DNB (ノルウェーの企業)
DNB ASA(でぃーえぬびー、名称変更前はDnB NOR ASA(でぃーえぬびーのーる))はノルウェーの最大の金融会社。DNBはリテール向けの商業銀行のほかに、投資銀行業務や、保険、資産運用業務も手掛ける。DNBグループは中核企業としてDNB Bank ASA、Vital Forsikring、Nordlandsbanken、Cresco、Postbanken、DnB NORD、Carlsonのブランド名で事業を展開する。DNBの本社はオスロにある。2011年11月にDnB NORからDNBに改称した[1][2]。
DNBの株式はオスロ証券取引所に上場されており、OBX指数採用銘柄の一つになっているが、ノルウェー政府の管理のため、ノルウェー財務省が同社株式の34%を保有する筆頭株主に、次いで、第2位の株主に財団法人のSparebankstiftelsen DnB NORが10.03%保有している[3]。
事業領域
DNB Bankはノルウェーいたるところに拠点を持っている。PostbankenとNordlandsbankenの二つはDnB NORの子会社ではあるが、双方とも独自のブランドとオフィスを持つ。PostbankenはPosten Norgeを通して事業を展開し、Nordlandsbankenはヌールラン県を中心に事業を展開する。
DNB BankはDNBグループ内最大の企業であり、ノルウェー最大の銀行である。企業やリテール、証券市場、地方公共団体向けに金融サービスを提供する。投資銀行のDnB NOR Market、クレジットカード会社のCresco、保険会社のVital、不動産会社のDnB NOR Eiendomと資産運用会社のDnB NOR Asset Managementがノルウェーとスウェーデンで事業を展開する。DnB NORはノルウェー国内最大の顧客数を誇り、約230万人の個人顧客、約20万社の法人顧客、約160万人のインターネットバンキングユーザー、約100万人の年金及び生命保険加入者、218のノルウェー国内の店舗網を持つ[4]。
DNBの事業はノルウェーが中心であるものの、ノルウェーの経済が海運業およびエネルギー産業中心であることから、ヘルシンキ、コペンハーゲン、ハンブルク、ルクセンブルク、ロンドン、ニューヨーク、ヒューストン、上海、シンガポールに合わせて在外13支店を持つほか、スウェーデンには複数の支店を持つ。
デンマーク、フィンランド、ポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニアにはDnB NORとドイツのNorddeutsche Landesbankの合弁会社であるDnB NORDがあり、DNBはDnB NORDの株式の51%を保有する。DnB NORDは約93万人の顧客と218の支店を持つ[4]。
DnB NORDは収益を増やすためにケイマン諸島にて資産を運用している。一例として、ノルウェー政府がソブリン・ウエルス・ファンドであるノルウェー政府年金基金の資産をラスベガスのカジノに投資するために約5億NOKをそこに移したことがある。
歴史
DNBの歴史は1822年にChristiania Sparebankが創業したことから始まる[5]。Gjensidige(1847年設立[5])、Bergens Privatbank(1855年設立[5])、Den norske Creditbank(1857年設立[5])、Fellesbanken(1920年設立[5])、Bergens Kreditbank(1928年設立[5])といった複数の会社が源流となっているが、それらの企業を買収していき2003年に現在のグループを形成していった[5][4]。
脚注
- ↑ “DNB's history”. DNB. . 2013閲覧.
- ↑ “Nytt navn og ny ticker fra og med 14.11.2011”. オスロ証券取引所. . 2013閲覧.
- ↑ “Shareholders”. DnB NOR. . 2010閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 引用エラー: 無効な
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タグです。 「AR2009
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 “History -Dating back more than 180 years”. DnB NOR. . 2010閲覧.
外部リンク