Warning : Undefined variable $type in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php on line 3 Warning : "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/json/FormatJson.php on line 297 Warning : Trying to access array offset on value of type bool in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 660 Warning : session_name(): Session name cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 834 Warning : ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 126 Warning : ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 127 Warning : session_cache_limiter(): Session cache limiter cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 133 Warning : session_set_save_handler(): Session save handler cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 140 Warning : "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/languages/LanguageConverter.php on line 773 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 294 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 300 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46 Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46
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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-16T17:05:27Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
日産・ブルーバード
2018-05-16T03:47:43Z
<p>124.26.89.41: /* 10代目 U14型系（1996年 - 2001年） */</p>
<hr />
<div>{{出典の明記|date=2015年8月}}<br />
{{Otheruseslist|日産・ブルーバードの基幹車種|ブルーバードマキシマ|日産・マキシマ|ブルーバードシルフィ|日産・シルフィ}}<br />
'''ブルーバード'''（'''BLUEBIRD'''）は、[[日産自動車]]が[[1959年]]から[[2001年]]まで生産・販売していた[[乗用車]]。<br />
{{Infobox_自動車基本情報<br />
| ロゴ=<br />
| 画像=<br />
| 画像名=<br />
| 車名= 日産・ブルーバード<br />
| 製造国={{JPN}}<br />
| 販売期間=[[1959年]] - [[2001年]]<br />
| 駆動方式= <br />
| ボディタイプ=4ドア[[セダン]]<br />5ドア[[ステーションワゴン]]<br />2ドア[[クーペ]]<br />2/4ドア[[ハードトップ]]<br />
| 先代= [[ダットサン・110/210]]<br />
| 後継= [[日産・シルフィ]]<br />
| 別名= [[ダットサン]]・ブルーバード（初代 - 3代目、5 - 6代目）<br />ダットサン・ブルーバードU（4代目）<br />
}}<br />
<br />
== 概要 ==<br />
[[第二次世界大戦]]前から続く、10-17型、戦後のDA型、DB型といった[[ダットサン]]ブランドにおける[[セダン]]の系譜を引き継いでいるが、メカニズム的に直系とされているのは、[[オースチン (自動車)|オースチン]]と提携以降の[[ダットサン・110/210|ダットサン・乗用車110 / 210型系]]（210は直列4気筒OHV C型 988 cc搭載）である。日本の代表的なミドルセダンとして、また[[タクシー]]用の車種としても親しまれた。最大の競合車種は[[トヨタ・コロナ|トヨペット/トヨタ・コロナ]]。[[1960年代]]から[[1970年代]]にかけ、コロナとブルーバードが繰り広げた熾烈な販売競争は「BC戦争」といわれた。愛好者間での通称は'''「ブル」'''。<br />
<br />
[[日産・シルフィ|ブルーバードシルフィ]]がその名を受け継いでいたが、2012年（平成24年）12月のフルモデルチェンジで名称が「シルフィ」となり、ブルーバードの名が消滅、名実共に'''53年の歴史に幕を下ろした'''<ref>[http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/121205-01-j.html 新型「シルフィ」を発売] - 日産自動車プレスリリース 2012年12月5日</ref>。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
=== 初代 310型系（1959年 - 1963年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=ダットサン・ブルーバード（初代）<br />
| 車名補=310型系<br />
| 1枚目画像の説明=P311型（中期型）<br />1960年10月 - 1961年8月<br />
| 1枚目画像名=Datsun Bluebird (310) 001.JPG<br />
| 2枚目画像の説明=P312型（後期型）<br />1961年8月 - 1963年9月<br />
| 2枚目画像名=1962 Datsun Bluebird 01.jpg<br />
| 3枚目画像の説明=<br />
| 3枚目画像名=<br />
| 販売期間=1959年8月 - 1963年9月<br />
| デザイン=[[佐藤章蔵]]<br />
| ボディタイプ=4ドアセダン/ワゴン<br />
| エンジン=1.2/1.0L [[直列4気筒|直4]] OHV <br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=3速MT<br />
| サスペンション=前:[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウイッシュボーンコイル]]<br />後:[[リーフ式サスペンション|リジッド半楕円リーフ]]<br />
| 駆動方式=FR<br />
| 全長=3,915mm<br />
| 全幅=1,496mm<br />
| 全高=1,470mm<br />
| [[ホイールベース]]=2,280mm<br />
| 車両重量=900kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=4輪ドラム<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=1200デラックス 3速MT（後期型）<br />
| 先代=[[ダットサン・110/210]]型系<br />
}}<br />
発売当時の名称は「'''ダットサン・ブルーバード'''」。ダットサン系の本格的な量産型乗用車としては最初の前輪独立懸架採用車となり、在来ダットサンの固定軸に比べて格段に乗り心地や操縦性を改善した。ボディタイプは4ドア[[セダン]]のみ<ref group="注釈">310型系セダンは[[テールランプ]]の形状から、「柿の種」の愛称があった。</ref>。グレード構成は、1.0LはSTD、1.2LはSTDとDX。スタイリングは当時日産の社内デザイナーの[[佐藤章蔵]]によるもので、世界的トレンドにはやや遅れたデザインではあったが、全体に中庸を得たスタイルで機能性が高く、市場の反応は良好だった。セミ[[モノコック]]ボディと低床式[[フレーム形式 (自動車)#はしご型|ラダーフレーム]]とを組合せて軽量化と強度確保を図る。主要部品の多くは[[日産・ダットサントラック|ダットサントラック]]との共用で、十分な信頼性を備えていた。乗車定員は当初4名であったが、1959年10月に後部座席寸法を3人がけ可能に変更して5名となった<ref group="注釈">当時のメインユーザーであった[[タクシー]]業界からの定員増加の要請による。タクシー需要への考慮は、トランクスペースを極力広く取った設計にも現れていた。</ref>。エンジンは先代の[[ダットサン・110/210|ダットサン・セダン210型]]から踏襲された「[[日産・C型エンジン|C1型]]」（[[水冷エンジン|水冷]] [[直列4気筒]] [[OHV]] 988cc 34PS / 4,400rpm）を主力に設定。後にストロークを再拡大し、1189cc ( 43PS / 4,400rpm ) とした「[[日産・E型エンジン (初代)|E1型]]」も設定（P311 / WP311型）した。いずれも技術提携先のイギリス・[[BMC]]社製オースチンB系エンジンをベースとしたストローク変更のバリエーションである。1.2LクラスのE1型エンジン設定の理由は、輸出主戦場と目された[[アメリカ合衆国]]で当時成功を収めていた同クラスの[[フォルクスワーゲン・タイプ1|フォルクスワーゲン・ビートル]]<ref group="注釈">ビートルは1954年モデルから1200cc エンジンは30HPとなり、公称最高速度112km/h=70マイル/hであった。[[1961年]]には34HPに強化される。</ref>に対抗した性能確保が目的であった<ref group="注釈">1200cc のP311型は最高速度115km/hを公称、定員乗車でも緩い坂を100km/h登坂可能とされた。</ref>。当時の日産の主力車種としてモータリゼーションの潮流に与し、4年間に渡るモデルライフを通して良好な販売実績を示した。[[韓国]]においては、セナラ自動車（現・[[韓国GM]]）により[[ノックダウン生産]]され、「セナラ」の車名で販売されていた。<br />
<br />
* [[1959年]]8月 - 発売。<br />
* [[1960年]]7月 - 日本初となる[[ステーションワゴン|エステートワゴン]]追加。<br />
* 1960年10月 - マイナーチェンジで出力増強が図られ、1.0L C1型43馬力、E1型1.2Lは55PS/4,800rpmに変更され、'''311型'''となった。同時に[[トランスミッション]]が日本初のフル[[マニュアルトランスミッション#シンクロ型トランスミッション|シンクロメッシュ]]となり、[[フロントグリル]]にはこれを示すエンブレムが与えられた。<br />
* [[1961年]]2月 - 日本初の[[女性仕様車]]である、「[[ファンシー]]デラックス」が追加。[[方向指示器|ウインカー]]作動時に鳴るオルゴール、カーテン、[[サンバイザー]]組み込みのバニティーミラー、傘立て、ハイヒール立てなど36点もの専用装備があった。<br />
* 1961年8月 - マイナーチェンジで[[フロントグリル]]、[[尾灯|テールランプ]]、[[ダッシュボード (自動車)|メーターパネル]]の意匠が変更され、'''312型'''となった。この型よりトランクリッドの開閉がキー操作で開き、閉じるとロックされる構造になる。<br />
* [[1962年]]4月 - 「サキソマット」のオート[[クラッチ]]付車を設定。<br />
* 1962年9月 - マイナーチェンジでもフロントグリル、テールランプの意匠、フロント[[スタビライザー]]が変更。<br />
* 1962年12月 - フロントシートにセパレートシートを設定。<br />
* [[1963年]] - 「[[サファリラリー]]」に参戦するが、2台とも完走とはならなかった。<br />
<gallery><br />
File:Datsun-Bluebird310Estate.JPG|エステートワゴン<br />
</gallery><br />
{{-}}<br />
<br />
=== 2代目 410型系（1963年 - 1967年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=ダットサン・ブルーバード（2代目）<br />
| 車名補=410型系<br />
| 1枚目画像の説明=セダン（前期型）<br />
| 1枚目画像名=410Bluebird.jpg<br />
| 2枚目画像の説明=エステートワゴン（後期型）<br />
| 2枚目画像名=Bluebird410 estate.jpg<br />
| 3枚目画像の説明=<br />
| 3枚目画像名=<br />
| 販売期間=1963年9月 - 1967年8月<br />
| デザイン=[[ピニンファリーナ]]（前期型）<br />
| ボディタイプ=2/4ドアセダン<br />[[ステーションワゴン|エステートワゴン]]<br />[[ライトバン|バン]]<br />
| エンジン=1.0/1.2/1.3/1.6L 直4 <br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=3速AT<br />4速 / 3速MT<br />
| サスペンション=前:[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウイッシュボーンコイル]]<br />後:リジッド半楕円リーフ<br />
| 駆動方式=FR<br />
| 全長=3,995mm<br />
| 全幅=1,490mm<br />
| 全高=1,415mm<br />
| ホイールベース=2,380mm<br />
| 車両重量=915kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=4輪ドラム<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=4ドアセダン1200 3速MT（前期型）<br />
}}<br />
後にブルーバードのイメージを牽引することになる'''SSS'''が設定された初めてのモデルでもある。日産初のフル・[[モノコック]]構造の車体を採用、当初のボディタイプは、4ドアのセダンとエステートワゴンのみ。先代に引き続き[[北米]]輸出が図られたほか、新たに[[ヨーロッパ|欧州]]へ輸出されている。スタイリングは[[ピニンファリーナ]]によるものであったが、欧州調の尻下がりラインが不評で、販売台数で初めてコロナにリードを許す。エンジンは当初先代からのキャリーオーバーである[[日産・C型エンジン|C型]]1.0L 45馬力と[[日産・E型エンジン (初代)|E型]]1.2L 55馬力であったが、電源は310系までの直流発電機（[[ダイナモ]]）から、交流発電機（[[オルタネーター]]）に変更し、発電性能を向上させている。[[トランスミッション]]は310型系以来のフルシンクロの3速[[マニュアルトランスミッション|MT]]で、1.2Lには「サキソマット」の[[セミオートマチックトランスミッション#自動クラッチ車|オートクラッチ]]の設定もあった。グレード構成は、1.0LはSTD、1.2LはSTDとDX、ファンシーDX、エステートワゴン。<br />
* [[1963年]]9月 - 発売。<br />
* [[1964年]]3月 - ブルーバード初のスポーツモデルとなる「1200'''SS'''（スポーツセダン）」を追加。E型1.2Lに[[スキナーズ・ユニオン|SU]]ツイン[[キャブレター|キャブ]]65馬力のエンジン搭載。<br />
* 1964年9月 - マイナーチェンジで[[フロントグリル]]の意匠を変更。1000ccモデルが廃止され、2ドアセダンが追加。<br />
* [[1965年]]1月 - リクライニングシート車設定。<br />
* 1965年2月 - 「2ドア1200SS」追加。<br />
* 1965年5月 - マイナーチェンジで411型となった。また、1200ccモデルは1300ccJ型62馬力に変更となり、電装系をマイナスアースに変更。1300[[ライトバン|バン]]を追加。同時に「1600SSS」を追加。SUツインキャブ付き1.6L R型90馬力のエンジン、[[ポルシェシンクロ]]の4段ミッションを装備。<br />
* [[1966年]] - [[メキシコ]]日産のクエルナバカ工場にて生産を開始。<br />
* 1966年4月 - マイナーチェンジで、評判の良くなかった尻下がりのボディ形状を改める大幅な変更を行った。この変更でテールランプが独特の形状であった通称「鍵テール」から平凡な形状に変更された。「1300SS」と「1600SSS」は専用フロントグリルに前輪ディスクブレーキを装備。<br />
* 1966年6月 - [[ボルグワーナー]]製の3速[[オートマチックトランスミッション|オートマチック]]付車設定。<br />
;モータースポーツ<br />
* 1965年3月 - 「第4回ナショナルストックカーレース」（於: 川口オートレース場ダートコース）スポーツマンクラスにて「1200SS」が優勝。ドライバーは[[長谷見昌弘]]。<br />
:;[[サファリラリー]]<br />
* 1964年 - 4台で参戦したが、リタイア。<br />
* 1965年 - 3台で参戦したが、リタイア。<br />
* 1966年4月 - 「第14回東アフリカサファリラリー」に4台の「1300SS」(ダットサンP411-TK)（1299cc）で参戦。グリンリー/ダンク組が5位で完走し、クラス優勝<ref group="注釈">このときの記録がダットサンチームマネージャーの笠原剛造により「栄光の5000km」（後に「栄光への5000km」に改題）として出版されベストセラーとなり、後に[[石原裕次郎]]主演で映画化もされた（但し映画に登場するのは510型）。</ref>。<br />
:;[[ラリー・モンテカルロ|モンテカルロラリー]]<br />
* 1965年 - 1台参戦、リタイア。<br />
* 1966年 - 1台参戦、総合59位。<br />
* [[1967年]] - 3台参戦、総合58位、2台リタイア。<br />
<gallery><br />
ファイル:Datsun Bluebird 410 002.JPG|セダン 1300ファンシーデラックス（中期型）<br />
ファイル:NissanBluebird-410.jpg|セダン（後期型）<br />
15-07-12-Mexico-D-F-RalfR-N3S 9072.jpg|Datsun Bluebird P410<br />
</gallery><br />
{{-}}<br />
<br />
=== 3代目 510型系（1967年 - 1972年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=ダットサン・ブルーバード（3代目）<br />
| 車名補=510型系<br />
| 1枚目画像の説明=クーペ 1600 SSS<br />（KP510型）<br />
| 1枚目画像名=Datsun Bluebird Coupe (510) 001.JPG<br />
| 2枚目画像の説明=4ドアセダン 1400デラックス<br />（610型系と併売期のN510型）<br />
| 2枚目画像名=Datsun-Bluebird1400Deluxe.JPG<br />
| 3枚目画像の説明=4ドアセダン 1800 SSS<br />
| 3枚目画像名=510BluebirdSSS.jpg<br />
| 販売期間=1967年8月 -<br />1972年12月生産終了<br />
| 設計統括=[[太田昇]]<br />
| デザイン=[[内野輝夫]]<br />
| ボディタイプ=2/4ドアセダン /2ドアクーペ<br />ワゴン/バン<br />
| エンジン=1.3/1.4/1.6/1.8L 直4 SOHC <br />
| モーター= <br />
| トランスミッション=3速AT<br />4速 / 3速MT<br />
| サスペンション=前:[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]コイル<br />後:[[セミトレーリングアーム]]コイル<br />
| 駆動方式=FR<br />
| 全長=4,095mm<br />
| 全幅=1,560mm<br />
| 全高=1,420mm<br />
| ホイールベース=2,420mm<br />
| 車両重量=945kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=前:[[ディスクブレーキ]]ディスク<br />後:ドラム<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=4ドアセダン 1800SSS 4速MT（後期型）<br />
}}<br />
ブルーバードの歴代シリーズの中で後の910型と共に、大きな成功を収めたモデルである。1966年には[[ダットサン]]のエントリーモデルとして、1.0Lクラスの[[大衆車]]、[[ダットサン・サニー]]が発売されていたことから、ブルーバードは1.3L以上の中級モデルとして上位移行し、ボディは大型化された。当初のボディタイプは2ドア / 4ドア[[セダン]]、4ドア[[ステーションワゴン|ワゴン]] / 4ドア[[ライトバン|バン]]の4種類。社内デザイナーによる「スーパーソニックライン」と称する、直線的で彫りの深いシャープなデザインとなった。従来装備されていたフロントドアガラスの[[三角窓]]は、換気装置の強化により省略された。<br />
<br />
メカニズムは、オースチンの影響が強かった410系までに比べて一新されている。後にスカイラインやフェアレディZに搭載されるようになるL型と呼ばれる新開発のエンジン[[水冷エンジン|水冷]][[直列4気筒]] SOHCの[[日産・L型エンジン|L型]](『絶版日本車カタログ』[[講談社ビーシー|三推社]]・[[講談社]]、41頁参照)を搭載しており、量販モデルである1.3LのL13型と、上級モデルとして1.6LのL16型を積んだ「SSS（スーパー・スポーツ・セダン）」のラインアップだった。サスペンションは日産初の四輪[[独立懸架]]（フロント：[[ストラット式サスペンション|マクファーソン・ストラット]]、リア：[[セミトレーリングアーム]]<ref group="注釈">セミトレーリングアーム後輪懸架は、世界的にも当時、[[メルセデス・ベンツ]]、[[BMW]]などの限られたモデルで先例があったのみで、この時代の独立懸架のなかでは特に限界時の挙動に優れたものであった。同クラスの日本製乗用車では[[いすゞ・ベレット]]が先行して四輪独立懸架を採用しており（後輪は限界時の挙動変化が急激な[[スイングアクスル|ダイアゴナル・スイングアクスル]]で、普遍的成功とはならなかった）、これを知った日産社長の川又克二が「うちではできないのか?」と技術陣にプレッシャーをかけたことが一因であった。もっとも[[日本興業銀行]]の出身で技術屋ではない川又の場合、その要求も高性能の追求というよりは、カタログスペックでの商品性向上の方を目論んでいた節がある。</ref>）を採用。セミトレーリングアームの[[ドライブシャフト]]伸縮には直前に日産と合併されていた[[プリンス自動車]]が「[[日産・グロリア|グロリア]]」後輪の[[ドディオンアクスル]]に使用していた「ボール・[[スプライン]]」の技術を利用している。<br />
<br />
日本国内では他社に先駆けた先進的設計と斬新なスタイリングをアピールし、オーソドックスな後輪車軸懸架構造ながらデラックスな装備を売りにする[[トヨタ・コロナ|トヨペット・コロナ]]との「BC戦争」を競り合った。日本国外では、廉価でありながら欧州車並みに高度なスペックを備えた魅力的なセダンとして「プアマンズ・BMW」との評を得、ラリーフィールドでのタフネスな活躍ぶりとも相まって人気を高め、史上初めて[[北アメリカ|北米]]市場でヒットした[[日本車]]となった。当時の米国では高校生が初めて乗るクルマとして人気を博し、その世代の米国人にとっては思い出深いクルマだという。続いて開発された初代[[日産・フェアレディZ|フェアレディZ]]と共に、北米輸出市場における日産（ダットサン）の躍進を実現した存在といえる。<br />
* [[1967年]][[8月15日]] - 発売<ref>{{Cite book|和書|author=[[沼田亨]]|year= 2007|title= 新聞広告でたどる60〜70年代の日本車|publisher= [[三樹書房]]|page=7|id= |isbn=978-4-89522-500-7}}</ref>。<br />
* [[1968年]]10月 - マイナーチェンジで[[ワイパー]]ピボット位置、[[フロントグリル]]、[[尾灯|リアコンビネーションランプ]]、SSSの砲弾型フェンダーミラー形状を変更。直列4気筒SOHC L16型（1595cc）搭載モデル「ダイナミックシリーズ」を追加。DXに4速マニュアル[[シフトレバーの配置|フロアシフト]]車追加。<br />
* 1968年11月 - コロナ[[ハードトップ]]に対抗した2ドア[[クーペ]]を追加。本車種のクーペとしては最初で最後の3連リレー式ウインカー（「流れる」テール）が採用される。<br />
* [[1969年]]9月 - 一部改良。北米の安全基準に合わせ、衝撃吸収[[ダッシュボード (自動車)|ダッシュボード]]を採用、インパネ形状も変更<ref name="motorfan">{{Cite book|和書|year= 2013|title= モーターファン別冊 ダットサン ブルーバード510のすべて|publisher=三栄書房|page=57|id= |isbn=978-4-7796-1870-3}}</ref>。ラジオアンテナは[[ピラー|Aピラー]]へ移動。<br />
* [[1970年]]9月 - 一部改良。フロントグリル、リアコンビネーションランプ<ref group="注釈">このグループのみバックランプは中央部に設置（それ以外は内側（ナンバープレート脇））。</ref>を再度変更<ref name="motorfan"></ref>。直列4気筒SOHC L18型 (1770cc) を搭載した1800SSS発売。1.3L → 1.4Lへ拡大。4ドアセダンGLを追加。<br />
* [[1971年]]9月 - ブルーバードU（610型系）の発表に伴い車種整理。1800cc車とクーペを廃止、セダン1.4L/1.6Lの廉価グレードがメインとなり、「幸せの1400」のCMキャッチフレーズで610型系との併売へ。グリル周りは樹脂パーツを多用して610型系と類似したいかついデザインに変更された。テールランプとウインカーが独立したタイプを選ぶことができるようになった。最終期にはスモールランプも独立した。SSSは出力強化（100馬力 → 105馬力）、フェンダーミラーのブラック化、革巻き風ステアリングの採用なども実施<ref name="motorfan"></ref>。この時期に至っても市場からの人気は高かった。<br />
* [[1972年]]12月 - 510型系生産終了。<br />
;モータースポーツ<br />
* 1969年 - [[メキシカン1000マイルラリー]]（現行のラリー「[[バハ1000]]」の前身）で[[ピート・ブロック]]/[[ボブ・ライアン]]組の510が総合4位入賞。ゼッケン89の同車はラリー終盤で右前輪ストラットのショックアブソーバーがボンネット上へ突き抜けるアクシデントがあったが、上位完走してタフネスさを証明した。<br />
* 1970年 - 「第18回東アフリカサファリラリー」にて総合・チーム優勝の2冠達成。「ラリーの日産」のイメージを確立する。[[石原プロモーション]]により映画『[[栄光への5000キロ]]』が制作される。なお、この映画の撮影は1969年の17回サファリの際に行われ、ゼッケン90番のロケ車が実際のラリーに出走、総合5位に入賞した。ドライバーは18,19回優勝者のハーマン/シュラー組である.これは、このロケ車での活躍を日産ワークスが評価して起用したものである。<br />
<gallery><br />
ファイル:Nissan Bluebird.JPG|第18回東アフリカサファリラリー総合優勝車（ハーマン/シュラー組）<br />
</gallery><br />
{{-}}<br />
<br />
=== 4代目 610型系（1971年 - 1976年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=ダットサン・ブルーバードU（4代目）<br />
| 車名補=610型系<br />
| 1枚目画像の説明=2ドアハードトップ 2000GT-X<br />
| 1枚目画像名=Datsun-Bluebird610.jpg<br />
| 2枚目画像の説明=4ドアセダン（後期型）<br />
| 2枚目画像名=Datsun 180B on track.jpg<br />
| 3枚目画像の説明=4ドアセダン（後期型・リア）<br />
| 3枚目画像名=1976 Datsun 180B (P610) GL sedan (2011-01-05).jpg<br />
| 販売期間=1971年8月 - 1976年7月<br />
| 設計統括=[[太田昇]]<br />
| ボディタイプ=4ドアセダン<br />2ドアハードトップ<br />ワゴン / バン<br />
| エンジン=1.8/1.6L 直4<br />2L 直6<br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=3速AT<br />5速 / 4速MT<br />
| サスペンション=前:[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]コイル<br />後:[[セミトレーリングアーム]]コイル<br />
| 駆動方式=FR<br />
| 全長=4,215mm<br />
| 全幅=1,600mm<br />
| 全高=1,415mm<br />
| ホイールベース=2,500mm<br />
| 車両重量=1,035kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=前:ディスク<br />後:ドラム<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=セダン 1800SSS-E 5速MT（前期型）<br />
}}<br />
車格の上級移行により、車体は大型化、当時の風潮に沿った曲面基調でアクの強いデザインとなり、車名も「U」のサブネームが付いた「'''ブルーバードU'''」となった。なお、従来の510型系は、2ドアセダン/4ドアセダンの1.4Lと1.6Lの廉価モデルのみが[[1972年]]12月まで継続生産され<ref group="注釈">1973年1月に[[日産・バイオレット|バイオレット]]に引き継がれた。</ref>、併売されていた。なお、このモデルでは[[タクシー]]仕様（営業車）は設定されなかった<ref group="注釈">[[個人タクシー]]の場合は使用実績あり。</ref>。グレードは、STD、DX、GL、SSS、SSS-L、SSS-E{{#tag:ref|グレード名のEはEGI（電子制御の[[燃料噴射装置|ガソリン噴射装置]]）搭載エンジン車を意味する。|group="注釈"|name="egi"}}が設定され、ボディタイプは、4ドアセダン、2ドア[[ハードトップ]]、ワゴン、バンの4種類。セダン、ハードトップはサイドウインドウ下の「Jライン」と称するガーニッシュが特徴であり、その色は標準のダークグレーのほか、外板色が白の場合Jラインは黒となり、紺メタリックではオレンジ色も選べた。<br />
;2000GTシリーズ<br />
直列6気筒2.0LのL20型を搭載、[[ホイールベース]]を150mm延長し、フロント[[オーバーハング (自動車用語)|オーバーハング]]を55mm延長したロングノーズの2000GTシリーズ<ref group="注釈">鮫に似ていることから「'''サメブル'''」と呼ばれた。また、グレードから「'''ブルG'''」とも。</ref>のGT、GT-E、GT-X、GT-XE<ref group="注釈" name="egi" />が追加設定される。[[フロントグリル|フロント周り]]は[[ポンティアック]]を思わせる処理がなされ、スカットル部のエアアウトレット風の処理が[[サメ]]の[[えら|エラ]]を連想させるデザインであったためサメブルと呼称された。マイナーチェンジ車は、[[オイルショック]]・排出ガス規制で売れ行きが伸びなかった<ref group="注釈">当時ブルーバードを販売する[[日産店]]からは2000ccクラスの車種設定の要請が出ていたが、日産手持ちの主流エンジンにはこのクラスで適当な乗用車用直列4気筒エンジンがなく、本来なら適切なクラスであった[[プリンス自動車工業|旧プリンス]]系[[プリンス・G型エンジン|G型エンジン]]も、当時は元来の日産派が合併以前の旧プリンス派を冷遇していた社内事情から選択できなかった。やむなく、6気筒で重く嵩張るが一応2000cc級のL20を搭載したものである。</ref>。<br />
* [[1971年]]8月 - 発売。<br />
* [[1972年]]8月 - 一部改良で、[[燃料噴射装置#Lジェトロニク|EGI]]を1.6Lにも設定。<br />
* [[1973年]]8月 - マイナーチェンジでフロントグリル周辺、[[尾灯|リアコンビランプ]]の意匠を変更し2000GTシリーズを追加。<br />
* [[1975年]]9月 - 2.0L EGI車が、10月に1.6L、1.8L、2.0Lの[[キャブレター]]仕様車が50年[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]に適合。<br />
* [[1976年]]2月 - 2.0L EGI車が、3月に1.6L、1.8L EGI車が51年排出ガス規制に適合。<br />
;モータースポーツ<br />
:;サファリラリー <br />
* 1972年 - 1台が参戦し、総合12位。<br />
* 1973年 - 2台が参戦し、総合2位・4位、チーム優勝。<br />
{{Main2|710型系については[[日産・バイオレット|バイオレット]]を}}<br />
{{-}}<br />
<br />
=== 5代目 810型系（1976年 - 1979年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=ダットサン・ブルーバード（5代目）<br />
| 車名補=810型系<br />
| 1枚目画像の説明=4ドアセダン（前期型） フロント<br />
| 1枚目画像名=Nissan bluebird 810 1.8gl 1 f.jpg<br />
| 2枚目画像の説明=4ドアセダン（前期型） リア<br />
| 2枚目画像名=Nissan bluebird 810 1.8gl 1 r.jpg<br />
| 3枚目画像の説明=2ドアハードトップ（後期型）<br />1978年9月 - 1979年11月<br />
| 3枚目画像名=810Bluebird2d.jpg<br />
| 販売期間=1976年7月 - 1979年11月<br />
| 設計統括=[[石川康雄]]<br />
| デザイン=[[園勲夫]]<br />
| ボディタイプ=4ドアセダン / 2ドアハードトップ/バン<br />
| エンジン=2.0L 直6<br />1.8/1.6L 直4<br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=3速AT/5速MT/4速MT<br />
| サスペンション=前:マクファーソンストラットコイル<br />後:[[独立懸架|セミトレーリング]]式コイル（SSS/G6）<br />リジッド[[リーフ式サスペンション|リーフ]]（GL / DX初期）<br />
| 駆動方式=FR<br />
| 全長=4,260mm<br />
| 全幅=1,630mm<br />
| 全高=1,390mm<br />
| ホイールベース=2,500mm<br />
| 車両重量=1,030kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=前:ディスク<br />後:ドラム<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=セダン 1800GL 4速MT（前期型）<br />
}}<br />
[[オイルショック]]や[[排出ガス規制]]対応のため登場が遅くなり、販売不振のため次期モデル910型系の登場が早まるなど、わずか3年4ヶ月の生産に留まった。CMや広告出演は[[加山雄三]]で、キャッチフレーズは「ヘビーデューティ」であったが、引き続きのサイズ肥大化の一方で排気ガス対策とこれに伴う性能低下対処が最優先されたモデルであった。ボディタイプはセダン、2ドアハードトップ、バンで、輸出用にワゴンが存在。ロングノーズの6気筒2.0LモデルはG6シリーズとして続投。また、610型系では設定されなかったタクシー仕様車（L18Ｐ型搭載）が復活。これには[[730 (交通)|沖縄向け左ハンドル仕様]]がごく少数生産された。エンジンは[[自動車排出ガス規制|昭和51年排出ガス規制]]に適合した[[直列4気筒]]の[[日産・L型エンジン|L16 / L18型]]、[[直列6気筒]]のL20型をラインナップ。足回りは、前輪が[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]とコイル[[ばね|スプリング]]であったが、後輪はSSS系とG6シリーズは[[セミトレーリングアーム]]とコイルスプリングを踏襲したものの、GL / DX系は低コストの[[リーフ式サスペンション|リーフ]][[車軸懸架|リジッドサスペンション]]となった。<br />
* [[1976年]]7月 - 発売。<br />
* [[1977年]]10月 - マイナーチェンジ。1800 SSSの5速M/T車がZ18S型エンジン（NAPS-Z）採用により昭和53年排出ガス規制適合（E-P811型）。セダン / ハードトップのGL / DX系のリアサスペンションを[[リンク式サスペンション|4リンク式]]に変更。セダン・ハードトップのバンパーをオーバーライダー付きの大型バンパーに変更。トランクリッドのエンブレムをNISSAN BLUEBIRDからNISSAN NAPSに変更。バンにAT車を追加し、併せてブルーバード国内登録200万台記念特別仕様車を発売。<br />
*[[1978年]]1月 - 1800DX・1800GL（キャブレター仕様）・1800SSS（4速MT・AT車）が昭和53年排出ガス規制適合。<br />
* 1978年8月 - マイナーチェンジで811型となり、営業車を除く全車[[自動車排出ガス規制|昭和53年排出ガス規制]]適合となる。角型4灯[[前照灯|ヘッドランプ]]を採用（タクシー仕様のSTD / DXを除く）。また、ロングノーズで4気筒エンジン搭載のG4シリーズ（リアサスペンションはGL系と同じ4リンク式）と最上級車として2000G6-E・F / G6-F / 1800GF/GF-Eを新設。このマイナーチェンジを機にダットサン・ブルーバードからニッサン・ブルーバードへの名称変更が行われた。（日産の公式発表より。但し、正式名称はダットサン・ブルーバードのままであった）。<br />
* [[1979年]]3月 - ブルーバード20周年記念車の「スピリット20」ではブルーバード史上初の[[サンルーフ]]を設定。また、タクシーには日本国内初3速[[シフトレバーの配置|フロア]]オートマチック車が設定され、角型4灯ヘッドランプのGLを追加。同時にエンジンも昭和53年排出ガス規制適合のZ18P型となる。なお、限定車「スピリット20」シリーズの発売を機に乗用モデルはトランクリッドのNAPS-Z及びNAPSエンブレムは廃止された（但し、タクシー車両はトランクリッドのエンブレムをNISSAN NAPSからNISSAN NAPS-Zに変更）。<br />
{{-}}<br />
<br />
=== 6代目 910型系（1979年 - 1993年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=ダットサン・ブルーバード（6代目）<br />
| 車名補=910型系<br />
| 1枚目画像の説明=セダン ターボSSS-S<br />
| 1枚目画像名=910BluebirdSSS.jpg<br />
| 2枚目画像の説明=ワゴン 1.8GL（海外仕様）<br />
| 2枚目画像名=1980 Datsun Bluebird Wagon 1.8 GL 01.jpg<br />
| 3枚目画像の説明=ハードトップ<br />
| 3枚目画像名=Nissan-Bluebird910hardtop.JPG<br />
| 販売期間=1979年11月 -<br />1993年7月生産終了<br />
| 設計統括=[[石川康雄]]<br />
| デザイン=[[園勲夫]]<br />
| ボディタイプ=4ドアセダン / バン / ワゴン<br />2/4ドアハードトップ<br />
| エンジン=Z20E/Z20型 直4 2L<br />Z18ET/Z18E→CA18E/Z18→<br />CA18型 1.8L 直4<br />Z16→CA16型 1.6L 直4<br />Z18P型 LPG 直4<br />LD20/LD20T型<br />ディーゼル2L 直4 <br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=4速 / 3速AT<br />5速 / 4速MT<br />
| サスペンション=前:[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]コイル<br />後:[[セミトレーリングアーム]]コイル<br />
| 駆動方式=FR<br />
| 全長=4,510mm<br />
| 全幅=1,655mm<br />
| 全高=1,370mm<br />
| ホイールベース=2,525mm<br />
| 車両重量=1,110kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=前:ベンチレーテッドディスク<br />後:ディスク<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=2ドアHT 2000SSS-ES 5速MT（前期型）<br />
| 別名=北米:[[日産・マキシマ]]（初代）<br />
}}<br />
ブルーバード史上、最後の[[後輪駆動|FR車]]となる。1970年代、開発・販売面での迷走を続けたブルーバードであったが、このモデルは派生型のロング[[ホイールベース]]型や[[直列6気筒]]モデルを廃止するという思い切った見直しが図られ<ref group="注釈">直列6気筒エンジン搭載車は1980年9月に登場した[[日産・レパード|レパード]]が引き継いだ。</ref>、バランスの取れた4気筒中型セダンとして設計された。<br />
<br />
510型を髣髴とさせる直線基調の機能的でクリーンなスタイルなども手伝って、小型車（1.6L - 2.0Lクラス）で27か月連続新車登録台数第1位を記録するなど、910型は510型以来の大ヒットとなった。広告のイメージキャラクターには[[沢田研二]]を起用し'''「ザ・スーパースター」「ブルーバード、お前の時代だ」'''のキャッチコピーが使われた<ref group="注釈">この広告に対しライバル車の7代目コロナでは[[ロジャー・ムーア]]を起用し「スーパーヒーローより愛をこめて」「舞台は主役を待っていた」のキャッチコピーで対抗した。更に初期のTVCMでは、ブルーバードのCM中の沢田を連想させる白スーツの男が噴水に落下するシーンを入れており、BC戦争の激化が表面化していた。</ref>、このCMで910型大ヒットの立役者となった沢田は引き続き次作U11前期型（ブルーバード・マキシマも含む）生産終了までイメージキャラクターを務める事となる（後述）、本人が歌うCMソングやナレーションも話題となった。<br />
<br />
輸出仕様も国内仕様に準じたかたちで4気筒エンジンが用意されたものの、6気筒エンジンが必須の[[北アメリカ|北米]]向けのみは、[[ホイールベース]]を100mm延長し、[[日産・L型エンジン#L24E|L24E型]]2.4L直列6気筒エンジンを搭載したセダンとワゴン（GL910 / WGL910型系）がラインナップされ、「[[日産・マキシマ|ダットサン・810マキシマ]]」の[[愛称]]で発売された。国内向け[[ガソリンエンジン]]は全車直列4気筒の[[日産・Z型エンジン|Z型]]に統一され、また、この910型から[[ディーゼルエンジン]]（[[日産・L型エンジン#LD20|LD20型]]）が登場し、後にディーゼル[[ターボチャージャー|ターボ]]（LD20T型）エンジンも追加される。[[タクシー|営業車]]には、[[LPG自動車|LPGエンジン]]のZ18P型が搭載された。SSSシリーズには開発当初、[[日産・スカイライン|スカイラインRS]]用の[[マルチバルブ|4バルブ]][[DOHC]]の[[FJ20E]]エンジンの搭載も企画されたが、当時日産はターボブームまっただなかということもあり、販売サイドの意向で見送られたという逸話もある<ref group="注釈">カーマニア向け雑誌の企画で実際にFJ20Eに換装されたものもあったが、エンジン重量の違いで極端なフロントヘビーとなり、走行性能はかなり不安定になったという。しかし、日産では、さらに格下の[[日産・サニー|B310型系サニー]]や[[日産・バイオレット|A10型系バイオレット]]と同じシャシの[[日産・シルビア|S110型系シルビア]]にFJ20Eエンジンを搭載している。</ref><ref group="注釈">1997年頃まで、ニスモのパーツカタログにダートトライアル用FJ20搭載エンジンマウントが記載され販売されていた。</ref>。<br />
<br />
足回りは、フロント[[サスペンション]]が日本製[[二輪駆動|FR]]車初のゼロ[[スクラブ半径|スクラブ]]と、ハイ[[キャスター]]にセッティングされた、[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]コイル、リアは、SSS系には[[セミトレーリングアーム]]コイル、エレガント系、[[タクシー]]、後期型[[ステーションワゴン|ワゴン]]は[[リンク式サスペンション|4リンクコイル]]、[[ライトバン|バン]]、前期型ワゴン、1987年10月以降のLPGエンジンのタクシーは[[リーフ式サスペンション|半楕円リーフリジッド]]（ディーゼルエンジンのタクシーは1987年10月以降も4リンク式）となった。また、[[豪州日産]]では[[1985年]]まで生産を行っていた。<br />
<br />
営業車を除く全車、前輪にベンチレーテッド[[ディスクブレーキ]]を装備。[[キャブレター]]仕様を除くSSS系、後期型 2.0L のエレガント系には[[ウレタン]]製衝撃吸収大型[[バンパー]]が装備された。これらの機構的特長を前面に押し出した「走る。曲がる。止まる」のキャッチコピーは、「技術の日産」ファンのユーザーの購買心理に好意的に迎えられた。<br />
<br />
SSS-XGシリーズには[[デジタルメーター]]も標準装備する。<br />
<br />
当モデルの2ドアハードトップをオープンカーに改造したものが、発売当時開場したばかりの[[横浜スタジアム]]で[[リリーフカー]]として使用されていた。<br />
<br />
* [[1979年]]<br />
**11月 - 発売。<br />
**12月 - バンとワゴン（名称はADワゴン 1800GS / GL）<ref group="注釈">後に[[日産・AD|ADバン]]の乗用車仕様の名称に採用された。</ref>を追加発売。<br />
* [[1980年]]<br />
**3月 - 1800[[燃料噴射装置|EGI]][[ターボチャージャー|ターボ]]（Z18ET型 135馬力）のターボSSS / ターボSSS-S / ターボSSS-X / ターボSSS-XG追加。<br />
**4月- セダン2000ディーゼル（LD20型 65馬力）GL / GFを追加。サンルーフ、オートエアコン装着車を設定。<br />
*10月 - 1800 SSSターボとセダン1600GL / GFに[[オートマチックトランスミッション|AT]]車追加。これを機に2000SSS-ESは廃止。<br />
* [[1981年]]<br />
**1月 - 2000[[キャブレター]]仕様（Z20S型・110馬力）の2000 GL / GF / SSS-Lを追加。<br />
**2月 - 特別仕様車セダン1600スポーティーGL発売。<br />
**5月 - セダンターボSSSベースの特別仕様車発売。<br />
**8月 - 特別仕様車1600スポーティーGL-II・V20ターボスペシャル発売。<br />
**9月 - 特別仕様車スポーツスター1600スペシャル発売。<br />
**10月 - 特別仕様車1600スポーティーGL発売。<br />
* [[1982年]]<br />
**1月 - マイナーチェンジ。内外装変更。同クラス初のピラーレスの4ドア[[ハードトップ]]モデルを追加。2ドアハードトップは1800ターボSSS / ターボSSS-Sの2グレードに整理。<br />
**5月 - 特別仕様車1600スポーティーGL発売。<br />
**6月 - 特別仕様車発売。<br />
**10月 - 一部改良。[[自然吸気]]の1.6L / 1.8Lガソリンエンジンを[[日産・CAエンジン|CA16、CA18 / CA18E型]]に変更。ターボ車は4速AT化。<br />
* [[1983年]]<br />
**2月 - 特別仕様車50シリーズ発売。<br />
**3月 - スーパーエクストラシリーズ発売。<br />
**5月 - 特別仕様車50スペシャルII発売。<br />
**7月 - ドアミラー採用。<br />
**10月 - [[営業車|営業車モデル]]（[[タクシー]]、[[教習車]]）を除き販売終了。<br />
<br />
;モータースポーツ<br />
* 1981年10月 - [[オーストラリア]]で開催された耐久レース「[[バサースト]]1000」に参戦。結果は[[オーバーヒート]]によりリタイア。<br />
* 1982年5月 - 当時のグループ5規定に合わせたレーシングカー「ブルーバード・ターボ」が登場。2ドアハードトップ（KY910型）をベースに車体の一部を[[フレーム形式 (自動車)#マルチチューブラーフレーム|パイプフレーム]]とする[[ノバ・エンジニアリング]]製のシャシに、大型の[[エアロパーツ#フロントスポイラー|フロントスポイラー]]、および[[エアロパーツ#リアウイング|リアウイング]]を備える[[ムーンクラフト]]製の[[カウル]]を装着。ドライバーは、[[柳田春人]]。<br />エンジンは直列4気筒DOHCの[[日産・L型エンジン|LZ20B]]型に[[エアリサーチ]]製T05Bターボチャージャー、および[[ルーカス]]製メカニカル[[燃料噴射装置|インジェクションシステム]]を組合わせた[[日産・L型エンジン|LZ20B/T]]型（2082cc 570ps/7,600rpm、55kgm/6,400rpm）を搭載する。この車両は当初[[ニッサン・シルビア|シルビア]]の兄弟車[[日産・ガゼール|ガゼール]]のカウルを装着していた。この個体は近年[[レストア]]を受け、現在は[[日産自動車座間工場|座間事業所]]内にある[[日産座間記念車庫]]に保管されている。<br />
* [[田嶋伸博|モンスター田嶋]]が全日本ダートトライアルに[[FJ20E]]を搭載した車両で参戦していた。<br />
;主な戦歴<br />
* 1982年5月 - 「[[富士グランチャンピオンシリーズ|富士GCシリーズ]]第2戦 富士グラン250キロレース」3位入賞<br />
* 1982年5月 - 「RRC筑波チャンピオンレース」SSクラス 2位入賞<br />
* 1982年10月 - 「バサースト1000」クラス優勝（総合8位）<br />
* 1982年12月 - 「RRC筑波チャンピオンレース最終戦」SSクラス 2位入賞<br />
* 1983年12月 - 「RRC筑波チャンピオンレース最終戦」SSクラス 優勝<br />
* 1983年 - 「富士スーパーシルエットチャンピオンシリーズ」 チャンピオン獲得<br />
<br />
;営業車モデル<br />
{{Double image stack|right|910bluebird taxi.jpg|910bluebird taxi rear view.jpg|230|STD（1987年マイナーチェンジ後）}}<br />
営業車モデル（タクシー用）は、FF（[[前輪駆動]]）のU11型にフルモデルチェンジされた後も、FR（[[後輪駆動]]）の910型が継続生産されていた。その理由に、<br />
# FFでは、FRより最小回転半径が大きく、（[[タクシー]]業界で重視される）小回り性能で不利である。<br />
# 技術的にはFFで問題なかったが、[[マニュアルトランスミッション]]車の[[クラッチ]]板交換の際に「エンジンを下ろさなければ[[整備]]できない」と[[ハイヤー]]・タクシー業界で難色を示された<ref group="注釈">810型、910型、U11型開発主管の石川康雄の談{{要出典|date=2015年8月}}。[[廃車 (自動車)|廃車]]までの走行距離が数十万kmに達するタクシーでは、クラッチ板交換の回数も自家用車に比して格段に多くなる。</ref>。<br />
# 熟成されつくしたFRは、車両や[[部品]]の耐久性の面で当時は発展途上にあったFFよりも信頼性が高かった。<br />
# FFはFRに比べ[[ステアリング|ステアリングホイール]]への反力や操舵力自体がやや大きいこと、登り勾配やフル積載では発進時のクラッチ操作がシビアとなることなどから、乗務員の負担が若干大きい。<br />
以上の理由で、FF（前輪駆動）のU11型の営業車モデル（タクシー用）の設定を断念せざるを得なかった事情があった。<br />
* [[1984年]]1月 - 一部改良。デラックス仕様を廃止、LPG車に5速フロアMT追加。1983年の日産創立50周年を機に一新された「NISSAN」ロゴと、U11型系と同じ「BLUEBIRD」ロゴに変更、エンブレムの位置も左側から右側に移動されている。<br />
* [[1985年]]3月 - 一部改良。LPGエンジン車はリアサスペンションの耐久性向上とLPGボンベ容量が71Lから99Lに増大のために[[リーフ式サスペンション|リーフリジッド]]（E-PC910型）へ変更<ref group="注釈">ディーゼルエンジン車は従来通り4リンク式。</ref><br />
* [[1986年]]<br />
**1月 - 一部改良。3速コラムMTを廃止し、4速コラムMT新設。<br />
**8月 - 一部改良。駐車灯廃止およびリヤ中央席にシートベルト追加。<br />
**12月 - 一部改良。左右非対称のアンシンメトリーミラーと積雪地対策のショートエプロンをオプション設定。<br />
* [[1987年]]10月 - マイナーチェンジ。生産工場が[[日産追浜工場|追浜工場]]から[[日産車体]]平塚工場へ移管され、[[ステアリング|ステアリングホイール]]の形状変更<ref group="注釈">Y30〜Y31前期の[[日産・セドリック|セドリック]] / [[日産・グロリア|グロリア]]営業車仕様のオリジナルと同一のもの。</ref>、メーターパネルを[[タコグラフ]]取り付け対応に、SSS系と同一デザインの[[フロントグリル]]（通称・[[ハニカム構造|ハニカム]]グリル）と後期型SSS系と同一の[[尾灯|リアコンビネーションランプ]]に変更。ディーゼルエンジンはLD20・II型に換装。<br />
* [[1989年]]<br />
**3月 - 一部改良。AT車にシフトロック追加。<br />
**7月 - 一部改良。LPG車にLPガス緊急遮断装置採用。<br />
* [[1990年]]4月 - 一部改良。コラムMT車にパワーステアリング及び全車にサンクスパワーウィンドウ（運転席及びリヤ左側がパワーウィンドウ）をそれぞれオプション設定。<br />
* [[1991年]]10月 - ディーゼル車生産終了。<br />
* [[1993年]]7月 - [[日産・クルー|クルー]]の発売に伴い、営業車モデル（タクシー用）の生産販売を終了。<br />
{{-}}<br />
<br />
=== 7代目 U11型系（1983年 - 1990年） ===<br />
セダン／ハードトップ:1983年 - 1987年、[[日産・マキシマ#2代目 PU11型（1984年-1988年）|マキシマ]]:1984年 - 1988年、 バン／ワゴン:1983年 - 1990年<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=日産・ブルーバード（7代目）<br />
| 車名補=U11型系<br />
| 1枚目画像の説明=ハードトップ（前期型）<br />1983年10月 - 1985年8月<br />
| 1枚目画像名=Nissan_U11_Bluebird_SSS.jpg<br />
| 2枚目画像の説明=セダン（欧州仕様・前期型）<br />
| 2枚目画像名=NissanorDatsun Bluebird U11 fwd France ca 1984.jpg<br />
| 3枚目画像の説明=ワゴン（欧州仕様・後期型）<br />
| 3枚目画像名=1986 Nissan Bluebird Wagon 2.0 GL 01.jpg<br />
| 販売期間=1983年10月発売 -<br />1990年5月生産終了<br />
| 設計統括=[[石川康雄]]<br />
| デザイン=[[園勲夫]]<br />
| ボディタイプ=4ドアセダン / 4ドアハードトップ<br />ワゴン/バン<br />
| エンジン=VG20ET/VG20E型 2L [[V型6気筒|V6]]<br />CA20型 2L 直4<br />CA18DET/CA18ET/<br />CA18E/CA18型 1.8L 直4<br />CA16型 直4 1.6L<br />LD20→LD20II型<br />直4 ディーゼル2L <br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=4速 / 3速AT<br />5速 / 4速MT<br />
| サスペンション=前:マクファーソンストラット<br />後:ストラット<br />
| 駆動方式=FF<br />
| 全長=4,500mm<br />
| 全幅=1,690mm<br />
| 全高=1,370mm<br />
| ホイールベース=2,550mm<br />
| 車両重量=1,105kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=前:ベンチレーテッドディスク<br />後:ディスク<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=4ドアHT ターボSSS 5速MT（前期型）<br />
| 別名=北米:[[日産・マキシマ]]（2代目）<br />
}}<br />
ブルーバード初のエンジン横置きFF（[[前輪駆動]]）車<ref name="shashin">『昭和55年 写真生活』（2017年、ダイアプレス）p93</ref>。先代の910型の流れを汲んだデザイン<ref name="shashin"/>で、ボディタイプは、910型に設定されていた2ドアハードトップは廃止され、4ドア[[セダン]]、4ドア[[ハードトップ]]、[[ステーションワゴン]]、[[ライトバン|バン]]の4種類が設定され、前モデルの910型系と比較してトレッド幅を拡大し、コーナリングにおける[[トルクステア]]などのFFの弱点を消すことに重点がおかれる<ref name="shashin"/>。[[ガソリンエンジン]]は、すべて[[日産・CAエンジン|CA型]]に統一され、[[ディーゼルエンジン]]は、ノンターボの[[日産・L型エンジン|LD20型]] 65馬力の1種類のみの設定。広告には、[[沢田研二]]が先代の910型に引続き起用<ref group="注釈">U11前期型（ブルーバード・マキシマも含む）生産終了まで。</ref>され引き続きCMソングとナレーションも担当した他、これまでのビジュアル中心のものに加えてコミカル風のCMも作られた、ブルーバード・マキシマCMはCMソングとナレーションのみに止まり、沢田降板後の後期型CMは無名の外国人タレントを起用しCMイメージも一新した（このCM以降、U14までCMに有名タレントが起用される事はなく、その間海外無名タレントの起用や車が走っているだけの映像が使われた）、キャッチコピーは前期型は'''「ブルーバード、お前はスーパージェネレーション」「走りが、だん然、素晴らしい」「ブルーバードにならないか」'''、後期型は'''「人の中へ。」'''であった。1983年の日産創立50周年を機に一新された米国のペンタグラム社が製作したロゴフォント<ref group="注釈">1983年、日産創立50周年を機に米国のペンタグラム社が製作したロゴ[[フォント]]に一新された。</ref>を採用。先代の910型系までの正式車名であった「ダットサン・ブルーバード」から、U11型へのモデルチェンジを機に、正式車名が「日産・ブルーバード」へと改められ、車検証の車名欄も、先代の910型までの「ダットサン」からU11型から「ニッサン」へと改められている<ref group="注釈">[[1981年]]7月、当時の[[石原俊]]社長の方針で、それまで展開していた「[[ダットサン]]」ブランドを廃止して、「[[日産自動車|日産]]」ブランドに順次変更する事が発表された。</ref>。ADワゴン（[[ステーションワゴン]]）はターボSSSとLXの2グレードがあり、ターボSSSは当時珍しいガソリンターボのワゴン車であった。海外輸出については、これまでのダットサン160~200Uから正式に「日産ブルーバード」('''NISSAN-BLUEBIRD'''中文:日産藍鳥または青鳥)となりメーターがドイツ・アウトバーン対応のMAX240km/h以外は日本国内仕様と同一である。一方オーストラリアでは、日本より遅れること2年後に生産が開始されたモデルである。前輪駆動生産のライン関係などに大幅な遅れをとった関係から910型が長らく生産された要因とされた。<br />
* [[1983年]]<br />
**10月 - 発売。（SSSはスーパー・スポーツ・セダンからスーパー・スポーツ・サルーンに）<br />
**12月 - 日産創立50周年記念車を発売。<br />
* [[1984年]]<br />
**1月 - クルージング シリーズ追加。<br />
**3月 - 一部改良及びLD20型エンジン搭載のLXエクストラを追加。<br />
**4月 - ブルーバード25周年記念特別仕様車発売。<br />
**5月 - スポーツパック仕様車を追加。<br />
**9月 - 「2000ディーゼルSLX-G」を追加。<br />
**10月 - 810型系以来の上級車種として[[V型6気筒|V6]]エンジン搭載の「'''[[日産・マキシマ#2代目 PU11型（1984年-1988年）|ブルーバードマキシマ]]'''」が登場。1.8L車は全車5速MT化。2000SLX-Gに大型バンパーを標準装備。<br />
**11月 - 国内生産累計600万台達成。この年、国内販売は[[トヨタ・カローラ|カローラ]]、[[トヨタ・カリーナ|カリーナ]]、[[トヨタ・コロナ|コロナ]]に次いで4位（1983年は5位）。<br />
* [[1985年]]<br />
**1月 - エクストラシリーズ追加。<br />
**3月 - 一部改良。CA18ET型エンジンの[[ターボチャージャー]]の冷却方式を[[水冷]]式に変更。<br />
**8月 - マイナーチェンジ。エクステリアの大幅な意匠変更が行われ、バンを除く全車にコーナリングランプを標準装備。バンパー、トランクリッドの形状変更、内装の一部変更のほか、'''SSS'''シリーズに直列4気筒[[DOHC]] 1809ccターボを採用し、145馬力<ref group="注釈">ネット値。グロス値で換算するとおよそ160馬力になる。</ref>を発生する[[日産・CAエンジン|CA18DET]]型エンジン搭載モデルが登場。追加グレードとして「セダン / ハードトップ 1800スーパーセレクト」、「セダン 1600SLX-G」および「ADワゴン 1800SSS（[[自然吸気|NA]]モデル）」が設定され、CA18 / CA16型が電子制御[[キャブレター]]のCA18S / CA16S型となり、CA20S型エンジンは廃止。バンのガソリン車を除く[[マニュアルトランスミッション]]車は全車5速化され、CA18E型とCA18S型の[[オートマチックトランスミッション]]が4速化される。フロント合わせガラスと電動格納式[[ドアミラー]]を新たに設定。<br />
* [[1986年]] - 1800に[[教習車|教習車仕様]]を追加（当初は5速MTのみ、後に4速ATも追加）。<br />
* 1986年<br />
**1月 - ブルーバードマキシマをマイナーチェンジ。[[日産・VGエンジン|VG20E型]]搭載モデルを追加。セダンLXセレクト追加。<br />
**6月 - [[日産・CAエンジン|CA18DET]]型エンジン搭載モデルにAT車追加。<br />
* [[1987年]]<br />
**5月 - ブルーバードマキシマが「'''マキシマ'''」として独立車種となる。トランクのエンブレムはNISSAN MAXIMAに変更（ただし正式名はブルーバードマキシマのままであり、型式はPU11）。同時に一部改良。<br />
**9月 - 4気筒モデル販売終了。但し、バンとワゴンについては一部改良を施した上で継続販売。<br />
* [[1988年]]10月 - マキシマ販売終了。[[日産・マキシマ]]にモデルチェンジ。<br />
*[[1989年]]<br />
**5月 - バン「L エクストラ」追加。<br />
**10月 - CA16S型エンジン・LD20・Ⅱ型エンジンが昭和63年排出ガス規制に適合し、AT車にはシフトロックを追加。<br />
* [[1990年]]5月 - [[日産・アベニール|アベニール]]の発売に伴い、バン / ワゴン生産終了。<br />
{{-}}<br />
<br />
=== 8代目 U12型系（1987年 - 1991年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=日産・ブルーバード（8代目）<br />
| 車名補=U12型系<br />
| 1枚目画像の説明=セダン XEサルーンF（前期型)<br />
| 1枚目画像名=Nissan Bluebird U12 003.JPG<br />
| 2枚目画像の説明=セダン XEサルーンF（前期型)<br />
| 2枚目画像名=Nissan Bluebird U12 004.JPG<br />
| 3枚目画像の説明=セダン2.0 SSS-R<br />
| 3枚目画像名=Nissan Bluebird U12 001.JPG<br />
| 販売期間=1987年9月 - 1991年9月<br />
| 設計統括=[[町田收]]<br />
| デザイン=[[井上眞人]]<br />
| ボディタイプ=4ドアセダン / 4ドアハードトップ / 5ドアハッチバックセダン<br />
| エンジン=SR20DET/<br />SR20DE/CA20E型 2L 直4<br />SR18Di/CA18DET-R/CA18DET/<br />CA18DE/CA18i型 1.8L 直4<br />CA16S型 直4 1.6L<br />LD20II型 ディーゼル2L 直4 <br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=4速 / 3速AT<br />5速MT<br />
| サスペンション=前:マクファーソンストラット<br />後:ストラット<br />
| 駆動方式=FF / 4WD（[[ATTESA]]）<br />
| 全長=4,520mm<br />
| 全幅=1,690mm<br />
| 全高=1,375mm<br />
| ホイールベース=2,550mm<br />
| 車両重量=1,130kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=前:ベンチレーテッドディスク<br />後:ディスク<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=セダン スーパーセレクト 5速MT（前期型）<br />
}}<br />
ブルーバード初の四輪駆動車が登場。ボディタイプは、4ドアセダンと4ドアハードトップ。丸みを持たせたデザインで、H/Tはセンターピラーレス構造を先代に引き続いて採用。V6エンジンの上級グレード「[[日産・マキシマ|マキシマ]]」とバン/ワゴンはU11型を継続生産。グレード構成は、伝統の「SSS(SSS/ツインカムSSS/ツインカムSSS-X)」シリーズのほか、「アーバンサルーン（LE/SEサルーン/XEサルーン/スーパーセレクト）」シリーズを設定。価格帯は1600LE 5MT車119.8万円～1800ツインカムターボSSS ATTESA LIMITED 4AT車299.8万円と、同型エンジン搭載車でも、セダンとH/Tとでグレードと装備の組合せが異なるなどワイドバリエーションを誇った。エンジンは先代U11型と同じ[[日産・CAエンジン|CA]]系を改良し、DOHC・135馬力の[[日産・CAエンジン|CA18DE]]、SOHC・88馬力の[[日産・CAエンジン|CA18i]]、SOHC・79馬力の1.6Lの[[日産・CAエンジン|CA16S]]、ディーゼル・67馬力のLD20-IIが用意された。また、1800ツインカムターボSSS ATTESA LIMITEDに搭載された[[DOHC]][[ターボチャージャー|ターボ]]の[[日産・CAエンジン|CA18DET]]は、[[インタークーラー]]の装着や[[プレミアムガソリン]]仕様化が行われたことで最高出力が175psにまで高められた。センターデフ式フルタイム[[四輪駆動|4WD]]システムの「[[ATTESA]]」は、2WDシリーズに対してそれぞれ「SSS ATTESA/SSS ATTESA LIMITED」、「アーバンATTESA(SE ATTESA/XE ATTESA)」シリーズとした。「アーバンATTESA」シリーズは「SSS ATTESA」に標準のリヤビスカスLSDがオプションであった。前期ではCA18i(88ps)、後期ではSR18Di(115ps)に設定。北米市場ではセダンが1990年-1992年と短命ながらも[[日産・スタンザ|スタンザ]]として販売されていた。なお、1993年より同市場で発売されている[[日産・アルティマ|アルティマ]]は後継車種である。このため海外輸出では、セダンの他ハードトップも加わり香港・シンガポールなどといった東南アジア地域に絞られた。なお、後期型におけるCMのナレーションは[[長塚京三]]<ref group="注釈">長塚は後に8代目後期型[[トヨタ・スプリンター]]（セダン）のCMに（顔出しで）出演した。</ref>が担当し、バック音楽には「[[アメイジング・グレイス]]」を採用、キャッチフレーズは'''「グッド・カー」'''だった（前期型のキャッチフレーズは'''「ブルーバードが、好きだ」「走る、曲がる、止まる、そのどんな瞬間にも最高の車であってほしい」'''）。<br />
<br />
;[[STC-Sus]]<br />
スーパー・トー・コントロール・サスペンション（STC-Sus）と呼ばれるリヤサスペンションをATTESA車に初採用。サスペンションの型式としては2WD車と同じパラレルリンク式ストラットであるが、ブッシュのたわみを利用して2本の不等長のパラレルリンクとラジアスロッドとが後輪の受ける横力に応じてトーをコントロールすることでコーナーリング性能向上を目指す機構であった。[[HICAS]]を積極的・能動的な四輪操舵とするならば、いわば受動的な四輪操舵機構であり、開発テーマの一つ「アコースティックな走り」実現に寄与していた。U13型では2WD車にも拡大採用されたものの、同時期のプリメーラでは採用しておらず、その後採用した車種はない。<br />
;SSS-R<br />
[[ラリー]]競技参加を主眼として、ラリーバージョンの「'''SSS-R'''」を設定。[[オーテックジャパン]]が開発し、[[日産自動車]]で製造、[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]]で販売された。「ATTESA」を搭載したフルタイム4WD セダン1800ツインカムターボSSS ATTESA LIMITEDを基本としており、[[エアインテーク]]が設けられた専用エンジンフードが外観上の特徴。国内JAF競技用ベース車という性格からロールバーが標準装備であり、トランスミッションもクロスギヤレシオ化されている他、様々なラリー用オプションがNISMOから用意された。エンジンは、ベースとなったCA18DETにチューニングを施した[[日産・CAエンジン|CA18DET-R]]を搭載。CA18DET-Rは、A/Rを標準車の0.64から0.89の高速高出力型としたギャレット製T25型タービンを採用、圧縮比を標準8.5から8.0に下げて最大過給圧を600mmHg（レギュラー使用時500mmHg）から690mmHgまで上昇させることで、標準175ps/23.0kg·mに対して185ps/24.5kg·mの出力を誇った。また、[[カム (機械要素)|カム]]のオーバーラップ増や[[ステンレス]]エキゾーストマニホールド、[[コスワース]]社製の専用[[鍛造]]アルミ[[ピストン]]の採用など、特筆すべき点が多い。ボディタイプは4ドアセダンのみ。定員2名（後に定員4名仕様追加）。価格は東京地区標準275万円。競技車両としての使用を前提としていたため、保証が標準車と一部異なる他、装備内容も最廉価グレード1600LEとほぼ同等まで省略されている。外観では、コーナーリングランプがないため1600LEと共通（ブラックアウト処理）となっている一方で、1600LEでさえも標準のフェンダーマーカーの点灯機能が省略されていた他、定員4名仕様車の後席座面等、標準車と異なった部品が用いられていた。受注生産車として月産10台程度販売された。後期SSS-Rの販売台数は前期に比べてもごくわずかで、エンジンは標準車と共通の[[SR20DET]](205ps/28.0kg·m)である。<br />
* [[1987年]]9月 - 発売。<br />
* [[1988年]] - 全日本ラリー選手権Cクラスに参戦し、ドライバーズチャンピオンを獲得。ドライバーは綾部美津夫。<br />
* [[1989年]]10月 - マイナーチェンジ。リアコンビネーションランプ等内外装変更。軽量ゆえに音振性能が劣っていた[[日産・CAエンジン|CA]]系エンジン(CA18DET/CA18DE/CA18i)は、後期型より新たに「90'sツインカム」[[日産・SRエンジン|SR]]系エンジン(SR20DET/SR20DE/SR18Di)に換装された（1.6L車は従来どおりCA16S型エンジン）。<br />
* [[1991年]]5月 - 4ドアセダンをベースにした独特のスタイルを持つ[[オーストラリア]]工場製の5ドアハッチバックセダンモデルの「ブルーバード・オーズィー（HAU12型）」を同年8月まで限定発売（なおU12型はオーストラリアではR31型[[日産・スカイライン|スカイライン]]が初代となる[[日産・ピンターラ|ピンターラ]]の2代目でもあった）。エンジンは国内仕様のU12型には存在しないSOHC・110馬力の[[日産・CAエンジン#CA20E|CA20E]]が搭載。販売台数は1,300台弱と希少である。海外工場生産車（[[輸入車]]）であるとはいえ、日本で販売するための最適化が為されておらず、中でも[[カーエアコン|エアコン]]がオーストラリア現地仕様のままであったために国内仕様の部品では修理不可という致命的な欠点がある。<br />
<GALLERY><br />
File:1990 Nissan Bluebird SSS Attesa (2423793451).jpg|ハードトップ<BR>SSSアテーサリミテッド<BR>(フロント)<br />
File:1990 Nissan Bluebird SSS Attesa (2423793445).jpg|ハードトップ<BR>SSSアテーサリミテッド<BR>(リア)<br />
File:Nissan bluebird sedan fesaloonsv 1 f.jpg|セダン FEサルーン SV(後期型)<br />
File:Nissan bluebird sedan fesaloonsv 1 r.jpg|セダン FEサルーン SV(後期型)<br />
File:1991 Nissan Pintara (U12) Ti Superhatch hatchback (2010-05-19).jpg|ブルーバードオーズィ<BR>(豪州仕様、ピンターラスーパーハッチ)<br />
</GALLERY><br />
{{-}}<br />
<br />
=== 9代目 U13型系（1991年 - 1995年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名=日産・ブルーバード（9代目）<br />
| 車名補=U13型系<br />
| 1枚目画像の説明=ハードトップ ARX(前期)<br />
| 1枚目画像名=Nissan BLUEBIRD SSS-G (U13) front.JPG<br />
| 2枚目画像の説明=ハードトップ ARX(前期)<br />
| 2枚目画像名=Nissan BLUEBIRD SSS-G (U13) rear.JPG<br />
| 3枚目画像の説明=セダン SSS(前期、豪州仕様)<br />
| 3枚目画像名=1993-1995 Nissan Bluebird (U13) SSS sedan 02.jpg<br />
| 販売期間=1991年9月 - 1995年12月<br />
| 設計統括=[[川村紘一郎]]<br />
| ボディタイプ=4ドアセダン<br />4ドアハードトップ<br />
| エンジン=[[日産・KAエンジン|KA24DE]]型 2.4L 直4<br />[[日産・SRエンジン|SR20DET]]/[[日産・SRエンジン|SR20DE]]型 2L 直4<br />[[日産・SRエンジン|SR18DE]]型 1.8L 直4<br />[[日産・GAエンジン|GA16DS]]型 1.6L 直4<br />[[日産・CDエンジン|CD20]]型 ディーゼル2L 直4 <br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=4速AT / 5速MT<br />
| サスペンション=前:マクファーソンストラット<br />後:パラレルリンクストラット<br />
| 駆動方式=FF / 4WD（[[ATTESA]]）<br />
| 全長=4,585mm<br />
| 全幅=1,695mm<br />
| 全高=1,405mm（セダン）<br />1,370mm（ARX）<br />
| ホイールベース=2,620mm<br />
| 車両重量=<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=<br />
| 自由項目1（内容）=<br />
| 自由項目2（項目名）=<br />
| 自由項目2（内容）=<br />
| 別名=北米:[[日産・アルティマ]]（初代）<br />
}}<br />
ボディタイプは4ドアハードトップと4ドアセダン。ハードトップは側面衝突における安全性を考慮してセンターピラーが付けられ、エレガントなデザインの「'''ARX'''」（'''アークス'''）となる。セダンはスポーティな「'''SSS'''」（'''スリーエス'''）、ビジネス向けエコノミーグレードの「'''EEX'''」（'''イーエックス'''）と後に追加された「'''ビジネス'''」が設定された。セダンのデザインは、日本の日産案と[[日産北米スタジオ]]（NDI）案が比較され、独特なフォルム（[[日産・レパード|レパードJフェリー]]のような「尻下がり」型）を持つ北米案が採用された。セダンは全高を高めに取り、室内の広さも当時のクラス最大級を誇るなど居住性が飛躍的に改善されたが、日本国内では全高がやや低く後部座席のヘッドクリアランスに若干難はあるものの、無難なデザインを採用したARXが販売の大半を担う結果となった。なお、セダン・ARX合わせても初代P10型系[[日産・プリメーラ|プリメーラ]]（先代モデル末期の1990年登場）に販売台数で及ばなかった。駆動方式はFFとビスカスカップリングLSD式4WDのATTESAが設定された。ガソリン2.0Lエンジン（SR20DET / SR20DE搭載）車はリアデフにもビスカスカップリング式LSDを用いており、SSSリミテッドアテーサにはフロントにもビスカスカップリングを用いた新システムの「トリプルビスカス」が採用された。装備はハイマウントストップランプが全車標準装備となったほか、上級グレードの「ARX-Z」には運転席SRS[[エアバッグ]]を採用（後に全車標準装備）。[[消音スピーカー|車内に取付けたマイクで集音した波形と逆位相の波形を専用スピーカーから送出して車内騒音を軽減させる]]ANC：アクティブノイズコントロール、先行してS13型[[日産・シルビア|シルビア]]に採用されていた[[ヘッドアップディスプレイ|フロントウィンドウディスプレイ]]（フロントウィンドウに速度・ブレーキ警告・ドア警告を表示させる）などがあった。4ドアセダンは「[[日産・アルティマ|アルティマ]]」（初期は[[日産・スタンザ|スタンザ]]アルティマ）の名称で北米でも販売され、国内モデルよりも車幅が広く、細部が異なっていた。中国の東風汽車有限公司でも中国国内に[[日産・ブルーバードシルフィ|シルフィ]]が投入されるまで生産された。また、ARXは香港に2.0Lモデルのみ輸出。<br />
* [[1991年]]9月24日 - U13型系を発表。<br />
* [[1993年]]8月24日 - マイナーチェンジで後期型に移行。セダン、ハードトップ共にフロントグリルやバンパー等のデザインを変更。ARXにスポーティグレードのスーパーツーリング系を追加設定。SSS系はリアスポイラーの形状変更。装備では車速検知式集中ドアロックや足踏み式パーキングブレーキ等を新たに採用。また、輸出用の2.4L KA24DE型エンジンを搭載したSSS-ZとARXスーパーツーリングZを新設定。ブルーバードの史上初にして唯一の3ナンバー車。<br />
* [[1995年]]1月 - 一部改良。運転席SRSエアバッグとグリーンガラスを全車標準装備化。また、ABSをオプション扱いで設定。外装色追加、内装のシートとトリムクロスを変更。ARX 1.8LシリーズにSVを設定。SSS-Zを廃止。<br />
* 1995年12月 - U14型へのモデルチェンジにより販売終了。<br />
* [[2002年]]6月 - 第7回[[北京国際モーターショー]]にて、U13型系4ドアセダンをベースとする「ブルーバード フラッグシップモデル」を発表。中国風神汽車が[[ライセンス生産]]し、同年7月発売。中国市場での名称は「藍鳥」。<br />
* [[2007年]]2月 - 中国市場においては生産・販売が終了しているが、事実上の後継車となる「ブルーバードシルフィ」G11型の登場により終了。<br />
<GALLERY><br />
FILE:1991 Nissan Bluebird 01.jpg|ハードトップ 後期 <BR>スーパーツーリング<br />
File:Nissan Bluebird SSS-G U13 0422.jpg|セダン 後期 SSS-G<br />
File:1995 Nissan Altima SE.JPG|アルティマ（北米仕様）<br />
File:Nissan Bluebird U13 facelift 01 China 2012-07-29.jpg|中国仕様車前期型<br />
File:Nissan Bluebird U13 facelift 02 China 2012-07-29.jpg|中国仕様車前期型 リア<br />
</GALLERY><br />
{{-}}<br />
<br />
=== 10代目 U14型系（1996年 - 2001年） ===<br />
{{Infobox_自動車のスペック表<br />
| 車種=普通自動車<br />
| 車名補=U14型系<br />
| 車名=日産・ブルーバード（10代目）<br />
| 1枚目画像の説明=2.0SSSリミテッド（前期型）<br />
| 1枚目画像名=Nissan bluebird hu14 2.0ssslimited 1 f.jpg<br />
| 2枚目画像の説明=1.8SSS(NEO Di)(後期型)<br />
| 2枚目画像名=Nissan bluebird qu14 1.8sssneodi 1 f.jpg<br />
| 3枚目画像の説明=1.8SSS(NEO Di)(後期型)<br />
| 3枚目画像名=Nissan bluebird qu14 1.8sssneodi 1 r.jpg<br />
| 販売期間=1996年1月 -<br />2001年8月生産終了<br />
| 設計統括=[[樋口恒雄]]<br />
| デザイン=[[和田智]]<br />
| ボディタイプ=<br />
| エンジン=SR20VE/SR20DE/[[日産・SRエンジン|SR20DE]]型<br />2L 直4<br />QG18DD/QG18DE/[[日産・SRエンジン|SR18DE]]型<br />1.8L 直4<br />CD20→[[日産・CDエンジン|CD20E]]型<br />ディーゼル2L 直4 <br />
| モーター=<br />
| トランスミッション=CVT / 4速AT / 5速MT<br />
| サスペンション=前:マルチリンク<br />後:トーションビーム<br />
| 駆動方式=FF / 4WD<br />
| 全長=4,565mm<br />
| 全幅=1,695mm<br />
| 全高=1,395mm<br />
| ホイールベース=2,600mm<br />
| 車両重量=1,250kg<br />
| 乗車定員=5人<br />
| 自由項目1（項目名）=ブレーキ<br />
| 自由項目1（内容）=前:ベンチレーテッドディスク<br />後:ディスク<br />
| 自由項目2（項目名）=データモデル<br />
| 自由項目2（内容）=2.0ルグラン CVT（後期型）<br />
| 後継= [[日産・シルフィ|日産・ブルーバードシルフィ]]<br />
}}<br />
主に日本国内ユーザーの要望で、箱型のオーソドックスなスタイルとなった。ボディタイプはセダンのみで、長年ラインナップされていた4ドアハードトップは消滅した。テレビCMには、当初[[常盤貴子]]、[[蟹江敬三]]が起用された。P11型系[[日産・プリメーラ|プリメーラ]]とプラットフォーム<ref group="注釈">B14型系[[日産・サニー|サニー]]がベースとなっている。</ref>を共用したため、先代モデルに対し全長、およびホイールベースはそれぞれ20mm短縮され若干ダウンサイジングされた。グレード構成はスポーティな「'''SSS'''」系と、フォーマル / ファミリー向けの「'''ルグラン'''(FF車のみ)<ref group="注釈">U11型[[日産・マキシマ|マキシマ]]（ブルーバードマキシマ）とグレード呼称は同じだが、ブルーバードは「Le Grand」でマキシマは「LEGRAN」とスペルが異なる。</ref>」「'''XE/FE'''」を設定。後に2.0Lディーゼル車と1.8Lガソリン車に「'''エプリース'''」を追加。トランスミッションは当初5速フロアシフトとOD付き4速ロックアップATを設定。後に耐久面で定評のある[[トルクコンバーター]]を組み合わせたマニュアルモード付きのハイパー[[無段変速機|CVT]]-M6、ハイパー[[無段変速機|CVT]]、電子制御AT「E-ATx」を追加した。装備面では、運転席と助手席のデュアルSRSエアバッグを全車に標準装備。警察の捜査用覆面パトカーとして大量に導入された。<br />
* [[1996年]]1月8日 - U14型系を発表。<br />
* 1996年8月 - オプション設定だった[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]を全車標準化。<br />
* [[1997年]]9月1日 - 一部改良および小変更。[[日産・パルサー|パルサー]]で採用された[[NEO VVL]]エンジンの2.0L版、190馬力の[[日産・SRエンジン|SR20VE]]を搭載したホットモデル「2.0 SSS-Z」が設定された。トランスミッションはマニュアルモード付きのハイパー[[無段変速機|CVT]]-M6のみ。2.0LガソリンFF車のOD付き4速ロックアップATが、ハイパーCVTに変更される。シリーズ全体で外観の小変更（フロントグリル形状など）を行い、内装の「インナーグリーン」化などを行った。一部グレードを除き、リアブレーキをドラムに変更。<br />
* [[1998年]]9月1日 - マイナーチェンジ。内外装の小変更が行われた。全車にマルチリフレクタータイプのヘッドランプが採用され、ブルーバードのエンブレムを、ボンネット前端部からフロントグリル中心部に変更。1.8L 2WD車のエンジンを、[[日産・SRエンジン|SR18DE型]]から[[日産・QGエンジン|QG18DE（NEO）型]]リーンバーンエンジンへと変更、新開発フルレンジ電子制御AT「E-ATx」と組み合わせた。又、新開発のNEO Di[[直噴ガソリンエンジン]]、[[日産・QGエンジン|QG18DD型]]にハイパー[[無段変速機|CVT]]を組み合わせたモデルも1.8SSS / ルグランに設定した。直噴式とすることで、標準モデルよりも[[燃費]]と[[トルク]]に優れる。1.8L 4WD車（1.8SSS[[アテーサ]]/エプリース[[アテーサ]]）は、SR18DEを継続した(従来のOD付き4速ロックアップATのまま)。2.0Lの'''SSS'''系グレードにマニュアルモード付きのハイパー[[無段変速機|CVT]]-M6が搭載された。<br />
* [[1999年]]10月4日 - ブルーバード生誕40周年記念車「1.8L 40th ANNIVERSARY」、「2.0L 40th ANNIVERSARY」を発売。それぞれ2.0 SSS、1.8エプリース/エプリース[[アテーサ]]をベース車とし、専用車体色としてホワイトパールを設定。<br />
* [[2000年]]8月30日 - B15型[[日産・サニー|サニー]]と車台（[[日産・MSプラットフォーム]]）を共用する[[日産・シルフィ#初代 G10型（2000年-2005年）|G10型ブルーバードシルフィ]]登場。当初U14型ブルーバードと並売する形をとった。<br />
* [[2001年]]8月 - 生産終了。無印ブルーバードとしては42年間の歴史に幕を閉じた。[[車格]]は異なるものの、ブルーバードの商標は2012年11月まで販売された2代目モデル（G11型）までのブルーバードシルフィに継承された。<br />
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ファイル:1998 Nissan Bluebird 01.jpg|ルグラン（後期型）<br />
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{{-}}<br />
<br />
== 車名の由来 ==<br />
[[メーテルリンク]]の童話『[[青い鳥]]』にちなむ。古来より欧米では青い鳥は「幸せの青い鳥」として幸福の象徴とされてきた。当時の[[川又克二]]社長によって命名された。当初は「スノーバード（[[ユキホオジロ]]）」と命名されるはずだったが、これがアメリカの俗語で「[[麻薬]]常習者」を意味していたため、改名せざるを得なかったと言う逸話がある。もっともアメリカ市場では単に「ダッツン」の名で販売された。また、2代目以降のスポーツグレードに与えられる「SSS」とは「Super Sports Sedan」の頭文字を取ったものである<ref group="注釈">2001年以降、日本市場では呼称が消滅したが、[[2013年]]に[[オセアニア]]市場で発表された[[日産・ティーダ|パルサー]]で復活している。</ref>。<br />
<br />
== 自動車運搬船 ==<br />
日産自動車の対米輸出が増加しつつあった1960年代、日産が発注した[[自動車運搬船]]にもBluebirdの名が冠せられた。Bluebirdは1968年-1981年の間、主に北米航路を中心に日産が製造した普通自動車の輸送に当たった。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
=== 注釈 ===<br />
<references group="注釈" /><br />
=== 出典 ===<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{commons|Category:Datsun Bluebird|ダットサン・ブルーバード}}<br />
{{commons|Category:Nissan Bluebird|日産・ブルーバード}}<br />
* [[日産店]]（ブルーバード販売会社）<br />
* [[ダットサン]]<br />
* [[オーテックジャパン]]<br />
* [[トヨタ・コロナ]] (競合車種)<br />
* [[世界の恋人]]（日産自動車社歌、410型系のイメージソング）<br />
* [[日産・シルフィ|日産・ブルーバードシルフィ/シルフィ]]（後継車）<br />
* [[日産・マキシマ]]（U11型系ブルーバードマキシマの後継車、後に[[日産・セフィーロ|セフィーロ]]の[[兄弟車]]）<br />
* [[日産・アルティマ]]（U12型系北米向けスタンザの後継車、後にセフィーロ/[[日産・ティアナ|ティアナ]]の兄弟車）<br />
* [[日産・バイオレット]]（510型系の後継車）<br />
* [[日産・オースター]]（欧州向けブルーバード）<br />
* [[日産・ピンターラ]]（U12型系・豪州工場生産車）<br />
* [[日産・アベニール]]（U11型系ワゴン・バンの後継車）<br />
* [[日産・ラニア]]（ブルーバードの精神を引き継ぐ中国市場専売車）<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://history.nissan.co.jp/BLUEBIRD/HTMLS/BLUEBIRD/index2.html 日産・ブルーバード]<br />
* [http://www2.nissan.co.jp/SYLPHY/ 日産・ブルーバードシルフィ]<br />
* [http://www.nissan.co.jp/MUSEUM/BLUEBIRD/ 日産ミュージアム]<br />
{{NISSAN Timeline(初期)}}<br />
{{1980-1999 NISSAN Timeline}}<br />
{{NISSAN Timeline}}<br />
{{自動車}}<br />
{{DEFAULTSORT:につさんふるうはあと}}<br />
[[Category:日産の車種|ふるうはあと]]<br />
[[Category:スポーツセダン]]<br />
[[Category:タクシー車両]]<br />
[[Category:セダン]]<br />
[[Category:ライトバン]]<br />
[[Category:ステーションワゴン]]<br />
[[Category:クーペ]]<br />
[[Category:日本の自動車メーカーの海外生産車種]]<br />
[[Category:日本の自動車技術180選]]</div>
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