイスキー2017」で世界最優秀賞を受賞したマスターブレンダー田中城太が手がけたこだわりのウイスキー~] - キリンビール株式会社 2018年8月2日。&lt;/ref&gt;。このウイスキーはウイスキー業界の国際的アワード「[[アイコンズ・オブ・ウイスキー|アイコンズ・オブ・ウイスキー2017]]」において、「マスターディスティラー / マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、本年の「世界最優秀のブレンダー」に輝いた[[麒麟麦酒|同社]]のマスターブレンダーである田中城太が手掛けており、一般的な熟成期間ではなく、原酒によってそれぞれ異なる熟成度に着目し、マチュレーションピークという熟成のピークを迎えた原酒を厳選しブレンドすることで、複層的で奥深く、円熟した味わいに仕上げている。<br /> <br /> == ラインアップ(2018年8月現在) ==<br /> *現行品<br /> **富士山麓 樽熟原酒50° 700ml瓶(2016年3月 - 、アルコール分50%)<br /> **富士山麓 Signature Blend 700ml瓶(2017年4月 - 、アルコール分50%)<br /> <br /> *終売品<br /> **富士山麓 樽熟50° 600ml瓶(2005年9月 - 2016年3月、アルコール分50%)<br /> **富士山麓 樽熟50° 4.0Lペットボトル(2005年9月 - 2016年3月、アルコール分50%)<br /> **富士山麓 シングルモルト18年 700ml瓶(2005年9月 - 2015年5月、アルコール分43%)<br /> <br /> ==脚注==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * [http://www.kirin.co.jp/ キリンビール株式会社]<br /> * [http://www.kirin.co.jp/brands/sw/gotemba/ 富士御殿場蒸留所]<br /> * [http://www.fujisanroku.jp/ 富士山麓公式サイト]<br /> <br /> {{キリンホールディングス}}<br /> {{Sake-stub}}<br /> {{DEFAULTSORT:ふしさんろく}}<br /> [[Category:ジャパニーズ・ウイスキー]]<br /> [[Category:キリンビール]]</div> 219.165.166.5 スコッチ・ウイスキー 2018-08-03T04:37:38Z <p>219.165.166.5: /* 樽 */</p> <hr /> <div>[[ファイル:Scotch whiskies.jpg|200px|thumb|300px|様々なスコッチ・ウイスキー]]<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;スコッチ・ウイスキー&#039;&#039;&#039;({{Llang|言語記事名=英語|en|Scotch whisky}})とは、[[イギリス|英国]][[スコットランド]]で製造される[[ウイスキー]]のこと。[[日本]]では世界5大ウイスキーの1つに数えられる&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;世界5大ウイスキーとはスコッチ・ウイスキーと[[アイリッシュ・ウイスキー]]、[[アメリカン・ウイスキー]]、[[カナディアン・ウイスキー]]、[[ジャパニーズ・ウイスキー]]をいう([[#古賀2009|古賀2009]]、32-34頁、[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、84-85頁。)。&lt;/ref&gt;。現在のイギリスでは後述のとおり[[2009年]]スコッチ・ウイスキー規則により定義され、[[糖化]]から[[発酵]]、[[蒸留]]、熟成までスコットランドで行われたウィスキーのみがスコッチ・ウィスキーと呼ばれる。麦芽を乾燥させる際に燃焼させる[[泥炭]](ピート)に由来する独特の煙のような香り(スモーキーフレーバーと呼ぶ)が特徴の1つだが&lt;ref name=&quot;古賀2009-70-71&quot;/&gt;、銘柄によってこの香りの強さはまちまちである。ウイスキーはイギリスにとって主要な輸出品目の1つであり、その輸出規模はおよそ200か国、日本円にして6000億円&lt;ref name=&quot;2008/8-18&quot;/&gt;。(注: 以下で取り上げられる値に関して。2009年のポンド―円為替相場は,1ポンド=約146円) 。ウィスキーの全生産量のうち、およそ7割を占めているウィスキーである&lt;ref&gt;{{Cite book|title=スコットランド文化事典|chapter=スコッチ・ウィスキー|author=土屋守|publisher=原書房|year=2006|page=1051|isbn=4-562-04022-X}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == イギリスにおける法律上の定義 ==<br /> 2009年スコッチ・ウイスキー規則([http://www.legislation.gov.uk/uksi/2009/2890/contents/made The Scotch Whisky Regulations 2009])により次のように定義されている&lt;ref&gt;かつては、[[グレート・ブリテン]]においては、2009年スコッチ・ウイスキー規則第2条第(1)項により廃止された1998年スコッチ・ウイスキー法([http://www.legislation.gov.uk/ukpga/1988/22/contents Scotch Whisky Act 1988])(スコットランドにおけるスコッチ・ウイスキー以外のウイスキーの製造禁止、スコッチ・ウイスキーでないスピリッツをスコッチ・ウイスキーと称して販売することの禁止等を定めた法律) 第3条第(1)項および同条第(2)項に基づいて制定された1990年スコッチ・ウイスキー令 ([http://www.legislation.gov.uk/uksi/1990/998/contents/made The Scotch Whisky Order 1990])第3条により定義されており、[[北アイルランド]]においては、同規則第2条第(2)項により廃止された1988年スコッチ・ウイスキー(北アイルランド)令([http://www.legislation.gov.uk/nisi/1988/1852/contents/made The Scotch Whisky(Northern Ireland) Order 1988])(スコッチ・ウイスキーでないスピリッツをスコッチ・ウイスキーと称して販売することの禁止等を定めた[[行政委任立法]]たる北アイルランド[[枢密院勅令]])第2条第(2)項および同条第(3)項に基づいて制定された北アイルランドの保険・社会サービス省令において定義されていた。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> スコットランドにおいて製造された[[ウイスキー#欧州連合|ウイスキー]]&lt;ref&gt;スピリッツ飲料の定義、記述、展示、ラベル表示、及び地理的表示の保護並びに理事会規則(EEC)1576/89号の廃止に関する2008年1月15日欧州議会・理事会規則(EC)110/2008号([http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=CELEX:32008R0110:en:NOT Regulation (EC) No 110/2008 of the European Parliament and of the Council of 15 January 2008 on the definition, description, presentation, labelling and the protection of geographical indications of spirit drinks and repealing Council Regulation (EEC) No 1576/89]の別紙2第2項において定義された意義による(2009年スコッチ・ウイスキー規則第4条第(1)項)。&lt;/ref&gt;であって、<br /> :(a)スコットランドの蒸留所にて、水および発芽させた大麦(これに他の穀物の全粒のみ加えることができる。)から蒸留されたものであって、<br /> ::(i)当該蒸留所にて処理されマッシュとされ、<br /> ::(ii)当該蒸留所にて内生酵素のみによって発酵可能な基質に転換され、かつ、<br /> ::(iii)当該蒸留所にて酵母の添加のみにより発酵されたものであり、<br /> :(b)蒸留液がその製造において用いられた原料およびその製造の方法に由来する香りおよび味を有するよう、94.8パーセント未満の分量のアルコール強度に蒸留されており、<br /> :(c)700リットル以下の容量のオーク樽においてのみ熟成されており、<br /> :(d)スコットランドにおいてのみ熟成されており、<br /> :(e)3年以上の期間において熟成されており、<br /> :(f)物品税倉庫または許可された場所においてのみ熟成されており、<br /> :(g)その製造および熟成において用いられた原料ならびにその製造および熟成の方法に由来する色、香りおよび味を保持しており、<br /> :(h)一切の物質が添加されておらず、または<br /> ::(i)水<br /> ::(ii)無味カラメル着色料、もしくは<br /> ::(iii)水および無味カラメル着色料<br /> ::を除く一切の物質が添加されておらず、かつ、<br /> :(i)最低でも40%の分量のアルコール強度を有するもの<br /> <br /> == スコッチ・ウイスキーの種類 ==<br /> スコッチ・ウイスキーはまず、&#039;&#039;&#039;モルトウイスキー&#039;&#039;&#039;と&#039;&#039;&#039;グレーンウイスキー&#039;&#039;&#039;に分かれる。両者の違いには以下のような点がある。<br /> <br /> {| class=&quot;wikitable&quot;<br /> !名称!!原料!!蒸留方法<br /> |-<br /> ||モルトウイスキー||大麦麦芽&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-64&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、64頁。&lt;/ref&gt;||[[単式蒸留器]]を使用。2回行うのが一般的&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-64&quot;/&gt;。<br /> |-<br /> ||グレーンウイスキー||トウモロコシと大麦麦芽を5:1の割合で配合&lt;ref name=&quot;koga56&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、56頁。&lt;/ref&gt;||[[連続式蒸留器|連続式蒸留機]]を使用して連続的に行う&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-64-65&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、64-65頁。&lt;/ref&gt;<br /> |}<br /> <br /> モルトウイスキーは「ラウドスピリッツ(主張する酒)」&lt;ref name=&quot;koga25&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、25頁。&lt;/ref&gt;、「個性的で風味の豊かな」&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-13&quot;/&gt;と評され、グレーンウイスキーは「サイレントスピリッツ(沈黙の酒)」&lt;ref name=&quot;koga25&quot;/&gt;、「風味に乏しく没個性的で、それを単体で飲むには不向き」&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-13&quot;/&gt;と評される。両者を混ぜて作られるのが&#039;&#039;&#039;ブレンデッドウイスキー&#039;&#039;&#039;で、「適度な力強さと穏やかさを兼備」していると評される&lt;ref name=&quot;koga25-26&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、25-26頁。&lt;/ref&gt;。モルトウイスキー65%に対しグレーンウイスキー35%がブレンドの目安(クラシックブレンド)とされる&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、252頁。&lt;/ref&gt;。ウイスキーのブレンドはブレンダーと呼ばれる専門家が担当し、1つのブレンデッドウイスキーを作るために数十種類のモルトウイスキーと数種類のグレーンウイスキーが混合される&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、67頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;本来は10数種類の混合で足りるが、ある蒸留所のウイスキーが入手できなくなった場合に備えて他の蒸留所で製造された同質のウイスキーも確保するため、種類が増えることになる([[#土屋2002|土屋2002]]、226-227頁。)。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> モルトウイスキーは製造工程の違いにより、&#039;&#039;&#039;シングルカスク&#039;&#039;&#039;、&#039;&#039;&#039;シングルモルト&#039;&#039;&#039;、&#039;&#039;&#039;ブレンデッドモルト(ヴァッテッドモルト)&#039;&#039;&#039;&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、16頁&lt;/ref&gt;に分類される。2009年スコッチ・ウイスキー規則により、ヴァッテッドモルトと表記することは禁止された&lt;ref&gt;http://www.scotch-whisky.org.uk/media/12744/scotchwhiskyregguidance2009.pdf?Action=download&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> シングルカスクは1つの樽で熟成されたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたもの、シングルモルトは1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーを瓶詰めしたもの、ブレンデッドモルトは複数の蒸留所で作られたモルトウイスキーを混合して瓶詰めしたものである&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-64-65&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;koga26&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、26頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-65&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、65頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;ピュアモルト&#039;&#039;&#039;という言葉があるが、これはブレンデッドウイスキーとの違いを示すために「モルトウイスキーのみを瓶詰めした」という意味で用いられる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-65&quot;/&gt;。シングルモルトとヴァッテッドモルトに使われる&lt;ref name=&quot;koga26&quot;/&gt;が、[[土屋守]]によると「スコットランドの場合、ピュアモルトといえば、まず99%シングルモルトのことを指すと思っていい」&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-65&quot;/&gt;。2009年スコッチ・ウイスキー規則により、スコッチ・ウイスキーのラベルにピュアモルトと表記することは禁止されている&lt;ref name=&quot;kwc&quot;&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://kwc.usukeba.com/e61660.html<br /> |date = 2009-12-15<br /> |title = 新スコッチウイスキー法施行<br /> |publisher = 日本スコットランド協会<br /> |language = 日本語<br /> |accessdate = 2010年8月6日<br /> }}&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;bbc&quot;&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/8372260.stm<br /> |date = 2009-11-22<br /> |title = Scotch whisky protected against &#039;inferior&#039; copies<br /> |publisher = [[英国放送協会]]<br /> |language = 英語<br /> |accessdate = 2010年8月6日<br /> }}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> モルトウイスキーと同様、グレーンウイスキーにも&#039;&#039;&#039;シングルグレーン&#039;&#039;&#039;と&#039;&#039;&#039;ヴァッテッドグレーン&#039;&#039;&#039;とがある。ただし個性の乏しいグレーンウイスキーについて製造した蒸留所の名前を強調したり混合することに意味はないと考えられており、流通量は非常に少ない&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、66頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> なお、ブレンデッドおよびヴァッテッドの熟成年数の表示については、混合するウイスキーの中で最も熟成期間が短いものの年数を表示しなければならない&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-65&quot;/&gt;。&lt;!--<br /> 出典がはっきりしないためコメントアウト/一つの樽で一定期間熟成した原酒を、通常の樽に比して1/4 (&#039;&#039;quarter&#039;&#039;)サイズの樽に詰め替えて熟成を続けたシングル・モルトをクォーター・カスク (&#039;&#039;quarter cask&#039;&#039;) と称する。小さな樽へ詰め替えを行った以降は、樽の風味が良く移り熟成も早いとされる。--&gt;<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> === 起源 ===<br /> ウイスキーの製法がスコットランドに伝わった時期は定かでないが、遅くとも12世紀から13世紀にかけてという見解が有力である&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-10&quot;&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、10頁。&lt;/ref&gt;。製法の要の一つである蒸留技術は[[アイルランド]]から[[キリスト教]]とともに伝来したとされ&lt;ref&gt;[[#加藤他1992|加藤他1992]]、58頁。&lt;/ref&gt;、[[パトリキウス]]によってもたらされたとする言い伝えもある&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、36-37頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> スコットランドにおけるウイスキーに関する現存する最も古い記録は、[[1494年]]のスコットランド財務省の記録で、「修道士ジョン・コーに8ボル&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;土屋守によると1.2[[キログラム|kg]]([[#土屋2002|土屋2002]]、38頁。)、吉村宗之によると500kgに相当([[#吉村2010|吉村2010]]、12頁。)。&lt;/ref&gt;のモルトを与え、アクアヴィテ(&#039;&#039;aqua vitae&#039;&#039;)を造らしむ」という内容である&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、37-38頁。&lt;/ref&gt;。アクアヴィテ&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;アクアヴィテは[[蒸留酒]]全般を指す言葉であり、[[アクアビット]]や[[ブランデー]]を指すフランス語「オードヴィー」の語源でもある([[#古賀2009|古賀2009]]、20頁。)。&lt;/ref&gt;は[[ラテン語]]で「生命の水」という意味で、これを[[ゲール語]]で表すと「ウシュクベーハ」(&#039;&#039;uisge beatha&#039;&#039;、ウシュクは水、ベーハは生命の意)となり、そこから「ウイスキー」という英語が生まれた&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-10-11&quot;&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、10-11頁。&lt;/ref&gt;。ウイスキーという単語に関する最古の記録は1736年に[[スコットランド人]]が書いた手紙で、1755年には英語辞典に登場した&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、13頁。&lt;/ref&gt;。当初スコッチ・ウイスキーは薬酒として[[修道院]]が独占的に製造していたが、16世紀に[[宗教改革]]が起こり修道院が解散したことで蒸留技術が農家など民間に広まり&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-10-11&quot;/&gt;、余剰生産された[[大麦]]の換金および保存の手段として製造が盛んになった&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-11&quot;&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、11頁。&lt;/ref&gt;。この時期のスコッチ・ウイスキーには熟成の工程がなく、蒸留したばかりの無色透明の液体が飲まれていた&lt;ref name=&quot;PAMPERO28&quot;&gt;[[#PAMPERO(編)2007|PAMPERO(編)2007]]、28頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 密造時代 ===<br /> [[ファイル:George IV in kilt, by Wilkie.jpg|thumb|140px|left|ジョージ4世]]<br /> [[1644年]]、スコットランド王国においてウイスキーに対する課税が始まった&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-11&quot;/&gt;。1707年、スコットランド王国が[[イングランド]]王国と合同し、スコットランドは新たに成立したグレートブリテン王国の一部となった&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-41&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、41頁。&lt;/ref&gt;。[[1725年]]にウイスキーに対する課税が大幅に強化され(一説には15倍になったともいわれ、目的は対仏戦争の戦費の捻出にあった&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-41&quot;/&gt;)。取締りに当る収税官がイングランド人だったこともあって、スコットランド人の反イングランド感情を刺激した&lt;ref&gt;スコットランドで醸造法を学び、日本にウイスキーの技術をもたらしたのは[[竹鶴政孝]]夫婦を描いた[[川又一英]]『ヒゲのウヰスキー誕生す』([[新潮社]] [[1982年]])55頁。&lt;/ref&gt;。生産者の多くはこれに対抗して密造を行うようになった&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-11&quot;/&gt;。皮肉なことに品質は密造ウィスキーが正規業者の製品を凌駕した&lt;ref&gt;[[川又一英]]『ヒゲのウヰスキー誕生す』([[新潮社]] [[1982年]])55頁。&lt;/ref&gt;。密造は[[ハイランド地方]]の山奥で盛んに行われた&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-11&quot;/&gt;。[[ジャコバイト]]による反乱が鎮圧された後はその残党が加わって規模が拡大し&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、23-24頁。&lt;/ref&gt;、[[1823年]]に酒税法が改正され税率が引き下げられるまで続いた&lt;ref&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、12頁。&lt;/ref&gt;。この改正を巡っては、当時のイギリス国王[[ジョージ4世 (イギリス王)|ジョージ4世]]が腕利きの密造業者ジョージ・スミス製造のウイスキー「ザ・グレンリベット」を愛飲したため、王が[[密造酒]]を好むことがあってはならないと判断した側近が密造の原因を断つべく税率の引き下げを決断したとも伝えられている&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、50-51頁。&lt;/ref&gt;。酒税法改正後、ジョージ・スミス経営の[[グレンリヴェット蒸留所|ザ・グレンリベット蒸留所]]([[1824年]])を皮切りに次々と政府公認の蒸留所が誕生した。その数は1820年代だけでおよそ250に上り、一方密造の摘発件数は激減した&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、48-50頁。&lt;/ref&gt;。なお、ウイスキーの密造が本格化した1710年代頃から、税率が大幅に引き下げられる1820年代までの間に、スコットランドで消費されたウイスキーの半分以上が密造酒であったという説もある<br /> &lt;ref&gt;橋口 孝司 『ウイスキー銘酒事典』 p.53、54 新星出版社 2001年3月25日発行 ISBN 4-405-09663-5&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[ファイル:Scottish Highlands and Lowlands.png|thumb|地図の濃い緑がハイランド地方、薄い緑がローランド地方]]<br /> 製法の多くは、密造時代に確立された。たとえば密造酒である以上販売の時期を選ぶことができなかったため、生産者は機会が到来するまでウイスキーを樽に入れて保管することにした。その結果長期間樽の中に入れられたウイスキーが「琥珀色をした芳醇でまろやかな香味をもつ液体」へと変貌を遂げることが発見され、蒸留したウイスキーを樽の中で熟成させる工程が製造法に加わることとなった&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、24頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;PAMPERO28&quot;/&gt;。また、大麦麦芽を乾燥させるための燃料には、他に選択がないという理由でピート([[泥炭]])が使われた&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、42頁。&lt;/ref&gt;。さらに小さな単式蒸留器(ポット・スチル)を用いて2回蒸留する製法も、この時代に考案された&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-83&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、83頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 連続式蒸留機の発明とスコッチ・ウイスキーの多様化 ===<br /> [[1826年]]、スコットランド人のロバート・スタインが[[連続式蒸留器|連続式蒸留機]]を発明。これを改良したアイルランド人のイーニアス・コフィーが[[1831年]]に特許を取得した&lt;ref&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、12-13頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-53&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、53頁。&lt;/ref&gt;。連続式蒸留機はコフィーの名をとってコフィー・スチル、あるいは特許を意味する英語パテントからパテント・スチルと呼ばれるようになった&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-53&quot;/&gt;。それまで用いられていた単式蒸留器では蒸留が終わる度に発酵[[もろみ]]を投入するのに対し、連続式蒸留機では連続的に蒸留を行うことができた&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、24-25頁。&lt;/ref&gt;。連続式蒸留機の登場でウイスキーの大量生産が可能となった&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-53&quot;/&gt;。[[エジンバラ]]や[[グラスゴー]]など[[ローランド地方]]&lt;ref group=&quot;†&quot; name=&quot;highlow&quot;&gt;[[ダンディー_(スコットランド)|ダンディー]] - [[グリーノック]]間の想定線以北がハイランド地方、以南がローランド地方である([[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、18頁)。&lt;/ref&gt;の生産者は連続式蒸留機を積極的に活用し、さらに原料をトウモロコシなど、大麦麦芽より安価な穀物に切り替えた&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;土屋守は、[[1846年]]に[[穀物法]]が廃止され穀物の輸入が自由化されたことによる影響を示唆している([[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、13頁。)。&lt;/ref&gt;。こうして&#039;&#039;&#039;グレーンウイスキー&#039;&#039;&#039;が誕生した&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-13&quot;&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、13頁。&lt;/ref&gt;。一方、ハイランド地方&lt;ref group=&quot;†&quot; name=&quot;highlow&quot;/&gt;の生産者は連続式蒸留機を採用せず、従来通り大麦麦芽を原料とし、単式蒸留器を使って蒸留する製法を維持した&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/8-13&quot;/&gt;。この製法によるスコッチ・ウイスキーを&#039;&#039;&#039;モルトウイスキー&#039;&#039;&#039;という。[[1853年]]、[[エジンバラ]]の酒商アンドリュー・アッシャーが、熟成年が異なるウイスキーを混ぜ合わせることを考案&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-56&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、56頁。&lt;/ref&gt;。その後[[1860年]]に、それまで異なるウイスキーを混合させてはならないと定めていた法律が改正され、保税貯蔵庫内であれば混合が可能となったことで、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合した&#039;&#039;&#039;ブレンデッドウイスキー&#039;&#039;&#039;と呼ばれるスコッチウイスキーが誕生した&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-56&quot;/&gt;。ブレンデッドウイスキーの考案以降、「スコッチの歴史はブレンデッドの歴史」と評される&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-83&quot;/&gt;。<br /> <br /> === 繁栄と停滞 ===<br /> 1870年代から1880年代にかけ、ヨーロッパではフランスの[[ブドウ]]が[[フィロキセラ]]と呼ばれる虫によって壊滅的な被害を受け、ブドウを原料とする[[ワイン]]とそれを蒸留して造られる[[ブランデー]]の生産が不可能となった。これをきっかけにブレンデッドウイスキーは[[ロンドン]]の上流・中産階級に飲まれるようになり&lt;ref&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、14-15頁。&lt;/ref&gt;、さらに[[イギリス帝国]]全域に普及していった&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、57頁。&lt;/ref&gt;。1877年にグレーンウイスキー業者6社が設立したDCL社(現・ディアジオ&lt;ref&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、16頁。&lt;/ref&gt;)はスコッチ・ウイスキーの輸出を推し進め、ワインとブランデーの流通が再開するまでの間に世界各地に市場を確立することに成功した&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、45頁。&lt;/ref&gt;。1890年代はスコッチ・ウイスキーの第1の繁栄期と評されるが、蒸留所の建設が相次ぎ生産過剰となったことで1898年にブレンド会社大手のパティソンズ社が倒産。その影響が業界全体に波及したことで繁栄期は終わりを迎えた&lt;ref&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、15-16頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、222-223頁。&lt;/ref&gt;。なお19世紀後半にはガラス製品の大量生産が可能になったことにより、ウイスキーを詰める容器としてガラス瓶が定着するようになった&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、221頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[1905年]]にロンドン[[イズリントン|イズリントン地区]]の裁判所がグレーンウイスキーおよびそれを混ぜて作られたブレンデッドウイスキーはスコッチ・ウイスキーではないとする判断を下し生産者に衝撃を与えたが、[[1908年]]から[[1909年]]にかけて生産者の要求で開かれた[[王立委員会]]においてグレーンウイスキーおよびブレンデッドウイスキーもスコッチウイスキーであるという結論が出された&lt;ref&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、17頁。&lt;/ref&gt;。[[#法による定義|前述]]したスコッチウイスキー法におけるスコッチ・ウイスキーの定義は、この時の結論を引き継ぐ形で定められている&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、60-61頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ウイスキーを入れる容器の蓋には長らくコルク栓が用いられていたが、ワインと異なり瓶の中で熟成することがなく、また開栓後すぐに飲みきれるわけではないウイスキーには不向きであった。[[1913年]]、ウィリアム・ティーチャーズ社が木製頭部付きのコルク栓を、[[1926年]]にホワイトホース社が金属製の[[スクリューキャップ]]({{lang-en-short|[[w:Screw cap|Screw cap]]}})を発明。この2つの発明により、ウイスキーの売り上げは飛躍的に伸びたといわれている&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、221-222頁。&lt;/ref&gt;。しかしながら同時期に2度の[[世界大戦]]と[[世界恐慌]]、さらにアメリカで施行された[[アメリカ合衆国における禁酒法|禁酒法]]により被った損害も大きく、多くの蒸留所が閉鎖を余儀なくされた&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、223頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 第2の繁栄期 ===<br /> [[第二次世界大戦]]において、イギリスはウイスキーの輸出を積極的に推し進めた。その結果アメリカ兵がスコッチ・ウイスキーを愛飲するようになり、アメリカ経済が好況を迎えた[[1950年代]]から[[1960年代]]にかけて消費量が増大した。[[1980年代]]には消費量が低迷したものの、2000年代初頭においてはシングルモルトが好調である&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、223-225頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> スコッチ・ウイスキーはイギリスにとって5大輸出品目の一つであり、その輸出規模はおよそ200か国、6000億円を数える(スコッチ・ウイスキーのうちイギリス国内で消費されるのは1割に満たない&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、224頁。&lt;/ref&gt;)。輸出されるスコッチ・ウイスキーの種類を見ると、[[1990年代]]前半には約95%をブレンデッドウイスキーが占めていたが、2000年代後半にはシングルモルトの占める割合が15%を超えるようになった&lt;ref name=&quot;2008/8-18&quot;&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、18頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2010年代に入ると、年代物のスコッチ・ウイスキーが高値で取引され始めた。[[2018年]]、[[香港]]で行われた[[オークション]]の例では、60年物のザ・マッカラン2本が200万ドル以上の価格で落札されている&lt;ref&gt;{{Cite web |date= 2018-05-19|url= http://www.afpbb.com/articles/-/3175240?cx_position=4|title= 希少ウイスキー2本、合計2億円超で落札 価格の世界記録更新|publisher= AFP|accessdate=2018-05-19}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 製造工程 ==<br /> {{Main2|ウイスキーの一般的な製造工程|ウイスキー#一般的な製法}}<br /> === モルトウイスキーの製造工程 ===<br /> ==== 製麦 ====<br /> [[ファイル:Malt.JPG|thumb|170px|大麦麦芽]]<br /> 製麦またはモルティングとは、大麦を発芽させて[[麦芽]]を作ることをいう&lt;ref&gt;[[#土屋2008/8|土屋2008/8]]、21頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-92&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、92頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[[#加藤他1992|加藤他1992]]、15頁。&lt;/ref&gt;。エタノールは[[酵母]]と呼ばれる[[微生物]]の力を借りて[[デンプン]]から生成されるが、酵母はデンプンそのものを摂取することはできないため、デンプンを[[グルコース]]や[[マルトース]]といった[[糖]]に分解して摂取させる。大麦は発芽の際にデンプンを分解する酵素を生成する性質があり、これを利用して少しだけ大麦を発芽させてから進行を止め、十分な量のデンプンとデンプンを分解する酵素がともに麦芽中に存在する状態を作り出す&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、66-68頁。&lt;/ref&gt;。この状態の麦芽をグリーンモルトという&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、86頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 大麦には穂の形状によって二条種、四条種、六条種などの種類があるが、モルトウイスキーの原料として使用されるのは粒が大きくデンプンを多く含む二条種である&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、65-66頁。&lt;/ref&gt;。大麦には種を蒔く時期によって春小麦(スプリングバーレー)と冬小麦(ウインターバーレー)とがあるが、春小麦を用いるのが一般的である&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-92&quot;/&gt;。収穫&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;スコットランドにおける大麦の収穫期は8月末から9月中旬にかけてである([[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、92頁。)。&lt;/ref&gt;後2か月間は発芽しないので、少なくともその間は保管する必要がある&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-92&quot;/&gt;。水分が12%以下になるまで乾燥させると大麦を「眠り」につかせることができ、1年以上の間発芽を抑え品質を保持しつつ保管することが可能となる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、67頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[ファイル:Peat artisanal exploitation.jpg|thumb|left|200px|ピート(泥炭)]]<br /> [[ファイル:Sjb whiskey kiln.jpg|thumb|170px|キルン頂上部。[[パゴダ]]状の煙突からピートの煙が出ている(ラフロイグ蒸溜所)]]<br /> まず保管していた大麦種子に水を吸わせ、さらに空気に晒して呼吸を促す(浸麦)。そうすることで大麦種子を「眠り」から覚まし、発芽を促すことができる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、67-68頁。&lt;/ref&gt;。水は種子の重さの約30%に相当する量を吸わせ&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、67頁。&lt;/ref&gt;、水分含有率を44%ほどに高める(収穫時の水分含有率は16%)&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-92&quot;/&gt;。浸麦は浸麦槽(スティーブ)で行われ、数時間浸した後で水を抜き、7時間ないし8時間空気に晒すという作業を繰り返す(ドライ・アンド・ウェット)&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、85頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 浸麦を終えた大麦種子はモルトハウスまたはモルトバーンと呼ばれる作業場のコンクリート製の床の上に広げられ、木製の[[シャベル]](シール)を使って4時間ないし6時間おきに撹拌される。これにより均一に発芽が進行するようになる&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、85-86頁。&lt;/ref&gt;。芽の長さが種子の5/8ほどの長さになったら麦芽を乾燥させて発芽を止める&lt;ref name=&quot;kato53&quot;&gt;[[#加藤他1992|加藤他1992]]、53頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、85-86頁。&lt;/ref&gt;。乾燥は水分が5%ほどになるまで続けられる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、69頁。&lt;/ref&gt;。この時、温度が高すぎると麦芽に含まれる酵素の活性が失われてしまうため、温度を上げ過ぎずに、しかも素早く乾燥させる必要があり、そのためには送風速度をコントロールすることが重要とされる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、69-70頁。&lt;/ref&gt;。乾燥のための燃料は[[ガス]]や[[重油]]、[[炭]]が主で、ピート([[泥炭]])も用いられる&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;伝統的な製法では、ピートのみを燃料として乾燥が行われる。キャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所が製造するロングロウはこの製法を採用している唯一のスコッチ・ウイスキーである([[#土屋2002|土屋2002]]、90頁。)。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-90&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、90頁。&lt;/ref&gt;。ピートを麦芽を乾燥させるための燃料として使用することで「スモーキーフレーバー」と呼ばれる煙臭&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;スモーキーフレーバーの成分は揮発性フェノール化合物を中心に形成されている([[#古賀2009|古賀2009]]、72頁。)。&lt;/ref&gt;が麦芽に染み込む。この煙臭は以降の製造工程でも失われることはなく、スコッチ・ウイスキーを特徴づける香りの一つとなる&lt;ref name=&quot;古賀2009-70-71&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、70-71頁。&lt;/ref&gt;。スモーキーフレーバーの内容はピートが掘り出された場所や深さ、炭化の進み具合、ピートを焚く時間の長さなどによって異なる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-90&quot;/&gt;。<br /> <br /> なお、かつては蒸留所が自ら製麦を行っていた(自家製麦、フロア・モルティング)が、ほとんどの蒸留所がモルトスターと呼ばれる専門業者に委託するようになった&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、87-88頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;自家製麦を行っている蒸留所として、アイラ島のラフロイグ、ボウモア、キャンベルタウンのスプリングバンク、オークニー島のハイランドパーク、スペイサイドのバルヴィニー、ベンリアック、東ハイランドのグレンドロナックなどが挙げられる([[#土屋2002|土屋2002]]、87頁。)。&lt;/ref&gt;&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;モルトスターへの外注が始まったのは1960年代から1970年代にかけてである([[#平澤1990|平澤1990]]、222頁。)。&lt;/ref&gt;。各蒸留所はモルトスターに対し製法や配合の指示を行い&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、243頁。&lt;/ref&gt;、モルトスターはコンピューター管理された巨大な乾燥装置を使って麦芽を大量生産する&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、88-89頁。&lt;/ref&gt;。キルンと呼ばれる麦芽の乾燥を行うための塔は蒸留所を象徴する建物であるが、1990年代には実際に稼働するものはほとんどなくなった&lt;ref name=&quot;kato53&quot;/&gt;。<br /> <br /> ==== 醸造 ====<br /> 醸造工程では、仕込みと発酵を行う。仕込みの工程では麦芽から麦汁が作られ、発酵の工程では麦汁に酵母を加え発酵[[もろみ]]を作り出す。<br /> <br /> ===== 仕込み =====<br /> [[ファイル:Mash tun.JPG|thumb|170px|マッシュタン(グレンゴイン蒸溜所)]]<br /> <br /> 製麦の工程で乾燥させた麦芽はゴミや小石を除去した上で&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、92頁。&lt;/ref&gt;粉砕され(粉砕された麦芽をグリストという)、マッシュタンと呼ばれる容器&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;マッシュタンの素材としては[[鋳鉄]]、[[銅]]、[[ステンレス]]などがある([[#土屋2002|土屋2002]]、94-95頁。)。&lt;/ref&gt;の中で温水と混ぜられる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-94&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、94頁。&lt;/ref&gt;。すると麦芽中のデンプンに分解酵素が作用し、デンプンが糖に分解されて温水中に溶け出す&lt;ref name=&quot;kato54&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、54頁。&lt;/ref&gt;。この時、グリストを混ぜた後の温水の温度は分解酵素が最も活発に作用するとされる63℃ないし64[[セルシウス度|℃]]に保たれる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-94&quot;/&gt;。このようにして得られる液体を麦汁、糖液またはワート(ウォート)といい&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-94&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、94頁。&lt;/ref&gt;、グリストと温水を混ぜて麦汁を抽出することを仕込み&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、74頁。&lt;/ref&gt;、糖化&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-94&quot;/&gt;&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、75頁。&lt;/ref&gt;、またはマッシング&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-94&quot;/&gt;という。仕込みは3回前後繰り返される&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-94&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;kato54&quot;/&gt;。1回目と2回目の仕込みで得られる麦汁は発酵の工程にかけられ、3回目以降で得られる麦汁は次回の仕込み用の温水として再利用される&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-94&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-94&quot;/&gt;。<br /> <br /> 仕込みには、蒸留所が独自に確保した[[水]](仕込み水)が使われる。仕込み水は一般に[[硬水]]よりも[[軟水]]の方が適しているとされるが、中には硬水を用いて仕込みを行っている銘柄も存在し、例えばスコットランドで最も消費量の多いグレンモーレンジは硬水を使用している&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、96-97頁。&lt;/ref&gt;。仕込み水は仕込み以外にも浸麦や加水に使われる&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、91頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;ただし、熟成終了後の加水には蒸留水を用いるのが一般的である([[#土屋2002|土屋2002]]、237頁。)。&lt;/ref&gt;。グリストは粉砕後の粗さによって3段階に分類される(粗い順にハスク、グリッツ、フラワー)。このうちハスクはマッシュタンの底へ沈殿して濾過層となり、ウイスキーの濁りを取り除く役割を果たす。この濾過層の形成がうまくいかないと、ウイスキーの出来が落ちてしまう&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-94&quot;/&gt;。ハスクを2割、グリッツを7割、フラワーを1割ほどに挽き分けるのが一般的で&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、93頁。&lt;/ref&gt;、各蒸留所はこれに微調整を加えてそれぞれの個性を出す&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、93-94頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 麦芽の搾りかすをドラフといい、蛋白質などの栄養分が残されている。ドラフは家畜用の飼料に加工される&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、97-98頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ===== 発酵 =====<br /> [[ファイル:Sjb_whiskey_wash.jpg|thumb|left|200px|ウォッシュバック(ラガヴリン蒸溜所)]]<br /> 前述のように、1、2回目の仕込みで得られた麦汁は発酵(ファーメンテーション&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、98頁。&lt;/ref&gt;)の工程にかけられる。発酵とは麦汁に[[酵母]]を加え、濃度7%前後の[[エタノール]]を含む発酵[[もろみ]](ウォッシュ)を作り出すことをいう&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、77頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-95&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、95頁。&lt;/ref&gt;。ウイスキー製造に適した酵母は数百種あるといわれ&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、103頁。&lt;/ref&gt;、一度に200kg近い量が使用される&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、105頁。&lt;/ref&gt;。発酵の工程に要する時間は48時間ないし70時間で&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-95&quot;/&gt;、時間が長いほど発酵もろみの酸味が強くなる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-106&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、106頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 糖化の工程で得られた麦汁は、まず熱交換機(ヒートエクスチェンジャー、ワーツクーラー)を用いて20℃&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;ウイスキーの発酵において、酵母の増殖に適した温度は20℃ないし35℃である([[#古賀2009|古賀2009]]、78頁。)。&lt;/ref&gt;ほどに冷却される&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、99頁。&lt;/ref&gt;。次にウォッシュバック(発酵槽)と呼ばれる容量9000リットルないし45000リットルの容器&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、244頁。&lt;/ref&gt;に移され、酵母が加えられる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-95&quot;/&gt;&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、100-101頁。&lt;/ref&gt;。酵母が活動するのは1日から2日ほどの間である&lt;ref name=&quot;koga78&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、78頁。&lt;/ref&gt;。伝統的な酵母は[[エール (ビール)|エールビール]]の醸造に使用されるエール酵母(ブリュワーズイースト)であるが、21世紀初頭においてはウイスキーの醸造向けに開発された酵母(ウイスキー酵母&lt;ref name=&quot;koga83&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、83頁。&lt;/ref&gt;、ディスティラーズ・イースト)の使用が盛んで、さらに乾燥イーストや液状イーストの使用も増えつつある&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-95&quot;/&gt;。酵母はエタノール以外にも様々な[[アルコール]]や[[酢酸塩|酢酸エステル]]、[[エチルエステル]]などの[[エステル]]、さらには[[グリセロール]]を生成する。エステルは香りに、グリセロールは味に影響を与える&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、85-86頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2種類の酵母を添加して発酵を行うことを混合発酵という。ウイスキー酵母とエール酵母を使って混合発酵を行った場合、香味について相乗効果が得られることが判明している&lt;ref name=&quot;koga83&quot;/&gt;。エール酵母は単独で添加した場合には発酵終了直後に死滅するが、ウイスキー酵母と混合して添加した場合生存期間が長くなり、そのことによって香味が良化する&lt;ref name=&quot;koga83&quot;/&gt;。<br /> <br /> 前述のように麦汁に加えた酵母が活動するのは1日から2日ほどの間であるが、酵母と入れ替わるように活動を開始するのが[[乳酸菌]]である&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、86頁。&lt;/ref&gt;。つまり発酵の工程においては前期は酵母が、後期は乳酸菌が活発に活動するのである&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、88-89頁。&lt;/ref&gt;。古賀邦正は「ウイスキー造りにおける発酵とは、酵母と乳酸菌という微生物コンビが、香味豊かな発酵もろみをつくりあげている世界なのだ」と評している&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、89頁。&lt;/ref&gt;。乳酸菌は[[乳酸]]、[[エステル]]、[[フェノール]]を生成する&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、86-87頁。&lt;/ref&gt;。発酵にかける時間が長いほど発酵もろみの酸味が増すのは、酵母による発酵が不可能な非発酵性糖をもとに乳酸菌が乳酸を生成するためである&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-106&quot;/&gt;。ウォッシュバックは木(具体的には北米産や南米産、シベリア産の[[マツ]]など&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、102頁。&lt;/ref&gt;)製のものとステンレス製のものとに大別することができるが、木製のウォッシュバックでは乳酸菌が活動しやすい傾向にある&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-95&quot;/&gt;(ただし木製のウォッシュバックには温度管理や清掃がしにくいという欠点もある&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、101頁。&lt;/ref&gt;)。木製からステンレス製への転換を図ったものの、風味に違いが出ることから断念したケースもある&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、100-101頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ==== 蒸留 ====<br /> ===== 概要 =====<br /> [[ファイル:Sjb_whiskey_still.jpg|thumb|単式蒸留器(ラガヴーリン蒸溜所)]]<br /> [[蒸留]](ディスティレーションで&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、107頁。&lt;/ref&gt;)の工程では単式蒸留器(ポット・スチル)と呼ばれる[[銅]]製の装置を用い、発酵の工程で作られた発酵もろみからエタノール濃度約70%の蒸留液(ニューポット&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、55・103頁。&lt;/ref&gt;、ニュースピリッツ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-116&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、116頁。&lt;/ref&gt;、ブリティッシュ・ファインスピリッツ&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-246&quot;/&gt;)を得る&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、107-116頁。&lt;/ref&gt;。蒸留は蒸留棟(スチルハウス)と呼ばれる施設で行われる&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、130頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 蒸留の仕組みを簡単に説明すると、発酵もろみの主成分である水とエタノールとの沸点の違い(水は100℃、エタノールは78.3℃)を利用し、エタノールを優先的に蒸発させて再び液体に戻すことでエタノールの濃度を高めていくということになる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、95頁。&lt;/ref&gt;。ただし前述のように発酵もろみの中にはエタノール以外のアルコールやエステルなど様々な成分も含まれている。これらについては、エタノールよりも揮発しやすい成分ほど蒸留が容易である&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、95-97頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 単式蒸留器の加熱方法には、石炭やガスによる直火炊き、単式蒸留器内部のパイプに蒸気を通す方式(蒸気蒸留方式)、加熱を単式蒸留器の外で行った後で中へ戻す特殊な方式(エクスターナル・ヒーティング)がある。直火炊きには焦げ付きやすいという欠点があり、主流は蒸気蒸留方式へと移行している。しかし直火炊きにはキャラメルのような甘い香ばしさを生みだす利点もあり、直火炊きにこだわる蒸留所も存在する&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、119-120頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> エタノール濃度を十分に高めるため、蒸留は2回行われることが多い&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-96&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、96頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-108&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;koga101&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、101頁。&lt;/ref&gt;。1回目の蒸留(初留&lt;ref name=&quot;koga101&quot;/&gt;)を行う蒸留器を初留釜またはウォッシュスチルといい&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-108&quot;/&gt;、初留で得られる蒸留液をローワインという&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-111&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、111頁。&lt;/ref&gt;。2回目の蒸留(再留&lt;ref name=&quot;koga101&quot;/&gt;)を行う蒸留器を再留釜、ローワインスチル、またはスピリッツスチルという&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-108&quot;/&gt;。スコットランドでは初留釜の一部が赤く、再留釜の一部が青く塗装される&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-108&quot;/&gt;。再留釜は初留釜よりも小さい&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-108&quot;/&gt;。<br /> <br /> 初留は5時間ないし8時間かけて行われ、体積が発酵もろみの約3分の1に減少し、エタノール濃度が約3倍の21%前後に上昇したローワインが得られる&lt;ref name=&quot;koga101&quot;/&gt;。初留の段階で発酵もろみに含まれるエタノールはほぼすべて気化する&lt;ref name=&quot;koga101&quot;/&gt;。再留でローワインを蒸留するとエタノール濃度はさらに約3倍に上昇し、およそ70%となる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-111&quot;/&gt;。発酵もろみからエタノールが気化した結果、初留釜に残された溶液をスペントウォッシュ、ポットエール、バーントエールといい、前述のドラフとともに家畜用の飼料となる&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、49頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[ファイル:Ardbeg Distillery 1.jpg|thumb|スピリッツセーフ(アードベッグ蒸留所)。向かって左側に温度計と比重計が見える]] <br /> 再留は前留、本留、後留の3つの段階からなり、6時間ないし8時間をかけて行われる。その内訳は前留が10分ないし30分、本留が1時間ないし2時間で、後留の時間は全体から前留と本留を差し引いた時間である&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、101-102頁。&lt;/ref&gt;。前留で得られる蒸留液(フォアショッツ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-115&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、115頁。&lt;/ref&gt;、ヘッド&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-115&quot;/&gt;)は揮発性と刺激性が強いために、後留で得られる蒸留液(フェインツ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-115&quot;/&gt;、テール&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-115&quot;/&gt;)は揮発性が低く味を落とす原因となる成分が多く含まれているためそれぞれ排除し、中留で得られる蒸留液(ミドル&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-116&quot;/&gt;、ミドルカット&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-246&quot;&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、246頁。&lt;/ref&gt;ハート&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-115&quot;/&gt;)のみを採集するようにする&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、102-103頁。&lt;/ref&gt;。フォアショッツを排除することを前留カット、フェインツを排除することを後留カットという&lt;ref name=&quot;koga102&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、102頁。&lt;/ref&gt;。前留カットおよび後留カットを行うタイミングは蒸留液の内容に影響を与えるため、その判断には熟練を要する&lt;ref name=&quot;koga102&quot;/&gt;。この作業を担当するのはスチルマンと呼ばれる職人で、温度計とアルコール比重計を操作することで作業を行う&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-115-116&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、115-116頁。&lt;/ref&gt;。温度計とアルコール比重計はスピリッツセーフと呼ばれるガラス箱上の装置&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;スピリッツセーフは、再留を終えた蒸留液が課税対象となることから設置された装置で、蒸留液を無断で取り出すことができないよう施錠されている([[#土屋2002|土屋2002]]、115-116頁。)。&lt;/ref&gt;の中にある。排除されたフォアショッツとフェインツは他のローワインと混ぜられ、次回の蒸留(再留)にかけられる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-96&quot;/&gt;。ミドルは次の工程である熟成に備え、フィリング・ステーションと呼ばれる、樽詰め作業が行われる施設へと運ばれる。この段階でミドルはニューポット、ニュースピリッツなどと呼ばれるようになる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-116&quot;/&gt;。<br /> <br /> ===== 単式蒸留器 =====<br /> [[ファイル:2007 07 Glenfiddich Alambics.jpg|thumb|left|単式蒸留器(グレンフィディック蒸溜所)]]<br /> 単式蒸留器は釜、冷却器&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;冷却器には、水の入った桶の中に通された渦巻状のパイプの中を蒸気が進み冷却されるワームタブ方式のものと、円筒形の装置の中に通されたチューブの中を冷水が流れ、その表面に蒸気が触れることで冷却されるシェル&amp;チューブ方式のものとがあり、2000年代初頭においては設置場所をとらず使用する冷水の量が少ないシェル&amp;チューブ方式が主流である([[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、98頁。)。&lt;/ref&gt;、釜と冷却器をつなぐパイプ(ラインアーム、ラインパイプ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-108&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、108頁。&lt;/ref&gt;)の3つのパーツからなる、特徴的な形状をした装置である。釜で加熱され気化された発酵もろみはパイプを通って冷却器に運ばれ、そこで冷却されて再び液体(蒸留液)となる。釜の上部には、「かぶと」と呼ばれる膨らみがある&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、92-93頁。&lt;/ref&gt;。単式蒸留器の容量が大きいほど、蒸留液の仕上がりは軽くなる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-112&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、112頁。&lt;/ref&gt;。単式蒸留器の最小容量は400[[ガロン]](2000[[リットル]])と法定されている&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-112&quot;/&gt;。<br /> <br /> かぶとにはその形状(くびれ方)に応じて呼び名があり、ほとんどくびれのないものをストレートヘッド、くびれが1つのものをランタンヘッド、2つのものをボールヘッドという&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、98頁。&lt;/ref&gt;。かぶとの大きさや形状、パイプの長さや角度、釜の大きさや形状など、単式蒸留器の形状は様々で、その違いが生成される蒸留液の性質の違いをもたらす&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、94-95・98-99頁。&lt;/ref&gt;。釜で蒸発した成分が冷却器に運ばれる前にかぶとの壁に触れて液体となり、釜に戻ってしまうことがある(分縮)&lt;ref name=&quot;koga97&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、97頁。&lt;/ref&gt;。分縮され釜に戻った成分は再び蒸留されることになり、その分濃度が高くなる&lt;ref name=&quot;koga97&quot;/&gt;。かぶとの表面積が大きいほど分縮の程度(分縮率)が上がり、すっきりと軽い味に仕上がることになる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、98頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ラインアームの角度もウイスキーの仕上がりに影響する。角度が上向きの場合、気化したエタノールの一部が途中で液体に戻り逆流、結果角度が下向きで逆流がない場合と比べて軽めの仕上がりになる&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、113頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 単式蒸留器の素材が[[銅]]であることは重要な意味を持っている。発酵もろみには硫黄成分を含み悪臭を放つ[[チオール]]化合物が含まれているが、銅にはチオール化合物と反応する性質があるため、チオール化合物は蒸留の工程で蒸留液から排除される&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、99-100頁。&lt;/ref&gt;。また[[熱効率]]がよく触媒効果をもつことにより、香り成分の生成などウイスキーにとって有益な反応を促進する&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、100-101頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ==== 熟成 ====<br /> ===== 概要 =====<br /> [[ファイル:Warehouse_Glenlivet.jpg|thumb|ラック方式で静置された樽([[グレンリヴェット蒸留所]])]]<br /> 蒸留によって得られた無色透明の蒸留液(ニューポット、ニュースピリッツ、ブリティッシュ・ファインスピリッツ&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-246&quot;/&gt;)は、フィリングステーションと呼ばれる施設で樽詰めされた上で、保税貯蔵庫(ウエアハウス&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、247頁。&lt;/ref&gt;)に貯蔵される。貯蔵中には時間の経過とともに、熟成(マチュレーション&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-246&quot;/&gt;)と呼ばれる性質の変化が起こる。スコットランドでは3年以上の熟成期間が法定されている&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、62・132頁。&lt;/ref&gt;。ただし実際は10年ないし12年にわたって品質の向上は続き&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、141頁。&lt;/ref&gt;、法定期間よりも長く熟成されるのが一般的である&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、150頁。&lt;/ref&gt;。モルトウイスキーの場合、18年間ないし20年間の熟成させたものが最も味わい深いとされる&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、28頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> まず、蒸留の工程で得たニューポットに加水し、エタノール濃度を63.5%程に下げる&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、130頁。&lt;/ref&gt;。約60%のエタノール濃度は、ウイスキーにとって重要な意味をもつ。なぜならば蒸留後に行われる熟成の過程においてエタノールは樽の木材に含まれる、ウイスキーの品質を基礎づける高分子成分を分解する(エタノリシス)&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、154-155頁。&lt;/ref&gt;が、このエタノリシスはエタノール濃度が約60%であるときにもっとも盛んになるからである&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、168-169頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ウイスキーの貯蔵に適しているのは、「あまり気温が高くなく、湿度の高い、清澄な環境」で、「めりはりの利いた四季の変化、適度な温度変化や湿度変化があることが望ましい」とされる&lt;ref name=&quot;koga126&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、126頁。&lt;/ref&gt;。樽の中のウイスキーは湿度や温度の影響を受ける。例えば気温が上昇すると樽の中のウイスキーの容量が増加し樽内の気圧が上昇、その影響で揮発成分が樽の外へ蒸散する。逆に気温が低下すると樽の中のウイスキーの容量は減少し樽内の気圧が下降、樽の中へ外の空気が入り込む&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、126-128頁。&lt;/ref&gt;。<br /> 前者の現象は初夏から秋口にかけて、後者の現象は晩秋から初春にかけて起こる&lt;ref name=&quot;koga128&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、128頁。&lt;/ref&gt;。このような気体の出入りは「ウイスキー樽は呼吸をしている」と表現される&lt;ref name=&quot;koga128&quot;/&gt;。樽に隙間が生じていたり木材の乾燥が足りないと、呼吸に過不足が生じることになる&lt;ref name=&quot;koga128&quot;/&gt;。<br /> <br /> [[ファイル:Auchentoshan04.jpg|thumb|left|ダンネージ方式で静置された樽(オーヘントッシャン蒸溜所)]]<br /> ウイスキー樽の「呼吸」により樽の外へ蒸散する揮発成分の量は、1年目は年2%ないし4%、2年目以降は年1%ないし3%にのぼる。この蒸散量を「[[天使の取り分|天使の分けまえ]](エンジェルズ・シェア&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、147頁。&lt;/ref&gt;)」という&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、129頁。&lt;/ref&gt;。蒸散する気体の中にはエタノールだけでなく、硫黄化合物などウイスキーの味を損なう成分も含まれており、古賀邦正によると「天使に『分けまえ』を差し上げる代わりに、暴れ馬のニューポットを品格あるウイスキーに育ててもらっている」&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、129-130頁。&lt;/ref&gt;。一方、樽の外から中へ入ってくる空気(正確には空気中の酸素)はウイスキー中に溶け、そこに含まれる成分を酸化させる。この酸化をきっかけとして、ウイスキーの熟成が始まる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、130頁。&lt;/ref&gt;。酸素はウイスキーの色の変化にも関与しており、酸素が足りない環境で熟成されたウイスキーはどす黒く変色してしまう&lt;ref name=&quot;koga152&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、152頁。&lt;/ref&gt;。水分も樽を出入りしており、出入りする水分と蒸散するエタノールの量のバランスによって熟成後のエタノール濃度は変動する&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、130-131頁。&lt;/ref&gt;。一般にスコッチ・ウイスキーが貯蔵・熟成される場所は湿度が高く、水分の蒸散が進みにくいため、貯蔵を続けるに従ってエタノール濃度が低下する傾向にある&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、134頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;20年熟成させると約55%、50年熟成させると約40%に低下するとされる([[#土屋2002|土屋2002]]、147頁。)。&lt;/ref&gt;。なお、熟成を70年ないし80年続けると500リットルの樽の中身はすべて蒸発するとされる。マッカランの蒸留所で1926年に醸造を開始した500リットルの樽入りのウイスキーを1986年に瓶詰めしたところ、25リットル余りに減少していた&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、147-148頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[ファイル:Distillery-gates.jpg|thumb|転がして樽を運ぶ様子(ブルイックラディ蒸留所)]]<br /> 樽を静置する方法には、静置した樽の上に敷いた板の上にさらに静置していくダンネージ方式と、貯蔵庫を予め複数段の床で仕切ってから静置するラック式とがあり、ダンネージ方式では3段ないし4段、ラック式では10段以上にわたって静置される&lt;ref name=&quot;koga126&quot;/&gt;。いずれの方式をとる場合でも、樽は横向きに倒して静置するのが基本である。縦向きに静置した場合樽の側板に負担がかかり、中身が漏れる状態が生み出されやすい&lt;ref name=&quot;koga126&quot;/&gt;。ウイスキーが入れられたパンチョンやシェリーバットの重さは600[[キログラム|kg]]ほどになるが、横向きにして転がすことで容易に移動・方向転換ができる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、117頁。&lt;/ref&gt;。なお、貯蔵庫の中は低い位置は温度変化が少なく高湿度、高い位置は温度変化が激しく低湿度な傾向にあり、もとは同質のニューポットであっても樽を静置する高さによって仕上がりに差が生じる&lt;ref name=&quot;koga-135&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、135頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-149&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、149頁。&lt;/ref&gt;が、この仕上がりの違いは、段数が多く高低差の大きいラック式の貯蔵庫でとくに顕著にみられる&lt;ref name=&quot;koga-135&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-149&quot;/&gt;。ちなみに伝統的な方法では、熟成開始後に樽を静置する場所が変えられることはない&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、150頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 樽の中に入れられた無色透明の&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-96&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;koga-153&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、153頁。&lt;/ref&gt;ニューポットは貯蔵開始から半年ほどで淡い黄色に、2、3年で黄褐色になり&lt;ref name=&quot;koga140-141&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、140-141頁。&lt;/ref&gt;、さらに「明るく輝くような琥珀色」となった後、赤味を帯びる&lt;ref name=&quot;koga152&quot;/&gt;。この色の変化は、樽に由来する(樽から溶け出した)成分の作用による&lt;ref name=&quot;koga152&quot;/&gt;。<br /> <br /> 熟成が進むにつれ、ニューポットが持っていたエタノールの刺激的な臭いは次第に消え、熟成香と呼ばれる臭いが出てくる&lt;ref name=&quot;koga140-141&quot;/&gt;。多くの場合、熟成による品質の向上は10年ないし12年ほど続き、それ以上向上が見込めないと判断されたウイスキーは熟成の工程を終える。「○年貯蔵」という表現は単にその期間貯蔵されたということを意味するのではなく、熟成による品質の向上がそれだけの間続いたということを意味する&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、141頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ===== 樽 =====<br /> [[ファイル:2007 07 speyside cooperage.JPG|thumb|樽を組み立てる様子(クレイゲラキにあるスペイサイド・クーパレッジ)]]<br /> 樽の材料としては[[ブナ科]]の[[コナラ属]]に分類される木([[オーク]])のうち、[[ホワイトオーク]]と[[ヨーロッパナラ|ヨーロピアンオーク]]が主に用いられ、[[ミズナラ]](ジャパニーズオーク)にも注目が集まっている&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、110-111頁。&lt;/ref&gt;。ホワイトオークは、ウイスキーの色と香味成分の形成に寄与するポリフェノールを多く含み&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、138頁。&lt;/ref&gt;、ヨーロピアンオークのうちコモンオークはフルーティーな風味を形成するとされる&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、140-141頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ホワイトオークとヨーロピアンオーク、ミズナラに共通するのは、泡状の柔組織(チローズ)が[[道管]]の中に詰まっていることで、それにより密閉性が高くウイスキーを長期間熟成するのに適した樽を造ることができる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、111頁。&lt;/ref&gt;。樽の密閉性を高めるには木材の切り出し方に工夫が必要で、柾目取りという方法がとられる。柾目取りを用いることで水分を通しやすい道管や放射組織が木材の表面に出ることを防ぐことができる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、113-115頁。&lt;/ref&gt;。また、木材は乾燥すると収縮する性質があるため、樽に加工してから収縮し隙間を生じさせないよう、加工前に十分に乾燥させるようにする&lt;ref name=&quot;koga115&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、115頁。&lt;/ref&gt;。さらに、乾燥による収縮度の違いから樽に歪みが生じないよう、乾燥が同程度に進んだ木材を使用するようにする&lt;ref name=&quot;koga115&quot;/&gt;。木材の乾燥は数年間の自然乾燥によって行われる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、115-116頁。&lt;/ref&gt;。ウイスキーの熟成に用いられる樽は主に以下の5種類である&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、111-112頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> {|class=&quot;wikitable&quot;<br /> !名称!!容量&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;実際には樽が手作りであることから、若干のバラツキが出る([[#土屋2002|土屋2002]]、132頁。)。&lt;/ref&gt;!!材質<br /> |-<br /> ||ミズナラ樽||約480[[リットル]]||ミズナラ(ジャパニーズオーク)<br /> |-<br /> ||シェリーバット||約480リットル||ヨーロピアンオーク([[コモンオーク]])<br /> |-<br /> ||パンチョン||約480リットル||ホワイトオーク<br /> |-<br /> ||ホッグスヘッド||約230リットル||ホワイトオーク<br /> |-<br /> ||バーレル||約180リットル||ホワイトオーク<br /> |}<br /> <br /> [[ファイル:Sherry cellar, Solera system, 2003.jpg|thumb|参考画像 シェリーが入れられた樽]]<br /> <br /> 樽の容量はウイスキーの出来を左右する。容量の小さい樽はウイスキーの単位容量あたりの表面積が大きく、したがってウイスキーと接触する機会が多くなり、その木香はウイスキーに対しより強い影響を与える&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、112・120頁。&lt;/ref&gt;。ただし木香の影響が強すぎるとウイスキーの出来はかえって落ちる(この現象は「樽に負ける」と表現される)&lt;ref name=&quot;koga112&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、112頁。&lt;/ref&gt;。一方、樽が大きすぎると熟成に時間がかかり、熟成が十分に進む前にエタノールが蒸散して風味を損なう&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、131頁。&lt;/ref&gt;。スコットランドでは法律により、700リットルを超える容量の樽の使用は禁止されている&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、62頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 木香を抑えたい場合にはニューポットを注入する前に樽の内側を焼き、木香を抑える作業(チャー、ファイアリング&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、141頁。&lt;/ref&gt;)を行う&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、119-120頁。&lt;/ref&gt;。チャーには[[セルロース]]、[[ヘミセルロース]]、[[リグニン]]といった抽出成分&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、167頁。&lt;/ref&gt;(樽の木材からウイスキーに溶け出す成分&lt;ref name=&quot;koga-153&quot;/&gt;)と香味成分を増加させる効果もある&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、120頁。&lt;/ref&gt;。もっとも、生産者の多くはチャーがさらなる効果をもたらすと体感しているが、その解明は十分ではなく、「大切なのはわかっているが、その理由はよくわからない」のが現状である&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、121頁。&lt;/ref&gt;。火を用いないチャーの手法(煮沸、[[遠赤外線]]照射など)も開発されている&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-132&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、142頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 同じく木香を抑えるため、通常は新しい樽ではなく、[[バーボン・ウイスキー]]や[[シェリー (ワイン)|シェリー]]の貯蔵に使用したことのある樽を用いる&lt;ref name=&quot;koga122&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、122頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;PAMPERO30&quot;&gt;[[#PAMPERO(編)2007|PAMPERO(編)2007]]、30頁。&lt;/ref&gt;。モルトウイスキーの熟成に用いられるのは1度使用した一空き樽(ファーストフィル&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-142&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、142頁。&lt;/ref&gt;)と2度使用した二空き樽(セカンドフィル&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-142&quot;/&gt;)である&lt;ref name=&quot;koga122&quot;/&gt;。一空き樽からは、かつて詰められていたバーボンやシェリーの風味の影響を受ける&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-143&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、143頁。&lt;/ref&gt;。三空き樽(サードフィル&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-142&quot;/&gt;)はグレーンウイスキーの貯蔵に、四空き樽は長期の熟成に用いられる&lt;ref name=&quot;koga122&quot;/&gt;。四空き樽になると樽の木香が落ち始める&lt;ref name=&quot;koga122&quot;/&gt;。五空き樽に対しては木香を取り戻すため、2度目のチャーが行われる(リチャー、ジュヴナイル&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-143&quot;/&gt;)&lt;ref name=&quot;koga122&quot;/&gt;。スコッチ・ウイスキーの貯蔵に複数回使用したことがある樽をプレーン樽、ウイスキー樽&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、100頁。&lt;/ref&gt;、リフィル樽&lt;ref&gt;[[#PAMPERO(編)2007|PAMPERO(編)2007]]、30頁。&lt;/ref&gt;という。1つの樽は一般に、約70年間にわたって6回ないし7回使用される&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、122-123頁。&lt;/ref&gt;。樽は[[釘]]を用いずに組み立てられ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-146&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、146頁。&lt;/ref&gt;、熟成を行うたびに補修が施される&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、145頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 役割を終えた樽の木材は、燻煙材([[燻製]]を作る時に煙を発生させる燃料)&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-146&quot;/&gt;や[[コースター (食器)|コースター]]&lt;ref name=&quot;koga123&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、123頁。&lt;/ref&gt;、家具&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-146&quot;/&gt;&lt;ref&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://www.siegest.com/suntory.html<br /> |title = サントリーのウイスキー樽を使った「樽ものがたり 男の書斎」<br /> |publisher = Siegest<br /> |language = 日本語<br /> |accessdate = 2010年7月25日<br /> }}&lt;/ref&gt;、スピーカー&lt;ref&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://pioneer.jp/press/2005/0516-1.html<br /> |title = ピュアモルトスピーカー 新発売<br /> |publisher = [[パイオニア]](現・[[オンキヨー&amp;パイオニア]])<br /> |language = 日本語<br /> |accessdate = 2010年7月25日<br /> }}&lt;/ref&gt;、建築物&lt;ref name=&quot;koga123&quot;/&gt;などの材料として再利用される。<br /> <br /> ==== 熟成終了後 ====<br /> 熟成を終えたウイスキーは加水、後熟(マリッジ&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、151-152頁。&lt;/ref&gt;)、低温濾過という過程を経て瓶詰めされ、出荷される。加水によりウイスキーのエタノール濃度は37%ないし43%に調整される&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、227頁。&lt;/ref&gt;。加水しない場合もあり、これを&#039;&#039;&#039;カスクストレングス&#039;&#039;&#039;という&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、34頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 後熟はウイスキーを数か月ないし1年間貯蔵することをいう&lt;ref name=&quot;koga228&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、228頁。&lt;/ref&gt;。後熟が行われる前に、異なる樽で熟成させたウイスキーは混合(ヴァッティング)される&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、151頁。&lt;/ref&gt;が、混合を行わなかった場合&#039;&#039;&#039;シングルカスク&#039;&#039;&#039;となる。ブレンデッドウイスキーの場合、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをそれぞれ個別に混合させた上で両者を混合させ、樽に入れる&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、235頁。&lt;/ref&gt;。後熟により、エタノールの刺激的な味にまろみが出る。なお、科学的には水とエタノールの混合液はまたたく間に均一化・安定化すると考えられており、後熟に数か月ないし1年間をかけることは意味がないと考えられる。この、科学的に意味がないはずの工程の存在は「後熟にひそむ謎」と呼ばれている&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、228-229頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 低温濾過(チルドフィルター&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、237頁。&lt;/ref&gt;)は、加水によりウイスキーのエタノール濃度が薄められることにより成分の一部が[[析出]]することを防ぐため、0℃近い状態で濾過を行い析出が予想される成分を除去する工程で、成分の析出によるウイスキーの濁りを指摘する消費者の声に応える形で行われている&lt;ref name=&quot;koga230&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、230頁。&lt;/ref&gt;。ただしこの時濾過されるのはウイスキーの香味を構成する成分である&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、237-238頁。&lt;/ref&gt;。低温濾過を行わないスコッチ・ウイスキーもある&lt;ref name=&quot;koga230&quot;/&gt;。<br /> <br /> 瓶詰めは、蒸留所やその親会社により行われる場合と、それらと関係のない商人が行う場合とがある。前者による製品を&#039;&#039;&#039;オフィシャル&#039;&#039;&#039;、または&#039;&#039;&#039;蒸留所元詰め&#039;&#039;&#039;という。後者の商人のうち、独自の保税貯蔵庫や瓶詰め施設をもち、蒸留所から樽ごと買い付けたウイスキーを商品化するものを瓶詰め会社またはボトラーズ・カンパニーといい、ボトラーズ・カンパニーによる製品を&#039;&#039;&#039;ボトラーズ・ブランド&#039;&#039;&#039;という。一方、独自の施設を持たず、熟成までの工程を蒸留所に、瓶詰めをボトラーズ・カンパニーに委託するものをインディペンデント・カンパニーといい、インディペンデント・カンパニーによる製品を&#039;&#039;&#039;インディペンデント・ブランド&#039;&#039;&#039;という&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、190-191頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === グレーンウイスキーの製造工程 ===<br /> ==== 概要 ====<br /> [[ファイル:Ab food 06.jpg|thumb|トウモロコシ]]<br /> グレーンウイスキーの製造工程は、多くがモルトウイスキーと同じであるが、主にモルトウイスキーと混ぜてブレンデッドウイスキーを作るために用いられることから、個性を抑えた仕上がりが目指される&lt;ref name=&quot;koga56&quot;/&gt;。<br /> <br /> 原料は、主原料のトウモロコシと副原料の大麦麦芽(大麦は六条大麦が用いられることが多い&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、25頁。&lt;/ref&gt;)を5:1の割合で配合したものである&lt;ref name=&quot;koga56&quot;/&gt;。これを粉砕して温水と混ぜ、高温のパイプの中に流し込む。この間に大麦麦芽に含まれるデンプン分解酵素の働きによりトウモロコシのデンプンが分解され、糖化液が生成される。この仕込み方を連続蒸煮といい、モルトウイスキーの仕込み方法と比べて原料の特徴が出にくい&lt;ref name=&quot;koga56&quot;/&gt;。モルトウイスキーの仕込み方法との違いは、より高温で連続的に、短い時間で行うことにある&lt;ref name=&quot;koga56&quot;/&gt;。発酵の工程で用いられる酵母には、モルトウイスキーの場合よりも発酵もろみに与える個性が弱い種類のものが選ばれる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、56-57頁。&lt;/ref&gt;。蒸留は連続式蒸留機を用いて行われ&lt;ref name=&quot;koga57&quot;&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、57頁。&lt;/ref&gt;、エタノール濃度約90%の蒸留液(スピリッツ)が得られる&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、57・106頁。&lt;/ref&gt;。スピリッツはエタノール濃度を約60%に調整された後で樽に入れられ、熟成される&lt;ref name=&quot;koga57&quot;/&gt;。なおグレーンウイスキーはモルトウイスキーよりも熟成が早く進む傾向にある&lt;ref&gt;[[#平澤1990|平澤1990]]、224頁。&lt;/ref&gt;。また熟成の間、樽は縦置きで静置されることもある(パラタイズ方式)&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、59-60頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ==== 連続式蒸留機 ====<br /> 連続式蒸留機は、基本的に粗留塔(モロミ塔&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、105頁。&lt;/ref&gt;、アナライザー)と精留塔(レクティファイアー)の2つの塔からなる、高さ10数[[メートル|m]]の装置である&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、121頁。&lt;/ref&gt;。発酵の工程を終えた温度約20℃ほどの発酵もろみ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-124&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、124頁。&lt;/ref&gt;は、精留塔の中を通るパイプ(ウォッシュ・パイプ)の中を通り、粗留塔に至る&lt;ref&gt;[[#古賀2009|古賀2009]]、106頁。&lt;/ref&gt;。粗留塔の内部には数十段の棚があり、棚には無数の穴があいている。発酵もろみは棚を上から下へと落ちていくが、その際粗留塔の下部から立ち上る蒸気とぶつかる。すると発酵もろみのなかのエタノール分が蒸気に取り込まれ、蒸気パイプと呼ばれるパイプを通って精留塔へと運ばれていく。理屈としては棚の穴一つが単式蒸留器一つに相当する&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、122頁。&lt;/ref&gt;。蒸気パイプを通って精留塔に至ったエタノールを含む蒸気は、精留塔の中を下から上へ移動する途中でウォッシュ・パイプにぶつかるが、ウォッシュ・パイプの中は温度約20℃ほどの発酵もろみが移動中であるため徐々に冷却されていき液化する。この時、純度の高いエタノールは精留塔内の高い位置に至ってエタノールを回収するためのパイプに入り、一方純度の低いエタノールはパイプに届かずに精留塔底部で回収されて再び蒸留にかけられる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-124&quot;/&gt;。連続式蒸留機では発酵もろみと蒸気を供給し続ける限り永久に蒸留が行われる&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-124&quot;/&gt;。<br /> <br /> == 飲み方 ==<br /> スコッチ・ウイスキーに限らず、ウイスキーには[[ストレート]](ニート&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、115頁。&lt;/ref&gt;)、[[オン・ザ・ロック]]、ハーフロック、[[ハイボール]]、[[水割り]]、[[カクテル]]、ミスト、ホットウイスキーなど様々な飲み方が存在する&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-258&quot;&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、258頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite web|author = |url = http://www.suntory.co.jp/whisky/museum/enter/challenge/half.html|title = ウイスキーのおいしい飲み方|work = ウイスキーミュージアム|publisher = サントリー|language = 日本語|accessdate = 2010年8月9日}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ストレートは「ウイスキー本来の風味を堪能できる」飲み方とされる&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、189頁。&lt;/ref&gt;。ストレートで飲む場合、チェイサーとして水などを用意し、ウイスキーと交互に飲むことが多い&lt;ref&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://www.suntory.co.jp/whisky/dictionary/atoz/sa.html#a12<br /> |title = ウイスキーの用語集(ストレート)<br /> |work = ウイスキーミュージアム<br /> |publisher = [[サントリー]]<br /> |language = 日本語<br /> |accessdate = 2010年8月7日<br /> }}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://www.suntory.co.jp/whisky/dictionary/atoz/ta.html#a03<br /> |title = ウイスキーの用語集(チェイサー)<br /> |work = ウイスキーミュージアム<br /> |publisher = サントリー<br /> |language = 日本語<br /> |accessdate = 2010年8月7日<br /> }}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 「香りの芸術品」と呼ばれるモルトウイスキーの場合、常温で飲むことが望ましく、[[氷]]を入れると香りが損なわれてしまう&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-258&quot;/&gt;。水割りについては否定的な見解もある&lt;ref group=&quot;†&quot;&gt;吉村宗之は、「加水すると、風味のバランスは向上するよりも崩れることのほうが圧倒的に多い」、「風味のデリケートなスコッチウイスキーでは、水で薄められると簡単に消えてしまう味や香りもある」と述べている([[#吉村2010|吉村2010]]、189頁。)。&lt;/ref&gt;が、土屋守によると「割ってもバランスの崩れないしっかりとしたモルトを選び、適度の水を加える」ことで風味を堪能しやすくなることもある。ただし水とモルトウイスキーの比率が重要で、1:1(エタノール濃度が20%ほどになる)以上に水の量を増やすと風味が損なわれてしまう&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-258&quot;/&gt;。1:1で割ることをトワイスアップといい、ウイスキーの香りを堪能するのに最適な割合とされる&lt;ref&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://www.suntory.co.jp/whisky/dictionary/atoz/ta.html#a03<br /> |date = 2009-02-24<br /> |title = 横浜BAR探訪記 第1弾 -ロイヤル アスコット-<br /> |work = サントリー山崎蒸留所Blog|publisher = サントリー<br /> |language = 日本語<br /> |accessdate = 2010年8月7日<br /> }}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite web<br /> |author =<br /> |url = http://www.suntory.co.jp/whisky/museum/enter/challenge/two.html<br /> |title = トワイスアップ<br /> |work = ウイスキーミュージアム<br /> |publisher = サントリー<br /> |language = 日本語<br /> |accessdate = 2010年8月7日<br /> }}&lt;/ref&gt;。ただし[[水道水]]で割ると、そのカルキ臭などのせいで風味を損ねるため推奨されない&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-258&quot;/&gt;。低温濾過を行っていないウイスキーに水を加えると成分が析出し、濁りが出ることがある&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、39頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> モルトウイスキーを入れる容器は、多様な飲み方ができるチューリップ型のグラスが最適とされる&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、258頁。&lt;/ref&gt;。薄いグラスを用いると口当たりが柔らかくなりモルトウイスキー本来の風味を感じることができる。そのため風味を堪能したい場合、材質はガラスよりも薄いクリスタルが推奨され&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-37&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、37頁。&lt;/ref&gt;、さらに手から体温が伝わらないよう、ステム(脚)のあるグラスが望ましい&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-37&quot;/&gt;。<br /> <br /> スコッチ・ウイスキーは一般的に、カクテルの材料としては不向きとされる。原因の一つとして、果汁や甘いリキュールを加えることでピート香などの特徴が殺されてしまうことが挙げられる&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、194-195頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> なお、スコッチ・ウイスキーは伝統的に食前酒・食後酒として飲まれてきたが、食中酒としても注目を集めるようになった&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、106頁。&lt;/ref&gt;。&lt;!--出典がはっきりしないためコメントアウト/[[カクテル]]・ベースとしては、ほとんどブレンデッド・ウイスキーが使用される。代表的なものに、[[ラスティ・ネイル]]、[[ロブ・ロイ (カクテル)|ロブ・ロイ]]、[[ウイスキー・サイドカー|サイレント・サード]]などがある。種類は少ないが、シングルモルト・ウィスキーを使用したカクテルには、スモーキー・マティーニ、トレイル・ダストなどがある。ブレンデッド・ウイスキーが多用される理由としては、シングル・モルト・ウイスキーが、非常に個性的な味わい・香りを持っており、これを楽しむものであって、わざわざ別種のスピリッツやフレッシュジュースと混ぜてしまうと、かえってその個性を殺してしまいかねない(また個性が尖りすぎてしまって、カクテルとしてのおいしさが期待できない)からである。以上の理由から、シングル・モルト・ウイスキーをカクテルベースにする場合、「混ぜ合わせるのは“水”に限る」とまで言い切る意見もある。--&gt;<br /> <br /> == スコッチ・ウイスキー蒸留所の地域別分布 ==<br /> [[ファイル:Scotch_regions_blank.svg|right|thumb|{{legend|#d1c370|ハイランド}}{{legend|#cd9c62|スペイサイド}}{{legend|#618ebd|アイランズ}}{{legend|#d17070|アイラ}}{{legend|#7462cd|キャンベルタウン}}{{legend|#8cc056|ローランド}}]]<br /> {{see also|スコッチ・ウイスキーの蒸留所一覧}}&lt;!--<br /> 蒸留所をモルトウイスキーの蒸留所に限定することは観点に偏りがあると判断し、構成を改めました。--&gt;<br /> <br /> === モルトウイスキーの蒸留所 ===<br /> スコットランド各地にはモルトウイスキーだけで100を超える蒸留所が存在する&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-154&quot;&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、154頁。&lt;/ref&gt;。伝統的には酒類生産免許に関する規制の違いに基づき、ハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラの4地区に分類される&lt;ref name=&quot;tsuchiya2002-154&quot;/&gt;が、ハイランドからとくに蒸留所の数の多いスペイサイドと、オークニー諸島などの島嶼部(アイランド)を独立させ、6地区に分類する方法も採用されている&lt;ref&gt;[[#加藤他1992|加藤他1992]]、12頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、155頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、69頁。&lt;/ref&gt;。2009年スコッチ・ウイスキー規則は、スペイサイドをハイランドから独立させる形でハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウンの5つの地域を伝統的な生産地域に定め、その保護を謳っている&lt;ref name=&quot;kwc&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;bbc&quot;/&gt;。<br /> <br /> ==== ハイランド (Highland) ====<br /> [[ダンディー_(スコットランド)|ダンディー]] - [[グリーノック]]間の想定線以北をハイランド地方といい、およそ40の蒸留所が存在する&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-18&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、18頁&lt;/ref&gt;。土屋守によると製造されるウイスキーは様々で共通する特徴を見いだすのは難しい&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-18&quot;/&gt;。吉村宗之によるとピートがして飲みごたえのあるものが多く、北部ほどその傾向が強い&lt;ref&gt;[[#吉村2010|吉村2010]]、71頁。&lt;/ref&gt;。一般にハイランドは東西南北の4地区に分類される&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-18&quot;/&gt;。<br /> <br /> ==== スペイサイド (Speyside) ====<br /> [[画像:River_Spey_2005_Apr.jpg|right|200px|thumb|スペイ川]]<br /> ハイランド地方東部のスペイ川およびデブロン川、ロッシー川の流域をスペイサイドといい&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、253頁。&lt;/ref&gt;、スコットランド全土の約半数、およそ50の蒸留所が存在する&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-16&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、16頁。&lt;/ref&gt;。大麦の収穫量が多くピートが豊富な地域で、密造時代にはおよそ1000の密造所が存在した&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-16&quot;/&gt;。土屋守は、「スペイサイドモルトは、全モルト中で最も華やかでバランスに優れた銘酒揃い」と評している&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-16&quot;/&gt;。スペイモルトは全体的に華やかな甘みを有する&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、17頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ==== ローランド (Lowland) ====<br /> ダンディー - グリーノック間の想定線以南をローランド地方という&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-18&quot;/&gt;。かつては多くのモルトウイスキー蒸留所があったが衰退し、1995年の時点で操業しているのは3箇所である。ちなみにグレーンウイスキーの生産やブレンド、麦芽製造については今なおローランドで最も盛んに行われている&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-255&quot;&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、255頁。&lt;/ref&gt;。他の地区の2回蒸留に対し3回蒸留を伝統としていたが、2008年3月の時点で3回蒸溜を行っているのはオーヘントッシャンのみ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-71&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、71頁&lt;/ref&gt;。穏やかな風味のウイスキーが多い&lt;ref name=&quot;PAMPERO27&quot;&gt;[[#PAMPERO(編)2007|PAMPERO(編)2007]]、27頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ==== アイラ (Islay) ====<br /> [[ヘブリディーズ諸島]]の最南端に位置する[[アイラ島]]には8つの蒸留所がある&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、22頁。&lt;/ref&gt;。蒸留所は海辺に建てられており、その影響からアイラ・モルトはヨード臭がし、さらにピート由来のスモーキーさを持つ&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-22-23&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、22-23頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;PAMPERO27&quot;/&gt;。アイラ島は気候が温暖で大麦の栽培に適し、ピートが豊富で良質の水が手に入ることから、伝統的にウイスキー造りの盛んな地域である&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、249頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ==== キャンベルタウン (Campbeltown) ====<br /> [[キャンベルタウン (スコットランド)|キャンベルタウン]]は、[[キンタイア半島]]先端にある町である。かつては30を超える蒸留所が存在し、モルトウイスキー造りの中心地であった&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、254頁。&lt;/ref&gt;が衰退し、2008年3月の時点で3箇所のみとなっている&lt;ref&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、27頁&lt;/ref&gt;。禁酒法時代のアメリカに向け粗製濫造のウイスキーを密輸したため、禁酒法が解除になった際に見向きもされなくなったのが大きな原因とされている&lt;ref&gt;[[#加藤他1992|加藤他1992]]、28頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[[#土屋2002|土屋2002]]、185-186頁&lt;/ref&gt;。キャンベルタウンモルトの特徴としては「香り豊かで、オイリー、塩っぽい風味を持つこと」が挙げられる&lt;ref name=&quot;PAMPERO27&quot;/&gt;。<br /> <br /> ==== アイランズ (Islands) ====<br /> アイランズとは、[[オークニー諸島]]、[[スカイ島]]、[[マル島]]、[[ジュラ島]]、[[アラン島_(スコットランド)|アラン島]]にある6つの蒸留所をいう&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-24&quot;&gt;[[#土屋2008/3|土屋2008/3]]、24頁。&lt;/ref&gt;。これは蒸留所が島にあるという地理的な分類であって、アイランズ・モルトに共通する特徴は見られない&lt;ref name=&quot;tsuchiya2008/3-24&quot;/&gt;。2009年スコッチ・ウイスキー規則では独立させずにハイランドに含まれている。<br /> <br /> === グレーンウイスキーの蒸留所 ===<br /> グレーンウイスキーの生産はローランド地方で最も盛んに行われている&lt;ref name=&quot;tsuchiya1995-255&quot;/&gt;。歴史上初めてグレーンウイスキーを製造したのはキャメロンブリッジ蒸留所 (&#039;&#039;Cameronbridge&#039;&#039;) である&lt;ref name=&quot;hashiguchi2002-95&quot;&gt;[[#橋口2000|橋口2000]]、95頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == スコッチ・ウイスキーの銘柄 ==<br /> {{See|スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧}}&lt;!--<br /> 「主な銘柄」とするとその根拠が不明確で独自研究の可能性があります。一覧にするのが適切だと思います。--&gt;<br /> <br /> == 瓶詰業者 ==<br /> [[ファイル:Ardbeg Gordon&amp;McPhail.jpg|thumb|150px|ゴードン&amp;マクファイル社の「コニサーズ・チョイス」のラベル(アードベッグ)]]<br /> ;ゴードン&amp;マクファイル社(G&amp;M社)<br /> :[[1895年]]創業。[[エルギン]]に本社を持つ。ボトラーズ・カンパニーの先駆的存在で、蒸留所からニューポットを購入して自前のシェリー樽で熟成し、瓶詰販売する。加水の際に軟水を使用することで知られ、同社の製品は総じて柔らかい風味に仕上がる。17000に及ぶ樽を保有。稀少品ブランドとして、古地図のラベルデザインで統一された「コニサーズ・チョイス」シリーズがある&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、192-193頁。&lt;/ref&gt;。<br /> ;ウイリアム・ケイデンヘッド社<br /> :1842年、エジンバラで創業。キャンベルタウンに本社をもつ。カスクストレングスを広めたことで知られ、加水のほか低温濾過や樽同士のヴァッティング、着色を行わない&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、194頁。&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;PAMPERO158&quot;&gt;[[#PAMPERO(編)2007|PAMPERO(編)2007]]、158頁。&lt;/ref&gt;。キャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所と同資本&lt;ref&gt;[[#土屋1995|土屋1995]]、215頁。&lt;/ref&gt;。ゴードン&amp;マクファイル社と並ぶ最大手&lt;ref name=&quot;PAMPERO158&quot;/&gt;。<br /> ;シグナトリー・ビンテージ・スコッチ・ウイスキー社<br /> :1988年、リースで創業。80あまりの蒸留所のウイスキーを取り扱い、瓶詰めと保管を自社で行う。ラベルには樽の番号、ボトル番号が記載されている。保有する樽はおよそ11000&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、196頁。&lt;/ref&gt;。モルトはすべてシングル・カスク&lt;ref name=&quot;PAMPERO159&quot;&gt;[[#PAMPERO(編)2007|PAMPERO(編)2007]]、159頁。&lt;/ref&gt;。<br /> ;サマローリ社<br /> :1968年創業。本拠地は[[イタリア]]の[[ブレシア]]。創業者のシルヴァーノ・S・サマローリは自ら仕入れ前と瓶詰め前の2度にわたって試飲を行い、その際の評価をラベルに記載することで商品の風味を顧客に知らせる。瓶詰め前の試飲でサマローリの舌に適わなかったウイスキーはすべて他社に売却される。濾過を常温で行う、加水に時間を掛け、瓶詰め後にエタノールと水をなじませるための期間を設けるなど、独自の工夫を行っている&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、198-199頁。&lt;/ref&gt;。<br /> ;ムーン・インポート社<br /> :1980年、イタリアの[[ジェノヴァ]]で創業。イタリアにおける3大インディペンデント・カンパニーのひとつ。サマローリ社と同様、経営者自らテイスティングを行い、舌にかなうウイスキーのみを瓶詰めする。ラベルのデザインに[[コンピュータグラフィックス]]を用いることで知られる&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、200-201頁。&lt;/ref&gt;。<br /> ;キングズバリー社<br /> :[[ロンドン]]に本拠がある。旧社名はイーグルサム社。ニューポットを樽ごと購入し、シェリー樽に詰めて自前の貯蔵庫で熟成させる。ラベルには蒸留年月日、瓶詰年月日、産地、樽の種類などのデータと、鑑定家による評価が記載されている&lt;ref&gt;[[#橋口2000|橋口2000]]、99頁。&lt;/ref&gt;。<br /> ;ウィルソン&amp;モルガン社<br /> :1992年、エジンバラで創業。コストパフォーマンスのよさで注目を集める&lt;ref&gt;[[#橋口2003|橋口2003]]、202頁。&lt;/ref&gt;。<br /> ;ダンカンテイラー社<br /> :本拠地はハントリー。アメリカ人アベ・ロッセンベルグが1960年代以降スコッチウイスキーを購入し、ボトリングしている。低温濾過や加水は行わない&lt;ref name=&quot;PAMPERO159&quot;/&gt;。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> <br /> === 注釈 ===<br /> {{Reflist|group=†}}<br /> <br /> === 出典 ===<br /> {{Reflist|3}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 加藤節雄・土屋守・平澤正夫・[[北方謙三]]ほか<br /> |year = 1992<br /> |title = スコッチ・モルト・ウィスキー <br /> |series = とんぼの本 <br /> |publisher = [[新潮社]]<br /> |isbn = 4-10-602000-9<br /> |ref = 加藤他1992<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 古賀邦正<br /> |year = 2009<br /> |title = ウイスキーの科学 知るほどに飲みたくなる「熟成」の神秘 <br /> |series = ブルーバックス B-1658 <br /> |publisher = [[講談社]]<br /> |isbn = 4-06-257658-9<br /> |ref = 古賀2009<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 土屋守<br /> |year = 1995<br /> |title = シングルモルト大全<br /> |publisher = [[小学館]]<br /> |isbn = 4-09-387170-1<br /> |ref = 土屋1995<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 土屋守<br /> |year = 2002<br /> |title = シングルモルトを愉しむ <br /> |series = 光文社新書072<br /> |publisher = [[光文社]]<br /> |isbn = 4-334-03172-2<br /> |ref = 土屋2002<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 土屋守<br /> |year = 2008<br /> |month = 3<br /> |title = シングルモルト「超」入門 ビギナーのためのガイドブック<br /> |publisher = [[ソニー・マガジンズ]]<br /> |isbn = 4-7897-3252-5<br /> |ref = 土屋2008/3<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 土屋守<br /> |year = 2008<br /> |month = 8<br /> |title = スコッチウィスキー紀行 <br /> |publisher = [[東京書籍]]<br /> |isbn = 4-487-80313-6<br /> |ref = 土屋2008/8<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 橋口孝司<br /> |date = 2001年3月25日<br /> |title = ウイスキー銘酒事典<br /> |publisher = [[新星出版社]]<br /> |isbn = 4-405-09663-5<br /> |ref = 橋口2000<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 橋口孝司<br /> |year = 2003<br /> |title = シングルモルトウイスキー銘酒事典<br /> |publisher = 新星出版社<br /> |isbn = 4-405-09085-8<br /> |ref = 橋口2003<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 平澤正夫<br /> |others = 加藤節雄(撮影)<br /> |year = 1990<br /> |title = スコッチ・シングルモルト全書<br /> |publisher = たる出版<br /> |isbn = 4-924713-23-6<br /> |ref = 平澤1990<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 吉村宗之<br /> |year = 2010<br /> |series = サイエンス・アイ新書 SIS-169<br /> |title = うまいウイスキーの科学 熟成でおいしくなる理由は?仕込によって味はどう変わる?<br /> |publisher = [[ソフトバンククリエイティブ]]<br /> |isbn = 4-7973-5556-5<br /> |ref = 吉村2010<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |editor = PAMPERO(編)<br /> |year = 2007<br /> |title = ウイスキー&amp;シングルモルト完全ガイド<br /> |publisher = [[池田書店]]<br /> |isbn = 4-262-16509-4<br /> |ref = PAMPERO(編)2007<br /> }}<br /> *{{Cite book|和書<br /> |author = 田中四海・吉田恒道<br /> |date = 2008年3月11日<br /> |title = シングルモルトの愉しみ方<br /> |publisher = [[学習研究社]]<br /> |isbn = 978-4-05-403656-7<br /> |ref = 田中、吉田2008<br /> }}<br /> <br /> {{commons&amp;cat|Scotch whisky|Whisky from Scotland}}<br /> <br /> {{アルコール飲料}}<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:すこつちういすきい}}<br /> [[Category:スコットランドの食文化]]<br /> [[Category:スコッチ・ウイスキー|*]]<br /> <br /> {{featured_article}}</div> 219.165.166.5 カップヌードル 2018-07-29T13:28:14Z <p>219.165.166.5: /* ライト */</p> <hr /> <div>{{基礎情報 食品・飲料<br /> |商品名 = カップヌードル<br /> |画像 = <br /> [[ファイル:Cupnoodle epilogue.png|250px|カップヌードルのロゴ]]<br /> [[ファイル:Cup Noodles.jpg|250px]]<br /> |販売会社 = [[日清食品]]<br /> |種類 = [[即席麺]]<br /> |販売開始年 = [[1971年]]<br /> |日本での製造 =<br /> |完成国 = {{JPN}}&lt;br /&gt;{{HKG}} (海外)<br /> |売上 = <br /> |主要会社 = <br /> |関係する人物 = [[安藤百福]] <br /> |外部リンク = http://cupnoodle.jp/ <br /> |特記事項 = <br /> }}<br /> [[ファイル:Cupnoodles seafood taste.jpg|thumb|right|&lt;center&gt;シーフードヌードル&lt;/center&gt;]]<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;カップヌードル&#039;&#039;&#039;({{lang-en|cup noodles}})は、[[日清食品]]が[[1971年]]([[昭和]]46年)[[9月18日]]から発売している[[カップ麺]]の名称。親会社である[[日清食品ホールディングス]]の[[商標|登録商標]]&lt;ref&gt;【商標登録番号】 第1251256号など。詳細は[http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl 特許電子図書館] にて「カップヌードル」の検索結果を参照。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> [[ファイル:Cup Noodles ad -Times Square 02.jpg|thumb|2006年まで[[タイムズスクエア]]に設置されていた看板]]<br /> 世界初のカップ麺であるロングセラー商品であり、時代とともに起こった食の多様化によって、さまざまな風味の商品や「ミニ」「BIG」などの異なるサイズの商品も発売されている。このいずれもカップに熱湯を注いで3分で食べられるタイプであり、扁平の細麺と粉末スープと[[フリーズドライ]]化された[[具材]]が入っている。<br /> <br /> 大量生産にあたってはさまざまな工夫が凝らされている。のちに多くの食品メーカーから同種の商品が発売されたが、味別の販売数ランキング(2006年時点)は、第1位「[[カップヌードルしょう油|オリジナル(しょうゆ)]]」、第2位「[[シーフードヌードル|シーフード]]」、第3位「[[カップヌードル カレー|カレー]]」となっており、「オリジナル(しょうゆ)」は発売以来首位を継続している&lt;ref&gt;[http://www.excite.co.jp/News/bit/00091152061428.html 定番カップ麺“カップヌードル”の人気味を聞いてみた!:1] / [http://www.excite.co.jp/News/bit/00091152061428.html?_p=2 2] エキサイト 2006年7月5日&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2011年時点で世界80カ国で発売され、発売以降の累計販売数は310億食を突破した&lt;ref&gt;[http://job.rikunabi.com/2013/company/top/r136500053/ 日清食品グループ(日清食品株式会社)] リクナビ 2011年12月1日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。2016年3月には世界累計販売食数が400億食を超えた&lt;ref&gt;[http://www.jiji.com/jc/article?k=2016050200329&amp;g=eco 日清食品「カップヌードル」、世界累計で400億食販売] 時事通信{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。表記は原則として、日本国内向けは「&#039;&#039;&#039;CUP NOODLE&#039;&#039;&#039;」、日本国外では「&#039;&#039;&#039;CUP NOODLES&#039;&#039;&#039;」。ただし、日本国内でも「CUP NOODLES」表記で販売される商品も一部存在する(2014年4月発売のトムヤムクンヌードルなど&lt;ref&gt;[http://news.mynavi.jp/news/2014/04/02/019/ カップヌードルに「トムヤムクン」「ミーゴレン」が登場 -日清食品] マイナビニュース 2014年4月2日&lt;/ref&gt;)。[[中国語]]表記では「&#039;&#039;&#039;合味道&#039;&#039;&#039;」となる&lt;ref&gt;[https://cdn.nissin.com/gr-documents/attachments/news_posts/3589/b124e27638eeec98/original/20140806-01.pdf?1407304752&amp;_ga=1.93682653.1334466510.1408003123 中国生産子会社設立に関するお知らせ] 日清食品ホールディングス 2014年8月6日(PDF)&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 当初[[アメリカ合衆国]](アメリカ)で発売を開始した際には「&#039;&#039;&#039;CUP O&#039;NOODLES&#039;&#039;&#039;」(&#039;&#039;&#039;CUP OF NOODLES&#039;&#039;&#039;を意味)の名称だった。1996年から2006年までの間、[[ニューヨーク]]の[[タイムズスクエア]]に製品を模した巨大な看板が設置された。この看板はカップから湯気が出るという演出がなされた&lt;ref name=&quot;nyc&quot;&gt;{{Cite web|url=http://www.nyc-architecture.com/MID/MID-TimesSquare.htm|title=100 Years Ago, an Intersection&#039;s New Name: Times Square<br /> |publisher=NYT|accessdate=2016-07-29|date=2004-04-08}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> カップは、かつては[[発泡スチロール]]製であったが、次々に発生する問題により、紙製となったり異なる加工法を採用するなど変化がある(後述)。<br /> <br /> [[フィリピン]]では「[[シーフードヌードル]]」が高い人気を得ており、[[日本]]からの土産物として定番化した商品となっている&lt;ref&gt;{{PDFlink|[http://www.yano.co.jp/eplus/column_201004.pdf Yano E plus 2010年4月号 No.025、p.114-115、「P!P!P!!!」]}}&lt;br/&gt;{{Cite book|和書|title=Phw 2006年7月号|url=http://books.google.co.jp/books?id=L0xL74PT9AsC&amp;pg=PA115&amp;lpg=PA115&amp;dq=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AB%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3&amp;source=bl&amp;ots=tquHEm7uFy&amp;sig=FK3M3CNxl18BvwqeiF-1lIvtsgc&amp;hl=ja&amp;ei=f4yTTJKCCoXcvQOr7bTmCw&amp;sa=X&amp;oi=book_result&amp;ct=result&amp;resnum=8&amp;ved=0CCoQ6AEwBzigAQ#v=onepage&amp;q=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AB%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3&amp;f=false|year=2006|publisher=有限会社phw|pages=p.115|quote=フィリピーナに受けそうなお土産}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 開発史 ==<br /> 当時の日清の社長で[[チキンラーメン]]の開発者である[[安藤百福]]が、紙コップで手軽に食べられるラーメンをと発案して作られた。それぞれの開発の変遷については[[カップヌードルミュージアム|安藤百福発明記念館]](カップヌードルミュージアム)で詳細を知ることができる。<br /> <br /> === 出発点 ===<br /> [[1966年]](昭和41年)、百福がチキンラーメンの日本国外進出を目指してアメリカ・[[ロサンゼルス]]のスーパーマーケットに売り込んだものの、アメリカには手近に[[箸]]や[[丼]]がないことに気づかされる。そして、アメリカ人バイヤーが考えた末にチキンラーメンを砕いて紙コップに入れ&lt;ref&gt;[http://www.dreammail.jp/magazine/seishun/20130113/ 世界ブランド“カップヌードル”(男の浪漫伝説 Vol.94)] ドリームメール&lt;/ref&gt;、これに熱湯を注いで[[フォーク (食器)|フォーク]]で食べたことがヒントになった。安藤はラーメンが丼と箸という枷を逃れて日本国外進出する事を見据え、いつでもどこでも食べられる容器入りのインスタントラーメンの開発を思い立った。早速売り込みから戻った安藤はホテル内で試したが、当時の紙コップは[[蝋|ロウ]]を用いた[[パラフィン紙]]製だったこともあり、「紙コップ臭くておいしく食べられなかった」と後に述べている。このことから、後に『[[環境ホルモン]]報道問題』による影響から他社のカップ麺容器が紙コップ製に置き換えられた時期でも、本製品のカップ素材は[[発泡スチロール]]製のまま長らく変更されなかった([[#容器と構造|後述]])。<br /> <br /> また、日本向け製品で用いられている[[アルミ箔]]と紙を貼り合わせた構造の密封性の高いフタは、安藤がアメリカから帰国する際の[[機内食]]で出された[[マカダミア|マカダミアナッツ]]の密封パックで使われていたものをヒントにしている。安藤はこのパックを開封したものに加え、未開封のものを別に1つもらって持ち帰り、容器の開発時の資料とした。その現物は今も日清食品で保管されている。<br /> <br /> === 容器と構造 ===<br /> 発売当初より[[2008年]](平成20年)3月までは全商品発泡スチロール製の容器が採用されていた。<br /> <br /> 2008年(平成20年)4月以降は一部先行商品を除き、環境保護の観点から発泡[[ポリエチレン]]断熱皮膜加工の紙製カップ(通称・エコカップ)へと切り替わっている。また、これまで包装フィルムに印字されていた[[賞味期限]]の年月日表記が容器の底に印字されるようになり、製造工場&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[:ファイル:Nissin-foods_Kanto_factory.jpg|関東工場]] ([[茨城県]][[取手市]])や下関工場([[山口県]][[下関市]])など、一部工場の煙突は当商品の容器を模した形状になっている。&lt;/ref&gt;(例:関東工場製造、静岡工場製造、滋賀工場製造、下関工場製造、札幌日清製造)の表記も付くようになった。<br /> <br /> 発売当初から長期間採用された発泡スチロール製の容器は乾燥麺の封入で容器自体の強度を上げたりと、梱包方法一つをとってもさまざまな工夫の積み重ねと試行錯誤の繰り返しにより決定された。麺は「[[瞬間油熱乾燥法]]」と呼ばれる方法で製造されている。一般の袋入り[[インスタントラーメン]]の麺塊は厚みが3cm程度であるのに対し、当製品の麺塊はカップの形状に合わせた円錐台形である。そのことから厚みが4cmほどあり、普通に揚げると中は半生に、油温を上げると中が適度な状態になるが外側が黒く焦げるなど、開発時にはなかなか麺全体にうまく熱が行き渡らず苦心したという。この問題の解決にも、チキンラーメンと同じく天ぷらからヒントを得た事が大きく貢献したとされる。<br /> <br /> また、カップの底に空洞があるのは「出荷時の麺割れを防ぐ(中間保持構造)と同時に、湯をそそいだ時に対流を発生させ、時間の経過とともに徐々に麺の重心が下に移動することにより、3分後の完成時には何もしなくても全体が自然とほぐれ食べやすくなり、その時にスープの水分も密度の高い上部と下部でまんべんなく行き渡るように計算されている(疎密麺塊構造)」というのがメーカー側の説明&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/knowledge/madeby/cupnoodle/wisdom.html カップヌードルの知恵] 日清食品 {{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/06/12/1210.html 即席めんに4つの秘密] 日本テレビ系列「[[所さんの目がテン!]]」 2006年12月10日放送分&lt;/ref&gt;である。これら中間保持構造と疎密麺塊構造については、日清食品が関係する特許を取得し保持していた&lt;ref&gt;日本国特許「容器付スナック麺の製造法」(特公昭50-38693号)、アメリカ合衆国特許「[http://www.google.com/patents?id=Xx47AAAAEBAJ Instant-cooking cupped noodles and a method of producing the same]」(特許番号 3,997,676)&lt;/ref&gt;が、既にその権利に関する大部分は期限が切れている。<br /> <br /> 上記麺塊構造は当初粉末スープが底入れであったため、縦長のカップ容積いっぱいに麺が詰め込まれているとスープが全体にまんべんなく行き渡らず、普通にお湯を注いだだけではカップ底部に溶けきらない粉末スープがほとんど残ったままになるという欠点があった。この点においては粉末スープの場所をカップの底から麺の上へ変更することで改善されたが、発売されてから20年以上経ってからの改良だった。<br /> <br /> === 具材 ===<br /> 袋麺と異なり、いわゆる[[乾物]]は開発時に試されたものの湯を注いでから元に戻るまで3分以上かかるため断念され、[[フリーズドライ]]製法を採用している。<br /> <br /> 日本向け製品に伝統的に小さな剥き[[エビ]]を採用したのは、製品開発当時に豪華さが感じられる食材として真っ先にエビが挙げられ、採用されたという逸話があり、60種を超える世界各国のエビの剥き身&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;実際には開発当時でも3000種類以上のエビが存在していた。&lt;/ref&gt;をフリーズドライ化して試した結果、[[インド洋]]沖で獲れる[[プーバラン]]という、当時の日本にはほとんど輸入されていなかった高級食材とされる種が採用された&lt;ref&gt;[http://www.cupnoodle.jp/story/ カップヌードル 誕生秘話と歴史] 日清カップヌードルオフィシャルサイト{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;br/&gt;[http://www.excite.co.jp/News/bit/00091193378627.html 日清カップヌードルの独特のエビって、何のエビ] Excite Bit コネタ 2007年10月30日&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> この「エビ戦略」は、[[航空機]]の[[機内食]]に見られる豪華さと簡便性の両立というテーマに沿ったものである。<br /> <br /> この他の具材としては、見た目を重視し、[[ラーメン]]にも使われている[[ネギ]]や、[[スクランブルエッグ]]に類似した[[タマゴ]]、味の濃い[[#ダイスミンチ|ミンチ肉]]([[成型肉]])という組み合わせ&lt;ref&gt;[http://www.excite.co.jp/News/bit/00091109306583.html カップヌードルの具の数を数えてみた] - [[エキサイト]] 2005年3月1日&lt;br/&gt;[http://portal.nifty.com/2009/11/25/c/ 日清カップヌードルを自作してみた] @nifty:デイリーポータルZ 2009年11月25日&lt;/ref&gt;である。<br /> <br /> ==== ダイスミンチ ====<br /> 具材としてサイコロ状の[[ミンチ]]肉(正式名称は『ダイスミンチ』&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2010&amp;mn=4&amp;nid=1882 「2010年04月12日 <リニューアル発売のご案内>」] 日清食品公式発表{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;br/&gt;[http://getnews.jp/archives/8158 【日清さんに聞きました】カップヌードルの “昔の” 肉の名前が判明!] ガジェット通信 2009年3月30日&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://portal.nifty.com/2009/04/16/c/3.htm カップヌードルのあの肉に別れを告げる。 / 世界をつなぐあの肉] @nifty:デイリーポータルZ 2009年4月16日&lt;/ref&gt;)が入っている。作り方は食材の豚肉のミンチと大豆、野菜などを混合した後にフリーズドライ加工している&lt;ref&gt;[http://digimaga.net/2009/04/whats-dice-mince 日清さんに聞きました。それで結局あの謎の肉“ダイスミンチ”って何の肉なんですか?] デジタルマガジン 2009年4月1日&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;shirushirusunday&quot;/&gt;&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.cupnoodle.jp/nazo/|title=【謎肉祭×コナンの“犯人”】謎肉の正体|publisher=日清食品|accessdate=2017-09-18}}&lt;/ref&gt;。独特の不思議な食感などで一部に人気があり、[[2ちゃんねる]]など一部ネット上では『謎の肉』『あの肉』『謎肉』『[[2ちゃんねる用語|ぞぬ肉]]』などと、[[2ちゃんねらー]]から呼ばれた&lt;ref&gt;[http://www.j-cast.com/2009/03/28038368.html?p=all 日清カップヌードルの肉変更「あの食感消滅は残念」が相次ぐ] J-CASTニュース 2009年3月28日&lt;br/&gt;[http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2010/01/post_497.html カップヌードルの以前の「謎肉」と「コロチャー」どっちが好き?] マイナビニュース 2010年1月12日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2009年4月20日より、品質向上・具材強化の一環として、小さな角切りのチャーシュー『コロ・チャー』へレギュラーサイズから変更し、これ以降も各サイズ・種類の具材が順次変更された&lt;ref&gt;[https://www.nissin.com/jp/news/1577 新・うまい! カップヌードル - カップヌードル具材強化について 新開発「コロ・チャー」が入って、おいしさ さらにUP] 日清食品 2009年3月25日&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2015年4月の再リニューアルにより、カップヌードル・カップヌードルビッグ(オリジナル)にも、再びダイスミンチが入るようになった&lt;ref&gt;[https://www.nissin.com/jp/news/4245 リニューアル発売のご案内「カップヌードル」 シリーズ6品(4月下旬よりリニューアル発売)] 日清食品公式 2015年4月13日&lt;/ref&gt;。従来のコロ・チャーも入っている。<br /> <br /> 2016年7月27日には公式[[Twitter]]アカウントが「CUP NOODLE なぞにく」と書かれたカップヌードルと同じ外装の[[コンビーフ]]缶を開缶する写真の付いたツイートを投稿したほか&lt;ref&gt;[https://twitter.com/cupnoodle_jp/status/758148607623041025] カップヌードル (Twitter) 2016年7月26日&lt;/ref&gt;、同年9月12日には「カップヌードルビッグ &quot;謎肉祭&quot; 肉盛りペッパーしょうゆ」が発売されるなど&lt;ref&gt;{{Cite web|url=https://www.nissin.com/jp/news/5479|title=「カップヌードルビッグ &quot;謎肉祭&quot; 肉盛りペッパーしょうゆ」(9月12日発売) |publisher=日清食品グループ|accessdate=2016-09-05|date=2016-09-05}}&lt;/ref&gt;、日清食品側が『謎肉』の呼称を使うようになった。<br /> <br /> === マーケット設定 ===<br /> 当時すでにインスタントラーメンは現在のスタイル、すなわち、3分程度加温し粉末スープを加えるものが主流だった。チキンラーメンは[[関東地方]]では市場には流通していなかったため、熱湯を注いで3分で食べられるというスタイルは、発売地域外の若者にとっては物珍しかった。また、チキンラーメンを知る世代に対しても、どんぶりをカップに替え、具材も豊富な「完全調理済食品」であり、あくまでラーメンではなく「ヌードル」という新しい食品であるイメージを強く押し出していた。<br /> <br /> 当初、問屋を通した正規ルートで[[希望小売価格]]100円での展開を目指していたが、当時約25〜35円だった袋入りインスタントラーメンの3〜4倍程度の設定であったため、関係者の反応は悪く、注文の入らない日々が続いた&lt;ref name=nissinworld&gt;[http://web.archive.org/web/20090419075803/http://www.nissinfoods.co.jp/knowledge/madeby/cupnoodle/world.html Made by 日清食品|カップヌードルの話|世界に広がるカップヌードル]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> そこで、全く新しいスタイルの商品であることもあり、[[マーケティングリサーチ|市場調査]]も兼ねて従来と違った特殊なルート(野球場([[東京スタジアム (野球場)|東京スタジアム]])や遊園地、警察署や消防署などといった夜勤の多い職場など)での試験販売が行われ、関東地方では東京スタジアムが初めて販売された場所であるといわれている。最初の大口顧客となったのは「簡便性」「完全調理済食品」という点に目をつけた[[自衛隊]]であった&lt;ref&gt;[https://web.archive.org/web/20050207003823/http://www.nissinfoods.co.jp:80/world/town/cup2_2/index.html 日清食品 : ラーメンワールド :なぜなぜタウン]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 1971年(昭和46年)11月21日&lt;ref&gt;[http://web.archive.org/web/20140213235930/http://www.cupnoodle.jp/story/index.html カップヌードル 誕生秘話と歴史] 日清食品&lt;/ref&gt;には、東京・[[銀座]]の[[歩行者天国]]で大々的な宣伝販売を行い、4時間で2万食を販売した&lt;ref name=nissinworld/&gt;。当時はパッケージにプラスチック製フォークが添付されていた。<br /> <br /> 発売翌年の1972年(昭和47年)2月、[[あさま山荘事件]]が起きた際に、[[機動隊]]員達が食べる場面が日本全国に[[生放送]]され、[[視聴者]]の注目を集めた&lt;ref name=nissinworld/&gt;。事件当時の現場は、[[摂氏]]マイナス15度前後の寒さで、警察官たちに配給された[[弁当]]も凍ってしまったため、熱湯を注いて3分ですぐに食べられる当製品が非常食として導入されたものであった。<br /> <br /> これをきっかけに認知度は飛躍的に高まり&lt;ref name=nissinworld/&gt;、各地域から販売希望が多数寄せられ、その要望に応えて後に全国発売となった。また、日清食品一社提供番組の『[[ヤングおー!おー!]]』([[MBSテレビ|毎日放送]])でも大々的に宣伝された。<br /> <br /> 1970年代には漫画「[[ドラえもん]]」にはギャグとして「カップメンのプラモデル」が登場するエピソードが存在する&lt;ref&gt;[[てんとう虫コミックス]]『[[ドラえもん プラス]]』第1巻「ぼくを止めるのび太」。このエピソードの初出は「小学六年生」昭和52年12月号&lt;/ref&gt;が、この後1980年代には、本品を模した[[プラモデル]]が実際に登場した。<br /> <br /> === パッケージ ===<br /> ==== デザイン ====<br /> [[ファイル:Cup Noodle.jpg|thumb|250px|&lt;center&gt;日本国内に設置されている看板&lt;/center&gt;]]<br /> パッケージの基本的なデザインは、1970年の[[日本万国博覧会]]のシンボルマークをデザインした[[大高猛]]によるもので、1971年の発売当初から継続して踏襲しており、どの国で発売されているものでも企業ロゴ・“CUP NOODLES”のロゴ(日本のみ“CUP NOODLE”と表記)とキャタピラ(帯状の点線)&lt;ref&gt;[https://www.nissin.com/jp/news/2164 「発売40周年記念デザイン カップヌードル」3品 (3月7日数量限定新発売)] 日清食品グループ 2011年2月28日&lt;/ref&gt;を入れるきまりになっている&lt;ref&gt;{{Cite book|和書|author=渡部千春|authorlink=渡部千春|title=これ誰がデザインしたの?|accessdate=2009-06-23|publisher=美術出版社|isbn=4-568-50269-1}} &lt;/ref&gt;。この通称キャタピラは、安藤百福がデパートで見かけた洋皿の柄が原点であり、[[2018年]][[4月6日]]に位置商標として商標登録された(登録番号:第6034112号)&lt;ref&gt;[https://www.nissin.com/jp/news/7083 ロゴやブランド名のない &quot;のっぺらぼう&quot; でも「カップヌードル」と認識できます!「カップヌードル」の &quot;キャタピラ&quot; が「位置商標」として登録] 日清食品グループ 2018年7月2日&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 容器における表現では「&#039;&#039;&#039;カップヌー&lt;sup&gt;ド&lt;/sup&gt;ル&#039;&#039;&#039;」と「ド」が小さく表記されているが、これは「ヌードル(noodle)」の正確な発音{{refnest|group=&quot;注&quot;|&#039;&#039;&#039;noodle&#039;&#039;&#039;の音節は&#039;&#039;&#039;noo・dle&#039;&#039;&#039;、発音記号は&#039;&#039;&#039;núːdl&#039;&#039;&#039;で、日本語で詳細に表現すると『ヌー&#039;&#039;&#039;ドゥ&#039;&#039;&#039;ル』に近い&lt;ref&gt;[http://ejje.weblio.jp/content/noodle noodle] Weblio辞書 英和辞典&lt;/ref&gt;。}}に合わせて「&lt;small&gt;ド&lt;/small&gt;」を小さく表記したデザインにしたためである&lt;ref name=&quot;shirushirusunday&quot;&gt;2010年9月19日放送『[[シルシルミシル|シルシルミシルさんデー]]』([[テレビ朝日]])[http://web.archive.org/web/20160304225922/http://www.tv-asahi.co.jp/shirushirusunday/contents/sun_bk/0011/ テーマ1 / 日清食品]&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[https://faq.nissin.com/faq/faq_detail.html?id=557 Q. 「カップヌードル」のパッケージの「ド」が小さいのは、なぜですか?] 日清食品 よくあるご質問&lt;/ref&gt;。一部に『当時「ヌードル」という言葉が日本に定着しておらず、この商品を見て「[[ヌード]]」と勘違いされ、購入を敬遠されるのを避けるため』という説も存在していたが、『[[キングコングのあるコトないコト]]』([[キングコングのあるコトないコト#放送リスト|2010年8月2日放送、第40回テーマ]]「インスタントラーメン」)にて日清食品広報部はこの説を否定し、前述の理由を示した&lt;ref&gt;[http://kakaku.com/tv/channel=10/programID=23411/episodeID=433178/ 「キングコングのあるコトないコト」2010年9月12日(日)放送内容] 価格.com&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[1975年]](昭和50年)には、米国プラスチック協会の[[デザインに関する賞|デザイン部門グランプリ]]を受賞している&lt;ref name=&quot;ayumi&quot;&gt;[http://web.archive.org/web/20050509103556/http://www.nissinfoods.co.jp/world/museum/history/1971.html 日清食品アーカイブ:製品のあゆみ:1971〜1980] 日清食品(2005年5月9日時点でのインターネット・アーカイブ)&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 日本向け製品のシュリンクフィルム包装のカップ底面にある「開封口」にはシール(透明、かつては[[バーコード]]印刷)が貼ってあり、そのシールを剥がすことによりフィルムを開封する。また「カップに湯を入れた後、フタにこのシールを貼って閉じることができる」という利便性も兼ねている。凹凸が少ないこの容器に、包装フィルムが密着しており、突起状の道具で突き刺して切り裂かなければ開封しづらかったという、他商品にない特有の欠点を、容器に大きな改良をすることなく対処がなされている。<br /> <br /> 地域限定パッケージも存在し、2016年には[[北海道限定品|北海道限定]]で「CUP NOO道(カップヌードウ)」デザインの製品が発売されたことがある&lt;ref&gt;[https://rocketnews24.com/2016/11/07/822312/ 【なにそれ】日清カップヌードルの激レア仕様「カップヌードウ(CUP NOO道)」が北海道で発売開始!] - ROCKETNEWS24・2016年11月7日&lt;/ref&gt;。中身は通常のカップヌードル・シーフード味・カレー味と同じ。<br /> <br /> ==== 保存方法 ====<br /> 直射日光の当たらない常温の場所で保管する。また、パッケージ注意書きに「移り香注意」とあり、臭いの強いものとは一緒に保管しないこと&lt;ref&gt;{{Cite web|url=https://faq.nissin.com/faq/faq_detail.html?id=527&amp;category=7&amp;page=1|title=カップめんの容器や袋めんの注意書きに「移り香注意」とありますが、「移り香」とは何ですか?|publishe=日清食品|accessdate=2016-09-17}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2008年(平成20年)10月23日、当製品を食べた消費者が嘔吐や舌のしびれを訴える事件が発生した。スープからは[[防虫剤]]「[[パラジクロロベンゼン]]」が検出された。10月25日には4月以降、相次いでパラジクロロベンゼンなどの防虫剤成分が検出されていたことと、日清食品の実験で「防虫剤の近くでカップヌードルを保管すると、成分が容器を浸透し麺に付着すること&lt;ref&gt;{{Cite web|title=環境化学物質の食品への移行と異臭苦情-パラジクロロベンゼンによる食品の汚染|publishe =(一財)食品分析開発センターSUNATEC|url=http://www.mac.or.jp/mail/100801/01.shtml|accessdate=2016-09-17}}&lt;/ref&gt;を確認した」と発表。4月から導入したエコカップが特に臭気を浸透しやすいと判断し、改良型のエコカップ仕様の製品に順次置き換えられることも発表された&lt;ref&gt;{{Cite news|title =日清食品カップめん、4月以降で防虫剤成分検出26個|newspaper=読売新聞|date=2008-10-25|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081024-OYT1T00667.htm}}{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.nissinfoods.co.jp/utility/cupnoodle/index.html|title=お客様へ大切なお願い|publisher=日清食品|accessdate=2016-09-17|archiveurl=http://web.archive.org/web/20081031211037/http://www.nissinfoods.co.jp/utility/cupnoodle/index.html|archivedate=2008-10-31}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://www.nissinfoods.co.jp/utility/cupnoodle.html|title= 自主回収のお知らせ|publisher=日清食品|accessdate=2016-09-17|archiveurl=http://web.archive.org/web/20081027040817/http://www.nissinfoods.co.jp/utility/cupnoodle.html|archivedate=2008-10-27}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 国外への普及 ===<br /> {{右|[[ファイル:TS3H0052.JPG|thumb|190px|none|米国[[コストコ]]社の[[プライベートブランド|PB]](カークランド・シグネチャー)、OEM商品(2008年6月撮影)]]}}<br /> 1973年の米国発売から始まって世界80カ国以上に普及しているが、各国ごとの事情に合わせ、味はさまざまなものが販売されている&lt;ref name=nissinworld/&gt;。広告も盛んに行われ、とくにニューヨークでは、ランドマークとして1996年から2006年までタイムズ・スクエアビルの頂上付近に約16メートルの立体看板が鎮座していた。同ビルが伝統的に湯気を出す広告を設置していたためである&lt;ref name=&quot;nyc&quot; /&gt;。<br /> <br /> === 自動販売機 ===<br /> {{右|<br /> [[ファイル:CupNoodle Vendor.jpg|150px|サムネイル|none|初期の自動販売機。日清食品の旧ロゴマークがある]]<br /> [[ファイル:Instant noodles vending machine (14157927172).jpg|150px|サムネイル|none|現在のカップヌードル自動販売機の例]]<br /> }}<br /> 日本には、発売当時から[[自動販売機]]による商品販売が行われている。第1号機は、東京・[[大手町 (千代田区)|大手町]]にある[[日本経済新聞社]]東京本社に設置された&lt;ref name=nissinworld/&gt;。湯を供給する機能(無料・有料)もついており、主に高速道路のサービスエリアや幹線道路沿いの[[オートレストラン|終夜営業の自動販売機コーナー]]、フェリー、企業、学校の休憩施設内、あるいはサウナ、カプセルホテル、漫画喫茶などの軽食コーナーなどに設置されている。当初はすべての製品にフォークが添えられていたが、後に割り箸に切り替えられ、現在箸の添付は自動販売機向け限定になった。希望小売価格よりも割高な料金で提供されることが多い。<br /> <br /> 1975年に姉妹商品として同様の容器を使用し、自販機販売にも対応していた[[インスタント食品|ライス加工食品]]「カップライス」が発売されたが、短命に終わった([[#カップライス|後述]])&lt;ref name=&quot;cuprice&quot;&gt;[http://sts.kahaku.go.jp/sts/detail.php?no=101710211014&amp;c=&amp;y1=&amp;y2=&amp;id=&amp;pref=&amp;city=&amp;org=&amp;word=%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9&amp;p=2 カップライス] 国立科学博物館&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[どん兵衛]]、チキンラーメン、[[日清焼そば]](基本的にUFOの名前は使われていないが、一時西日本地域ではUFOの名前を使ったものも見られた)も容器を当製品と同規格にしたタイプが、基本的に自動販売機専用で売られている。一般店頭ではほぼ手に入らないが、[[シジシージャパン|CGC]]グループのスーパーマーケットの一部など限定した販路で流通しているほか、ネットショッピングで購入できる場合がある。逆にそれらの通常版の製品の給湯が可能なタイプの自動販売機も提供されている。自動販売機版どん兵衛は容器サイズの関係上具が小さく、それによる顧客の不満を解消することが可能になる。<br /> <br /> == 日本での主な種類 ==<br /> ※2017年11月現在<br /> === レギュラー ===<br /> * [[カップヌードルしょう油|カップヌードル]] - 別称・[[カップヌードルしょう油|「しょう油」「オリジナル」]]。2009年4月下旬出荷分より具材のひとつである従来のダイス状の[[#その他|ミンチ肉]]からダイス状の[[チャーシュー]](通称「コロ・チャー」。コロっとした(正確にはサイコロ型)チャーシューの略)に変更された&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;他に豚肉と鶏肉の合挽きミンチもわずかながら加えられている。ただし「コロ・チャー」は2010年時点ではレギュラーとビッグに採用されており、ミニ、ライト、リフィル等では従来通りミンチ肉の具材が封入されている。なお、[[木村拓哉]]出演のTVCM「コロ・チャー編」(2009年5月 - 6月)にて、木村と同じ[[SMAP]]メンバーの[[稲垣吾郎]]の写真が「コロ・チャー」と「吾郎ちゃん」を引っ掛けて出てくる他、『[[ゴルゴ13]]』の主人公・[[デューク東郷]]の絵が同様に「ゴルゴちゃん」を引っ掛けて出される(稲垣の写真は2種類使用されている)&lt;/ref&gt;。しかし日清食品による消費者調査ではダイスミンチの復活を要望する声も多く、2015年4月からは以前のチャーシューと豚ミンチに加えてダイスミンチが復活する組み合わせとなった&lt;ref&gt;[http://college.nikkei.co.jp/article/38503311.html カップヌードル、6年ぶり「謎肉」復活で若者開拓] 日経カレッジカフェ 2016年6月1日&lt;/ref&gt;。<br /> * [[シーフードヌードル]] - 2009年7月上旬出荷分より具材に[[イタヤガイ]]の[[貝柱]]が追加されたが2015年7月出荷分より再び廃止。<br /> * [[カップヌードル カレー]] - 2009年9月中旬出荷分より具材のひとつである従来のダイスミンチからダイス状のチャーシューに変更された(カレーヌードル専用「コロ・チャー」)&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2009&amp;mn=8&amp;nid=1700 「カレー専用コロ・チャー」が入って、おいしさ さらにUP-「カップヌードル カレー」具材強化について] 日清食品ニュースリリース 2009年9月2日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * [[チリトマトヌードル|カップヌードル チリトマトヌードル]] - 2010年(平成22年)8月2日に数量限定で食玩商品を発売([[#食玩|後述]])。2001年ごろ、店頭販売の希少性により日清食品のオンラインショップで首位を取っていたことがあり、ネットによる消費者の反応の例として[[東洋水産]]の「俺の塩」とともに日本経済新聞の記事になったことがある。発売以来、根強い人気があるが、日清食品のお膝元である関西圏では長らく一般販売が行われていなかった。関西圏でコンビニなどの店頭に並ぶようになったのは2010年代に入ってからである。1982年に発売開始。また、2017年4月出荷分より具材のひとつであるチキンダイスから白いダイスミンチ(「白い謎肉」)に変更された。<br /> * [[カップヌードルしお|カップヌードル SiO]](しお)- 2012年3月出荷分から具材および調味料にオリーブオイルとチキンが追加。<br /> * [[カップヌードルミルクシリーズ|カップヌードル ミルクシーフードヌードル]] - 「シーフードヌードルに牛乳をかけるとクラムチャウダーの味になる」という口コミから生まれた商品。毎年冬季限定発売。2017年には発売10周年を記念してリニューアル。<br /> * [[トムヤムクン]]ヌードル - [[タイ王国|タイ]]の日清の協力により、現地で発売されている味を再現した。<br /> * カップヌードル [[シンガポール]]風[[ラクサ]] - シンガポールの日清の協力により、現地で発売されている味を再現した。<br /> * カップヌードル [[ミーゴレン]] - シリーズでは珍しい(インドネシア風)カップ焼きそばであり、食べる前に上蓋に穴を空けて湯を切る必要がある。ただし、容器自体は他製品と同じ形状である。<br /> * カップヌードル パスタスタイル - [[ボロネーゼ]]、和風タラコ、[[ボンゴレ]]。カップ焼きそばのように湯を切る形式。<br /> * タイ カップヌードル - トムヤムクンとミンスドポーク。タイで販売されている商品を逆輸入したもの。<br /> * カップヌードル リッチ 無臭にんにく卵黄牛テールスープ味&amp;贅沢とろみ[[ふかひれ|フカヒレ]]スープ味 - 45周年の限定発売商品で、高級食材を使用した「カップヌードル リッチ」シリーズの第2弾(フカヒレスープ味は第1弾でも販売)。<br /> * カップヌードル 香辣海鮮味(しゃんらーかいせんあじ。スパイシーシーフード) - 45周年企画として2016年5月に行われた「世界のカップヌードル総選挙」で1位になった香港の製品。当初は「ビッグ」として販売され、2017年にレギュラーサイズで復活した。<br /> * カップヌードル [[抹茶]]仕立てのシーフード味<br /> * クリーミートマトヌードル - パッケージには「CHEESE TOMATO」と書かれている。<br /> <br /> === ビッグ ===<br /> 当初は「Dカップヌードル」の名前で発売。麺量を袋麺と同等の重さに増量したタイプで、内容量99g麺量85gとレギュラーより多い。<br /> * カップヌードル ビッグ - 2010年4月26日のリニューアル版より、従来のダイス状のミンチ肉からダイス状のチャーシュー(「コロ・チャー」)に変更された。<br /> * シーフードヌードル ビッグ - 2010年4月26日のリニューアル版より、具材にイタヤガイの貝柱が追加された。<br /> * カップヌードル カレー ビッグ - 2010年4月26日のリニューアル版より、従来のダイス状のミンチ肉からダイス状のチャーシュー(「カレー専用コロ・チャー」)に変更された。<br /> * カップヌードル チリトマト ビッグ - 2017年4月出荷分より具材のひとつであるチキンダイスから白いダイスミンチ(「白い謎肉」)に変更された。<br /> * カップヌードル 帰ってきた謎肉祭W 2種の謎肉ペッパーしょうゆ味 - 従来の「謎肉」のほかに「白い謎肉」が同時に楽しめる&quot;謎肉祭&quot; の改良版。<br /> * カップヌードル チーズピザポテトマト味 ビッグ<br /> <br /> === キング ===<br /> 「ビッグ」よりもさらに内容量が大きい。2012年1月23日に発売された40周年記念商品。麺は従来品より太く、量は105g全体は120gと過去最大の重量を誇る(レギュラーサイズの約1.6倍)&lt;ref name=&quot;king&quot;&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/product/p_4005.html カップヌードル キング] 日清食品{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;br /&gt;[http://nikkan-spa.jp/133633 カップヌードルキングを試食! 具材も麺も笑えるデカさ【検証画像】] 日刊SPA! 2012年1月21日&lt;/ref&gt;。具材はネギ・タマゴはレギュラーサイズとほぼ同様であるが、エビはやや大き目で、コロ・チャーではなく大き目の「ダイスミンチ」を採用している&lt;ref name=&quot;king&quot;/&gt;。<br /> * カップヌードル キング<br /> * カップヌードル キング シーフード - 具材とスープ以外はしょうゆ味と同じ。<br /> <br /> === ミニ ===<br /> * カップヌードル ミニ<br /> * カップヌードル カレー ミニ<br /> * シーフードヌードル ミニ<br /> * カップヌードル SiO(しお) ミニ<br /> * カップヌードル 味噌 ミニ<br /> <br /> === ライト ===<br /> [[メタボリックシンドローム]]などに代表される[[生活習慣病]]問題を危惧するユーザーを対象にした機能性重視のもの。ノンフライを基本とするミスト・エアードライ製法が用いられており、中心層に[[食物繊維]]を練りこんだオリジナル3層麺に植物油を吹き付けて、高温度の熱風を当てて乾かしたもの。そのため、油と[[小麦粉]]の利用を極力抑えられ、麺重量が40g(カップヌードルの2/3)、カロリーが198kcalに抑えられている。開発開始は2008年頃&lt;ref name=&quot;msn20100923&quot;&gt;[http://web.archive.org/web/20101007023645/http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100923/sty1009230739001-n1.htm 【こうして生まれたヒット商品の舞台裏】日清食品「カップヌードルライト」] 産経新聞 2010年9月23日&lt;/ref&gt;。2009年3月19日より全国発売開始。2009年度は当初の計画を30%上回る売れ行きを記録した&lt;ref name=&quot;msn20100923&quot;/&gt;。購入層は当初想定された[[ダイエット]]に関心のある40代前後の男女を中心に、普段はカップ麺をあまり食べない若い女性にも広がった&lt;ref name=&quot;msn20100923&quot;/&gt;。なお、後述するカップヌードル ナイスが発売後も多くの味のバリエーションが存在していたが、2018年のカップヌードル ナイスのリニューアル実施に伴い、当シリーズは発売当初のカップヌードル ライトとシーフードヌードル ライトのみに整理された。<br /> <br /> * カップヌードル ライト<br /> * シーフードヌードル ライト<br /> * カップヌードル カレーライト - 2010年9月27日発売<br /> * カップヌードル チリトマトヌードルライト - 2012年5月発売<br /> * ブイヤベース風シーフードヌードル - 2012年8月発売、[[錦織圭]]監修。「ライト」の表記はないが、ライト方式で製造されている。<br /> * カップヌードル ライト [[そうめん]] - 2014年7月7日発売。既存のカップヌードルシリーズとしては1973年から1977年まで発売されていた&#039;&#039;&#039;カップヌードル 天そば&#039;&#039;&#039;以来、およそ37年ぶりの投入となる和風カップ麺であり、購入層は60代前後の年配層を想定している。なお、後述するカップヌードルごはん、カップヌードルおにぎりを除く既存のシリーズとしては唯一、[[日本農林規格|JAS規格]]非認定商品となっていたが2017年のリニューアルよりJAS規格認定商品に変更された。<br /> * カップヌードル ライトプラス トマトそうめん - 2016年7月発売。これまでの「そうめん」を「旨だしそうめん」としたうえで新たな味を加えた。<br /> * カップヌードル ライトプラス - [[ラタトゥイユ]]、 [[バーニャカウダ]]、蟹のトマトクリーム、ビーフと野菜の[[ボルシチ]]<br /> <br /> === カップヌードル ナイス ===<br /> 2017年4月10日から発売開始。前述の「ライト」を改良した商品で、通常のカップヌードルの“こってり感”はそのままに、麺には[[レタス]]4個分の[[食物繊維]]を配合。小麦粉と食物繊維の配分を見直し、麺重量を「ライト」と同じ40gに据え置いたまま脂質50%オフ・糖質40%オフ・カロリー178キロカロリー(カロリーはレギュラーサイズ版のカップヌードルしょうゆ味の約半分)を実現したノンフライ麺。パッケージは通常のカップヌードルのデザインに、「CUP NOODLE」のロゴを[[8ビット]]調にしたもの。<br /> * カップヌードル ナイス 濃厚!ポークしょうゆ - カップヌードル(オリジナル)ならではのペッパーを利かせたオリジナル醤油スープに、ポークエキスを加えてコク深い味わいに仕上げた濃厚なスープが特徴。<br /> * カップヌードル ナイス 濃厚!クリーミーシーフード - シーフードヌードルならではの魚介の味わいはそのままに、クリームシチュー風のクリーミーでコク深い味わいの濃厚なスープで仕上げている。<br /> * カップヌードル ナイス 濃厚!キムチ豚骨 - クリーミーな豚骨スープをベースに、唐辛子の辛みとキムチのうまみを利かせた、ピリ辛で濃厚な味わいに仕上げている。2017年9月11日から発売。<br /> <br /> === スープヌードル → あっさり少なめ カップヌードル ===<br /> レギュラーサイズ版カップヌードルの廉価版として日清食品が2006年3月20日から日本全国で発売している&lt;ref name=&quot;soup&quot;&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_948_2006_1.html 2006年1月13日「新発売のご案内」] 日清食品ニュースリリース{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;カップ麺の名称。日清食品が、日本の社会環境や生活構造の変化から、カップ麺の愛用者の拡大のために、低価格のカップ麺として発売。オープン価格であるが、一時期は&lt;!--2012年1月出荷分より--&gt;希望小売価格が設定されていた。本製品発売前は100円ショップやディスカウントストアで、あるいは一般の店舗での安売りとして、100円前後の価格で販売されることも珍しくはなかったが、本製品の発売後は低価格での販売については多くの店舗でこちらに切り替えられた。<br /> <br /> レギュラー(しょうゆ味)、カレー味、シーフード味の3種類で、パッケージデザインはロゴが「&#039;&#039;&#039;SOUP NOODLE&#039;&#039;&#039;」と表記されている点以外は、「カップヌードル」とほぼ同じである。「スープ感覚」を謳い、麺の重量は50グラム(発売当初は55グラム)と、カップヌードル(60グラム)より少なく、具材の量は、カップヌードル・ミニとほぼ同じ量&lt;ref name=&quot;soup&quot;/&gt;(後発のスープヌードル キムチを除く)であり、必要なお湯の目安量はカップヌードルの300mlに対しスープヌードルは320ml(後述するあっさり少なめ カップヌードルは310ml)で多い。レギュラーの肉は旧来のダイスミンチでありコロチャーは入っていない。なお容器は2011年12月出荷分までは発泡スチロール製を採用していたが2012年1月出荷分より既存のカップヌードル(ミニは除く)同様、紙製への変更を経て、2018年4月9日のリニューアルを期に商品名を「&#039;&#039;&#039;あっさり少なめ カップヌードル&#039;&#039;&#039;」に改称された。<br /> <br /> 仕様は似ているが、カップヌードル商品を買うことで景品が当たるキャンペーン等では対象外商品になる。<br /> <br /> === カップヌードル リフィル ===<br /> [[ファイル:Nissin CupNoodle Rifill-Cup.jpg|thumb|120px|カップヌードル リフィルの容器]]<br /> [[ファイル:Cup of instant noodles.jpg|thumb|120px|リフィル]]<br /> 麺と具材を真空パック状に包装したパック([[リフィル]])&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;リフィルは通常のものよりもさらに圧縮度を高めていて、体積が少ない分輸送コスト(即ち輸送時に発生するCO2)を削減できる、とされる。&lt;/ref&gt;と、再利用可能な専用カップを用いたもの。通常品に比べて廃棄物の量が大きく削減でき、いわゆるエコに貢献できる商品である。2007年3月26日より発売開始。<br /> <br /> プラスチック製のカップにリフィルの中身とお湯を入れて調理し、食後はカップを洗って再利用する。カップと専用麺のセット「カップヌードル リフィル スターターパック」、「カップヌードル リフィル お試しパック」および専用麺「カップヌードル リフィル」「カップヌードル シーフードヌードル リフィル」の4種類の製品が当初発売され、チキンラーメンやどん兵衛のリフィルタイプも発売されている。女性のオフィスでの利用、環境問題に敏感な年配層の消費者を想定しているとされている。また、かさばらないため、[[登山]]時などの携帯にも向くとされる。<br /> <br /> 初期の物は蓋(と、リフィル1個)が付属で、電子レンジ使用不可。こちらはプラスチックカップを専用ウェブサイトを利用して消費者が自分でデザインできる機能も用意されているが、やや高価だった。<br /> <br /> その後、電子レンジ調理対応の取っ手付きのシンプルな物(ロゴはグレー色)が廉価で発売されており、現在でも容易に入手が可能(蓋添付。カレーは色移りの可能性ありで推奨外)。<br /> <br /> 当初の店頭販売は[[関東地方|関東]]・[[甲信越地方|甲信越]]の1都9県のコンビニエンスストア、百貨店、バラエティーストアのみだが、ウェブサイトまたはモバイル端末から発注しての店頭受け取りによる通信販売では、全国に向けて販売している&lt;ref&gt;[http://cupnoodle.jp/refill/index.html カップヌードル リフィル] {{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。日清の分類では「袋めん」となっている&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/product/lineup/brand_2.html 製品情報|カップヌードル] 日清食品&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 後に、お湯を使わずに水を注いだ上で電子レンジで調理できる[[ハリオグラス]]製の耐熱ガラスを使ったカップが発売されている(こちらには蓋が付属していないが、日清eショップで別途入手可能)。<br /> <br /> ハリオ社の直販サイト他で「ハリオイースタイルレンジカップ」として、同様の商品(こちらは蓋添付)が入手可能である。シンプルなカラー、デザインで「カップヌードル」の意匠は使われていない。<br /> <br /> ガラスカップだけでは、調理直後は熱くて素手で持てないため、プラスチック製の外カバーが付属。日清eショップサイトでは数種のカラーバリエーションや、どん兵衛、ひよこちゃん柄が販売されているが、店頭では数量限定のコラボ商品も販売されることがある。<br /> <br /> また、当初のプラスチックカップでは、特にカレーのリフィルを使うとカップにカレーの黄色が残ることがあったが、ガラスカップではその心配がない。さらに磁器製/樹脂製で電子レンジ調理に対応して持ち手をつけたマグカップ状のカップも発売され、各種リフィル(チキンラーメン、どん兵衛うどん/そば)と合わせて“&#039;&#039;&#039;eco style&#039;&#039;&#039;”シリーズとして展開している。<br /> <br /> 2014年にはチタンクッカーも限定数量で発売された。<br /> * カップヌードル リフィル<br /> * カップヌードル カレーリフィル<br /> * シーフードヌードル リフィル<br /> * チリトマトヌードル リフィル<br /> <br /> === カップヌードル マイ・レンジタイム ===<br /> 水を容器に注いで電子レンジで煮込んで調理することを可能にしたもの。2008年10月20日より「&#039;&#039;&#039;カップヌードル レンジスタイル&#039;&#039;&#039;」の名称で発売開始。前述のとおり水を容器に注いで電子レンジで煮込んで調理する以外に、これまでのカップ麺同様、熱湯を容器に注いで調理する事も可能である(熱湯を容器に注いだ場合、電子レンジ調理は不可)。カップヌードル レンジスタイルの容器の体積と麺の質量に関してはレギュラーとビッグの中間に値する大きさである。2009年5月11日、当商品名を「&#039;&#039;&#039;カップヌードル マイ・レンジタイム&#039;&#039;&#039;」に改名。これに伴い容器の体積と麺の質量をレギュラーとほぼ同等にした。<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム [[クリームシチュー]]ヌードル<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム [[ビーフシチュー]]ヌードル<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム [[タコス]]風ヌードル<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム [[トムヤムクン]]ヌードル<br /> <br /> === カップヌードルごはん ===<br /> 当シリーズの風味に味付けしたカップ麺ではなく、カップ[[飯|ライス]]商品。2009年に発売された[[日清GoFan]]同様、[[ポン菓子|パフライス]]に水を注ぎ電子レンジで約5分半加熱して調理する&lt;ref&gt;{{Cite web|url=http://web.archive.org/web/20100728141910/http://www.cupnoodle.jp/gohan/story/2nd.html|title=開発秘話 第2話 - 日清カップヌードルごはん |publisher=日清食品|accessdate=2011-07-17}}&lt;/ref&gt;。2010年8月16日より近畿地区2府4県で発売開始。2倍以上の注文で生産が追いつかず2010年8月21日には一時出荷休止となった&lt;ref&gt;[http://osaka.yomiuri.co.jp/eco/news/20100821-OYO8T00261.htm カップヌードルごはん 出荷を休止…日清] 読売新聞 2010年8月21日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。同年9月27日から「カップヌードル味」が発売開始され&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=2013&amp;yr=2010&amp;mn=9 電子レンジ調理専用・即席カップライス「カップヌードルごはん」販売再開のご案内] 日清食品ニュースリリース 2010年9月6日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;、翌2011年3月7日には「シーフードヌードル味」も発売再開された&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=2132&amp;src_type=D&amp;yr=2011&amp;mn=2&amp;x=37&amp;y=13&amp;p=2 カップヌードルごはん シーフード 近畿地区販売再開] 日清食品ニュースリリース{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。その後「カップヌードル味」は2011年7月25日から、「シーフードヌードル味」は同年11月21日から日本全国で販売開始された&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2011&amp;mn=10&amp;nid=2472 カップヌードル シーフードヌードルの味をごはんで再現!! いよいよ全国発売!!] 日清食品ニュースリリース 2011年10月27日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードルごはん カップヌードル味<br /> * カップヌードルごはん シーフードヌードル味<br /> * カップヌードルごはん カレーヌードル味<br /> * カップヌードル ぶっこみ飯 - 2017年3月発売。カップヌードルの麺の代わりにご飯が入ったもの。湯を注いで調理する。<br /> <br /> 2011年8月1日には、[[日清食品冷凍]]から「カップヌードルごはん カップヌードル味」の[[冷凍食品]](冷凍米飯)が近畿地区限定で発売を開始した。<br /> <br /> 2013年3月25日には、「カップヌードルごはん」をはじめとする「日清のごはんシリーズ」5品をリニューアルした&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=3057&amp;src_type=D&amp;yr=2013&amp;mn=3&amp;x=40&amp;y=18 リニューアルのお知らせ] 日清食品ニュースリリース 2013年3月25日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。容器と調理方法の変更がなされ、仕上げ香味油を蓋から取り外し水を入れればすぐに調理できるようになった。また、個別パックの包装材を減らすことにより価格も大幅に下げられた。<br /> <br /> === カップヌードルおにぎり ===<br /> 当シリーズの風味に味付けしたごはんを使ったもので、カップめんではなく冷凍食品である。味付けされたおにぎりが3つ、カプセル容器に入っており、電子レンジで調理する。2013年4月頃に全国発売。当初のCMでは食べながら口の中を見せる行為が物議を醸した。2014年9月1日にリニューアルが発表され、2個入りとなり、シーフード味が追加、2015年3月1日にはカレー味が追加された。<br /> * カップヌードルおにぎり カップヌードル味<br /> * カップヌードルおにぎりシーフード シーフード味<br /> * カップヌードルおにぎりカレー カレー味<br /> <br /> === その他 ===<br /> * カップヌードル保存缶<br /> *:賞味期限3年間の[[非常食]]([[備蓄品]])用。フィルム包装した麺、スープと具のパック、カップ、折りたたみフォークがそれぞれ2食分脱酸素剤とともに金属製の缶に詰められているもの。2012年8月にチキンラーメン保存缶と合わせて計50,000食(25,000缶)が3つの自治体に寄贈され、2013年には一般向けに数量限定発売もされた&lt;ref&gt;[http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/130219/wec13021910210000-n1.htm 防災…カップヌードルに「保存3年OK」缶 チキンラーメンも] 産経新聞 2013年2月19日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=3037 「チキンラーメン保存缶/カップヌードル保存缶」限定発売のお知らせ] 日清食品プレスリリース 2013年2月18日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードル謎肉祭の素 4連パック<br /> 「謎肉」だけをパックにした製品。[[セブンネットショッピング|オムニ7]]限定販売。<br /> <br /> == 日本で過去に発売されていたもの ==<br /> 既に発売が終了しているもの。<br /> <br /> === レギュラー ===<br /> &lt;!-- 商品名表記は、日清食品カップヌードル公式サイトの情報に準じています --&gt;<br /> * カップヌードル 天そば - 黎明期のバリエーションのひとつ。[[1972年]](昭和47年)12月&lt;ref name=&quot;ayumi&quot;/&gt;に販売開始。世界初の和風カップ麺とされる。しかし1976年(昭和51年)に同社の和風カップ麺「[[どん兵衛]] 天ぷらそば」が発売されたのに伴い、そのまま終売となった。[[伊集院光]]はラジオなどで「カップヌードルの天そばを見たことがあるといくら言っても誰も信じてくれない」と語っていたが{{いつ|date=2017年9月}}、後述の40周年記念キャンペーンで「復刻希望第1位」を獲得し、2012年1月16日に約35年ぶりに復刻版が数量限定で発売された。<br /> * カップヌードル ビアンコ - 2001年に3カ月間限定で復刻<br /> * カップヌードル China 回鍋肉(ホイコーロー)麺 - 1989年発売。短命に終わる。<br /> * カップヌードル China 芙蓉蟹(フヨウハイ)麺 - 1989年発売。こちらも短命に終わる。<br /> ** 上記2種類については、[[マイケル・チャン]]をコマーシャルに起用した。<br /> * カップヌードル RED ZONE 1991年発売。 赤いシーフード<br /> * カップヌードル ブタホタテドリ - 2001年に3カ月間限定で復刻。後述の総選挙で2位にランクインし、2011年12月に復刻版が数量限定で発売した。<br /> * カップヌードル ブートン ヤキブタ しょうゆとんこつ - 1993年発売。<br /> * カップヌードル イカトン ヤキイカ 五目とんこつ - 1993年発売。<br /> * カップヌードル MISO(初代) - 1992年発売。当時、[[ジェームス・ブラウン]]を起用したコマーシャルが一世を風靡した。ちなみに後述の総選挙で6位にランクインした。<br /> * カップヌードル スパイシーカレー - 総選挙で3位にランクインし、2011年11月に復刻版を発売した。<br /> * カップヌードル トンコツ - 1994年発売。<br /> * カップヌードル サマーヌードル - 1995年夏期限定。[[コマーシャルソング]]は[[真心ブラザーズ]]の「[[サマーヌード (曲)|サマーヌード]]」。2017年7月、どん兵衛天茶うどん、[[日清焼そばU.F.O.]]・熱帯U.F.O.とともに「黒歴史トリオ」の一環として復刻限定販売。<br /> * カップヌードル 五目 あっさり中華しょうゆ - 麻婆と同時発売の商品&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;テレビCMは「五目」を「五月」と勘違いした代理店など制作陣のせいで軽薄そうな[[ギャル]]が登場し「絢爛豪華な五月人形入り」として紹介する勘違いコマーシャルが制作され、間違いに気付いて慌てふためくという設定。&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードル 麻婆 ぴりっと中華みそ - 五目と同時発売の商品&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;このテレビCMも「五目」同様に「麻婆」を「あさばあ」と勘違いしたことにより「麻の着物を着た上品なお婆さん付き」として紹介する勘違いコマーシャルの間違いにあわてふためく設定。&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードル チキン&amp;ペパーヌードル<br /> * カップヌードル 八宝菜 とろ〜り中華しょうゆ<br /> * カップヌードル 蟹玉 カニとタマゴの塩味風<br /> * カップヌードル バリトン - 後述の総選挙で最下位にランクインしてしまった。<br /> * カップヌードル バーベキューチキン<br /> * カップヌードル ガーリックポーク<br /> * カップヌードル ハヤシ<br /> * カップヌードル チャウダー<br /> * カップヌードル 角煮<br /> * カップヌードル エビチリ<br /> * カップヌードル レッドカレー<br /> * カップヌードル 酢豚<br /> * カップヌードル おこげ<br /> * カップヌードル ポーク<br /> * カップヌードル とろみ中華 広東五目しょうゆ<br /> * カップヌードル とろみ中華 四川麻婆みそ<br /> * カップヌードル とろみ中華 上海蟹玉しお<br /> * カップヌードル スケルトン - 1999年9月に個数限定発売、透明カップを使用&lt;ref&gt;[http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080818/1017681/?ST=life&amp;P=15 インスタントラーメン大研究 半世紀に渡る進化の歴史と次の商品〔15〕] 日経トレンディネット 2008年9月24日&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://ascii.jp/elem/000/000/305/305142/ スケルトンボディーのカップヌードル--『日清カップヌードル スケルトン』] ASCII.jp 1999年9月13日&lt;/ref&gt;。内容は通常のものと同じ。[[スケルトン (外殻)|スケルトン]]ブームが起きたのを受け、通常商品では見る事のできない塊麺構造やお湯で戻っていく様子を観察することができるというギミックがあった。関東・中部・近畿のコンビニで100万個限定発売されたが、環境ホルモン問題で[[ポリカーボネート]]の食品容器としての使用が批判された時期だったため早期に販売終了となった。<br /> * カップヌードル 旨ダレ中華 焼豚しょうゆ<br /> * カップヌードル 旨ダレ中華 担々みそ<br /> * カップヌードル チーズカレー<br /> * カップヌードル 煮豚<br /> * カップヌードル 鶏五目<br /> * カップヌードル 熱帯シーフードヌードル<br /> * カップヌードル ポーク<br /> * スタミナカップヌードル 焼きカルビ黒しょうゆ<br /> * スタミナカップヌードル 豚バラ赤辛みそ<br /> * 韓国風辛口カップヌードル - [[FIFAワールドカップ]][[2002 FIFAワールドカップ|2002]]開催記念限定商品。<br /> * 地中海風しおカップヌードル<br /> * 香港風みそカップヌードル<br /> * チキンヌードル<br /> * ポークチャウダーヌードル - 1983年発売<br /> * ビーフヌードル - フライドポテトの具が入っていた。テレビCMは「日清から『ビーフヌードル』が出た! スープもビーフ!」(NR:[[松澤一之]])の後、一般人による「具もビーフ」、これを「一般人」部分を変えながら「5秒スポット」のごとく繰り返す(15秒バージョン:3回、30秒:6回)。<br /> * ベジタブルヌードル - 1986年発売<br /> * カップヌードル MISO(2代目) - 2005年発売。自動販売機専売商品。<br /> * 北の皮ジャガベーコン 塩とんバター<br /> * 缶入りカップヌードル「TimeCan(タイムカン)」 - 2000年発売。10年保存可能なもの。ただし、2004年に一部の製品に缶の引き締め不足による不具合がある可能性が分かったため自主回収のアナウンスが出されている&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/utility/timecan.html 自主回収のお知らせ・タイムカン全品回収について] 日清食品{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * ファインヌードル ねぎ肉とんがらし<br /> * ファインヌードル うま味シーフード<br /> * ファインヌードル チキンタンメン<br /> * カップヌードル X味 - [[X JAPAN]]風味として企画された。<br /> * カップヌードル GLAY - [[GLAY]]のメンバーがパッケージに入れられたもの。2001年に行われた「[[GLAY EXPO#GLAY EXPO 2001 “GLOBAL COMMUNICATION”|GLAY EXPO 2001]]」のグッズとして、ローソン限定で発売。<br /> * カップヌードル チャイナ 旨味オイスター醤油<br /> * カップヌードル チャイナ 辛味豆板醤味噌<br /> * カップヌードル 夏の辛口スパイシーチリ - カップヌードル誕生35周年記念限定商品。<br /> * カップヌードル ワイルド ホットチリペッパー<br /> * カップヌードル マイルド クリーミーチキン<br /> * カップヌードル スパイシーコクしょうゆ たっぷり7種類の具 - 35周年記念終了限定商品。シリーズ唯一のJAS上級規格の材料を用いる。<br /> * カップヌードル 担々 - 2008年に「中国麺ロードを行く」シリーズとして、どん兵衛、チキンラーメン、日清焼そばU.F.O.との4製品でそれぞれ中華風の味が企画された。<br /> * カップヌードル クリーミーチキン<br /> * カップヌードル レッドカレー(2代目)<br /> * カップヌードル スパイシーカレー(2代目)<br /> * カップヌードル 辛口レッドペッパー<br /> * カップヌードル トムヤムクン<br /> * カップヌードル マサラ<br /> * カップヌードル サマーシーフードヌードル<br /> * [[カップヌードルキムチ|カップヌードル Kimchi]]([[キムチ]])- 現在はスープヌードルのラインアップに存在している。<br /> * [[チーズカップヌードル|カップヌードル チーズ&amp;トマト]]<br /> * [[チーズカップヌードル|カップヌードル チーズ&amp;ガーリックコンソメ]]<br /> * カップヌードル 生誕百年記念パッケージ - 2010年3月1日より1000万個限定で、同社の創業者・安藤百福の生誕100年にちなみ、発売当時の価格である100円 (税込・メーカー希望小売価格)で販売が行われた&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2010&amp;mn=1&amp;nid=1789 -インスタントラーメンの父 安藤百福 生誕百年- 記念商品の発売について] 日清食品ニュースリリース 2010年1月12日 2010年1月12日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * [[カップヌードルMISO|カップヌードル MISO]](みそ・3代目)<br /> * [[カップヌードルキムチ&amp;チーズ|カップヌードル Kimchi &amp; CHEESE]](キムチ&amp;[[チーズ]]) - 既存のカップヌードルキムチに[[チェダーチーズ]]をトッピングしたもの。カップヌードルキムチの事実上の後継商品。<br /> * [[シーフードヌードル|サマーシーフードヌードル]] - 2009年7月27日発売。シーフードヌードル発売25周年記念商品第2弾。辛味と酸味を程よく調和させたスープが特徴。<br /> * [[カップヌードルミルクシリーズ|カップヌードル ミルクカレー]]<br /> * カップヌードル ミートキング - 大切りカットダイスミンチ、ビーフ、チキンダイス、ミンチポークの各具材がトッピングされている。歴代中、最も食肉系の具材の使用量が多い。<br /> * スパイシーグリルチキンヌードル<br /> * カップヌードル シーフードカレー&amp;チーズ - 2011年(平成23年)6月13日に40周年記念新商品として全国発売&lt;ref&gt;{{Cite news|title=カップヌードル「シーフード×カレー」新発売|newspaper=サンケイスポーツ|date=5月30日|url=http://www.sanspo.com/shakai/news/110530/sha1105301642017-n1.htm}}{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードル ぶっとリッチ 濃いミルクシーフードヌードル - シリーズで唯一、太めん製法を採用。通常のものとは違い、熱湯5分での調理となっていた。<br /> * カップヌードル メガミート<br /> * カップヌードル メガベジタブル<br /> * カップヌードル [[ブタ|豚(トン)]]トンコツ - 2012年2月6日に発売された40周年記念商品。<br /> * カップヌードル カルビスト ビッグ ネギ塩豚カルビ味 - 2012年2月20日発売。[[焼肉]]のメニューで人気の「ネギ塩豚[[カルビ]]」をイメージしている。<br /> * カップヌードル ミートタンタン ビッグ - 2012年8月20日発売。ダイスミンチをふんだんに使用した大盛りサイズの担々麺。芝麻醤のうまみの特徴を生かした、マイルドな辛味の醤油味ベースの担々スープが用いられる。<br /> * カップヌードル イタリアンカレー<br /> * カップヌードル レッドカレー(3代目)<br /> * カップヌードル クリームシチューヌードル - [[バンクーバーオリンピック]]公式ライセンス商品として、どん兵衛・日清焼そばU.F.O.とともに白いパッケージの商品が発売されていた。[[ソチオリンピック]]でも同じ3品が発売された。<br /> * カップヌードル [[ブラジル]]風グリルチキン - FIFAワールドカップ[[2014 FIFAワールドカップ|ブラジル大会]]の開催に合わせて発売された。<br /> * [[パンプキン]][[ポタージュ]]ヌードル - [[ハロウィーン]]期間の限定販売商品。<br /> * カップヌードル ベジータ ソテー風キャベツ&amp;ベーコン味 - 過去にも一度、期間限定販売されていた。2015年のCMキャラクターには[[ドラゴンボールZ]]の主要登場人物「[[ベジータ]]」を起用。<br /> * カップヌードル [[マッサマン]]カレー<br /> * カップヌードルライトプラス - チーズフォンデュ&lt;ref&gt;{{Cite news|title=チーズフォンデュ味なのに低カロリー 日清のカップ麺|newspaper=朝日新聞|date=2015-10-30|url=http://www.asahi.com/articles/ASHBX4SF3HBXULFA017.html|accessdate=2015-11-06}}{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;<br /> * カップヌードルライトプラス 和風コンソメ - 2015年発売<br /> * カップヌードルライトプラス 海老の[[ビスク]] - 2016年発売<br /> * カップヌードル リッチ 贅沢だし[[スッポン]]スープ味 - 45周年で限定発売された、初の高級食材を使った商品。<br /> * カップヌードル 黄金の鶏油付きスパイシーチキンカレー - [[リオデジャネイロオリンピック]]を前に錦織圭とコラボしたもの。どん兵衛・日清焼そばU.F.O.と併せパッケージが金色の商品が発売された。<br /> * [[カップヌードル欧風チーズカレー|カップヌードル 欧風チーズカレー]] <br /> * カップヌードル レッドシーフードヌードル<br /> * カップヌードル ベジータ 豚キャベツとんこつ<br /> <br /> === ビッグ ===<br /> &lt;!-- 「ビッグ」と「BIG」の表記揺れがありますが、これは日清食品カップヌードル公式サイトの情報に準じています。 --&gt;<br /> * カップヌードル ポーク ビッグ<br /> * カップヌードル ガーリックみそ とんこつ ビッグ<br /> * カップヌードル 辛子高菜とんこつ ビッグ<br /> * カップヌードル こがしネギしおとんこつ ビッグ<br /> * カップヌードル 背脂にんにくとんこつ ビッグ<br /> * カップヌードル 豚唐揚げ入りコクみそとんこつ ビッグ<br /> * カップヌードル 熱帯シーフードヌードル ビッグ<br /> * カップヌードル 担々 ビッグ<br /> * カップヌードル あらびきポークソーセージ ビッグ<br /> * カップヌードル 豚トロ塩ダレとんこつ ビッグ<br /> * カップヌードル 熱帯シーフードカレー ビッグ<br /> * カップヌードル ダブル唐揚げ ビッグ<br /> * カップヌードル イタリアンピザ ビッグ<br /> * カップヌードル 熱帯シーフード ビッグ<br /> * カップヌードル ピリ辛豚カルビ BIG<br /> * カップヌードル 担々 BIG<br /> * カップヌードル トンコツ BIG<br /> * カップヌードル 辛口シーフード BIG<br /> * カップヌードル スパイシーチキン BIG<br /> * カップヌードル 地中海シーフードヌードル ビッグ<br /> * カップヌードル ダブルチキン ビッグ<br /> * カップヌードル イタリアン ビッグ<br /> * カップヌードル チゲ ビッグ<br /> * カップヌードル ジャーマンポテト ビッグ ペッパー塩味<br /> * カップヌードル ロブスターソースシーフード ビッグ<br /> * カップヌードル あらびきポークソーセージ<br /> * カップヌードル イタリアンシーフードヌードル<br /> * カップヌードル SiO(しお) ビッグ<br /> * カップヌードル 辛口カリビアンシーフード ビッグ<br /> * カップヌードル ベーコン旨タレ醤油 ビッグ<br /> * カップヌードル [[旨辛]]Kimchi(キムチ)ビッグ<br /> * カップヌードル ブラジリアンチキンヌードル<br /> * カップヌードル Okinawa 沖縄風ヌードル<br /> * フレンチシーフードヌードル ビッグ<br /> * ポークチャウダーヌードル ビッグ <br /> * カップヌードル ベーコンポテトマヨネーズ ビッグ <br /> * カップヌードル キムチマヨネーズ コロチャー入りビッグ <br /> * カップヌードル ポークジンジャー ビッグ<br /> * カップヌードル オニガリラー油ヌードル ビッグ<br /> * カップヌードル イタリアンカレー ビッグ<br /> * カップヌードル ガーリックカルビ ビッグ - 2013年7月発売<br /> * カップヌードル チーズミラドリアヌードル ビッグ - 2013年10月発売。ミラノ風ドリア味。<br /> * カップヌードル ブイトン ビッグ - 2014年2月発売。ブイヤベースととんこつ醤油。<br /> * カップヌードル ブラジリアンシーフードヌードル ビッグ - FIFAワールドカップブラジル大会の開催に合わせて発売された<br /> * カップヌードル スパイシービーフチリペッパー味 - RED DEVILと書かれ、パッケージに[[マンチェスター・ユナイテッド]]が描かれている<br /> * カップヌードル アヒージョ - エビのオリーブオイル煮風<br /> * カップヌードル とんこつ ビッグ - 以前は「トンコツ」表記だった<br /> * カップヌードル &quot;謎肉祭&quot; 肉盛りペッパーしょうゆ - 45周年記念商品。ダイス状ミンチ肉「謎肉」を通常の10倍使用している。2016年9月12日に発売を開始したが、消費者からの反応が非常に大きく当初の販売計画を大幅に上回ったため出荷を一旦休止。その後同年10月24日に販売を再開した。<br /> * カップヌードル シーフード [[クラムチャウダー]] - アサリのクラムチャウダー<br /> * カップヌードル チーズメキシカンチリ - [[チリコンカルネ]]味。ひき肉とトマトの煮込み風。<br /> * プーパッポンカレーヌードル - タイ料理の、カニと卵のカレー炒め。<br /> * カップヌードル エナジー味噌ジンジャー - アルギニン・ナイアシンを配合している。<br /> * カップヌードル イカ墨ブラックシーフード ビッグ - 特製イカ墨ペーストが付属したシーフードヌードル。<br /> <br /> === キング ===<br /> * カップヌードル [[麻婆豆腐]][[麻婆茄子|茄子]] ピリ辛[[麻辣]]みそ味 - 2013年5月20日発売。麻婆系料理の代表格である「麻婆豆腐」と「麻婆茄子」を合わせた創作メニューであり、その名の通りピリッと辛い麻辣味噌ベースの麻婆スープが用いられている。<br /> * カップヌードル キング Miso(&quot;コクみそ&quot; との記載)<br /> * カップヌードル キング ベジ豚 - 豚コク醤油 野菜マシとの記載があり、史上最も野菜の量が多い<br /> * カップヌードル キング カラアゲ ブラックペッパーしょうゆ味<br /> <br /> === ミニ ===<br /> * カップヌードル MISO(初代) ミニ<br /> * カップヌードル MISO(3代目) ミニ<br /> <br /> === リフィル ===<br /> * カップヌードル リフィル [[シャア・アズナブル|シャア]]専用ガラスカップ 赤いカレーヌードル リフィル付<br /> * カップヌードル シャア専用赤いカレーヌードルリフィル(詰め替え)<br /> *: 両方とも『[[機動戦士ガンダム]]』30周年記念コラボレーション商品。ガラスコップは2009年10月26日発売の完全数量限定商品、リフィル(詰め替え)は2009年12月までの発売期間限定商品で、通常の「カップヌードル カレーリフィル」に比べ3倍の香辛料([[赤唐辛子]]・[[コショウ|ペッパー]])を使用&lt;ref&gt;[http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091005_char_noodle/ 辛さ3倍のシャア専用赤いカレーヌードルを日清が発売] GIGAZINE 2009年10月5日&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードルリフィル [[AKB48]]マグカップ カップヌードル リフィル付<br /> *: 2012年12月3日発売の完全数量限定商品。2012年当時、カップヌードルのCMキャラクターだったAKB48の大島優子、高橋みなみ、小嶋陽菜の3人の画像とサインがそれぞれパッケージと容器にプリントされていた&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=2859 「カップヌードルリフィル用 AKB48マグカップ カップヌードルリフィル付」 【数量限定】2012年12月3日(月) より全国発売] 日清食品 2012年11月30日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === マイ・レンジタイム ===<br /> * カップヌードル レンジスタイル マンハッタン[[クラムチャウダー]](トマト風クラムチャウダーヌードル)<br /> * カップヌードル レンジスタイル ニューイングランドクラムチャウダー(クリーム風クラムチャウダーヌードル)<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム クリーム風クラムチャウダーヌードル<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム ミネストローネヌードル<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム オニオングラタン風ヌードル<br /> * カップヌードル マイ・レンジタイム リッチカレーヌードル<br /> <br /> === 食玩 ===<br /> * カップヌードル《miniガンプラ》パック<br /> *: 2009年(平成21年)8月31日に数量限定で『機動戦士ガンダム』30周年記念のコラボレーション商品として、いろプラガンダムシリーズとしては史上最小(1/380スケール)となる特製オリジナル「[[ガンプラ]]」をパックした「カップヌードル miniガンプラパック」が発売された。価格はオープンプライスで、シリーズ初の[[食玩]]商品であった&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2009&amp;mn=7&amp;nid=1660 カップヌードル×GUNPLA(R)たて型カップめん『カップヌードル《miniガンプラ》パック』数量限定新発売およびクローズドキャンペーンのご案内] 日清食品ニュースリリース 2009年7月21日 2009年8月3日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードル シャア専用チリトマトヌードル 《miniガンプラ》パック<br /> *: 2010年(平成22年)8月2日に数量限定で『ガンプラ』30周年記念のコラボレーション商品として、1/380スケールの特製オリジナル「ガンプラ」をパックした「カップヌードル シャア専用チリトマトヌードル 《miniガンプラ》パック」3品(内訳はシャア専用チリトマトヌードル、シャア専用辛さ3倍チリトマトヌードル、シャア専用赤いチーズチリトマトヌードル)が発売された。価格はオープンプライス&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=1946&amp;src_type=D&amp;yr=2010&amp;mn=7&amp;x=16&amp;y=7 たて型カップめん「カップヌードル シャア専用チリトマトヌードル 《miniガンプラ》パック」「カップヌードル シャア専用辛さ3倍チリトマトヌードル《miniガンプラ》パック」「カップヌードル シャア専用赤いチーズチリトマトヌードル《miniガンプラ》パック」数量限定新発売およびクローズドキャンペーンのご案内] 日清食品ニュースリリース 2010年7月5日 2010年8月3日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * カップヌードル発売40周年記念 カップガンプラ&amp;カップヌードル<br /> *: 2011年(平成23年)9月20日に数量限定で40周年記念の商品として、1/200スケールの特製オリジナル「ガンプラ」を添付したコラボレーション商品が発売された。価格はオープンプライス&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2011&amp;mn=8&amp;nid=2412 「カップヌードル」×「ガンプラ」コラボレート企画「カップヌードル発売40周年記念 カップガンプラ&amp;カップヌードル」2011年9月20日(火) 数量限定発売] 日清食品ニュースリリース 2011年8月29日、2011年8月29日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> * カレー発売40周年記念商品《「miniガンプラ [[やかん|ヤカン]]装備付き カップヌードルカレートリオ」》<br /> *:2013年(平成25年)5月27日に数量限定でカレー発売40周年記念の商品として、1/380スケールの特製オリジナル「ガンプラ」を添付したコラボレーション商品が発売された。価格はオープンプライス&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=3117 カップヌードルカレー発売40周年記念商品「&quot;miniガンプラ ヤカン装備&quot; 付き カップヌードルカレートリオ」【数量限定】2013年5月27日(月) より全国発売] 日清食品プレスリリース 2013年5月13日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> ** カップヌードルカレー &quot;miniガンプラ ヤカン装備&quot; 機動戦士パック - 1/380スケール miniガンプラ [[ガンダム (架空の兵器)|RX-78-2 ガンダム]] ヤカン装備 (クリアカラー)が添付。<br /> ** カップヌードル[[レッドカレー|赤いカレー]] &quot;miniガンプラ ヤカン装備&quot; シャア専用パック - 1/380スケール miniガンプラ [[ゲルググ|MS-14S シャア専用ゲルググ]] ヤカン装備 (クリアカラー)が添付。<br /> ** カップヌードル[[グリーンカレー]] &quot;miniガンプラ ヤカン装備&quot; 量産型パック - 1/380スケール miniガンプラ [[ザクII#量産型ザクII|MS-06 量産型ザクII]] ヤカン装備 (クリアカラー)が添付。<br /> <br /> == 関連する製品 ==<br /> 以下は派生・関連・発展商品。<br /> <br /> === カップライス ===<br /> かつて販売されていた[[インスタント食品|ライス加工食品]]。<br /> <br /> 1975年(昭和50年)に姉妹商品として同様の容器を使用し、自販機販売にも対応していた「カップライス」が発売された&lt;ref name=&quot;cuprice&quot;/&gt;。従来から確立していた油熱処理技術とパフドライ(加圧乾燥)技術に新開発技術を組み合わせることによって、油っぽさを抑えた多孔質の米([[アルファ化米]]状)にする加工技術が開発されたことにより、美味しいプリクックライス(既処理米飯)として商品化された&lt;ref name=&quot;cuprice&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;info&quot;&gt;[http://dictionary.infoseek.co.jp/?ii=0&amp;sm=1&amp;sc=&amp;gr=ml&amp;qt=p&amp;sv=KN&amp;lp=325 プリクック‐ライス [precooked rice]] Infoseekマルチ辞書&lt;/ref&gt;。調理法は、熱湯を注いで数秒待ち、その湯を捨てた後に3分から5分蒸らすという、通常のものより工程が増えていた&lt;ref name=&quot;cuprice&quot;/&gt;&lt;ref name=&quot;info&quot;/&gt;。ラインナップにはチキンライス、ドライカレー、エビピラフ、五目寿し、赤飯などがあった。商品自体は優れているとの評価もあったが、調理にインスタント食品としては手間がかかることや、消費者の割高感が払拭されず、発売後まもなく売上減少に至った影響で販売中止となった&lt;ref name=&quot;cuprice&quot;/&gt;。<br /> <br /> 1980年代にも同名の商品が発売され、CMや「[[ベスパ|Vespa]]プレゼント」キャンペーンなどの展開が行われたが、後に販売終了した&lt;ref&gt;[http://web.archive.org/web/20040419223829/http://www2.nissinfoods.co.jp/world/premium/list/n1989.html キャンペーン年表] 日清食品(2004年4月19日時点でのインターネットアーカイブ)&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === カレーメシ ===<br /> 2013年9月2日にカップカレーライスが発売。日清GoFanやカップヌードルごはん同様、パフライスに水を注ぎ電子レンジで約5分半加熱して調理する(500Wでの場合)。当時のラインアップはビーフカレー甘口・ビーフカレー中辛・ビーフカレー辛口の3種類&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2013&amp;mn=8&amp;nid=3198 日清食品から、カレーライスの新しいカタチ。「日清カップカレーライス ビーフカレー 甘口/中辛/辛口」2013年9月2日(月)新発売] 日清食品ニュースリリース 2013年8月6日 2013年8月8日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 発売から半年後の2014年4月7日に「&#039;&#039;&#039;日清カレーメシ&#039;&#039;&#039;」としてリニューアルされ&lt;ref&gt;[http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140225/biz14022512490028-n1.htm 日清がカップカレーライスをわずか半年で見直し 「カレーメシ」に改称し4月リニューアル] 産経新聞 2014年2月25日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[https://www.nissin.com/jp/news/3397 「日清カレーメシ」4品 (4月7日発売)] 日清食品プレスリリース 2014年2月25日 2014年2月25日閲覧&lt;/ref&gt;、カレーメシ・中辛、カレーメシ辛口、カレーメシ大辛、トマトカレーメシの4種類がラインナップ。同年9月16日にシーフードカレーメシが新たに加わった&lt;ref&gt;[https://www.nissin.com/jp/news/3721/ ルゥでもレトルトでもない「第3のカレー」から新メニュー登場 「日清シーフードカレーメシ」 を2014年9月16日(火)に新発売] 日清食品プレスリリース 2014年9月1日 2014年9月1日閲覧&lt;/ref&gt;。2015年6月1日に「&#039;&#039;&#039;日清カレーメシ2&#039;&#039;&#039;」に商品名が変更、リニューアルされ、ダイスミンチが大きめになった。イメージキャラクターは「カレーメシ君」で後に「カレーメシ2君」に改名した。CMでは、カレーメシ時代は「腹が減ったらカレーメシ!!」や「ジャスティス!!」というキャッチコピーが使用され、カレーメシ2になってからは「ペコチン!!」と言った直後、「ペーペコペーペコペーペコチン!!」というBGMが流れ、出演者全員が「ペコチンダンス」というダンスをする内容のCMが放送されており、ジャスティス!!のキャッチコピーは引き続き使用されている。<br /> <br /> 2016年8月29日から、カレーメシとシーフードカレーメシが水を入れてレンジで調理する方式からお湯を注いで指定時間まで待つというカップ麺と同じ方式に切り替わった&lt;ref&gt;[https://www.nissin.com/jp/news/5393 「日清カレーメシ ビーフ / シーフード」 (8月29日発売) ] 日清食品 2016年8月22日&lt;/ref&gt;。ただし、レンジ調理式のカレーメシは継続販売している。<br /> <br /> === スープワンタン ===<br /> 「スープヌードル」の派生商品として2010年12月6日より全国で発売しているカップタイプのワンタン。パッケージにはカップヌードルのパッケージデザインに「SOUPワンタン」と表記されている。<br /> <br /> 鶏ガラ醤油味、ネギしお味(2011年3月14日発売)、コク旨みそ味(2011年8月22日発売)の3種類。<br /> <br /> === 日清マグヌードル ===<br /> 公式サイトや商品紹介ページには関係する表記が無いが、パッケージには同シリーズのロゴがついた派生商品。麺とスープをマグカップに入れてお湯を注ぐものである。姉妹品として『どん兵衛』の派生品『日清マグうどん』がある。<br /> * 日清マグヌードル <br /> **1992年に発売。2010年にリニューアル。現在はコンソメしょうゆ味×2、シーフード味×2のセット売り。区別させる為にコンソメしょうゆ味には犬、シーフード味にはパンダの蒲鉾が入っている。<br /> <br /> === SDFヌードル ===<br /> [[自衛隊]]向けに作られているもの。内容はレギュラーとほぼ同一だが、具の量が少なく味がやや濃い目になっており、パッケージデザインも異なる。また、後にシーフードヌードルと同等の物も追加された。自衛隊の購買以外に、日清食品のオンラインショップでも長らく購入可能であったが、2016年のシステム変更に伴って商品一覧からも姿を消すこととなった。<br /> <br /> === らーめんですかい ===<br /> 国際線での提供用に[[日本航空]] (JAL) と共同開発されたもの。ミニサイズ。2015年時点では「しょうゆ味」のみが通販等で入手可能だが、過去には「シーフード」等も存在した。味はややさっぱりした和風寄り。郵政公社時代には郵便局のお取り寄せカタログにも度々登場していた。<br /> <br /> うどん、そば、そーめん (過去の他バリエーションも) 含めて「[[JALですかい|ですかいシリーズ]]」として、別にカテゴライズされる事も多い。<br /> <br /> === スポーツヌードル ===<br /> スポーツに取り組むすべてのアスリートに向けて、「スポーツヌードル 燃焼系」「スポーツヌードル 回復系」が、2006年7月10日から[[ミズノ]]の販売ルートを通じて、スポーツ用品店及びスポーツクラブ等の限定で販売された。<br /> <br /> 「燃焼系」は[[L-カルニチン]]、「回復系」は[[大豆ペプチド]]が練りこまれている。カップは外側がシルバーの紙でできている。カップに「from CUP NOODLE」のロゴが含まれており、派生品である。ロゴは「スポーツヌー&lt;sup&gt;ド&lt;/sup&gt;ル」と、カップヌードルに倣っている&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/news/news_release.html?nid=1010&amp;yr=2006&amp;mn=6] 日清食品ニュースリリース{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === コープヌードル(OEM) ===<br /> [[日本生活協同組合連合会]]と共同開発して作った、カップヌードルをベースとした[[日本生活協同組合連合会|生協]][[OEM|ブランド]]である。味のタイプ(フレーバー)としては、しょうゆ、シーフード、カレーのほかに、普段のレギュラーサイズの商品ラインナップにはない[[豚骨|とんこつ]]がある。カップヌードルのメーカー小売価格よりは安い。以前の容器は発泡スチロールだったが、現在は紙である。なお、コープヌードルのロゴは、「ド」の字はほかの文字と同じ大きさになっている。また、ベースと比べて塩分が控えめとなっている&lt;ref&gt;[http://www.jccu.coop/jccu/coop_shouhin/new/02_03/03c_02.htm コープヌードル]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === セブン&amp;アイ・ホールディングス限定商品 たて型カップめん ===<br /> [[セブン&amp;アイ・ホールディングス]]系列のスーパーやコンビニエンスストアで限定発売。<br /> * ホワイトカレーヌードル&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=1078&amp;yr=2006&amp;mn=12 ホワイトカレーヌードル] 日清食品{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;<br /> * 欧風ブラックカレーヌードル&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=1500 欧風ブラックカレーヌードル] 日清食品{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;<br /> <br /> == 日本でのコマーシャル ==<br /> この商品はテレビコマーシャルにも力を入れている。CMソングはヒット曲になることが多く、国内外で受賞歴がある&lt;ref&gt;[http://www.sony.jp/products/Professional/ProMedia/sup/sup020604.html ソニーマーケティング]&lt;/ref&gt;。<br /> {{See also|#CMソング}}<br /> <br /> 1985年から1986年に放映された「[[パリ・ダカールラリー]]」編では、ラリー参加者のオートバイ・ライダーが食べているイメージを見せ「ハングリアン民族」というコピーを入れたCMを流した。曲は[[HOUND DOG]]の「[[ff (フォルティシモ)]]」。このCMによってヒット曲になった。<br /> <br /> 1992年には米国ブラックミュージック界の大御所ミュージシャンである[[ジェームス・ブラウン]]が初代MISO(みそ)のCMキャラクターに起用され話題となった。彼の楽曲「Get Up(I Feel Like Being Like A)Sex Machine」の中のフレーズ「Get Up!」が日本人の耳には「ゲロッパ(ゲロンパ)!」と聴こえるという事もあって、それを「ミソンパ!」というフレーズに置き換え彼本人が歌うというセルフパロディ的な内容だった&lt;ref&gt;「歌い分けがミソ「セックス・マシーン&#039;93」 「ミソンパ!」の掛け声CMのみ」『[[日経MJ|日経流通新聞]]』1993年3月2日付、23頁。&lt;/ref&gt;。近年、このMISOはしばらくメニューからは外されていたが、味と具材を大幅に刷新し再びラインナップに加わったのは、奇しくも彼が亡くなる前月の2006年11月だった。2009年3月現在販売されているものは通算3代目にあたる。<br /> <br /> 1992年より放送開始の、極端に小さなミニ[[原始人]]が[[マンモス]]を追いかける「hungry?」篇(アートディレクター:[[大貫卓也]]、映像ディレクター:[[中島信也]]、ナレーション:[[アニマル・レスリー]])が、1993年にカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを受賞した。日本人ディレクターとしては初の快挙である。このCMには、日清のスタッフが「俺達の方が面白いCMを作れる、失敗した場合は責任を取って全員坊主になる」と会社に持ちかけ、企画を通させたという逸話がある。なお、このCMは好評を博したためシリーズ化され、[[ブロントテリウム]]、[[ウインタテリウム]]、[[メガテリウム]]、[[シンテトケラス]](以上の5つは全て哺乳類)、[[モア]](走鳥類、鳥類)、[[ケツァルコアトルス]](翼竜、爬虫類)といった計7種の絶滅動物が次々と登場することとなった(この順番は登場順ではない)。<br /> <br /> 1999年頃には、[[永瀬正敏]]を[[ベルリンの壁崩壊]]の現場(1989年)や[[スペースシャトル]]の機内(1981年)、生前の[[ジョン・レノン]](1971年)や[[エルヴィス・プレスリー]](1973年)、[[ミハイル・ゴルバチョフ]](1985年)や[[カール・ルイス]](1991年)や[[王貞治]](1977年)など、[[ワルキューレの騎行]]のBGMに乗せて、20世紀を象徴する出来事や人物に対してデジタル合成で現場に居合わせながらカップヌードルを食べさせる「20世紀カップヌードル」篇が作られた。<br /> <br /> 2003年ごろからは「[[Mr.Children]]」の楽曲を使用したCM「NO BORDER」篇を開始、このシリーズは回を増すごとに反戦色が強い映像となっている(国境のマーカーが並べたカップで線引きされており、人々がカップを取る事によって国境が消失するなど)。<br /> <br /> 2005年11月2日からは[[国際宇宙ステーション]]で特注(宇宙空間持出規格適合)のカップヌードルを使って撮影した映像が放映された(最長宇宙滞在記録保持者の[[セルゲイ・クリカリョフ]]飛行士が出演)。ロケは[[スペースフィルムズ]]社が担当し、改造が施された[[ソニー]]製の小型業務用[[HDV]][[カムコーダ]]を国際宇宙ステーション内に持ち込み使い行われた。実際の撮影はステーションのクルー([[宇宙飛行士]])により行われ、地上からの撮影や演出指示などが難しい為、ほぼクルーに任せる形となった。本職の制作スタッフによる撮影ではない為、企画段階では映像素材としての質に心配があったが、地上にリターンバックされた撮影済みテープは、美しく輝く地球を見ながら食事を取るシーンなど、非常にクオリティの高いものであった。<br /> <br /> 2006年4月25日からは、「[[AKIRA (漫画)|AKIRA]]」で知られる[[漫画家]]の[[大友克洋]]をプロジェクトチームに加え、23世紀をテーマに「FREEDOM=自由」を求める少年たちの物語をSF風に描いた新シリーズ「[[FREEDOM-PROJECT]]」(楽曲は[[宇多田ヒカル]]が担当)がスタートした。<br /> <br /> 2008年のエコカップ切替時より[[木村拓哉]]がCM出演していた。<br /> <br /> 2010年4月からは「この味は、世界にひとつ」シリーズがスタート。「音楽×カップヌードル」をテーマに&lt;ref&gt;[http://music.goo.ne.jp/contents/news/NML29449/ MISIAのヒット曲「Everything」が日清カップヌードルのCM曲に] goo音楽 2010年3月31日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;、有名アーティストの曲をカップヌードルをテーマにした替え歌に置き換えるCMで、元となる曲のPVをそのまま映像に使用し、歌詞を替えた部分はCGを駆使して口の動きを歌詞に合わせて変えるなど、非常に手の込んだ作業を行っている。替え歌を唄う人物の正体については公表を控える方針となっている&lt;ref&gt;[http://fmvs.jp/news/music/archive/eid4006.html GLAYが生歌を披露、六本木ヒルズ大歓声に包まれる] meVIEWsa radio 2010年9月20日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ラジオでもコマーシャルが作成されており、過去には[[ニッポン放送]]で23時の時報前のCMが、ニッポン放送の[[アナウンサー]]を起用し放送されていた。また、発売30周年・35周年記念イベントの一環として同局にてラジオCMが作成されている&lt;ref&gt;[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?mn=8&amp;nid=351&amp;yr=2001] 日清食品ニュースリリース 2001年8月23日{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;br /&gt;<br /> [http://www.1242.com/info/freedom/ 日清カップヌードル発売35周年記念イベント] ニッポン放送&lt;/ref&gt;。ラジオについては2008年8月をもって一度終了したが、2010年中盤にニッポン放送の23時台で復活し、テレビCMと同様の「この味は、世界にひとつ」シリーズが放送されている。<br /> <br /> 前述のにおい移りの事件発覚後は、移り香の注意を促す社告形式のCMも作成された。<br /> <br /> 歴代のCMの多くは[[大阪府]][[池田市]]の「[[安藤百福発明記念館 大阪池田]]」で視聴することができる。また、[[安藤宏基]]・[[日清食品ホールディングス]]CEOの著書である『カップヌードルをぶっつぶせ!-創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』([[中央公論新社]]、ISBN 978-4-12-004065-8。)に付録として付いているDVDでも「hungry?」編と「NO BORDER」編の2編が視聴できる。<br /> <br /> 2012年の夏場に放映したAKB48を起用したCM内において、カップヌードルライトを食べる前に氷を入れて食す「&#039;&#039;&#039;アイスカップヌードル&#039;&#039;&#039;」なる食べ方を紹介。<br /> <br /> 2014年の夏ごろからは、外国から見た日本文化を紹介する「SAMURAI,FUJIYAMA,CUPNOODLE」シリーズを制作。「現代のサムライ編」と「[[壁ドン]]編」、「[[本音と建前]]編」が放送された。<br /> <br /> 2015年の6月から「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」をスローガンにCMを制作。<br /> <br /> 2017年は「HUNGRY DAYS 編」と称して、国内外の名作をモチーフとして、[[窪之内英策]]がデザインしたキャラクターが現代日本で生活し、青春(アオハル)を繰り広げているという設定のアニメーションCMを[[タツノコプロ]]が制作しており、6月の『[[魔女の宅急便]]』編&lt;ref&gt;[http://www.cupnoodle.jp/hungrydays/majyotaku/ 魔女の宅急便 | HUNGRYDAYS アオハルかよ。] 日清食品&lt;/ref&gt;、9月の『[[アルプスの少女ハイジ]]』編&lt;ref&gt;[http://www.cupnoodle.jp/hungrydays/heidi/ アルプスの少女ハイジ | HUNGRYDAYS アオハルかよ。] 日清食品&lt;/ref&gt;、11月の『[[サザエさん]]』編&lt;ref&gt;[http://www.cupnoodle.jp/hungrydays/sazae/ サザエさん | HUNGRYDAYS アオハルかよ。 | 日清カップヌードル|CUPNOODLE]&lt;/ref&gt;、2018年1月の『最終回』編が放送された。<br /> <br /> 2018年3月から「ヤバイ。なんか熱い。」をスローガンに[[EXILE TRIBE]]出演のCMが放送されている。なおCMの内容は、EXILE TRIBEが出演していたドラマ・映画『[[HiGH&amp;LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜|HiGH&amp;LOW]]』に酷似していることが話題となっている&lt;ref&gt;[http://news.livedoor.com/article/detail/14508908/ どう見ても「HiGH &amp; LOW」カップヌードル新CMがネットでお祭り騒ぎに]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 中止したCM ===<br /> 1999年に「カップヌードル ポーク」のCMとして放映した映像は、カップヌードルに入れられた豚が夕日の中車に乗せられどこかへ運ばれて行くのを子豚が泣きながら追いかける内容で、「動物愛護の配慮にかけている」や「子供が泣く」などのクレームが多数来た事から早々に放映中止となった。<br /> <br /> 2005年上半期に放映した映像は、「NO BORDER」シリーズの一つとして製作され、少年兵が銃を携えて海を見張っているが、妹がやってくるとあどけない笑顔に戻り、『世界には、約30万人の少年兵がいる。彼らのために、私達は何が出来るだろう?』という啓発メッセージも入っていた内容で、日清は「少年兵がいる現実を考えてほしい」という社会道徳的意図に基づいて製作したが、放映開始当初から物議を醸した。重要な啓蒙メッセージが見落とされて「少年兵を肯定している」との誤解による苦情を一部より受け、結局放映開始からわずかの期間で中止した。<br /> <br /> 2016年3月30日から放映された映像は、「OBAKA&#039;s UNIVERSITY」シリーズの第1弾として製作され、[[矢口真里]]、[[小林幸子]]、[[新垣隆]]、[[畑正憲]]が教員役、[[ビートたけし]]が学長役を務めるものであったが、表現を問題視する苦情が多く、4月7日に中止された。日清食品が公式サイト内の「OBAKA&#039;s UNIVERSITY」特設サイトに掲載したお詫び&lt;ref&gt;[http://www.cupnoodle.jp/obakasuniversity/ カップヌードルのCMに関するお詫び] 日清食品 2016年4月8日閲覧{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;にはどの表現が問題視されたかは記載されていないが、矢口の不倫騒動のネタに苦情が集まったのではないかとする報道もある&lt;ref&gt;[http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1628486.html 矢口真里の不倫ネタに苦情か? CM放送中止] 日刊スポーツ 2016年4月8日&lt;/ref&gt;。このシリーズはその後2017年1月まで続き、「OBAKA&#039;S大学卒業式篇」をもって幕を下ろした&lt;ref&gt;[http://www.cupnoodle.jp/cm/obakas_univ03.html OBAKA’S UNIVERSITY 大学卒業式篇]{{リンク切れ|date=2017年9月}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === テレビ ===<br /> ==== 主な出演者 ====<br /> ()は出演しているCMの商品名。特別表記がないものはカップヌードル総合CMの出演者。<br /> ===== 出演中(2018年4月現在) =====<br /> * [[AKIRA (ダンサー)|EXILE AKIRA]](2018年「ヤバい。なんか熱い。舞踏審議 篇」)<br /> * [[岩田剛典]](2018年「ヤバい。なんか熱い。舞踏審議 篇」)<br /> * [[小澤雄太]](2018年「ヤバい。なんか熱い。舞踏審議 篇」)<br /> * [[プラス・マイナス|岩橋良昌]](2018年 カップヌードル ナイス)<br /> <br /> ===== 過去 =====<br /> ; 男性<br /> * [[アーノルド・シュワルツェネッガー]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;「シュワルツェネッガー、食べる。」「やかん体操」等のCMが話題となった。ちなみに、「やかん体操」のCMは当初[[ブルース・ウィリス]]にオファーしたが、CMの内容にブルースが怒りボツになった。&lt;/ref&gt;<br /> * [[井上雄彦]]<br /> * [[梅宮辰夫]](2015年度「STAYHOT かわいい編」)<br /> * [[おぎやはぎ]](カップヌードルSio)<br /> * [[織田裕二]]<br /> * [[木村拓哉]]<br /> * [[GLAY]]<br /> * [[小島よしお]](カップヌードルSio)<br /> * [[斎藤工]](カップヌードルライト+)<br /> * [[佐藤健 (俳優)|佐藤健]](2015年度「STAYHOT ウマい編」)<br /> * [[ジネディーヌ・ジダン]](「ジダンが地団駄」という駄洒落キャッチコピーを使用)<br /> * [[ジェームス・ブラウン]](カップヌードルMISO)<br /> * [[ジャミロクワイ]]&lt;!--(ただし、本人のそっくりさんが歌まねをしているという説あり[http://www.rbbtoday.com/article/2010/06/11/68352.html]。)--&gt;<br /> * [[志賀廣太郎]](2014年度「壁ドン編」)<br /> * [[ダチョウ倶楽部]]([[上島竜兵]]・[[寺門ジモン]]・[[肥後克広]])(2014年度 「本音と建前編」)<br /> * [[徳田耕太郎]] (2014年度「Samurai in Brasil編」ネットCM)<br /> * [[永瀬正敏]](1999年8月 - 2001年2月「20世紀カップヌードル」)<br /> * [[新垣隆]](カップヌードルリッチ)<br /> * [[錦織圭]](2014年度「Samurai in NewYork編」 2015年度 「STAYHOT VS [[スペースインベーダー|インベーダー]]戦編」)<br /> * [[畑正憲]](カップヌードルリッチ)<br /> * [[古谷一行]](2015年度「STAYHOT 名探偵編」)<br /> * [[フレディ・マーキュリー]]<br /> * [[布袋寅泰]]<br /> * [[BON JOVI]]<br /> * [[マイケル・チャン]](カップヌードルChina)<br /> * [[レイトン・ヒューイット]](2001年度「21世紀カップヌードル テニス編」)<br /> * [[ビートたけし]](2016年度「OBAKA&#039;s大学全編」)<br /> * [[畑正憲]](2016年度「OBAKA&#039;s大学に春が来た! 編」)<br /> * [[新垣隆]](2016年度「OBAKA&#039;s大学に春が来た! 編」)<br /> * [[東野幸治]] (カップヌードル ナイス 2017年「冒険のはじまり編」)<br /> * [[蛭子能収]] (カップヌードル ナイス 2017年「冒険のはじまり編」)<br /> * 久保田和靖([[とろサーモン (お笑いコンビ)|とろサーモン]]) (カップヌードル ナイス 2017年「冒険のはじまり編」)<br /> * 坂井良多([[鬼越トマホーク]]) (カップヌードル ナイス 2017年「冒険のはじまり編」)<br /> * [[梶裕貴]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『魔女の宅急便』編・とんぼ役)<br /> * [[神谷浩史]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『アルプスの少女ハイジ』編・ペーター役)<br /> * [[島崎信長]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『サザエさん』編・[[フグ田マスオ]]役)<br /> * [[八代拓]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『最終回』編・男子高校生役)<br /> ほか<br /> <br /> ; 女性<br /> * [[AKB48]] -「REAL」編(25編、メンバー各1名が出演、異種業種の[[コラボレーション]]CM。)、「iCEカップヌードル・サプライズリレー」編(4編、メンバー各2名が出演)、「カップヌードルロボタイマートリオキャンペーン」編(4編、メンバー各1名出演が3編、メンバー3名出演が1編)の3種類。<br /> **「REAL」編 - [[前田敦子]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;「夢」「卒業」の2編。卒業により、8月27日をもって打ち切り。&lt;/ref&gt;、[[高橋みなみ]]、[[指原莉乃]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[花王]]とのコラボレーション。[[HKT48]]移籍により6月15日をもって打ち切り。&lt;/ref&gt;、[[島崎遥香]]、[[岩田華怜]]、[[大島優子]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;「総選挙」「光」「喜び」の3編。花王とのコラボレーション。&lt;/ref&gt;、[[松井咲子]]、[[入山杏奈]]、[[峯岸みなみ]]、[[小嶋陽菜]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[資生堂]]とのコラボレーション。&lt;/ref&gt;、[[渡辺麻友]]&lt;ref group=&quot;注&quot; name=&quot;intel&quot;&gt;[[インテル]]とのコラボレーション&lt;/ref&gt;、[[板野友美]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[イトーヨーカ堂]]とのコラボレーションと[[イー・モバイル]]とのコラボレーションの2編。&lt;/ref&gt;、[[松井珠理奈]]&lt;ref group=&quot;注&quot; name=&quot;intel&quot;/&gt;、[[宮澤佐江]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[SNH48]]へ移籍するまでの限定。&lt;/ref&gt;、[[川栄李奈]]、[[柏木由紀]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;通常版と[[鹿児島県]]限定版の2編&lt;/ref&gt;、[[篠田麻里子]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[ABCマート]]とのコラボレーション&lt;/ref&gt;、[[北原里英]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[コージー本舗]]とのコラボレーション&lt;/ref&gt;、[[横山由依]]&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[ユーキャン]]とのコラボレーション&lt;/ref&gt;、[[加藤玲奈 (AKB48)|加藤玲奈]]<br /> **「iCEカップヌードル・サプライズリレー」編(カップヌードルライト) - [[篠田麻里子]]、小嶋陽菜、大島優子、指原莉乃&lt;!--CMでのリレー順--&gt;<br /> **「カップヌードルロボタイマートリオ・キャンペーン」編&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;「宣伝司令」(3名出演)「板野友美」「渡辺麻友」「柏木由紀」(以上各1名出演)の4編。&lt;/ref&gt; - 板野友美、渡辺麻友、[[柏木由紀]]<br /> * [[今井りか]](カップヌードルミルクシリーズ)<br /> * [[上戸彩]] - 後に[[サンヨー食品]]「サッポロ一番 カップスター」のCMに出演。<br /> * [[内田恭子]](カップヌードルライト)<br /> * [[大政絢]](カップヌードルミルクシーフード)<br /> * [[カリー・ウェブ]](2001年度「21世紀カップヌードル ゴルフ編」)<br /> * [[香里奈]](カップヌードルリフィル、カップヌードルMISO(3代目)、カップヌードルミルクシーフード)<br /> * [[岸井ゆきの]](2014年度 「壁ドン編」)<br /> * [[酒井法子]]<br /> * [[高垣麗子]](カップヌードルライト)<br /> * [[戸田恵梨香]](カップヌードルライト)<br /> * [[中山忍]](カップヌードルSio)<br /> * [[西内まりや]](2015年度「STAYHOT 愛編」)<br /> * [[原日出子]]<br /> * [[真木よう子]](カップヌードルカレーライト)<br /> * [[MISIA]]<br /> * [[水原希子]](カップヌードルライト)<br /> * [[矢口真里]](カップヌードルリッチ、2016年度「OBAKA&#039;s大学に春が来た! 編」)<br /> * [[やしろ優]](2014年度「本音と建前編」)&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;TBS系『[[オールスター感謝祭]]』内での企画により、選出された。&lt;/ref&gt;<br /> * [[渡辺直美]](カップヌードルライト+ ラタトゥイユ バーニャカウダ)<br /> * [[でんぱ組.inc]](2014年度「現代のサムライ編」)<br /> * [[小林幸子]] (過去 カップヌードルKimchi 2016年度「OBAKA&#039;s大学 衣装は建築するもの編」)<br /> * [[橋本環奈]] (過去 「STAYHOT かわいい編」「バカッコイイ編」2016年度「OBAKA&#039;s大学 卒業式編」)<br /> * [[林原めぐみ]](2017年度「HUNGRY DAYS編」予告編ナレーション)<br /> * [[浜辺美波]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『[[魔女の宅急便]]』編・キキ役)<br /> * [[石井杏奈 (女優)|石井杏奈]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『[[アルプスの少女ハイジ]]』編・ハイジ役)<br /> * [[雨宮天]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『アルプスの少女ハイジ』編・クララ役)<br /> * [[和久井優]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『[[サザエさん]]』編・[[磯野サザエ]]役)<br /> * [[小川あん]](2017年度「HUNGRY DAYS編」『最終回』編・女子高校生役)<br /> ほか<br /> <br /> ; その他<br /> * [[ガンダム (架空の兵器)#実物大ガンダム|RX-78-2 ガンダム]] ※2009年に建造された実物大の巨像をCG処理した。<br /> * [[ヨーダ]]<br /> * 「サラリーマン」と「アメリカ人」([[モブキャラクター]])<br /> * 「草食系男子」と「肉食系女子(=[[トラ]])」(モブキャラ)<br /> * 「ネットユーザー」と「リア獣([[リア充]])(=[[サメ]])」(モブキャラ)<br /> * 「[[就職活動|就活生]]」と「面接官(=[[ホッキョクグマ|シロクマ]])」(モブキャラ)<br /> * 「[[侍|サムライ]]」と「[[おたく|アイドリアン]]」(モブキャラ)(2014年度「現代のサムライ編」)<br /> *[[平成天才バカボン|バカボン一家(「天才バカボン」より)]](カップヌードルごはん)<br /> <br /> ; オリジナルキャラクター<br /> * チーズ星人(ミルクシーフード)<br /> * ペッパー星人(ミルクシーフード)<br /> * ブタ星人(ブートン・イカトンシリーズ)<br /> * イカ星人(ブートン・イカトンシリーズ)<br /> ほか<br /> <br /> ==== CMソング ====<br /> {{col|<br /> * 「[[風を感じて|風を感じて〜EASY TO BE HAPPY]]」([[浜田省吾]])<br /> * 「[[青い鳥 (ゴスペラーズの曲)|輪舞]]」([[ゴスペラーズ]])<br /> *「どっちを向いてもそこが明日さ」([[亀井登志夫]])<br /> * 「トーク・トゥ・ミー」(上久保純)<br /> * 「ボーンフリー・スピリット」([[ロブバード]])<br /> * 「[[そして僕は途方に暮れる]]」([[大沢誉志幸]])<br /> * 「[[ff (フォルティシモ)]]」([[HOUND DOG]])<br /> * 「[[翼の折れたエンジェル]]」([[中村あゆみ]])<br /> * 「[[ガラス越しに消えた夏]]」([[鈴木雅之 (歌手)|鈴木雅之]])<br /> * 「[[空耳の丘|地図をください]]」([[遊佐未森]])<br /> * 「Monday Monday」([[伊藤銀次]])<br /> * 「[[太陽と埃の中で]]」([[CHAGE and ASKA]])<br /> * 「[[CHANGE YOURSELF!]]」([[布袋寅泰]])<br /> * 「[[オンリー・ユー (プラターズの曲)|オンリー・ユー]]」([[プラターズ]])<br /> * 「[[シフクノオト|タガタメ]]」([[Mr.Children]])<br /> * 「[[四次元 Four Dimensions|and I love you]]」([[Mr.Children]])<br /> |<br /> * 「[[I ♥ U|僕らの音]]」([[Mr.Children]])<br /> * 「[[ULTRA BLUE|This Is Love]]」([[宇多田ヒカル]])<br /> * 「[[Beautiful World/Kiss &amp; Cry|Kiss &amp; Cry]]」(宇多田ヒカル)&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;歌詞の1か所に「今日は日清CUP NOODLE」のフレーズがある。&lt;/ref&gt;<br /> * 「[[回帰線 (尾崎豊のアルバム)|シェリー]]」([[尾崎豊]])<br /> * 「[[恋する雪 愛する空]]」([[CHEMISTRY]])<br /> * 「[[FREEDOM-PROJECT|FREEDOM]]」<br /> * 「[[Everything (MISIAの曲)|Everything]]」([[MISIA]])<br /> * 「Virtual Insanity」([[ジャミロクワイ]])<br /> * 「[[HOWEVER]]」([[GLAY]])<br /> * 「[[You Give Love a Bad Name|You Give Love A Bad Name(禁じられた愛)]]」([[BON JOVI]])<br /> * 「[[ボーン・トゥ・ラヴ・ユー|I Was Born To Love You]]」([[フレディ・マーキュリー]](ソロ))<br /> * 「[[ナンバーワン野郎!]]」([[ザ・クロマニヨンズ]])<br /> * 「[[呼吸するピアノ|心の譜面]]」(作曲:[[服部隆之]]、ピアノ演奏:松井咲子)<br /> * 「[[ちゅるりちゅるりら]]」 ([[でんぱ組.inc]])<br /> * 「[[Dance With Me/Dance With You|Dance With You]]」([[OKAMOTO&#039;S]])<br /> * 「[[記念撮影 (BUMP OF CHICKENの曲)|記念撮影]]」([[BUMP OF CHICKEN]])<br /> }}<br /> ほか<br /> * CMソング10曲を集めたCD「CUPNOODLE CM SONGS COLLECTION」が[[2006年]][[11月22日]]に[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックダイレクト]]から発売された。このCDには[[笠井紀美子]]と[[デューク・エイセス]]が歌った初代CMソング「日清カップヌードル ハッピーじゃないか」(作詞:[[阿久悠]]、作曲:[[小林亜星]])も収録されている。[[渚ようこ]]が2004年のアルバム「渚ようこ meets 阿久悠 ふるえて眠る子守歌」の中で[[カバー]]もしている。<br /> * 宇多田ヒカルの「This Is Love」と「Kiss &amp; Cry」は、オリジナルアニメ「[[FREEDOM-PROJECT|FREEDOM]]」とのコラボCMのBGMおよび同アニメのテーマソングに使われた。<br /> * [[ノエビア]]・[[資生堂]]など化粧品キャンペーンものと並んで、ニュー・ミュージックというジャンルが確立されていく過程で、一作一作が作品と呼ばれてよいものでありCMソングは日本の一文化であり、現代で言うところのプロモーション・フィルムのように多用されており、当時の雰囲気など記憶と結びつくものも多い。<br /> * MISIA、ジャミロクワイ、GLAY、BON JOVI、フレディ・マーキュリーについては、オリジナルPVそのままに歌詞の一部を新たに書き換えたものを使用&lt;!--歌唱はもちろん本人オリジナルである(ただしジャミロクワイについては、本人のそっくりさんが歌まねをしているという説あり[http://www.rbbtoday.com/article/2010/06/11/68352.html]。) --&gt;。<br /> <br /> === ラジオ ===<br /> ==== 独自CM ====<br /> 2008年8月終了。2012年7月から翌年3月まで『[[AKB48のオールナイトニッポン]]』限定で再開された。<br /> ===== 主なナレーター =====<br /> * ニッポン放送<br /> ** [[荘口彰久]](当時ニッポン放送アナウンサー、現[[フリーアナウンサー]])<br /> ** [[吉田尚記]](ニッポン放送アナウンサー)<br /> ** [[鈴木芳彦]](当時ニッポン放送アナウンサー、現フジテレビアナウンサー、2003年3月 - 2006年4月)<br /> ** [[飯田浩司]](ニッポン放送アナウンサー、2006年4月 - 2007年5月、2012年7月 - 2013年3月)<br /> ** [[新保友映]](ニッポン放送アナウンサー、2007年5月 - 2008年8月、2012年7月 - 2013年3月)<br /> ** [[五戸美樹]](当時ニッポン放送アナウンサー、現フリーアナウンサー、2012年7月 - 2013年3月)<br /> ** [[箱崎みどり]](ニッポン放送アナウンサー、2012年7月 - 2013年3月)<br /> ** など&lt;!--2003年以前にもニッポン放送アナウンサーによるCMが行われているため変更--&gt;<br /> *** 2003年3月からは「&#039;&#039;&#039;カップヌードル大好き、○○○○(名前)です!&#039;&#039;&#039;」というスタイルでCM。<br /> *** 2012年7月から翌年3月までは「&#039;&#039;&#039;○○○○(AKB48のメンバー)、△歳のリアル&#039;&#039;&#039;」から始まるスタイルでCM。<br /> <br /> ===== BGM =====<br /> * ニッポン放送<br /> ** 2003年3月31日 - 2004年5月頃([[オールナイトニッポンいいネ!]])<br /> ** 2004年5月頃 - 2006年3月頃([[HOT&#039;n HOT お気に入りに追加!]])<br /> ** 2006年4月頃 - 2008年8月([[ヤンピース!]])<br /> <br /> ニッポン放送では月曜 - 土曜日の22時58分頃に毎日放送していたが、月曜 - 木曜に放送されていた22時台のヤング番組のジングルの中のうちの1つを使用していた([[括弧|カッコ]]内の番組はそのジングルの番組)。[[ジンクス]]もあり、番組が変わった後もしばらくは前番組のBGMを使用していた。<br /> <br /> ==== 通常CM ====<br /> * 2010年度 - 「この味は、世界にひとつ」編<br /> * 2011年度 - 「この国には、底力がある。」編<br /> * 2012年度 - 「AKB48のREAL」編<br /> * 2013年度 - 「SURVIVE!」編<br /> * 2014年度 - 「SAMURAI, FUJIYAMA, CUPNOODLE 」編<br /> * 2015年度 - 「STAY HOT いいぞ もっと やれ」編<br /> * 2016年度 - 「いまだ! バカやろう! -CRAZY MAKES the FUTURE.-」編<br /> * 2017年度 - 「HUNGRY DAYS」編<br /> * 2018年度 - 「ヤバい。なんか熱い。」篇<br /> <br /> == 復活総選挙 ==<br /> 発売40周年の節目となる2011年4月26日から6月30日までの間、『&#039;&#039;&#039;歴代カップヌードル復活総選挙 40th Anniversary CUPNOODLE&#039;&#039;&#039;』と題して、過去に発売された73種類の中から、復活及び限定発売を賭けて、公式サイト内にて行われたキャンペーン&lt;ref&gt;[http://gigazine.net/news/20110425_cupnoodle_general_election/ 日清食品が「歴代カップヌードル復活総選挙」を開催、全73種の中から上位3種が復活] GIGAZINE 2011年4月25日&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2011年9月16日に選挙結果が発表され、投票数約186万通の順位は、1位「カップヌードル 天そば」、2位「カップヌードル ブタホタテドリ ローストしょうゆ味」、3位「カップヌードル スパイシーカレー」となり、3位から順に2011年11月から1カ月ごとに復刻版が発売された&lt;ref&gt;[http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110916/biz11091620300027-n1.htm 1位は「天そば」日清食品「歴代カップヌードル復活総選挙」] 産経新聞 2011年9月16日&lt;br /&gt;[http://www.narinari.com/Nd/20110916314.html 歴代カップヌードル復活総選挙、1位は「カップヌードル 天そば」に。] Narinari.com 2011年9月16日&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == コラボレーション商品 ==<br /> カネミ美和から蓋付マグが製造・販売されている(これらのマグはカップヌードルリフィル用のカップとはサイズが異なる)。<br /> * カップヌードル蓋付マグ(レギュラー)<br /> * カップヌードル蓋付マグ(カレー)<br /> * カップヌードル蓋付マグ(シーフード)<br /> <br /> また、[[カメヤマ]]からレギュラーの容器そっくりの[[ろうそく]]「カップヌードルキャンドル」が製造・販売されている。<br /> <br /> 2017年には謎肉と[[ルービックキューブ]]のコラボ商品「謎肉(なぞにっく)キューブ」が日清食品グループ オンラインストア限定で販売されている(要ログイン)。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> === 注釈 ===<br /> {{Reflist|group=&quot;注&quot;|2}}<br /> === 出典 ===<br /> {{Reflist|2}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * 「コミック版 [[プロジェクトX〜挑戦者たち〜]]82億食の奇跡」(漫画本、[[宙出版]] 2002年8月発行 ISBN 9784872878424)<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[スーパーボイル]]<br /> * [[てるてる家族]] - [[日本放送協会|NHK]]平成15年度後期[[連続テレビ小説]]。開発の経緯が脚色されドラマに取り入れられた。<br /> * [[日本プロゴルフ選手権大会]] - 2010年から2017年までの大会で日清食品が特別協賛するに当たり「カップヌードル杯」という副題をつけて開催。さらに優勝者の副賞として、カップヌードル10年分相当の3,650杯が贈られるほか、開催地のゴルフ場ではティーマークがカップヌードル型に付け替えられていた。<br /> * [[エースコック#過去の商品|エースワン]] - [[エースコック]]から発売された、湯戻し時間を1分に短縮したカップ麺。2年程で市場から撤退。<br /> * [[Quick1]] - [[明星食品]]も追従して1分調理タイプを発売したが、こちらも2年程で市場から撤退。その後2013年に再発売された。<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> {{Commonscat|Nissin Cup Noodle}}<br /> * [http://cupnoodle.jp/index.html 日清カップヌードル]<br /> * {{Facebook|nissincupnoodle|カップヌードル}} - 公式Facebookページ<br /> * {{Google+|114045310347672903924|page=posts}} - 公式Google+ページ<br /> <br /> {{日清食品}}<br /> <br /> {{デフォルトソート:かつふぬうとる}}<br /> [[Category:日清食品]]<br /> [[Category:カップヌードル|*]]<br /> [[Category:即席麺|*]]<br /> [[Category:安藤百福]]<br /> [[Category:日本のブランド]]<br /> [[Category:登録商標]]<br /> [[Category:CM]]<br /> [[Category:あさま山荘事件]]</div> 219.165.166.5 ドラムブレーキ 2018-07-29T03:14:57Z <p>219.165.166.5: /* 車両での利用 */</p> <hr /> <div>[[画像:Drum Brake parts.jpg|thumb|right|270px|オートバイ用のドラムブレーキを分解したところ.]]<br /> [[Image:drum_brake.jpg|thumb|right|220px|自動車用のドラムブレーキの内部(リーディング・トレーリング式)]]<br /> &#039;&#039;&#039;ドラムブレーキ&#039;&#039;&#039;({{lang-en-short|drum brake}})とは、軸とともに回転する円筒形状の部材(ドラム)に[[制輪子]]({{lang-en-short|brake shoe}})を押し付けて制動力や拘束力を得る[[ブレーキ]]の一種である。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> [[File:Drum brake testrender.jpg|thumb|ドラムブレーキ内部の図。左右にシューがあり、下端がピボットに固定されているので上側がトーとなる。ドラム(上図には描かれていない)が反時計回りの場合、左のシューがリーディングシューとなる。]]<br /> ドラムブレーキの方式は大きく分けると、ドラムの外側にシューを押しつける&#039;&#039;&#039;外接式&#039;&#039;&#039;と内側に押しつける&#039;&#039;&#039;内接式&#039;&#039;&#039;、ならびに外側と内側の両方に押しつける&#039;&#039;&#039;内外接式&#039;&#039;&#039;の3種類がある。外接式は船舶の舫い綱や漁網を巻き上げるウインチに利用例があり、内接式は自動車やオートバイの車輪に利用例がある。ブレーキシューは一端が揺動軸として回転可能に保持され、他端に油圧やカム、リンク機構を介して荷重を与え、ドラムに押し付けられる。シューの揺動軸に固定された側は&#039;&#039;&#039;ヒール&#039;&#039;&#039;({{lang-en-short|heel}})、油圧などで荷重を与えられる側は&#039;&#039;&#039;トー&#039;&#039;&#039;({{lang-en-short|toe}})と呼ぶ。ドラムの摺動面がトーからヒールへ向かう方向に回転するとき、シューにかかる摩擦力がシューを押しつける方向に作用する偶力として働く。これによりブレーキを作動させる荷重以上の垂直抗力が加わり、より高い摩擦力が発生する。これを自己倍力作用と呼ぶ。一方、逆方向に回転すると、シューを離す方向に作用する偶力が生じ、摩擦力は弱くなる。自己倍力作用により、円板を側面から挟む[[ディスクブレーキ]]や車輪を側面から挟む方式のブレーキと比較すると、低い作動力で高い制動力、拘束力を生むことができる。<br /> <br /> == 車両での利用 ==<br /> 内接式ドラムブレーキは自動車やオートバイなど陸上を走行する輸送機械の車輪を制動するブレーキに広く用いられる方式の1つで、一部の[[鉄道車両]]や[[路面電車]]にも採用例がある。自動車用としては他にディスクブレーキが普及しているが、ディスクブレーキよりも小型、軽量で、製造コストが低いほか、自己倍力作用を持ち、拘束力が高い利点がある&lt;ref name=jaf/&gt;&lt;ref&gt;{{cite web|url=http://car-me.jp/articles/2131/2|title=ブレーキディスクのメリットとは?穴の種類やその効果とは?|publisher=株式会社アイアンドシー・クルーズ|accessdate=2015-11-11}}&lt;/ref&gt;。一方で、ブレーキドラムの内部に[[水]]分が入った場合に制動力が低下し、乾燥するまでの回復が遅いことや、ディスクブレーキよりも放熱性が悪く、コントロール性が低い欠点がある&lt;ref name=jaf&gt;{{cite web|url=http://www.jaf.or.jp/qa/mechanism/commentary/11.htm|title=JAF|クルマ何でも質問箱:メカニズムの基礎知識|ディスクブレーキとドラムブレーキの違い|publisher=一般社団法人 日本自動車連盟|accessdate=2015-11-11}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{cite web|url=http://www.advicsaftermarket.co.jp/support/brake/detail/42/index.html|title=|S&Eブレーキ株式会社|publisher=S&Eブレーキ株式会社|accessdate=2015-11-11}}&lt;/ref&gt;。ドラムブレーキの放熱性を向上するために、ドラムを[[アルミニウム|アルミ]]製にしたり、それに加えて放熱フィンを設けたアルフィンドラム({{lang-en-short|alfin brake drum}})などが採用される例があった&lt;ref name=daisyarin&gt;{{Cite book |和書 |year=2003 |title=大車林 自動車情報事典|publisher=三栄書房|isbn= 978-4-87904-678-9}}&lt;/ref&gt;。アルミ鋳造によるドラムの内側摺動面に鋼製の円筒を鋳込んで耐摩耗性(寿命)、[[強度]]、[[剛性]]を確保した構造が採られ、[[日本車]]では[[1960年代]]の[[スポーツカー]]や[[高級車]]に採用された&lt;ref name=daisyarin/&gt;。<br /> <br /> 古くは[[乗用車]]や小型[[貨物自動車|貨物車]]でも4輪(総輪)にドラムブレーキを採用した車種が一般的であったが、動力性能の向上やユーザーニーズの高度化に伴ってディスクブレーキに置き換えられ、前輪は多くの車種でディスクブレーキが採用されるようになり、より高い動力性能を持つ乗用車では4輪にディスクブレーキを採用することが多い。低廉な乗用車や小型貨物車では後輪ブレーキが[[パーキングブレーキ]]を兼ねていることから、拘束力の高いドラムブレーキが採用される。また、[[車両総重量]]の大きな[[大型自動車|大型]]の[[貨物自動車|トラック]]や[[バス (交通機関)|バス]]ではドラムブレーキの利点が重視されて、2018年現在では[[除雪車]]等のごく一部の特殊車両を除くほとんどの車両に総輪(ベンチレーテッド)ディスクブレーキを標準で採用する2代目[[UD・クオン]]を除くすべての車輪で採用されている。4輪に[[ディスクブレーキ]]を採用する乗用車のうち、比較的車重が大きな車種では、ディスクブレーキによるパーキングブレーキでは拘束力が不足することから、後輪ディスクブレーキの内側にパーキングブレーキ専用の機械式ドラムブレーキを内蔵する、&#039;&#039;&#039;ドラム・イン・ディスク式&#039;&#039;&#039;あるいは&#039;&#039;&#039;インナードラム式&#039;&#039;&#039;と呼ばれる方式が採用される例もある。かつての中型・大型トラックや[[クロスカントリー]]タイプの[[四輪駆動]]車では、[[プロペラシャフト]]にドラムブレーキを配置してパーキングブレーキとしていた。<br /> <br /> オートバイも乗用車と同様に、[[1970年代]]までは前後輪共にドラムブレーキを採用することが一般的だったが、前輪は多くの車種でディスクブレーキに置き換わり、高い動力性能を持つ車種では後輪にもディスクブレーキが採用されるようになった。一方で、低廉で小型の車種では前後輪にドラムブレーキが採用されている。<br /> <br /> [[File:Nagoyashiden 1814 01.JPG|thumb|制動装置にドラムブレーキを採用した[[名古屋市交通局1800形電車|名古屋市電1800形電車]]の台車]]<br /> 路面電車では[[1950年代]]後半から1960年代にかけて、[[弾性車輪]]を装備して製作された高性能車両に採用例がある。弾性車輪は防音や防振のために[[輪軸 (鉄道車両)|車輪]]の輪心部とタイヤ部との間にゴムの緩衝材を組み込んだものであったが、高い動力性能を持った車両を制動するために[[踏面ブレーキ]]を連続的に使用すると、発熱して緩衝材を締結するボルトが緩む問題が生じた。高加速性能に見合った高いブレーキ性能を確保するため、踏面ブレーキに代わって車輪に熱を伝えないドラムブレーキが採用された。<br /> <br /> 動作機構にはカムでシューの一端を押し広げる場合と、油圧や空圧を利用したシリンダで押し広げる場合とがある。カムを利用した動作機構は、カムの軸を回転させるレバーの端をコントロールケーブルで引いてブレーキを動作させる。自動車のパーキングブレーキや、オートバイのブレーキで広く用いられている。シリンダを利用した動作機構ではこのシリンダを&#039;&#039;&#039;ホイールシリンダ&#039;&#039;&#039;と呼び、ピストンの軸力を直接シューの一端に与えて動作させる。ホイールシリンダはドラムブレーキの基部である&#039;&#039;&#039;バックプレート&#039;&#039;&#039;に固定される場合と、一方のシューに浮動支持される場合とがある。自動車のフットブレーキで用いられる場合が多い。<br /> <br /> == 細分類 ==<br /> 主な回転方向の回転で摺動面がトーからヒールへ向かう方向となる、すなわち自己倍力作用を発生するように配置されたとシューを&#039;&#039;&#039;リーディングシュー&#039;&#039;&#039;と呼び、その逆を&#039;&#039;&#039;トレーリングシュー&#039;&#039;&#039;と呼ぶ&lt;ref name=daisyarin/&gt;。自動車などでは前進時に自己倍力作用を生むシューがリーディングシューである。シューやブレーキシリンダーの配置によって次のように分類される。<br /> <br /> ; リーディング・トレーリング<br /> : リーディングシューとトレーリングシューを対置したもので、シューを動作させる機構が1つで作動できるドラムブレーキの基本となる方式である&lt;ref name=daisyarin/&gt;。正転(前進)と逆転(後退)で同じ制動力が得られ、構造が簡単で製造コストが低いことから、パーキングブレーキを兼ねる後輪にはこの形式が採用される&lt;ref name=daisyarin/&gt;。オートバイでも後輪に用いられるほか、小型低廉な車種では前輪にも用いられる。<br /> ; ツー・リーディング<br /> : リーディングシューを2つ組み込んだ形式で、シューを動作させる機構がそれぞれのシューに1つずつ組み合わされる&lt;ref name=akebono&gt;{{cite web|url=http://www.akebono-brake.com/product_technology/product/automotive/drum/|title=ドラムブレーキ|自動車用ブレーキ|製品|製品・技術|曙ブレーキ工業株式会社|pubulisher=曙ブレーキ工業株式会社|accessdate=2015-11-16}}&lt;/ref&gt;。2つのリーディングシューにより正転(前進)では大きな制動力が得られる反面、逆転(後退)時は自己倍力作用が働かずに制動力が低い&lt;ref name=akebono/&gt;。大きな制動力が必要となる、前輪に用いられる。かつてはレース用オートバイや[[スズキ・GT750]]、[[スズキ・テンプター]]など、ツー・リーディング式を前輪に左右対称に用いた&#039;&#039;&#039;ダブルパネルツーリーディング&#039;&#039;&#039;と呼ばれる形式が採用された。<br /> ; ユニ・サーボ<br /> : ツー・リーディングを1つの動作機構で動作させる形式である&lt;ref name=jpo&gt;{{cite web|url=https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/brakesuspension/14-3-1.pdf|title=平成16年度標準技術集作成要領 - 14-3-1|publisher=特許庁|accessdate=2015-11-17}}&lt;/ref&gt;。2つのシューは互いに向き合う端がリンク機構で連結され、1つめのリーディングシュー(&#039;&#039;&#039;プライマリーシュー&#039;&#039;&#039;)の他端が動作機構によって動作される&lt;ref name=jpo/&gt;。一方、2つめのシュー(&#039;&#039;&#039;セカンダリーシュー&#039;&#039;&#039;)の他端は回転可能に支持されていて、リンク機構を通じて伝達されるプライマリーシューの動きによって動作される&lt;ref name=jpo/&gt;。<br /> ; デュアル・ツー・リーディング<br /> : 動作機構として両口ホイールシリンダーを2つ配し、それぞれが2つのシューの一端を動作させる形式である&lt;ref name=daisyarin/&gt;。それぞれのシューは両端が押され、前進、後退のどちらにもツー・リーディングとして働く&lt;ref name=daisyarin/&gt;。日本では大型車の後輪に採用されることが多い&lt;ref name=daisyarin/&gt;。<br /> ; デュオ・サーボ<br /> : ツーリーディングの発展型で、1つの動作機構により2つのリーディングシューを動作させる方式である&lt;ref name=daisyarin/&gt;。2つのシューの一端は共通の動作機構に接続され、もう一端は固定されずに互いのシューがリンク機構により連結されている&lt;ref name=daisyarin/&gt;。プライマリーシューがホイールシリンダなどの動作機構により動作してドラムのトルクを受けると、リンク機構を介してセカンダリーシューを押す&lt;ref name=akebono/&gt;&lt;ref name=daisyarin/&gt;。逆転の際にはプライマリーとセカンダリーのシューの役割が入れ替わり、正転(前進)時と逆転(後進)時の両方で強い制動力を発揮する&lt;ref name=daisyarin/&gt;。特に大きな制動力を必要とする貨物車に用いられる&lt;ref name=akebono/&gt;。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[ブレーキシュー]]<br /> * [[ディスクブレーキ]]<br /> <br /> {{自動車部品}}<br /> {{自動車}}<br /> {{オートバイ部品と関連技術}}<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:とらむふれき}}<br /> [[Category:ブレーキ]]<br /> [[Category:自動車工学]]<br /> [[Category:自動車ブレーキ技術]]<br /> {{Tech-stub}}<br /> {{Car-stub}}</div> 219.165.166.5
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