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無制限潜水艦戦

むせいげんせんすいかんせん

unrestricted submarine warfare

ドイツが第1次世界大戦でとった通商破壊戦術。イギリスは優勢な艦隊によって対ドイツ封鎖を行なったが,その効果は着々と現れ,1916年末頃からはドイツに対する経済圧迫は顕著となりつつあった。ドイツは開戦当初,主として巡洋艦によって連合国側の通商破壊を行い,相当の成果をあげたが,まもなく優勢なイギリスの海上力によって掃討され,15年2月から潜水艦による通商破壊戦を開始した。潜水艦はその性質上,国際法で定められた適法な封鎖を行うことは非常に困難で,多くの国際法上の問題を起していた。ドイツは,16年末までは多くの制限を課していたが,17年2月2日以降,イギリス,フランス,イタリアの周辺と地中海上に交通禁止帯を設け,この地域内を航行する一切の船舶は国籍のいかんを問わず無警告で撃沈することを宣言し実行した。この結果,イギリスは一時飢餓直前の状態まで追いつめられたが,護送船団方式 (→船団護衛 ) を採用してからは,ドイツの無差別攻撃の効果は大きく減退した。またこれを契機としてアメリカの参戦となり,ドイツ敗戦の大きな要因を招くこととなった。第2次世界大戦では,無制限潜水艦戦は交戦各国によって常用手段となった.