類鼻疽

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類鼻疽(るいびそ、英:melioidosis)とは類鼻疽菌Burkholderia pseudomallei)感染を原因とする人獣共通感染症

解説

日本では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されており、対象動物は水牛しかめん羊山羊いのしし。更に、バイオセーフティーレベル (BSL) のレベル3に指定されている。

疫学

類鼻疽菌はグラム陰性、好気性桿菌であり土壌菌。汚染された土壌や水からの経気道的あるいは経口的に感染が成立する。主として齧歯類の感染症であるが、しばしばヒトを含む種々の動物に感染する。多くの動物では急性例では発熱、食欲不振などを呈し、慢性例では食欲不振、元気消失が見られる。豚では不顕性感染を示す。全身のリンパ節や諸臓器に乾酪化結節膿瘍を形成する(鼻疽様結節)。ワクチンは存在せず、感染した家畜は治療を行わずに屠殺することが最善である。治療にはミノサイクリンピペラシリンなどが有効である。

感染から発症までは一定せず、数時間から20数年と幅がある。

出典

関連項目

参考文献

  • 清水悠紀臣ほか 『動物の感染症』 近代出版 2002年 ISBN 4874020747
  • 見上彪監修 『獣医感染症カラーアトラス』 文永堂出版 2006年 ISBN 4830032030

外部リンク