有田陶器市

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有田陶器市(2008年)

有田陶器市(ありたとうきいち)とは毎年ゴールデンウィークの期間に佐賀県西松浦郡有田町で開催される、陶磁器販売するイベント

概要

有田焼など「陶器の町」として知られる有田ならではの有名なイベントで2003年で100回目を数えた伝統がある。
メインストリートの皿山通りには様々な陶器を扱う店が並び、100円を切る手軽な値段のものから何百万もする豪華なものまでバラエティーに富んだ陶器が販売される。
開催時期には、朝6時過ぎから早い店が開き始め、一部の店は夜7時すぎまで営業が続けられる。

歴史

1896年香蘭社社長・九代深川栄佐衛門・有田磁器合資会社社長田代呈一を中心に「陶磁器品評会」が始まり、1915年より陶磁器品評会(現在の「九州山口陶磁展」)に併せて、地元の陶磁器店が在庫品や等外品の「蔵ざらえ販売」を始めたのがきっかけとなり陶器市が始まった。第二次世界大戦後になると、半端モノや傷モノ、時には有田焼以外の低級品を含めて豊富に並べ安値で売るといったスタイルが確立。客側の目利き、店側との駆け引きが楽しめるイベントとして隆盛した。現在では、この時期に向けて造られる若手作家の作品なども増えており、玉石混淆の度合いが高まっている。またfacebookなどのSNSのイベントページを活用した情報発信()や皿かぶり競走など、新しい観光としての取り組みも始まっている

アクセス

休日には20万人台、平日でも数万人の訪問客が押し寄せることから、客側からすればいかに効率よく目当ての店にたどり着くかが課題となる。
現在は、西九州自動車道が開通したことから、自動車によるアクセスが比較的容易になったが、それでもなお波佐見有田インターチェンジからの連絡道路および臨時駐車場(有料)が大変混雑する。
このため、初期の頃から後述の最寄り駅まで臨時列車が運転されてきた経緯がある。有田駅前にも、こうした列車客相手に店が建ち並ぶようになった。

鉄道の最寄り駅は九州旅客鉄道(JR九州)佐世保線上有田駅有田駅となる。陶器市期間中には普段は普通列車のみ停車する上有田駅に一部の特急「みどり」「ハウステンボス」が臨時停車する。
また、臨時列車として、博多駅 - 佐世保駅間に特急「有田陶器市みどり」、主に南福岡駅 - 早岐駅間、武雄温泉駅 - 長崎駅間に快速「有田陶器市号」が設定される。

外部リンク