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施薬院

  • 施薬院(せやくいん/やくいん)

奈良,平安時代貧窮の病人に施薬施療をし,飢餓の迫った者を養ったところ。聖徳太子が四天王寺建立に際し施薬院をおいたと伝えられるが,制度として整ったのは天平2 (730) 年4月光明皇后によって設けられてからである。藤原氏が別当となり,費用をまかなった。長官 (かみ) である施薬院使には医道の丹波氏が代々補せられ,使の下に判官 (じょう) ,主典 (さかん) ,医師,史生などがおかれた。平安時代初期までは大いに社会的意義があったが,次第に衰え,鎌倉時代に僧忍性が極楽寺に,戦国時代に豊臣秀吉が京都に,これを再興したと伝わるにとどまる。江戸時代になって享保7 (1722) 年 12月,幕府が新たに江戸小石川に養生所を設けて窮民に治療を施している。 (小石川養生所 )