Warning: Undefined variable $type in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php on line 3

Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/json/FormatJson.php on line 297

Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 660

Warning: session_name(): Session name cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 834

Warning: ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 126

Warning: ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 127

Warning: session_cache_limiter(): Session cache limiter cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 133

Warning: session_set_save_handler(): Session save handler cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 140

Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/languages/LanguageConverter.php on line 773

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 294

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 300

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46
http:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&user=219.116.65.132&feedformat=atom miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2024-05-18T13:42:46Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 三塁手 2018-08-12T04:19:05Z <p>219.116.65.132: </p> <hr /> <div>{{野球ポジション画像}}<br /> [[File:MaicerIzturis.jpg|thumb|right|200px|一塁へ送球する三塁手([[マイサー・イズトゥリス]])]]<br /> &#039;&#039;&#039;三塁手&#039;&#039;&#039;(さんるいしゅ、{{lang-en-short|third baseman}})は、[[野球]]や[[ソフトボール]]において、三塁周辺を守る[[内野手]]。[[守備番号]]は5。英略字は&#039;&#039;&#039;3B&#039;&#039;&#039;(&#039;&#039;&#039;3&#039;&#039;&#039;rd &#039;&#039;&#039;B&#039;&#039;&#039;asemanから)。日本では&#039;&#039;&#039;サード&#039;&#039;&#039;とも呼ばれる。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> 三塁手はゴロを捕球した場合に内野の中でも最も遠い一塁に送球をするため時間の余裕が少なく、確実な捕球能力と肩の強さと正確な送球能力が求められる。また、[[遊撃手]]よりも打者から近い位置にいるため、打球に勢いがある時点で捕球することになり、素早く動ける反射神経が重要となる&lt;ref&gt;[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] p.134&lt;/ref&gt;。右打者の中でも中軸を打つような選手が放つ痛烈な打球が三塁線に飛んできやすいことから、{{要出典|範囲=俗に三塁は「&#039;&#039;&#039;ホットコーナー&#039;&#039;&#039;」とも呼ばれる。|date=2018年8月}}<br /> <br /> 主に処理するのは三塁線寄りの打球から遊撃手前方への打球、三塁周辺から本塁近くまでのファウルゾーンを含めた浅いフライである。遊撃手方向への緩い打球は三塁手のほうが打球に近いために前進してこれを捕球をすることが多い&lt;ref&gt;[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] p.135&lt;/ref&gt;。投手の守備負担を減らす目的もあって、投手が捕球できる範囲の打球が三塁手に任せられることもある。また三塁後方の浅いフライは、サイド(横目)から打球を見て追うことができる遊撃手の方が落下点が推測しやすいため、遊撃手に任せられることが多い。<br /> <br /> 球足の速い打球が多く飛んでくることもあり、多少は肩の弱い選手であっても守備位置をやや前に出すことによって打者走者を[[フォースプレイ|封殺]]することが出来る。逆に遊撃手も務まる程度の肩を持った三塁手の場合であれば、守備位置を下げることで守備範囲を広げることができる。また、右投げの選手に比べて打球捕球後の一塁送球の動作に時間がかかるため、遊撃手と同様にプロにおいては左投げの三塁手はほとんど存在しない。<br /> <br /> ベースをまわる走者の足が確かにベースに触れているかを監視することは三塁手の役目である。走者の足がベースを踏んでいないとみたら、すぐさまボールを要求して走者を刺す&lt;ref&gt;[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] p.136&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 他の内野守備位置に比べると連携やカットプレーが少なく、あまり三塁付近から離れることもないため、複雑な動作を求められることは多くない。一般的に負担が軽いと言われる[[一塁手]]と比べても、もとより相手チームの走者が三塁に到達していること自体が多くないうえに投手からの牽制によるベースカバーの動きも少なく、それほど守備の負担は大きくないポジションである。また、強烈な打球が飛んでくることの多い三塁を守らせることで、試合中の意識を攻撃に集中させることも可能になる。そのため日本のプロ野球では、強打者ではあるが守備範囲が広くない右投げの内野手が三塁を守ることが多い。代表的な現役選手だと、[[松田宣浩]]、[[今江敏晃]]、[[宮崎敏郎]]などが挙げられる。<br /> <br /> [[日本プロ野球]]では「ミスタープロ野球」とも称された[[長嶋茂雄]]の影響などから、チームを代表する強打者が守る花形のポジションと長くいわれてきた&lt;ref name=&quot;npbthird2016&quot;&gt;{{Cite web|publisher=ベースボールキング|url=http://baseballking.jp/ns/100564|title=かつては花形ポジションも…日本の三塁手事情|accessdate=2017-01-15}}&lt;/ref&gt;。しかし、特に2000年代以後、徐々に枯渇傾向になり、一例として、2016年シーズンは、「[[規定打席]]に到達&100試合以上三塁手を務めた」日本人選手がわずか3人であった&lt;ref name=&quot;npbthird2016&quot; /&gt;&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;[[松田宣浩]](ソフトバンク)、[[村田修一]](巨人)、[[川端慎吾]](ヤクルト)が該当。&lt;/ref&gt;。強打者が務める傾向は依然として根強いが、近年は守備に不安のある選手は[[一塁手]]や[[外野手]]等に[[コンバート (野球)|コンバート]]されることが散見されることも、一つの理由として挙げられる&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;これについては、「守備の負担を減らして打撃に専念させる」意図も一つの理由として挙げられる。実際、例えば[[筒香嘉智]]は、[[左翼手]]にコンバートされて以後に打撃成績を伸ばして、2016年シーズンは本塁打王、打点王の「二冠」に輝いた。&lt;/ref&gt;。その一方で、[[遊撃手]]や[[二塁手]]を務め成功した選手が三塁手にコンバートされることも少なくない&lt;ref group=&quot;注&quot;&gt;主に現役晩年に故障がちになり守備の負担からコンバートされるケースが多い([[池山隆寛]]、[[野村謙二郎]]など)が、そうではないケースとして、[[川端慎吾]]などの事例もある。&lt;/ref&gt;。稀な例として、長嶋が引退・監督就任後に外野の[[高田繁]]を長嶋が後任三塁手としてコンバートし打撃成績が向上したケースがある。<br /> <br /> [[メジャーリーグベースボール|メジャーリーグ]]では同じ内野手でも、より運動量が多く守備の要とされる遊撃手に華やかなイメージが伴うためか、日本ほど該当する選手の数は多くない。しかし「三塁手は強打者」というイメージ自体は日本と同様に存在している。他の守備位置から三塁手へのコンバートの例も少なからず存在しており、一例として[[ジョシュ・ドナルドソン]](捕手→三塁手)は、強肩と打撃力の両面を活かすためにコンバートされたが、コンバート後の2015年に[[最優秀選手賞 (MLB)|MVP]]を受賞するほどの選手へと成長した。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> === 注釈 ===<br /> {{Reflist|group=注}}<br /> === 出典 ===<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * {{Cite book|和書|author=[[アル・キャンパニス|Al Campanis]](著),[[内村祐之]] (翻訳)|date=1957年|title=[[ドジャースの戦法]]|publisher=[[ベースボール・マガジン社]]|asin=B000JAY4RG|ref=キャンパニス(1957年)}}<br /> <br /> {{Commonscat|Third basemen}}<br /> {{野球のポジション}}<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:さんるいしゆ}}<br /> [[category:野球のポジション]]<br /> <br /> {{baseball-stub}}</div> 219.116.65.132 2018-07-13T09:25:27Z <p>219.116.65.132: /* 関連項目 */</p> <hr /> <div>{{出典の明記|date=2008年11月}}<br /> [[ファイル:M&amp;Prevolver.jpg|thumb|300px|[[スミス&amp;ウェッソン]] ミリタリー&amp;ポリス]]<br /> &#039;&#039;&#039;銃&#039;&#039;&#039;(じゅう)とは筒状の銃身から弾を発射する道具であり、[[大砲|砲]]より小型の物を指す。<br /> <br /> 一般に[[火薬]]の燃焼ガスの圧力で、金属弾(主に[[鉛]]製)を発射する。銃から高速で発射される金属弾は強い殺傷力を持つため、[[狩猟]]や[[戦闘]]に広く使われている。<br /> <br /> <br /> ==概要==<br /> 銃とは、[[火薬]]や様々な気体の[[圧力]]を用いて、[[弾丸]]と呼ばれる小型の飛翔体を高速で発射する[[武器]]の総称。弾丸の[[運動エネルギー]]によって対象を[[破壊]]することを目的としており、[[狩猟]]や[[戦闘]]に用いられるほか、美術価値を持つものもある。特に大型の物は[[大砲|砲]]と呼ばれ区別される。[[拳銃]]、[[小銃]]、[[機関銃]]などの種類がある。<br /> <br /> 火薬を用いるものは小型[[火器]]に分類され、火器以外の銃としては[[空気銃]]が代表的である。空気銃は狩猟や兵士・警官の訓練にも用いられ、これに関連した[[遊戯銃]]として[[エアソフトガン]]がある。また、何らかの物体を高速で射出する装置を銃として形容することもあり、[[電子銃]]&lt;ref&gt;なお、電子銃とはいっても工業的用語と軍事用語の二種類あり、通常は工業的には[[ブラウン管]]の電子ビーム発生部(発振器部)の事を指す。ブラウン管の実質の衰退に伴い、一般的な知名度が低くなっている用語でもある。&lt;/ref&gt;や[[ネイルガン]]、また手持ち火器に類似した形状の高低速の射出工具に銃(ガン)の名を準えて命名した物があり模型や手芸の分野で用いられる[[グルーガン]]等がこれにあたる&lt;ref&gt;逆に[[グリースガン]]という別名を持つ銃器がある。これは元来は工具の名称であった。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 一般には、[[口径]]が20ミリ未満のものを銃と呼び、20ミリ以上のものを[[大砲|砲]]として分類するが、この基準は運用組織によって異なる場合がある。例えばアメリカ軍および自衛隊では口径20ミリ以上、海上保安庁では同30ミリ以上を砲と呼んでいるが、旧陸軍では明治40年6月以降は口径11ミリを超えるものを砲、昭和11年1月以降はこの区分を廃止して銃か砲かは制式制定毎に決定、旧海軍では40ミリ以上の口径を砲と呼んだ&lt;!-- ただし毘式四十粍機銃や十七試四十粍機銃などの例外あり --&gt;。<br /> <br /> 「銃」という漢字は元来、[[斧]]の峰部分に設けられた柄を差し込むための穴を表し、転じて主に金属製の筒から弾丸を発射する武器を表すようになった。また現代中国語では、「槍」の字を用いる。<br /> <br /> 狭義では、一人で持ち運びができる銃のことを「銃器」と称することもある。<br /> <br /> 水中で[[銛]]を射出する武装を[[水中銃]]というが、こちらの弾体は通常一般に称する弾丸と比較して巨大な物となる。<br /> <br /> 最近では非実体弾を射出する各種の武装・装備を銃と呼称する事も増えている([[光線銃]]等)。その為に、前述の銃定義は広義では当てはまらない事も多い。<br /> <br /> == 銃の歴史 ==<br /> {{Imageframe|width=250|content=[[File:Baker rifle (no bayonet).png|250px]][[File:Rifle Springfield M1903.jpg|250px]][[File:Garand.jpg|250px]][[File:Stgw 90.jpg|250px]][[File:AUG A2 407mm klein 03.jpg|200px]]|caption=&#039;&#039;&#039;上:&#039;&#039;&#039; ベーカーライフル、19世紀のライフル&lt;br /&gt;&#039;&#039;&#039;上から2番目:&#039;&#039;&#039; [[スプリングフィールドM1903小銃|M1903]]、20世紀初頭のボルトアクションライフル&lt;br /&gt;&#039;&#039;&#039;上から3番目:&#039;&#039;&#039; [[M1ガーランド]]、半自動小銃&lt;br /&gt;&#039;&#039;&#039;上から4番目:&#039;&#039;&#039; [[SIG SG550]]、アサルトライフル&lt;br /&gt;&#039;&#039;&#039;上から5番目:&#039;&#039;&#039; [[ステアーAUG]]、[[ブルパップ方式]]アサルトライフル|align=right}}<br /> [[File:Wallen wounded by Minie ball.jpg|thumb|250px|[[ミニエー銃]]で腕を撃たれた兵士。銃器の進化は戦場を凄惨なものへと変えていった]]<br /> はじめて銃器に近いものが発明されたのは中国であり、8世紀末から9世紀初頭ごろに、[[唐]]で開発された飛発({{仮リンク|ハンドキャノン|en|Hand cannon}})がその嚆矢とされる。その後、銃は[[宋]]王朝の兵器廠において生産されるようになり、[[1279年]]に[[南宋]]が滅亡するまでこの生産は続き、対[[元]]戦などに使用された。この銃器の生産法は西方の[[イスラム]]世界にも伝えられ、なかでも[[オスマン帝国]]は銃を多用した。[[1473年]]には銃を主兵器とするオスマン帝国の[[イェニチェリ]]が、[[白羊朝]]軍を破っており、[[1514年]]にも同じくオスマン帝国のイェニチェリが、[[チャルディラーンの戦い]]において[[サファヴィー朝]]の[[クズルバシュ]]軍を破っている&lt;ref&gt;学研 「歴史群像グラフィック戦史シリーズ 戦略戦術兵器事典3 ヨーロッパ近代編」p98-99 1995年10月1日第1刷&lt;/ref&gt;。15世紀ごろにはヨーロッパでも銃が生産されるようになり、[[1542年]]には騎兵用の短銃がスペイン帝国領のドイツで開発され対仏戦に使用された。[[1543年]]には、[[日本]]の[[種子島]]に[[ポルトガル]]商人によって[[火縄銃]]が伝えられる。その後40年程で日本は当時世界最大の銃保有国となる。また、銃はヨーロッパ世界やイスラム世界がその他の世界を征服するのに大きな力を発揮し、[[スペイン]]の[[アステカ帝国]]・[[インカ帝国]]の征服、[[モロッコ]]・[[サアド朝]]の[[ソンガイ帝国]]征服などの原動力となった。その後、[[三角貿易]]の時代にはヨーロッパ諸国の[[アフリカ]]への主要輸出品のひとつは銃となり、この銃を入手した[[西アフリカ]]海岸部の国々は内陸部の国々に[[奴隷狩り]]を仕掛け、これによって入手された[[奴隷]]が[[新大陸]]へと送られるようになった。[[1650年代]] には銃が火縄式([[火縄銃|マッチロック式]])から火打ち式([[フリントロック式]])に移り変わった。[[1775年]]の[[アメリカ独立戦争]]で[[小銃|ライフル]](施条式銃)が普及する。その後も銃の開発は進展していき、[[1822年]]にはアメリカ人のジョシュア・ショウがパーカッションロックを開発する。[[1836年]]には[[サミュエル・コルト]]がリボルバーを開発。[[1858年]]には[[スミス&amp;ウェッソン]]社から[[薬莢|金属薬莢式]]拳銃であるNo.1リボルバーが発売される。[[1872年]]にはコルトが、現行リボルバー銃の元祖である「コルトSAA (Single Action Army)」を開発。[[1893年]]にはドイツ人のヒューゴ・ボーチャードにより自動拳銃が開発された。[[1914年]]ごろにはボルトアクション式ライフルが普及する。[[1950年代]]に入ると自動式小銃が世界的に普及するようになり、[[1960年代]]には小口径弾を扱う自動小銃が登場した。<br /> <br /> === 構造史 ===<br /> 構造から見た銃の歴史は以下の通り。<br /> <br /> 9世紀 - 15世紀頃に使用された飛発と呼ばれる簡素な銃は、パイプの一端を閉じて握りを付け、側面に小さな穴を開けた物で、使用時は側面の穴から火の付いた棒を差しこんで[[火薬]]に着火した。着火が面倒なため照準が合わせづらく、銃把を持つ火槍へ移行。その後、片手で扱えるよう着火装置を備える銃が開発された。<br /> <br /> [[火縄銃]]として知られる銃は火縄式と呼ばれる着火方式の銃で、火皿を備えていた。火皿は銃身の横に取り付けられており、小さなくぼみの底に穴があり、それが方向を90度変えて銃身にあけられた穴とつながっている(ただし、「90度変えて」穴とつながった方式は、日本では一般的であるが、日本以外の地域のものは、銃身横の穴に直接火皿が繋がっている)。火皿には火薬が盛られており、引き金を引くと火のついた縄が火皿に倒れこむ事で着火した。着火すると穴を通じて銃身内部の火薬に火がまわって弾が発射される。火縄式は生火を扱うので悪天候に弱く、また燃え続ける火縄の補充と管理に手間がかかる。<br /> <br /> 火縄式の欠点を克服するために、火打ち式(または燧発式)が開発された。最初に登場した火打ち式銃はホイールロック(歯輪銃)と呼ばれるもので、引き金を引くと[[黄鉄鉱]]片に押しつけた[[歯車]]状の[[やすり]]が[[ぜんまいばね|ゼンマイ]]の力で回転してこすれ合い、火花を発生させて火皿の火薬に着火する。ホイールロックは構造が複雑なため確実性に乏しく、また高価であったため、兵器としてはあまり普及せず&lt;ref&gt;学研 「歴史群像グラフィック戦史シリーズ 戦略戦術兵器事典3 ヨーロッパ近代編」p13 1995年10月1日第1刷&lt;/ref&gt;、貴族の[[決闘]]用などに用いられた。その後に登場したのが[[瞬発式火縄銃]]の機構を改造して生まれたフリントロック(火打石式銃)で、引き金を引くと、[[火打石]]が強力な[[ばね]]の反発力で火蓋に取り付けられた鋼鉄製の火打ち金に倒れこみ、火花を発生すると同時に、火蓋が開いて火皿の火薬に着火する。この方式は広く各国の軍隊に普及した&lt;ref&gt;学研 「歴史群像グラフィック戦史シリーズ 戦略戦術兵器事典3 ヨーロッパ近代編」p14 1995年10月1日第1刷&lt;/ref&gt;。[[インカ帝国]]はフリントロック式の銃で征服されている。日本においてこのフリントロック方式は全く普及しなかった。その理由として、品質のよい燧石(ひうちいし、すいせき、flint、フリント)が産出できなかったことと、それに伴い発射に充分な火花を得るためハンマーに当たる部分のバネを強くする必要があり、反動とぶれにより命中率が顕著に低下したことが挙げられる。また高温多湿で雨の多い日本では、フリントロック方式の方が生火を使うマッチロック方式より実用性に欠けたためでもある。<br /> <br /> [[雷酸水銀(II)|雷汞]](らいこう)が発明されると、これを火薬の着火に応用する試みが多くの人々によってなされたが、その決定版となったのがパーカッションロックである。銃身の後端から伸びた細いパイプの先端にパーカッションキャップと呼ばれる雷汞を詰めた金属管をはめ込み、引き金を引くとハンマーが落ちてキャップを叩き、雷汞が発火して発射薬に着火する仕組みである。銃口を除けば開口部が無くなった為、水の入り込む余地が少なく、発射が天候の状態に左右されなくなった。コルトのパーカッションロック式リボルバーは西部開拓時代に[[インディアン]]との戦争に盛んに使用されている。<br /> <br /> 銃が[[前装式|マズルローダー(前装式)]]から[[後装式|ブリーチローダー(後装式)]]に変わると発射ガスの漏洩を防ぐために金属薬莢が考案され、これを元に連発銃が開発される。これは従来の単発銃と異なり、弾倉を備え、特定の動作で弾薬の再装填が可能な銃であり、その完成版と言えるのがモーゼルの[[ボルトアクション方式]]である。連発小銃と機関銃は[[日露戦争]]や[[第一次世界大戦]]などで猛威を振るった。この頃、自動拳銃や[[機関銃]]の自動装填機構を小銃に応用して自動(装填)小銃を開発する研究が行われ、やがて[[第二次世界大戦]]時の[[アメリカ合衆国|アメリカ]]で使用された[[M1ガーランド]]が最初に大規模に使用された自動小銃となった。<br /> <br /> [[ナチス・ドイツ]]では[[短機関銃|サブマシンガン]]と自動小銃の中間的な銃である[[アサルトライフル]][[StG44]]を開発した。ドイツの影響を受けた[[ソビエト連邦|旧ソ連]]では同様な能力を持つ[[AK-47]]が採用されたが、アメリカは[[スプリングフィールドM14|M14]]といった強力な反動を持つ自動小銃を使い続けた。しかしM14は発射時の強い反動故に、フルオート射撃時の命中率が低いものだった。これが原因で[[ベトナム戦争]]においてM16など小口径・低反動の5.56mm弾を使用するアサルトライフルを主力に切り替えることになる。現在はアサルトライフルが歩兵銃の主流となっている<br /> <br /> == 銃の分類 ==<br /> 銃は種々の基準によって分類することができるが、ここでは現代銃を中心に、形態による分類を示す。<br /> <br /> === 拳銃(ハンドガン、短銃、ピストル) ===<br /> 片手で持って携帯できる小型の銃。<br /> ; [[回転式拳銃]](リボルバー)<br /> : 弾丸を環状に並べた回転弾倉(シリンダー)に収め、それが回転することで次弾が送りこまれる拳銃。機構が単純なため弾が詰まりにくく、操作が簡単で安全性も高いが、回転弾倉(シリンダー)の大きさに限界があるため一般的には6発までしか装填できない。(弾丸の直径が小さな.22口径の場合には10発装填できるものも存在する。)また装填に時間がかかるのも欠点とされる。(ただし、近年では[[挿弾子|クリップ]]あるいは[[スピードローダー]]と呼ばれる装填用部品(装填用機器)が改良され、装填速度は改善されたが、それでも[[拳銃#自動式拳銃|自動式拳銃]]と比較すると大きな差がある。)<br /> ; [[拳銃#自動式拳銃|自動拳銃]](オートマチック)<br /> : 多数の弾丸を詰めた[[弾倉|マガジン]]を備え、発射の反動またはガス圧によって自動的に次弾が薬室に装填され、撃鉄が起こされる。リボルバーに比べて装弾数が多く、口径やマガジンの構造にもよるが、15発前後の弾を扱うことができる。マガジンは素早く交換できるため、持続的に発射できる。フルオートで発射できないものは、正確には半自動式拳銃と表現することになるが、近年のハンドガンでフルオート機構をもつものはほとんどない。フルオート機構をもつものは&#039;&#039;&#039;マシンピストル&#039;&#039;&#039;とも呼ばれる。<br /> ; 多銃身式拳銃([[ペッパーボックスピストル]])<br /> : 別個の弾倉を持たず、1発ずつが装填された銃身を複数束ねたもの。単発式から連発式の過渡期に一部見られたもので、現代ではほとんど存在しない。<br /> <br /> === 小銃(ライフル銃) ===<br /> 施条銃。長い銃身を備えた銃で、威力・精度ともに拳銃をはるかに凌駕する。ライフルとは本来、銃身内に施された腔線([[ライフリング]])を意味しており、これは[[螺旋]]状の浅い溝で、銃身内で加速される弾丸に回転運動を加え、弾軸の安定を図り直進性を高める目的で施されている。<br /> ; [[アサルトライフル]]<br /> : 一発撃つと次弾が自動的に装填される&#039;&#039;&#039;セミオート&#039;&#039;&#039;、引き金を引き続ける限り次々に弾丸が発射され続ける&#039;&#039;&#039;フルオート&#039;&#039;&#039;の切り替えが可能なライフル。また、フルオートでは反動の制御が難しい上に弾薬消費が激しいことから、一回引き金を引くと自動的に三発または二発までしか発射できない&#039;&#039;&#039;バースト(制限点射)&#039;&#039;&#039;という機能を備えた銃も現在では多い。アサルトライフルの概念は、[[第二次世界大戦|第二次大戦]]中の[[ドイツ]]で開発された[[StG44 (突撃銃)|StG44]]で確立され、現在では軍用小銃の多くを占める。[[アメリカ軍|米軍]]の[[M16自動小銃|M16]]、ソビエトが開発した[[AK-47]]、[[自衛隊]]の[[89式5.56mm小銃|89式小銃]]など。<br /> <br /> === 騎兵銃(カービン銃) ===<br /> 元々は[[騎兵|騎乗での使用]]を想定し、歩兵用[[小銃]]より短い銃身を備えた小銃のことである。ここから転じて、現在ではおおむね「小型のライフル」を意味する語となり、またアサルトライフルの短銃身派生種はアサルトカービンなどと呼ばれる。米軍の[[U.S.M1カービン|M1カービン]]、[[M4カービン]]、ドイツの[[Kar98k|カラビナー98]]など。<br /> <br /> === 狙撃銃(スナイパーライフル) ===<br /> 狙撃に特化した銃。テレスコピックサイトを装備し、一部の弾薬を使用するものは1000メートル先まで正確に狙撃する事が可能。<br /> [[レミントンM700]]等が有名である。<br /> <br /> 過去から現在まで構造上セミオートマチック方式よりも精度で勝るボルトアクション方式が多く採用されてきたが、近年ではセミオートマチックでもボルトアクション並の精度を発揮できる狙撃銃も存在する。代表例としては[[SR-25]]、[[PSG-1]]等があげられる。<br /> <br /> === 対戦車ライフル(アンチマテリアルライフル) ===<br /> [[装甲車]]や防弾仕様車両などの戦闘車両のうち、比較的[[装甲]]の薄い部分へ狙撃を目的として開発された大口径の銃。イギリスの[[ボーイズ対戦車ライフル]]や日本の[[九七式自動砲]]等がある。第二次世界大戦において装甲車の防御力が急激な進化を遂げた事や、[[成形炸薬弾]]を撃ち出す[[無反動砲]]やロケット発射機が実用化されたため活躍の機会を失った。近年になって、非装甲目標や防弾ガラス等に対する有効性や、弾丸の質量が大きい事による弾道の直進性が高いことが見直され、[[対物ライフル]]として採用する軍もある(アメリカの[[バレットM82]]など)。<br /> <br /> === 散弾銃(ショットガン) ===<br /> ライフリングが無く、有効射程は短いが、大口径で威力が大きいカートリッジを扱うことができる銃。<br /> <br /> もとは小さい弾丸が多数入ったカートリッジで[[散弾銃#.E5.AE.9F.E5.8C.85.E3.81.AE.E7.A8.AE.E9.A1.9E|散弾]]を発射するものだったが、散弾と同じサイズのカートリッジを利用して様々な弾体を撃ち出せるようになった。<br /> <br /> 大きな1発の弾を撃ち出す[[散弾銃#.E5.AE.9F.E5.8C.85.E3.81.AE.E7.A8.AE.E9.A1.9E|スラッグ弾]]と呼ばれるカートリッジや、非殺傷目的のゴム弾など、様々なカートリッジが存在する。クレー射撃のようなスポーツ用や、狩猟用、警察用(暴徒鎮圧銃)や軍用などにわかれる。近年では近距離戦での有効性が認められ警察用と軍用で発展が著しく、フルオート/セミオートマチックで射撃できる物もある。基本的にライフルサイズであるが、拳銃サイズで使用できるものも存在する。[[フランキ・スパス12|スパス12]]、[[レミントンM870|M870]]などが有名。<br /> <br /> === 機関銃(マシンガン) ===<br /> [[画像:M249 FN MINIMI DA-SC-85-11586 c1.jpg|thumb|[[ミニミ軽機関銃]]]]<br /> 連射を目的とした銃。機構によって反動利用のものとガス圧利用のものに大別される。<br /> <br /> また多銃身のガトリング形式の物も機関銃に類別される場合がある。<br /> <br /> ; [[重機関銃]](ヘビーマシンガン)<br /> : 固定陣地、車両搭載機関銃として、堅牢で持続発射ができる機関銃。ただし重いため、運搬には2-3人を要する。米軍・自衛隊の[[ブローニングM2重機関銃]]など。<br /> ; [[軽機関銃]](ライトマシンガン)<br /> : 重機関銃の「重量があり素早く陣地転換できない」問題を解消するため軽量化を施した機関銃で、1人で運搬できるようにしたもの。堅牢性や持続発射能力などは重機関銃に劣る。近年は[[汎用機関銃]]もしくは[[分隊支援火器]]として発展している([[ミニミ軽機関銃]]、[[ラインメタルMG3]]、[[PK (機関銃)|PKM機関銃]]など)。<br /> ; [[短機関銃]](サブマシンガン)<br /> : 拳銃弾などを発射する小型の機関銃。威力と射程に劣るが、小型軽量で素早い運用ができる。第一次世界大戦時下のドイツが、このメリットを塹壕戦に用い効果を上げた。世界各国はサブマシンガンを妥協の産物としメリットを見出せなかったが、[[冬戦争]]においてフィンランドの[[スオミ KP/-31]]が戦果を上げて以来は各軍で活躍し、アメリカの[[トンプソン・サブマシンガン|トンプソン]]やソビエトの[[PPSh-41]]等が知られる。1970年代以降はアサルトライフルのメカニズムを取り入れ、高性能の銃に発展している。<br /> ; [[PDW|パーソナルディフェンスウェポン/PDW]]<br /> : サブマシンガンは近年の市街戦に最適だが、ボディアーマー(防弾チョッキ)の貫通が難しいという欠点があり、それを克服するためPDWという新しい概念が生まれた。ボディアーマーを貫通するに十分な威力と小型軽量さを兼ね備えたコンセプトで、ピストル弾ではなく小銃弾に改良を加えた新開発の弾丸を使用する傾向がある。使用する弾丸の種類が増えることは補給上好ましくないので現在では広い採用に至っておらず、特殊部隊や民間軍事会社の一部が採用しているにとどまっている。[[FN P90|P90]]など。<br /> <br /> === 擲弾銃(グレネードランチャー) ===<br /> 手榴弾程度の大口径弾丸を射出する銃。&#039;&#039;&#039;擲弾発射筒&#039;&#039;&#039;ともいう。<br /> <br /> [[アメリカ合衆国軍|米軍]]の[[M79 グレネードランチャー|M79 40mmグレネードランチャー]]など。(20mm以上の口径を持つ火器は「銃」でなく「砲」と称するのが普通だが、グレネードランチャーは例外的に砲でなく銃に分類される。)<br /> <br /> === システム・ウェポン ===<br /> 一部の部品交換により用途の変更が可能な銃。<br /> <br /> 弾丸を発射する機関部分を共通化し、[[分隊支援火器]]、小銃、カービン銃、狙撃銃などの役割を1つの銃器で担わせるコンセプト。さまざまな状況に対応できるため、次世代の軍用銃と言われている。<br /> <br /> === 射撃競技用の銃 ===<br /> [[射撃競技]]に用いるための銃。<br /> <br /> 拳銃、小銃、散弾銃、空気銃が存在する。公平性を保つため、種目ごとに口径や形状、重量等について詳細な規定がある。特に標的競技では、命中精度や競技での射撃に特化するため射手に合わせた多くの調整機能を持つ等、特徴的な外観をもつ。<br /> <br /> === 儀仗用 ===<br /> 実戦ではなく[[栄誉礼]]などの式典に用いるための銃。<br /> <br /> 現代の銃器は合金や合成樹脂などをつや消しの黒色に塗装した実用性の高い設計であるが、式典の際には見栄えが重視されるため、主力のライフルではなく専用の銃器を用意する軍もある。特に[[M1ガーランド]]のような弾倉や照準器等が突出せず木製部品が使われるライフルや、装飾が施された[[マスケット銃]]など歴史的な銃器が好まれる。<br /> <br /> === 訓練用 ===<br /> [[File:100315-N-6676S-095 (4442840421).jpg|thumb|訓練用の無可動ライフル]]<br /> [[ファイル:MCMAP4.jpg|thumb|『木銃』を使った銃剣術の訓練]]<br /> 実戦ではなく訓練に用いるための銃。<br /> <br /> 銃の構え方、[[捧げ銃]]、[[銃剣術]]の指導など、発砲を伴わない訓練に実銃を使うのは機構を破損する危険があり配備コストもかかるため、[[ステージガン|ラバーガン]]のような形を大まかに模した無可動銃を使うことが多い。実銃と区別するため全体が赤や青に塗装されている。銃剣術の訓練や[[銃剣道]]では木の棒の片側がライフルのストック形に加工された『木銃』が現代でも使われている。<br /> <br /> 射撃を伴う訓練であっても[[CQB]]など暴発の危険が高まる訓練では、実銃の外観を再現した[[エアソフトガン]]を使う軍もある。自衛隊では[[東京マルイ]]が製造した89式の電動ガンをCQB訓練用教材として利用している。<br /> <br /> == 非実体弾銃 ==<br /> 警察・軍事目的で用いられる光線銃(レーザー銃)の実用化に伴い、実体弾に基づく定義が銃器として当てはまらなくなっている。放水銃の用途は本来は火災時の消火が主であったが、警察・軍事用としては暴徒鎮圧等に用いられる。また、スタンガン&lt;ref&gt;ただし電極射出型は除く。&lt;/ref&gt;の形状は通常の銃器とは全く異なるものである。&lt;br&gt;<br /> 弾体としては次のようなものがある。<br /> # 荷電粒子(電子)…スタンガン<br /> # 流体(液体)…放水銃<br /> # 電磁波…レーザー銃、光線銃<br /> なお、玩具の[[水鉄砲]]も弾体を加圧して射出する為に広い意味ではこの分野に含まれる(&quot;銃&quot;の字を含まない&lt;ref&gt;ただし&quot;ガン&quot;の語を含む&quot;ウォーターガン&quot;という同義語が存在する。&lt;/ref&gt;が原理的には放水銃と同一である)。<br /> <br /> == 銃の基本操作 ==<br /> 現代の銃器の基本的な操作と挙動は以下の通り。用語については次項を参照。<br /> <br /> # 薬室に[[実包]]を装填する。<br /> # 照準を合わす。銃を構え、付属の[[照準器]]、眼鏡等の照準具を用いるなどし、狙いを定める。<br /> # 引金を引き、撃発。それによって撃鉄が落ち、撃針を押し出して、薬莢底部の[[銃用雷管|雷管]]を叩く。<br /> # 発射。薬莢内の火薬が急速に燃焼し、その燃焼ガスによって弾丸が押し出され、銃口から飛び出す。<br /> # 弾着。弾の運動エネルギーにより、目標物を損傷、破壊する。<br /> <br /> == 銃の用語 ==<br /> 銃でよく用いられる用語について記述する。<br /> <br /> === 銃の各部 ===<br /> {{See also|銃の部品}}<br /> * 銃身(バレル) - 発射された銃弾が通る管状の部品。腔綫(ライフリング)が施される物が多い。また弾倉回転式(リボルバー)のものは、銃身とシリンダーの間には少しだけ隙間がある(鉛などの弾丸を使用したときに削れてしまい、全弾撃ち終る前にシリンダーが銃身との間の鉛のくずで動かなくなってしまうのを防ぐため。)この隙間を、シリンダーギャップと呼び、大きければ大きいほど銃口初速が低下する。<br /> ** 銃口(マズル) - 銃身の筒先で、銃弾が飛び出す部分。反動を軽減するために穴を空けたものを銃口制退器([[マズルブレーキ]])と呼び、発砲炎を消すため、または少なくさせるためのものを銃口消炎器([[フラッシュサプレッサー]])と呼ぶ。<br /> ** 腔綫([[ライフリング]]) - 銃身の腔内に施される、螺旋状の溝。銃弾を回転させ、精度を増す作用を持つ([[ジャイロ効果]])。<br /> * 薬室(チェインバー) - 遊筒により運ばれた銃弾が詰められる部分で、銃身の後端にあたる。銃身よりも直径が大きく薬莢の厚さくらい広く作られている。この直径と薬莢の直径の差をチェインパーギャップという。弾倉回転式銃ではシリンダー内の実包が収まる部分を言う。<br /> * 遊筒([[ボルト (銃)|ボルト]]) - 薬室の後ろにある可動部品で、機械的構造や強力なスプリングで銃身後端や機関部と組合わさり高圧に耐える閉鎖機構を構成する。銃弾を装填したり、排出する機構を兼ねていることが多い。<br /> * 照準具([[照準器|サイト]]) - 照準をつけるための部品。照準具のうち、銃の前方にあるものを照星(フロントサイト)、後方にあるものを照門(リアサイト)という。クレー射撃などに用いられる散弾銃には照門が存在せず、銃身上の平面部と射手の目がその代わりとなる。<br /> * 二脚(バイポッド) - 銃を地面などにつけて支えるための脚で、二脚のもの。三脚のものは、トライポッドと呼ばれる。軽機関銃でよく用いられる。<br /> * [[弾倉]](マガジン) - 銃内部に銃弾を収める部品。一般的に箱状で交換ができる。この交換する動作を装弾というが、[[ハンドロード|リロード]]と呼ぶ場合がある(本来は薬莢に雷管・火薬・弾頭などを再び込めなおし、[[実包]]にすること)。<br /> * 機関部(レシーバー)- 銃の本体部分。拳銃ではフレームとも呼ぶ。<br /> * 遊底 - 遊筒を支える部品。機関部と噛み合って前後に動く。遊筒と同義に使われることもある。自動拳銃などでスライドとも呼ばれる。<br /> * 銃床(ストック) - 銃を保持するときにつかう部分。前床部と後床部に分かれ、後床の事を一般に銃床と呼ぶ。<br /> * 銃把(グリップ) - 銃を支えるために、手で握る部分。<br /> * 引金(トリガー) - 銃弾を発射する際に指で操作する部品。一般的には指で後方へ引くが、機関銃では前方へ押し込むものもある。<br /> ** 引鉄鉤板(トリガーバー) - 引金と逆鉤を連結し、逆鉤の固定を解放する部品。<br /> ** ディスコネクター - 銃の状態に応じて引鉄鉤板と逆鉤の関係を離す部品。<br /> ** 逆鉤(シア) - 撃鉄を発條(バネ、スプリング、撃鉄発條)の力がかかった状態で固定する部品。<br /> ** 撃鉄(ハンマー) - 銃弾を撃ち出す際、発條の復元力により動き、撃針を叩くもの。古い銃では、雷管を直接叩くものもある。逆に小型自動拳銃などでは、撃鉄を用いずに撃針だけで撃発操作をおこなうものもある。<br /> ** 撃針(ファイアリングピン) - 射撃の際、撃鉄などの力により、実際に薬莢、抽筒板の雷管を叩く針状に尖った部品。<br /> * 後床([[銃床]]、ストック) - 銃床の底部で、一般に肩に当てる部分。<br /> * 発條(スプリング) - [[ばね|バネ]]のこと。銃の内部では様々な発條が用いられる。<br /> * 安全装置(セーフティ) - 誤って弾丸が発射されないように発射機構を拘束する装置。多くの種類がある。<br /> <br /> === 銃の方式 ===<br /> * シングルショット(単発式) - 弾が一発のみこめられる銃。次の弾を撃つには装填操作をする。セミオートマチックで、一発だけ発砲する意味で用いられることもある。<br /> * リピーター(連発式) - 複数の弾薬を収める弾倉が存在し、弾倉から薬室へ弾薬を給弾する機構を一回の発射ごとに手動で操作するもの。ポンプアクション、レバーアクション、[[ボルトアクション]]などがある。<br /> ** リボルバー(回転式) - 回転するマガジンを持つ銃。回転式銃を連発式銃の一種とみなす慣習もある。<br /> * オートマチック(自動式) - 薬室への給弾または発射を自動的に行うもの。以下の二方式がある。<br /> ** セミオートマチック(半自動式) - 弾の装填のみが自動。発射は一発ごとに引金を引く方式。<br /> ** フルオートマチック(全自動式) - 弾の装填に加え、撃発が自動で、引金を引いているあいだ弾丸が連続発射する。その発射間隔を連射速度(サイクル)と呼ぶ。<br /> ** バースト(制限点射) - オートマチックのうち、引き金を引くと、弾が一定の数発射されるもの。また、その射撃の仕方。<br /> * 単装銃 - バレルを一本だけをもつ銃。ただし、大半の銃はこれが普通のため、この語が用いられることはあまりない。<br /> &lt;!--T91-3 (65).JPG--&gt;* 連装銃 - バレルを複数もつ銃。単発式銃に実質的に連射機能を与えることができる。銃身の数がわかっている場合、「装」の字を省略して「二連銃」「三連銃」などと呼ぶことが多い。ガトリングなどもこの方式である。1砲身あたりの発射弾数が減るので、サイクルを上げても銃身が熱によって変形、または発射不能になりにくい特徴を持っている。<br /> * [[シングルアクション]]、[[ダブルアクション]] - 銃の射撃操作。各項及び[[拳銃]]を参照。<br /> <br /> ===弾丸の射出方式===<br /> *[[タッチホール式]]<br /> *[[サーペンタインロック式]]<br /> *[[マッチロック式]]<br /> *[[ホイールロック式]]<br /> *[[フリントロック式]]<br /> *[[パーカッションロック式]]<br /> <br /> === 弾の用語 ===<br /> * [[口径]] - [[弾頭]]の直径。銃弾や、それを扱う銃の種類を示すために用いられる。アメリカではインチ、ヨーロッパではメートル法が主として使われる。<br /> * [[実包|カートリッジ]](実包) - 現代銃の多くで用いられる弾で、火薬を収めた薬莢と、その力によって飛ぶ[[弾頭]]などが一つにまとまったもの。<br /> ** [[弾頭]] - カートリッジの先端部分で、これが飛翔して目標に向かう。<br /> ** 薬莢 - カートリッジのうち、火薬が詰まった筒状の部分。底部は雷管。<br /> *** [[雷管|プライマー]](雷管) - カートリッジ底部中央の部品。撃発の際に撃針で叩かれる衝撃により、火花が飛び散り薬莢内部の発射薬を燃焼させる。.22・.22LR・.22マグナム等はリムがこれを兼用する。<br /> *** 装薬 - 薬莢の中に入っている発射薬のこと。プライマーの火花で着火し、急激な燃焼でガスを発生させてカートリッジ先端の弾頭を押し出す。<br /> *** 抽筒板(リム) - 薬莢の底部横にある張り出し、若しくはカートリッジ後部に刻まれた溝より後ろの縁部分。撃ち終わった薬莢を薬室から引き出すためにエジェクター・エキストラクターが引っかかる部分。前者を「リムドカートリッジ」と呼び、現在ではリボルバー用のものが多い。後者を「リムレスカートリッジ」と呼び、ライフル弾や自動拳銃の弾薬に多く見られる。<br /> *** ショルダー-使用する弾頭によってはない場合もある。NATO弾などはリムと弾頭の口径が異なる実包に多く見られる。カートリッジの直径が小さくなるところから小さくなりきったところまでのこと。このカートリッジを使用する主な理由は、火薬量を増やし、弾頭の初速を上げるためである。この構造を持つ弾薬を「ボトルネック」と呼び、ライフル弾には一般的な構造。ただし、一部口径を除くマウザーシリーズ・[[トカレフTT-33]] ・[[FN Five-seveN]]・[[南部大型自動拳銃|南部式自動拳銃]]・GLOCK31/32/33の弾薬もこの構造を持つ。<br /> * 装填 - 実包を銃に込めること。連発銃に弾倉ないし弾帯を接続した場合、薬室を空にした状態を半装填、薬室に実包を送り込んだ状態を全装填と呼ぶ。<br /> <br /> == 銃と社会 ==<br /> {{Main|銃規制|銃社会}}<br /> 日本では、[[銃砲刀剣類所持等取締法]]第二条において金属性の弾丸を火薬やガスで発射するものを銃砲と定義して、所持や使用を規制している。&lt;ref&gt;http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33HO006.html 銃砲刀剣類所持等取締法「電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ」日本国総務省行政管理局 2016年3月25日閲覧&lt;/ref&gt;&lt;br/&gt;(金属性に「性」の文字が使われており、必ずしも金属製の弾丸でなくともこれに含まれると解釈される)<br /> <br /> [[警察官]]、[[自衛官]]、[[海上保安官]]など、一部[[公務員]]に対する銃の貸与はあるが、これらは厳重に管理されており、使用についても慎重である。一般に対する銃規制も厳しく、狩猟や[[スポーツ]]を目的とした銃の所持については、審査を伴う許可制&lt;ref&gt;http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33HO006.html 銃砲刀剣類所持等取締法「電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ」日本国総務省行政管理局 2016年3月25日閲覧&lt;/ref&gt;と古式銃に対しては美術品としての登録制が設けられている&lt;ref&gt;http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/kenjyuha/koshiki.htm 「古式銃について」警視庁 2016年3月25日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> このため、現在の日本における銃問題は、これらの規制をかいくぐる形で行われる密輸や、遊戯銃の改造が主である。特に[[暴力団]]の手による密輸は後を絶たず、これらは銃が容易に手に入る国、例えば[[ロシア]]や[[中華人民共和国|中国]]、[[東南アジア]](たまに韓国、台湾、アメリカ、グアムなどから密輸することもある)などから流入することが多い。遊戯銃の改造については、ごく一部の銃愛好家が行う傾向にあるもので、プラスチック製の弾を撃ち出すエアソフトガンや、本来模型である[[モデルガン]]を改造強化するなどして、殺傷力を生じさせるものである&lt;ref&gt;http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/kenjyuha/modelgun.htm 「モデルガン、エアーソフトガンについて」警視庁 2016年3月25日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 銃規制が緩い国の代表格に[[アメリカ合衆国]]が挙げられる。これは建国以来、市民が自衛するための[[武装権]]が基本的な権利として伝統的に受容されてきたからであり、地方に行くほど銃規制への反発が根強い。愛好者や銃器メーカーからなる圧力団体[[全米ライフル協会]]や[[米国銃所有者協会]]が強力な[[ロビー活動]]を展開している&lt;ref&gt;http://www.news24.jp/articles/2013/05/05/10228017.html 「全米ライフル協会、銃規制強化に改めて反対」日テレNEWS24 2013年5月5日&lt;/ref&gt;。銃規制は[[州]]によって異なるが、定められた条件を満たしていれば、未成年者でも銃を所持することができる。こうした考え方の一方で、発砲事件の多発から特に左派からは銃規制をするべきとの考えも根強く、しばしば銃規制が提唱されることがある&lt;ref&gt;http://www.bbc.com/japanese/35239828 「オバマ米大統領、涙ながらに銃規制強化訴え」2016年01月6日 BBC NEWS japan 2016年3月25日閲覧&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;http://www.afpbb.com/articles/-/3072213 「オバマ氏、涙流し銃規制の必要性訴え 大統領権限行使を発表」2016年01月06日 AFPBB 2016年3月25日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 整備 ==<br /> 一般的に銃が所持できる国には[[ガンスミス]]と呼ばれる銃の整備士がいる。整備士という名の通り一般的に銃の分解、掃除、改造、修理等を請け負う人のことで、ライセンス制の国から無許可でガンスミスを名乗ることが許される国までさまざまである。<br /> <br /> [[火薬]]という化学薬品を内部で燃焼させる関係上、最低限の分解・清掃は所有者が使用の都度行う必要がある。<br /> <br /> == その他 ==<br /> *実銃の入手が難しい地域では、鑑賞用の[[モデルガン]]や遊技用の[[エアソフトガン]]が親しまれている。<br /> ** プラスチック製の弾丸を発射する安全なエアソフトガンをもちいて撃ち合う遊び・スポーツが[[サバイバルゲーム]]である。<br /> ** かつては[[光線銃]]は[[遊具]]や[[ゲーム]]として、[[射的|的当て]]や一種のサバイバルゲームのように用いていた。射出弾体には当初は可視光線、後には[[赤外線]]を用いていた。実体弾の安全な素材が増加した為に現在ではこの用途ではほとんど用いられていない。<br /> * [[演劇]]の舞台や[[ドラマ]]・[[映画]]の撮影で使用される模造の銃を[[ステージガン]]といい、特に実際の撃発を再現する[[プロップガン]]が知られている。プロップは「小道具」の意。<br /> * かつて[[漫画]]等では、銃が左右反転していることがまあまあったが、これは漫画家が自分の利き手でないほうの手でエアガンやモデルガン等を握り、[[鏡]]に映したものを描写することがあるためといわれている。漫画家も登場人物も右利きである場合が多く、指などの細かい描写を優先させるためには左手に持った銃を鏡で反転させれば楽に描ける。現在ではインターネット等を利用して銃を構えている実際の画像を入手しやすくなったため、あまり見られなくなっている。<br /> <br /> == 備考 ==<br /> {{Reflist}}<br /> == 関連項目 ==<br /> {{Commonscat|Projectile weapons}}<br /> *[[拳銃]]<br /> * [[鉄砲]]<br /> * [[遊戯銃]]<br /> * [[拳銃一覧]]<br /> * [[短機関銃・PDW等一覧]]<br /> * [[小銃・自動小銃等一覧]]<br /> * [[散弾銃一覧]]<br /> * [[機関銃一覧]]<br /> * [[狙撃銃一覧]]<br /> * [[銃器メーカーの一覧]]<br /> * [[銃剣]]<br /> * [[狩猟]]<br /> * [[射撃]]<br /> * [[射撃競技]]<br /> * [[狙撃手]]<br /> * [[実銃]]<br /> * [[銃の部品]]<br /> * [[コーナーショット]]<br /> * [[銃規制]]<br /> * [[銃社会]]<br /> * [[ベルトルト・シュヴァルツ]](黒色火薬を発明したとされる人物)<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * [http://www.houko.com/00/01/S33/006.HTM 銃砲刀剣類所持等取締法]<br /> <br /> {{デフォルトソート:しゆう}}<br /> [[Category:小火器|*]]</div> 219.116.65.132 遊撃手 2018-05-12T07:14:46Z <p>219.116.65.132: 誘導先が存在しないため曖昧さ回避を削除</p> <hr /> <div>[[File:Jetershortstop.JPG|thumb|right|250px|遊撃の守備に就く[[デレク・ジーター]]]]<br /> {{野球ポジション画像}}<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;遊撃手&#039;&#039;&#039;(ゆうげきしゅ、{{lang-en-short|shortstop}})とは、[[野球]]において二塁と三塁の中間を守る[[内野手]]。[[守備番号]]は6。英略字は&#039;&#039;&#039;SS&#039;&#039;&#039;(&#039;&#039;&#039;S&#039;&#039;&#039;hort&#039;&#039;&#039;s&#039;&#039;&#039;topから)。日本では&#039;&#039;&#039;ショート&#039;&#039;&#039;とも呼ばれる。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> [[二塁手]]と並んで内野で最も高い守備技術を要するポジションであり、「&#039;&#039;&#039;守備の華&#039;&#039;&#039;」とも称される&lt;ref&gt;[http://number.bunshun.jp/articles/-/14336 “守備の華”遊撃手で最高の選手は? 20年間の数字から見えた、ある真実。 1]&lt;/ref&gt;。遊撃手の手を借りないプレーは滅多になく、一塁との距離が遠いために[[ファンブル]]などしていられず、体をのばす暇もなく、球を捕ったその地点から送球しなければならないためである&lt;ref&gt;[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] p.104&lt;/ref&gt;。通常は二・三塁間に守備位置をとり、一・二塁間に位置する二塁手と対称をなす。<br /> <br /> 担当する守備範囲は広く、三塁後方の浅いフライやレフト前からセンター前の打球に対応し、[[投手]]や[[三塁手]]のカバーリングも行う。一塁から遠いため、内野ゴロの捕球から送球までに許される時間が短く、高い反応力に裏打ちされた俊敏性と送球の正確さが求められる。さらに、内野の深い位置から一塁や本塁へ送球することも多いことから強肩であることも要求される。また、二塁手と共に二塁ベース付近を守り、[[牽制球]]や[[盗塁]]の際にはいずれかがベースをカバーし、もう一方は送球がそれた場合に備える。[[併殺|ダブルプレー]]の際は素早い打球処理と一塁への転送が求められるので、二塁手との連携は非常に重要である。また、左翼手や中堅手が打球を処理し内野に送球する場合には、送球の中継に入って内外野の橋渡し役(カットプレー)も担う。<br /> <br /> 多くのプレーに関係し、ボールに触る機会が全ポジションの中でも特に多いため、&#039;&#039;&#039;もっとも運動能力や野球センスを要求される内野手&#039;&#039;&#039;であるとされ、日本のプロ野球では、打撃に劣る選手でも俊足・強肩・堅守であれば遊撃手に定着することが多く、その上で高い打撃能力を持ち合わせていれば、より重宝される。したがって、要求される力量がないと判断されたり、故障や加齢により能力が衰えてきたりするとすぐに、(一塁に近いため遊撃手ほど肩の強さが要求されない)二塁手や、または守備の負担の比較的軽い三塁手や[[一塁手]]、[[外野手]]に[[コンバート (野球)|コンバート]]されることが多く、一般的に守備能力が衰えると思われる30歳代半ばを超えても遊撃手のレギュラーを守り続けた選手は少ない。<br /> <br /> 日本のプロ野球ではボールに対する抵抗の少ない[[人工芝]]を内野に使用した球場が多いため、内野ゴロの打球が速く守備位置まで到達するので、捕球できなかった場合でも体で止めてボールを前に落とす打球処理方法が基本とされる。一方、内野に[[天然芝]]を多く使うアメリカの野球では、打球の速度が落ちるので前に落として打球を処理していたのでは一塁への送球が間に合わなくなるため、捕球の確実性よりも素早くアウトを取る能力を求められる。そのため、体のひねりを利用して素早く送球動作に移れる逆シングル捕球を積極的に採用するように指導されることが多く、真正面の打球であっても逆シングルで捕球する選手もいる。<br /> <br /> 左投げの選手の場合、ボールを捕球してから一塁手へ送球するまでに体の向きを変える必要があり、右投げに比べわずかではあるが処理に時間を要し、一塁手を除く他の内野のポジションと同様、遊撃手も通常は右利きの選手が務める。<br /> <br /> [[メジャーリーグベースボール|メジャーリーグ]]においては[[カル・リプケン]]の登場以降、遊撃手も打撃力が必要不可欠な[[ポジション]]であるとのイメージが強くなった&lt;ref&gt;<br /> [[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[キューバ]]の[[少年野球]]などでは伝統的に最も身体能力、野球技術の優れた選手が遊撃手を任されるため、日本における投手のような花形のポジションである。そのため、これらの国ではプロに入団すると遊撃手から適性に合った他のポジションにコンバートされることが多い。&lt;/ref&gt;。特に、[[デレク・ジーター]]、[[アレックス・ロドリゲス]]、[[ノマー・ガルシアパーラ]]の3人は[[1990年代]]に「3大遊撃手」と呼ばれ、リプケン以降の、打撃も守備も兼ね備えた新たな遊撃手像を体現する存在となった。[[2000年代]]に入るとロドリゲス、ガルシアパーラに代わって、[[マイケル・ヤング (内野手)|マイケル・ヤング]]、[[ミゲル・テハーダ]]を加えた3選手が「新・3大遊撃手」と呼ばれていた。ただし近年においても、ポジション別の[[OPS (野球)|OPS]]などでは、遊撃手は概して外野手や一塁手、三塁手よりも低くなっており、まずは打撃よりも遊撃を守れる守備力が要求されていることに変わりはないようである。選手の総合評価指標として知られる[[WAR (野球)|WAR]]では、捕手に次いでポジション補正値が高い。<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> アメリカの野球黎明期、投手の両隣に2人の守備者がおり、打者のすぐ近くで守ることから&#039;&#039;shortstop&#039;&#039;の名称で呼ばれていた。時代が進み、2人いたショート・ストップは1人となり、当時は二塁の塁上付近に構えていた二塁手と投手の間を守るようになる。日本に野球が普及したのはこの頃である。さらに時代が進み、二塁を守っていた二塁手が一塁寄りに位置するようになったことで、遊撃手も二塁と三塁の間に移動し、現在の守備形態となった。<br /> <br /> 日本においては[[明治時代]]の野球が伝わってまだ間もない頃に、[[正岡子規]]によって「short=短く」「stop=遮る」の直訳である「短遮」(たんしょ)、もしくは「短遮者」との訳語があてられた。その後、明治時代の[[教師]]・[[中馬庚]]が「ショート・ストップは戦列で時期を見て待機し、動き回ってあちこちを固める『遊軍』のようだ」と説き、「遊撃手」という名称が広まった&lt;ref&gt;[http://www.softbankhawks.co.jp/stadium/girls_gate/trivia.php#02 女性のための野球観戦講座 ショート(遊撃手)ってどんなポジション?]&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * {{Cite book|和書|author=[[アル・キャンパニス|Al Campanis]](著),[[内村祐之]] (翻訳)|date=1957年|title=[[ドジャースの戦法]]|publisher=[[ベースボール・マガジン社]]|asin=B000JAY4RG|ref=キャンパニス(1957年)}}<br /> <br /> {{Commonscat|Shortstops}}<br /> {{野球のポジション}}<br /> <br /> {{デフォルトソート:ゆうけきしゆ}}<br /> [[Category:野球のポジション]]<br /> <br /> [[da:Baseballpositioner#Shortstop (SS)]]</div> 219.116.65.132
Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46