日本手話

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日本手話(にほんしゅわ、JSL、Japanese Sign Language)とは、手話の1つである。主に日本のろう者によって使用されている。

韓国手話台湾手話、日本手話は単語において60%(諸説あり)ほど共通しているという報告もある。これが事実だとすれば、日本による統治(日本統治時代の朝鮮日本統治時代の台湾)の影響であると考えられている。これを支持する学者はこれらは同じ「日本手話語族」であると主張している。

言語学的な概観

日本手話は、言語学的にいえばクレオール言語であり、ピジン言語である日本語対応手話とは区別される。日本語とは全く異なる文法をはじめとする言語の体系を持っている(日本語対応手話は、日本語に対応させて手話単語を並べるものであり、文法などは基本的には(音声言語・文字言語の)日本語のそれと同様のものである)。

日本手話は、手や指、腕を使う手指動作だけでなく、非手指動作と呼ばれる、の部位(視線、眉、頬、口、舌、首の傾き・振り、あごの引き・出しなど)が重要な文法要素となっている。

語順はSOV型であるとされ、主部と述部の一致がある。

構文形態はフローズン構文とCL構文に大別されそれぞれに特有の文法則がある。

以前は、(音声言語文字言語の)日本語と異なる言語であることや、いわゆる音声言語でも文字言語でも(あるいは、口頭言語でも書記言語でも)ない、といったことを理由に、それらに対する言語学とはまったく異なるかたちで研究されるべきであるという主張もあった。しかし実際には手話言語も、言語学(現代の言語学)的には同様に(すなわち、日本語と例えば英語に、あるいは音声言語と文字言語の間に、共通点と相違点があるのと同様に、それらと手話言語の間にも共通点と相違点があるが、という意味で)言語として扱えるものであり、同様の手法で研究され、場合によっては用語や概念の援用なども行われている。

たとえば似ている手話表現同士は「発音が似ている」ととらえられる。こうした研究分野,手法は手話の「音韻学」,「音韻的分析」などと表現される。手話の“音素(おんそ=音の要素)”は「手形(しゅけい)」,「位置」,「動き」である。

単語の成り立ち

日本手話の単語の成り立ちとして以下のようなものが知られている。

  1. 物(道具,食材,物体など)を取り扱っている様子が手話化したもの。
  2. 人の動き,動作が手話化したもの。
  3. 対象物の形を描くことにより手話化させたもの。
  4. 対象物を指し示すことによって表現しようとするもの。
  5. 意図的に抽象化,意味づけして表現されたもの。手指を何かに見たてる。
  6. 指文字がそのまま,または若干の変化を経て手話化したもの。
  7. 文字,漢字,マーク,デザイン等を描くことによる表現。
  8. 数詞からの派生によるもの。
  9. キュード・スピーチ英語: Cued speech[1][2][3][4][5]からの派生によるもの。
  10. これらの組み合わせ。

画像を用いた具体例

物(道具,食材,物体など)を取り扱っている様子が手話化したもの

人の動き、動作が手話化したもの

対象物の形を描くことにより手話化させたもの

対象物を指し示すことによって表現しようとするもの

意図的に抽象化、意味づけして表現されたもの。手指を何かに見たてる。

指文字がそのまま、または若干の変化を経て手話化したもの

文字,漢字,マーク,デザイン等を描くことによる表現

数詞からの派生によるもの

キュード・スピーチからの派生によるもの

これらの組み合わせ

基本的な文法則

構文形態はフローズン構文とCL構文に大別され,それぞれに特有の文法則があるとされる。しかし,以下ではいわゆる「日本語対応の手話」と「日本手話」の区別を明示するいくつかの特徴的文法則がまず説明されている。

非手指標識・動作

日本手話に限らず,世界の手話に共通する文法要素としてあげられるのは非手指標識・動作(ひしゅしひょうしき・どうさ=NMS,non-manual signals)である。これには手や指以外の動き,つまり表情やあごの動き,体の傾きなどが含まれる。以下は日本手話の非手指動作に見られる文法則の一部。

平叙文と肯否疑問文の非手指動作

平叙文(へいじょぶん)の際,文末で軽い「うなずき」があらわれる。「〜です」「〜だ」という意味となる。 肯否疑問文(こうひぎもんぶん)(いわゆるYES or NO疑問文のこと)の場合文末に「まゆあげ」の表情が付き、「そうなの?」とたずねるような表情となる。「〜ですか?」の意味。 下の画像および説明はその例。

勝つ。:「勝つ」という手話とほぼ同時に“うなずき”の非手指標識があらわれる。「勝ちます(現在形)」という意味となる。「勝つ」という手話は両手で「男」という単語を作っておき,利き手側の「男」を反対の「男」にぶつけ,ぶつけられた方が倒れるという様子で示す。(「単語の成り立ち」の5に基づく表現である)<「勝ちました」という過去形については後述の「手話口形」参照。>

注意:「日本語対応の手話」では手の平を下に向け,押し下げるような動き「〜です」が平叙文のマーカーとして用いられているが,日本手話ではここで示す平叙文の非手指動作「文末のうなずき」がそのマーカーとなる。「〜です」の表現はむしろ「存在する」「〜がある」の意味で用いられる。

勝ちますか?:「勝つ」という手話とほぼ同時に“まゆあげ”の非手指動作があらわれる。「勝ちますか?」という意味となる。

注意:「日本語対応の手話」では手の平を相手に突き出す「〜か」を肯否疑問文のマーカーとして用いているが,日本手話ではここで示すイエスノー疑問文の非手指動作「文末のまゆあげ」がそのマーカーとなることに注意。「〜か」の表現はむしろ「敬語(あるいは敬意的表現)」の際に用いられる。


WH疑問文の非手指動作

WH疑問文(“WHぎもんぶん”),つまり質問に対して何らかの説明を求める疑問文の非手指動作はしばしば「あごふり」と呼ばれる,あご,または頭部の動きである。下の例のように「名前」という手話とともにこの「あごふり」があらわれると「名前は何?」という説明を求める疑問文となる。



名前は?:名前という手話と共に「あごふり」があらわれる。「名前は何?」という意味となる。


非手指動作-名詞の並列のうなずき

下の画像は名詞ごとにうなずきがあらわれている。このとき各名詞は並列化されているとみなされる。つまり「赤と紫と黄色と緑」となる。

一方,下の画像は二つの名詞ごとにうなずきがあらわれている。この場合,二つの名詞はうなずきがないゆえに一連の複合語とみなされる。つまり「赤紫と黄緑」となる。二つの複合語の並列である。

下の画像の場合,名詞ごとにうなずきがあり,二つの名詞の並列とみなされる。そこで「わたしと父」となる。

下の画像の場合,二つの名詞はうなずきがないゆえに一連の表現とみなされる。そこで「わたしの父」となる。 

   

手話口形

手話口形(しゅわこうけい)とは、手話と共に表出される独特の口の形。文法的マーカーとなる。以下はその例。

  1. 手話口形:Po(ポ) -「うまく〜」副詞的なマーカー
  2. 手話口形:Pa(パ) -「突然〜」副詞的なマーカー
  3. 手話口形:Pa++(パパパパ) -「たくさん〜」副詞的なマーカー
  4. 手話口形:U (ウ) -「〜する」現在形のマーカー 
  5. 手話口形:Ta(タ) -「〜した」過去形のマーカー
  6. 手話口形:nm(ンm) -「問題なく〜」副詞的なマーカー



1,手話口形:Po(ポ)の例-「うまく見えた」-「見る」と同時に手話口形「Po(ポ)」があらわれる。この口形には「うまく〜」という意味があり,よって「うまく見えた!」となる。 



2,手話口形:Pa(パ)の例-「見た!」-「見る」と同時に手話口形「Pa(パ)」があらわれる。この口形には強調の意味があり,文脈によって「見た!」「突然,見えた!」となる。 



3,手話口形:Pa++(パパパパ)の例-「たくさん見(え)た」-「見る」と同時に手話口形「Pa++(パパパパ)」があらわれる。この口形には「連続して〜」という意味があり,よって「たくさん見(え)た!」となる。この時には口形と共に手話も連続する傾向がある。



4,手話口形:U (ウ)の例-「見る」-「見る」と同時に手話口形「U (ウ)」があらわれる。この口形には現在形のマーカーの働きがあり,よって「見る」という現在形となる。この口形は(音声)日本語からの影響と見られている。



5,手話口形:Ta(タ)の例-「見た」-「見る」と同時に手話口形「Ta(タ)」があらわれる。この口形には過去形のマーカーの働きがあり,よって「見た」という過去形となる。この口形は(音声)日本語からの影響と見られている。



6,手話口形:nm(ンm)の例-「問題なく見る」-「見る」と同時に手話口形「nm(ンm)」があらわれる。この口形には「なんら問題なく〜する」という意味があり,よって「問題なく見えた」,「簡単に見えた」という意味となる。この手話口形「 n m 」は「んむ」と発音されるというより,単に「ンm」といった「口の形になる」という意味である。


「日本語対応の手話」の場合はこれら「手話口形」が用いられず,(多くの場合)日本語を発音しながら手話が表示される。このような表現方法は実際には「日本語」であり「日本手話」とは異なるものであると認識されている。

有方向詞と空間定位

手話の動詞の中で方向性のある動きをもつものが「有方向詞(ゆうほうこうし)」とよばれる。この方向によって「誰が」「誰を」のような単語間の関係や「能動態」「受動態」などを表現するとされる。また体の前面の空間に単語を配列することによって単語間の関係を示す表現方法を「空間定位(くうかんていい)」と呼ぶ。古典的には「空間配列(くうかんはいれつ)」とも呼ばれる。

有方向詞(“ゆうほうこうし”)の例。

「見る」と「見られる」

ひろく一般的には上のように言われているものの,この受動態説には異論もある。下の画像とその説明の通り。

「渡す」と「受け取る」

つまりこれと同様に上の画像「見る」の方向の違いは「能動態」「受動態」にはならず,「私があなたを見る」「あなたが私を見る」という意味上の違いとなるだけだというわけである。

有方向詞と受動態に関する補足:言語学上の受動態の意義としては、次のようなものが考えられている。

  1. 動作主を軽視または省略し、相対的に被動作者を重視すること。
  2. 被動作者を文の話題として強調すること。
  3. 被動作者の意志によらないことを強調すること。日本語ではこの意義が特に重要であると考えられる。

そこで,日本手話においても「レファレンシャルシフト(ロールシフト)」「指さし」「話題化のうなずき」などを用いればこれらの項目を満たすことができると考えられるが,現段階では手話学者の総意の一致をみていないゆえに状況を記述するのみとする。

相 - 動詞のアスペクト変化

(そう)とは、言語学文法学上の用語で、動詞文法カテゴリーの一つであり、動詞が表す出来事の完成度の違いを記述する文法形式のことを言う。アスペクト(aspect)ともいう。出来事を完結したまとまりのあるものと捉えるか、未完結の広がりのあるものと捉えるかによる語形交替などをいい、また出来事が瞬間的なのか、継続的か、断続的か、反覆するのか、やがて終わるのかといった全過程のどの局面にあるのかに着目して区別を行うことをもいう。

日本手話においてアスペクト(相)の問題は研究途上にある。知られているところでは次のようなものが挙げられる。なお、「鍵カッコ」部分が日本語訳。

  1. 歩く(歩く動作を継続する)- 継続相「ずっと歩く」
  2. 歩く(歩く動作を断続的にくり返す) - 習慣相「いつも(定期的に)歩く」
  3. 歩く(一歩あるく直前でやめる) - 直前相「歩く前にやめた」 

同様に「見る」の動作をゆっくり継続すると「ずっと見る」という継続相となり,ループ状にくり返すと「いつも見る」という「習慣相」となる。しかし,「卒業する」「結婚する」といった瞬間動詞とみなされるものについては通常アスペクト変化の振る舞いを見ない。

手話単語の性

手話単語には、指す対象となる人の性・数による変化が見られる。男性単数・女性単数・中性単数・男性複数・女性複数・混性(中性)形複数などが存在する。「通訳者」のように、日本語では性による形態の違いがないものの中にも性の違いを表現するものがある。

下がその画像。

これらは下のように用いられる。

脈をはかる+世話をする+女性単数=看護婦(かんごふ)

脈をはかる+世話をする+男性単数=看護士(かんごし)

×脈をはかる+世話をする+中性単数=看護(する人)は用いられない。

脈をはかる+世話をする+中性複数=看護師

ただし,現在ではこれらを『看護師』,スチュワーデスを『客室乗務員』と呼ぶ(音声)日本語からの影響で男性,女性を明示しない表現もとられている。下は「看護師」。性については無標。

脈をはかる+世話をする+士=看護師(かんごし)性については無標。

「通訳者」の場合   画像:通訳 + 女性単数

画像:通訳 + 男性単数

画像:通訳 + 中性複数

男性優位傾向

英語のManが一般的な『人』『人間』を意味する場合があるように日本手話においても『男』の手話が『人』『(ある行為の)対象』として用いられる場合がある。以下がその例。

画像:「通う」「助ける」

「通う」は女性や中性で表現する場合もあるが、一般的には男性単数の形で表現する。手話通訳者(聴者)などがこれに違和感を覚え『文脈における文法性の一致』を意識し女性の形で表現することがあるが,当のろうコミュニティでは『妹は女子校に通う』という時でも男性単数の形が違和感なく用いられる。

画像:「女子校に通う」

画像:「男子校に通う」

日本手話の性差

言語学における性差とは同じ言語に属しながら,男性話者と女性話者の表現が客観的に見て明らかな相違を示すことを言う。たとえば「朗読」の際,朗読者が男性であれ女性であれ,女性の発言は聴衆からは「女性的」と受け止められ,男性の発言の部分を朗読すると「男性の発言だ」と認められることをいう。日本手話においても性差が認められる。しかし,近代になって音声語の世界がそうであるように「中性化」する傾向も見られる。手話辞典などでは男性の用いている表現が「標準的」とみなされて掲載されており,いわゆる「女性語」は排除される傾向がある。老人女性のサイナー(手話を使う人)にこの形態(女性語の手話)を見いだすことができる。この女性語の手話表現はたいへん「優雅」で「美しく」「洗練されている感じ」に見え,世代を越えて「魅力的」だと評価されていた。また手話落語では複数の人物表現の要求から「女性的な」あるいは「男性的な」手話が必要とされ,今後の研究の資料となる可能性を持つ。

下の画像は「遠慮する」の女性語と“辞書型”。

下の画像は「おいしい」という意味の三つの手話。それぞれ男性,女性のサイナーは選んで用いている。

日本手話における数

言語学における(すう)とは、語を語形変化させる文法カテゴリーの一つである。

名詞などでは、その語が指示する対象の数量的な相違を表している。例えば、英語でcatと言えば一匹の猫、catsと言えば何匹もの猫を指している。動詞形容詞などでは、その主語や被修飾語などの名詞が指す対象の数量的な相違を表す。例えば、ラテン語で、amatは「彼/彼女は愛する」(主語は一人)であるが、amantは「彼ら/彼女らは愛する」(主語は二人以上)である。

指示対象の数量が1であるものを単数、それ以上であるものを複数と呼んでいる。また言語によっては、単数・複数以外に、2をあらわすのに特別な形式をもつものがあり、これを双数(あるいは両数)と呼んでいる。双数は主に、目・耳・腕・足など、1対になっているものに用いる。双数を有する言語の代表例はアラビア語である。

音声日本語では名詞の複数を表す「たち」「ら」「ども」といった接尾辞がある。しかし、英語と異なり、「猫たち」といっても,猫を含めて他の動物が一緒に複数いることを表す場合もある。そのため「山田君たち」という表現が成立し、それは何人もの山田君がいるのではなく、山田君を代表とする幾人かの人々がいることを示している。つまりこれら接尾辞は、文法上の数を表現するものではない。また,一般には無生物には用いられない。そのほか、「人々」「山々」「国々」など名詞を反復する言い方もあるが、これも特定の名詞にしか用いられず、「*机々」などとは言わない。このように音声日本語には、文法上の数は存在しないとされる。

日本手話においても文法上の数は存在しないと見られている。しかし音声日本語と同様,名詞の複数を示す「〜たち」という接尾辞があり音声日本語とほぼ同じ働きを示す。くわえて同種のものが複数という意味の「〜いろいろ」という接尾辞の使用も確認されている。これは「トンカチ」+「のこぎり」+「〜いろいろ」とすると「道具」。「うどん」+「ラーメン」+「〜いろいろ」とすると「麺類」となり,同種の物が属する上位概念を表す際に用いられている。

画像:日本手話の接尾辞「〜たち」「〜いろいろ」

CL構文において単数形,全数形などの「ふるまい」を示すいくつかの表現が知られているが,文法上の「数(すう)」を規定すると言える程度のものかどうかは同定されていない。以下はそのいくつかの例で,「会う」,「同じ」,「一致」という手話の解説である。

下の画像はCL構文の際に見られる「会う」という手話の変化の様子を示したものである。「会う1と1」はいわば“ニュートラル”で単数,複数形共に用いられる。たとえば,「彼と会う」というときも「みんなに会う」というときも用いられる。

しかし,「会う1と2」,「会う1と3」,「会う1と4」は非利き手で示される数に正確に対応する数の者と会うことが規定される。つまりこれらの表現はかならず,「一人と二人が会う」,「一人と三人が会う」,「一人と四人が会う」となる。

一方「会う1と5」は「全数形」で「一人と五人が会う」ではなく「一人とグループ全体が会う」と理解される。そのため「加わる」,「(卒業,結婚)式」という手話はこの形が用いられている。つまり「グループに加わる」,「グループとして式を行う」という概念が反映されている。

画像:日本手話の「会う」のCL構文中の変化。

下の画像は「同じ」「一致」「作る」という手話である。この形はフローズン構文,CL構文ともにあらわれるニュートラルな形である。この表現だけでは説明される主語が単数なのか複数なのかははっきりしない。ところが,下段のように地面に平行に円の軌跡を描いて「同じ」「一致」「作る」と示される時,必ず主語は複数形であることが前提となる。つまり,この形を見れば対象が伏せられていても「たくさんの〜」「多くの〜」の事だと了解できるという意味である。

画像:複数のものを示す述語「同じ」「一致」「作る」。

その他の表現

日本手話の英略であるJSLは、アメリカ手話のアルファベット指文字でJSLと一字ずつ表す。

NHK手話ニュースにおいてかつて聴者キャスターが用いていた表現(日本語をおりまぜる表現)は文法的に見て日本手話とは異なるとされる。これは日本手話の文法要素である「手話口形」「非手指動作」等の消失による。最近では日本語のナレーションにあわせて聴者キャスターが日本手話によって表現するという形になっている。

脚注・参照

関連項目

外部リンク