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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-15T03:11:52Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
ハンブルク
2018-07-27T17:05:09Z
<p>180.35.66.23: 歴史セクションの意味不明な副題、特筆性の低い記載や陰謀論などの客観性に欠ける記載を削除(復活させたい場合は根拠を提示した上でノートでの議論をお願いします)</p>
<hr />
<div>{{基礎情報 ドイツの都市州<br />
|日本語名 =自由・ハンザ都市ハンブルク<br />
|独語名 = {{lang|de|Freie und Hansestadt Hamburg}}<br />
|州旗 = Flag_of_Hamburg.svg<br />
|州章 = Coat_of_arms_of_Hamburg.svg<br />
|州章幅 = 80<br />
|地図 = Deutschland_Lage_von_Hamburg.svg<br />
|面積 = 755.26<br />
|面積順位 = 15<br />
|人口 = 1,743,627<br />
|人口順位 = 13<br />
|人口密度 = 2,308.6<br />
|統計期 = 2005/12/31<br />
|北緯度 = 53<br />
|北緯分 = 33<br />
|北緯秒 = 01<br />
|東経度 = 09<br />
|東経分 = 59<br />
|東経秒 = 34<br />
|標高 = 3<br />
|自動車 = HH<br />
|自治体コード = 02<br />
|ISOコード = DE-HH<br />
|Website = hamburg.de<br />
|州首相肩書 = 州参事会議長<br>第1市長<br />
|州首相 = {{仮リンク|カタリナ・フェゲバンク|en|Katharina Fegebank}}<br>(代行)(Grüne)<br />
|与党 = [[ドイツ社会民主党|SPD]]、[[同盟90/緑の党|Grüne]]<br />
|前回選挙 = [[2015年]][[2月15日]]<br />
|次回選挙 = [[2019年]]<br />
|参議院 = 3<br />
}}<br />
'''ハンブルク'''({{lang-de|Hamburg}}、[[低ザクセン語]]・{{lang-nds|Hamborg (Hamborch)}} [ˈhaˑmbɔːχ])は、[[ドイツ]]の北部に位置し、[[エルベ川]]河口から約100kmほど入った[[港湾都市]]。正式名称は'''自由[[ハンザ同盟|ハンザ都市]]ハンブルク'''({{lang|de|Freie und Hansestadt Hamburg}}、フライエ・ウント・ハンゼシュタット・ハンブルク)。行政上では、[[ベルリン|ベルリン特別市]]と同様に、一市単独で[[連邦州]](ラント)を構成する[[首都#特別市|特別市]]([[都市州]])なので、'''ハンブルク特別市'''や'''ハンブルク州'''と呼ばれる。人口約175万人。[[国際海洋法裁判所]]がある。<br />
<br />
== 名称 ==<br />
「ハンブルグ」と慣例的に表記されることもあるが、[[ドイツ語]]の発音ではこの語尾の "g" は無声音であるため、仮名転写は「ハンブルク」<ref>{{cite web|url=http://www.hamburg.emb-japan.go.jp/jp/|title=在ハンブルク日本国総領事館|accessdate=2018-06-22}}</ref><ref>{{cite web|url=https://japan.diplo.de/ja-ja/themen/willkommen/hamburg/983646|title=ハンブルク州|author=ドイツ外務省|accessdate=2018-06-22}}</ref>となる。現地での[[低地ドイツ語]]系の低ザクセン語に属する{{仮リンク|ハンブルク方言|de|Hamburger Platt}}または{{仮リンク|ハンブルク語|de|Hamburger Dialekt}}による「ハンブイヒ」({{IPA|ˈhambʊɪç|}}) や、低ザクセン語の「ハンボーホ」の発音も聞かれる。街の語源は、古ドイツ語の「湾の城」に由来する(Ham = 湾、Burg = 城){{要出典|date=2010年8月}}。漢字表記の「漢堡」は、「Hamburg」の音訳であり、日本語と中国語の両方で同一表記である(※漢字の「堡」は「とりで」を意味しており、「burg」の直訳)。[[ハンバーグ]]の語源はハンブルクの労働者の食事として流行っていた[[タルタルステーキ]]から来ている。[[英語]]でもハンブルクのことを“ハンバーグ”に近い発音で呼ばれる(英語でBurgはバーグ)。なお、[[フランス語]]では「Hambourg」(アンブール)と表記される。<br />
<br />
== 地理 ==<br />
[[エルベ川]]の支流・アルスター川の河口にある港湾都市で、ドイツ北部における経済の中心地。<br />
[[シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州]]と[[ニーダーザクセン州]]に境を接する。近隣の都市としては、約80km北の[[キール (都市)|キール市]]、55km北東の[[リューベック]]市、95km南西の[[ブレーメン]]市、95km西の[[ブレーマーハーフェン]]市、90km東の[[シュヴェリン]]市などが挙げられる。<br />
<br />
市域は、アルスター川東岸の旧市街と西岸の新市街、それらをとりまく地域からなる。旧市街は昔から商業地域の中心で、数多くの運河がながれている。町の景観の特色のひとつが運河にかかる橋で、[[アムステルダム]]と[[ヴェネツィア]]をあわせたよりも多くの橋がある。そのほかの名所としては、港にかかる長いつり橋ケールブラント橋や、アルスター川をせきとめてつくった内アルスター湖と外アルスター湖<ref>{{Cite web |url = https://kotobank.jp/word/アルスター湖-428524 |title = デジタル大辞泉の解説 |publisher = コトバンク |accessdate = 2018-05-04 }}</ref>、現在では旧市街をかこむ公園・遊歩道となっている古い市壁跡地があげられる。また、ナイト・クラブがならぶ[[レーパーバーン]]は[[歓楽街]]として有名である。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
6世紀には、[[エルベ川]]河口に港湾都市として存在しており、[[ヴァイキング]]の襲来を受けている。808年、[[カール大帝]]によって前哨基地ハンマブルクの城塞が築かれ、811年には[[キリスト教]]の布教をさらに推進する目的で、砦の近くに大聖堂を建設し、「ハンブルク」としての基礎が整えられる。この大聖堂はまもなく北ヨーロッパのキリスト教文化の中心となったが、しばしば敵対する民族に攻撃された。834年[[ベネディクト会]]の大司教座がおかれたが、北方民族の略奪をうけて、848年に近くの[[ブレーメン]]に移された。<br />
<br />
ハンブルクは[[デーン人]]や[[スラブ人]]の襲撃にももちこたえ、1189年には[[神聖ローマ帝国]]の[[フリードリヒ1世 (神聖ローマ皇帝)|フリードリヒ1世]]から船舶航行の[[特許状]]をうける。この特許状は[[第3回十字軍]]への貢献の報償としてあたえられたもので、商業上の特権をみとめるものだった。また、関税特権、経済特権を獲得したことで交易都市としての発展が進み、1241年に[[リューベック]]と、1249年に[[ブレーメン]]と防衛同盟をむすんだ。同年、シャウエンブルク伯爵より完全な自治を許され、貨幣製造権も与えられる。このことがやがて[[ハンザ同盟]]の成立へとつながっていく。たかだか同盟のビール生産地にすぎなかったハンブルクは、[[リューベック]]が衰えるのと反対に繁栄し富裕な有力都市のひとつとなった。その後、1410年、1510年、1618年と三度[[神聖ローマ皇帝]]から[[自由都市]]の特権を与えられ、自治権を獲得維持した。<br />
<br />
1529年には[[宗教改革]]をうけいれ、[[ルター派]]や[[カルバン派]]の避難場所となった。1558年、[[アントウェルペン]]取引所にならって{{仮リンク|ハンブルク証券取引所|de|Hamburger Börse}}が設立され、そこでは植民地生産物だけでなく証券・保険に関する取引も集中処理された<ref>G.Klein, ''Vierhundert Jahre Hamburger Börse, 1558 bis 1958'', Hamburg, Anfänge.</ref>。その後、[[三十年戦争]]によりハンブルクの商業は大打撃をこうむった。しかし[[フランス]]で[[フォンテーヌブローの勅令]]が出て逃げてきた[[ユグノー]]が、当時において先進的な工業技術と潤沢な資金により復興させた。1709年からアメリカへの移住が始まった。1720年、ユグノーに厚い[[プロイセン王国]]がオランダへ[[黄金海岸]]を売却した。このころより[[サンクトペテルブルク]]の開発が進み、それに呼応して[[ロシア帝国]]に干渉し[[オスマン帝国]]を攻撃するための、政治・経済・軍事拠点としてハンブルクは活躍するようになった。<br />
<br />
[[ファイル:Map_hamburg_1800.png|thumb|200px|1800年のハンブルク]]<br />
1810年、ハンブルクは[[ナポレオン1世]]の軍隊に占領された。しかし、ナポレオンの没落後ふたたび自由都市となり、1815年に[[ドイツ連邦]]に加盟した。このころにスペイン・ポルトガルから独立していた[[ラテンアメリカ]]諸国が欧州との貿易を望み、ハンブルクは旧来の取引関係をさらに拡充する機会として積極的に応じた。<br />
<br />
[[1842年]]に4日間にわたる火災で市街地は被害をうけた([[ハンブルク大火]])。1871年の[[ドイツ帝国]]成立の際、ハンブルクはどこの州にも属さず独立を維持した。<br />
<br />
<!--[[ファイル:Speicherstadt 1890.jpg|thumb|200px|1890年のハンブルク倉庫街]]--><br />
[[ファイル:Hamburg Jungfernstieg (1890-1900).jpg|thumb|200px|1890 - 1900年のハンブルク]]<br />
1892年には[[コレラ]]の流行で8605人もの死者が出た。このとき[[プロイセン王国]]に属する[[ハンブルク=アルトナ|アルトナ市]]は、市街地をハンブルクに隣接させていたが、[[水道]]を濾過する設備を整えており、コレラの侵入を全く阻んで瘴気説の終焉をもたらした<ref>Norman Longmate, ''King Cholera: The Biography of a Disease'', London, 1966, pp.228-229.</ref>。<br />
[[1918年]]11月のハンブルクの人民蜂起はドイツ帝国崩壊の先触れとなり、短期間ではあるが、[[社会主義]]の[[レーテ共和国]]が樹立された。<br />
<br />
[[第二次世界大戦]]では潜水艦基地がおかれ<ref>1938年に[[ハンブルク=アルトナ|アルトナ]]、ハールブルク、ワンツベックなどを併合。</ref>、[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]軍の[[ハンブルク空襲]]により多くの市民が命を失った。1946年、{{仮リンク|マックス・ブラウアー|en|Max Brauer}}が戦後初の市長となった。[[1949年]]に[[ドイツ|ドイツ連邦共和国]](西ドイツ)が成立し、[[ドイツ通信社]]が発足した。<br />
<br />
== 政治 ==<br />
現在も市民には[[プロテスタント]]が多い。政治的には中道左派の[[ドイツ社会民主党]] (SPD) が長期間市政を担うなど、南ドイツ第一の都市・[[ミュンヘン]]市とは[[サッカー]]に限らずあらゆる点で対照的である。ミュンヘンのあるバイエルン州は[[カトリック教会|カトリック]]の地盤であり、政治では保守政党の[[キリスト教社会同盟]] (CSU) の勢力が強い<ref>ただし、ミュンヘン市の市政レベルではSPDが戦後の大半の市長を輩出している</ref>。2011年りSPD党首代行の[[オーラフ・ショルツ]]が市長を務めていたが2018年3月の中央政府入閣に伴い、[[同盟90/緑の党]] (Grüne)の{{仮リンク|カタリナ・フェゲバンク|en|Katharina Fegebank}}が代行しており、3月28日にSPDの{{仮リンク|ペーター・チェンツシェール|en|Peter Tschentscher}}が就任する予定。<br />
<br />
{{仮リンク|ハンブルク市議会|de|Hamburgische Bürgerschaft}}の定数は121。[[2015年]][[2月15日]]に行われた前回選挙の結果は以下の通りである<ref>[https://www.hamburgische-buergerschaft.de/abgeordnetenseite/ 121 Abgeordnete im Überblick](ハンブルク市議会公式サイト)</ref>。<br />
[[File:Plenarsaal Hamburgische Bürgerschaft IMG 6403 6404 6405 edit.jpg|thumb|ハンブルク市議会の議場]]<br />
* [[ドイツ社会民主党]](SPD) - 58議席<br />
* [[ドイツキリスト教民主同盟]](CDU) - 20議席<br />
* [[同盟90/緑の党]](Grüne) - 14議席<br />
* [[ドイツのための選択肢]](AfD) - 8議席<br />
* [[自由民主党 (ドイツ)|自由民主党]](FDP) - 9議席<br />
* [[左翼党 (ドイツ)|左翼党]](Linke) - 10議席<br />
* 無所属 - 2議席<br />
<br />
2007年、SPDは自由・公正・連帯をモットーにハンブルク綱領を採択した。2009年6月以降、10票制を採用した(小選挙区5比例5)。<br />
<br />
2011年に惨敗したCDUはさらに議席を減らし、[[欧州懐疑主義|反EU]]の右派新党「[[ドイツのための選択肢]]」が6.1%の得票を得て、初めて議席を獲得した。一方、2011年の選挙で単独過半数を確保したSPDも第一党の座は維持したものの過半数を割り込んだため、緑の党との連立政権を樹立した。2013年の連邦議会選挙で全議席を失うなど、党勢の退潮が続いていたFDPは議席を維持している。<br />
<br />
== 地方行政 ==<br />
ハンブルク特別市は、七つの区域(Bezirk)に区分されている。<br />
<br />
<div style="text-align:center">[[ファイル:Hamburg-Stadtteilkarte.jpg|300px]]</div><br />
<br />
# [[アルトナ区]] (Altona)<br />
# [[ベルゲドルフ区]] (Bergedorf)<br />
# [[アイムスビュッテル区]] (Eimsbüttel)<br />
# [[ミッテ区 (ハンブルク特別市)|ハンブルク・ミッテ区]] (Hamburg-Mitte)<br />
# [[ノルト区 (ハンブルク特別市)|ハンブルク・ノルト区]] (Hamburg-Nord)<br />
# [[ハールブルク区]] (Harburg)<br />
# [[ヴァンツベック区]] (Wandsbek)<br />
<br />
== 経済 ==<br />
[[ファイル:Hamburg - Inner Atrium Commerzbank.jpg|thumb|[[コメルツ銀行]]アトリウム]]<br />
[[ブレーメン|ブレーメン市]]と同様に、中世以来の[[自由都市]]としての地位を現代まで維持している。ベルリン特別市に次ぐドイツ第2の都市である。<br />
<br />
中世より[[ハンザ同盟]]の中心的役割を果たした都市の一つでもあり、エルベ川沿いの港湾商業都市として発展した。[[コンテナ]]貨物用の広大な施設をそなえ、造船と船舶修理用の大きなドックを持つ港は、ドイツ第一、[[欧州連合]]第二の港湾規模、大小約500の海運関係企業があるといわれている。鉄道と高速道路網によって中央ヨーロッパの諸都市とむすばれ、ドイツ最大の物流拠点となっている。<br />
<br />
1999年、ハンブルク証券取引所が[[ハノーファー]]・ニーダーザクセン取引所と合併した<ref>山口博教 「ハンブルク証券取引所の伝統と組織改革 : 地域取引所とガバナンス(IT革命と企業経営)」 經營學論集 73(0), 152-153, 2003</ref>。<br />
<br />
2000年、[[ハンブルク空港]]に[[アヴィ・アライアンス]]が参入した(49%)。<br />
<br />
近年ハンブルクは産業構造改革の一環として技術集約産業の誘致に熱心で、多くの[[多国籍企業]]が拠点をおいている。[[エアバス]]社が専用滑走路をもつドイツ最大の工場を置いている他、ハンブルク空港には[[ルフトハンザ]]・テクニック社がある。また、[[モンブラン (企業)|モンブラン]]や日本名[[ニベア花王]]で知られるバイヤーズドルフの本拠地でもある。現在、大型クルーズ船の桟橋や文化・商業・居住機能をもつ臨港地域「[[ハーフェンシティ]]」の開発計画が進行中である<ref>生井澤幸子 「ハンブルク港の再開発 : SpeicherstadtからHafenCityへ」 川村学園女子大学研究紀要 27(1), 1-14, 2016</ref>。<br />
<br />
ハンブルクは1998年に電力自由化をとげ、やがて[[バッテンフォール]]がハンブルク電力会社(HEW)を買収した。その後ヴァッテンファルは、市内で石炭火力発電所の建設計画を進めたが、地球温暖化の観点から市民の反対運動にあった。訴訟なども経て、2008年にハンブルグ市は建設を認めたが、市民はこれに納得せず、ヴァッテンファルへの不買運動を展開した。市がもつ公共空間利用権の付与権限が市民の強力な武器となった。2011年にハンブルグ市は、市が25%、ヴァッテンファルが75%を出資する共同会社の設立を提案し、配電事業の経営に市民の意向を反映させることを約束した。しかし、これに満足しなかった市民は、あくまで100%の出資を主張し、2013年9月に住民投票に持ち込んだ。その結果、僅差であったが市民の提案が支持され(50.9%)、市も100%の電力網公社の設立に同意した。2014年、ハンブルグ電力網公社([[:de:Stromnetz Hamburg|Stromnetz Hamburg]])がバッテンフォールと[[E.ON]]から配電網を買い取り、配電事業を開始した<ref>高橋洋 「ハンブルグ電力網公社の誕生」 2014年12月25日 [[自然エネルギー財団]]HP 2017年10月6日閲覧</ref><ref>自治体国際化協会 「ハンブルグ都市州におけるエネルギー供給事業の再市営化」 公開日不明 2017年10月6日閲覧</ref>。2014年、[[RWE]]の子会社([[:en:DEA AG|DEA AG]])が[[アルファ・グループ]]のL1 に買収された。<br />
<br />
ドイツ連邦は2011年8月に原子力法を改正し原発再稼動を禁じた。しかしRWEとE.ONとバッテンフォールは財産権の侵害を連邦憲法裁判所に提訴した。前二社は残存発電電力量を事業者固有の財産と主張。バッテンフォールはドイツ政府の政策変更が「エネルギー憲章に関する条約」の定める「外国企業の財産権侵害」にあたるとして、[[投資紛争解決国際センター]]に調停を申し入れ、その上で連邦憲法裁判所へ提訴していた<ref>[[ロイター]] "E.ON seeks 8 billion euros in nuclear exit damages", June 13, 2012</ref>。2016年12月6日、連邦憲法裁判所は政府の賠償責任を認めた。具体的な賠償額などは示していないが、電力会社が今後の訴訟や交渉で賠償請求するための根拠となる<ref>産経ニュース 「独政府の賠償責任認定 脱原発決定めぐり憲法裁」 2016年12月6日</ref>。<br />
<br />
[[2017年]][[7月7日]]-8日、ハンブルグ市内で第12回[[G20]]首脳会議が行われた。会議に合わせて7月6日より市内で大規模デモ行進が行われ少なくとも1万3,000人が参加。一部は暴徒化し、警官75人が負傷した<ref>[http://jp.reuters.com/article/g20-germany-idJPKBN19S04V 米独首脳が北朝鮮など協議、G20抗議デモで警官約75人負傷] ロイター(2017年7月7日)2017年7月8日閲覧</ref>。<br />
<br />
== 文化 ==<br />
=== 音楽 ===<br />
オペラハウス(実際は市立だが、独立性の高い政府組織を持つ他の州立歌劇場と同様、一般には[[ハンブルク国立歌劇場]]と呼ばれる)は、モーツァルト以前のイタリア語オペラ全盛期にもドイツ語オペラ上演を盛んに試みていた名門であり、専属オーケストラはハンブルク・フィルハーモニーの名でコンサートも行う。同歌劇場は1970年前後に北ドイツ放送と共同で質の高いオペラ映画を多数製作し、それらの一部は現在でもDVDなどで親しまれている。<br />
<br />
18世紀には[[ゲオルク・フィリップ・テレマン]]、[[カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ]]がハンブルク市音楽監督を勤めた。[[ロマン派音楽|ロマン派]]時代の作曲家[[フェリックス・メンデルスゾーン]]、[[ヨハネス・ブラームス]]の生誕地でもあり、[[NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団]]の本拠地でもある。[[ビートルズ]]が下積み時代に活動していたことでも知られ、その英国デビューは「ハンブルクから来た男たち」の触れ込みで行われたためドイツ人バンドと誤解されたというエピソードもある。<br />
<br />
=== スポーツ ===<br />
[[ファイル:AOL-Arena.jpg|thumb|[[フォルクスパルクシュタディオン]]]]<br />
* [[フォルクスパルクシュタディオン]]を本拠地とする[[ハンブルガーSV]]が有名。<br />
:ハンブルク特別市を本拠地とする[[サッカー・ブンデスリーガ (ドイツ)|ブンデスリーガ]](1部)所属のプロ[[サッカー]]クラブ。近隣の[[ブレーメン]]市に本拠地をおく[[ヴェルダー・ブレーメン]]との試合では、とりわけダービー戦のような盛り上がりをみせる。<br />
* [[FCザンクトパウリ]]<br />
:このクラブもハンブルク特別市を本拠地としており、[[サッカー・ブンデスリーガ (ドイツ)|ブンデスリーガ]](2部)に所属している。サポーターの層は、ザンクトパウリの方が庶民的かつ熱狂的でやや危険である。<br />
* [[2006年]]にドイツ全域で開催された[[2006 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ]]の開催都市の一つであり、[[フォルクスパルクシュタディオン|シュタディオン・ハンブルク]]([[フォルクスパルクシュタディオン|AOLアレナ]])にて試合が行われた。<br />
* [[ロードレース (自転車競技)|自転車ロードレース]]として最高峰カテゴリーとなる[[UCIワールドツアー]]の中の1レース「[[ユーロアイズ・サイクラシックス|サイクラシックス]]」が毎年夏に行われている。<br />
* [[世界トライアスロン選手権|ITU世界トライアスロン選手権シリーズ]]は[[国際トライアスロン連合]](ITU)主催の最高峰のシリーズ戦であり、毎年ハンブルク市街地をコースとして多くの観客が訪れる。2007年は、世界選手権が開催され、地元ドイツのアンガーが世界ランク1位のゴメスに大逆転勝利をおさめた。<br />
*プロテニス[[ドイツ国際オープン]]が開催されている。<br />
<br />
== 観光 ==<br />
欧州屈指の歓楽街を持つ。市の中央にアルスター湖があり、観光客も多い。観光では、最近は[[エリカ街道]]の起点にもなっている。<br />
<!--[[ファイル:Speicherstadt3glp.JPG|thumb|倉庫街]]--><br />
[[ファイル:Hamburg - Zollkanal.jpg|thumb|税関近くの運河]]<br />
[[ファイル:Binnenalster am Abend.jpg|thumb|200px|アルスター湖]]<br />
[[ファイル:Speicherstadt abends.jpg|thumb|夜の倉庫街]]<br />
[[ファイル:Hamburg Rathaus.jpg|thumb|ハンブルク市庁舎]]<br />
<!--[[ファイル:Freedom-of-the-Seas--in-Hamburg.jpg|thumb|ハンブルク港]]--><br />
* [[ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街]]([[世界遺産]])<br />
** 港湾の倉庫街([[シュパイヒャーシュタット]])<br />
** 商館街([[コントーアハウス地区]])<br />
*** [[チリハウス]]<br />
* [[アルスター湖]]<br />
* [[アルスター・アルカーデ]]<br />
* [[ユンクフェルンシュティーク]]<br />
* [[ザンクト・パウリ]]<br />
* [[フィッシュマルクト]]<br />
* [[アーレンスブルク城]]<br />
* [[ベルゲドルフ城]]<br />
* [[ラインベック城]]<br />
* [[旧商工組合福祉住宅]]<br />
* [[アルテポスト]]<br />
* [[ハインリヒ・ヘルツ塔]]<br />
* [[聖ミヒャエル教会]](通称「ミヒェル」後期[[バロック]]様式)<br />
* [[聖ヤコビ教会]]<br />
* [[聖ペトリ教会]]<br />
* [[ハンブルク市庁舎]]<br />
* [[表現主義]]様式の建築群<br />
* [[ハンブルク港]]<br />
* 船の博物館 [[リックマー・リックマース]]<br />
* [http://www.schulauer-faehrhaus.de/ ウェルカムポイント]<br />
* [[ミニチュアワンダーランド]]<br />
* [[ハンブルク歴史博物館]]<br />
* [[ハンブルク市立美術館]]<br />
* [[アルトナ博物館]]<br />
* [[エロティック・アート美術館]]<br />
* [[ダイヒトーアホール]]<br />
* [[ハンブルク市立博物館]]<br />
* [[ヨハネス・ブラームス]]博物館<br />
* [[美術工芸博物館]] - 創設者の[[:de:Justus Brinckmann|Justus Brinckmann]]は、ドイツに日本の工芸美術を紹介した最初の本と言われる著作もあり、同館には欧州で最高クラスの浮世絵コレクションも所蔵されている<ref>[https://archive.org/details/kunstundhandwer00bringoog Kunst und Handwerk in Japan by Justus Brinckmann Published 1889 ]arcive.org</ref><ref>[http://www.japantimes.co.jp/culture/2010/11/12/arts/ephemeral-beauty-in-the-lives-of-edo-women/ Ephemeral beauty in the lives of Edo women]The Japan Times, Nov 12, 2010</ref>。<br />
* [[ブラームス記念館]]<br />
* [[ハンブルク国立劇場]]<br />
* [[国立ドイツ劇場]]<br />
* [[国立タリア劇場]]<br />
* [[ワイン博物館]]<br />
* [[ハーゲンベック動物園]]<br />
* [[ライスハレ]](旧ムジークハレ) - [[北ドイツ放送交響楽団]]の本拠となっているコンサートホール<br />
* [[HSHノードバンク・アレーナ]] - [[2006年]]の[[2006 FIFAワールドカップ|ドイツWC]]会場。<br />
* [[ハンブルガーSV]] - ハンブルク特別市を本拠地とするサッカークラブチーム。<br />
<br />
{{wide image|AlsterPanorama.jpg|1000px|ハンブルク・スカイラインのパノラマ風景}}<br />
<br />
== 交通 ==<br />
[[ファイル:Hamburg-Bahnhof Dammtor.jpg|thumb|[[ハンブルク=ダムトーア駅]]]]<br />
* [[ハンブルク港]]<br />
* [[ハンブルク空港]]<br />
* [[ハンブルク中央駅]]<br />
* [[ハンブルク地下鉄]]<br />
<br />
== 姉妹都市 ==<br />
* {{flagicon|RUS}} [[サンクトペテルブルク]]([[ロシア]])、[[1957年]]<br />
* {{flagicon|FRA}} [[マルセイユ]]([[フランス]])、[[1958年]]<br />
* {{flagicon|CHN}} [[上海市|上海]]([[中華人民共和国]])、[[1986年]]<br />
* {{flagicon|GER}} [[ドレスデン]]([[ドイツ]])、[[1987年]]<br />
* {{flagicon|NIC}} [[レオン (ニカラグア)|レオン]]([[ニカラグア]])、[[1989年]]<br />
* {{flagicon|JPN}} [[大阪市|大阪]]([[日本]])、[[1989年]]<br />
* {{flagicon|CZE}} [[プラハ]]([[チェコ]])、[[1990年]]<br />
* {{flagicon|USA}} [[シカゴ]]([[アメリカ合衆国]])、[[1994年]]<br />
<br />
なお、[[横浜港]]が姉妹港である。<br />
<br />
== ハンブルク出身者 ==<br />
<!--* [[{人名}]] - [[{職業}]]のように記載して下さい。なお、追加する人物は既に記事がある人物に限ります。また、追加する場合はアイウエオ順(姓)でお願いします。--><br />
{{col|<br />
'''ア行'''<br />
* [[ファティ・アーキン]] - 映画監督<br />
* [[イングリッド・アンドレ]] - 女優<br />
* [[ヘルマン・アンブロジウス]] - 作曲家<br />
* [[ヨハネス・ハンス・イェンゼン]] - 物理学者<br />
* [[アビ・ヴァールブルク]] - 美術史家<br />
* [[シュテファン・エッフェンベルク]] - サッカー選手<br />
* [[ヨハン・フランツ・エンケ]] - 天文学者<br />
* [[カール・フォン・オシエツキー]] - ジャーナリスト<br />
<br />
'''カ行'''<br />
* [[マイケル・キスク]] - ミュージシャン<br />
* [[イヴァン・クラスニッチ]] - サッカー選手<br />
* [[ヘルムート・グリーム]] - 俳優<br />
* [[カール・ゴッチ]] - プロレスラー<br />
* [[マルガレータ・コズーフ]] - バレーボール選手<br />
<br />
'''サ行'''<br />
* [[ダグラス・サーク]] - 映画監督<br />
* [[ジェイムズ・ヘンリー・シュミッツ]] - 作家<br />
* [[ヘルムート・シュミット]] - 第5代連邦首相<br />
* [[マティアス・ヤーコプ・シュライデン]] - 植物学者、生物学者<br />
* [[マルガレーテ・ズースマン]] - 作家<br />
<br />
'''タ行'''<br />
* [[ラルフ・ダーレンドルフ]] - 社会学者<br />
* [[ロルフ・ダンネベルク]] - 陸上選手<br />
* [[フェルディナント・ティエリオ]] - 作曲家<br />
* [[クリスチャン・テツラフ]] - バイオリン奏者<br />
* [[エルンスト・テールマン]] - 政治家<br />
<br />
'''ナ行'''<br />
* [[ハンス・エーリヒ・ノサック]] - 作家<br />
<br />
'''ハ行'''<br />
* [[カール・ハーゲンベック]] - [[無柵放養式展示]][[動物園]]の先駆者<br />
* [[トミー・ハース]] - プロテニス選手<br />
* [[タチアナ・パティッツ]] - モデル<br />
* [[カイ・ハンセン]] - ミュージシャン<br />
* [[ヴォルフ・ビーアマン]] - 詩人<br />
|<br />
* [[オリヴァー・ヒルシュビーゲル]] - 映画監督<br />
* [[ヴォルフガング・ヒルデスハイマー]] - 作家<br />
* [[パトリック・フェメルリンク]] - プロ[[バスケットボール選手]]<br />
* [[ユルゲン・フォーゲル]] - 俳優<br />
* [[ヨハネス・ブラームス]] - 作曲家<br />
* [[ジェイムス・フランク]] - 物理学者<br />
* [[ウィリー・ブルメスター]] - ヴァイオリニスト<br />
* [[アンドレアス・ブレーメ]] - サッカー選手<br />
* [[ヒエロニムス・プレトリウス]] - 作曲家<br />
* [[クリスチャン・A・F・ペーテルス|クリスチャン・アウグスト・フリードリヒ・ペーテルス]] - 天文学者<br />
* [[ペーター・ベーレンス]] - 建築家、デザイナー<br />
* [[エヴァ・ヘス]] - 彫刻家<br />
* [[グスタフ・ヘルツ]] - 物理学者<br />
* [[ハインリヒ・ヘルツ]] - 物理学者<br />
* [[ゲルハルト・ヘルツベルク]] - 化学者<br />
* [[ヤーコプ・ベルナイス]] - 古典言語学者<br />
* [[ミヒャエル・ベルナイス]] - 文学史家<br />
* [[ヨハン・ボーデ]] - 天文学者<br />
* [[カレン・ホーナイ]] - 精神分析家<br />
* [[ヴォルフガング・ボルヒェルト]] - 作家<br />
* [[ワルデマル・ボンゼルス]] - 児童文学作家<br />
<br />
'''マ行'''<br />
* [[ヨハン・マッテゾン]] - 作曲家<br />
* [[アンゲラ・メルケル]] - ドイツ初の女性の連邦首相<br />
* [[ファニー・メンデルスゾーン]] - ピアニスト<br />
* [[フェリックス・メンデルスゾーン]] - 作曲家<br />
<br />
'''ヤ行'''<br />
* [[ハンス・ヘニー・ヤーン]] - 作家<br />
<br />
'''ラ行'''<br />
* [[カール・ライネッケ]] - 作曲家<br />
* [[ハンス・ライヘンバッハ]] - 科学哲学者<br />
* [[カール・ラガーフェルド]] - ファッションデザイナー<br />
* [[マチアス・ルスト]] - パイロット<br />
* [[H・A・レイ|ハンス・アウグスト・レイ]] - 絵本作家<br />
* [[エーリヒ・レーダー]] - 軍人<br />
}}<br />
<br />
==脚注==<br />
{{reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{Col-begin}}<br />
{{Col-2}}<br />
* [[ハンザ同盟]]<br />
* [[ハンバーグ]]<br />
* [[ハンバーガー]]<br />
* [[タルタルソース]]<br />
{{Col-2}}<br />
* [[高原直泰]]<br />
* [[北ドイツ放送交響楽団]]<br />
* [[ザンクトパウリ]]<br />
* [[畑中正人]](作曲家)<br />
{{Col-end}}<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{Commons&cat|Hamburg|Hamburg}}<br />
; 公式<br />
* [http://international.hamburg.de/?ok=18951 ハンブルク市公式サイト] {{ja icon}}<br />
* [https://www.statistik-nord.de/ 統計局] {{de icon}}<br />
<br />
; 日本政府<br />
* [http://www.hamburg.emb-japan.go.jp/jp/index.html 在ハンブルク出張駐在官事務所] {{ja icon}}<br />
:: 2013年1月1日在ハンブルク日本国総領事館から再編。<br />
<br />
; 観光<br />
* [http://web.archive.org/web/20090819114507/http://www.nw-ol.com/TZH/Webhamburg/html/2-1.html ハンブルク観光局] {{ja icon}}<br />
* [http://www.visit-germany.jp/JPN/destination_germany/master_tlstadt-id1097.htm ドイツ政府観光局 - ハンブルク] {{ja icon}}<br />
<br />
; その他<br />
* [http://vrhamburg.mheitmann.ch/en/en/category/hamburg-en ヴァーチャルハンブルク 360°] {{en icon}} {{de icon}}<br />
* [http://www.panorama-cities.net/hamburg/hamburg_germany.html ハンブルクのパノラマ] {{en icon}} {{de icon}}<br />
* [http://www.mmm-hamburg.de/ シティマガジン・ハンブルク] {{ja icon}}<br />
* [https://sites.google.com/site/hhnihonjinkai/ ハンブルク日本人会] {{ja icon}}<br />
<br />
{{ドイツの連邦州}}<br />
{{ワイマール共和国の構成国}}<br />
{{Normdaten}}<br />
{{DEFAULTSORT:はんふるく}}<br />
[[Category:ハンブルク|!]]<br />
[[Category:ドイツの主要都市]]<br />
[[Category:ドイツの州]]<br />
[[Category:ドイツの州都]]<br />
[[Category:ヨーロッパの港町]]<br />
[[Category:ハンザ同盟]]<br />
[[Category:ドイツ連邦]]<br />
[[Category:ドイツ帝国の構成国]]<br />
[[Category:都市国家]]<!--ドイツ統一まで--></div>
180.35.66.23
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