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利用者の投稿記録
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医学と医療の年表
2018-08-05T14:52:00Z
<p>211.127.68.209: </p>
<hr />
<div>'''医学と医療の年表'''（いがくといりょうのねんぴょう）では、[[医学]]と[[医療]]技術の[[年表]]を取り扱う。<br />
<br />
== 15世紀以前 ==<br />
=== 紀元前 ===<br />
*紀元前2600年頃<br />
**[[イムホテプ]]が、[[エジプト第3王朝]]下に200種の病気の診断と治療に関する教科書を著した。<br />
*紀元前1500年頃 - [[古代ギリシア]]のエーゲ海諸島のテーラ (Thera) で[[サフラン]]が（通風）薬として使われた。<br />
*紀元前8世紀-6世紀 - 古代中国で『[[山海経]]』が編纂され、薬効を持つ草木・鉱物について記載された。<br />
*紀元前500年頃 - [[ススルタ]]（Sushruta, [[古代インド]]）がススルタ大医典 (Sushruta Samhita) を著し、120以上の外科用器具、300もの外科手術法および8種類の手術区分について著述している。また、鼻ソギの刑に対して[[整形外科学|整形外科]]手術を施した。<br />
*紀元前420頃 - [[ヒポクラテス]]が、病気には自然に由来する原因があると主張し科学的医療の先鞭を付けた。また[[ヒポクラテスの誓い]]を提唱した。<br />
*紀元前4世紀 - 古代中国の[[扁鵲]]が脈学を創始した。黄帝内経を元に、鍼灸の診断法と治療法について著された『[[難経]]』を著した秦越人は、おそらく扁鵲であるとされている。（伝説）<br />
*紀元前280年頃 - [[ヘロフィロス]]が神経系統を研究し、知覚神経と運動神経とを識別した。<br />
*紀元前250年頃 - [[エラシストラトス]]（[[w:Erasistratus|Erasistratus]]、古代ギリシア）が脳を研究して、[[大脳]]と[[小脳]]とを識別した。<br />
*紀元前200年頃<br />
**古代中国・[[戦国時代 (中国)|戦国時代]]から[[前漢]]時代に『[[黄帝内経]]』が編纂され、『素問』（人体の生理や病理など）、『霊枢』（[[鍼灸]]などの医療技術）に関して記載された。 <br />
**漢代に医書（『帛書』など）が多数存在し、それらが[[馬王堆漢墓|馬王堆第3漢墓]]や[[張家山漢簡|張家山漢墓2基]]の副葬品として出土した。<br />
<br />
=== 紀元後 ===<br />
*50-70年頃 - [[ペダニウス・ディオスコリデス]] が{{Lang-grc-short|''Περὶ ὕλης ἰατρικής''}}（{{Lang-la-short|''De Materia Medica libriquinque''}} 『マテリア・メディカ』 『薬物誌』、『ギリシア本草』とも訳される）を著した。この著作はこの後1600年にもわたって利用され、近代[[薬学]]の先達となった。<br />
*180年 - [[ガレノス]] が[[麻痺]]と[[脊髄]]切断の関係を研究した。<br />
*1世紀頃 - 前漢後期から[[後漢]]前期あたりに秦越人が黄帝内経を元に、鍼灸の診断法と治療法について著された『難経』を著した。扁鵲が書いたとされているが、おそらくは扁鵲学派と呼ばれる集団によって編纂されたのではないかとされている。<br />
*2世紀前半 - 後漢の[[華佗]]が、麻沸散を用いた[[全身麻酔]]で開腹術を行った。<br />
*3世紀前半 - 後漢の[[張機|張仲景]]が『傷寒雑病論<ref>{{cite wikisource|傷寒雜病論|張仲景|zh|nobullet=yes}}</ref>』（後の『[[傷寒論]]』と『[[金匱要略]]』）で急性の熱病の治療法を著した。<br />
*3世紀後半<br />
**[[魏 (三国)|魏]]の[[王叔和]]（おう しゅくか、210年 - 285年）が『傷寒論』を編纂し、『脈経』を著した。<br />
**[[西晋]]の[[皇甫謐]]（こう ほひつ、215年 - 282年）が『帝王世紀』、『[[鍼灸甲乙経|黄帝三部鍼灸甲乙経]]』 を著した。 <br />
*4世紀 - [[東晋]]の[[葛洪]]が医書『肘後備急方』を著した。<br />
*6世紀前半 - [[梁 (南朝)|梁]]の[[陶弘景]]が『[[神農本草経]]集注』を編纂した。<br />
*[[7世紀]] - [[隋]]で医書『千金要方』が編纂された。<br />
*[[610年]] - 隋の[[巣元方]]（そう げんぽう）が『諸病源候論』を著した。<br />
*[[8世紀]] - [[唐]]の官吏・[[王トウ (唐)|王濤]]が漢方処方を『外台秘要方』として編纂した。<br />
*[[9世紀]] - アル＝ルハーウィーが『医師の倫理規約』を著した。<br />
*[[10世紀]] - [[ライイ]]のアブー＝バクル・ザカリーヤ・ラーズィー ([[アル・ラーズィー]]) が臨床治療に基づいた一連の研究によりガレノスなどの見解を修正。没後に覚書が『医学集成』として編纂される。<br />
*[[11世紀]] - 宋が国家事業として『傷寒論』、『[[金匱要略]]』、『金匱玉凾経』、『黄帝内経素問・霊枢』など、医書を校訂改編した（宋改）。<br />
*[[1000年]]頃 - [[アンダルス|アンダルシア]]の[[アブー・アル＝カースィム・アッ＝ザフラウィー]] (Abulcasis: [[w:Abu al-Qasim|Abu al-Qasim]]) が『解剖の書』(Kitāb al-Taṣrīf: [[w:Al-Tasrif|Al-Tasrif]]) を著し、外科技術や各種治療法、臨床学、自ら設計した医療機器などについて論じた。<br />
*1010年頃 - [[イブン・スィーナー]]（アヴィセンナ：[[w:Avicenna|Avicenna]]）が、『治癒の書』(Kitāb al-Shifā': ''[[w:The Book of Healing|The Book of Healing]]'') と『医学典範』(Qānūn fi al-Ṭibb: ''[[w:The Canon of Medicine|The Canon of Medicine]]'') を著した。<br />
*1170年頃 - [[イブン・ルシュド]]（アウェロエス：[[w:Averroes|Averroes]]）が、『医学大全』（Kulliyat, ラテン語名：Colliget）を著した。<br />
*[[1242年]] - イブン・アン＝ナフィース ([[w:Ibn an-Nafis|Ibn an-Nafis]]) が、心臓に左右の心室が存在することと、血流の小循環について著述した。<br />
*[[1249年]] - [[ロジャー・ベーコン]] ([[w:Roger Bacon|Roger Bacon]]) が遠視を治療するための[[凸レンズ]][[眼鏡]]について著述した。<br />
*[[14世紀]] - [[グラナダ]]のイブン・アル＝ハティーブが[[天然痘]]、コレラ、腺ペストなどの流行病の医療現場での体験から、[[接触感染]]による伝染について研究する。<br />
*[[1396年]] - 明の[[劉純]]が医書『玉機微義』を著した。<br />
*[[1403年]] - [[ヴェネツィア]]が、[[ペスト|黒死病]]に対して罹患者隔離を実行した。<br />
*[[1451年]] - [[ニコラウス・クザーヌス]] ([[w:Nicholas of Cusa|Nicholas of Cusa]]) が、近視を治療するために[[凹レンズ]]眼鏡を発明した。<br />
*[[15世紀]] - 明の[[熊宗立]]が『[[医書大全]]』を著した。<br />
*[[15世紀]] - [[イラン]]のマンスール・ブン・ムハンマド・ブン・アル＝ファキーフ・イルヤースが[[ペルシア語]]による人体構造、循環器系（肺循環含む）、神経システムについて図示した『人体の解剖の書』を作成。<br />
<br />
== 16世紀 ==<br />
年表：[[16世紀]]<br />
*16世紀初頭 - 商人にして医師・[[錬金術]]師の[[パラケルスス]]が、神秘学を退けて、薬として化学物質と鉱物を利用する先鞭をつけた。<br />
*[[1515年]] - [[明]]の虞天民が『医学正伝』を著した。<br />
*[[1543年]] - [[アンドレアス・ヴェサリウス]]が、''De Fabrica Corporis Humani''を出版し、ギリシア医学の誤りを正して医学に改革をもたらした。<br />
*[[1546年]] - [[ジローラモ・フラカストロ]] ([[w:Girolamo Fracastoro|Girolamo Fracastoro]]) が、伝染病は受け渡される種子のような何かに起因すると提唱した。<br />
*[[1553年]] - [[ミシェル・セルヴェ]] ([[w:Miguel Serveto|Miguel Serveto]]) が、肺を経由する血流の小循環について著述した。<br />
*[[1559年]] - レアルド・コロンボ ([[w:Realdo Colombo|Realdo Colombo]]) が、血流における肺の小循環についての詳細を著述した。<br />
*[[1578年]] - 明の[[李時珍]]（り しちん、1518年 - 1593年）が52巻の『[[本草綱目]]<ref>{{cite wikisource|本草綱目|李時珍|zh|nobullet=yes}}<br />
</ref>』（1590年刊行開始、1596年完結）で1,892種の薬、附方11,916点を編纂した。<br />
*[[1587年]] - 明の龔延賢（きょう えんけん）が医書 『万病回春』を著した。<br />
<br />
== 17世紀 ==<br />
年表：[[17世紀]]<br />
*[[1603年]] - ジローラモ・ファブリチ ([[w:Girolamo Fabrici|Girolamo Fabrici]]) が、足の静脈を研究して、心臓への一方向へ流れるようにする静脈弁の存在を発見した。<br />
*[[1628年]] - [[ウイリアム・ハーベー]]が、心臓を研究して''[[w:Exercitatio Anatomica de Motu Cordis et Sanguinis in Animalibus|Exercitatio Anatomica de Motu Cordis et Sanguinis in Animalibus]]''を著し、循環器系を解明した。<br />
<br />
== 18世紀 ==<br />
年表：[[18世紀]]<br />
*[[1701年]] - ジャコモ・ビラリニ（[[w:Giacomo Pylarini|Giacomo Pylarini]], [[イタリア]]）が、初の天然痘予防接種を試みた。<br />
*[[1747年]] - [[ジェームズ・リンド]]が、柑橘類が[[壊血病]]を防止するということを発見した。<br />
*[[1763年]] - クラウディウス・アイマンド (Claudius Aymand) が、初の虫垂切除に成功した。<br />
*[[1776年]] - [[ジョン・ハンター (外科医)|ジョン・ハンター]] (John Hunter) が、初の[[人工授精]]に成功。<br />
*[[1779年]] - ラツァロ・スパランツァーニ がカエル、犬、魚などを用い、卵子と精子の接触による生物の人工授精を行う。<br />
*[[1796年]] - [[エドワード・ジェンナー]]が、天然痘[[予防接種]]方法（[[ワクチン]]）を開発した。<br />
*[[1800年]] - [[ハンフリー・デービー]]が、[[亜酸化窒素]]が麻酔作用をもつことを発表した。<br />
<br />
== 19世紀 ==<br />
年表：[[19世紀]]<br />
*[[1804年]] - [[華岡青洲]]、世界初の全身麻酔下における乳癌手術。<br />
*[[1816年]] - [[ルネ・ラエネク]]（[[フランス]]）が[[聴診器]]を発明した。<br />
*[[1818年]] - [[ロンドン]]の産科医[[ジェームズ・ブランデル]] ([[w:James Blundell (physician)|James Blundell]]) が、致命的な弛緩性出血の産婦に人血[[輸血]]を行う。<br />
*[[1842年]] - [[クロウフォード・ロング]] ([[w:Crawford Long|Crawford Long]]) が、最初の[[麻酔]]を利用した手術を行った。<br />
*[[1847年]] - [[イグナーツ・ゼンメルワイス]]が、[[産褥熱]]の感染を研究して防止法を確立した（消毒法の発見）。<br />
*[[1849年]] - [[エリザベス・ブラックウェル]] ([[w:Elizabeth Blackwell|Elizabeth Blackwell]]) が、女性で初の医学の学位を取得した。<br />
*[[1865年]] - [[クロード・ベルナール]]が『実験医学研究序説』出版。<br />
*[[1870年]] - [[ルイ・パスツール]]と[[ロベルト・コッホ]]が、病気の病原菌説を確立した。<br />
*[[1873年]] - [[アルマウェル・ハンセン ]](Armauer Hansen)は患者かららい菌を発見したことを発表したが、彼の業績が認められるには時間がかかった。<br />
*[[1881年]] - ルイ・パスツールが、[[炭疽]]ワクチンを開発した。<br />
*[[1875年]] - イギリスの、Dr. Sydney Jonesにより、全身麻酔と開腹手術による[[胃瘻]]経管造設手術方法が開発された<ref>[https://livesonline.rcseng.ac.uk/biogs/E004306b.htm The Royal College of Surgeons of England（イングランド王立外科医師会）> Sydney Harold Jones]</ref>。<br />
*[[1882年]]<br />
**ルイ・パスツールが、[[狂犬病]]ワクチンを開発した。<br />
**ロベルト・コッホは、結核菌を発見した。<br />
*[[1884年]] - [[ジェファーソン医科大学]]教授のウィリアム・パンコーストが[[クェーカー教]]徒で乏精子症の夫の代わりに人工授精を行う。<br />
*[[1890年]] - [[エミール・アドルフ・フォン・ベーリング]]と[[北里柴三郎]]が、抗毒素を発見し、[[破傷風]]ならびに[[ジフテリア]]のワクチンを開発した。<br />
*[[1895年]] - [[ヴィルヘルム・レントゲン]]が、[[X線]]を発見。[[放射線診断学|放射線診断]]、[[放射線療法]]の歴史が始まる。<br />
*[[1897年]] - ドイツの[[バイエル (企業)|バイエル]]のフェリックス・ホフマンによりアセチルサリチル酸（[[アスピリン]]）が合成された。世界で初めて合成された医薬品であった。<br />
<br />
== 20世紀 ==<br />
年表：[[20世紀]]<br />
*[[1901年]] - [[カール・ランドシュタイナー]]が、人に異なる血液型が存在することを発見。<br />
*[[1906年]] - [[フレデリック・ホプキンズ]]が、[[ビタミン]]の存在を示唆し、そしてビタミンの不足が[[壊血病]]と[[くる病]]を引き起こすことを示唆した。<br />
*[[1907年]] - [[パウル・エールリヒ]]が、眠り病に対する化学療法を発見。<br />
*[[1908年]] - [[ヴィクター・ホースリー]]（[[w:Victor Horsley|Victor Horsley]], [[イギリス]]）とR・クラークが、脳手術の定位固定法を確立した。<br />
*[[1910年]] - パウル・エールリヒと[[秦佐八郎]]が[[サルバルサン]]を合成。<br />
<!--*[[1914年]] - ジュゼッペ・アマンティアが[[人工膣]]を考案する。 --><br />
*[[1917年]] - [[ユリウス・ワーグナー＝ヤウレック]]が、 麻痺性痴呆のマラリア熱ショック療法を提唱。<br />
*[[1921年]] - [[エドワード・メランビー]]（[[w:Edward Mellanby|Edward Mellanby]]、イギリス）が、[[ビタミンD]]を発見し、その欠乏が[[くる病]]原因であることを示した。<br />
*[[1922年]] - バートラム・コリップが[[糖尿病]]患者にインスリン投与を行った。<br />
*[[1923年]] - [[ジフテリア]]の最初のワクチンが開発された。<br />
*[[1926年]] - [[百日咳]]の最初のワクチンが開発された。<br />
*[[1927年]] - [[結核]]の最初のワクチンが開発された。<br />
*[[1927年]] - [[破傷風]]の最初のワクチンが開発された。<br />
*[[1928年]] - [[アレクサンダー・フレミング]]が[[ペニシリン]]を発見。<br />
*[[1929年]] - [[ハンス・ベルガー]]が人の脳波診断（[[w:electroencephalography|electroencephalography]]）を確立した。<br />
*[[1932年]] - [[ゲルハルト・ドーマク]]が、連鎖球菌に対する化学療法を発見。<br />
*[[1933年]] - [[マンフレート・サケル]] ([[w:Manfred Sakel|Manfred Sakel]]) が、精神病治療にインスリン・ショック療法を提唱した。<br />
*[[1935年]]<br />
**ラディスラス・J・メドナ ([[w:Ladislas J. Meduna|Ladislas J. Meduna]]) が、精神病治療にメトラゾール・ショック療法を提唱した。<br />
**[[ウェンデル・スタンリー]]が[[タバコモザイクウイルス]]の結晶化に成功した。<br />
**[[黄熱病]]の最初のワクチンが開発された。<br />
*[[1936年]] - [[エガス・モニス]]が、精神病治療に[[精神外科|ロボトミー]]手術を提唱した。<br />
*[[1938年]] - [[ウーゴ・チェルレッティ]]と[[ルチオ・ビーニ]] ([[w:Lucio Bini|Lucio Bini]]) が、精神病の電気ショック療法を提唱した。<br />
*[[1942年]] - [[マスタードガス]]の誘導体であるナイトロジェンマスタードが、悪性リンパ腫に有効であることが示され、[[抗癌剤]]の第1号となった。<br />
*[[1943年]] - [[ガイ・ヘンリィ・ファジェット]]はスルフォン剤のプロミンが[[ハンセン病]]に有効なことを発表した。その後、スルフォン剤の開発が進んだ。<br />
*[[1949年]] - [[ハロルド・リドリー]] ([[w:Harold Ridley (ophthalmologist)|Harold Ridley]]) により、[[眼内レンズ]]の最初の移植が実施された。<br />
*[[1951年]] - [[ジョージ・オットー・ゲイ]]により、ヒト由来の最初の細胞株である[[HeLa細胞]]が培養される。この細胞のドナーである[[ヘンリエッタ・ラックス]]が死亡。<br />
*[[1952年]]<br />
**[[ジョナス・ソーク]]が、最初の小児麻痺（[[急性灰白髄炎|ポリオ]]）ワクチンを開発。<br />
**[[ペル・イングヴァール・ブローネマルク]]によって、[[チタン]]が骨と結合することが発見される。<br />
**[[クロルプロマジン]]に向精神作用が発見される。精神病院の「閉鎖病棟」を開放する大きな動機づけとなった。<br />
*[[1953年]] - [[アイオワ大学]]のシャーマン・ブンケにより[[凍結精子]]で初の人工授精児誕生。<br />
*[[1957年]]<br />
**[[ウィリアム・グレイ・ウォルター]] ([[w:William Grey Walter]]) が、脳波測定法 (toposcope) を開発した。<br />
**[[アリック・アイザックス]]（イギリス）ら、[[インターフェロン]]を発見・命名。<br />
*[[1962年]] - 最初の経口小児麻痺ワクチンが開発された。<br />
*[[1964年]] <br />
**[[チャールズ・ドッター]]、[[カテーテル]]を用いた[[血管内治療]]を開発する。<br />
**[[麻疹]]の最初のワクチンが開発された。<br />
**がんの[[放射線療法|粒子線治療]]の試みが始まる。当時は病巣の位置を正確に把握することが困難で、実用化はX線CTが普及してからである。<br />
*[[1965年]] - [[フランク・パントリッジ]]（[[w:Frank Pantridge|Frank Pantridge]], [[北アイルランド]]）が、最初の携帯用の細動除去器を導入。<br />
*[[1967年]]<br />
:*[[流行性耳下腺炎]]の最初のワクチンが開発された。<br />
:*世界初の[[心臓移植]]が[[ケープタウン]]で行われる。<br />
*[[1968年]] - 米国でX線[[コンピュータ断層撮影|CT]]装置が開発される。<br />
*[[1970年]] - [[風疹]]の最初のワクチンが開発された。<br />
*[[1972年]] - 抗がん剤[[シスプラチン]]の臨床試験が始まる。白金製剤と言われる抗がん剤のはしりだが、強い腎毒性のため承認は1978年までずれこんだ。<br />
*[[1973年]] - [[ポール・ラウターバー]]、[[核磁気共鳴画像法]]の研究を発表。[[核磁気共鳴画像法|MRI]]による画像撮影に成功する。<br />
*[[1975年]] - アメリカ合衆国で[[アシロマ会議]]が開かれ、[[遺伝子工学|遺伝子組み換え]]のガイドラインが議論された。<br />
*[[1978年]] - 世界初の体外授精児誕生。<br />
*[[1979年]] - アメリカ合衆国のオハイオ州の小児病院で、先天性の[[脳性麻痺]]の乳児に対する[[胃瘻]]経管造設手術方法として、従来の全身麻酔による開腹手術と比較して、低侵襲・低負荷・短時間で造設可能な、局所麻酔と内視鏡による、PEG: Percutaneous Endoscopic Gastrostomy（内視鏡による経皮的胃瘻経管造設術）が、Dr. Jeffrey Ponsky, Dr. Michael Gaudererにより開発された<ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3136860/ US Department of Health and Human Services > National Institute of Health > National Center for Biotechnology Information > MEDLINE, Pubmed > The Development of PEG]</ref>。<br />
*[[1980年]] - [[世界保健機関|WHO]]第33回総会において[[天然痘]]撲滅宣言がおこなわれた（最終症例は1977年、ソマリアにおいて）。これが疾病制圧の最初の例となった。<br />
*[[1982年]] - HIV（[[ヒト免疫不全ウイルス]]）の発見。<br />
*[[1981年]] - [[B型肝炎]]ウイルスの最初のワクチンが開発された。<br />
*[[1986年]] - [[C型肝炎]]ウイルスの発見。[[レジオネラ]]の発見。<br />
*[[1990年]] - アメリカ合衆国で、世界初の[[遺伝子治療]]。[[アデノシンデアミナーゼ]]欠損症による重度免疫不全患者に対する治療が行われた。 <br />
*[[1996年]]<br />
**国際エイズ学会にて逆転写酵素阻害剤とプロテアーゼ阻害剤を併用することによって、劇的に治療効果が上がったことが発表され、[[HAART療法]]の有効性が認められる。<br />
**ロスリン研究所でイアン・ウィルムット ([[w:Ian Wilmut]]) らにより、[[体細胞]][[クローン]]の子羊[[ドリー (羊)|ドリー]]誕生。<br />
*[[1998年]]<br />
**マスター・スレーブマニピュレータの開発によって、[[手術ロボット]]の臨床利用がはじまる。<br />
**[[ウィスコンシン大学]]の{{仮リンク|ジェームズ・トムソン (生物学者)|en|James Thomson (cell biologist)|label=ジェームズ・トムソン}}らにより、[[胚性幹細胞|ヒトES細胞]]株の樹立に成功。<br />
**この頃、[[イマチニブ]]、[[リツキシマブ]]、[[ゲフィチニブ]]など、がんの[[分子標的治療|分子標的治療薬]]の臨床試験が相次いで始まる。分子標的治療薬は悪性腫瘍の[[化学療法]]に革命的変化をもたらした。<br />
<br />
== 21世紀 ==<br />
{{国際化|領域=日本|date=2018年8月}}<br />
年表：[[21世紀]]<br />
*[[2001年]]<br />
**分子標的治療薬[[イマチニブ]]がアメリカ合衆国で承認される。それまでは抗がん剤で38%、[[インターフェロン]]で53%、[[骨髄移植]]で63%だった慢性骨髄性白血病の5年生存率がイマチニブにより93%にあがった<ref name="german">Prevention of BC by more effective treatment in early CP as shown by the cumulative incidence of blast crisis (German CML Study Group experience 1983-2011)</ref>。<br />
**[[カプセル内視鏡]]が米FDAから認可される。<br />
*[[2003年]] <br />
** [[ヒトゲノム計画|ヒトゲノムプロジェクト]]の完成版が公開される。<br />
**[[富山大学]]の[[中村真人]]が、世界で初めて[[臓器プリンティング|インクジェット技術による生きた細胞での3次元構造の作製]]に成功した。<br />
*[[2005年]] - [[筋電義手]]の実用化｡アメリカ合衆国のジェシー・サリバンが世界で初めて意思で動く義手を装着した人間となった。<br />
*[[2007年]] - [[京都大学]]の[[山中伸弥]]らのグループが、ヒトの[[皮膚]]細胞に遺伝子を組み込むことにより[[人工多能性幹細胞]]（iPS細胞）を生成する技術を発表。また同日、ウィスコンシン大学のジェームズ・トムソンもほぼ同等の方法でiPS細胞を生成する論文を発表した。<br />
*[[2011年]] - [[イピリムマブ]]（商品名ヤーボイ）がアメリカ、ヨーロッパで承認される。（日本では2015年）。世界初のヒト[[CTLA-4]]モノクローナル抗体医薬品であり、[[免疫]]力を高めることにより悪性腫瘍を攻撃する新しいタイプの抗がん剤。<br />
*[[2014年]] - [[ニボルマブ]](商品名オプジーボ)がアメリカ、日本で承認される。（ヨーロッパでは翌年）。世界初のヒト[[PD-1]]モノクローナル抗体医薬品。<br />
*[[2017年]] - [[理化学研究所]]と[[神戸市立医療センター中央市民病院]]は、滲出型加齢黄斑変性患者5人に、iPS細胞から作った[[網膜]]の細胞を移植した。世界初のiPS細胞の臨床適用例。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[古代エジプト医学]]<br />
*[[年表一覧]]<br />
<br />
{{医学史}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:いかくといりようきしゆつのねんひよう}}<br />
[[Category:年表]]<br />
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