東彼杵町
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東彼杵町(ひがしそのぎちょう, Higashisonogi Town)は、長崎県東部の大村湾に面した町である。東彼杵郡に属する。
Contents
地理
- 山
- 町の全域が火山性丘陵地帯で、大村湾に面した西側の海岸まで丘陵地が迫る。北には虚空蔵山(標高608m)・高見岳(標高538m)、南には多良山系の国見岳(標高816m)・遠目山(標高849m)・郡岳(標高826m)・武留路山(標高341m)など険しい山がある。
- 河川
- 湧水地
- 溜池
- 平山池(彼杵宿郷)、赤木池(千綿宿郷)、太ノ原池、中山池、足形池(中尾郷・太ノ浦郷)、かのまる池、三井木場池、中池、蕪池(中岳郷・蕪郷)、太田代池、綿内池(一ツ石郷)といったように池が多い。
土地の活用
隣接自治体
地域
人口
東彼杵町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
地名
郷を行政区域とする。大字は設置していないが、旧彼杵町と旧千綿村のそれぞれに存在した「宿郷」についてのみ、合併後は旧町村名を冠する。
住所表記として用いられる郷の他に、行政上の単位で、自治会としても用いられる行政区の所属についても併記する。
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歴史
北部の彼杵と南部の千綿は大村湾に面した港町で、長崎街道の宿場町でもあった。
近現代
昭和
- 1968年(昭和43年)- 町章を制定。
- 1972年(昭和47年)- 佐世保地域広域市町村圏組合に加盟。
平成
- 1989年(平成元年)10月 - 町木(クスノキ)と町花(コスモス)を制定。
- 2001年(平成13年)4月 - 佐世保市より東彼杵町に合併協議の呼びかけが行われた[3]。
- 2002年(平成14年)
- 2004年(平成16年)
- 3月 - 川棚町が合併協議会の離脱を表明。合併協議会は休止状態になる。
- 7月 - 川棚町が合併協議会に復帰。合併協議会を再開。
- 2005年(平成17年)3月 - 3町での合併を断念。協議会を解散。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 3月 - 東彼杵郡合併協議会が住民発議により再び設置。1972年(昭和47年)より加盟していた佐世保地域広域市町村圏組合が解散。
- 6月 - 川棚町、波佐見町が協議会解散を提案、合併が白紙に。
- 8月 - 協議会解散が川棚町、波佐見町で可決。東彼杵町で否決。このように3町で合意にいたらず、協議会は休止状態となったが、実質的な解散となった。
行政区域の変遷
- 1871年(明治4年)
- 1878年(明治11年)10月28日 - 郡区町村編制法の長崎県での施行により、彼杵郡のうち現在の町域を含む1町20村の区域に行政区画としての東彼杵郡が発足。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の町域にあたる彼杵村、千綿村がそれぞれ単独村制にて発足。
- 1940年(昭和15年)11月3日 - 彼杵村が町制施行。彼杵町となる。
- 1943年(昭和18年)- 彼杵町小音琴郷の一部が川棚町に編入する。
- 1959年(昭和34年)5月1日 - 彼杵町と千綿村が対等合併し、東彼杵町が発足。
- 1963年(昭和38年)- 旧千綿村の武留路郷が大村市に編入。(現・大村市武留路町)
行政
町政
町章
- 東彼杵(ヒガシソノギ)の「ヒ」と「ソ」の文字を合わせ飛翔する鳥を形どったデザインとなっている。カラーは赤色。近代農業を中心に躍進する町勢と人情豊かな町民の融和、団結を象徴している。1968年(昭和43年)制定。
町長
- 初代 - 山口前能(1959年(昭和34年)5月~2期8年)
- 第2代 - 松尾関市(1967年(昭和42年)5月~5期20年)
- 第3代 - 池田優(1987年(昭和62年)5月~4期16年)
- 第4代 - 紙谷修(2003年(平成15年)5月~2期8年)
- 第5代 - 渡邉悟(2011年(平成23年)5月~現職)- 無投票当選。
町議会
- 東彼杵町議会 定数12
組織
庁舎
消防
- 佐世保市消防局(佐世保市に委託)
- 東消防署(佐世保市広田1-16-19)
- 東彼出張所(とうひ、大音琴郷187-1)
- 東消防署(佐世保市広田1-16-19)
ごみ処理
- 東彼地区保健福祉組合(東彼杵町・川棚町・波佐見町)
- 事務局(東彼杵町蔵本郷95-1)
- 東彼地区清掃工場(ごみ処理場、川棚町白石郷282)
- 東彼地区環境センター(し尿処理場、東彼杵町蔵本郷95-1)
県政
県議会
- 長崎県議会 東彼杵郡(川棚町・波佐見町と合わせて)選挙区 定数1
県の出先機関
警察
医療
- 公立の医療施設はない。
- 鈴木病院(186床)他
- 東彼杵郡医師会
- 隣接する自治体に国立・公立の病院がある。
- (北部)川棚町 - 独立行政法人国立病院機構長崎川棚医療センター
- (南部)大村市 - 国立病院機構長崎医療センター、大村市民病院
国政
衆議院選挙区
国の出先機関
- 陸上自衛隊大野原(おおのばる)演習場(遠目郷、長崎県東彼杵町佐賀県嬉野市の県境にある。)
産業
漁業
- かつては捕鯨業が盛んで、昔から多くの海産物が運び込まれ、流通・交通の要所として鯨肉が取引きされていた。明治の中頃には、大きな魚市場やくじら問屋によって売り買いされ、九州各地に運ばれていた。
農業
- 茶(そのぎ茶)
- 長崎県農林技術開発センター茶業研究室もあり、隣接する佐賀県嬉野市(嬉野茶)と同様に茶栽培がさかんである。
- 果物 - ハウスみかん、イチゴ、びわ
- 野菜 - アスパラガス
- 畜産 - 肉牛
- 農産物加工品 - ようかん、イチゴジャム、龍頭泉[6]みそ、柚子みそ、ピーナッツみそ等。
林業
工業
- 内海(うちめ、大村湾)の穏やかな環境と、町内に高速道路のインターチェンジもあることから、企業誘致がさかんに行われている。
商業
- 商店街 - 東彼杵町商店街
- 菓子販売 - 長崎カステラセンター東彼杵店
- レストラン - リンガーハット・浜勝東彼杵店
- コンビニエンスストア - ローソン東そのぎインター店、セブン-イレブン(東彼杵八反田店・東彼杵蔵本郷店)、Yショップ彼杵ミヤザキ
商工会
- 東彼商工会[7](本部は川棚町)
- 東彼商工会東彼杵支所(旧東彼杵町商工会)
金融
教育
中学校
- 町立
- ※遠目郷の一部生徒は隣接する嬉野市立大野原中学校へ通学する。
小学校
- 町立
- ※遠目郷の一部児童は隣接する嬉野市立大野原小学校へ通学する。
幼稚園
- 私立
保育所
- 私立(認可)
- 千綿保育園(平似田郷713-1)
- 山田保育園(蔵本郷1780-1)
- 私立(認可外)
- ひまわり保育園(彼杵宿郷362)
- すみれ園(蔵本郷1810-2)
文化・スポーツ等施設
図書館
- 東彼杵町図書館(東彼杵教育センター分館(旧 中央公民館)内、彼杵宿郷706-4)
ホール
- 東彼杵町総合会館文化ホール「グリーンハートホール」(彼杵宿郷706-4)
研修施設
- 教育センター
博物館
- 東彼杵町歴史民俗資料館(歴史館・文化館
スポーツ施設
- 彼杵児童体育館(彼杵宿郷501番地)
- 千綿児童体育館(駄地郷182番地)
- 町民グラウンド(千綿宿郷93番地1)- テニスコート、野球コート、ソフトボールコート
- 新港グラウンド(蔵本郷1708番地9)- ゲートボールコート、グラウンドゴルフコート
自然体験施設
- 多良岳県立自然公園「龍頭泉いこいの広場」(中岳郷1535番地)
- 河川公園 やすらぎの里(里郷)
交通
- 最寄り空港は長崎空港。
鉄道
バス路線
- 一般路線バス
- 特急バス(高速道路は経由しない)
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
- 道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 千綿駅(長崎県景観資産) - 海に面した駅。駅舎は東彼杵町が所有。駅舎内には千綿食堂有り。
- 俵坂峠(長崎街道)
- 日本二十六聖人乗船場跡 - 平成29年2月に420周年記念式典開催。
- キリシタン墓地
- ひさご塚古墳 - 県内最大級の前方後円墳
- 龍頭泉 - 豊後国(現在の大分県)の儒学者である広瀬淡窓が名付けたと伝えられている滝。
- 玉簾の滝
- 千綿人形浄瑠璃 - 1954年(昭和29年)に長崎県無形民俗文化財に指定された。200年の歴史を持つ。人形は、東彼杵町歴史民俗資料館で見ることができる。
- 滝の上美術館
- 河川公園やすらぎの里
祭事・催事
- 5月 - そのぎ茶市 - 新茶の即売や露店商
- 7月 - 祇園祭 - 龍踊りや坂本浮立[10]、蔵本浮立などが奉納される。笛や太鼓の賑やかなお囃子の中で、旧長崎街道を練り歩く。
- 8月 - 納涼花火大会 - 踊りや歌謡ショー、のど自慢も行われる。
- 11月 - うまかもんフェスタ - 実りの秋を迎え、いちごやみかん、野菜、牛肉など東彼杵町で栽培・育成された農産物の品評会・即売会が行われる(平成28年ふるさとふれあいまつりから名称変更)。
東彼杵町出身の著名人
脚注
- ↑ 読みは「でぐちやま」。蕪郷にある。
- ↑ 読みは「かまんち」。坂本郷にある。
- ↑ 他に西彼町、西海町 (長崎県)、大島町 (長崎県)、崎戸町、吉井町 (長崎県)、世知原町、宇久町、小値賀町、佐々町、小佐々町、波佐見町、川棚町の12町に同様の合併協議が呼びかけられた。
- ↑ 原則、他の窓口では手続きができない。詳しくはパスポートの手続きについて(東彼杵町ウェブサイト)、長崎県パスポートインフォメーション(長崎県ウェブサイト)を参考にされたい。
- ↑ 東彼杵町副町長の定数を定める条例 - 東彼杵町ウェブサイト
- ↑ 読みは「りゅうとうせん」。詳しくは驚愕するほどの景観龍頭泉・千綿四十八淵(東彼杵町ウェブサイト)を参考にされたい。
- ↑ ひがしかれ(東彼の訓読み)ネット(東彼商工会ウェブサイト)
- ↑ 2009年(平成21年)3月にそのぎ支店と千綿支店が統合され、東そのぎ支店となった。
- ↑ 他にもまどか幼稚園(彼杵宿郷589)があったが、2008年(平成20年)に閉園した。東彼杵町次世代育成支援後期行動計画(平成22年度~平成26年度)(PDF)
- ↑ 読みは「ふりゅう」。佐賀県を中心に分布する風流(ふりゅう)系舞踊の民俗芸能。太鼓や鉦を打ち鳴らして、集団で踊るものが多い。
関連項目
外部リンク
- 東彼杵町役場トップページ
- オープンストリートマップには、東彼杵町に関連する地理データがあります。
典拠レコード: