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象印マホービン

象印マホービン株式会社(ぞうじるしマホービン、: ZOJIRUSHI CORPORATION)は、大阪府大阪市北区天満に本社を置く、魔法瓶を中心に炊飯器電気ポットホットプレートなどの調理器具の製造販売をおこなう企業。みどり会の会員企業であり三和グループに属している[1]

創業100周年を迎える2018年からは「ずっと もっと 象印らしく」の記念メッセージをコーポレート・スローガンとしている。

概要

市川金三郎市川銀三郎兄弟が、1918年(大正7年)に大阪で魔法瓶の製造をおこなう「市川兄弟商会」を創業。元々は魔法瓶の内瓶を製造していた。1948年(昭和23年)に法人改組した後、本格的な魔法瓶の製造販売を開始した。

現在は、魔法瓶のみならず炊飯器・電気ポット・ホットプレートなど家庭用調理器具や空気清浄機のほか、業務用炊飯器や保温機(ジャー)なども製造している。なお、IH炊飯器・ジャーポットの市場占有率では日本国内1位である[2]

社名にを採用したのは、アジアでは神聖とされ性格が温厚だが、ひとたび怒らせばライオンをも倒すその強さに因んだといわれる。一方で、同じく大阪府に本社を置くタイガー魔法瓶の「タイガー(=、アジアの王者を意図)」への対抗意識を表しているともいわれる。そして「魔法瓶」の文字がカタカナ表記であるのは、漢字ばかりでは堅苦しかったためだとされる。また、これについても、タイガーに対抗するという意味で「」を漢字、「マホービン」をカタカナにしたともいわれている。また1950年に大阪で創業した孔雀印魔法瓶(現:ピーコック魔法瓶工業)は、象と虎にあやかり動物を社名に関したと言われている。

社名に同じ象印を冠する象印ベビー及び象印チェンブロックとは、資本関係及び人的関係は一切ない。

沿革

  • 1918年大正7年)5月10日 - 魔法瓶の内瓶の製造を目的に市川兄弟商会を創業。
  • 1948年昭和23年)12月29日 - 株式会社協和製作所を設立。魔法瓶の製造・販売を開始。
  • 1953年(昭和28年) - 協和魔法瓶工業株式会社に改称。
  • 1961年(昭和36年)11月20日 - 現社名に改称。
  • 1986年(昭和61年)
    • 6月23日 - CI導入、現在のロゴ(ZOJIRUSHI)に変更(但し従来の「象」マークは簡略化したものにマイナーチェンジされているが、2009年平成21年)夏ごろからCIロゴに添付される)。
    • 9月25日 - 大阪証券取引所市場第2部に上場。
  • 2013年(平成25年)7月16日 - 大阪証券取引所と東京証券取引所との現物株市場統合に伴い、東京証券取引所第2部に上場。
  • 2018年(平成30年)
    • 2月5日 - 東京証券取引所第1部に上場。
    • 5月10日 - 創業100周年を迎える。

事業所

  • 本社 - 大阪市北区天満1-20-5
    • UR天満橋北住宅の1〜4階に入居している。5階から上はUR賃貸住宅。象印と住居部分の入口は別々。
  • 本社別館 - 大阪市北区天満1-19-9
    • 上記の本社からは100mも離れていないところに立地。
  • 東京支社 - 東京都港区南麻布1-6-18

その他の支店等については公式サイトの事業所一覧を参照のこと。

取扱商品

など。

魔法瓶タイプの電気ポットに付記されるVEマーク(VEはVacuum Electric)は、競合他社のタイガー魔法瓶と共有する登録商標(日本第4713275号)である。

i-Pot

「i-Pot」(アイポット)は、象印が開発した通信機能付き電気ポット(形式CD-EN22S)である。日常の生活でお茶を飲むためなどで給湯操作を行うと、その使用状況が指定されたアドレスメールで届くとともに、過去1週間分の状況が専用ウェブページで確認できるシステムである。これはNTTドコモのネットワークを利用し、みまもりほっとラインというサービス名で仮想移動体通信事業者(MVNO)としてサービスを行っている。

遠く離れて生活するお年寄りを肉親が身近で見守れるように作られたが、見た目やポットとしての性能、使い方は通常の電気ポットと変わらないため監視されている印象も与えにくく使う側のお年寄りにも負担が少ない。

これは1996年4月、東京で息子を看護していた母親が突然亡くなり、周囲に異変を気付かれる事無く病気で動けなかった息子も1ヵ月後に遺体となって見つかったという痛ましい事件が契機となって研究開発がはじまったという。

当初、開発側は電話回線によるインターネット接続を考えていたが、配線が必要となるなど扱いが面倒なため、NTTドコモ関西富士通との共同開発によってモバイル(携帯電話)接続を採用した。実用化にあたっては、NTTドコモPDCmovaパケット通信のネットワーク(DoPa)を利用している。このため、病院医療機器に近い所や心臓ペースメーカを装着している場合は使用できない。家庭内で高齢者でも扱いやすいネット接続機器として、病気などで動けないなどの問題が発生してポット利用状況に変化が生じたら異常を察知して助けに向かうことができるため、孤独死の予防に効果があると考えられている。

なおmovaは2012年3月31日にサービス終了が決定している(DoPaサービスは2008年9月30日に新規申込みを終了)ため、2008年5月21日FOMAネットワークを使用した新機種(形式CV-DA22)が登場している。ネットワークの変更に加え、「お出かけお知らせ」機能が追加される。また、ポット自体もVE電気まほうびんとなった。

利用に際しては、「みまもりほっとライン[4]の契約が必要であり、通信機能付きポットはレンタル品である。山間の過疎地高層マンションなどNTTドコモの携帯電波の状況によっては利用できない場合がある。そのため設置後5日以内に通信ができないことが判明した場合、無条件で解約を受け付ける。なお、2009年9月30日までは1ヶ月間試用できるキャンペーンが行われていた。

ちなみに本製品はアップルiPod(アイポッド)が発表される前に発売されている(i-Potは2001年3月、iPodは同年11月)。「i-Pot」「みまもりほっとライン」は象印マホービンの登録商標(それぞれ第4578151号、第4350528号ほか1件)である。

宣伝戦略

2009年9月からは「ZOJIRUSHI INNOVATION」をコンセプトに掲げた新CMの放映を開始しており、2014年夏から尾野真千子[5]をキャラクターとして起用している。

過去には栗原小巻竹下景子楠田枝里子石原真理(当時・真理子)、小林千登勢小林亜星、桂三枝(現・六代目桂文枝)、左とん平前川清西城秀樹タモリ三浦洋一千昌夫ジョーン・シェパード夫妻(当時)、矢崎滋賀来千香子川越美和桃井かおり杉本哲太[6]木村文乃などが起用されていた。

特に「象印夫人」として、長年にわたり岩下志麻を起用していた時は、特定の商品のみならず、その時々の新製品をPRするテレビCMが制作された。同社の公式サイトにはテレビコマーシャルと関連した「象印夫人の部屋」のほか、パソコン画面用の壁紙をダウンロードできるコンテンツ「象印夫人のおみやげ」もあった。

企業キャラクター

企業キャラクターには、社名と同じくを採用している。1923年に商標登録し、以降何度もデザインが変更され、現在のキャラクターデザインは、イラストレーター安斎肇によるもの[7]

歴代のキャッチフレーズ

  • 暮らしの夢をあたためる象印マホービン
  • サーモテクノでくらしを創る象印マホービン
  • 多彩な生活快感を提案します象印
  • 日常生活発想ZOJIRUSHI
  • ずっと もっと 象印らしく 100ZOJIRUSHI(現行)

スポンサー番組

現在(主に30秒)
過去

モータースポーツ

2005年より中嶋悟率いるナカジマレーシングのスポンサーとなっている。2014年からは、中嶋の息子であるレーシングドライバー中嶋一貴大祐兄弟のパーソナルスポンサーも務めている。

脚注

  1. メンバー会社一覧 - みどり会
  2. 2010年9月5日放送TBSテレビ番組・「がっちりマンデー」より
  3. 電気ポット>VE電気まほうびん(商品情報) - 象印マホービン
  4. みまもりほっとライン - 象印マホービン
  5. 象印マホービンの新イメージキャラクターに女優の尾野 真千子(おの まちこ)さんを起用
  6. 2014年、桃井と共演。さらに過去に風間杜夫間寛平との共演バージョンがあった
  7. {Ccite web|url=http://dailynewsonline.jp/article/1203589/?page=2%7Ctitle= (2ページ目)吉田豪インタビュー:安齋肇「僕はタモリさんの横にいる人って評価で十分」(1) |publisher=デイリーニュースオンライン |date=2016.10.01|accessdate=2016.10.03}}
  8. 8.0 8.1 両局とも日本テレビ系列


関連項目

外部リンク