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http:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&user=133.204.236.148&feedformat=atom miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2024-05-05T18:07:05Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 レモン 2018-06-16T15:22:25Z <p>133.204.236.148: /* レモンを題材とした作品 */</p> <hr /> <div>{{Otheruses|植物|その他}}<br /> {{画像提供依頼|結実しているレモンの写真|それぞれの品種の写真(結実したもので、それぞれの品種の違いがわかるもの)|date=2010年8月|cat=植物}}<br /> {{生物分類表<br /> |名称 = レモン<br /> |色 = lightgreen<br /> |画像 = [[画像:Citrus x limon - Köhler–s Medizinal-Pflanzen-041.jpg|250px]]<br /> |画像キャプション = レモン<br /> |界 = [[植物界]] {{sname||Plantae}}<br /> |門階級なし = [[被子植物]] {{Sname||Angiosperms}}<br /> |綱階級なし = [[真正双子葉類]] {{Sname||Eudicots}}<br /> |亜綱階級なし = [[バラ類]] {{Sname||Rosids}}<br /> |目 = [[ムクロジ目]] {{sname||Sapindales}}<br /> |科 = [[ミカン科]] {{sname||Rutaceae}}<br /> |属 = [[ミカン属]] {{snamei||Citrus}}<br /> |種 = &#039;&#039;&#039;レモン&#039;&#039;&#039; &#039;&#039;C. limon&#039;&#039;<br /> |学名 = &#039;&#039;Citrus limon&#039;&#039; &lt;br /&gt;({{Taxonomist|L.}}) {{Taxonomist|Burm.f.}} <br /> |和名 = レモン<br /> |英名 = [[:en:lemon|lemon]]<br /> }}<br /> [[ファイル:レモンの花.jpg|thumb|240px|レモンの蕾と花]]<br /> {{栄養価<br /> | name=レモン、生、皮なし<br /> | kJ=121<br /> | protein=1.10 g<br /> | fat=0.30 g<br /> | carbs=9.32 g<br /> | fiber=2.8 g<br /> | sugars= 2.50 g<br /> | iron_mg=0.60<br /> | calcium_mg=26<br /> | magnesium_mg=8<br /> | phosphorus_mg=16<br /> | potassium_mg=138<br /> | zinc_mg=0.06<br /> | vitC_mg=53.0<br /> | pantothenic_mg=0.190<br /> | vitB6_mg=0.080<br /> | folate_ug=11<br /> | thiamin_mg=0.040<br /> | riboflavin_mg=0.020<br /> | niacin_mg=0.100<br /> | right=1<br /> | source_usda=1<br /> }}<br /> &#039;&#039;&#039;レモン&#039;&#039;&#039;(檸檬、{{lang-en|lemon}}、学名: {{snamei|Citrus limon}})は、[[ミカン科]][[ミカン属]]の[[常緑]][[低木]]、またはその[[果実]]のこと。[[柑橘類]]のひとつであり、なかでも主に酸味や香りを楽しむ、いわゆる香酸柑橘類に属する。<br /> <br /> レモンの近縁種の一つ、[[シトロン]]の別名が{{読み仮名|&#039;&#039;&#039;枸櫞&#039;&#039;&#039;|くえん}}で、[[クエン酸]]の名はこれに[[ルーツ|由来]]する。<br /> <br /> == 特徴 ==<br /> 原産地は[[ヒマラヤ山脈|ヒマラヤ]]東部&lt;ref name=&quot;daizukan&quot;&gt;日本果樹種苗協会・農研機構野菜茶業研究所 「図説 果物の大図鑑」2016年、100頁&lt;/ref&gt;。樹高は3mほどになる。[[枝]]には[[棘]]がある。[[葉]]には厚みがあり[[菱形]]、もしくは[[楕円形]]で縁は鋸歯状。[[紫色]]の[[蕾]]を付け、[[白]]ないし[[ピンク]]で強い香りのする5花弁の花を咲かせる。果実は開花後約半年で成熟&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。果実は紡錘形(ラグビーボール形)で、先端に乳頭と呼ばれる突起がある。最初は[[緑色]]をしているが、熟すと[[黄色]]になり、[[ライム]]にもよく似ている。果実のじょうのう(瓤嚢)は硬めで10部屋程度に分かれている&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。<br /> <br /> レモンと名は付いていても他の柑橘類と交雑した品種([[マイヤーレモン]]やサイパンレモンなど)では栽培環境で果実の形が変わり易く球形に近いものや、熟すと[[オレンジ色]]になるものもある。<br /> <br /> == 品種 ==<br /> === 主な品種 ===<br /> レモンは柑橘類の中では四季咲き性の強い品種である。鉢植え・露地植えのいずれでも栽培が可能であるが、早期の収穫を目指す場合は鉢植えの方が早く開花結実する。栽培品種の増殖は主に接木・挿し木で行なわれる。日本ではリスボン種とユーレカ種の栽培が多い&lt;ref&gt;「地域食材大百科第3巻 果実・木の実、ハーブ」p387 農文協 2010年8月25日第1刷&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> * リスボン<br /> : 主力品種の1つ。樹勢が強く、豊産性の品種。枝は直立方向に伸びるため、大木になりやすい&lt;ref&gt;「NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 レモン」p23 三輪正幸 NHK出版 2012年3月15日第1刷発行&lt;/ref&gt;。トゲがやや多い。[[1917年]]に南[[カリフォルニア]]のリバーサイドで開発され、[[1950年]]ごろに市場に出回るようになった&lt;ref&gt;「柑橘類の文化誌 歴史と人との関わり」 p134-135 ピエール・ラスロー著 寺町朋子訳 一灯社 2010年9月23日第1刷&lt;/ref&gt;。日本ではブランド名の「サンキスト」でも知られている&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。カリフォルニアの内陸部や広島県で栽培されている&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。耐寒性・耐暑性に優れる&lt;ref&gt;「地域食材大百科第3巻 果実・木の実、ハーブ」p387 農文協 2010年8月25日第1刷&lt;/ref&gt;。多汁で香りの強い品種である&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。<br /> * ユーレカ<br /> : 主力品種の1つ。シチリア原産&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。樹勢はレモンの中ではやや弱い方。開張性でトゲは比較的少ない。リスボンより耐寒性がやや弱いとされているが品質は高く評価されており、[[カリフォルニア]]などで多く栽培される&lt;ref&gt;「地域食材大百科第3巻 果実・木の実、ハーブ」p387 農文協 2010年8月25日第1刷&lt;/ref&gt;<br /> * ビアフランカ(ビラフランカ)<br /> : シチリア原産&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。トゲなしレモンとして苗が売られている。果実の品種特性はユーレカに近い。他の柑橘類でよく見られる晩秋の異常落葉が少ない品種である。ユーレカが開張性で枝が横に広がる性質があるのと比べてビアフランカでは枝は垂直方向に延び易くなる性質がある。日本へは戦前に広島県に導入され&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;、生産量も増えて主力品種となっている&lt;ref&gt;https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kazyuyasaikaki/setoushihiroshimalemon.html 広島県ホームページ内「瀬戸内 広島レモンとは」 2015年10月23日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> * ジェノバ<br /> : 日本では知名度の低い品種であるがチリなど[[南アメリカ]]で主に栽培されている品種&lt;ref&gt;「NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 レモン」p25 三輪正幸 NHK出版 2012年3月15日第1刷発行&lt;/ref&gt;。日本に輸入されるレモンのうち6割程度がアメリカ産だが、チリ産レモンは約3割を占める。種が少なく果汁は多い品種&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。<br /> * ポンテローザ<br /> : 普通サイズの3倍の大きさのジャンボレモン。オオミレモンとも呼ばれる。ごく僅かであるが日本国内でも流通するようになった。酸味はややマイルド。<br /> <br /> このほか、インドで広く栽培されるガルガルや、イタリアで主に栽培されるフェミネロ、スペインで多く栽培されるベルナなど、さまざまな品種が存在する&lt;ref&gt;「NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 レモン」p25 三輪正幸 NHK出版 2012年3月15日第1刷発行&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 雑種 ===<br /> * [[マイヤーレモン|マイヤー(メイヤー)レモン]]<br /> : 中国で発見されたオレンジとレモンの自然交雑により誕生したといわれる品種&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。ニュージーランドで多く栽培&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。栽培環境によっては果実の形状が丸みを帯び、完熟すると果皮の色がオレンジがかってくる。酸味がマイルドで香りが良いとされている&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。<br /> * サイパンレモン<br /> : マイヤーレモンの系統で「菊地レモン」「島レモン」とも呼ばれる。北マリアナ諸島の[[テニアン島]]から小笠原諸島に導入された品種。果実は一般的なレモンよりやや大きく丸みを帯びている。<br /> * スイートレモネード<br /> : オレンジとレモンの交配種として売られている。果実は丸みを帯び、一般的なレモンにある乳頭の突起がほとんどなく酸味が弱く糖度が高いとされる。マイヤーレモンと同じ系統かどうかは情報量が少なく不明。<br /> <br /> === 別種 ===<br /> * チャイナリトルレモン<br /> : レモンと名前は付いているが東南アジアで栽培されている四季橘(しききつ、[[カラマンシー]])である。沖縄に自生する[[シークヮーサー]]と似ているが果汁には[[ノビレチン]]が含まれていない。<br /> <br /> レモンの香りを有する植物の名前に、「レモン~」と付けられる事がある。<br /> <br /> * [[レモングラス]]<br /> * [[レモンバーベナ]]<br /> * [[レモンバーム]]<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> レモンの原産地は上記のとおりインドのヒマラヤ山麓である。レモンの原種である[[シトロン]]は古くから[[地中海]]沿岸において盛んに栽培されてきたが、レモンが栽培され始めた当初はシトロンと混同されることも多かったため、どの時期に栽培され始めたかについては不明な点も多い。ただし、[[イスラム帝国]]の成立以前に[[サーサーン朝|サーサーン朝ペルシア]]において[[ペルシア人]]が栽培していたことはほぼ確実であり、サーサーン朝を征服したアラブ人たちもレモンを取り入れ、大々的に栽培するようになった。レモンが独立して文献に現れるのは[[904年]]のことで、[[アラブ人]]の農業書にシトロンと区別されて記載された&lt;ref&gt;「レモンの歴史」(「食」の図書館)p34 トビー・ゾンネマン著 高尾菜つこ訳 原書房 2014年11月27日第1刷&lt;/ref&gt;。[[9世紀]]にはイスラム帝国が征服した[[シチリア]]にレモンが持ち込まれ、以後シチリアは現代にまで至るレモンの大産地となった。<br /> <br /> [[11世紀]]に[[ノルマン人]]がシチリアを征服したことで、レモンは[[ヨーロッパ]]に持ち込まれた。しかし緯度の高いヨーロッパのほとんどの地域ではレモンを栽培することはできず、レモンや柑橘類は富の象徴とされた。<br /> <br /> [[15世紀]]には[[イタリア]]や[[スペイン]]で盛んに生産されるようになった&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。<br /> <br /> [[17世紀]]に全盛期を迎えた[[オランダ]]では[[静物画]]が盛んに描かれたが、なかでもレモンはその高級感から人気の題材であり、レモンを中心に描いた多くの静物画が現在でも残っている&lt;ref&gt;「柑橘類の文化誌 歴史と人との関わり」 p300-301 ピエール・ラスロー著 寺町朋子訳 一灯社 2010年9月23日第1刷&lt;/ref&gt;。同じく17世紀には[[フランス]]を中心にオランジュリーと呼ばれる柑橘類栽培用の[[温室]]が富裕層の間で建設されるようになり、レモンもこの温室の中の主要な樹木の一つとなっていた。17世紀半ばには、イタリア北端に近い[[ガルダ湖]]の北西岸に位置する[[リモーネ・スル・ガルダ]]にヨーロッパ最北のレモン農園が作られた。ガルダ湖畔は温暖な気候だがレモンが自然に生育するほどではないので、リモナイア(レモンハウス)と呼ばれる避寒用の小屋を建て、その中にレモンの木を植え、夏は屋根を外し、冬はレモンの木ごと屋根で覆って冬を越させた。このレモンはレモンの取れないアルプス以北の人々に珍重され、[[蒸気船]]と[[鉄道]]の登場によって競争力を失う19世紀末までの200年以上の間この地区の重要な産業となっていた&lt;ref&gt;「レモンの歴史」(「食」の図書館)p73 トビー・ゾンネマン著 高尾菜つこ訳 原書房 2014年11月27日第1刷&lt;/ref&gt;。またこうしたリモナイアはガルダ湖だけではなく、[[コモ]]や[[ルガーノ]]といったイタリア北部の湖水地方にわたって広がっていた&lt;ref&gt;「柑橘類の文化誌 歴史と人との関わり」 p84 ピエール・ラスロー著 寺町朋子訳 一灯社 2010年9月23日第1刷&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 近代においてはその医療効果が着目された。[[1753年]]、イギリス海軍省の[[ジェームズ・リンド]]は壊血病が食生活から来ると推測し、実験によってこれを証明した。この実験の中で、レモンやレモンジュースが壊血病に効果的であることが発見された。もっとも、リンドの実験はあくまで食生活と壊血病との関係性を立証するものであって、レモンのほかにも多くの食物が推薦されていた。[[1768年]]の[[ジェームズ・クック]]の第1回航海において、クックはこの結果をもとに[[ザワークラウト]]を大量に積み込み、またレモンなど柑橘類を食べることを奨励することによって、3年間の長期航海にもかかわらず壊血病で一人も命を失うことなく航海を終了し、この実験の正しさが認められた。その後、[[1795年]]にはこれらの結果をもとに、イギリス海軍は自国の艦船にレモンジュースを積み込み船員に配給することを義務付け、これによってイギリス船員の壊血病患者は、1780年-1795年の24%から1798年-1806年の11%にまで激減した&lt;ref&gt;「品種改良の世界史 作物編」p444 鵜飼保雄、大澤良編著 悠書館 2010年12月28日第1刷&lt;/ref&gt;。こうしたレモンは[[ラム酒]]の[[カクテル]]である[[グロッグ]]と組み合わされて船員に提供され、これによってグロッグのレシピにはこれ以降レモンジュースが加えられるようになった。また、こうしたレモンの壊血病への効果の立証と船舶への積み込みの義務付けはレモンの消費を拡大させるきっかけとなり、レモン農園は各地に拡大していった。<br /> <br /> レモネードは古くからレモンによって作られてきたが、レモンが高価な時代にあってはレモネードもまた高価な飲み物だった。しかし1630年代に入ると砂糖とレモンの供給拡大によってフランスでレモネードが一般的な飲み物の一つとなった。この時代のレモネードはしばしば酒を混ぜられていたが、19世紀のアメリカにおいては、レモネードは[[禁酒]]運動と結びつき、ノンアルコールの飲料となった。このレモネードは、健康的な飲み物として1870年代以降消費が拡大した。<br /> <br /> == 栽培 ==<br /> レモンは寒さに弱いため、栽培適地は冬暖かく、夏に乾燥する地域が適しており、このため世界の大産地にはイタリアやスペイン、南カリフォルニアなど冬季温暖・夏季乾燥の[[地中海性気候]]のところが多い。日本での栽培地は[[ウンシュウミカン]]などの柑橘類の栽培地と同じく西日本の暖地であるが、なかでも特に上記条件にあてはまる[[瀬戸内海]]地方で栽培されることが多い。<br /> <br /> 耐寒性は-2~-4℃までであり、それを下回ると枯死することもあるため、風の強い地域や霜の降りる地域では寒さ対策が必要となる。トゲの多い品種ではトゲで実に傷がつきやすくなり、[[カンキツかいよう病|かいよう病]]の原因となり易いので風の少ないところで栽培するか長いトゲを切ってしまう必要がある。レモンの葉はやわらかいので虫がつきやすく、[[アゲハチョウ科|アゲハチョウ]]などの幼虫には、レモンの葉を[[食性]]とする種がある。こうした食害もレモンの重大な脅威の一つである。潮風に強いため、海岸沿いでの栽培も可能となっている。レモンの木1本で100個から150個ほどの果実が採れる。栽培される種類も比較的豊富である。<br /> <br /> == 生産 ==<br /> [[File:2012lemon and lime.png|thumb|270px|2012年のレモン生産地域]]<br /> <br /> {| class=&quot;sortable wikitable&quot; style=&quot;float:left;<br /> |+ 2016年のレモンの10大生産国*&lt;br /&gt;(トン)<br /> !順位<br /> !国<br /> !生産量 &lt;br&gt; ([[トン]])<br /> !世界生産 &lt;br&gt; に占める割合<br /> |-<br /> | 1 || {{IND}} ||2,978,000<br /> | 17.17%<br /> |-<br /> | 2 || {{MEX}} || 2,429,839 ||14.00%<br /> |-<br /> | 3 || {{CHN}} ||2,289,576<br /> |13.20%<br /> |-<br /> | 4 || {{ARG}} ||1,678,337<br /> |9.67%<br /> |-<br /> | 5 || {{BRA}} ||1,262,353<br /> |7.28%<br /> |-<br /> | 6 || {{ESP}} ||857,754<br /> |4.94%<br /> |-<br /> |7|| {{TUR}} ||850,600<br /> |4.90%<br /> |-<br /> |8|| {{USA}} ||822,000<br /> |4.74%<br /> |-<br /> | 9 || {{IRN}} ||457,270<br /> |2.64%<br /> |-<br /> | 10 || {{ITA}} ||379,282<br /> |2.19%<br /> |- style=&quot;background:#eee;&quot;<br /> | — || &#039;&#039;その他&#039;&#039; ||3,342,143||19.26%<br /> |- style=&quot;background:#ccc;&quot;<br /> | — || &#039;&#039;&#039;世界合計&#039;&#039;&#039; ||&#039;&#039;&#039;17,347,154&#039;&#039;&#039;|| &#039;&#039;&#039;100%&#039;&#039;&#039;<br /> |-<br /> |colspan=4 | &#039;&#039;ソース: [[FAO|国際連合食糧農業機関]]&#039;&#039;&lt;ref&gt;{{cite web|url=http://faostat.fao.org/site/339/default.aspx|publisher= [[FAO|UN Food &amp; Agriculture Organization]]|title=Production of Lemon and Limes, by Countries|year=2016|accessdate=April 30, 2018}}&lt;/ref&gt;<br /> |-<br /> |colspan=4 | &#039;&#039;*注記: すべての数字はレモンとライムの両方を含む&#039;&#039;<br /> |}<br /> {{clear}}<br /> <br /> 世界では、1位から順番に、[[インド]]、[[メキシコ]]、[[中華人民共和国]]、[[アルゼンチン]]、[[ブラジル]]、[[スペイン]]、[[トルコ]]、[[アメリカ]]、[[イラン]]、[[イタリア]]となっている([[ライム]]も順位に含む)。レモンの世界生産は、1位のインド、2位のメキシコ、3位の中国の上位3か国で世界生産の44.4%を占め、ほぼ世界生産の半分近くを占める形となっている。<br /> <br /> 日本の主な輸入国は[[アメリカ合衆国]]であり、アメリカと[[チリ]]の2国からの輸入が97%を占める&lt;ref&gt;[http://www.kudamononavi.com/zukan/lemon.htm 果物情報サイト果物ナビ「レモン(檸檬)」]2014年4月3日閲覧&lt;/ref&gt;。果実として輸入されるほか、レモン汁という形での輸入もある。レモン汁の多くは濃縮されたのち凍結させて輸入される&lt;ref&gt;「地域食材大百科第3巻 果実・木の実、ハーブ」p386 農文協 2010年8月25日第1刷&lt;/ref&gt;。柑橘類であるため[[ポストハーベスト農薬]]が問題視されている。<br /> <br /> なお、バナナやオレンジ、レモンなどの輸入果実を卸売市場で取引するときの単位は「カートン」と言い、レモンは1カートン140個である。&lt;ref&gt;日本経済新聞朝刊 2017年4月26日&lt;/ref&gt;<br /> <br /> === 南欧 ===<br /> 産地として古くから名高いのはイタリアの[[シチリア]]や[[アマルフィ]]などである。<br /> <br /> また、[[フランス]]南東部の[[コート・ダジュール]]にある[[マントン]]の街では、毎年2月中旬から3月上旬にかけてレモン祭りが開催され、各地から観光客を集める。この祭りは毎年違ったテーマを設定し、町の特産品であるレモンとオレンジを使ってそのテーマに沿った様々なオブジェを町中に作っていくことで知られている&lt;ref&gt;http://www.afpbb.com/articles/-/3039462 「恒例の「レモン祭り」開催迫る、南仏」 AFPBB 2015年02月13日 2015年7月4日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === アメリカ ===<br /> アメリカでのレモン栽培は[[フロリダ]]と[[カリフォルニア]]が主な産地であったが、品質は低いものだった。しかし[[1890年代]]以降、多くの篤農の手によってカリフォルニアのレモンの質は急速に向上し、それに伴って生産量も拡大して、世界最大の生産地の一つに躍り出ることとなった。[[1893年]]には「[[サンキスト・グローワーズ|南カリフォルニア青果協同組合]]」が設立され、「サンキスト」のブランド名とともにオレンジやレモンの質の向上、販売促進につとめた。南アメリカにおいては、ブラジルではレモンが古くから盛んに生産・消費されていたが、20世紀後半に入るとアルゼンチン北部においてレモンの栽培が急拡大し、世界の主要産地の一角を占めるようになった。<br /> <br /> === 日本 ===<br /> 日本のレモン栽培は[[明治6年]]に静岡県で栽培が開始され、[[明治31年]]には日本のレモンの主産地である広島県の[[芸予諸島]]に和歌山県からレモンの苗木がもたらされた&lt;ref&gt;https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kazyuyasaikaki/setoushihiroshimalemon.html 広島県ホームページ内「瀬戸内 広島レモンとは」 2015年10月22日閲覧&lt;/ref&gt;。食生活の洋化に伴いレモンの消費は増え続け、換金作物として瀬戸内海を中心に広く栽培されるようになったが、[[1964年]]にレモンの輸入自由化が行われたことで海外から安いレモンが大量に輸入されるようになり、日本のレモン栽培は大打撃を受けて生産が激減した。さらに[[1976年]]と[[1981年]]には主産地である広島県諸島部が寒波に襲われ、生産はさらに縮小した。[[1982年]]にはレモンの生産は500トンを割り&lt;ref&gt;「NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 レモン」p127 三輪正幸 NHK出版 2012年3月15日第1刷発行&lt;/ref&gt;、国内のレモン消費はほとんどが輸入品によって占められるようになった。しかしその後、食の安全や高い品質を消費者が求めるようになり、輸入レモンのポストハーベスト農薬問題が注目を浴びるようになったこともあって、国産のレモンは人気を回復し&lt;ref&gt;https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kazyuyasaikaki/setoushihiroshimalemon.html 広島県ホームページ内「瀬戸内 広島レモンとは」 2015年10月22日閲覧&lt;/ref&gt;、生産も漸増。2014年の日本国内での生産量は約9,400トンにまで増加している&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。<br /> <br /> 栽培本数が少ないため、日本国産のほとんどは[[地産地消]]されている。日本国産は日本国外産のように[[ポストハーベスト農薬]]の心配がなく、特に無農薬物は日本国外産に比べて2倍から4倍の高値で取引される。収穫は日本においては主に11月から12月にかけて行われるが、レモンはもともと四季成りの果実であり、年間通じて収穫することが可能である。この場合、春に咲いた花は秋に結実して収穫され、夏に咲いた花は越冬して翌年の春に収穫、秋に咲いた場合はやはり越冬して翌年の夏に収穫される。日本においては秋の収穫が主流であるのは、冬の寒さが厳しく果実を越冬させることが難しいからである。<br /> <br /> レモンは本来、気候や場所により短径が10cmを超える大きさに成長する大型の果実である。ただし、日本の場合、大半が[[レモンティー]]など生食に用いられることもあり、ティーカップの大きさを超えるような大きさの果実は調整、選別されており、大型のレモンが流通することはあまりないが、日本国外では、ジュースなどの加工用途も多いことから、大きさが不揃いのまま出荷され、流通している。また、このためにレモンを樹上で成熟させることはあまりなく、多くは未熟果を収穫して[[エチレン]]ガスで追熟させ、果皮の色を黄色くしてから出荷される&lt;ref&gt;『FOOD&#039;S FOOD 新版 食材図典 生鮮食材編』p268 2003年3月20日初版第1刷 小学館&lt;/ref&gt;。ただし果皮の色は味や品質にはさほど影響はなく、果皮が緑色であるグリーンレモンも流通している。<br /> <br /> 国内での生産量1位は、[[広島県]]であり、国内生産シェアの約61%を有する(2013年)&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。県では各企業とのコラボ商品開発等に力を入れており、[[広島レモン|瀬戸内・広島レモン]]として、全国に出荷されている&lt;ref&gt;[http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kazyuyasaikaki/setoushihiroshimalemon.html 瀬戸内 広島レモンとは]2014年4月3日閲覧&lt;/ref&gt;。広島県でも特に、[[尾道市]]の[[生口島]](旧[[瀬戸田町]])や[[呉市]]の[[大崎下島]](旧[[豊町]])の大長地区などが名高い産地である&lt;ref&gt;「NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 レモン」p126 三輪正幸 NHK出版 2012年3月15日第1刷発行&lt;/ref&gt;。ついで生産量が多いのは[[愛媛県]]であり、国内生産シェアの約21%を有する(2013年)&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。愛媛県で特にレモン生産で知られているのは[[上島町]]の[[岩城島]](旧[[岩城村]])であり、「青いレモンの島」をキャッチフレーズに生産振興と観光開発を行っている。また、温州みかんの生産量が多い[[和歌山県]]でも栽培され、国内生産の5%を占めて第3位となっている(2013年)&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。以下、2013年の生産量は4位が[[熊本県]](2%)、5位が[[三重県]](3.5%)であった&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。このほか[[佐賀県]]、[[静岡県]]、[[神奈川県]]、[[宮崎県]]、[[香川県]]、[[長崎県]]、[[大阪府]]、[[高知県]]、[[大分県]]、[[千葉県]]、[[鹿児島県]]、[[愛知県]]、[[東京都]]([[小笠原村]])、[[福岡県]]、[[兵庫県]]などで栽培がみられる&lt;ref&gt;「NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 レモン」p127 三輪正幸 NHK出版 2012年3月15日第1刷発行&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 食材利用 ==<br /> === 果実 ===<br /> [[ファイル:Lemon.jpg|thumb|レモンの果実]]<br /> <br /> レモンのもっとも重要な用途は、[[果汁]]を食用に利用することである。レモンは非常に酸味が強く、[[水素イオン指数|pH]]は2を示す。レモンを絞るには手で直接絞るほか、専用のレモン絞り(スクイザー)が用いられ、山型のほか末広型(扇型)やウグイス型などの種類がある。また、てこの原理を応用しハンドルを握って果汁を絞るレモンプレスが用いられることもある。果汁を絞ってそのまま[[食酢]]や[[ドレッシング]]として使用するのがもっとも一般的であり、果実のまま料理に添えて、食べる際に果汁を絞り、[[唐揚げ]]や[[豚カツ]]などの[[揚げ物]]や[[カキ (貝)|生ガキ]]、[[サンマ]]などにかけたりされる。近年の研究でレモン果汁中に豊富に含まれる[[フラボノイド]]、特にエリオシトリンが食後の[[脂質代謝]]に非常に有効にかかわることが明らかになっており&lt;ref&gt;[http://www.kasuikyo.jp/text/22-1.html 果樹試験研究推進協議会会報2011年10月(vol.22)「レモンと健康」に関する研究の動向]2013年6月28日閲覧&lt;/ref&gt;、油ものに添えることの意義がはっきりしてきた。また、そのままかけるほかにも、[[ポン酢]]や[[ドレッシング]]に加工して使用されることもある。レモンの生産が多い国々のなかでも、イタリアやスペイン、ブラジルなどはレモンを料理に多用することで知られており、さまざまなレモンを使用した料理や飲み物、カクテルが存在する。<br /> <br /> また、[[砂糖]]と合わせるとさわやかで甘酸っぱい味となり、製菓材料としても好まれる。[[ジュース]]や[[レモネード]]、[[レモンスカッシュ]]などの[[清涼飲料水]]に加工したり、レモンゼリーやレモンタルト、レモンメレンゲ・[[パイ]]など、レモンを使用した菓子は数多く存在する。酸味をそのまま利用するほか、味に強みを持たせる目的で[[調理]]や[[製菓]]に使われることもある。また、レモンジュースは[[カクテル]]にも多用される。<br /> <br /> 薄く[[輪切り]]にした果実は、[[紅茶]]の風味付けにしたり([[レモンティー]])、切り込みを入れてグラスの縁に差し、[[コーラ (飲料)|コーラ]]などの[[炭酸飲料]]や[[カクテル]]の飾りにされる(ただし[[コカ・コーラ]]社のコカコーラレモンは無果汁である)。<br /> <br /> また、レモンの塩漬けは[[モロッコ]]を中心に地中海地域で広く使われる[[調味料]]であり、[[2014年]]ごろから日本でも「塩レモン」として各種メディアで紹介され、広まりつつある&lt;ref&gt;http://www.sankei.com/life/news/140720/lif1407200015-n1.html 『「塩こうじ」の次はモロッコ生まれ「塩レモン」! しょうゆ感覚で和食にも』産経ニュース 2014年7月20日 2015年10月23日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ペルシャ湾を中心とする地域(イラン、イラク、[[レヴァント]]、湾岸諸国)では[[干しレモン]]を煮込み料理やスープに用いる。丸ごと、薄切り、粉末とその形は様々である。<br /> <br /> レモンは香りの強い果実のように思われがちだが、香りそのものは皮の部分に大きく依存しており、皮を充分に除去してから得た果汁は純粋な[[酸味料]]として利用できる。これを生かして、[[クワ]]酒や[[バナナ]]酒のように酸味を持たない果実を用いた[[果実酒]]の製造の際に、皮むきレモンの輪切りを添加して酸味を加える。神奈川県[[小田原市]]では、焼酎の水割りにレモンをカットしたものを入れる「[[水れもん]]」があり、水れもんバルが毎年開催されている&lt;ref&gt;[http://www.townnews.co.jp/0607/2013/07/20/197054.html タウンニュース7月27日は水れもんバル]2014年11月7日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> レモンの[[砂じょう]]はいったん果肉から取り出したのち、レモンジュース等に入れられることがある&lt;ref&gt;http://news.nissyoku.co.jp/Contents/urn/newsml/nissyoku.co.jp/19990512/nss-8526-0116/1 「レモンさのう入り「ぎゅっと搾ったレモン水」発売(伊藤園)」日本食糧新聞 1999/05/12 2015年7月5日閲覧&lt;/ref&gt;。この場合、砂じょうのつぶつぶによって特徴的な風味や食感をつけることができる。<br /> <br /> 柑橘類は[[ビタミンC]]を豊富に含み、酸味の強いものほど含有量が多い傾向にあるため、レモンは大量のビタミンCを含んでいると思われがちだが、実際には柑橘類の中でも[[グレープフルーツ]]や[[ユズ]]など、柑橘類以外では[[キウイフルーツ]]や[[アセロラ]]、[[ブロッコリー]]、[[パセリ]]など、レモンよりもビタミンC含有量の多い食品がある。しかしレモンがビタミンCの豊富な果実であるというイメージは広く流布しているため、飲料水や菓子、サプリメントなどで「レモン何個分のビタミンC含有」などと単位のように使われることがある。「レモン1個分のビタミンC」は20mgを基準とするよう1987年に農林水産省の「ビタミンC含有菓子の品質表示ガイドライン」によって定められたが、このガイドラインは[[2008年]]に廃止され現在では効力を持たない。しかしそれに代わるものとして、社団法人全国清涼飲料工業会が『「レモン果実1個当たりのビタミンC量」表示ガイドライン』を制定し、以前の農林水産省の基準と同量の20mgを「レモン1個分のビタミンC」として再び認定した&lt;ref&gt;http://www.j-sda.or.jp/manufacturing/regulations_and_guidelines04.php 『「レモン果実1個当たりのビタミンC量」表示ガイドライン』一般社団法人全国清涼飲料工業会 2015年10月21日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> ビタミンC欠乏症である[[壊血病]]の対策として、長期航海する船にレモンを積み込むことが、かつては盛んに行われていた。<br /> <br /> また、ビタミンCのほか[[クエン酸]]も多く含んでいる&lt;ref name=&quot;daizukan&quot; /&gt;。<br /> <br /> 非食用の用途として、レモンの果実に銅・亜鉛などの[[電極]]を差し込んで簡易な[[電池]]にする「[[レモン電池]]」という理科実験がある。他の食品でも実験が可能だが、レモンが用いられることが多い。<br /> <br /> === 皮 ===<br /> [[ファイル:LimonLimon.JPG|thumb|カプリピゥ社のリモンチェッロ]]<br /> レモンの皮にはほかの柑橘類の皮と同じくペクチンが多量に含まれるため、[[マーマレード]]に加工することが可能である。また、実をくりぬいたレモンの皮の中に[[ゼリー]]などを流し込み菓子とすることもよく行われる。<br /> <br /> * [[レモンピール]]<br /> : レモンの皮を[[砂糖]]で煮つけ、[[グラニュー糖]]をまぶしたものはレモンピールと呼ばれ、[[ケーキ]]などの[[洋菓子]]に使用される製菓材料となる。また、[[カクテル]]に風味をつけるため、すりおろしたレモンの皮を絞りかけることも同じくレモンピールと呼ばれる。ただし、輸入されたレモンには輸出時に[[発癌性]]のある[[ポストハーベスト農薬]]をかけられる。<br /> * [[リモンチェッロ]]<br /> : レモンの皮を使ったリキュールで、レモンの果皮を純アルコールに浸漬した後取り出し、砂糖水を加えて1週間~1ヶ月ほど置く製法が一般的である。色はレモンの黄色である。<br /> <br /> === 葉 ===<br /> [[調味料]]として用いられることがある。[[広東料理]]の[[蛇スープ]]では定番の[[薬味]]となっている。<br /> <br /> == 成分利用 ==<br /> === 果汁 ===<br /> レモンには大量のクエン酸(4%から8%)&lt;ref&gt;「地域食材大百科第3巻 果実・木の実、ハーブ」p388 農文協 2010年8月25日第1刷&lt;/ref&gt;が含まれており、これを利用して水垢や汚れを落とすことができるため、家庭内で掃除に用いられることがある。また、リンゴなどの切り口が褐色に変色しやすいものにレモン汁をかければ、変色を抑えることができる。<br /> <br /> 酸性を示すことと、[[還元]]作用のあるビタミンCを多く含むことから美白、美顔用の材料にも用いられることがあるが、効果は不明である。むしろ、[[皮膚炎]]を起こすリスクもある。<br /> <br /> === リモネン ===<br /> レモンの皮には[[リモネン|d-リモネン]] (limonene) という[[テルペン|テルペン系]][[炭化水素]]が含まれており、レモンの香りの重要な成分となっている。レモン以外にも、[[ウンシュウミカン|温州みかん]]や[[オレンジ]]など他の[[柑橘類]]の皮からもとることができ、香料や天然物由来の溶剤として利用されている。具体的には、油汚れを落とすための洗浄剤や、[[チューインガム|ガム]]剥がし用の溶剤の成分として使用されるほか、[[発泡スチロール]]をよく溶かすため、発泡スチロールの[[リサイクル]]に利用される。<br /> <br /> === 精油 ===<br /> 果皮を低温圧搾、または[[水蒸気蒸留]]することで精油を抽出する。抽出法によって成分組成は異なる&lt;ref name=&quot;バルチン&quot;&gt;マリア・リス・バルチン 著 『アロマセラピーサイエンス』 田邉和子 松村康生 監訳、フレグランスジャーナル社、2011年&lt;/ref&gt;。低温圧搾法で得られる精油の香りは、非常に短時間しか持続しない。精油は、芳香アンモニア[[スピリット]]や合成オレンジスピリットのような[[湿布]]薬や、咳止め薬の成分として利用されている&lt;ref name=&quot;バルチン&quot;&gt;&lt;/ref&gt;。レモン油、脱[[テルペン]]処理がされたレモン油は、食品、飲料に[[香料]]として添加される。市販品は非常に偽和が多く、組成、活性(効能)は大きな差があり、偽和の横行で感作性も高まっている。圧搾法の精油には[[フロクマリン]]を含有し、感作性、光毒性の可能性があり、皮膚への使用は推奨されない。香りだけ楽しむのなら有害作用はなく、[[リラックス]]作用があることが[[脳波]]で示されている。非常に多くの薬効が喧伝されているが、レモンの[[ハーブ]]としての効能やレモンジュースに関する情報が混同されており、喧伝される多くの症状を軽減させる作用がレモン油にあるとは考えにくい&lt;ref name=&quot;バルチン&quot;&gt;&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == シンボリズム ==<br /> * 日本などでは強い酸味の中のほのかな甘さが[[恋愛]]、とくに初恋と関連づけられることが多く、ファースト[[接吻|キス]]はレモンの味などと言われることがある。<br /> * フレッシュなイメージがあり、[[雑誌]]『[[ザテレビジョン]]』の表紙に登場する人物が必ずレモンを持っているのも、フレッシュなイメージを表現するためだと思われる。<br /> * 上述のように、ビタミンCを多量に含んだ食品としてのイメージがあるため、食物のビタミンC含有量を宣伝する際に「レモン○個分」と表示されることがある。<br /> * レモンの[[花言葉]]は、[[愛に忠実]]または[[情熱]]など。<br /> * レモンの果皮の鮮やかな黄色から、この色は[[レモン色]](レモンイエロー)として名づけられている。ただし、ブラジルのように緑色のレモンを主に使用する国も存在し、すべての国のレモンが黄色でイメージされるというわけではない。<br /> * アメリカ英語でのイメージには否定的なものがあり、「無価値」、「不完全」を示す言葉になっている。一方、イギリス英語においてはそうした否定的用法はない&lt;ref&gt;「レモンの歴史」(「食」の図書館)p93-94 トビー・ゾンネマン著 高尾菜つこ訳 原書房 2014年11月27日第1刷&lt;/ref&gt;。<br /> * レモンは玉石混淆の[[中古車]]([[:en:Lemon (automobile)|レモンカー]])を指すアメリカの隠語でもある。この隠語のよく知られる利用例として、[[情報の非対称性]]がもたらす中古車市場([[レモン市場]])の経済構造についての論文がある&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=藪下史郎 |year=2002 |title=非対称情報の経済学 スティグリッツと新しい経済学(光文社新書) |publisher=光文社 |page=83-86 |isbn=978-4334031497 }}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == レモンを題材とした作品 ==<br /> * [[梶井基次郎]] 『[[檸檬 (小説)|檸檬]]』:鬱屈した気分で街を歩く主人公が果物屋で買った1個の檸檬([[カリフォルニア]]産)を持って[[丸善]]書店に入り、積み上げた美術画集の上に[[爆弾]]にみたてた檸檬を置いて愉快に立ち去るという[[私小説]]的な作品。[[1925年]](大正14年)1月に創刊した同人誌『[[青空 (雑誌)|青空]]』の巻頭を飾った[[短篇小説]]。関連草稿として「瀬山の話」、文語詩「秘やかな楽しみ」(檸檬の歌)がある。<br /> * [[さだまさし]] 『檸檬』:上記の梶井の[[小説]]をヒントにしつつ、舞台を[[御茶ノ水]]に置換え、青春時代の恋愛の無常さを描いた楽曲。<br /> * [[ヨハン・シュトラウス2世]] ワルツ『[[レモンの花咲くところ]]』 op.364([[ミカン属|シトロン]]と訳す場合もあり)<br /> * [[高村光太郎]] 『レモン哀歌』妻智恵子との死別を書いた詩。<br /> *[[米津玄師]]『Lemon』<br /> <br /> ==ギャラリー==<br /> &lt;gallery widths=&quot;150px&quot; heights=&quot;120px&quot;&gt;<br /> File:Lemon-citrus limon seedling.jpg|レモンの苗<br /> File:Citrus limon - Lemon tree - Limonero - Limoeiro.JPG|レモンの木(全体)<br /> File:Citrus limonum 1.JPG|レモンの花<br /> File:Bees-really-like-pollinating-my-myer-lemon-tree.jpg|マイヤーレモンの花に止まる蜂<br /> File:Citrus lemon not ripe.jpeg|レモンの未熟果<br /> File:Citrus fruits on tree.jpg|緑と黄色のレモンの実<br /> File:Citrus x limon &#039;Variegated Pink&#039; - Lemon.jpg|斑入りのピンクレモン<br /> File:Citrus limonum 3.JPG|同じ木の芽、花、未熟な果実、熟した果実<br /> File:Citron.jpg|スーパーマーケットに陳列されるレモン<br /> File:Starr 080605-6736 Citrus limon.jpg|切ったレモン<br /> File:Lemon Pickle.jpg|レモンピクルス<br /> Image:LemonEssentialOil.png|ガラス瓶入りのレモン精油<br /> &lt;/gallery&gt;<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> {{reflist|2}}<br /> <br /> {{Commons|Citrus x limon}}<br /> <br /> {{-}}<br /> {{Normdaten}}<br /> {{柑橘類}}<br /> {{DEFAULTSORT:れもん}}<br /> [[Category:ミカン属]]<br /> [[Category:精油]]</div> 133.204.236.148
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