賀茂鶴酒造

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賀茂鶴酒造株式会社(かもつるしゅぞう)は、広島県東広島市西条本町に本社を置く日本酒メーカーである。

概要

もともと醸造業を営んでいたが、後に酒造業に転じた。

1873年明治6年)9月9日木村和平が酒銘を「賀茂鶴」と命名。「賀茂」は地名であると同時に酒を造るという意味の“醸す”が掛けられ、これをめでたい鳥である「鶴」と組み合わせた。ラベルに描かれている2羽の「鶴」と「富士山」は、鶴は信頼を表し、富士山は品質が日本一であることを表している。

1892年(明治25年)、和平の息子静彦が初代社長就任、組織の整備を進めるとともに新聞広告や海外輸出を開始。

1918年(大正7年)8月28日、資本金150万円にて株式会社に組織変更し、「賀茂鶴酒造株式会社」設立。

1951年昭和26年)、東京支社開設。

1958年(昭和33年)、金箔入りの大吟醸「特製ゴールド賀茂鶴」を発売(発売当時は大吟造「特製ゴールド賀茂鶴」と称した)。これにより同社は全国的な知名度を得る。同時に、西条が伏見と並ぶ銘醸地として知られるようになった。

また、同社の製品は、すきやばし次郎、鮨水谷、鮨松波など、与志乃系の店で提供されている[1]

「品質第一」を社是のもと、商品すべてを自家精米・自家醸造している。

主な商品

  • 豪華 賀茂鶴1.8L
  • 賀茂鶴 大吟醸 吟凛雅900ml
  • 賀茂鶴 大吟醸 天凛1.8L・720ml
  • 大吟醸 吉祥賀茂鶴720ml
  • 賀茂鶴 大吟醸 双鶴1.8L・720ml 2011IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)「SAKE部門」GoldMedal受賞 「ワイングラスでおいしい日本酒(WGO)アワード2014」大吟醸部門 金賞受賞
  • 賀茂鶴 純米大吟醸 大吟峰1.8L・720ml
  • 大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴1.8L・720ml・300ml・180ml丸瓶・180ml角瓶
  • 賀茂鶴 吟醸辛口1.8L・720ml・300ml
  • 賀茂鶴 本醸造辛口1.8L・720ml・300ml・180ml 「燗酒コンテスト2012」お値打ち燗酒(720ml・1000円以下)熱燗部門(50~55℃)金賞受賞 「燗酒コンテスト2013」お値打ち燗酒(720ml・1000円以下)熱燗部門(50~55℃)最高金賞受賞
  • 純米吟醸 一滴入魂1.8L・720ml・300ml 「ワイングラスでおいしい日本酒(WGO)アワード2014」アワードメイン部門 金賞受賞 「燗酒コンテスト2014」お値打ち燗酒(720ml・1000円以下)熱燗部門(50~55℃)金賞受賞。
  • 純米吟醸酒1.8L・720ml・300ml
  • 賀茂鶴 純米酒1.8L・720ml・300ml
  • 生囲い純米720ml・300ml
  • 賀茂鶴 特別本醸造 超特選特等酒1.8L・720ml・300ml・180ml 「燗酒コンテスト2011」最高位 大賞受賞 「燗酒コンテスト2012」極上燗酒(720ml 1000円超3000円未満)「ぬる燗」部門 金賞受賞 「燗酒コンテスト2013」極上燗酒(720ml 1000円超3000円未満)「ぬる燗」部門 金賞受賞
  • 賀茂鶴 上等酒1.8L・720ml・300ml・180ml 「燗酒コンテスト2015」お値打ち燗酒(720ml・1000円以下) ぬる燗部門(40~45度)金賞受賞。
  • 賀茂鶴 金紋1.8L
  • 樽酒1.8L・720ml
  • ゆるり1.8L・720ml
  • 冷温蔵生囲い1.8L・720ml・300ml
  • 豊酵冷酒720ml・300ml
  • 白壁の郷1.8L・720ml
  • 上撰パック1.8L・900ml
  • 天然美発泡うすにごり純米酒 蜃気楼250ml 「ワイングラスでおいしい日本酒(WGO)アワード2011」乾杯酒部門 金賞受賞
  • 純米酒仕込 梅酒(季節限定商品) 2016年 第2回 長浜梅酒祭り1位受賞。 全国梅酒品評会2016「日本酒梅酒」部門 金賞受賞。
  • 生吟醸「あらばしり」720ml(季節限定商品)
  • 純米酒「元和夢幻の酒」720ml(季節限定商品)=380年前の酒を復元…終売品
  • 吟醸原酒 初のみきり720ml(季節限定商品)
  • 八年秘蔵純米吟醸「熟成酒」720ml(季節限定商品)…終売品 2008IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)「SAKE部門」GoldMedal:トロフィー賞 2011IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)「SAKE部門」GoldMedal受賞
  • ひやおろし吟醸原酒720ml 「楽月」(季節限定商品)
  • 純米酒「新米新酒しぼりたて」1.8L・720ml・300ml(季節限定商品)
  • 初夏のにごり酒720ml(季節限定商品)< 2014年夏:新発売 >
  • 純米吟醸 古酒仕込 梅酒720ml< 2017年8月:新発売> 2017年 第3回 長浜梅酒祭り 1位受賞。 全国梅酒品評会2017「日本酒梅酒」部門 銅賞受賞。
  • 純米酒「広島錦」1.8L(料飲店限定商品)< 2017年10月:新発売>
  • 純米大吟醸「広島錦」720ml < 2017年10月:新発売>

主な受賞歴

  • 1900年(明治33年) - 仏国パリ万国大博覧会 名誉大賞。
  • 1909年(明治42年) - 大蔵省主管日本醸造協会主催 第2回 全国酒類品評会(後の酒類品評会・酒類醤油品評会) 最高位優等賞。
  • 1917年(大正6年) - 大蔵省主管日本醸造協会主催 第6回 全国酒類醤油品評会において 全国最初の名誉賞受賞。
  • 1919年(大正8年) - 大蔵省主管日本醸造協会主催 第7回 全国酒類醤油品評会において優等賞受賞。
  • 1920年(大正9年) - 第2回中国五県酒類品評会において優等賞受賞。
  • 1921年(大正10年) -大蔵省主管日本醸造協会主催 第8回 全国酒類醤油品評会において優等賞受賞。(4,222 点中 1 位より3 位までを独占。)
  • -戦後発展全国工業博覧会において名誉大賞牌受賞。
  • 1922年(大正11年) -中国四国生産品共進会において優等金賞牌受賞。
  •          -平和記念東京博覧会  金牌受領。
  • 1925年(大正14年) - 大連勸業博覺会 金牌受領。
  • 1926年(大正15年) - 大蔵省主管日本醸造協会主催 第10回 全国酒類醤油品評会において 全国最初の2回目の名誉賞受賞。(4,022 点中 1 位)優等賞受賞。
  • 1936年(昭和11年) - 大蔵省主管日本醸造協会主催 第15回 全国酒類醤油品評会において 優等賞 7点受賞。
  • 2004年(平成16年) - 幸田邦昭杜氏 現代の名工受賞。
  • 2005年(平成17年) - 第54回西条清酒品評会において、賀茂鶴の賀茂鶴8号蔵 最優秀。
  • 2006年(平成18年) - 幸田邦昭杜氏 黄綬褒章受章。
  • 2008年(平成20年) -IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2008において、熟成酒部門「賀茂鶴 純米吟醸八年秘蔵熟成酒」最高位トロフィー賞受賞。
  • 2009年(平成21年) - 御園蔵 友安杜氏(醸造課長)が出品した品評会・艦評会で5 冠(西条清酒品評会 1 位/ 広島県清酒品評会 千本錦の部 1 位/全国新酒鑑評会 金賞/広島杜氏組合自醸酒品評会 1 位/ 広島国税局清酒鑑評会 吟醸酒の部 代表)。
  • 2011年(平成23年) -第60回西条清酒品評会において、賀茂鶴の賀茂鶴御園蔵 最優秀。
  •          -IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2011において、熟成酒部門 「賀茂鶴 純米吟醸八年秘蔵熟成酒」金賞受賞。大吟醸部門「賀茂鶴 大吟醸 双鶴」金賞受賞。
  •          -スローフードジャパン・酒文化研究所主催「燗酒コンテスト2011」において、「賀茂鶴 特別本醸造 超特選特等酒」が最高位大賞受賞。
  • 2012年(平成24年) -第61回西条清酒品評会において、賀茂鶴の賀茂鶴2号蔵 最優秀。
  •          -スローフードジャパン・酒文化研究所 主催「燗酒コンテスト2012」において、お値打ち燗酒(720ml・1000円以下)熱燗部門(50~55℃)では「賀茂鶴 本醸造 からくち」が金賞を受賞し、極上燗酒(720ml 1000円超3000円未満・審査温度は「ぬる燗」)では「賀茂鶴 特別本醸造 特撰特等酒」が金賞を受賞。
  •          -全日本国際酒類振興会 主催「2012年秋季全国酒類コンクール」において、純米大吟醸部門で「賀茂鶴 純米大吟醸 大吟峰」が特賞第1位を受賞。
  •          -峠本総杜氏 黄綬褒章受章。
  • 2013年(平成25年) -第62回西条清酒品評会において、賀茂鶴の賀茂鶴2号蔵 最優秀。
  •          -日本酒造技術研究連盟主催 第47回全国選抜清酒品評会において賀茂鶴2号蔵 第1位
  •          -スローフードジャパン・酒文化研究所 主催「燗酒コンテスト2013」において、お値打ち燗酒(720ml・1000円以下)熱燗部門(50~55℃)では「賀茂鶴 本醸造 からくち」が最高金賞を受賞し、極上燗酒(720ml 1000円超3000円未満・審査温度は「ぬる燗」)では「賀茂鶴 特別本醸造 特撰特等酒」が金賞を受賞。
  • 2014年(平成26年) -第63回西条清酒品評会において、賀茂鶴の賀茂鶴8号蔵 最優秀。
  •          -スローフードジャパン・酒文化研究所 主催「燗酒コンテスト2014」において、お値打ち燗酒(720ml・1000円以下)熱燗部門(50~55℃)では「賀茂鶴 本醸造 からくち」が金賞を受賞。
  • 2015年(平成27年) -第64回西条清酒品評会において、賀茂鶴の御薗醸造蔵 最優秀。
  •          -スローフードジャパン・酒文化研究所 主催「燗酒コンテスト2015」において、720ml 1100円以下(税別)お値打ち燗酒 ぬる燗部門(40~45度)では「賀茂鶴 上等酒」が金賞を受賞。
  •          -全国梅酒品評会2015 「日本酒梅酒」部門 入賞 、銅賞受賞。
  • 2016年(平成28年) -第65回西条清酒品評会において、において、賀茂鶴の賀茂鶴8号蔵 最優秀。
  •          -第2回 長浜梅酒祭りにおいて、「賀茂鶴 梅酒」が1位受賞。
  •          -全国梅酒品評会2016において、「賀茂鶴 梅酒」が「日本酒梅酒」部門 入賞。金賞受賞。
  • 2017年(平成29年) -第3回 長浜梅酒祭りにおいて、「賀茂鶴 純米吟醸古酒仕込 梅酒」が1位受賞。
  •          -全国梅酒品評会2017において、「賀茂鶴 純米吟醸古酒仕込 梅酒」が「日本酒梅酒」部門 入賞。銅賞受賞。
  •          -本社敷地内、事務所他各蔵など、登録有形文化財に登録。

全国新酒鑑評会

  • 1970年(昭和45年)・1971年(昭和46年) - 2年連続、2号蔵・4号蔵・8号蔵・7号蔵の稼動している全4蔵が金賞受賞。
  • 1974年(昭和49年) - 8号蔵が金賞受賞。
  • 1975年(昭和50年)から1986年(昭和61年) - 12年連続、2号蔵・4号蔵・8号蔵・7号蔵の稼動している全4蔵が金賞受賞。
  • 1987年(昭和62年) - 2号蔵・4号蔵・8号蔵が金賞受賞。
  • 1988年(昭和63年) - 8号蔵・7号蔵が金賞受賞。
  • 1989年(平成元年) - 2号蔵・8号蔵・7号蔵が金賞受賞。
  • 1990年(平成2年) - 2号蔵・4号蔵・8号蔵が金賞受賞。
  • 1991年(平成3年) - 4号蔵・8号蔵・7号蔵が金賞受賞。
  • 1974年(昭和49年)から1991年(平成3年) - 全国新酒鑑評会で18年連続金賞受賞(内、1975年(昭和50年)~1986年(昭和61年) 12 年連続で起動していた全4蔵が金賞受賞)。
  • 1994年(平成6年) - 2号蔵・4号蔵が金賞受賞。
  • 1994年(平成7年) - 御薗醸造蔵にて醸造開始にあたり、7号蔵・4号蔵 閉鎖。
  • 1994年(平成7年) - この年(平成6酒造年度)、醸造研究所移転の為、全国新酒鑑評会は開催されていない。
  • 1995年(平成8年) - 御薗醸造蔵にて醸造を始める。                          
  • 1995年(平成8年) - 御園醸造蔵が金賞受賞。
  • 1999年(平成11年) - 2号蔵・8号蔵・御園醸造蔵が金賞受賞(稼動している全3蔵が受賞)。
  • 2000年(平成12年) - 2号蔵・8号蔵・御園醸造蔵が金賞受賞(稼動している全3蔵が受賞)。
  • 2002年(平成14年) - 2号蔵・8号蔵・御園醸造蔵が金賞受賞(稼動している全3蔵が受賞)。
  • 2006年(平成18年) - 2号蔵・御園醸造蔵が金賞受賞。
  • 2007年(平成19年) - 2号蔵・御園醸造蔵が金賞受賞。
  • 2008年(平成20年) - 2号蔵・御園醸造蔵が金賞受賞。
  • 2009年(平成21年) - 御園醸造蔵が金賞受賞。
  • 2010年(平成22年) - 2号蔵・御園醸造蔵が金賞受賞。
  • 2011年(平成23年) - 2号蔵・御薗醸造蔵が金賞受賞。
  • 2012年(平成24年) - 2号蔵が金賞受賞。
  • 2013年(平成25年) - 2号蔵・8号蔵・御薗醸造蔵が金賞受賞(稼動している全3蔵が受賞)。
  • 2014年(平成26年) - 8号蔵・御薗醸造蔵が金賞受賞。
  • 2015年(平成27年) - 御薗醸造蔵が金賞受賞。 
  • 2016年(平成28年) - 御薗醸造蔵が金賞受賞。
  • 2017年(平成29年) - 2号蔵・御薗醸造蔵が金賞受賞。
≪受賞蔵の数は、記録の残る1970年(昭和45年)~2017年(平成29年)延べ104蔵が金賞受賞となり、12年連続の受賞となりました。≫

カモツルオアシス

1967年(昭和42年)、広島市中区鉄砲町に造成された、池を配した人工の緑地帯[2]。以前は、オアシス内で田植えなども行われていた。2011年(平成23年)に芝生の人工芝化と、電光式広告装置が設置された[2][3]

脚注

関連項目

外部リンク