金沢市

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金沢市(かなざわし)

石川県中央部南にある中核市で,東は富山県に接する。県庁所在地。 1889年市制。 1954年~62年の間,犀川 (さいかわ) ,内川,湯涌谷 (ゆわくだに) ,安原,額 (ぬか) ,押野,浅川の各村と森本町を編入して現市域となる。市名の由来は中世以来の地名による。北西は日本海に面し,東部から南部は両白山地北部とそれに続く丘陵地。市内を犀川,浅野川が北西流し,中央部に河岸段丘 (小立野〈こだつの〉台地) が形成され,その台地上に中心市街地がある。江戸時代,前田家百万石加賀藩の城下町として発展。城跡は,明治以後は軍隊駐屯地で,石川門,三十間長屋 (重要文化財) が現在も残っている。前田家の奨励を受け,加賀友禅,漆器,九谷焼,金箔など美術工芸が発達した。北陸3県の中心として発展しており,伝統工芸のほか紡績,織物,織機,金属などの諸工業が盛ん。大野川河口に金沢港も建設された。市街には長土塀や武家屋敷など城下町の景観が積極的に保存されている。尾山神社,忍者屋敷などがある。平野部では米のほか,スイカ,ダイコン,サツマイモなどが栽培され,沿岸部には大野,金石 (かないわ) の古い港町がある。山科の大桑 (おんま) 層化石産地と甌穴,松月寺のサクラ,堂形のシイノキは天然記念物,日本三名園の一つ兼六園は特別名勝,成巽閣 (せいそんかく) 庭園は名勝,チカモリ遺跡は史跡。東部の山地には湯涌温泉,医王山 (いおうぜん) ,犀川ダムなどの景勝地もある。 JR北陸本線が通り,北陸自動車道の金沢東・金沢西インターチェンジがある。 JR七尾線,能登道路の起点。面積 468.64km2。人口 46万5699(2015)。


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