操作

Unicode

この項目には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字が含まれています(詳細)。

テンプレート:Table Unicode Unicode(ユニコード)は、符号化文字集合文字符号化方式などを定めた、文字コードの業界規格である。文字集合(文字セット)が単一の大規模文字セットであること(「Uni」という名はそれに由来する)などが特徴である。

1980年代に、Starワークステーションの日本語化 (J-Star) などを行ったゼロックス社が提唱し、マイクロソフトアップルIBMサン・マイクロシステムズヒューレット・パッカードジャストシステムなどが参加するユニコードコンソーシアムにより作られた。1993年に、国際標準との一致が図られ、DIS 10646の当初案から大幅に変更されて、Unicodeと概ね[注釈 1]互換のISO/IEC 10646が制定された。

概要

Unicode は世界で使われる全ての文字を共通の文字集合にて利用できるようにしようという考えで作られ、UnixWindowsmacOSPlan 9[注釈 2]Javaなどで利用されている。

Unicodeでは、文字集合中の文字をあらわす符号位置(コードポイント、符号点を参照)に、「Unicodeスカラ値」という非負整数値が割り振られている。Unicodeスカラ値を文章中などに記す場合などは "U+" の後に十六進法でその値を続けることで表す。BMP(Basic Multilingual Plane, 基本多言語面)内の符号位置は U+0000 〜 U+FFFF の4桁(16ビット)で表すことができ、SMP(Supplementary Multilingual Plane, 追加多言語面もしくは補助多言語面)以降は U+10000 〜 U+10FFFF の5桁または6桁(最大21ビット)を必要とする。

収録されている文字は、各国で標準として規定されている文字集合や実際に使用されている文字を持ち寄り、委員会により取捨選択されている。日本の文字については当初より JIS X 0201JIS X 0208補助漢字を、Unicode 3.1 では JIS X 0213 の内容も収録している。

また収録において、元の各文字集合内で分離されている文字は尊重するが、異なる文字集合に同一の文字が収録されているとみなされるものは、同じ符号位置に割り当てる方針を取っている。この際に集合が膨大であるという理由で、漢字について、中国日本韓国の各規格の漢字を統合English版CJK統合漢字としたことは大きな議論となった。

Unicodeでは文字符号化方式も標準化したため、従来見られたShift JISEUC-JPとの間の混乱のようなものは回避されている。

Unicode以前の文字コードとの相互運用性もある程度考慮されており、歴史上・実用上の識別が求められる場合には互換領域がとられ、元のコード→Unicode→元のコードというような変換(ラウンドトリップ変換)において、元通りに戻るよう配慮されている文字もある。しかし、正規のJIS X 0208の範囲内であればトラブルは少ないが、複数の文字集合が混在したり、Shift JISの実態であるCP932EUC-JPの亜種であるCP51932とeucJP-MSなど、対応が違うために文字化けを起こすことがある。

文字集合

Unicodeでは、符号位置の連続する範囲をブロックと呼び、名前が付けられている。 Unicodeに収録されている文字については、後節「ブロックの一覧」を参照。

文字符号化スキーム

Unicodeでは文字符号化方式を「文字符号化スキーム」(Character Encoding Scheme) と言う。

UTF-7
UTF-16(後述)で表したUnicodeをBase64で変換して表す符号化方式。ただし、ASCIIのアルファベット範囲等についてはBase64に変換しない等、特殊な符号化スキームを行う。RFC 2152で定められており、Unicode標準及びUnicodeの関連仕様には含まれない。かつてのSMTP等のように、7ビット単位でしかデータを扱えない通信方式を利用する場合を想定して作られている。ステートフルエンコーディングであり、運用上問題が多いため、現在ではこの方式は推奨されていない。Unicode文字を7ビット単位伝送通信にどうしても通さなければならない場合は、替わりにUTF-8をQuoted-printableあるいはBase64で変換するなどの方式が好ましい。
UTF-8
可変長(1-4バイト)の8ビット符号単位で表現する文字符号化形式及び文字符号化スキーム。ASCIIに対して上位互換となっており、文字の境界が明確である、UTF-16符号化スキームやUTF-32符号化スキームとの変換・逆変換に際して乗除算などの高負荷処理が必要ない、などの特長を持ち、インターネットではもっとも一般的に利用されている。
なお、UTF-8はもともと8ビットを符号単位とするためBOM(バイト順マーク;後述)は必要ないが、UTF-8であることが識別できるよう、データストリームの先頭に EF BB BF(U+FEFFのUTF-8での表現)の3バイトが付与されることがある。UTF-8のBOMはバイト順を表すものではなく、UTF-16符号化スキーム等における「真の意味でのBOM」と同じコードポイントを利用しているがゆえに慣用的にこう呼ばれているに過ぎない。
UTF-16
BMP文字を16ビット符号単位一つで、その他の文字をサロゲートペア(代用対)という仕組みを使い16ビット符号単位二つで表現する文字符号化形式及び文字符号化スキーム。UCS-2ともBMPの範囲で互換性がある。
UTF-16符号化スキームでは、通常はファイルの先頭にバイト順マーク (BOM) が付与される。BOMとは、通信やファイルの読み書き等、8ビット単位の処理でバイト順を識別するための印であり、データストリームの先頭に付与される。値はU+FEFF。システムが読み込んだ先頭2バイトが FF FEならリトルエンディアン、FE FFならビッグエンディアンとして後に続く文書を処理する。
RFC 2781 ではBOMが付いていないUTF-16文書はビッグエンディアンとして解釈することになっている。Windowsのメモ帳で作成した「Unicodeテキスト」はBOMが付与されるようになっている。ビッグエンディアンの符号化スキームをUTF-16BEリトルエンディアンの符号化スキームをUTF-16LEとして区別することもある。プロトコル若しくはアプリケーションの設定などの手段で符号化スキームにUTF-16BEUTF-16LEを指定している場合にはBOMを付与することは許容されない(BOMの符号位置はZERO WIDTH NON-BREAKING SPACEとみなす)。Windows上の文書における「Unicodeテキスト」は特に明記のない場合、リトルエンディアンのUTF-16符号化スキームのことを指す。TCP/IPネットワークでは、プロトコルヘッダやMIME等の手段で符号化スキームが指定されずBOMも付与されない場合、ビッグエンディアンとして扱うと決められている(→ エンディアン)。
UTF-32
Unicodeのすべての符号位置を単一長の符号単位として32ビットで表現する文字符号化形式及び文字符号化スキーム。実際に使われるのは21ビット(Unicodeの符号空間がU+10FFFFまでであるため)であり、この21ビットの範囲内ではUCS-4と互換性がある。
UTF-32符号化スキームでもUTF-16符号化スキームと同じく、ビッグエンディアンリトルエンディアンが存在し、それぞれUTF-32BEUTF-32LEと呼ばれる。プロトコル若しくはアプリケーションの設定などの手段で符号化スキームにUTF-32BEUTF-32LEを指定している場合にはBOMを付与することは許容されない(BOMの符号位置はZERO WIDTH NON-BREAKING SPACEとみなす)。
単純な符号化スキームであるが、テキストファイルなどではファイルのサイズが大きくなる(すべてBMPの文字からなる文章の場合はUTF-16符号スキームの2倍、すべてASCII文字の場合はASCII/UTF-8の4倍のサイズとなる)ため、ストレージ用として使われることは稀である。そのためか、Microsoft Officeでの「エンコードされたテキストファイル」の読み書きでは、Office 2016 でもいまだに符号化スキームには対応していない。フリーウェアシェアウェアテキストエディタのうち多数の符号化スキームに対応しているものでも、この符号化スキームには対応していないものが存在する。
ただし、すべてのUnicode文字を処理する場合には、すべての文字を単一の符号単位で表現したほうが処理に適するため、内部の処理ではUTF-32符号化形式(あるいはUCS-4)で扱うこともある。実例として、Linux 上のC言語環境では wchar_t は32ビット整数型である。
UTF-16符号化スキームなどと同様にUTF-32符号化スキームにもBOMがあり、データストリームの先頭に付される。先頭の4バイトがFF FE 00 00ならリトルエンディアン、00 00 FE FFならビッグエンディアンになる。UTF-16のリトルエンディアンとUTF-32のリトルエンディアンは最初の2バイトが等しいため、4バイトまで読んで判断する必要がある。


以下はエイプリルフールに公開されたジョークRFCである (RFC 4042)。UTF-9に関しては同名の規格が実際に検討されていた(ただし内容は大きく異なる)が、ドラフト段階で破棄されているため重複にはならない。

UTF-9
可変長の9ビット符号単位で表現する符号化方式。1バイト8ビットオクテット)ではなく9ビット(ノネット)であるような環境での利用を想定している。UTF-8と比較した場合、Latin-1領域が1バイト、CJK統合漢字領域が2バイトで表現できる特長があり、データ量が少なくなる。ワード長が9の倍数のコンピュータ(PDP-10ACOS-6など)であれば計算コストも低い。
UTF-18
Unicode符号位置を単一の18ビット符号単位で表現する符号化方式。UTF-8に対するUTF-16のようなものだが、RFC公開時点のUnicodeで文字が定義されていた4つの(BMP、U+1xxxx、U+2xxxx、U+Exxxx)を余った2ビットで識別するため、代用符号位置は使わない。

以下はドラフト段階で破棄された規格案。

UTF-5
国際化ドメイン名での利用を想定し、0-9、A-Vの32文字で表現する文字符号化スキーム。国際化ドメイン名にはPunycodeが採用されたため、利用されていない。
UTF-9
可変長(1-5バイト)の8ビット符号単位で表現する文字符号化形式または文字符号化スキーム。ISO-8859-1に対して一部互換である。しかし、UTF-8が普及しつつあり、それと比べて欠点がいくつかあったため、破棄された。

拡張領域

サロゲートペア

1980年代の当初の構想では、Unicodeは16ビット固定長で、216 = 65,536 個の符号位置に必要な全ての文字を収録する、というもくろみであった。しかし、Unicode 1.0公表後、拡張可能な空き領域2万字分を巡り、各国から文字追加要求が起こった。その内容は中国、日本、台湾、ベトナム、シンガポールの追加漢字約1万5千字、古ハングル約5千字、未登録言語の文字などである。このようにしてUnicodeの、16ビットの枠内に全世界の文字を収録するという計画は早々に破綻し、1996年のUnicode 2.0の時点で既に、文字集合の空間を16ビットから広げることが決まった。この時、それまでの16ビットを前提としたシステム(たとえばJavaのchar型や、Windows NTWindows 95のAPI)をなるべくそのままにしたまま、広げられた空間にある符号位置を表現する方法として、サロゲートペアが定義された。

サロゲートペアは16ビットUnicodeの領域1024文字分を2つ使い(前半 U+D800 〜 U+DBFF、後半 U+DC00 〜 U+DFFF)、各々1個ずつからなるペアで1024 × 1024 = 1,048,576文字を表す。これはちょうど16面ぶんであり、第1面〜第16面(U+10000 〜 U+10FFFF)の文字をこれで表すこととした。加えて第0面(基本多言語面)も使用可能なので、Unicodeには合計で 1,048,576 + 65,536 - 2,048 = 111万2,064文字ぶんの空間が確保されたことになる。

サロゲートはUnicodeの符号位置の U+10000 〜 U+10FFFF の範囲を16ビットユニットのペア(2つ)で表現する集合で、最初の16ビットユニットを high surrogate、二番目を low surrogate と称する。high surrogates は U+D800 〜 U+DBFF の範囲、low surrogates は U+DC00 〜 U+DFFF の範囲である。

コーディング

サロゲートのエンコーディングは、

       $hi = ($uni - 0x10000) / 0x400 + 0xD800;
       $lo = ($uni - 0x10000) % 0x400 + 0xDC00;

デコードディングは、

       $uni = 0x10000 + ($hi - 0xD800) * 0x400 + ($lo - 0xDC00);

となる。

コード変換例

U+10437(𐐷: DESERET SMALL LETTER YEE, IPA: /j/)のエンコードを考えてみる。

 0x10437(1 0000 0100 0011 0111)から0x10000(1 0000 0000 0000 0000)を引くと、
 結果は0x00437(0000 0000 0100 0011 0111)となる。
 これを上位10ビット値と下位10ビット値に分割する。
 00 0000 0001(⇒ 0x400に相当) + 00 0011 0111(0x037)

ハイ(高位)サロゲートを形成するために上位ビットに0xD800を加える。 0x0001 + 0xD800 = 0xD801。

ロー(下位)サロゲートを形成するために下位ビットに0xDC00を加える。 0x0037 + 0xDC00 = 0xDC37。
 結果:
 D801 DC37  (UTF-16 hex code units)
 D8 01 DC 37(UTF-16BE hex bytes)
 01 D8 37 DC(UTF-16LE hex bytes)

次の表は、この文字変換と他をまとめたものである。 色は、コードポイントからのビットがUTF-16バイトにどのように分配されるかを示した。 なお、UTF-16エンコーディングプロセスによって追加された追加ビットは黒で示されている。

文字
(ユニコード)
バイナリ
コードポイント
バイナリ
UTF-16
UTF-16
16進数
UTF-16BE
16進バイト
UTF-16LE
16進バイト
$ U+0024 0000 0000 0010 0100 0000 0000 0010 0100 0024 00 24 24 00
U+20AC 0010 0000 1010 1100 0010 0000 1010 1100 20AC 20 AC AC 20
𐐷 U+10437 0001 0000 0100 0011 0111 1101 1000 0000 0001 1101 1100 0011 0111 D801 DC37 D8 01 DC 37 01 D8 37 DC
𤭢 U+24B62 0010 0100 1011 0110 0010 1101 1000 0101 0010 1101 1111 0110 0010 D852 DF62 D8 52 DF 62 52 D8 62 DF

厳密には正確ではないが、UTF-16UCS-2をサロゲートペアで拡張したようなものであると言える。またUnicodeは(現在のところ)UCS-4のうち、サロゲートペアで表現可能な空間のみを使うものとし(異体字セレクタなどは空間を別の軸の向きに広げるものとされている)ISO/IEC 10646もUnicodeに追随するような形で改訂されている。

サロゲートペアによって拡張された符号位置は、UTF-32ではそのまま表現できる。UTF-8では、通常4オクテット(Fx xx xx xx)を使って表現される。UTF-16ではサロゲートペアを使って表現する。UTF-8を使っているが4オクテット以上のオクテット列を扱えない場合に、サロゲートペアをそのままUTF-8で表現したような表現が使われることがあり、CESU-8と言う(詳しくはUTF-8#サロゲートペアの扱いを参照)。

サロゲートペア (Surrogate Pair) の日本語訳は代用対とされている。

拡張領域に含まれる文字

現在、拡張領域には次のように文字が割り当てられている。

符号位置 英語での名称 略称 日本語での名称 収録されている主な文字
第1面 U+10000 - U+1FFFF Supplementary Multilingual Plane SMP 追加多言語面 古代文字や記号・図柄類など。日本で発明された携帯電話用の絵文字もここに収録されている。
第2面 U+20000 - U+2FFFF Supplementary Ideographic Plane SIP 追加漢字面 漢字専用領域。
第3面 U+30000 - U+3FFFF Tertiary Ideographic Plane TIP 第三漢字面 古代漢字や甲骨文字などが収録される予定[1]
第4面〜
第13面
U+40000 - U+DFFFF 未使用(将来どのような目的で使用するのかすら決まっていない)。
第14面 U+E0000 - U+EFFFF Supplementary Special-purpose Plane SSP 追加特殊用途面 制御コード専用領域。
第15面・
第16面
U+F0000 - U+10FFFF 私用面(BMPの U+E000 - U+F8FF の領域の拡張)

日本では2000年にJIS X 0208を拡張する目的でJIS X 0213(いわゆるJIS第3・第4水準)が制定されたが、この際、新たに採用された文字でUnicodeになかったものの一部は、BMPに収録できず、第2面への収録となった(Unicodeが最終的にJIS X 0213への対応を完了したのは2002年である)。このため、JIS X 0213収録文字をUnicodeで完全にサポートするには、追加漢字面をサポートしたOSフォントアプリケーションが必要となる。Shift_JISなど、Unicodeにて規定されるもの以外のエンコーディングを利用する場合であっても、JIS X 0213に対応するフォントやアプリケーションが必要である。

常用漢字2010年改定で追加された字のうち「𠮟」はU+20B9Fで、追加漢字面に含まれる。そのため、改定後の常用漢字完全サポートを謳う場合、Unicodeに対応していて更にこの拡張領域にも対応している必要があると言える。ただ、現状ではこの字は、JIS X 0208に含まれる(=当然、Unicode策定当初からBMPに収録されている)異体字の「叱」(U+53F1) で代用されることが多い。

歴史

1984年、ISOの文字コード規格委員会 (ISO/TC 97/SC2) は文字セットの切り替えを行わずに世界中の文字を単一の文字集合として扱える文字コード規格 (ISO 10646) を作成することを決定し、専門の作業グループ (ISO/TC 97/SC 2/WG 2) を設置し、作業を始めていた。1980年代後半にはこの作業グループにおいてさまざまな提案が検討されている。1990年になって出来あがったISO/TC 97/SC 2/WG 2作成のISO 10646の初版ドラフト(DIS 10646#DIS 10646第1版)では、漢字コードは32ビットで表現され、各国の漢字コードはそのまま入れることになった。しかし中国は漢字を各国でばらばらに符号化するのではなく、あくまで統一して扱うことを求めてこのドラフトには当初から反対しており、今後の漢字コードの方針を決めるため、WG 2は CJK-JRG (Joint Research Group) と呼ばれるグループを別途設置し、そこで引き続き検討することにした。

このような公的機関の動きとは別に、1987年頃からXeroxのJoe BeckerとLee Collinsは、後にユニコードと呼ばれるようになる、世界中の文字を統一して扱える文字コードを開発していた。1989年9月には「Unicode Draft 1」が発表された。ここではその基本方針として、2オクテット(16ビット)固定長で全ての文字を扱えることを目指しており、そのために日本・中国・韓国の漢字を統一することで2万弱の漢字コードを入れ、さらに将来の拡張用に、3万程度の漢字の空き領域が別に用意されていた。このドラフトは少しずつ改良を加えられながら1990年4月にUnicode Draft 2、同年12月Unicode Final Draftとなった。さらに1991年1月にはこのUnicode Final Draftに賛同する企業によって、ユニコードコンソーシアムが設立された。

1991年6月、ISO/IEC 10646による4オクテット固定長コードを主体としたドラフト「DIS 10646第1版」は、2オクテット固定長コードであるUnicodeとの一本化を求める各国により否決され、ISO 10646とUnicodeの一本化が図られることになった。また中国およびUnicodeコンソーシアムの要請により、CJK-JRGにおいて、ISO 10646とUnicodeの一本化が図られることになった。CJK-JRGは各国の漢字コードに基づき独自の統合規準を定め、ISO 10646 / Unicode用の統合漢字コード表を作成することになった。CJK-JRGの会合は第1回が7月22日から24日にかけて東京で、第2回の会合が9月17日から19日にかけて北京で、第3回が11月25日から29日にかけて香港で開催された。これらの討議の結果、1991年末になって「ISO 10646=Unicode」用の統合漢字コード表が Unified Repertoire and Ordering (URO) の第1版として完成した。

Unicodeの最初に印刷されたドキュメントであるUnicode 1.0は、統合漢字表の完成に先行して漢字部分を除いたUnicode 1.0, Vol.1が1991年10月に出版され、後に1992年になって漢字部分だけのUnicode 1.0, Vol.2が出版された。

1992年、CJK統合漢字URO第二版が完成し、これを取り込んだ(ただしUROには若干の間違いが発見されており、それらの修正が行われている。)DIS 10646第2版が、5月30日の国際投票で可決された。

1993年5月1日 「ISO/IEC 10646-1: 1993 Universal Multiple-Octet Coded Character Set (UCS) -- Part 1: Architecture and basic Multilingual Plane」が制定される。同年翌6月にUnicode 1.0は ISO/IEC 10646-1:1993にあわせた変更を行いUnicode 1.1となり、以後ユニコードとISO/IEC 10646とは歩調を合わせて改訂されていくことになる。

ユニコードのバージョン

ユニコードのバージョンは、メジャーバージョン (the major version)、マイナーバージョン (the minor version)、アップデートバージョン (the update version) の3つの部分から構成され、ピリオドでつなげて表示される[2]。但しマイナーバージョン及びアップデートバージョンについては0の場合には省略して表示されることもある。メジャーバージョンはレパートリーの追加のような重要な変更が行われたときに改定される。ユニコードのドキュメントは書籍形態と電子版ドキュメント形態の両方で公表され、どちらもユニコードについての正式なドキュメントであるとされている。新たなバージョンがリリースされたときは新たなドキュメントが公表されるが、書籍として刊行されるのはメジャーバージョンが改定された場合および重要なマイナーバージョンの改定があった場合のみである。書籍版のバージョン1.0は、2巻に分けて刊行され、統合漢字部分を除いた第1巻は1991年10月に、統合漢字部分の第2巻は1992年6月に刊行された。そのため第1巻のみのものをUnicode 1.0.0、第2巻を含めたものをUnicode 1.0.1と呼ぶことがある。

各バージョンとその特徴

ユニコードのそれぞれのバージョン番号とその制定年月日、収録文字数他の特徴は以下の通りである。

制定年月日 バージョン番号 収録文字数 概要 日本語における主要な追加文字
1991年10月 Unicode 1.0.0

[3]

7,161 初期バージョン、16ビットの文字コード JIS X 0201
1992年6月 Unicode 1.0.1

[4]

28,359 CJK統合漢字を導入 JIS X 0208JIS X 0212
1993年6月 Unicode 1.1.0

[5]

34,233 ISO/IEC 10646-1:1993にあわせ変更
1993年7月 Unicode 1.1.5

[6]

1996年7月 Unicode 2.0.0

[7]

38,950 ISO/IEC 10646-1:1993の追補Amd.1からAmd.7に対応。ハングルの大移動を行いUnicode1.xとの互換性を失う (Amd.5)、サロゲートペア(代用対)を導入し追加面を可能にして収容可能な文字を大幅に増やす、21ビット領域に拡張 (Amd.1)
1998年5月 Unicode 2.1.0

[8]

38,952 ユーロ記号と正誤表を追加
1998年5月 Unicode 2.1.2

[9]

1998年8月 Unicode 2.1.5

[10]

1998年10月 Unicode 2.1.8

[11]

1999年4月 Unicode 2.1.9

[12]

1999年9月 Unicode 3.0.0

[13]

49,259 ISO/IEC 10646-1:2000が発行されるまでの追補Amd.8からAmd.31の文字すべてに対応。CJK統合漢字拡張Aで漢字6582字を追加 (Amd.17) JIS X 0213の一部(地名や人名などに用いられる漢字)
2000年8月 Unicode 3.0.1

[14]

2001年3月 Unicode 3.1.0

[15]

94,205 ISO/IEC 10646-2:2001に対応。BMP以外の拡張。CJK統合漢字の拡張Bで漢字42711字を追加 JIS X 0213の一部(地名や人名などに用いられる漢字)
2001年8月 Unicode 3.1.1

[16]

2002年3月 Unicode 3.2.0

[17]

95,221 ISO/IEC 10646-1:2000の追補Amd.1に対応 JIS X 0213(正式対応)
2003年4月 Unicode 4.0.0

[18]

96,447 ISO/IEC 10646:2003に対応
2004年5月 Unicode 4.0.1

[19]

2005年3月31日 Unicode 4.1.0

[20]

97,720 ISO/IEC 10646:2003の追補Amd.1に対応
2006年7月14日 Unicode 5.0.0

[21]

99,089 ISO/IEC 10646:2003の追補Amd.2とシンド語(Amd.3に含まれる)に対応
2008年4月4日

[22]

Unicode 5.1.0 100,713 ISO/IEC 10646:2003の追補Amd.3とAmd.4に対応。異体字セレクタを漢字に対して使い始める

[23]

麻雀牌、割り算の記号、電話機の星印Adobe-Japan1-6の漢字字形

[24]

2009年10月1日 Unicode 5.2.0

[25]

107,361 ISO/IEC 10646:2003の追補Amd.6までに対応 ARIB外字
2010年10月11日 Unicode 6.0.0

[26]

109,449 ISO/IEC 10646:2010 携帯電話の絵文字
2012年1月31日 Unicode 6.1.0

[27]

110,181 ISO/IEC 10646:2012
2012年9月26日 Unicode 6.2.0

[28]

110,182 新トルコリラの通貨記号の追加など
2013年9月30日 Unicode 6.3.0

[29]

110,187
2014年6月16日 Unicode 7.0.0

[30]

113,021 ISO/IEC 10646:2012の追補Amd.1とAmd.2に対応。ルーブルアゼルバイジャン・マナトの通貨記号、北米・中国・インド・アフリカの言語のための歴史的なスクリプトの追加。 約250字の絵文字の追加。
2015年6月17日 Unicode 8.0.0

[31]

120,737 ISO/IEC 10646:2014の追補Amd.1に対応。
2016年6月21日 Unicode 9.0.0

[32]

128,172 ISO/IEC 10646:2014の追補Amd.2に対応。 91個の絵文字の追加、4KTV放送用シンボル19個の追加
2017年6月20日 Unicode 10.0.0

[33]

136,690 変体仮名285文字追加

構成要素のバージョン

ユニコードのバージョンには、上記のような「ユニコードの規格全体に付けられたバージョン」の他に「ユニコードを構成する個々の要素の規格に付けられたバージョン」が存在する。これに該当するものとしては、ユニコードを構成する各面ごとに付けられたバージョンや、ユニコードに収録されないこととされたスクリプトのリスト (NOR = Not The Roadmap) に付けられたバージョン、規格の一部を構成するUnicode Technical Note(Unicode技術ノート)、Unicode Technical Report(Unicode技術報告)、Unicode Technical Standard(Unicode技術標準)のバージョンなどが存在する。

日付 全体[34] BMP[35] SMP[36] SIP[37] TIP[38] SSP[39] NOR[40]
1991年10月 1.0.0[3]
1992年6月 1.0.1[4]
1993年6月 1.1.0[5]
1993年7月 1.1.5[6]
1996年7月 2.0.0[7]
1998年5月 2.1.0[8]
1998年5月 2.1.2[9]
1998年8月 2.1.5[10]
1998年10月 2.1.8[11]
1999年4月 2.1.9[12]
1999年9月 3.0.0[13]
2000年8月 3.0.1[14]
2001年3月 3.1.0[15]
2001年8月 3.1.1[16]
2001年10月10日 3.0[41] 3.0[42] 3.0[43] 1.0[44]
2001年10月12日 3.1[45]
2001年10月27日 3.1[46]
2001年11月27日 3.0[47]
2002年1月22日 3.2[48] 3.1[49]
2002年1月29日 3.3[50]
2002年2月5日 3.4[51]
2002年3月 3.2.0[17]
2002年4月3日 3.2[52]
2002年4月4日 3.5[53]
2002年6月7日 3.6[54] 3.3[55]
2002年6月23日 3.7[56]
2002年10月2日 3.8[57]
2002年10月28日 3.9[58]
2002年11月11日 3.1[59]
2002年12月3日 3.10[60] 3.4[61]


3.5[62]

2002年12月11日 3.11[63]
2003年3月12日 3.12[64] 3.6[65]
2003年3月15日 3.7[66]
2003年4月 4.0.0[18]
2003年4月16日 4.0[67] 4.0[68] 4.0[69] 4.0[70] 4.0[71]
2003年5月4日 4.1[72]
2003年5月16日 4.1[73]
2003年6月18日 4.2[74] 4.1[75]
2003年7月15日 4.1[76]
2003年8月19日 4.3[77]
2003年9月11日 4.4[78] 4.2[79]
2003年9月20日 4.5[80]
2003年10月22日 4.6[81]
2003年10月31日 4.3[82]
2003年12月23日 4.7[83] 4.4[84]
2004年5月 4.0.1[19]
2004年5月27日 4.5[85]
2004年6月24日 4.8[86] 4.6[87]
2004年7月3日 4.7[88]
2004年12月1日 4.1[89]
2005年1月27日 4.2[90]
2005年1月28日 4.9[91] 4.8[92]
2005年3月31日 4.1.0[20] 4.10[93] 4.9[94]
2005年5月27日 4.10[95] 4.2[96]
2005年6月10日 4.11[97] 4.11[98]
2005年6月27日 4.12[99] 4.12[100] 4.3[101] 4.2[102] 4.3[103]
2005年8月1日 4.13[104] 4.13[105]
2005年9月6日 4.14[106]
2005年9月14日 4.15[107]
2005年9月17日 4.14[108]
2005年9月19日 4.16[109]
2005年12月8日 4.15[110]
2006年1月11日 4.17[111] 4.16[112]
2006年4月17日 4.18[113] 4.17[114] 4.4[115]
2006年4月28日 4.4[116]
2006年7月14日 5.0.0[21]
2006年9月21日 5.0[117] 5.0[118] 5.0[119] 5.0[120] 5.0[121]
2006年9月29日 5.0.1[122] 5.0.1[123]
2007年3月14日 5.0.1[124]
2007年4月11日 5.0.2[125] 5.0.2[126]
2007年5月5日 5.0.3[127] 5.0.3[128]
2007年7月24日 5.0.4[129] 5.0.4[130] 5.0.1[131]
2007年8月22日 5.0.5[132]
2007年8月29日 5.0.5[133]
2008年1月15日 5.0.6[134]
2008年1月31日 5.0.6[135]
2008年2月14日 5.0.7[136] 5.0.7[137]
2008年4月4日 5.1.0[22] 5.1.0[138] 5.1.0[139] 5.1.0[140] 5.1.0[141] 5.1.0[142]
2008年4月25日 5.1.1[143] 5.1.1[144] 5.1.0[145] 5.1.1[146]
2008年8月12日 5.1.2[147] 5.1.2[148]
2008年8月19日 5.1.3[149]
2008年10月17日 5.1.4[150] 5.1.3[151] 5.1.1[152]
2009年2月4日 5.1.5[153] 5.1.4[154]
2009年2月26日 5.1.1[155]
2009年4月22日 5.1.2[156]
2009年4月24日 5.1.5[157]
2009年10月1日 5.2.0[25] 5.2.0[158] 5.2.0[159] 5.2.0[160] 5.2.0[161] 5.2.0[162] 5.2.0[163]
2009年11月18日 5.2.1[164]
2010年2月5日 5.2.1[165]
2010年2月10日 5.2.2[166]
2010年2月23日 5.2.3[167]
2010年4月23日 5.2.2[168] 5.2.4[169]
2010年5月12日 5.2.5[170]
2010年6月24日 5.2.6[171]
2010年7月27日 5.2.7[172]
2010年10月11日 6.0.0[26] 6.0.0[173] 6.0.0[174] 6.0.0[175] 6.0.0[176] 6.0.0[177] 6.0.0[178]
2010年12月6日 6.0.1[179]
2011年1月9日 6.0.2[180]
2011年1月14日 6.0.1[181]
2011年1月27日 6.0.2[182] 6.0.3[183] 6.0.1[184] 6.0.1[185] 6.0.1[186] 6.0.1[187]
2011年3月18日 6.0.4[188]
2011年5月24日 6.0.5[189]
2011年6月23日 6.0.3[190] 6.0.6[191]
2011年8月1日 6.0.7[192]
2011年8月15日 6.0.8[193]
2011年8月24日 6.0.9[194]
2011年11月15日 6.0.10[195]
2011年11月29日 6.0.11[196]
2011年12月19日 6.0.2[197]
2012年1月6日 6.0.12[198]
2012年1月31日 6.1.0[27]
2012年2月1日 6.1.0[199] 6.1.0[200] 6.1.0[201] 6.1.0[202] 6.1.0[203] 6.1.0[204]
2012年2月15日 6.1.1[205]
2012年5月4日 6.1.2[206]
2012年7月30日 6.1.3[207]
2012年8月27日 6.1.4[208]
2012年9月13日 6.1.1[209] 6.1.5[210]
2012年9月26日 6.2.0[28]
2012年9月27日 6.2.0[211] 6.2.0[212] 6.2.0[213] 6.2.0[214] 6.2.0[215] 6.2.0[216]
2012年10月16日 6.2.1[217] 6.2.1[218]
2012年12月2日 6.2.2[219] 6.2.2[220]
2013年3月19日 6.2.3[221]
2013年5月4日 6.2.4[222]
2013年5月23日 6.2.5[223]
2013年7月24日 6.2.6[224]
2013年9月30日 6.3.0[29]
2013年10月28日 6.3.0[225] 6.3.0[226] 6.3.0[227] 6.3.0[228] 6.3.0[229] 6.3.0[230]
2014年2月19日 6.3.1[231] 6.3.1[232]
2014年6月16日 7.0.0[30]
2014年8月7日 7.0.0[233] 7.0.0[234] 7.0.0[235] 7.0.0[236] 7.0.0[237] 7.0.0[238]
2014年9月18日 7.0.1[239] 7.0.1[240] 7.0.1[241]
2014年10月24日 7.0.2[242] 7.0.2[243] 7.0.1[244]
2015年3月26日 7.0.2[245] 7.0.3[246]
2015年6月3日 7.0.3[247] 7.0.4[248]
2015年6月17日 8.0.0[31]
2015年6月26日 8.0.0[249] 8.0.0[250] 8.0.0[251] 8.0.0[252] 8.0.0[253] 8.0.0[254]
2015年8月17日 8.0.1[255]
2016年1月21日 8.0.1[256] 8.0.2[257] 8.0.1[258]
2016年2月3日 8.0.3[259] 8.0.1[260]
2016年5月3日 8.0.2[261]
2016年6月10日 8.0.4[262]
2016年6月21日 9.0.0[32]
2016年6月23日 9.0.0[263] 9.0.0[264] 9.0.0[265] 9.0.0[266] 9.0.0[267] 9.0.0[268]
2017年1月12日 9.0.1[269]
2017年5月24日 9.0.1[270]
2017年6月6日 9.0.2[271]
2017年6月20日 10.0.0[33]
2017年6月21日 10.0.0[272] 10.0.0[273] 10.0.0[274] 10.0.0[275] 10.0.0[276]
2017年6月29日 10.0.0[277]
2017年12月27日 10.0.1[278]
2018年1月10日 10.0.1[279] -

Unicodeの諸問題

バージョンごとの非互換性

Unicodeは同一のコードでもバージョンが変わったとき完全に異なった文字を定義し直したことがある。

そのうち最大のものがUnicode 2.0での「ハングルの大移動」である。これはUnicode 1.1までで定義されていたハングルの領域を破棄し、新しいハングルの領域を別の位置に設定し、破棄された領域には別の文字の領域を割り当てることとなった。その後、Unicode 3.0では、従来ハングルが割り当てられていた領域にCJK統合漢字拡張A、ついでUnicode 4.0で六十四卦が割り当てられた。このように、Unicode 1.1以前でハングルを記述した文書とUnicode 2.0以降でCJK統合漢字拡張Aを記述した文書には互換性がない[280]。JCS委員長の芝野耕司はUnicodeに日本語の漢字を収録させる議論の中で、ハングル大移動について「韓国のとった滅茶苦茶な行動」と述べている[281]

日本語環境でのUnicodeの諸問題

YEN SIGN 問題

Shift_JIS では JIS X 0201 における円記号 "¥" が 0x5C に置かれている。これを Unicode のマッピングに合わせると YEN SIGN (U+00A5) にマップされる。しかし、0x5C は ASCII ではバックスラッシュ "\" に相当し、C言語などでエスケープ文字として使われる事から、この文字のコードを変更すると問題が起きる。極端な例として、0x5C が円記号とエスケープ文字の両方の目的で使われているケース(たとえば printf("¥¥%d¥n", price); など)も考えられる。

そのため、Unicode を利用するアプリケーションでは、U+007F 以下のコードに関しては移動させないという暗黙のルールができている。

そうなると、Unicode 環境では円記号がバックスラッシュの表示に変わってしまうように思われるが、これは日本語用のフォントデータの 0x5C の位置には円記号の字形を当ててしまうことで対処している。これによって、日本語環境での表示上は 0x5C の位置で円記号を用いることができる。

この問題は日本語環境に限ったことではない。もともと ISO 646 上では、0x5C を含む数種の文字は自由領域(バリアント)として各国での定義を認めていた。そのため、日本語以外でも ASCII でバックスラッシュに相当するコードに異なる記号を当てているケースが多い。例えば、韓国ではウォン記号 (WON SIGN, U+20A9, "")、デンマークノルウェーではストローク付きO (LATIN CAPITAL LETTER O WITH STROKE, U+00D8, "Ø") などである。(後者は後の時代には、0x5C はバックスラッシュのままとし、ISO 8859 シリーズを用いることが一般化した。)

波ダッシュ・全角チルダ問題

JIS X 0221 規定の JIS X 0208 と JIS X 0221 の対応表では、波ダッシュは WAVE DASH (U+301C, "") に対応させているが、マイクロソフトは Windows の Shift_JIS と Unicode の変換テーブルを作成する際に、JIS X 0208 において 1 区 33 点に割り当てられている波ダッシュ "" を、Unicode における全角チルダ (FULLWIDTH TILDE, U+FF5E, "~") に割り当てたため不整合が生じる。この結果、macOS 等の JIS X 0221 準拠の Shift_JIS ⇔ Unicode 変換テーブルをもつ処理系と Windows との間で Unicode データをやり取りする場合、文字化けを起こすことになる。そこで Windows 以外の OS 上で動くアプリケーションの中には、CP932 という名前でマイクロソフト仕様の Shift_JIS コード体系を別途用意して対応しているケースが多い。この原因とされている Unicode 仕様書の例示字形の問題に関しては、波ダッシュ#Unicodeに関連する問題を参照すること。

また、マイクロソフトは同様に、

  • CENT SIGN (U+00A2, "¢") に代えて FULLWIDTH CENT SIGN (U+FFE0, "¢")
  • POUND SIGN (U+00A3, "£") に代えて FULLWIDTH POUND SIGN (U+FFE1, "£")
  • NOT SIGN (U+00AC, "¬") に代えて FULLWIDTH NOT SIGN (U+FFE2, "¬")
  • EM DASH (U+2014, "—") に代えて HORIZONTAL BAR (U+2015, "―")
  • DOUBLE VERTICAL LINE (U+2016, "‖") に代えて PARALLEL TO (U+2225, "")
  • MINUS SIGN (U+2212, "−") に代えて FULLWIDTH HYPHEN-MINUS (U+FF0D, "-")

と割り当てており、これらの変換時にも問題が起こる。このうちセント・ポンド・否定については、IBMのメインフレームではShift_JISを拡張してこれらの半角版をコードポイント 0xFD-0xFF に割り当て、別途JIS X 0208からマップされた位置に全角版を収録していたため、WindowsをIBMメインフレームの端末として用いるケースを想定したといわれている

なお、Windows Vista や Microsoft Office 2007 に付属する IME パッドの文字一覧における JIS X 0213 の面区点の表示は、上記の文字についても JIS で規定されているものと同じマッピングを使用している[282]

ブロックの一覧

索引

0000-0FFF
1000-1FFF
2000-2FFF
3000-3FFF
4000-4FFF
5000-5FFF
6000-6FFF
7000-7FFF

8000-8FFF
9000-9FFF
A000-AFFF
B000-BFFF
C000-CFFF
D000-DFFF
E000-EFFF
F000-FFFF

10000-10FFF
11000-11FFF
12000-12FFF
13000-13FFF
14000-14FFF
15000-15FFF
16000-16FFF
17000-17FFF

18000-18FFF
19000-19FFF
1A000-1AFFF
1B000-1BFFF
1C000-1CFFF
1D000-1DFFF
1E000-1EFFF
1F000-1FFFF

20000-20FFF
21000-21FFF
22000-22FFF
23000-23FFF
24000-24FFF
25000-25FFF
26000-26FFF
27000-27FFF

28000-28FFF
29000-29FFF
2A000-2AFFF
2B000-2BFFF
2C000-2CFFF
2D000-2DFFF
2E000-2EFFF
2F000-2FFFF

E0000-E0FFF

テンプレート:Unicode blocks

脚注

注釈

  1. 相違点のいくつかはDIS 10646に由来する
  2. UTF-8はPlan 9が由来

出典

  1. 2016年6月現在では、まだ1文字も収録されていない。
  2. About Versions of the Unicode® Standard” (English). Unicode Consortium (2015年6月18日). . 2015閲覧.
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  4. 4.0 4.1 Components of The Unicode Standard Version 1.0.1” (English). Unicode Consortium (2010年12月3日). . 2013閲覧.
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  6. 6.0 6.1 Components of The Unicode Standard Version 1.1.5” (English). Unicode Consortium (2010年12月3日). . 2013閲覧.
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参考文献

関連項目

外部リンク