木津川市

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木津川市(きづがわし)は、京都府南部の。奈良時代に恭仁京が置かれた。京都府の市としては最南端に位置し、南は奈良県奈良市に接している。

地理

2007年(平成19年)3月12日に、京都府相楽郡木津町山城町加茂町の3町が合併し、木津川市となった。

京都府の南端に位置し、市名の由来となった木津川が流れる。 市域西部で湾曲する木津川に沿って形成された平野部とその縁をなすなだらかな丘陵、および北側、南東側の山地からなる。また、加茂地区東部に笠置町の飛び地が点在している。

市を縦断する形で国道24号が、横断する形で国道163号が通り、市内で交差、合流する交通の要衝である。また鉄道は、JR奈良線学研都市線関西本線木津駅で合流し、西部には近鉄京都線も走っている。

近畿地方を代表する大都市である京都市、および大阪市都心から、ともに約30〜40km、また奈良市中心部から約8kmに位置し、上記の交通事情と相俟って各都市のベッドタウンとなっている。また、商圏など日常的な関係においても、隣の奈良市に買い物に行く者も多いなど、奈良市との結びつきは極めて強い。市の南西部は「相楽ニュータウン」を形成する住宅地である。

市名の由来
ファイル:Kizugawa city center area Aerial photograph.1985.jpg
木津川市中心部周辺の空中写真。1985年撮影の7枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
  • 市の中央部を流れる木津川に由来する。
  • 合併協議時には「山城市」「京山城市」「南京都市」「恭仁京市」とする案も出たが、見送られた。

隣接する自治体

京都府
奈良県

町名

別の町名でも同じ郵便番号が存在する。

木津町は旧町名を使用せずに大字表記・旧加茂町の町名は南加茂台を除いて「加茂町○○」旧山城町は「山城町○○」となっている。○○X~Xは丁目を表す。[1]

町名 郵便番号 町名 郵便番号 町名 郵便番号
市坂 619-0213 加茂町北下手 619-1121 加茂町森 619-1123
梅谷 619-0212 加茂町北大門 619-1136 加茂町山田 619-1111
梅美台1~8 619-0215 加茂町里 619-1152 加茂町例幣 619-1106
鹿背山 619-0211 加茂町勝風 619-1124 木津 619-0214
兜台1~7 619-0224 加茂町尻枝 619-1126 木津川台1~9 619-0225
加茂町井平尾 619-1102 加茂町銭司 619-1101 木津町 619-0217
加茂町岩船 619-1133 加茂町高去 619-1125 州見台1~8 619-0216
加茂町兎並 619-1112 加茂町高田 619-1144 相楽 619-0222
加茂町駅西1~2 619-1153 加茂町辻 619-1131 相楽台1~9 619-0223
加茂町駅東1~4 619-1154 加茂町西 619-1105 南加茂台1~15 619-1127
加茂町大野 619-1142 加茂町西小 619-1135 吐師 619-0221
加茂町大畑 619-1132 加茂町東小上 619-1134 山城町綺田 619-0201
加茂町岡崎 619-1103 加茂町東小下 619-1134 山城町上狛 619-0204
加茂町奥畑 619-1107 加茂町法花寺野 619-1141 山城町北河原 619-0206
加茂町河原 619-1104 加茂町美浪 619-1151 山城町神童寺 619-0203
加茂町観音寺 619-1143 加茂町南下手 619-1122 山城町椿井 619-0205
加茂町北 619-1113 加茂町南大門 619-1136 山城町平尾 619-0202

人口

関西文化学術研究都市のニュータウン開発などにより、全国でも有数の人口増加率となっている[2] [3]。 平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、9.61%増の69,768人であり、増減率は府下26市町村、36行政区域中ともに首位。

木津川市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

地域

警察

消防

日本郵政グループ

図書館

  • 中央図書館
  • 加茂図書館
  • 山城図書館

病院

保健センター

  • 木津保健センター
  • 加茂保健センター
  • 山城保健センター

児童館

  • 木津児童館
  • 小谷児童館
  • 相楽療育教室

子育て支援センター

  • 木津子育て支援センター
  • 木津東部子育て支援センター
  • 加茂子育て支援センター
  • 加茂子育て支援センター

主要な公共施設

役所

施設名 画像 備考
木津川市役所[3][5] 150px 旧・木津町役場
木津川市役所山城支所[3][5] 150px 旧・山城町役場
木津川市役所加茂支所[3][5] 150px 旧・加茂町役場
木津川市役所西部出張所[3][5] Gthumb.svg.png イオンモール高の原内

その他

  • 京都府木津総合庁舎
  • 木津地方合同庁舎(法務局、検察庁、ハローワーク)
  • 木津簡易裁判所

市内の主なニュータウン

公園

下記の公園は都市公園法で定められている公園である

キャンプ場

  • 山城町森林公園(レストヴィレッジ山城)

スポーツ施設

  • 木津グラウンド
  • 兜谷公園テニスコート、グラウンド
  • 木津川台公園テニスコート、グラウンド
  • 梅美台公園テニスコート
  • 市民スポーツセンター
  • 中央体育館
  • 赤田川グラウンド
  • 加茂グラウンド
  • 塚穴公園テニスコート
  • 加茂体育館
  • 山城コミュニティ運動広場
  • 不動川公園
  • 上狛駅東公園
  • 加茂プール
  • やすらぎタウン山城プール

ホール・集会場・公民館

歴史

三町合併に至るまでの経緯

行政

市長

  • 市長:河井規子 - 旧木津町
  • 市長職務執行者(初代市長選出まで):藤原 秀夫(ふじわら ひでお) - 旧山城町長

歴代市長

氏名 就任年月日 退任年月日 備考
01 河井規子 2007年平成19年)4月22日 現職 木津町

市議会

木津川市議会議員の定数は24人。

  • 議長 : 西岡努
  • 副議長 : 倉克伊
会派名 議席数 所属議員(○は会派幹事)
さくら会 6 ○吉元善宏 高岡伸行 山本和延 伊藤紀味枝 倉克伊 尾﨑輝雄
民主改革クラブ 5 ○西岡政治 河口靖子 炭本範子 七条孝之 中野重髙
きづがわ未来クラブ 4 ○長岡一夫 兎本尚之 西岡努 髙味孝之
公明党 2 ○島野均 柴田はすみ
日本共産党木津川市議員団 2 ○酒井弘一 西山幸千子
会派に属さない議員 5 呉羽真弓 曽我千代子 深山國男 谷川光男 片岡廣

(平成25年4月18日現在)

経済

関西文化学術研究都市の一部であり、国や多数の企業の研究所が所在する。

国の研究機関
市内に研究開発拠点を持つ企業

農業

特産品

なすきゅうりいちじく九条ねぎみず菜ぶどうえびいも大根ごぼうなど。

農業協同組合(JA京都やましろ)
  • 木津支店
  • 加茂支店
  • 山城支店

商工業

本社を置く企業
主要な商業施設

姉妹都市・提携都市

国内

友好都市

交通

鉄道

西日本旅客鉄道西日本旅客鉄道(JR西日本)
V関西本線亀山伊賀上野方面)
H片町線(JR学研都市線)京橋駅北新地宝塚方面)
Q大和路線(関西本線)(奈良天王寺JR難波方面)
  • 加茂駅 - 木津駅
D奈良線京都宇治方面)

※現在、大和路線平城山駅と木津駅との間に新駅を予定している。

Kintetsulogo.png 近畿日本鉄道(近鉄)
B 京都線(京都・丹波橋高の原大和西大寺奈良橿原神宮前方面)

※なお、木津川市民の利用者が多い駅は、奈良県奈良市にある近鉄京都線高の原駅である。

バス

奈良交通の路線のほか、旧町単位で以下のコミュニティバス・福祉バスが運行されている。

  • きのつバス(旧木津町域を中心に運行)
    • 木-1(梅谷~木津川市街~高の原駅)
    • 木-2(鹿背山~木津川市街~高の原駅)
    • 木-3(木津川台~木津川市街~高の原駅)
  • 加茂コミュニティバス(旧加茂町域で運行)
    • 当尾線
    • 奥畑線
    • 銭司線
    • 西線
    • 山田線
    • 大畑線
    • 南加茂台線
    • 観音寺線
    • 加茂通学線
  • 山城送迎循環バス(旧山城町域で運行)
    • 山城線
    • 神童子線

市ではこれらを再編することにしており、2008年11月からまず加茂地域・山城地域について社会実験を行っており、さらに2009年からは木津地域でも社会実験を行う予定。

なお、精華くるりんバスも精華南中学校~スーパーフレスコ前間で当市内を通過する。兜台地区からは左記2か所と桜が丘の合計3停留所が近く、奈良交通の直通路線が無いけいはんなプラザ方面の用事に便利である(有効本数:1日4往復)。

道路

高速自動車国道
  • 市内には路線なし
一般国道有料道路
一般国道(無料区間)

※いずれも一般国道番号が若く、木津川市の大動脈である。

主要地方道
一般府道

道路案内標識の表記は、通常ならば「京都」「奈良」のように行政区分名を付けずに「木津川」となるところだが、河川木津川との混同を避けるため、「木津川(Kizugawa City)」という表記となっている(徳島県吉野川市、徳島県三好市も同様)。

教育

大学

高等学校

中学校

小学校

幼稚園

  • 木津川市立木津幼稚園
  • 木津川市立相楽幼稚園
  • 木津川市立高の原幼稚園
  • みかのはら幼稚園

保育園

公設公営
  • 木津保育園
  • 相楽保育園
  • 清水保育園
  • 相楽台保育園
  • 木津川台保育園
  • いづみ保育園
  • 南加茂台保育園
  • やましろ保育園
公設民営
  • 兜台保育園(運営:愛光福祉会)
  • 梅美台保育園(運営:若竹福祉会)
民設民営
  • 愛光保育園(運営:愛光福祉会)
  • 州見台さくら保育園(運営:育宝会)
  • なごみ保育園(運営:奈良福祉会)

名勝・旧跡・観光スポット・祭事・催事

ファイル:Yamashiro local Museum.JPG
京都府立山城郷土資料館

名勝・旧跡など

  • 海住山寺 - 五重塔が国宝に指定されている。
  • 浄瑠璃寺 - 本堂・本尊・三重塔が国宝に指定されているほか、庭園は特別名勝となっている。
  • 岩船寺 - 三重塔が重要文化財に指定されている。
  • 蟹満寺 - 本尊が国宝に指定されている。
  • 常念寺
  • 山城国分寺跡(恭仁宮跡) - 国の史跡
  • 御霊神社 - 本殿が重要文化財に指定されている。
  • 白山神社(加茂町岩船) - 本殿が重要文化財に指定されている。
  • 銭司遺跡
  • 当尾磨崖仏文化財環境保全地区
  • 和泉式部
  • 平重衡
  • 以仁王墓所(高倉神社)
  • 和伎座天乃夫岐売神社(涌出の宮)
  • 松下社会科学振興財団松下資料館
  • きっづ光科学館ふぉとん
  • 京都府立山城郷土資料館
  • 京都府加茂青少年山の家
  • 木津川市加茂プラネタリウム館
  • 不動川砂防歴史公園 - 園内の築堤が府の有形文化財に指定されている[18]

祭事

  • 木津三社祭り
  • 六斎念仏
  • 涌出宮(和伎座天乃夫岐賣神社)の居籠祭
  • おかげ踊り
  • 獅子舞田楽相撲

出身人物

木津地域

山城地域

加茂地域

マスコット

  • いづみ姫 - 吉祥天女をモチーフとした市のマスコットキャラクターで、2011年に公募で決定した。市内ではキャラクターグッズが販売されている。「ゆるキャラグランプリ2015」における投票による順位は、全国ご当地キャラ部門では27位、総合では35位だった。

脚注

  1. 町、字の区域及び名称の取扱い”. 木津町・山城町・加茂町合併協議会. . 2012-5-19閲覧.
  2. 2.0 2.1 人口が70,000人を超えました”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 広報 きづがわ2007年4月号”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  4. 4.00 4.01 4.02 4.03 4.04 4.05 4.06 4.07 4.08 4.09 4.10 4.11 4.12 4.13 4.14 4.15 4.16 病院、警察、消防署、郵便局など”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 市役所・支所の案内”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  6. 木津川市・市のプロフィール
  7. 木津川市・市のプロフィール
  8. 荒井秀規「律令制下の交易と交通」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』(吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01729-9 P160-161
  9. 木津川市章”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  10. 木津川市章”. 木津川市例規集. . 2012-5-19閲覧.
  11. 市町の廃置分合”. 木津川市例規集. . 2012-5-19閲覧.
  12. 木津川市の木と花を制定しました”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  13. 13.0 13.1 京丹後市と友好都市盟約を締結”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  14. 広報 きづがわ2008年9月号”. 木津川市. . 2012-5-19閲覧.
  15. “イオン高の原ショッピングセンター サティ関西第一号店を核に5月1日オープン 京都府木津川市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2007年5月17日)
  16. “平和堂「アル・プラザ木津」SC 11月26日(金)オープン 京都府相楽郡”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2000年1月20日)
  17. “平和堂、「フレンドマート木津川店」オープン 100円均一惣菜など導入”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2008年3月28日)
  18. 近代砂防はここから始まった 不動川砂防施設 (PDF) (『水とともに』 2011年2月号 No.88 p.27-30) - 独立行政法人 水資源機構(2013年8月3日閲覧)

外部リンク