津松菱

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株式会社津松菱(つまつびし、英称Tsu-Matsubishi Co., Ltd.)は三重県津市東丸之内にある日本の百貨店。津市内にある唯一の百貨店である。

歴史

1936年(昭和11年)5月1日に三重県初の大型百貨店「大門百貨店[1][2]として開業した。戦後松菱百貨店静岡県浜松市中区)が大門を継承する形で、1955年(昭和30年)10月1日に設立。1963年(昭和38年)には現在地に移転した。松菱は京都・丸物(京都近鉄百貨店となりその後閉店)の創業者の一人、谷一族によって設立されたもので、同じ谷一族によって設立された津松菱も旧丸物[3]といえる。

なお、浜松の松菱2001年11月に破産・閉店した(詳細は当該項目を参照)。このとき、津松菱は資本人材面も含め無関係であったものの、風評被害連鎖倒産を避けるために「浜松の百貨店松菱とは関係ない」旨を広報したが、その出自を知る者からは不信を買う結果となった。その後の業績低迷により、2003年産業再生機構による支援を受け、大丸松坂屋百貨店より新社長を迎え再建中である。

現在

博多大丸で店長を務めた手練れの人材を招聘し改革に乗り出し、店内の改装や新規テナント誘致などで一定の成果を上げた。また、市街地百貨店としては珍しく専用駐車場を持ち、駐車場料金を無料に設定している(他の契約駐車場は2時間まで無料)。さらに三交百貨店の閉店により空白地域になった松阪市伊勢市などでの新規顧客開拓にも努めている。

なお、以前津松菱に入っていた文房具店「ミフジ」は津・松菱の東側に別店舗を構え、営業を続けている。

脚注

  1. 丹羽英二建築事務所>大門百貨店
  2. 三重県(1988):1085ページ
  3. 東海地方には同様の旧丸物系百貨店として、岐阜丸物(岐阜近鉄百貨店となりその後閉店)、豊橋丸物(その後西武百貨店豊橋店となり閉店)、丸栄(業績低迷の末、事実上興和に経営権が移る)等多数あったが、低迷が目立つ。

参考文献

  • 三重県編『三重県史 資料編 近代3 産業・経済』三重県発行、昭和63年3月31日、1198pp.

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度42分55.3秒 東経136度30分35.6秒