Warning: Undefined variable $type in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php on line 3

Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/json/FormatJson.php on line 297

Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 660

Warning: session_name(): Session name cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Setup.php on line 834

Warning: ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 126

Warning: ini_set(): Session ini settings cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 127

Warning: session_cache_limiter(): Session cache limiter cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 133

Warning: session_set_save_handler(): Session save handler cannot be changed after headers have already been sent in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/session/PHPSessionHandler.php on line 140

Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/languages/LanguageConverter.php on line 773

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 294

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/Feed.php on line 300

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46
http:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&feedformat=atom&user=27.142.100.188 miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2024-06-11T08:59:49Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 復活の日 2018-03-06T22:47:05Z <p>27.142.100.188: </p> <hr /> <div>{{Otheruses|小松左京のSF小説およびこれを原作とした映画|[[TBSテレビ]]の[[ドキュメントバラエティ]]|復活の日 (テレビ番組)}}<br /> {{Portal|文学}}<br /> 『&#039;&#039;&#039;復活の日&#039;&#039;&#039;』(ふっかつのひ)は、[[小松左京]]が[[1964年]]に書き下ろしで発表した日本の[[SF小説]]である。また、同作を原作に、(旧)角川春樹事務所と[[TBSテレビ|TBS]]の製作により、[[1980年]]6月に[[東宝]]系で公開された[[SF映画]]である。英題は“&#039;&#039;Virus&#039;&#039;”。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> 殺人ウイルスと核ミサイルの脅威により人類死滅の危機が迫る中、南極基地で生き延びようとする人々のドラマを描いた作品。[[バイオテクノロジー]]による破滅テーマの本格SFとしては日本ではこれが{{読み仮名|嚆矢|こうし}}になった。執筆当時の[[香港かぜ]]の流行、東昇の『ウイルス』、[[アルベール・カミュ|カミュ]]の『[[ペスト (小説)|ペスト]]』『[[戒厳令 (小説)|戒厳令]]』、[[南極]]には風邪がないと記された[[岩波新書]]の『南極越冬記』、また[[冷戦時代]]の緊張下で同じく人類滅亡を扱った[[ネビル・シュート]]の『[[渚にて (小説)|渚にて]]』を下敷きとしている&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=小松左京 |year=1997 |title=SFへの遺言 |publisher=[[光文社]] |page=124 |isbn=4334971423}}&lt;/ref&gt;。本作で地震について調べたことが、代表作『[[日本沈没]]』にもつながったという&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=小松左京 |year=1982 |title=小松左京のSFセミナー |publisher=[[集英社]] |series=[[集英社文庫]] |page=221}}&lt;/ref&gt;。そして、[[福島正実]]の企画による[[早川書房]]の初の日本人SF作家による長編シリーズ「日本SFシリーズ」の第1巻となった&lt;ref&gt;{{Harvnb|小松左京|2008|loc=pp. 63, 130-134}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=福島正実 |year=1977 |title=未踏の時代 |publisher=[[早川書房]] |pages=136-145}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 小松にとっては『[[日本アパッチ族]]』(光文社)に次ぐ長編第2作であり、[[ハードSF]]の書き下ろしとしては第1作といえる&lt;ref&gt;{{Harvnb|小松左京|1998|p=439|loc=巻末インタビュー}}&lt;/ref&gt;。題名は当初は考えておらず&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;小松は題名を考えずに小説を書く。小松は後に、自身が題名を考えずに小説を書いたために時空がゆがんでしまうという内容のSF長編『[[題未定]]』を発表している。&lt;/ref&gt;、掲載するに当たって急遽思いついたのだという。<br /> <br /> SF作家の[[堀晃]]は、日本のSFのレベルを引き上げたと高く評価した&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |year=1992 |title=世界のSF文学・総解説 |edition=増補版 |publisher=[[自由国民社]] |chapter=堀晃「復活の日 作者と作品」 |page=246-247 |isbn=4426611059}}&lt;/ref&gt;。評論家の[[石川喬司]]は、[[細菌兵器]]による終末テーマのSFの代表的な作品の一つとして扱っている&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=石川喬司 |year=1978 |title=IFの世界 |publisher=[[毎日新聞社]] |page=201}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2009年には、[[あらいりゅうじ|新井リュウジ]]&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;本作がペンネームを「あらいりゅうじ」から変更して初の作品である。&lt;/ref&gt;による児童向けのリメイク作品として、『[[復活の日 人類滅亡の危機との闘い]]』が[[ポプラ社]]から出版された(ISBN 978-4-591-11137-6)。時代を[[2009年]]以降の21世紀初頭に移しており、それに伴うものや児童向けを理由とする改変がされているが、大筋では原作のストーリーそのままである。新井は「児童向けの[[翻訳]]」であるとうたっている。<br /> <br /> == 小説あらすじ ==<br /> [[1969年]](小説上では196X年とされている)2月、[[イギリス陸軍]]細菌戦研究所で試験中だった猛毒の新型[[ウイルス]]「MM-88」が職業スパイによって持ち出される。スパイの乗った小型飛行機は吹雪のためアルプス山中に墜落し、ウイルス保管容器は砕け散る。春が訪れ気温が上昇すると「MM-88」は大気中で増殖を始め、全世界に{{読み仮名|蔓延|まんえん}}した。はじめは家畜の[[疫病]]や新型[[インフルエンザ]]と思われたが、心臓発作による謎の突然死が相次ぐ。おびただしい犠牲者を出してなお、病原体や対抗策は見つからず、人間社会は壊滅状態に陥る。半年後、夏の終わりには35億人の人類を含む地球上の[[爬虫類]]・[[両生類]]・[[魚類]]・[[円口類]]を除く[[脊椎動物]](ただしごく一部の[[哺乳類]]・[[鳥類]]といった[[温血動物]]([[クジラ]]・[[アザラシ]]・[[オットセイ]]などの[[海獣|海棲哺乳類]]・一部の陸棲哺乳類〈[[齧歯類]]の一部など〉、[[ペンギン]]などの一部の海棲鳥類と一部の陸棲鳥類〈一部の[[野鳥]]のみ〉はほとんど生き残った)はほとんど絶滅してしまう。<br /> <br /> わずかに生き残ったのは[[南極大陸]]に滞在していた各国の観測隊員約1万人と、海中を航行していて感染を免れた[[原子力潜水艦]]&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;原子力潜水艦は通常の潜水艦と異なり、艦内の空気を長期間自己完結させるほか、海水電解で空気を精製させることができるため。詳しくは[[原子力潜水艦#長期間の連続潜航|同項目]]を参照。&lt;/ref&gt;「ネーレイド」号や「T-232」号の乗組員たちだけであった。過酷な極寒の世界がウイルスの活動を妨げ、そこに暮らす人々を護っていたのである。隊員らは国家の壁を越えて「南極連邦委員会」を結成し、絶望の中から再建の道を模索する。27名の女性隊員は種の存続のため、妊娠・出産が義務化される。また、[[アマチュア無線]]で傍受した亡き医学者の伝言からウイルスの正体を学び、[[ワクチン]]の研究が始まる。<br /> <br /> 「災厄の年」から4年後の[[1973年]]、日本観測隊の地質学者、&#039;&#039;&#039;吉住&#039;&#039;&#039;(よしずみ)は旧[[アメリカ合衆国|アメリカ]][[アラスカ]]地域への巨大地震の襲来を予測する。その地震を[[ホワイトハウス]]に備わる「ARS(自動報復装置)」が「敵国」の核攻撃と誤認すると、旧[[ソビエト連邦|ソ連]]全土に核弾頭付き[[大陸間弾道ミサイル|ICBM]]が撃ち込まれること、更には、これを受けてソ連の「ARS」も作動し、南極基地も標的になりうることが判明する。ARSを停止するため決死隊が選抜され、吉住と米軍のカーター少佐は[[ワシントンD.C.|ワシントン]]へ送られる。吉住とカーター少佐はホワイトハウス地下の[[大統領危機管理センター]]へ侵入するが、ARSにたどり着く寸前に地震が発生し、スイッチ停止に失敗する。核ミサイルの自動発射システム同士による報復合戦で世界は2度目の死を迎える。しかし、幸いにも南極へはミサイルが飛来せず、その上、[[中性子爆弾]]の爆発によってMM-88から無害な変種が生まれ、皮肉にも生き残っていた人類を救う結果となる。<br /> <br /> それから6年後、南極の人々は南米大陸南端への上陸を開始し、小さな集落を構えて、北上の機会を待っていた。ある日、服は千切れ、髪や[[髭]]はボサボサ、今にも倒れ果てそうな放浪者が現れる。それは、核攻撃を生き延び、ワシントンから徒歩で大陸縦断を敢行してきた吉住だった。精神を病みながらも、仲間のもとへ帰ろうとする一念で生還した吉住を、人々は歓呼で迎えるのだった。<br /> <br /> == 用語 ==<br /> ; MM-88<br /> : MMはMartian Murderer(マーシアン・マーダラー、「火星の殺人者」の意)の頭文字、88は継代改良した88代目の菌種を意味する。<br /> : アメリカの人工衛星が宇宙空間から持ち帰った微生物をもとに、[[フォート・デトリック]](メリーランド州[[フレデリック (メリーランド州)|フレデリック]]にある陸軍感染症医学研究所の通称)で生物兵器として使える可能性が研究されていた。その原種「RU-308」がイギリスへ持ち出され、[[ポーツマス]]近郊の英国細菌戦研究所にてグレゴール・カールスキィ教授が改良を行った。カールスキィは職業的倫理観や良心の咎め、MM-88が万が一にも外に漏れた場合の人類滅亡の可能性を思ううちに[[ノイローゼ]]となり、MM-88株を[[チェコスロヴァキア]]のライザネウ教授に送り、東西合同で対抗薬品を研究・開発させることを思い立つ。しかし職業スパイに騙され、[[中央情報局|CIA]]へ横流しされそうになったところ、スパイたちの乗る連絡機がイタリアの[[アルプス山脈|アルプス]]山中に墜落し、MM-88菌は世界にばら撒かれる。<br /> : 絶対低温・絶対真空の宇宙空間に存在していたMM-88は、地球上の環境では強烈な増殖率を持つ。摂氏マイナス10度前後から萌芽状態にもかかわらず増殖し、マイナス3度以上で100倍以上、摂氏5度以上で毒性を持ち始めるが、その段階の増殖率は、マイナス10度段階の20億倍。増殖率・感染率・致死率が高すぎるため、弱毒化したうえでの実用化を目指していたが、MM-88はレガシーのMM-87比で2000倍の毒性を獲得してしまった。<br /> : MM-88は増殖・感染する[[核酸]]のみの存在&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;小説発表時にはこのようなものは知られていない、空想上の病原体であったが、後に高等植物に感染する[[ウイロイド]]や[[細菌]]に感染する[[プラスミド]]などの「増殖・感染する核酸」の実在が知られるようになった。&lt;/ref&gt;で、[[ブドウ球菌]]に似た特定の球菌を媒介として[[インフルエンザウイルス]]を含む[[オルソミクソウイルス科|ミクソウイルス群]]に寄生し、宿主となるウイルスの増殖力・感染力を殺人的に増加することで、大規模な蔓延を引き起こす。体内に侵入すると[[神経細胞]]の[[染色体]]に取り付き、変異を起こした神経細胞は[[神経伝達物質]]の生成と伝達を阻害され、感染者は急性[[心筋梗塞]]のような発作を起こして死亡するか、急性全身マヒに陥って死亡する。<br /> : 発熱・咳・頭痛・関節の痛みといった諸症状から、世間では新型インフルエンザ「チベット風邪」の大流行と思われていた。しかし、細菌でもウイルスでもないMM-88には[[ワクチン]]も[[抗生物質]]も効果がなく、ウイルスに寄生するメカニズム、増殖・感染する核酸という理論すら知られないまま、防疫体制は崩壊する。フォート・デトリックでRU-300系列を研究していたマイヤー博士は、世界をMM-88の惨禍が襲う中でその正体がRU-308であることに気づいたが、世界の破滅を食い止めることはできなかった。<br /> : 唯一感染を免れた南極では、病原体の性質を突き止めたアメリカの医学者A・リンスキイがアマチュア無線で伝えた情報を元にMM-88の分離に成功し、それを記念してMM-88を「&#039;&#039;&#039;リンスキイ・バクテリオウィルス&#039;&#039;&#039;」と命名した。南極の科学ブレーンの一員であるド・ラ・トゥール博士により、半ば偶然に発見された唯一の対抗手段は、[[原子炉]]内での[[中性子線]]照射によって生まれた人体には無害な変異体&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;映画版ではワクチンとして扱われている。&lt;/ref&gt;によって、MM-88の増殖を抑えることだけであった。しかし、ARSの存在によって、MM-88は予想外の運命を迎える。<br /> ; ARS(Automatic Reaction (Revenge) System)<br /> : 米国の狂信的な[[反共]]軍人・ガーランド中将(映画での階級は[[統合参謀本部議長]])が反共主義のシルヴァーランド前大統領&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;『復活の日 人類滅亡の危機との闘い』では1980年代の元大統領となっており、ガーランドの死後にARSは存在すら忘れられかけていたと言及されている。&lt;/ref&gt;と共に造り上げた「全自動報復(または「反応」)装置」。[[相互確証破壊]]戦略の確度を上げるため、軍の施設がソ連の攻撃を受けて破壊された場合、その施設と一定時間の通信を行い、応答が無い場合はソ連へ向けて報復の全面核攻撃を全自動で実行する。[[ホワイトハウス]]・[[イーストウイング]]内[[大統領危機管理センター]]にある切り替えスイッチにより作動する。<br /> : 反動政治家シルヴァーランドの時代は恐怖政治が猛威を振るい、米ソは全面戦争の一歩手前まで行っていたという&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;原作では、「[[ジョン・F・ケネディ|ケネディ]]の選んだ道を強引に引き返した」とされ、保守的な軍人でさえも「アメリカの後進性に絶望」した。観測隊員には、「20世紀の[[アッティラ]]」「ホワイトハウスの[[ネロ]]」とまで評されている。&lt;/ref&gt;。そのため、対抗上ソ連側もまったく同じARSシステムを保有せざるを得なかった&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;細部が異なるが「自動報復装置」として実在する。[[相互確証破壊#旧ソビエト連邦の自動報復システム]]を参照。&lt;/ref&gt;。そしてシルヴァーランドは南極にも極秘で軍事基地を建設しており、これを知ったソ連側も南極を核ミサイルの射程に置かざるを得なかった。<br /> : 後任のリチャードソン大統領はARSシステムを廃棄しようとしたが、ガーランド以下軍内部の反共勢力の強硬な反対により果たせず、全面軍縮を実現させてからARSを無用の長物と化してしまおうと目論んでいた。その矢先に世界はMM-88によって滅亡したが、ガーランドはMM-88の蔓延をソ連の生物兵器による攻撃とかたくなに信じ込み、死の直前にシステムを起動させる。<br /> : ワシントンを訪れた吉住とカーター少佐の目的は、起動している可能性のある&lt;ref group=&quot;註&quot;&gt;映画ではネレイド号が通信によって作動を確認し、マクラウド艦長が不審に思ったと語っている。&lt;/ref&gt;ARSが、大地震によるアラスカ方面の軍事施設の破壊を核攻撃と誤認して作動することを防ぐため、スイッチを切ることにあった。だが、2人が停止スイッチを押そうとした瞬間にARSは作動してしまい、無人のソ連本土へ全面核攻撃を始めてしまう。<br /> ; WA5PS<br /> : 病原体の性質を突き止めたアメリカの医学者A・リンスキイが使用する、[[アマチュア局]]の[[識別信号|コールサイン]]。エンドレステープを使い、ウイルス解析のヒントを放送し続けた。この情報が南極を守ることとなり、これを記念してMM-88を媒介する球菌に「WA5PS」の名が付けられた。<br /> : 小松左京の没後、このコールサインが指定されていないことが判明し、小松左京事務所に許可を求めたうえで「小松左京記念局」として免許された{{Refnest|「小松左京マガジン第45巻」(角川春樹事務所発売、2012年4月発行、ISBN 978-4-7584-1196-7)に取得に関する&lt;ref&gt;{{Cite web |author=JK1FNL |date=2012-10-26 |url=http://www.dxers.net/jk1fnl/DXvacations/wa5ps/wa5ps.html |title=WA5PS |publisher=PaperDXers |accessdate=2017-09-24}}&lt;/ref&gt;が掲載されている。}}。2012年10月26日の夜より、WA5PS/KH0(メキシコ国境地域で免許され、マリアナへ移動している扱い)として運用されている。<br /> <br /> == 映画 ==<br /> {{Infobox Film<br /> |作品名=復活の日<br /> |原題=<br /> |画像=<br /> |画像サイズ=<br /> |画像解説=<br /> |監督=[[深作欣二]]<br /> |製作総指揮=<br /> |製作=[[角川春樹]]<br /> |脚本=[[高田宏治]]&lt;br /&gt;深作欣二&lt;ref name=&quot;shashin1&quot;&gt;{{Cite book |和書 |year=2017 |title=昭和55年 写真生活 |publisher=ダイアプレス |series=DIA Collection |page=38 |isbn=978-4802302524}}&lt;/ref&gt;&lt;br /&gt;グレゴリー・ナップ<br /> |原作=[[小松左京]]<br /> |出演者=[[草刈正雄]]&lt;br /&gt;[[ボー・スヴェンソン]]&lt;br /&gt;[[オリヴィア・ハッセー]]&lt;br /&gt;[[夏八木勲|夏木勲]]&lt;br /&gt;[[グレン・フォード]]&lt;br /&gt;[[多岐川裕美]]&lt;br /&gt;[[ロバート・ヴォーン]]&lt;br /&gt;[[千葉真一]]&lt;br /&gt;[[チャック・コナーズ]]&lt;br /&gt;[[渡瀬恒彦]]&lt;br /&gt;[[ジョージ・ケネディ]]&lt;br /&gt;[[緒形拳]]&lt;!-- OPクレジット順で単独表記のみ --&gt;<br /> |音楽=[[テオ・マセロ]]&lt;br /&gt;[[羽田健太郎]]<br /> |主題歌=[[ジャニス・イアン]]&lt;br /&gt;「You are love」<br /> |撮影=[[木村大作]]<br /> |編集=[[鈴木晄]]<br /> |製作会社=[[角川映画|角川春樹事務所]]/[[TBSテレビ|TBS]]<br /> |配給=[[東宝]]<br /> |公開={{flagicon|JPN}} 1980年6月28日<br /> |上映時間=156分<br /> |製作国={{JPN}}<br /> |言語=[[日本語]]&lt;br /&gt;[[英語]]&lt;br /&gt;[[ドイツ語]]<br /> |制作費=<br /> |興行収入=<br /> |配給収入=24億円&lt;ref&gt;{{映連配給収入|1980}}&lt;/ref&gt;<br /> |前作=<br /> |次作=<br /> }}<br /> {{Portal 映画}}<br /> 角川春樹事務所と[[TBSテレビ|TBS]]が共同製作し、[[東宝]]が配給した1980年の日本映画。アメリカ大陸縦断ロケや南極ロケを敢行し、総製作費は25億円とも32億円ともいわれたSF大作映画である&lt;ref name=&quot;cinealbum&quot;&gt;{{Cite book |和書 |editor=日野康一 編&lt;!-- 国会図書館の書誌情報に基づく --&gt; |year=1981 |title=シネアルバム 1981 1980年日本公開外国映画+TVシリーズ全集 |publisher=[[芳賀書店]] |series=シネアルバム 83 |chapter=永塚敏「&#039;80日本映画界トピックス |page=189 |isbn=4826100833}}&lt;/ref&gt;&lt;ref name=&quot;post159&quot;&gt;{{Cite journal |和書 |author=生江有二 |title=阿修羅を見たか 角川春樹と日本映画の20年 第8回 白夜の中で |journal=[[週刊ポスト]] |issue=1998年5月22日号 |publisher=[[小学館]] |page=159}}&lt;/ref&gt;。本来は1980年の正月映画として封切り予定だったが、製作の遅れから公開に間に合わなくなり、『[[戦国自衛隊 (映画)|戦国自衛隊]]』が正月作品として取って代わり、本作は半年遅れで公開された&lt;ref&gt;{{Cite journal |和書 |title=邦画新作情報 |journal=[[キネマ旬報]] |issue=1979年5月下旬号 |publisher=[[キネマ旬報社]] |page=180}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 映画版あらすじ ===<br /> 1983年、米ソ[[冷戦]]は雪解けに向いつつあり、タカ派のランキン大佐にとって面白くない。一方、細菌学者のマイヤー博士はある懸念で頭を抱えていた。自分が作成に携わった&#039;&#039;&#039;MM-88&#039;&#039;&#039;というウイルスが東側に渡ったというのだ。ランキンの来訪にマイヤーはウイルス奪還が出来たかと問う。だが、[[中央情報局|CIA]]はMM-88をまだ奪還できていなかった。MM-88は極低温下では活動を休止しているが気温が上がると活発化し、爆発的に増殖するモンスターウイルスだった。マイヤーは元々毒性がなかったMM-88にランキンが各大学で作らせた研究成果を合わせ耐性や毒性をつけ[[化学兵器|BC兵器]]として完成させていたことを問い詰める。その事実をマイヤーが告発しようとしている事を知ったランキンは、軍の息のかかった精神病院にマイヤーを隔離する。<br /> <br /> 日本では[[南極観測隊]]に志願した地震予知学者の吉住が、恋人の則子から別れを切り出されていた。一方、[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]の科学者は米国から盗み出した研究中のMM-88の毒性と脅威を知り、CIAを通じてサンプルをウイルス学の権威に渡しワクチン開発を依頼しようとしていた。だが、博士がCIAだと信じてサンプルを渡した相手は[[マフィア]]であった。セスナ機で逃走していた彼らはMM-88もろともアルプス上空で墜落事故を起こした。直後、周辺の地域で異常な現象が相次ぐ。[[カザフスタン]]では放牧中の牛が大量死し、[[イタリア]]では[[赤ちゃん|嬰児]]と幼児を中心に感染が広まっていた。かつての[[スペイン風邪]]に倣い「&#039;&#039;&#039;イタリア風邪&#039;&#039;&#039;」と通称された疾患は全世界に広まりつつあった。米国大統領リチャードソンは事態を重く見て閣僚たちと対応策を練るが、爆発的な感染にワクチン精製が追いつかず、世界各国では暴動にまで発展していた。バークレイはこの事態がBC兵器によるものではないかと指摘し、監禁中のマイヤーを救出。マイヤーは早速ワクチン精製に取りかかり、ランキンを拘束に追い込む。一方、タカ派のガーランド将軍は示威目的で自動報復システムの起動を進言するが、リチャードソンにはねつけられる。<br /> <br /> 日本国内でも感染は拡大しつつあった。看護師として患者対応に追われていた則子は、過労が祟り密かに身籠っていた吉住との子を流産してしまう。恐るべき致死率の「イタリア風邪」は、各国主要都市を次々に壊滅させていた。<br /> <br /> 「イタリア風邪」の猛威の状況は南極にいる吉住たちの許にも届いていた。隊長の中西は各国の観測所と連絡を取りあい事態の把握に努める。家族を日本に残す隊員たちの動揺は増すばかりで、日本に妻子を残す辰野は焦りを隠せない。そんな中、[[ニューメキシコ州]]から1人の少年の通信が昭和基地に届いた。だが、無線機の扱いを知らぬ少年は父親の銃で自殺する。辰野の動揺は頂点に達し、妻子の写真を抱えた辰野は南極の大地に姿を消した。<br /> <br /> 遂にウイルスはソ連指導者をも死に至らしめ、リチャードソンの妻も命を落とす。リチャードソンは政敵バークレイと昔語りをする中で、南極にある[[アムンゼン・スコット基地]]の存在を思い出す。基地の健在ぶりを知ったリチャードソンは最後の大統領令として南極に残る各国基地の越冬隊だけが最後に残された人類であると語り、決して外に出たり外から侵入者を許してはいけないと命令した。<br /> <br /> 新たに発足した南極政府の会議に赴くため、中西隊長と吉住はアムンゼン・スコット基地を目指す途中、[[ノルウェー]]基地で臨月間近の女性隊員マリトを保護した。基地内では口論の果てに銃撃戦が発生し、彼女だけが惨劇を免れたのだった。米軍のコンウェイ提督とソ連のボロジノフ博士は互いの遺恨を忘れて南極会議の中心に立つが、そんな中、ノルウェー基地の吉住から無事に子供が産まれたという連絡が入った。<br /> <br /> しかし、男性に対する女性の割合があまりにも少なすぎるため[[レイプ]]事件が起き、女性は貴重な資源として南極政府は性交渉を管理することとなる。更にソ連の原子力潜水艦が救助を求めて寄港。だが、船内に感染者を抱えていた。ボロジノフ博士は寄港を許可できないと退けるが艦長のネフスキー大佐は上陸を強行しようとする。その窮地を救ったのは英国の原子力潜水艦ネレイド号だった。ネレイド号はソ連原潜を撃沈し、感染者が出ていないことを確認されて入港を許可される。こうして新たにネレイド号の乗員が南極政府に加わった。南極最初のクリスマスを迎え、マリトと再会した吉住は彼女への好意を意識するが、マリトはクジで選ばれた別の男性と一夜を過ごすのだった。<br /> <br /> ウイルスの脅威はなおも健在であった。ラトゥール博士はウイルスのサンプルと格闘を続けていた。そんな中、吉住が新たな脅威の種を発見する。近く[[ワシントンD.C.]]の近郊で巨大地震が発生するというものだった。遠く離れた南極とは無関係と思われたが、自動報復装置が作動していた場合、核攻撃と誤認して報復用の[[大陸間弾道ミサイル|ICBM]]が発射される。マクラウドは自動報復装置の作動を確認していた。米ソは互いの南極基地をも照準していた。一刻も早く装置を解除しなければ南極を核ミサイルが襲うことになる。ネレイド号と行動を共にする決死隊の人選が行われ、カーターはこんなものは馬鹿げているとして自ら志願。吉住は自分が選ばれたと嘘をついて同行を申し入れる。カーターは吉住の理解しがたい行動に暴力をもって説得しようとするが吉住の決意は変わらなかった。<br /> <br /> 2人の任務は[[ホワイトハウス]]地下にある自動報復装置の停止だった。万一の場合に備えて女性を中心とした一団は砕氷船で避難することになり、ラトゥールが開発したワクチンのサンプルが2人に渡される。こうして大西洋に向かったネレイド号から二人が[[ポトマック川]]をさかのぼりホワイトハウスに潜入する。だが、既に前震が始まっていた。カーターと吉住は決死の行動で装置作動を食い止めようとするが時既に遅く、核ミサイルは発射されてしまう。<br /> <br /> 世界は二度死んだ。ラトゥールの作成したワクチンは有効だった。ただ1人生き残った吉住はアメリカ大陸を徒歩で縦断する。精神を病み死者の声を聞いても吉住は歩みを止めようとはしない。やがて吉住はチリ南端にある湖畔へたどり着く。そこは核攻撃から避難したマリトやラトゥールたちの作った集落だった。<br /> <br /> === キャスト ===<br /> (括弧内=TBS放送時の吹替)<br /> ;南極日本隊<br /> :* 吉住周三:[[草刈正雄]](本人吹替)<br /> :* 辰野保男:[[渡瀬恒彦]](本人吹替)<br /> :* 中西隊長:[[夏八木勲|夏木勲]](本人吹替)<br /> :* 山内博士:[[千葉真一]](本人吹替)<br /> :* 真沢隆司:[[森田健作]]<br /> :* 松尾明正:[[永島敏行]]<br /> :* 隊員:[[角川春樹]]、[[高月忠]]、[[畑中猛重]]、[[幸英二]]、[[五野上力]]<br /> ;南極アメリカ隊<br /> :* コンウェイ提督:[[ジョージ・ケネディ]]([[大宮悌二]])<br /> :* カーター少佐:[[ボー・スヴェンソン]]([[羽佐間道夫]])<br /> :* サラ・ベーカー:[[ステファニー・フォークナー]]<br /> :* 無線係:[[ニコラス・キャンベル]]([[田中亮一]])<br /> ;南極ソ連隊<br /> :* ボロジノフ博士:[[クリス・ウィギンス]]([[阪脩]])<br /> :* ネフスキー大佐:[[ジョン・エヴァンス]]([[千田光男]])<br /> ;南極ノルウェイ隊<br /> :* マリト:[[オリヴィア・ハッセー]]([[武藤礼子]])<br /> :* グリィ:[[ジョアン・ベンダム]]<br /> ;各国南極観測隊<br /> :* ロペス大尉:[[エドワード・ジェームズ・オルモス]]([[谷口節]])<br /> :* ラトゥール博士:[[セシル・リンダー]]([[滝口順平]])<br /> :* イルマ・オーリッチ博士:[[イブ・クロフォード]]([[弥永和子]])<br /> ;ネレイド号乗組員<br /> :* マクラウド艦長:[[チャック・コナーズ]]([[大塚周夫]])<br /> :* ジョーンズ大尉:[[ケン・カメルウ]]<br /> ;T232号乗組員<br /> :* スミノルフ少尉:[[ジャン・ムジンスキー]]([[玄田哲章]])<br /> :* 電探係:[[チャールズ・ノースコート]]<br /> ;日本本土<br /> :* 土屋教授:[[緒形拳]]<br /> :* 浅見則子:[[多岐川裕美]]<br /> :* 辰野好子:[[丘みつ子]]<br /> :* 辰野旭:[[加瀬悦孝]]<br /> :* 田所助教授:[[木島一郎]]<br /> :* 助手:[[野口貴史]]<br /> :* 別の助手:[[小林稔侍]]<br /> :* 病院の母親:[[中原早苗]]<br /> :* その娘:[[渡辺有希子]]<br /> ;アメリカ本土<br /> :* リチャードソン[[アメリカ合衆国大統領|大統領]]:[[グレン・フォード]]([[田中信夫]])<br /> :* バークレイ[[上院議員]]:[[ロバート・ヴォーン]]([[矢島正明]])<br /> :* ガーランド将軍:[[ヘンリー・シルヴァ]]([[小林清志]])<br /> :* ランキン大佐:[[ジョージ・トゥリアトス]]([[緑川稔]])<br /> :* マイヤー博士:[[スチュアート・ギラード]]([[和田啓]])<br /> <br /> ;その他吹替<br /> :* [[宮田光]]<br /> :* [[加藤正之]]<br /> :* [[村松康雄]]<br /> :* [[峰恵研]]<br /> :* [[鈴木れい子]]<br /> <br /> <br /> === スタッフ ===<br /> * 製作:[[角川春樹]]<br /> * 監督:[[深作欣二]]<br /> * 原作:[[小松左京]](角川文庫版)<br /> * プロデューサー:岡田裕、大橋隆<br /> * 脚本:[[高田宏治]]、深作欣二、グレゴリー・ナップ<br /> * 撮影:[[木村大作]]<br /> * 撮影補佐:[[岸本正広]]<br /> * 照明:望月英樹<br /> * 美術:横尾嘉良<br /> * 美術助手:小川富美夫<br /> * 録音:紅谷愃一<br /> * 編集:[[鈴木晄]]<br /> * 記録:小山三樹子<br /> * 演出補佐:高須準之助<br /> * 制作担当:長岡功、スーザン・ルイス、天野勝正<br /> * 助監督:[[藤山顕一郎]]、吉田一夫、[[手塚昌明]]、ジェシー西畑<br /> * 音楽プロデューサー:{{仮リンク|テオ・マセロ|en|Teo Macero}}<br /> * 音楽:[[羽田健太郎]]<br /> * 音楽監督:[[鈴木清司]](鈴木音楽事務所)<br /> * 音楽監督補佐:高桑忠男(東映音楽出版)<br /> * 主題歌:[[ジャニス・イアン]]「ユー・アー・ラブ(Toujours gai mon cher)」<br /> **作詞:ジャニス・イアン<br /> **作曲:テオ・マセロ<br /> * 翻訳:[[清水俊二]]、[[戸田奈津子]]<br /> * 現像:[[東洋現像所]]、フィルムハウス([[トロント]])<br /> * 角川春樹事務所・[[TBSテレビ|東京放送]]提携作品<br /> <br /> * 吹替版制作:[[TBSテレビ|東京放送]]、グロービジョン<br /> **プロデューサー:[[熊谷国雄]]<br /> **演出:[[左近允洋]]<br /> **翻訳:[[額田やえ子]]<br /> <br /> <br /> === 企画 ===<br /> 本作より以前、[[1965年]]に映画化企画があがっていたが、合作でないと日本では無理との東宝の判断で英訳され、[[20世紀フォックス]]へ渡されている。その後、当時フォックスに出入りしていた[[マイケル・クライトン]]が4年後の[[1969年]]に類似テーマの『[[アンドロメダ病原体]]』を出版。ベストセラーとなり、映画化(邦題『[[アンドロメダ…]]』)もされ小松を驚嘆させた&lt;ref name=&quot;haruki&quot; /&gt;&lt;ref&gt;{{Harvnb|小松左京|2006|p=141}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[1970年代]]、[[角川春樹]]が社長に就任した[[角川書店]]では[[角川文庫]]を古典中心からエンターテインメントに路線変更を図り、特に日本のSF小説に力を入れていた。本作も[[早川書房]]から刊行されていたものを、[[1975年]]に角川文庫から再刊した&lt;ref name=&quot;haruki&quot;&gt;{{Harvnb|小松左京|1998|pp=442-443}}&lt;/ref&gt;。また当時、角川は映画製作事業も開始しており、いわゆる[[角川映画]]の一作として白羽の矢が立った。角川春樹は社長に就任するとすぐ小松に文庫化を依頼し、映画化の際には小松に「これを映画化するために会社を継いだ」と語ったという。角川春樹は自著でも「映画製作を行うようになったのは『復活の日』がきっかけ」&lt;ref&gt;{{Harvnb|小松左京|2006|p=141}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=角川春樹 |year=1985 |title=試写室の椅子 |publisher=[[角川書店]] |pages=126, 137 |isbn=4048831895}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Harvnb|小松左京|2006|p=159}}&lt;/ref&gt;、「この作品を作ることができれば、映画作りを辞めてもいいと。それくらいの想いがありました」&lt;ref&gt;{{Harvnb|角川|清水|2016|p=105}}&lt;/ref&gt;と述べている。<br /> <br /> 企画開発は1974年に始まる。海外展開を視野に原作を英訳し、[[ジョン・フランケンハイマー]]や[[ジョージ・P・コスマトス|ジョルジ・パン・コストマス]]らパニック映画の監督に[[プロット (物語)|シノプシス]]を送ったが関心を得られず&lt;ref&gt;{{Harvnb|角川|清水|2016|pp=105-106}}&lt;/ref&gt;。角川春樹は[[ヤクザ映画]]を多く撮ってきたからミスマッチという周囲の猛反対の声をおして、[[深作欣二]]を監督に起用&lt;ref&gt;{{Cite journal |和書 |title=FRONT INTERVIEW NO.157 角川春樹 |journal=キネマ旬報 |issue=2008年6月下旬号 |publisher=キネマ旬報社 |page=6}}&lt;/ref&gt;。撮影監督は東宝専属だった[[木村大作]]。小松左京の『[[日本沈没]]』を監督した[[森谷司郎]]も『復活の日』をやりたがっていたが、「監督は深作欣二か。大作と合うよ」と、『[[動乱 (映画)|動乱]]』『[[漂流 (小説)|漂流]]』で起用予定だった木村を送り出した&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=木村大作 |author2=金澤誠 |year=2009 |title=誰かが行かねば、道はできない 木村大作と映画の映像 |publisher=キネマ旬報社 |pages=78-79 |isbn=978-4873763132 |ref={{SfnRef|木村|金澤|2009}} }}&lt;/ref&gt;。その他、深作監督の下、日活と東宝と東映からなる日本人スタッフと[[カナダ]]人の混成チームが組まれた&lt;ref&gt;{{Harvnb|木村|金澤|2009|p=82}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> キャスティングも[[ジョージ・ケネディ]]や[[オリヴィア・ハッセー]]ら外国人俳優が共演したため、英語の台詞が多用された。<br /> <br /> === 撮影 ===<br /> 1978年冬に90日間、5千万円をかけた[[ロケハン]]を敢行。撮影には1年以上をかけ、日本国外のロケに費やした日数は200日、移動距離14万km、撮影フィルム25万[[フィート]]を数えた。撮影隊はアメリカ大陸の北は[[アラスカ]]から南は[[チリ]]まで移動し、[[マチュ・ピチュ]]遺跡でも撮影を行った。<br /> <br /> 35mmムービーカメラで南極大陸を撮影したのはこの映画が世界初である。南極ロケについては40日をかけて、それだけで6億円の予算がかかった&lt;ref name=&quot;shashin1&quot;/&gt;&lt;ref&gt;{{Cite journal |和書 |author=生江有二 |title=阿修羅を見たか 角川春樹と日本映画の20年 第8回 白夜の中で |journal=週刊ポスト |issue=1998年5月22日号 |publisher=小学館 |page=160}}&lt;/ref&gt;。当初は、日本の[[北海道]]ロケで済まそうという話もあったが、木村大作はそれなら降りると主張し、深作欣二のこだわりもあって、南極ロケが実施された&lt;ref name=&quot;post159&quot; /&gt;&lt;ref&gt;{{Cite journal |和書 |author=金澤誠(聞き手・文) |title=「風にふかれて気のむくままに 木村大作「[[劔岳 点の記]]」への道、」第5回「復活の日」篇1 |journal=キネマ旬報 |issue=2009年1月上旬号 |publisher=キネマ旬報社 |pages={{要ページ番号|date=2017年9月}} }}&lt;/ref&gt;。小松でさえ、映画化の話を聞いたときは[[アラスカ]]か[[グリーンランド]]でロケをするのだろうと思っていたという&lt;ref&gt;角川書店版&lt;!-- 角川書店版は複数存在。何年刊行のもの? --&gt;{{信頼性要検証|date=2017年9月}}「あとがき」より&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 南極ロケでは[[チリ海軍]]から本物の[[潜水艦]][[スポット (潜水艦)#チリ海軍で|シンプソン]]と[[哨戒艦艇|哨戒艦]]ピロート・パルドをチャーターした&lt;ref name=&quot;gira110&quot;&gt;{{Harvnb|角川|清水|2016|pp=110-111}}&lt;/ref&gt;。1979年12月末、撮影スタッフや観光ツアー客の住まいとなった耐氷客船リンドブラッド・エクスプローラー号{{enlink|MV Explorer (1969)}}が座礁・浸水し、チリ海軍に乗員が救出されるという事故が発生&lt;ref name=&quot;gira110&quot;/&gt;。[[共同通信]]の記者が乗り込んでいたことから一般ニュースとして日本で報道され&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |editor=[[木原浩勝]]、志水俊文、中村哲 編 |year=2010 |title=ゴジラ 東宝特撮未発表資料アーカイヴ プロデューサー・田中友幸とその時代 |publisher=角川書店 |chapter=[[富山省吾]]「プロデューサー・田中友幸の思い出」 |page=134 |isbn=978-4048544658}}&lt;/ref&gt;、『[[ニューヨーク・タイムズ]]』の1面でも報じられるなど、話題には事欠かなかった&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=深作欣二 |author2=[[山根貞男]] |year=2003 |title=映画監督深作欣二 |publisher=[[ワイズ出版]] |pages=374-384}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite journal |和書 |author=金澤誠(聞き手・文) |title=「風にふかれて気のむくままに 木村大作「剣岳 点の記」への道、」第6回「復活の日」篇2 |journal=キネマ旬報 |issue=2009年1月下旬号 |publisher=キネマ旬報社 |pages={{要ページ番号|date=2017年9月}} }}&lt;/ref&gt;。世界各地の様子を知るために、[[昭和基地]]の[[アマチュア無線]]で情報収集をする様子が描かれている。<br /> <br /> 壮大なスケールの原作の映像化にふさわしく、当初14億円から15億円の予定だった製作費は、南極ロケの実施により18億円になり、最終的には25億円に達した&lt;ref name=&quot;post159&quot; /&gt;。<br /> <br /> === 反響・評価 ===<br /> 1980年の邦画興行成績では[[黒澤明]]監督作品『[[影武者 (映画)|影武者]]』に次ぐ24億円の[[配給収入]]&lt;ref&gt;{{Cite web |url=http://www.eiren.org/toukei/1980.html |title=1980年配給収入10億円以上番組 |publisher=[[日本映画製作者連盟]] |accessdate=2016-11-30}}&lt;/ref&gt;を記録するヒット作となるものの、製作費が巨額だったため、宣伝費等を勘案すると赤字であったとされる。本作がきっかけとなって、角川映画は[[1970年代]]の大作志向から、[[1980年代]]は[[薬師丸ひろ子]]ら角川春樹事務所の所属俳優が主演するアイドル路線の[[プログラムピクチャー]]に転換した&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=[[樋口尚文]] |year=2004 |title=『砂の器』と『日本沈没』70年代日本の超大作映画 |publisher=[[筑摩書房]] |pages=223-230 |isbn=4480873430}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |editor=20世紀死語辞典編集委員会 編 |year=2000 |title=20世紀死語辞典 |publisher=[[大陽出版]] |chapter=ひげじい「キネマの天地とハリウッドに見る20世紀の映画事情」 |page=276 |isbn=4884692144}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |year=2003 |title=アイドル映画30年史 |publisher=[[洋泉社]] |series=別冊[[映画秘宝]]VOL.2 |chapter=磯田勉「角川映画のアイドル戦略」 |page=97 |isbn=4896917642}}&lt;/ref&gt;。アメリカ人スタッフによる編集で海外版を制作したものの、海外セールスは好調とはいかなかったとされる。<br /> <br /> 角川春樹は「配収は自分が予想したよりも全然少なかった。それに海外マーケットが成立しませんでした」「自分の夢は一旦成立し、これで勝負は終わったんだと。ここから先は、利益を上げる映画作りへシフトしようと考え方を変えたんです」と振り返っている&lt;ref&gt;{{Harvnb|角川|清水|2016|pp=116-117}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> これまでに『[[日本沈没]]』『[[エスパイ]]』などが映画化されている小松であるが、本作を非常に気に入っており、自作の映画化作品で一番好きだという&lt;ref&gt;{{Harvnb|小松左京|2008|p=330}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{Harvnb|小松左京|2006|p=148}}&lt;/ref&gt;。&lt;!-- イベント等の発言は出典の検証可能性を満たさない --&gt;&lt;!-- ただし、『[[さよならジュピター]]』企画当時にSF大会で行われた野田昌宏との対談で「(撮影の)木村大作さんの絵はものすごくいいんだけど…」などと、かなり否定的(特に深作の演出に対して)なコメントもしている。--&gt;映画評論家の[[白井佳夫]]は、1980年の日本映画のワーストテンとして本作を選出&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=[[松浦総三]] |year=1982 |title=スキャンダラスな時代 80年代の週刊誌を斬る |publisher=幸洋出版 |page=78}}&lt;/ref&gt;。深作ファンだった[[井筒和幸]]は作品の出来に落胆し&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=井筒和幸 |year=2010 |title=ガキ以上、愚連隊未満。 |publisher=[[ダイヤモンド社]] |page=78 |isbn=978-4478013533}}&lt;/ref&gt;、[[押井守]]は「小松左京は『日本沈没』を除けば映画化に恵まれなかった」との感想を述べている&lt;ref&gt;{{Cite book |和書 |author=小松左京 ほか |year=2011 |title=完全読本 さよなら小松左京 |publisher=[[徳間書店]] |page=279 |isbn=978-4198633035}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 角川と共同製作した[[TBSテレビ|TBS]]は、1980年4月から放送した連続テレビドラマ『[[港町純情シネマ]]』の第10回「復活の日」([[1980年]][[6月27日]]放送)で、[[西田敏行]]演じる映写技師が本作の場面を流すタイアップを行なった。放送日は映画公開前日だった。<br /> <br /> [[2011年]]3月16日と3月20日に[[V☆パラダイス]]で放送予定していたが、直前に起こった[[東日本大震災]]への考慮で放送中止となった。<br /> <br /> [[2012年]]に「角川ブルーレイ・コレクション」の一作品として[[Blu-ray Disc|ブルーレイディスク]]化。<br /> <br /> === 受賞歴等 ===<br /> *[[キネマ旬報]]ベスト・テン 読者ベスト・テン 3位<br /> *[[ブルーリボン賞 (映画)|ブルーリボン賞]] ベストテン<br /> *優秀映画鑑賞会ベストテン 8位<br /> *[[映画芸術]] ワーストテン 7位<br /> *シティロード 読者選出ベストテン<br /> *文化庁優秀映画製作奨励金交付作品<br /> *[[毎日映画コンクール]]<br /> **日本映画優秀賞<br /> **録音賞(紅谷愃一)<br /> *[[日本アカデミー賞]] 最優秀録音賞(紅谷愃一)<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> === 註 ===<br /> {{Reflist|group=&quot;註&quot;}}<br /> <br /> === 出典 ===<br /> {{reflist|2}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> &lt;!-- 著者名五十音、発売年順 --&gt;<br /> * {{Cite book |和書 |author=角川春樹 |author2=[[清水節]] |year=2016 |title=いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命 |publisher=角川春樹事務所 |isbn=978-4758412957 |ref={{SfnRef|角川|清水|2016}} }}<br /> * {{Cite book |和書 |author=小松左京 |year=1998 |title=復活の日 |publisher=[[角川春樹事務所]] |series=[[ハルキ文庫]] |isbn=4894563738 |ref=harv}}<br /> * {{Cite book |和書 |author=小松左京 |year=2006 |title=SF魂 |publisher=[[新潮社]] |series=[[新潮新書]] |isbn=4106101769 |ref=harv}}<br /> * {{Cite book |和書 |author=小松左京 |year=2008 |title=小松左京自伝 実存を求めて |publisher=[[日本経済新聞出版社]] |isbn=978-4532166533 |ref=harv}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> *[[パンデミック]] - 作中では[[スペインかぜ]]や[[アジアかぜ]]が取り上げられている。<br /> *ウイルス感染を題材にしたフィクション作品。<br /> **[[アウトブレイク (映画)]]<br /> **[[感染列島]]<br /> **[[ブルーシティー]] - [[星野之宣]]によるSF漫画作品(1976年)。猛毒ウイルスが地上に蔓延し6・9指令(99.9999%の生物の死滅)を発動、生き残ったのは海底都市ブルーシティだけとなる。<br /> **[[地球最後の男オメガマン]]<br /> **[[アイ・アム・レジェンド]]<br /> * [[角川映画]]<br /> * [[1980年の映画]]<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * [http://www.kadokawa-pictures.jp/official/fukatsunohi/ 復活の日 : 角川映画]<br /> * {{Allcinema title|86183|復活の日}}<br /> * {{Kinejun title|19111|復活の日}}<br /> * {{ぴあ映画チラシ|3701}}<br /> * {{Amg movie|52875|復活の日}}<br /> * {{IMDb title|0080768|復活の日}}<br /> * {{Movie Walker|mv18932}}<br /> * {{JMDb title|1980|dd001950}}<br /> <br /> {{深作欣二}}<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:ふつかつのひ}}<br /> [[Category:日本のSF小説]]<br /> [[Category:小松左京の小説]]<br /> [[Category:1964年の小説]]<br /> [[Category:南極を舞台とした作品]]<br /> [[Category:ウイルスを題材にした作品]]<br /> [[Category:地球外生命体を題材とした小説]]<br /> [[Category:世界の終末が描かれた作品]]<br /> [[Category:核戦争を題材とした作品]]<br /> [[Category:1980年の映画]]<br /> [[Category:日本のSF映画作品]]<br /> [[Category:日本のパニック映画]]<br /> [[Category:世界の終末が描かれた映画作品]]<br /> [[Category:潜水艦を題材とした映画作品]]<br /> [[Category:核戦争を題材とした映画作品]]<br /> [[Category:地球外生命体を題材とした映画作品]]<br /> [[Category:冷戦の映画]]<br /> [[Category:小松左京原作の映画作品]]<br /> [[Category:日本の特撮映画]]<br /> [[Category:南極を舞台とした映画作品]]<br /> [[Category:ワシントンD.C.を舞台とした映画作品]]<br /> [[Category:1980年代の特撮作品]]<br /> [[Category:TBS製作の映画]]<br /> [[Category:深作欣二の監督映画]]<br /> [[Category:ノバスコシア州で製作された映画作品]]<br /> [[Category:角川映画]]<br /> [[Category:東宝配給の映画]]</div> 27.142.100.188
Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46