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ARMホールディングス

Armホールディングス
Arm Holdings plc
種類 子会社
本社所在地 イギリスの旗 イギリス
イングランド ケンブリッジ
設立 1990年
業種 電気機器
事業内容 RISCマイクロプロセッサのIP
外部リンク www.arm.com
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ファイル:ARM-Cambridge.jpg
ARM本社の正面玄関

Armホールディングス (Arm Holdings plc) はイギリスケンブリッジに本社を置く持株会社。傘下の事業会社である"ARM Ltd."によるARMアーキテクチャ、RealView や KEIL というブランドのプログラミングツールシステムおよびプラットフォームSystem-on-a-chip基板とソフトウェアなどの開発で知られている。ケンブリッジ周辺のハイテク企業集積地(シリコンフェン)内では良く知られた企業である。現在はソフトバンクグループ傘下である。

概要

エイコーン・コンピュータアップルコンピュータVLSIテクノロジージョイントベンチャーとして創業した。エイコーンが開発し Acorn Archimedes で初めて使ったARMアーキテクチャRISCチップ開発を行う会社という位置づけだった。ARMアーキテクチャは今では様々なASICのプロセッシングコアとして採用されている。特に携帯電話市場では寡占状態にある[1]

英ARM社は、サニーベールオースティンオリンピアトロンハイムソフィア・アンティポリスミュンヘンルーヴェン台北市横浜市北京市バンガロールシェントイェルニェイなど世界中にオフィスとデザインセンターを持つ[2]

ARMアーキテクチャ

ARMアーキテクチャを採用したプロセッサは携帯機器への組み込みに適した低消費電力が特徴である[3]。32ビット組み込みCPUの75%以上がARMアーキテクチャに基づいたCPUが採用されており、特に低消費電力と同時に高い演算能力が求められる高機能携帯電話携帯情報端末で顕著であり、32ビットとしては世界で最も普及しているマイクロプロセッサである[4]

ARMアーキテクチャをコアとして採用したプロセッサは、ノキアソニー・エリクソンサムスン電子などのメーカーが携帯電話の主CPUとして採用しており[5]デジタルオーディオプレーヤースマートフォンのような携帯情報端末にも使われている[6]。また、任天堂ゲームボーイアドバンスニンテンドーDS、GamePark Holdings GP2X などの携帯ゲーム機でも使われている。他にも、GPS機器、デジタルカメラデジタルテレビネットワーク機器、ハードディスクドライブなどで使われている[7]PlayStation Portable無線LANプロセッサは ARM9 である[8]

ARM社は技術を知的財産権 (IP) として各社にライセンス提供するのみであり、米AMD社、米インテル社、米フリースケール・セミコンダクタ社、日ルネサス エレクトロニクス社といった企業とは異なり自社でCPUを生産してはいない[9]。ARM社からライセンス供与を受け実際にプロセッサを製造している企業は数十社に及び、インテル社、フリースケール社、ルネサス テクノロジ社などが挙げられる。2007年には、ARM社の設計に基づくチップの年間出荷数が29億に至った[10]

歴史

ARMの歴史は次の通り[11]

  • 1990年 - エイコーン・コンピュータ、アップルコンピュータ、VLSIテクノロジーのジョイントベンチャーとして創業
  • 1993年 - 初めて黒字化
  • 1994年 - シリコンバレーと東京に支社を開設。日本法人はアーム株式会社[12]
  • 1998年 - Advanced RISC Machines Ltd から ARM Ltd に改称。年間5000万コアを出荷。ロンドン証券取引所とNASDAQに上場
  • 1999年 - Micrologic Solutions(ケンブリッジにあるソフトウェアコンサルティング会社)を買収
  • 2000年 - Allant Software(デバッグ用ソフトウェア開発会社)と Infinite Designs(シェフィールドにある設計会社)と EuroMIPS(フランスのスマートカード設計会社)を買収
  • 2001年 - Noral Micrologics(デバッグ用ハードおよびソフトの開発会社)の開発チームを取得
  • 2002年 - Artisan Components がサンディエゴの NurLogic Design(通信用チップ設計)を買収。中国支社を開設
  • 2003年 - ベルギーの Adelante Technologies(DSP OptimoDE の開発元)を買収
  • 2004年 - Axys Design Automation(EDAの下工程用ツールの開発)と Artisan Components(集積回路の各種 Physical IP の設計)を買収
  • 2005年 - KEIL Software(マイクロコントローラ向けプログラミングツール開発)を買収。これには同社が保有していた Intel 8051 と C16x プラットフォームも含まれていた[13]。PowerEscape の開発チームも取得
  • 2006年 - ノルウェーの Falanx(SOI Physical IP を得意とする企業で、GPUなども開発)を買収
  • 2016年 - ソフトバンクグループが、9月末までに約240億ポンド(約3.3兆円)で全株式を買収することを発表し、[14]同年9月5日に買収を完了した。

企業名

"ARM"と言う頭字語が最初に使用されたのは1983年で、元々は"Acorn RISC Machine"の略だった。エイコーン・コンピュータ(Acorn Computers)が最初に開発したRISCプロセッサは、Acorn Archimedesに搭載され、小型コンピュータに使用された最初期のRISCプロセッサのひとつだった。しかし、1990年にARM事業をスピンオフした合弁会社を設立することになった際に、新設会社名を"Advanced RISC Machines Ltd."とし、"ARM"も"Advanced RISC Machines"の頭字語に変更された。会社名は1998年の株式公開の際に変更され、ARMホールディングス(ARM Holdings)となった[15][16]( "ARM Holdings" が株式公開されている持株会社で、"ARM Ltd" がその子会社として実際の事業を行っている)。。単にアーム社と呼ばれることもある。 2017年8月1日には、表記とロゴが変更された。ロゴは全て小文字になり、その他の"ARM"の用法は、文全体が大文字である場合を除いて、文に合わせた表記になる。例えば通常の文章中では"Arm Holdings"となる。

関連項目

脚注

外部リンク